JP4893975B2 - コイル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トランスやインダクタ等に用いられるコイル装置に関する。
トランスやインダクタ等の小型薄型化のために、そこに用いられるコイル装置も小型薄型化されたものが用いられるようになってきている。そのようなコイル装置として、コアを挿通する穴を有する絶縁体の基板の上に、銅箔等の導電材料で穴の周囲に螺旋状に形成されたコイルパターンを用いた場合、コアから漏れる漏洩磁束の影響により、コイルパターンに渦電流損が発生することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に示されたコア付きコイル装置は、絶縁体の基板上に導体を渦巻き状にパターン形成したコイルパターンに、電流の流れる方向に沿って伸びる複数のスリットを、漏洩磁束による近接効果が強く生じる部分に設けている。スリットは、漏洩磁束による大きな渦電流の経路を分断し、大きな渦電流の発生を防止し、また、コイルパターンの表面積を増加させ、渦電流に起因する近接効果と表皮効果との相乗的作用によるコイルパターンの電流分布の集中を緩和している。コイルパターンにスリットを設けることにより、コイルパターンの導通損失が低減される。
特開平8−203736号公報
しかしながら、コイルパターンの全部又は一部分に、電流の流れる方向に沿って伸びるスリットを設け、この部分を複数の配線パターン(導体パターン)に分割すると、内周側となる配線パターンと外周側となる配線パターンとが形成されることになり、各配線パターンの配線長に差が生じ、内周側となる配線パターンの抵抗値は、外周側となる配線パターンの抵抗値よりも小さくなる。このため、電流が各配線パターンに等しく流れないで、より内周側の配線パターンほど多くの電流が流れてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、コイルパターンの全部又は一部分が電流の流れる方向に沿って伸びるスリットにより、複数の配線パターンに分割されて形成されていても分割された複数の配線パターンのそれぞれに流れる電流をバランスさせることができるコイル装置を提供することを目的とする。
本発明のコイル装置は、複数の配線層のそれぞれにコイルパターンがコアを挿通する穴の周囲に螺旋状に形成され、前記複数の配線層が積層されてそれぞれの配線層に形成されているコイルパターンが直列接続に一体化され、一つのコイルになるように構成されているコイル装置であって、第1配線層及び前記第1配線層の直ぐ下に積層される第2配線層に形成されるコイルパターンの全部又は一部分は、電流の流れる方向に沿って伸びるスリットにより、複数の配線パターンに分割されて形成され、前記第1配線層で最外周の配線パターンは前記第2配線層で最内周の配線パターンに接続され、前記第1配線層で最内周の配線パターンは前記第2配線層で最外周の配線パターンに接続され、前記第2配線層よりも下側に積層される第3配線層及び前記第3配線層の直ぐ下に積層される第4配線層に形成されるコイルパターンの全部又は一部分は、電流の流れる方向に沿って伸びるスリットにより、複数の配線パターンに分割されて形成され、前記第3配線層で最外周の配線パターンは前記第4配線層で最内周の配線パターンに接続され、前記第3配線層で最内周の配線パターンは前記第4配線層で最外周の配線パターンに接続され、前記第2配線層よりも下側、前記第3配線層よりも上側に積層される一以上の配線層のそれぞれに形成されるコイルパターンは、複数の配線パターンに分割されることなく、一つの配線パターンで形成されてなり、分割された前記複数の配線パターンのそれぞれに流れる電流をバランスさせることを特徴とする。
本発明によれば、分割された複数の配線パターンのそれぞれに流れる電流をバランスさせることができるコイル装置を提供することができる。
(a)は、本発明の実施例1に係るコイル装置における各配線層に形成される配線パターンの配列構成を示す図である。(b)は、本発明の実施例1に係るコイル装置における各配線層に形成される配線パターンの接続構成を示す図である。 (a)は、本発明の実施例2に係るコイル装置における各配線層に形成される配線パターンの配列構成を示す図である。(b)は、本発明の実施例2に係るコイル装置における各配線層に形成される配線パターンの接続構成を示す図である。 (a)は、本発明の実施例3に係るコイル装置における各配線層に形成される配線パターンの配列構成を示す図である。(b)は、本発明の実施例3に係るコイル装置における各配線層に形成される配線パターンの接続構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係るコイル装置を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1(a)は、本発明の実施例1に係るコイル装置における各配線層に形成される配線パターンの配列構成を示す図であり、図1(b)は、本発明の実施例1に係るコイル装置における各配線層に形成される配線パターンの接続構成を示す図である。図1(a),(b)に示すように、本発明の実施例1に係るコイル装置は、第1配線層N1、第2配線層N2、第3配線層N3及び第4配線層N4の各配線層N1〜N4にコイルパターンがコアを挿通する穴H1の周囲に螺旋状に形成され、上から、第1配線層(最上層の配線層)N1、第2配線層N2、第3配線層N3、第4配線層(最下層の配線層)N4の順に積層されて各配線層N1〜N4に形成されているコイルパターンがビアホール(配線層間を導通させるための導通用穴、バイアホールとも呼ばれる)を介して直列接続に一体化され、一つのコイルになるように構成されている。即ち、各配線層N1〜N4は、コア挿通穴H1を有する絶縁体の基板の上に、銅箔等の導電材料からなるコイルパターンがコア挿通穴H1の周囲に螺旋状に形成され、コイルパターンの両端若しくは片端(分割された複数の配線パターンのそれぞれの両端若しくは片端)にビアホールが形成されている。
第1配線層N1に形成されるコイルパターン10は、電流の流れる方向に沿って伸びるスリットS1により、最外周となる配線パターン11と最内周となる配線パターン12とに同一幅で2分割されている。スリットS1は、コイルパターン10の一端から他端までの全部に設けられている。配線パターン11,12の一端(コイルパターン10の一端)は、パッドC1に接続され、パッドC1が一体化されるコイル(一つのコイル)の一端となる。配線パターン11,12の他端(コイルパターン10の他端)は、後述する第2配線層N2に形成される配線パターン21,22の一端(コイルパターン20の一端)と直列接続するためのビアホール15,16を有する。
第2配線層N2に形成されるコイルパターン20は、電流の流れる方向に沿って伸びるスリットS2により、最内周となる配線パターン21と最外周となる配線パターン22とに同一幅で2分割されている。スリットS2は、コイルパターン20の一端から他端までの全部に設けられている。配線パターン21,22の一端は、第1配線層N1に形成される配線パターン11,12の他端と直列接続するためのビアホール23,24を有する。配線パターン21,22の他端(コイルパターン20の他端)は、後述する第3配線層N3に形成される配線パターン31,32の一端(コイルパターン30の一端)と直列接続するためのビアホール25,26を有する。
第3配線層N3に形成されるコイルパターン30は、電流の流れる方向に沿って伸びるスリットS3により、最外周となる配線パターン31と最内周となる配線パターン32とに同一幅で2分割されている。スリットS3は、コイルパターン30の一端から他端までの全部に設けられている。配線パターン31,32の一端は、第2配線層N2に形成される配線パターン21,22の他端と直列接続するためのビアホール33,34を有する。配線パターン31,32の他端(コイルパターン30の他端)は、後述する第4配線層N4に形成される配線パターン41,42の一端(コイルパターン40の一端)と直列接続するためのビアホール35,36を有する。
第4配線層N4に形成されるコイルパターン40は、電流の流れる方向に沿って伸びるスリットS4により、最内周となる配線パターン41と最外周となる配線パターン42とに同一幅で2分割されている。スリットS4は、コイルパターン40の一端から他端までの全部に設けられている。配線パターン41,42の一端は、第3配線層N3に形成される配線パターン31,32の他端と直列接続するためのビアホール43,44を有する。配線パターン41,42の他端(コイルパターン40の他端)は、パッドC2に接続され、パッドC2が一体化されるコイル(一つのコイル)の他端となる。
ビアホール15,23により配線パターン11,21が直列接続され、ビアホール25,33により配線パターン21,31が直列接続され、ビアホール35,43により配線パターン31,41が直列接続される。従って、配線パターン11,21,31,41は、第1配線層N1で最外周,第2配線層N2で最内周,第3配線層N3で最外周,第4配線層N4で最内周の順に直列接続される。
同様に、ビアホール16,24により配線パターン12,22が直列接続され、ビアホール26,34により配線パターン22,32が直列接続され、ビアホール36,44により配線パターン32,42が直列接続される。従って、配線パターン12,22,32,42は、第1配線層N1で最内周,第2配線層N2で最外周,第3配線層N3で最内周,第4配線層N4で最外周の順に直列接続される。
これにより、直列接続された配線パターン11,21,31,41の配線長L101と、直列接続された配線パターン12,22,32,42の配線長L102とが等しくなり、抵抗値を等しくでき、各配線層において2分割された配線パターンのそれぞれに流れる電流をバランスさせることができる。
即ち、4層からなる配線層に一体化されて形成されたコイル(一つのコイル)の一端C1に流入する電流は、直列接続された配線パターン11,21,31,41と、直列接続された配線パターン12,22,32,42とに等しく分流し、他端C2から流出する。
このように、本発明の実施例1に係るコイル装置によれば、第1配線層N1及び第1配線層N1の直ぐ下に積層される第2配線層N2に形成されるコイルパターンの全部又は一部分は、電流の流れる方向に沿って伸びるスリットS1,S2により、配線パターン11と12,21と22に2分割されて形成され、第1配線層N1で最外周の配線パターン11は第2配線層N2で最内周の配線パターン21に接続され、第1配線層N1で最内周の配線パターン12は第2配線層N2で最外周の配線パターン22に接続されることにより、2分割された配線パターン11と12,21と22のそれぞれに流れる電流をバランスさせることができる。
また、第4配線層N4及び第4配線層N4の直ぐ上に積層される第3配線層N3に形成されるコイルパターンの全部又は一部分は、電流の流れる方向に沿って伸びるスリットS4,S3により、配線パターン41と42,31と32に2分割されて形成され、第3配線層N3で最外周の配線パターン31は第4配線層N4で最内周の配線パターン41に接続され、第3配線層N3で最内周の配線パターン32は第4配線層N4で最外周の配線パターン42に接続されることにより、2分割された配線パターン31と32,41と42のそれぞれに流れる電流をバランスさせることができる。
図2(a)は、本発明の実施例2に係るコイル装置における各配線層に形成される配線パターンの配列構成を示す図であり、図2(b)は、本発明の実施例2に係るコイル装置における各配線層に形成される配線パターンの接続構成を示す図である。図2(a),(b)において、図1(a),(b)に示した実施例1と異なるのは、実施例1のスリットがコイルパターンの一端から他端までの全部に電流の流れる方向に沿って設けられているのに対して、本実施例2のスリットはコイルパターンの一部分、即ち、コア挿通穴に近接している部分(コアから漏れる漏洩磁束の影響を受けやすい領域)に電流の流れる方向に沿って設けられている点である。
第1配線層N1aに形成されるコイルパターン10aは、コア挿通穴H1aに近接して巻回される部分が電流の流れる方向に沿って伸びるスリットS1aにより、最外周となる配線パターン11aと最内周となる配線パターン12aとに同一幅で2分割されている。配線パターン11a,12aの一端は、コイルパターン10aの未分割部分101aの他端となり、コイルパターン10aの未分割部分101aの一端(コイルパターン10aの一端)は、パッドC1aに接続され、パッドC1aが一体化されるコイル(一つのコイル)の一端となる。配線パターン11a,12aの他端(コイルパターン10aの他端)は、後述する第2配線層N2aに形成される配線パターン21a,22aの一端(コイルパターン20aの一端)と直列接続するためのビアホール15a,16aを有する。
第2配線層N2aに形成されるコイルパターン20aは、コア挿通穴H1aに近接して巻回される部分が電流の流れる方向に沿って伸びるスリットS2aにより、最内周となる配線パターン21aと最外周となる配線パターン22aとに同一幅で2分割されている。配線パターン21a,22aの一端は、第1配線層N1aに形成される配線パターン11a,12aの他端と直列接続するためのビアホール23a,24aを有する。配線パターン21a,22aの他端は、コイルパターン20aの未分割部分201aの一端となり、コイルパターン20aの未分割部分201aの他端(コイルパターン20aの他端)は、後述する第3配線層N3aに形成されるコイルパターン30aの未分割部分301aの一端(コイルパターン30aの一端)と直列接続するためのビアホール25aを有する。
第3配線層N3aに形成されるコイルパターン30aは、コア挿通穴H1aに近接して巻回される部分が電流の流れる方向に沿って伸びるスリットS3aにより、最外周となる配線パターン31aと最内周となる配線パターン32aとに同一幅で2分割されている。配線パターン31a,32aの一端は、コイルパターン30aの未分割部分301aの他端となり、コイルパターン30aの未分割部分301aの一端(コイルパターン30aの一端)は、第2配線層N2aに形成されるコイルパターン20aの未分割部分201aの他端(コイルパターン20aの他端)と直列接続するためのビアホール33aを有する。配線パターン31a,32aの他端(コイルパターン30aの他端)は、後述する第4配線層N4aに形成される配線パターン41a,42aの一端(コイルパターン40aの一端)と直列接続するためのビアホール35a,36aを有する。
第4配線層N4aに形成されるコイルパターン40aは、コア挿通穴H1aに近接して巻回される部分が電流の流れる方向に沿って伸びるスリットS4aにより、最内周となる配線パターン41aと最外周となる配線パターン42aとに同一幅で2分割されている。配線パターン41a,42aの一端は、第3配線層N3に形成される配線パターン31a,32aの他端と直列接続するためのビアホール43a,44aを有する。配線パターン41a,42aの他端は、コイルパターン40aの未分割部分401aの一端となり、コイルパターン40aの未分割部分401aの他端(コイルパターン40aの他端)は、パッドC2aに接続され、パッドC2aが一体化されるコイル(一つのコイル)の他端となる。
ビアホール15a,23aにより配線パターン11a,21aが直列接続され、ビアホール25a,33aによりコイルパターン20a,30aが直列接続され、ビアホール35a,43aにより配線パターン31a,41aが直列接続される。従って、配線パターン11a,21aは、第1配線層N1aで最外周,第2配線層N2aで最内周の順に直列接続され、配線パターン31a,41aは、第3配線層N3aで最外周,第4配線層N4aで最内周の順に直列接続される。
同様に、ビアホール16a,24aにより配線パターン12a,22aが直列接続され、ビアホール25a,33aによりコイルパターン20a,30aが直列接続され、ビアホール36a,44aにより配線パターン32a,42aが直列接続される。従って、配線パターン12a,22aは、第1配線層N1aで最内周,第2配線層N2aで最外周の順に直列接続され、配線パターン32a,42aは、第3配線層N3aで最内周,第4配線層N4aで最外周の順に直列接続される。
これにより、直列接続された配線パターン11a,21aの配線長L201と、直列接続された配線パターン12a,22aの配線長L202とが等しくなり、抵抗値を等しくできる。また、直列接続された配線パターン31a,41aの配線長L203と、直列接続された配線パターン32a,42aの配線長L204とが等しくなり、抵抗値を等しくできる。従って、各配線層において2分割された配線パターンのそれぞれに流れる電流をバランスさせることができる。
即ち、4層からなる配線層に一体化されて形成されたコイル(一つのコイル)の一端C1aに流入する電流は、直列接続された配線パターン11a,21aと、直列接続された配線パターン12a,22aとに等しく分流し、同様に、直列接続された配線パターン31a,41aと、直列接続された配線パターン32a,42aとにも等しく分流し、他端C2aから流出する。
このように、本発明の実施例2に係るコイル装置によれば、本発明の実施例1に係るコイル装置と同様な効果が得られる。
ところで、上記実施例1では、各配線層に形成されるコイルパターンは複数の配線パターンに分割されて形成されている。このため、配線層数(積層数)が多くなるにつれて、ビアホールの数も増大する。ビアホールの数が増大すると、配線パターンを形成できる領域が狭くなり配線パターンの配線長が長くなってしまうことが考えられる。
そこで、本発明の実施例3では、コアから漏れる漏洩磁束の影響を受けやすい表層の配線層に対してはコイルパターンを複数の配線パターンに分割し、コアから漏れる漏洩磁束の影響を受けにくい中間層の配線層に対してはコイルパターンを複数の配線パターンに分割することなく、一つの配線パターン(一つのコイルパターン)としている。
図3(a)は、本発明の実施例3に係るコイル装置における各配線層に形成される配線パターンの配列構成を示す図であり、図3(b)は、本発明の実施例3に係るコイル装置における各配線層に形成される配線パターンの接続構成を示す図である。図3(a),(b)において、図1(a),(b)に示した実施例1と同様の部分については図1(a),(b)と同じ符号をつけてその説明を省略する。図1(a),(b)に示した実施例1と異なるのは、第2配線層N2と第3配線層N3との間に、二つの配線層が積層されている点である。二つの配線層M1,M2に形成されるコイルパターン50b,60bは、複数の配線パターンに分割されることなく、一つの配線パターンで形成されている。
即ち、図3(a),(b)に示すように、本発明の実施例3に係るコイル装置は、第1配線層(最上層の配線層)N1の直ぐ下に積層される第2配線層N2よりも下側、第4配線層(最下層の配線層)N4の直ぐ上に積層される第3配線層N3よりも上側に積層される一以上の配線層に形成されるコイルパターンは、複数の配線パターンに分割されることなく、一つの配線パターンで形成されている。
また、コアから漏れる漏洩磁束の影響を受けにくい各配線層M1,M2に形成されるコイルパターンの端部には、少なくとも一つのビアホールがあれば各配線層M1,M2に形成されるコイルパターンの直列接続ができる。従って、配線層数(積層数)が同数の場合、本実施例3におけるビアホールの数は、上記実施例1とする場合のビアホールの数よりも少なくなる。
これにより、配線パターンを形成できる領域が広くなり配線パターンの配線長が長くなってしまうことを防止できる。
このように、本発明の実施例3に係るコイル装置によれば、本発明の実施例1に係るコイル装置と同様な効果が得られる。
なお、上記実施例1,2では、コイルパターンの全部又は一部分が一つのスリットで二つの配線パターンに同一幅で2分割されている場合について説明したが、これには限定されずコイルパターンの全部又は一部分が複数のスリットで複数の配線パターンに分割されている場合にも、本発明を同様に適用することができる。
例えば、コイルパターンの全部又は一部分が二つのスリットで三つの配線パターンに同一幅で3分割されている場合には、第1配線層で最外周となる配線パターンを第2配線層で最内周となる配線パターンにビアホールを介して直列接続させ、第2配線層で最内周となる配線パターンを第3配線層で最外周となる配線パターンにビアホールを介して直列接続させ、第3配線層で最外周となる配線パターンを第4配線層で最内周となる配線パターンにビアホールを介して直列接続させる(第1直列接続配線パターン)。
また、第1配線層で中間となる配線パターンを第2配線層で中間となる配線パターンにビアホールを介して直列接続させ、第2配線層で中間となる配線パターンを第3配線層で中間となる配線パターンにビアホールを介して直列接続させ、第3配線層で中間となる配線パターンを第4配線層で中間となる配線パターンにビアホールを介して直列接続させる(第2直列接続配線パターン)。
また、第1配線層で最内周となる配線パターンを第2配線層で最外周となる配線パターンにビアホールを介して直列接続させ、第2配線層で最外周となる配線パターンを第3配線層で最内周となる配線パターンにビアホールを介して直列接続させ、第3配線層で最内周となる配線パターンを第4配線層で最外周となる配線パターンにビアホールを介して直列接続させる(第3直列接続配線パターン)。
これにより、第1直列接続配線パターンの配線長L401と第2直列接続配線パターンの配線長L402と第3直列接続配線パターンの配線長L403とが等しくなり、抵抗値を等しくでき、各配線層において3分割された配線パターンのそれぞれに流れる電流をバランスさせることができる。
また、上記実施例1,2では、4層からなる配線層の場合について説明したが、これには限定されず偶数層からなる配線層の場合についても、本発明を同様に適用することができる。例えば、2層からなる配線層の場合には、第3配線層N3(N3a)及び第4配線層N4(N4a)が削除される構成とすれば良い。
本発明のコイル装置は、小型薄型化が要求されるトランスやインダクタ等のコイル装置に適用することができる。
N1,N1a 第1配線層(最上層の配線層)
N2,N2a 第2配線層
N3,N3a 第3配線層
N4,N4a 第4配線層(最下層の配線層)
H1,H1a コア挿通穴
S1,S1a,S2,S2a,S3,S3a,S4,S4a スリット
10,10a,20,20a,30,30a,40,40a コイルパターン
50b,60b コイルパターン
11,11a,22,22a,31,31a,42,42a 最外周の配線パターン
12,12a,21,21a,32,32a,41,41a 最内周の配線パターン
15,16,23〜26,33〜36,43,44 ビアホール
15a,16a,23a,24a,25a ビアホール
33a,35a,36a,43a,44a ビアホール
53b,55b,56b,63b〜65b ビアホール
C1,C1a,C1b パッド(一体化されるコイルの一端)
C2,C2a,C2b パッド(一体化されるコイルの他端)

Claims (1)

  1. 複数の配線層のそれぞれにコイルパターンがコアを挿通する穴の周囲に螺旋状に形成され、前記複数の配線層が積層されてそれぞれの配線層に形成されているコイルパターンが直列接続に一体化され、一つのコイルになるように構成されているコイル装置であって、
    第1配線層及び前記第1配線層の直ぐ下に積層される第2配線層に形成されるコイルパターンの全部又は一部分は、電流の流れる方向に沿って伸びるスリットにより、複数の配線パターンに分割されて形成され、前記第1配線層で最外周の配線パターンは前記第2配線層で最内周の配線パターンに接続され、前記第1配線層で最内周の配線パターンは前記第2配線層で最外周の配線パターンに接続され
    前記第2配線層よりも下側に積層される第3配線層及び前記第3配線層の直ぐ下に積層される第4配線層に形成されるコイルパターンの全部又は一部分は、電流の流れる方向に沿って伸びるスリットにより、複数の配線パターンに分割されて形成され、前記第3配線層で最外周の配線パターンは前記第4配線層で最内周の配線パターンに接続され、前記第3配線層で最内周の配線パターンは前記第4配線層で最外周の配線パターンに接続され、
    前記第2配線層よりも下側、前記第3配線層よりも上側に積層される一以上の配線層のそれぞれに形成されるコイルパターンは、複数の配線パターンに分割されることなく、一つの配線パターンで形成されてなり、
    分割された前記複数の配線パターンのそれぞれに流れる電流をバランスさせることを特徴とするコイル装置。
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