JP2010230455A - 漏電検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コア30は略長円形状に構成され、コア30の貫通口の長手方向に並んで三相の一次導体31R、31S、31Tが貫通して配置されている。コア30は、一次導体31R、31S、31Tとの位置関係に応じて、その断面積が位置によって異なるように不均一に形成する。例えば、コア30の厚さをT1でほぼ均一とし、一次導体31R、31Tのコア中心からの長手方向の変位に応じて、コア30の長手方向両端部の位置の幅W2、W4を、コア中心に近い中央部の位置の幅W1、W3よりも大きくする。これにより、コア上の位置によって生じる磁束の不平衡を低減させる。
【選択図】図2
Description
上記構成により、コアを略長円形状として、機器の小型化が容易で組立性が良好な構成とした場合であっても、コア内に一次導体が離間して配置された場合にコアの位置によって生じる磁束の不平衡を低減させることができる。このため、電流が平衡状態での出力を小さくでき、誤検出を抑制して検出精度を向上することが可能になる。
上記構成により、コアを略長円形状として、機器の小型化が容易で組立性が良好な構成とした場合であっても、一次導体のコア中心部からの変位に応じてコアの断面積を変更し、磁束が集中する部分のコアの断面積を大きくすることで、コアの位置によって生じる磁束の不平衡を低減させることができ、誤検出を抑制可能となる。
上記構成により、一次導体のコア中心部からの変位量に応じてコアの断面積を変更し、磁束が集中する部分のコアの断面積を大きくすることで、コアの位置によって生じる磁束の不平衡を低減させることができ、誤検出を抑制可能となる。
上記構成により、一次導体を同一形状で直線的に構成できるため、安価に構成可能である。また、一次導体の配置に対称性を持たせることで、平衡状態での漏電誤検出を抑えることが可能となる。
上記構成により、コアの幅をコアの輪の周方向の位置によって変えることで、コアの位置によって生じる磁束の不平衡を低減でき、誤検出を抑制できる。
上記構成により、コアにおいて直線部を有することで、位置決めをしやすくできる。また、クロソイド曲線を用いて滑らかに断面積を変化させることで、直線部から曲線部の区間に移行する接続部分の角が無くなるため、この部分のコアに直接コイルを巻回する場合にコイルを巻きやすくすることができ、組立性を向上できる。さらに、コアの位置によって生じる磁束の不平衡を低減でき、平衡状態での漏電誤検出を抑えることができる。
上記構成により、コアの幅を同一幅で形成しながら、コアの輪の周方向の一部に設けた切り欠きまたはスリットによって部分的に透磁率を低下させ、コアを通過する磁束を均一に保持できる。この場合、コアを同一幅で構成することで、コイルを巻きやすくできる。よって、組立性を向上しつつ平衡状態での漏電誤検出を抑えることが可能となる。
上記構成により、コアの幅を同一幅で形成しながら、コアの厚さを変えて磁束が集中する部分のコアの断面積を大きくでき、コアの位置によって生じる磁束の不平衡を低減させることができる。この場合、コアを同一幅で構成することで、コイルを巻きやすくできる。よって、組立性を向上しつつ平衡状態での漏電誤検出を抑えることが可能となる。
上記構成により、積層型のコアの一部の積層枚数を増やすことで、肉厚部を形成してコアの断面積を変更でき、コアの位置によって生じる磁束の不平衡を低減できる。
上記構成により、略長円形状コアを持つ構成とする場合に、コアの輪に沿って全周にわたりコイルを巻回したトロイダル状のコイルを容易に形成できる。また、基板によってコア及びコイルを形成することで、コイルの巻きバラツキを無くすことができ、漏電検出装置における零相変流器の検出精度及び組立精度を向上できる。
図2は本発明の第1の実施形態に係る漏電検出装置の要部構成を示す図である。図2において、(a)は漏電検出装置のコアをコアの輪と垂直な方向から見た平面図、(b)はコアを側方からみた側面図、(c)はコア及びコイルの平面図をそれぞれ示す。
図4は本発明の第2の実施形態に係る漏電検出装置の要部構成を示す図である。図4において、(a)は漏電検出装置のコアをコアの輪と垂直な方向から見た平面図、(b)はコアを側方からみた側面図、(c)はコア及びコイルの平面図をそれぞれ示す。
図5は本発明の第3の実施形態に係る漏電検出装置の要部構成を示す図である。図5において、(a)は漏電検出装置のコア及び一次導体の斜視図、(b)はコアをコアの輪と垂直な方向から見た平面図、(c)はコア及びコイルの平面図をそれぞれ示す。
図6は本発明の第4の実施形態に係る漏電検出装置の要部構成を示す図である。この図6は漏電検出装置のコアをコアの輪と垂直な方向から見た平面図を示している。
LK1RK1=一定
LK2RK2=一定
となるように構成する。
図7は本発明の第5の実施形態に係る漏電検出装置の要部構成を示す図である。図7において、(a)は漏電検出装置のコアをコアの輪と垂直な方向から見た平面図、(b)はコアを側方からみた側面図、(c)はコア及びコイルの平面図をそれぞれ示す。
図9は本発明の第6の実施形態に係る漏電検出装置の要部構成を示す図である。図9において、(a)は漏電検出装置のコアをコアの輪と垂直な方向から見た平面図、(b)はコアを側方からみた側面図、(c)はコア及びコイルの平面図をそれぞれ示す。
図10は本発明の第7の実施形態に係る漏電検出装置の要部構成を示す図である。図10において、(a)は漏電検出装置のコア、コイル及び一次導体の斜視図、(b)〜(e)はコア及びコイルを構成する各基板を分解した状態の分解斜視図をそれぞれ示す。
図11は本発明の第8の実施形態に係る漏電検出装置の要部構成を示す図、図12は第8の実施形態に係る漏電検出装置の構成を示すブロック図である。第8の実施形態は、本発明に係る漏電検出装置の構成例を示したものである。本実施形態では、上述した各実施形態のように構成されたコア及びコイルを有してなる略長円形状の零相変流器120を備えている。
11a、11b、21a、21b、21c、31R、31S、31T、41R、41S、41T、51R、51S、51T、61R、61S、61T、71R、71S、71T、91R、91S、91T、101R、101S、101T、111R、111S、111T 一次導体
32、42、52、72、92、102 コイル
33、43、53、73、93、103 出力部
35 回路基板
36 検出回路
37 電源
75 切り欠き
85 スリット
95 肉厚部
104 プリント基板
104a、104b、104c 基板
104d 外側基板
104e 内側基板
105 電子部品
106 回路パターン
107 スルーホール
112、113、114 電流検出器
115、116、117、121 信号処理回路
118 回路基板
120 零相変流器
122〜125 A/Dコンバータ
126 漏電電流検出回路
127 出力端
128 回路遮断器接点
Claims (10)
- 複数の一次導体と、
前記複数の一次導体を内側に貫通させる環状のものであり、径方向の寸法が位置によって異なる略長円形状の磁性材料からなるコアと、
前記コアの輪に沿って巻線が巻回されたトロイダル状のコイルと、
前記コイルに発生する誘起電圧による出力電圧を検出する検出部とを備え、
前記コアは、コアの輪の断面積が前記一次導体との位置関係に応じた相関性を有しており、コアの輪の周方向の位置によって断面積が異なるよう不均一に形成されている漏電検出装置。 - 請求項1に記載の漏電検出装置であって、
前記複数の一次導体は、前記略長円形状のコアの長手方向に並んで配置され、
前記コアは、前記複数の一次導体がコア中心部に密接配置された状態の平衡位置を基準として、この平衡位置から前記一次導体の配置位置までの変位方向に対応する部分の断面積が、前記変位方向と対称にある部分よりも断面積が大きく形成されている漏電検出装置。 - 請求項2に記載の漏電検出装置であって、
前記コアは、前記平衡位置から前記一次導体の配置位置までの変位量が大きいほど、対応する部分の断面積が大きく形成されている漏電検出装置。 - 請求項1に記載の漏電検出装置であって、
前記複数の一次導体として3つの一次導体が前記略長円形状のコアの長手方向に一列に配置され、これらの一次導体のうち、1つが前記コアのコア中心部に位置し、他の2つがコア中心部を挟んで対称に位置するよう配置されている漏電検出装置。 - 請求項1に記載の漏電検出装置であって、
前記コアは、厚さが略均一に形成され、幅がコアの輪の周方向の位置によって異なるよう不均一に形成されている漏電検出装置。 - 請求項1に記載の漏電検出装置であって、
前記略長円形状のコアは、長手方向に延出する直線部と、この直線部の両端をつなぐ曲線部とを有し、厚さ方向において略均一に形成され、幅方向において、前記直線部と前記曲線部との接続部が前記直線部の幅よりも大きい幅を持つクロソイド曲線により構成されている漏電検出装置。 - 請求項1に記載の漏電検出装置であって、
前記コアは、厚さ方向において略均一に形成され、幅方向において、その全周にわたり同一幅で形成され、コアの輪の周方向の一部に切り欠きまたはスリットが形成されている漏電検出装置。 - 請求項1に記載の漏電検出装置であって、
前記コアは、幅が略均一に形成され、厚さがコアの輪の周方向の位置によって異なるよう不均一に形成されている漏電検出装置。 - 請求項8に記載の漏電検出装置であって、
前記コアは、複数の軟磁性材料が積層されて構成され、コアの輪の周方向の一部に積層枚数を増やした肉厚部が形成されている漏電検出装置。 - 請求項1に記載の漏電検出装置であって、
前記コアは、基板に内蔵されて構成され、前記基板において、回路パターン及びスルーホールによって前記コアの外側にコアの輪に沿って巻線が巻回された構造となるトロイダル状の前記コイルが形成されている漏電検出装置。
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