JP2001319813A - インダクティブ素子 - Google Patents

インダクティブ素子

Info

Publication number
JP2001319813A
JP2001319813A JP2000136676A JP2000136676A JP2001319813A JP 2001319813 A JP2001319813 A JP 2001319813A JP 2000136676 A JP2000136676 A JP 2000136676A JP 2000136676 A JP2000136676 A JP 2000136676A JP 2001319813 A JP2001319813 A JP 2001319813A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
coil layer
divided
inductive element
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000136676A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Komai
栄一 駒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2000136676A priority Critical patent/JP2001319813A/ja
Publication of JP2001319813A publication Critical patent/JP2001319813A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイル層が平面的に巻き回されて形成された
インダクティブ素子では、損失等価抵抗が高かった。 【解決手段】コイル層12の1ターンの電流路を構成す
る導体が、前記電流路に沿う方向に延びるスリット12
cによって、幅方向に3本以上の分割導体部12d1
12d2、12d3に分割され、最外周側の分割導体部1
2d1と最内周側の分割導体部12d2の幅寸法が、分割
導体部12d3の幅寸法よりも小さく形成されることに
より、コイル層12で発生する渦電流損失を低減するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成膜プロセスを含
む工程で製造されるインダクティブ素子に係り、特にコ
イル層における損失を低減できるインダクティブ素子に
関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話に代表される情報通信電子機器
は、小型化軽量化による携帯性及び動作時間の長時間化
の実現により急速に普及している。電子機器の小型化軽
量化に伴い電力供給源である電源の小型化軽量化に対す
る要求も増しており、スイッチング電源のエネルギー蓄
積素子であるインダクタをより小型化する必要が生じて
いる。
【0003】小型化されたインダクタの一形態として、
コイル層の上下に絶縁層を介して磁性薄膜を配置する内
部コイル型インダクタが挙げられる。詳述すると、内部
コイル型インダクタは、基板上に第1の磁性層が形成さ
れ、第1の磁性層の上に絶縁層を介してコイル層が形成
され、さらに、コイル層の上に絶縁層を介して、第2の
磁性層が形成されて構成されている。
【0004】図10は、従来の内部コイル型インダクタ
におけるコイル層の平面図である。このインダクタで
は、基板上に絶縁層(図示せず)を介して第1の磁性層
(図示せず)が形成され、前記磁性層上にポリイミド樹
脂やAl23などの非磁性体からなる絶縁層1が積層さ
れている。絶縁層1上に平面的にスパイラル状に巻かれ
た導体によりコイル層2が形成される。コイル層2上
に、絶縁層(図示せず)を介して第2の磁性層(図示せ
ず)が形成される。
【0005】コイル層2の巻き中心2a及び巻き外端2
bは、絶縁層1と絶縁層1の下層に形成された前記磁性
層に開けられたスルーホールを通じて取り出し電極(図
示せず)に接続されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】内部コイル型インダク
タの損失は、コイル層2の直流損失及び交流損失並びに
磁性層の損失からなる。このうち、コイル層2の交流損
失は、表皮効果及び渦電流損失を由来とする。
【0007】コイル層2の巻き中心2aと巻き外端2b
から交流電流を供給すると、コイル層2内を流れる交流
電流から誘起される磁束が、コイル層の上下に形成され
た前記第1の磁性層及び第2の磁性層内に誘導され、コ
イル層2を透過する磁束(以下、渡り磁束と称する)が
生じる。この渡り磁束がコイル層2内を透過すると、逆
起電力が生じ、コイル層2内に渦電流が流れ、渦電流損
失が発生する。
【0008】コイル層2を形成する所定幅の導体が、図
10に示されるように、平面的に複数ターンに巻かれて
形成されていると、インダクタに与えられた交流電流と
渦電流が導体内で干渉しあい、インダクタの損失を増大
させる原因となっていた。
【0009】本発明は、上記従来の課題を解決するため
のものであり、コイル層を形成する導体を分割すること
により、インダクティブ素子に与えられた交流電流と渦
電流が導体内で干渉しあうことを抑制することができ、
損失を低減することのできるインダクティブ素子を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定幅の導体
が平面的に1ターンまたは複数ターンに巻かれて形成さ
れたコイル層の上及び/または下に、絶縁層を介して少
なくとも一つの磁性層が形成されてなるインダクティブ
素子において、前記コイル層は、1ターンの電流路を構
成する導体が、前記電流路に沿う方向に延びるスリット
によって、幅方向に3本以上の分割導体部に分割され、
最外周側の分割導体部及び最内周側の分割導体部の幅寸
法が他の分割導体部の幅寸法よりも小さく形成されてお
り、かつ前記分割導体部は前記コイル層の少なくとも両
端部において互いに接続されていることを特徴とするも
のである。
【0011】本発明では、前記コイル層の1ターンの電
流路を構成する導体が、前記電流路に沿う方向に延びる
スリットによって、幅方向に3本以上の分割導体部に分
割され、最外周側の分割導体部と最内周側の分割導体部
の幅寸法が、他の分割導体部の幅寸法よりも小さく形成
されることにより、インダクティブ素子に与えられた交
流電流と渦電流が導体内で干渉しあうことを抑制し、コ
イル層で発生する渦電流損失を低減することができる。
【0012】また、前記コイル層は、前記導体が複数タ
ーンに巻かれて形成されたものであり、損失等価抵抗が
最も低い値を示すターンよりも内側のターンに、前記分
割導体部が形成されていてもよい。
【0013】前記コイル層を形成する前記導体の損失等
価抵抗は、各ターンによって異なる。本発明では、損失
等価抵抗が最も低い値を示すターンよりも内側のターン
の導体に前記分割導体部を形成することによって、コイ
ル層全体の損失等価抵抗を低減することができる。
【0014】本発明では、前記分割導体部を、主に渦電
流が流れる渦電流送電部と主に主電流が流れる主電流送
電部からなるものとして形成できる。
【0015】特に、前記3本以上の分割導体部のうち、
最外周側の分割導体部及び最内周側の分割導体部が渦電
流送電部として機能し、他の分割導体部が主電流送電部
として機能するものとして、前記分割導体部を形成でき
る。
【0016】本発明において、インダクティブ素子に与
えられた交流電流(主電流)と渦電流が導体内で干渉し
あうことを抑制することができるのは、分割されたそれ
ぞれの分割導体部が、主に渦電流が流れる渦電流送電部
と、主に主電流が流れる主電流送電部に分かれて機能す
るためである。
【0017】渡り磁束によって、コイル層に発生する渦
電流は、コイル層を形成する導体の外周側及び内周側を
流れようとする性質がある。本発明のように、前記導体
が、幅方向に3本以上の分割導体部に分割して形成され
ていると、最外周側の分割導体部及び最内周側の分割導
体部に渦電流が流れ、他の分割導体部に主電流が流れる
ようにすることができる。
【0018】また、前記コイル層を形成する導体の厚さ
が、前記交流信号の周波数fにおける表皮厚δ=√(ρ
/πfμ)の2倍より薄いと、前記コイル層の交流損失
の原因となる表皮効果の影響をなくすことができる。た
だし、ρは前記導体を形成する材料の比抵抗、μは前記
導体を形成する材料の透磁率である。
【0019】本発明は、前記交流信号の周波数fが1M
Hz以上であるときに、特に有効である。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態を示
す薄膜インダクタ(インダクティブ素子)を示す部分断
面図であり、図2はコイル層12を示す平面図である。
【0021】図1に示すように、本実施の形態における
薄膜インダクタLは、基板上に第1の磁性層11と、前
記第1の磁性層11の上に、例えばSiO2等の絶縁材
料で形成された絶縁層(図示しない)を介して形成され
たコイル層12と、このコイル層12の上に絶縁層(図
示しない)を介して形成された第2の磁性層13とを有
して構成されている。
【0022】コイル層12の巻き中心12aは、例えば
第1の磁性層11の中央に開けられたスルーホール11
aを通って、外部に通じる取り出し電極(図示しない)
に電気的に接されている。また図2に示すコイル層12
の巻き外端12bも、他の取り出し電極に電気的に接続
された状態になっている。
【0023】本実施の形態では、磁性層11,13を例
えば、組成式が、Fe47.2Hf16.836.0で表される軟
磁性材料を用いて形成することができる。
【0024】組成式が、Fe47.2Hf16.836.0で表さ
れる軟磁性材料を用いて形成された磁性層11、13の
磁気特性を測定すると、静磁場中で400℃のアニール
後の比抵抗は1167μΩ・cmであり、100MHz
までの比透磁率は926、飽和磁化は0.97Tであっ
た。
【0025】本実施の形態のように、磁性層11,13
が、比抵抗が1000μΩ・cm以上の磁性材料を用い
て形成されているとインダクティブ素子の損失の原因と
なるコイル層12の損失及び磁性層11,13の損失の
うち、磁性層11,13の損失が低減され、インダクテ
ィブ素子の損失の大きな部分をコイル層12における損
失が占めるようになる。
【0026】なお本発明では、磁性層11,13を、例
えばマグネトロンスパッタ、RF2極スパッタ、RF3
極スパッタ、イオンビームスパッタ、対向ターゲット式
スパッタ等の既存するスパッタ装置を用いたスパッタ法
によって形成することができる。また本発明では、スパ
ッタ法の他、蒸着法やMBE(モレキュラー−ビーム−
エピタキシー)法、ICB(イオン−クラスター−ビー
ム)法などの成膜プロセスが使用可能である。
【0027】磁性膜11、13は、実効透磁率の高い高
周波特性に優れた軟磁性膜で形成されることが好まし
く、上述した組成の軟磁性材料以外に例えば、特開平6
−316748号公報に記載されているFe−M−O系
軟磁性材料(但し、Mは、Zr,Hf,V,Nb,T
a,Mo,W,Al,Si,Cr,P,C,B,Ga,
Geと希土類元素から選ばれる1種あるいは2種以上の
元素)あるいは特開平10−25530号公報に記載さ
れているCo−Fe−E−O系軟磁性材料(但し、元素
Eは、Ti,Zr,Hf,Nb,Ta,Mo,W,A
l,Si,Cr,P,C,B,Ga,Geと希土類元素
から選ばれる1種または2種以上の元素)や、Co−T
a−Hf、Co−Ta−Hf−Pd、Co−Zr−N
b、Co−Zr−Ta、あるいはCo−Hf−Nb等に
より形成される。
【0028】なお希土類元素とは、ランタニド元素(L
a,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,T
b,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Ln)及びSc,
Yの17元素のことを示している。
【0029】本発明では、磁性層11と磁性層13との
間の間隔(ギャップ長)tgapを50〜80μmの範囲
で形成できる。
【0030】図2に示すように、前記第1の磁性層11
上に形成されるコイル層12は平面的に正方形螺旋状に
形成されており、前記コイル層12は例えば銅などの電
気抵抗の低い導電性材料でパターン形成される。
【0031】コイル層12は、1ターンの電流路を構成
する導体が、前記電流路に沿う方向に延びるスリット1
2c,12cによって、幅方向に3本の分割導体部12
1,12d2,12d3に分割されている。分割導体部
12d1,12d2,12d3はコイル層12の両端部で
ある巻き中心12a及び巻き外端12bにおいて互いに
接続されて一つのコイル層12を形成している。
【0032】本実施の形態では、分割導体部12d1
12d2,12d3はコイル層12の巻き中心12a及び
巻き外端12bにおいてのみ互いに接続されている。た
だし、分割導体部12d1,12d2,12d3は、コイ
ル層12の巻き中心12a及び巻き外端12b以外の、
直線部または折り曲がり部において、互いに接続されて
いてもよい。
【0033】また、本実施の形態では、1ターンの電流
路を構成する導体が、幅方向に3本の分割導体部12d
1,12d2,12d3に分割されているが、前記導体が
4本以上の分割導体部に分割されてもよい。
【0034】コイル層12の巻き中心12aと巻き外端
12bから交流電流を供給すると、コイル層12内を流
れる交流電流から誘起される磁束が、磁性層11,13
内に誘導され、コイル層12を透過する渡り磁束Aが生
じる。渡り磁束Aがコイル層12内を透過すると、逆起
電力が生じ、コイル層12内に渦電流Bが流れる。
【0035】本実施の形態の薄膜インダクタLでは、渦
電流Bは、主に、コイル層12の最外周側の分割導体部
12d1と最内周側の分割導体部12d2に流れる。ま
た、コイル層に供給された交流電流(主電流)は、主に
中央の分割導体部12d3に流れる。すなわち、分割導
体部12d1及び12d2が渦電流送電部として機能し、
分割導体部12d3が主電流送電部として機能する。
【0036】図2に示されるように、コイル層12の最
外周側の分割導体部12d1を流れる外周渦電流B1が
巻き外端12bに向って流れ、巻き外端12bで折り返
して、コイル層12の最内周側の分割導体部12d2
流れる内周渦電流B2となって、巻き中心12aに向っ
て流れる。内周渦電流B2は、巻き中心12aで折り返
して、外周渦電流B1となる。すなわち、渦電流Bは、
分割導体部12d1及び分割導体部12d2内で環流して
いる。
【0037】本実施の形態のように、渦電流送電部とし
て機能する最外周側の分割導体部12d1の幅寸法lw1
と最内周側の分割導体部12d2の幅寸法lw2が、主電
流送電部として機能する中央の分割導体部12d3の幅
寸法lw3よりも小さく形成されていると、分割導体部1
2d1及び分割導体部12d2の断面積が減少して抵抗値
が増大し、渦電流Bが流れにくくなる。すなわち、コイ
ル層12における渦電流損を抑制することができる。
【0038】なおコイル層12は、銅の他に、銀、金、
アルミニウムあるいはこれらの合金などの良導電性金属
材料から成る。またコイル層12の形状は、上記したス
パイラル形状に限らず、例えばミアンダ形状等であって
もよい。
【0039】また、コイル層12の導体厚tcoが、薄膜
インダクタに供給される交流信号の周波数fにおける表
皮厚δ=√(ρ/πfμ)の2倍より薄いと、コイル層
12の交流損失の一因である表皮効果の影響をなくすこ
とができる。ただし、ρはコイル層12を形成する材料
の比抵抗、μはコイル層12を形成する材料の透磁率で
ある。
【0040】表皮効果とは、導体に高周波電流が与えら
れると、電流は導体の表面の限られた厚みの部分を主に
流れようとする現象である。
【0041】コイル層12の材料として、銅を用いるこ
とができる。銅の比抵抗は、理論値でρ=1.78μΩ
・cmであり、また銅の透磁率μ=1である。コイル層
12の材料が銅であり、駆動周波数が6MHzのとき表
皮厚δは、理論的には、δ=30.7μmである。
【0042】ただし、実際に銅を用いてコイル層12を
形成すると、コイル層12の比抵抗は2μΩ・cm程度
となり、このとき、駆動周波数が6MHzのときの表皮
厚δは、δ=32.6μm程度である。
【0043】また、コイル層の材料として銀やアルミニ
ウムを用いることもできるが、銀やアルミニウムの比抵
抗は、1.5〜2.5μΩ・cm程度となる。このと
き、駆動周波数が6MHzのときの表皮厚δは、δ=2
8〜37μm程度である。
【0044】従って、コイル層12の導体厚tcoを設定
するときには、コイル層12の導体厚tcoを2δ=50
〜80μm以下にすれば、表皮効果によるコイル層12
の損失をなくすことができる。
【0045】図1及び図2では、コイル層12の巻き数
を、図を分かりやすくする都合上、3ターンとしている
が、実際に本発明の薄膜インダクタを形成するときに
は、この巻き数を、4〜20ターンにするのが適切であ
る。
【0046】図3は、本発明の他の実施の形態の薄膜イ
ンダクタのコイル層を示す平面図である。
【0047】図3の薄膜インダクタも、図1及び図2に
示された薄膜インダクタと同様に、基板上に第1の磁性
層と、前記第1の磁性層の上に、絶縁層を介して形成さ
れたコイル層22と、このコイル層22の上に絶縁層を
介して形成された第2の磁性層とを有して構成されてい
る。
【0048】コイル層22の巻き中心22a及び巻き外
端22bは、取り出し電極に電気的に接続された状態に
なっている。
【0049】本実施の形態では、分割導体部22d1
22d2,22d3は、コイル層22の全長にわたって、
すなわち、巻き中心22a付近から巻き外端22b付近
にわたって形成されておらず、巻き中心22aに最も近
い第3ターンにのみ形成されている。
【0050】ここで、コイル層を形成する導体の各ター
ンの数え方は、巻き外端22bに最も近い方から、第1
ターン、第2ターン、第3ターンと数えている。また、
第1ターンは、巻き外端22bから折り曲がり部22e
1まで、第2ターンは折り曲がり部22e1から折り曲
がり部22e2まで、第3ターンは折り曲がり部22e
2から折り曲がり部22e3までとしている。
【0051】コイル層22を形成する導体の損失等価抵
抗は、後述するように、各ターンによって異なる。本発
明では、損失等価抵抗が最も低い値を示すターンよりも
内側のターンの導体に分割導体部22d1,22d2,2
2d3を形成することによって、コイル層22全体の損
失等価抵抗を低減することができる。
【0052】なお、図3において、第3ターンにのみ分
割導体部22d1,22d2,22d 3を形成したのは、
本実施の形態においては、第2ターンにおいて損失等価
抵抗が最も低い値を示すように形成したためである。
【0053】また、図3では、コイル層22の巻き数
を、図を分かりやすくする都合上、3ターンとしている
が、実際に本発明の薄膜インダクタを形成するときに
は、この巻き数を、4〜20ターンにするのが適切であ
る。
【0054】コイル層22の巻き数を4〜20ターンで
形成したときにも、コイル層22を形成する導体の損失
等価抵抗は、各ターンによって異なり、損失等価抵抗が
最も低い値を示すターンよりも内側のターンの導体に分
割導体部22d1,22d2,22d3を形成することに
よって、コイル層22全体の損失等価抵抗を低減するこ
とができる。
【0055】また、図1ないし図3では、コイル層12
及びコイル層22において、3本の分割導体部をすべて
同じ材料で形成したが、渦電流送電部として機能する最
外周側及び最内周側の分割導体部12d1及び12d2
びに22d1及び22d2を、主電流送電部として働く分
割導体部12d3及び22d3よりも比抵抗の大きい材料
を用いて形成しても、コイル層12及びコイル層22を
流れる渦電流を低減でき、渦電流損失を抑制させること
ができる。
【0056】また本発明では、平面型磁気素子である薄
膜インダクタについて説明したが、同じ平面型磁気素子
である1次平面コイルと2次平面コイルを有する薄膜ト
ランスなどの他のインダクティブ素子についても、コイ
ルを形成する導体に分割導体部を形成する本発明を適用
することにより、導体における渦電流損失を低減するこ
とのできるインダクティブ素子を得ることができる。
【0057】なお、薄膜インダクタや薄膜トランスは薄
膜形成プロセスを有する工程で製造される薄膜磁気素子
である。
【0058】
【実施例】図1に示す薄膜インダクタLのように、コイ
ル層を形成する導体を幅方向に3本の分割導体部に分割
した場合における薄膜インダクタの性能係数、等価イン
ダクタンス及び損失等価抵抗、並びにコイル層の損失等
価抵抗を測定した。
【0059】また磁性層11,13を、比透磁率が磁化
困難軸方向にμhard=1800、磁化容易軸方向にμ
easy=300、比抵抗が、1000μΩ・cmである磁
性材料を用いて形成した。磁性層11,13の膜厚t
magを3.0μmとし、また第1の磁性層と第2の磁性
層との間の間隔(ギャップ長)tgapを70μmで形成
した。
【0060】なお、磁性層のオーバーハング量lo(磁
性層の側端部が、コイル層の端部から延出する幅寸法)
は、150μmである。
【0061】コイル層12の導体間隔lsは、25μm
であり、巻き数を6ターンとした。ただし、図1では図
示の都合上3ターンのみ示している。なお、コイルサイ
ズは3.0mm×3.0mmである。コイル層に流す励
磁電流は、0.3A(peaktopeak:表記は(p−p))
とした。
【0062】各実施例及び比較例の薄膜インダクタのコ
イル層の構造について説明する。各実施例のコイル層1
2を形成する導体は、幅方向に3本の分割導体部12d
1,12d2,12d3に分割されている。
【0063】実施例1では、分割導体部12d1,12
2,12d3それぞれの幅寸法lw1,lw2,lw3を、l
w1=lw2=4μm、lw3=40μmとした。また、分割
導体部12d1,12d2,12d3間の間隔lw4,Iw5
をlw4=Iw5=6μmとした。
【0064】実施例2では、分割導体部12d1,12
2,12d3それぞれの幅寸法lw1,lw2,lw3を、l
w1=lw2=8μm、lw3=32μmとした。また、分割
導体部12d1,12d2,12d3間の間隔lw4,Iw5
をlw4=Iw5=6μmとした。
【0065】実施例3では、分割導体部12d1,12
2,12d3それぞれの幅寸法lw1,lw2,lw3を、l
w1=lw2=12μm、lw3=24μmとした。また、分
割導体部12d1,12d2,12d3間の間隔lw4,I
w5をlw4=Iw5=6μmとした。
【0066】実施例1、実施例2、及び実施例3いずれ
においても、分割導体部12d1,12d2,12d3
幅寸法の合計は、48μmである。また、実施例1、実
施例2、及び実施例3では、コイル層12の導体厚tco
は、tco=37.5μmである。
【0067】比較例aの薄膜インダクタとして、コイル
層12の分割導体部12d1,12d2,12d3それぞ
れの幅寸法lw1,lw2,lw3が全て等しくlw1=lw2
w3=16μmであるものを用いた。分割導体部12d
1,12d2,12d3間の間隔lw4,Iw5をlw4=Iw5
=6μmとした。
【0068】また、比較例bの薄膜インダクタとして、
コイル層を形成する導体を、幅方向に2本の分割導体部
に分割したものを用いた。それぞれの分割導体部の幅寸
法は、24μmとした。2本の分割導体部間の間隔は1
2μmとした。
【0069】比較例a及び比較例bでも、分割導体部の
幅寸法の合計は48μmである。また、コイル層の導体
厚は、tco=37.5μmである。
【0070】さらに、比較例cとして、コイル層を形成
する導体を分割していない薄膜インダクタを用いた。比
較例cでは、コイル層を形成する導体の幅寸法を60μ
mとした。また、比較例cでは、コイル層に分割導体部
が形成された実施例1、2、及び3並びに比較例a、b
のコイル層と直流抵抗値を揃えるために、コイル層の厚
さを30μmとしている。
【0071】図4は、上述した各実施例及び比較例の薄
膜インダクタに駆動周波数5MHzの励磁電流(交流信
号)を供給したときのコイル層における損失等価抵抗を
測定した結果を示すグラフである。
【0072】図4から、本発明の実施例1、2、及び3
のいずれも、比較例a、b、cよりもコイル層における
損失等価抵抗が低い値を示していることがわかる。
【0073】すなわち、本発明のように、コイル層の1
ターンの電流路を構成する導体が、前記電流路に沿う方
向に延びるスリットによって、幅方向に3本以上の分割
導体部に分割され、最外周側の分割導体部と最内周側の
分割導体部の幅寸法が他の分割導体部の幅寸法よりも小
さく形成されていると、コイル層の損失等価抵抗を低減
できることがわかる。
【0074】また、中央の分割導体部12d3の幅寸法
w3対する、最外周側の分割導体部12d1及び最内周
側の分割導体部12d2の幅寸法lw1、lw2が小さくな
るに連れて、コイル層12の損失等価抵抗の値が小さく
なることもわかる。
【0075】これは、渦電流送電部として機能する最外
周側の分割導体部12d1の幅寸法lw1と最内周側の分
割導体部12d2の幅寸法lw2が、主電流送電部として
機能する中央の分割導体部12d3の幅寸法lw3よりも
小さく形成されるほど、分割導体部12d1及び分割導
体部12d2の断面積が減少して抵抗値が増大し、渦電
流が流れにくくなり、コイル層12における渦電流損失
が低減されるためである。
【0076】図5は、上述した各実施例及び比較例の薄
膜インダクタに駆動周波数5MHzの励磁電流(交流信
号)を供給したときの薄膜インダクタの性能係数Qを測
定した結果を示すグラフである。
【0077】なお、性能係数Qは、Q=ωL/Rの値で
ある。ただし、ωは薄膜インダクタに与えられる信号の
角周波数であり本実施例ではω=2π×5(MHz)、
Lは薄膜インダクタの等価インダクタンス、Rは薄膜イ
ンダクタの損失等価抵抗である。
【0078】図5から、本発明の実施例1、2、及び3
の薄膜インダクタのいずれも、比較例a、b、cの薄膜
インダクタよりも性能係数Qが大きい値を示しているこ
とがわかる。
【0079】また、中央の分割導体部12d3の幅寸法
w3対する、最外周側の分割導体部12d1及び最内周
側の分割導体部12d2の幅寸法lw1、lw2が小さくな
るに連れて、性能係数Qが大きくなることもわかる。
【0080】図6は、上述した各実施例及び比較例の薄
膜インダクタに駆動周波数5MHzの励磁電流(交流信
号)を供給したときの薄膜インダクタの等価インダクタ
ンスを測定した結果を示すグラフ、図7は、同様の条件
で薄膜インダクタの損失等価抵抗を測定した結果を示す
グラフである。
【0081】図6から、本発明の実施例1、2、及び3
並びに比較例a、b、及びcの薄膜インダクタのいずれ
も同等の等価インダクタンスを有することがわかる。
【0082】図7では、図4と同様に、本発明の実施例
1、2、及び3の薄膜インダクタのいずれもが、比較例
a、b、及びcの薄膜インダクタよりも損失等価抵抗が
低い値を示していることがわかる。
【0083】したがって、図5に示されたように、本発
明の実施例1、2、及び3の薄膜インダクタの性能係数
Qが、比較例a、b、cの薄膜インダクタの性能係数Q
よりも大きい値を示すのは、本発明のように、コイル層
を形成する導体を分割し、さらに最外周側及び最内周側
の分割導体部の幅寸法を小さくすることで、薄膜インダ
クタの損失等価抵抗が減少することが主な理由であるこ
とが分かる。
【0084】コイル層12の導体厚tcoが、インダクタ
に供給される交流信号の周波数fにおける表皮厚δ=√
(ρ/πfμ)の2倍より薄いと、コイル層12の交流
損失の原因となる表皮効果の影響をなくすことができ
る。ただし、ρはコイル層12を形成する材料の比抵
抗、μはコイル層12を形成する材料の透磁率である。
【0085】コイル層12の材料として、銅を用いるこ
とができる。銅の比抵抗は、理論値でρ=1.78μΩ
・cmであり、また銅の透磁率μ=1である。コイル層
12の材料が銅であり、駆動周波数が5MHzのとき表
皮厚δは、理論的には、δ=33.7μmである。
【0086】ただし、実際に銅を用いてコイル層12を
形成すると、コイル層12の比抵抗は2μΩ・cm程度
となり、このとき、駆動周波数が5MHzのときの表皮
厚δは、δ=35.7μm程度である。
【0087】また、コイル層の材料として銀やアルミニ
ウムを用いることもできるが、銀やアルミニウムの比抵
抗は、1.5〜2.5μΩ・cm程度となる。このと
き、駆動周波数が5MHzのときの表皮厚δは、δ=3
0〜40μm程度である。
【0088】従って、コイル層12の導体厚tcoを設定
するときには、コイル層12の導体厚tcoを2δ=60
〜80μm以下にすれば、表皮効果によるコイル層12
の損失をなくすことができる。
【0089】本実施例では、コイル層の導体厚tcoをt
co=37.5μmとしているので、表皮効果によるコイ
ル層12の損失はない。
【0090】従って、図4で示されたコイル層の損失等
価抵抗は、コイル層12における渦電流損失と直流損失
からなる。前述したように、各実施例及び比較例におい
て直流抵抗値は揃えられているので、図4における各実
施例及び比較例のコイル層の損失等価抵抗の差は、各実
施例及び比較例のコイル層の渦電流損失の差に由来す
る。
【0091】図8は、上述した各実施例及び比較例の薄
膜インダクタに供給する駆動電流の駆動周波数を変化さ
せたときの、薄膜インダクタの性能係数Qを測定した結
果を示すグラフである。
【0092】図8から、駆動周波数が1MHz以上にな
ると、本発明の実施例1、2、及び3の薄膜インダクタ
の性能係数Qが、比較例a、b、cの薄膜インダクタの
性能係数Qよりも明らかに大きい値を示していることが
わかる。
【0093】図9は、薄膜インダクタのコイル層を形成
する導体の各ターンごとの損失等価抵抗を測定した結果
を示すグラフである。
【0094】図9の実施例4、5、及び6並びに比較例
dの薄膜インダクタの磁性層及びコイル層の構造を図1
を参照して説明する。
【0095】磁性層11,13を、透磁率が磁化困難軸
方向にμhard=1000、磁化容易軸方向にμeasy=2
00、比抵抗が、1000μΩ・cmである磁性材料を
用いて形成した。磁性層11,13の膜厚tmagを9.
0μmとした。
【0096】コイル層12の導体間隔lsは、15μm
であり、巻き数を8ターンとした。ただし、図1では図
示の都合上3ターンのみ示している。なお、コイルサイ
ズは1.8mm×1.8mmである。コイル層に流す励
磁電流は、0.3A(peaktopeak:表記は(p−
p))、駆動周波数を1MHzとした。
【0097】各実施例のコイル層12を形成する導体
は、幅方向に3本の分割導体部12d 1,12d2,12
3に分割されている。
【0098】実施例4では、分割導体部12d1,12
2,12d3それぞれの幅寸法lw1,lw2,lw3を、l
w1=lw2=10μm、lw3=80μmとした。また、分
割導体部12d1,12d2,12d3間の間隔lw4,I
w5をlw4=Iw5=10μmとした。
【0099】実施例5では、分割導体部12d1,12
2,12d3それぞれの幅寸法lw1,lw2,lw3を、l
w1=lw2=20μm、lw3=60μmとした。また、分
割導体部12d1,12d2,12d3間の間隔lw4,I
w5をlw4=Iw5=10μmとした。
【0100】実施例6では、分割導体部12d1,12
2,12d3それぞれの幅寸法lw1,lw2,lw3を、l
w1=lw2=30μm、lw3=40μmとした。また、分
割導体部12d1,12d2,12d3間の間隔lw4,I
w5をlw4=Iw5=10μmとした。
【0101】比較例dでは、分割導体部12d1,12
2,12d3それぞれの幅寸法lw1,lw2,lw3を、l
w1=lw2=40μm、lw3=20μmとした。また、分
割導体部12d1,12d2,12d3間の間隔lw4,I
w5をlw4=Iw5=10μmとした。
【0102】実施例4、実施例5、及び実施例6いずれ
においても、分割導体部12d1,12d2,12d3
幅寸法の合計は、100μmである。また、実施例1、
実施例2、及び実施例3では、コイル層12の導体厚t
coは、tco=50μmである。
【0103】ここで、コイル層を形成する導体の各ター
ンの数え方は、図3に関する説明のところで述べたよう
に、コイル層の巻き外端に最も近い方から、第1ター
ン、第2ターン、第3ターンと数えている。
【0104】図9から、各実施例及び比較例の薄膜イン
ダクタのコイル層では、第3ターンで、最も損失等価抵
抗が小さくなっていることがわかる。
【0105】また、第3ターンより内側の各ターンにお
いて、中央の分割導体部12d3の幅寸法lw3対する、
最外周側の分割導体部12d1及び最内周側の分割導体
部12d2の幅寸法lw1、lw2が小さくなるにつれて、
損失等価抵抗の値が小さくなっていることがわかる。
【0106】つまり、コイル層に分割導体部を形成する
と損失等価抵抗が低減されるという効果は、損失等価抵
抗が最も低い値を示すターンよりも内側のターンの導体
において顕著に現れることがわかる。
【0107】したがって、本発明では、損失等価抵抗が
最も低い値を示すターンよりも内側のターンの導体に分
割導体部を形成することによっても、コイル層全体の損
失等価抵抗を低減することができる。
【0108】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明では、前記コ
イル層の1ターンの電流路を構成する導体が、前記電流
路に沿う方向に延びるスリットによって、幅方向に3本
以上の分割導体部に分割され、最外周側の分割導体部と
最内周側の分割導体部の幅寸法が、他の分割導体部の幅
寸法よりも小さく形成されることにより、インダクティ
ブ素子に与えられた交流電流と渦電流が導体内で干渉し
あうことを抑制し、コイル層で発生する渦電流損失を低
減することができる。
【0109】また、前記3本以上の分割導体部のうち、
最外周側の分割導体部と最内周側の分割導体部が渦電流
送電部として機能し、他の分割導体部が主電流送電部と
して機能するものとして、前記分割導体部を形成でき
る。
【0110】渦電流送電部として機能する分割導体部の
抵抗を、主電流送電部として機能する分割導体部の抵抗
よりも大きくすることにより、渦電流損失を低減でき
る。
【0111】したがって本発明では、損失等価抵抗が低
減され、性能係数の大きいインダクティブ素子を形成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における薄膜インダクタ(インダクティ
ブ素子)の構造を示す断面図、
【図2】図1のインダクタのコイル層の平面図、
【図3】本発明の他の実施の形態の薄膜インダクタのコ
イル層の平面図、
【図4】薄膜インダクタのコイル層の構造とコイル層に
おける損失等価抵抗との関係を示すグラフ、
【図5】薄膜インダクタのコイル層の構造と薄膜インダ
クタの性能係数との関係を示すグラフ、
【図6】薄膜インダクタのコイル層の構造と薄膜インダ
クタの等価インダクタンスとの関係を示すグラフ、
【図7】薄膜インダクタのコイル層の構造と薄膜インダ
クタの損失等価抵抗との関係を示すグラフ、
【図8】薄膜インダクタの駆動周波数と性能係数との関
係を示すグラフ、
【図9】薄膜インダクタのコイル層を形成する導体の各
ターンごとの損失等価抵抗を測定した結果を示すグラ
フ、
【図10】従来の薄膜インダクタのコイル層の平面図、
【符号の説明】
11,13 磁性層 12 コイル層 12d1、12d2、12d3 分割導体部 A 渡り磁束 B 渦電流

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定幅の導体が平面的に1ターンまたは
    複数ターンに巻かれて形成されたコイル層の上及び/ま
    たは下に、絶縁層を介して少なくとも一つの磁性層が形
    成されてなるインダクティブ素子において、前記コイル
    層は、1ターンの電流路を構成する導体が、前記電流路
    に沿う方向に延びるスリットによって、幅方向に3本以
    上の分割導体部に分割され、最外周側の分割導体部及び
    最内周側の分割導体部の幅寸法が他の分割導体部の幅寸
    法よりも小さく形成されており、かつ前記分割導体部は
    前記コイル層の少なくとも両端部において互いに接続さ
    れていることを特徴とするインダクティブ素子。
  2. 【請求項2】 前記コイル層は、前記導体が複数ターン
    に巻かれて形成されたものであり、損失等価抵抗が最も
    低い値を示すターンよりも内側のターンに、前記分割導
    体部が形成されている請求項1記載のインダクティブ素
    子。
  3. 【請求項3】 前記分割導体部は、主に渦電流が流れる
    渦電流送電部と主に主電流が流れる主電流送電部からな
    る請求項1または2記載のインダクティブ素子。
  4. 【請求項4】 前記3本以上の分割導体部のうち、最外
    周側の分割導体部及び最内周側の分割導体部が渦電流送
    電部として機能し、他の分割導体部が主電流送電部とし
    て機能する請求項3記載のインダクティブ素子。
  5. 【請求項5】 前記導体の厚さが、インダクティブ素子
    に供給される交流信号の周波数fにおける表皮厚δ=√
    (ρ/πfμ)の2倍より薄い請求項1ないし4のいず
    れかに記載のインダクティブ素子、 ただし、ρは前記導体を形成する材料の比抵抗、μは前
    記導体を形成する材料の透磁率である。
  6. 【請求項6】 前記交流信号の周波数fが1MHz以上
    である請求項1ないし5のいずれかに記載のインダクテ
    ィブ素子。
JP2000136676A 2000-05-10 2000-05-10 インダクティブ素子 Withdrawn JP2001319813A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000136676A JP2001319813A (ja) 2000-05-10 2000-05-10 インダクティブ素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000136676A JP2001319813A (ja) 2000-05-10 2000-05-10 インダクティブ素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001319813A true JP2001319813A (ja) 2001-11-16

Family

ID=18644579

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000136676A Withdrawn JP2001319813A (ja) 2000-05-10 2000-05-10 インダクティブ素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001319813A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004047700A (ja) * 2002-07-11 2004-02-12 Jfe Steel Kk 非接触充電器用平面磁気素子
JP2004047849A (ja) * 2002-07-15 2004-02-12 Jfe Steel Kk 平面磁気素子
JP2009206169A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Panasonic Electric Works Co Ltd 平面コイル、及びこれを用いた電気機器、電力供給装置、非接触電力伝送システム
JP2011049220A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Sanken Electric Co Ltd コイル装置
JP2011193093A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Institute Of National Colleges Of Technology Japan 磁性薄膜を用いた伝送線路デバイス
JP2012165017A (ja) * 2012-04-27 2012-08-30 Tdk Corp 積層型インダクタ及び積層型インダクタのインダクタンス調整方法
JP2012235079A (ja) * 2011-04-27 2012-11-29 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 無接点電力伝送装置及びこれを備える電子機器
JP2016086138A (ja) * 2014-10-29 2016-05-19 住友電気工業株式会社 超電導マグネットおよび超電導機器
WO2019188287A1 (ja) * 2018-03-28 2019-10-03 株式会社村田製作所 樹脂多層基板、アクチュエータ、および樹脂多層基板の製造方法
US11189418B2 (en) 2017-06-13 2021-11-30 Tdk Corporation Coil component
US11854732B2 (en) 2018-10-31 2023-12-26 Tdk Corporation Coil component

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004047700A (ja) * 2002-07-11 2004-02-12 Jfe Steel Kk 非接触充電器用平面磁気素子
JP2004047849A (ja) * 2002-07-15 2004-02-12 Jfe Steel Kk 平面磁気素子
JP2009206169A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Panasonic Electric Works Co Ltd 平面コイル、及びこれを用いた電気機器、電力供給装置、非接触電力伝送システム
JP2011049220A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Sanken Electric Co Ltd コイル装置
JP2011193093A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Institute Of National Colleges Of Technology Japan 磁性薄膜を用いた伝送線路デバイス
JP2012235079A (ja) * 2011-04-27 2012-11-29 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 無接点電力伝送装置及びこれを備える電子機器
JP2012165017A (ja) * 2012-04-27 2012-08-30 Tdk Corp 積層型インダクタ及び積層型インダクタのインダクタンス調整方法
JP2016086138A (ja) * 2014-10-29 2016-05-19 住友電気工業株式会社 超電導マグネットおよび超電導機器
US11189418B2 (en) 2017-06-13 2021-11-30 Tdk Corporation Coil component
WO2019188287A1 (ja) * 2018-03-28 2019-10-03 株式会社村田製作所 樹脂多層基板、アクチュエータ、および樹脂多層基板の製造方法
JPWO2019188287A1 (ja) * 2018-03-28 2020-10-01 株式会社村田製作所 樹脂多層基板、アクチュエータ、および樹脂多層基板の製造方法
US11289965B2 (en) 2018-03-28 2022-03-29 Murata Manufacturing Co., Ltd. Resin multilayer substrate, actuator, and method of manufacturing resin multilayer substrate
US11854732B2 (en) 2018-10-31 2023-12-26 Tdk Corporation Coil component

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6404317B1 (en) Planar magnetic element
JP3441082B2 (ja) 平面型磁気素子
US6603382B1 (en) Inductive element having improved superposed DC current characteristic
JP2001319813A (ja) インダクティブ素子
Yamaguchi et al. Load characteristics of a spiral coil type thin film microtransformer
US20210383958A1 (en) Patterned magnetic cores
JPH0737728A (ja) 薄膜インダクタおよび薄膜トランス
JP4706927B2 (ja) 薄膜デバイス
JP3540733B2 (ja) 平面型磁気素子及びそれを用いた半導体装置
JP2007081239A (ja) 磁気デバイスおよびそれを用いたスイッチング電源
JP3382215B2 (ja) 平面型磁気素子及びその製造方法並びに平面型磁気素子を備えた半導体装置
JPH06124843A (ja) 高周波用薄膜トランス
JP2000150238A (ja) 平面型磁気素子及び平面型磁気素子の製造方法
US7138188B2 (en) Magnetic implement using magnetic metal ribbon coated with insulator
JP4736902B2 (ja) 薄膜デバイス
JP3373350B2 (ja) 磁性部品およびその製法
JPH0677055A (ja) 平面磁気素子
JP2003347123A (ja) 薄膜インダクタ及びそれを利用した電子機器
JP2000182850A (ja) 薄膜トランス
JP2003133136A5 (ja)
JPH10289821A (ja) 高周波帯域用磁気デバイス
JPH07220942A (ja) 変圧器の巻鉄心
Shirakawa et al. Thin film inductor with multilayer magnetic core
JP4400092B2 (ja) 表面実装型インダクタ
JP2002043140A (ja) 磁気素子

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070807