JP2003045722A - インダクタ素子、および、インダクタ素子を用いた集積回路 - Google Patents

インダクタ素子、および、インダクタ素子を用いた集積回路

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JP2003045722A JP2001234143A JP2001234143A JP2003045722A JP 2003045722 A JP2003045722 A JP 2003045722A JP 2001234143 A JP2001234143 A JP 2001234143A JP 2001234143 A JP2001234143 A JP 2001234143A JP 2003045722 A JP2003045722 A JP 2003045722A
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inductor element
conductors
inductor
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Yukio Iida
幸生 飯田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波抵抗を低減させ、いわゆるQ値を良好
にしたインダクタ素子を提供する。 【解決手段】 第1導体11と第2導体12とを平面方
向に平行な状態を維持するようにして、平面内において
螺旋状に巻回することにより、インダクタ素子を形成す
る。この場合に、所定の位置において、第1導体11と
第2導体12とを交差させ、その位置を入れ換えること
により、第1導体11と第2導体12の長さを近づける
ようにし、損失の少ない、Q値の高いインダクタ素子を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、移動体
通信機器などの電子機器で使用する集積回路に搭載され
る平面上に形成するインダクタ素子、および、このイン
ダクタ素子を用いた集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路内に平面上のインダクタ
素子を形成して、目的とする回路を構成するようにする
ことが行なわれるようになってきている。例えば、図1
1に示す半導体集積回路として形成される増幅器100
の場合には、この増幅器100の一部を構成する整合回
路101、102には、インダクタ素子103、104
が搭載するようにされている。
【0003】整合回路101、102に用いられるイン
ダクタ素子103、104は、増幅器100の特性を良
好に保ち、また、消費電力が大きくなることが無いよう
にするためには、損失が少ないものでなければならな
い。すなわち、インダクタ素子103、104は、いわ
ゆるQ値の高いものでなければならない。
【0004】このような半導体集積回路に用いられるイ
ンダクタ素子としては、例えば、特開2000−357
774号特許公開公報に開示されたものがある。当該特
許公開公報に開示されたインダクタ素子は、例えば、図
12に示すように、基板上において、平面方向に平行な
導体111、112を配置して形成したものであり、端
子部114と端子部115において2本の導体が1本に
まとめられて形成されたものである。
【0005】この図12に示すインダクタ素子は、導体
に流れる高周波電流の電流密度が、導体の端部で高くな
る表皮効果に着目し、例えば、2本の導体111、11
2を用いるというように、複数の導体を用いることで、
導体の高周波抵抗を低減することができるようにしたも
のである。すなわち、複数の導体を用いることにより、
導体の高周波抵抗を少なくなるようにするという効果を
奏するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図12に示
したように、平面方向に平行な複数の導体を例えば螺旋
状に巻回することにより(同じ向きに何度も曲げるよう
にして)インダクタ素子を形成した場合、内側に位置す
るようにされた導体よりも、外側に位置するようにされ
た導体の方が長くなる。導体の長さが長い分、外側に位
置する導体の高周波抵抗が高くなり、外側の導体である
第1導体111に流れる電流は減少する。
【0007】図12に示したインダクタ素子についての
電磁界解析シミュレーションの結果を図13に示す。図
13において、第1導体111上、および、第2導体1
12上にある小さな矢印の長さが、電流密度を表してい
る。
【0008】この図13に示したように、外側の導体で
ある第1導体111上に示した電流密度を示す矢印の長
さは、隣接する内側の導体である第2導体112上に示
した電流密度を示す矢印よりも短くなっている部分が多
く、第1導体に流れる電流は、第2導体に流れる電流に
比べて少ないことが分かる。
【0009】したがって、図12、図13に示したイン
ダクタ素子の場合には、2本の導体を用いているにも拘
わらず、高周波抵抗の低減効果を十分に発揮できず、結
果として、当該インダクタ素子を用いた集積回路の消費
電力が大きくなってしまうなどの問題が生じる場合あ
る。
【0010】以上のことにかんがみ、この発明は、上記
問題点を一掃し、高周波抵抗を低減させ、損失が少な
く、いわゆるQ値を良好にしたインダクタ素子、およ
び、このインダクタ素子を用いて形成する集積回路を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明のインダクタ素子は、基板上
において、平面方向に平行な状態を保つようにした複数
本の導体を、螺旋状に平面内で巻回させるようにして形
成し、前記複数本の導体のそれぞれに同相の高周波電流
を流して高周波線路として用いるようにするインダクタ
素子であって、所定位置において前記複数本の導体のそ
れぞれを交差させることにより、前記複数本の導体の内
側と外側の位置を入れ換えるようにする少なくとも1箇
所以上の交差部を設けることを特徴とする。
【0012】この請求項1に記載の発明のインダクタ素
子によれば、平面にインダクタ素子を形成する場合に
は、平行に配置するようにされる複数本の導体を例えば
平面内において巻回して形成するなどするために、平行
に配置するようにされる複数本の導体の長さが結果的に
異なってしまう。
【0013】このため、平行に配置するようにされる複
数本の導体について、所定の位置で外側の導体と内側の
導体とを交差させる交差部を設け、導体の位置を途中で
入れ換えることにより、各導体の長さが同じ長さに近づ
くようにしてインダクタ素子が形成される。
【0014】これにより、複数本の導体それぞれの抵抗
値を近づけ、複数本の導体のそれぞれに流れる電流の電
流密度をできるだけ均一になるようにすることができ
る。このように、複数本の導体に流れる電流の電流密度
をできるだけ均一になるようにすることにより、損失が
少なく、いわゆるQ値の高い、特性のよいインダクタ素
子を実現することができる。
【0015】また、請求項2に記載の発明のインダクタ
素子は、請求項1に記載のインダクタ素子であって、当
該インダクタ素子は、対称形に形成されるものであり、
当該インダクタ素子の対称形を保つ位置に前記交差部を
設けることを特徴とする。
【0016】この請求項2に記載の発明のインダクタ素
子によれば、各種の差動回路などにおいては、対称形の
インダクタ素子が要求されるが、対称形のインダクタ素
子を形成する場合であっても、外側の導体と内側の導体
とを入れ換える交差部を設けることにより、外側の導体
と内側の導体との長さが近くなるようにする。このと
き、交差部を設けることにより、インダクタ素子の対称
形が損なわれることが無いように、対称形を保つ位置に
交差部を設けるようにする。
【0017】これにより、対称形を保ちながら、外側の
導体と内側の導体の長さを近づけ、外側の導体と内側の
導体の電流密度が均一に近づくようにし、Q値が高く、
対称形を保ったインダクタ素子を構成することができる
ようにされる。
【0018】また、請求項3に記載の発明の集積回路
は、基板上において、平面方向に平行な状態を保つよう
にした複数本の導体を、螺旋状に平面内で巻回させるよ
うにして形成し、前記複数本の導体のそれぞれに同相の
高周波電流を流して高周波線路として用いるようにする
インダクタ素子を用いた集積回路であって、前記インダ
クタ素子は、所定の位置において前記複数本の導体のそ
れぞれを交差させることにより、前記複数本の導体の内
側と外側の位置を入れ換える少なくとも1箇所以上の交
差部を設けるようにしたものであることを特徴とする。
【0019】この請求項3に記載の集積回路によれば、
当該集積回路に用いられるインダクタ素子は、平面内に
おいて平行に配置するようにされ、例えば螺旋状に巻回
するようにされる複数本の導体を所定の位置で交差させ
る交差部を設けることにより、外側に位置する導体と、
内側に位置する導体との位置を入れ換え、複数の導体の
長さが近づくように考慮したものである。
【0020】このようにすることにより、インダクタ素
子を構成する複数本の導体の抵抗値を近づけ、電流密度
が均一で、損失が少なく、Q値の高いものにすることに
よって、流す電流が少なくても、目的に合致した特性の
よい集積回路を実現することができる。
【0021】また、請求項4に記載の発明の集積回路
は、請求項3に記載の集積回路であって、前記インダク
タ素子は、対称形に形成されるものであり、対称形を保
つ位置に前記交差部を設けるようにしたものであること
を特徴とする。
【0022】この請求項4に記載の発明の集積回路は、
例えば、差動回路などの対称形の要求されるものであ
り、これに搭載されるインダクタ素子についても対称形
が要求される。このため、集積回路に搭載するインダク
タ素子も対称形となるように形成するが、完全な対称形
を維持するために、平行に配置するようにされる複数本
の導体を交差させる交差部についても対称となる位置に
設けるようにする。
【0023】これにより、差動回路などの対称形の集積
回路にも、損失が少なく、Q値の高いインダクタ素子を
用い、流す電流が少なくても、目的に合致した高特性の
集積回路を実現することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、この発
明による平面上に形成するようにするインダクタ素子、
および、インダクタ素子を用いた集積回路の一実施の形
態について説明する。
【0025】[第1の実施の形態]図1は、この実施の
形態のインダクタ素子10を説明するための平面図であ
る。図1に示すように、この第1の実施の形態のインダ
クタ素子10は、第1導体11と、第2導体12とを平
面方向に平行に配置するようにし、これを平面内におい
て螺旋状に巻回させて形成するものである。
【0026】そして、図1に示すように、インダクタ素
子10は、交差部13において、第1導体11と第2導
体12とを交差させ、その位置を入れ換え、外側の第1
導体11を内側に、内側の第2導体を外側にすることに
より、第1導体11と第2導体12の長さが近くなるよ
うにしている。また、図1に示すように、第1導体11
と第2導体12とは、第1端子部14および第2端子部
15において一本にまとめた構成としている。
【0027】図2は、この実施の形態のインダクタ素子
10の交差部13付近を拡大して示した図である。この
第1の実施の形態においては、図2に示すように、第2
導体12が、VIA(ビア)16、17と、下層の導体
18によって第1導体11をジャンプするように立体交
差することによって、第1導体11と第2導体12とが
位置を入れ換えるようにしている。
【0028】交差部13部分の構造について、図3を用
いてさらに説明する。図3は、図2において点線aが示
す位置でインダクタ素子10を切断した場合の切断面を
示す図である。図2において点線aが示すように斜めの
位置でインダクタ素子10を切断するようにしたため
に、第1導体11、第2導体12の横幅が異なっている
ように見えるが、第1導体11と第2導体12とは、
幅、厚さとも同じものである。
【0029】そして、図3に示すように、第1導体11
と第2導体12とは、絶縁体である第2の層間膜32の
上に形成され、その表面は表面保護膜31で覆われてい
る。第2の導体12と下層のジャンプ用の導体18との
間は、導電性のVIA16とVIA17とによって接続
するようにしている。下層の導体18は、第1の層間膜
33によってシリコン基板から絶縁するようにしてい
る。
【0030】ここで、各部分の材料についてまとめてお
く。この第1の実施の形態において、第1導体11、第
2導体12、および、下層の導体18は、例えば、Al
(アルミニューム)、Al−Cu(アルミニュームと
銅)、Al−Si−Cu(アルミニュームとシリコンと
銅)などの合金層にTi/TiN(チタン/窒化チタ
ン)の拡散バリア層を上下に積層したAl配線からなる
ものである。
【0031】また、VIA16、VIA17は、例えば
AlまたはW(タングステン)の周囲をTiNの拡散バ
リアで覆ったビアプラグであり、前述したように、導体
層間を電気的に接続する。第1の層間膜33、第2の層
間膜32は、例えば酸化シリコンの絶縁膜からなる。表
面保護膜31は、例えばPSG(Phosphosil
icate Glass)膜からなるものである。ま
た、シリコン基板34は、例えばP型シリコン基板であ
る。
【0032】そして、交差部13を設けることにより、
第1導体11と第2導体12との平面方向における位置
を入れ換えて、第1導体11と第2導体12との長さを
近づけるようにしたインダクタ素子10に高周波電流を
流したときの第1導体11、第2導体12における高周
波電流密度を電磁界シミュレーションで求めた結果を図
4に示す。
【0033】この図4の場合にも、導体上の矢印の長さ
が電流密度を示している。そして、この図4と、交差部
を設けていない従来のインダクタ素子についての電磁界
シミュレーションの結果を示す図12とを比較すると明
らかなように、図4に示したこの第1の実施の形態のイ
ンダクタ素子10の方が、隣り合う導体同士、すなわ
ち、第1導体11と第2導体12との電流密度の差が少
なくなっている。
【0034】このように、交差部13を設け、第1導体
11と第2導体12とを交差させて位置を入れ換えるこ
とにより、第1導体11と第2導体12との長さを近づ
けるようにすることによって、高周波抵抗を低減させ、
損失が少なく、Q値の高いインダクタ素子を実現するこ
とができる。
【0035】[第2の実施の形態]図5は、この第2の
実施の形態のインダクタ素子20を説明するための平面
図である。この第2の実施の形態のインダクタ素子もま
た、第1の実施の形態のインダクタ素子の場合と同様
に、平面上に形成するようにしたものである。
【0036】そして、この第2の実施の形態のインダク
タ素子20は、図5に示すように、点線bを基準とし
て、図5において点線bの上側部分と、点線bの下側部
分とが対称となるように形成したいわゆる対称形のもの
である。シリコン基板を用いた半導体集積回路では、2
つの同じ特性をもったトランジスタなどの回路素子を対
対称的に配置して構成するいわゆる差動回路が用いられ
ることが多いため、図5に示すような対称形のインダク
タ素子が必要になるのである。
【0037】この第2の実施の形態の対称形インダクタ
素子20は、前述した第1の実施の形態のインダクタ素
子10の場合と同様に、第1導体21と第2導体22と
の2本の導体を平行に配置するようにし、これを平面内
において巻回させるようにして形成したものである。ま
た、第1導体21と第2導体22とは第1端子部23、
第2端子部24において、1本にまとめた構成としてい
る。
【0038】そして、対称形とするために、第1端子部
23と、第2端子部24とは、同一方向に設ける構成と
しているので、点線b上において、導体が交差する部分
が生じてしまうことになる。この部分について説明する
と、第1端子部23からの2本の導体と、第2端子部2
4からの2本の導体が交差する部分であり、第1の実施
の形態の交差部13のように第1導体と第2導体とが交
差する部分ではない。
【0039】このように、図5における点線b上の導体
が交差する部分は、導体を巻回することにより必然的に
生じる部分である。そして、このように、図5における
点線b上の導体が交差する部分が生じても、結果とし
て、図1に示した第1の実施の形態のインダクタ素子1
0と同様に、この第2の実施の形態のインダクタ素子2
0もまた導体を螺旋状に巻回させることにより形成した
ものであるといえる。
【0040】すなわち、この第2の実施の形態のインダ
クタ素子20と、図1に示した第1の実施の形態のイン
ダクタ素子10とは、導体の巻き数、および、対称形か
否かの違いはあるもののほぼ同様に螺旋状に形成したも
のである。
【0041】そして、この第2の実施の形態のインダク
タ素子20の場合には、第1導体21と、第2導体22
とを交差させ、第1導体と第2導体との位置を入れ換え
るようにする4箇所の交差部25、26、27、28を
設けている。
【0042】この交差部25、26、27、28は、2
本ずつの導体がともに交差する点線b上の交差とは異な
るものであり、第1導体と第2導体とを交差させること
により、第1導体と第2導体の位置を入れ換えることに
より(外側の導体と内側の導体を入れ換えることによ
り)、第1導体21と第2導体22との長さを近づける
ようにするためのものである。
【0043】すなわち、交差部25、26、27、28
は、図2、図3を用いて前述した第1の実施の形態のイ
ンダクタ素子10の交差部13と同様に、第1導体21
と第2導体22とのうち、一方の導体が他方の導体をジ
ャンプするようにして立体交差するようにした部分であ
る。
【0044】なお、この第2の実施の形態のインダクタ
素子20の場合には、対称形を保つように交差部25、
26、27、28を設けている。図5に示すインダクタ
素子20の場合には、点線bを基準として、点線bの上
側部分と、点線bの下側部分とが対称となるようにして
いるので、点線bの上側部分の交差部25と、点線bの
下側部分の交差部28とを対称となる位置に設けてい
る。同様に、点線bの上側部分の交差部26と、点線b
の下側部分の交差部27とを対称となる位置に設けてい
る。
【0045】図6は、図5に示したように、第1導体と
第2導体とを交差させた交差部25、26、27、28
を設けたこの第2の実施の形態の対称形インダクタ素子
20に高周波電流を流したときの高周波電流密度の様子
を示す図である。また、図7は、平行に配置される隣り
合う2本の導体の交差部を有さない対称形インダクタ素
子に高周波電流を流したときの高周波電流密度の様子を
示す図である。図6、図7において、導体の色の濃淡が
電流密度を示している。
【0046】そして、図7の交差部を有さないインダク
タ素子の場合には、外側に位置する導体の色が薄く、内
側に位置する導体の色が濃くなっていることがわかる。
すなわち、図7に示したインダクタ素子の場合には、外
側に位置する導体に流れる電流密度は、内側に流れる電
流密度よりも低いことがわかる。これは、前述もしたよ
うに、外側に位置する導体の方が内側に位置する導体よ
りも長さが長いために、高周波抵抗が大きくなっている
からであり、結果として、このインダクタ素子は、損失
が大きく、Q値の低いものになってしまっている。
【0047】しかし、図6に示すこの第2の実施の形態
のインダクタ素子20の場合には、図7に示したインダ
クタ素子の場合のような明らかな濃淡は現れず、第1導
体21と第2導体22との電流密度の差が小さくなって
いることが確認できる。
【0048】このことからも分かるように、第1導体2
1と第2導体22とを交差させた交差部25、26、2
7、28を設けた対称形インダクタ素子20の場合にお
いては、第1導体21と第2導体22との長さを近づけ
ることにより、第1導体と第2導体との高周波抵抗を近
づけるようにすることができ、損失が少なく、Q値の高
い対称形インダクタ素子を実現することができる。
【0049】次ぎに、図6に示した隣り合う導体同士の
交差部を有するこの発明によるインダクタ素子と、図7
に示した隣り合う導体同士の交差部を有さないインダク
タ素子との差動Q値について説明する。ここで、差動Q
値は、回路インピーダンスを差動信号で測定した場合の
Q値であり、一般的なベクトルネットワークアナライザ
で測定するような単相信号で測定した場合のQ値とは異
なるものである。
【0050】例えば、単相の2ポートインピーダンスか
ら差動Q値(Qdiff)を求める計算式は、図8に示
す式によって求めることができる。図9は、交差部を有
する本発明によるインダクタ素子の差動Q値と、交差部
を設けないいわば従来型のインダクタ素子の差動Q値と
をプロットしたグラフである。図9において横軸が周波
数(GHz)、縦軸が差動Q値の値である。
【0051】また、図9に示すように、○(丸印)でプ
ロットしたグラフが、この発明によるインダクタ素子の
差動Q値であり、×(ばつ印)でプロットしたグラフ
が、交差部を設けないインダクタ素子の差動Q値であ
る。そして、図9に示すように、隣り合う導体同士を交
差させる交差部を設けるこの発明によるインダクタ素子
の差動Q値の方が、交差部を設けないインダクタ素子の
差動Q値よりも約10パーセント高いことが確認でき
る。
【0052】このように、複数本の導体を用いてインダ
クタ素子を形成した場合に生じてしまう外側に位置する
導体と、内側に位置する導体との高周波電流の電流差を
小さくし、損失の小さな、Q値の高いインダクタ素子を
形成することができる。
【0053】[インダクタ素子を用いた集積回路につい
て]次に、この発明によるインダクタ素子を用いて形成
する集積回路について説明する。まず、図5に示した対
称形インダクタ素子20を用いて形成する集積回路の一
例について説明する。
【0054】図10は、対称形インダクタ素子20を用
いて形成することが可能な集積回路の一例である発振回
路40を説明するための回路図である。図10に示すよ
うに、発振回路40は、その構成を回路図で示すと、イ
ンダクタ素子411、412、コンデンサ413からな
る共振部41と、FET(Field−EffectT
ransistor)421、422、電流源423と
からなる負性抵抗部42とを有するものである。
【0055】そして、図10において、共振部41の2
つのインダクタ素子411、412が示す部分に、1つ
の対称形インダクタ素子20を用いるようにする。この
ように対称形インダクタ素子を用いた場合、用いた対称
形インダクタ素子のQ値が低い場合には、電流が流れ難
く、損失が大きくなるために、損失を補う負性抵抗が必
要になるために、多くの電流が必要になる。
【0056】しかし、この発明による第1導体と第2導
体の交差部25、26、27、28を設けたインダクタ
素子20の場合には、損失が少なく、Q値が高いので、
電流が流れやすく、負性抵抗を小さくする(0(ゼロ)
に近くする)ことができるので、流す電流が少なくて
も、目的とする発振が可能な集積回路を実現することが
できる。
【0057】このように、図10に示した発振回路40
に、この発明によるインダクタ素子を用いるようにした
場合には、流す電流が少なくても、当初の目的を達成可
能な性能のよい(高特性の)発振回路を比較的に容易に
形成することができる。
【0058】なお、ここでは、発振回路40に対称形イ
ンダクタ素子を搭載する場合を説明した。しかし、この
発明による対称形インダクタ素子は、発振回路だけでな
く、増幅回路など、各種の差動回路に搭載することがで
きる。そして、どのような差動回路に搭載された場合で
あっても、この発明によるインダクタ素子は、損失が少
なく、Q値が高いので、少ない電流で正確に動作し、所
定の目的を達成することが可能な集積回路を構成するこ
とができる。
【0059】また、図10に示した発振回路40の場合
には、対称形インダクタ素子を用いるようにした。しか
し、例えば、図11に示した増幅器100の整合回路に
は、対称形インダクタ素子ではなく、図1に示した第1
の実施の形態のインダクタ素子10を用いるようにする
ことができる。
【0060】増幅器100の整合回路にこの発明のイン
ダクタ素子を用いるようにした場合には、整合回路にお
いての損失を小さくすることができる。また、増幅回路
100において、十分な増幅度が得られるとともに、雑
音指数を小さくすることができる。すなわち、高利得で
低雑音の増幅器を構成することができる。
【0061】このように、この発明によるインダクタ素
子を用いることで、従来実現できなかった高特性の集積
回路を容易に形成することができる。
【0062】なお、前述の第1の実施の形態において
は、第1導体と第2導体とを交差させる交差部を1箇所
設け、第2の実施の形態においては、対称形であるの
で、第1の導体と第2の導体とを交差させる交差部を4
箇所設けるようにした。しかし、これに限るものではな
く、インダクタ素子に応じて、設ける交差部の数や場所
を調整するようにしてもよい。
【0063】しかし、第1導体と第2導体とを交差させ
るために用いるVIA16、17の素材はタングステン
であり、AlやCuなどにより形成する第1、第2の導
体に比べ、抵抗値が大きので、タングステンのVIAを
用いて交差部を作成するようにした場合には、当該イン
ダクタ素子の抵抗値を必要以上に大きくしないようにす
るために、交差部の数は必要最小限にとどめることが望
ましい。
【0064】したがって、実際に集積回路に搭載するこ
の発明のインダクタ素子を形成する場合には、形成しよ
うとするインダクタ素子の形状、巻き数、その他の条件
を考慮し、電磁界シミュレーションを行なって、交差部
を設ける位置、設ける交差部の数などを最も適するよう
に決定することにより、所定の目的に使用可能な高品
位、高性能のインダクタ素子を形成することができる。
【0065】また、前述の実施の形態においては、平行
に配置するようにし、かつ、所定の位置において交差す
るようにする導体は、第1導体と第2導体との2本であ
るものとして説明した。しかし、これに限るものではな
い。例えば、平行に配置するようにし、かつ、所定の位
置において交差させるようにする導体は、3本、4本、
…と言うように2本以上の複数本である場合にこの発明
を適用することができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、外側導体と内側導体の高周波電流の電流差を低減さ
せ、損失の少ない、Q値を向上させたインダクタ素子を
実現することができる。
【0067】また、この発明によるインダクタ素子を用
いて集積回路を構成することにより、消費電流の少な
い、高性能の集積回路を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のインダクタ素子の一実施の形態を説
明するための図である。
【図2】図1に示したインダクタ素子に設けられる交差
部13を説明するための図である。
【図3】図1に示したインダクタ素子に設けられる交差
部13の構造を説明するための図である。
【図4】図1に示したインダクタ素子の各導体の電流密
度の測定結果を示す図である。
【図5】この発明によるインダクタ素子の他の実施の形
態を説明するための図である。
【図6】図5に示したインダクタ素子の各導体の電流密
度の測定結果を示す図である。
【図7】隣り合う導体の交差部を設けないインダクタ素
子の各導体の電流密度の測定結果を示す図である。
【図8】差動Q値を算出するための計算式を示す図であ
る。
【図9】この発明によるインダクタ素子の差動Q値と、
隣り合う導体同士の交差部を有さないインダクタ素子の
差動Q値とを示す図である。
【図10】この発明によるインダクタ素子を用いて形成
する集積回路の一例を説明するための回路図である。
【図11】増幅器の構成例を示す回路図である。
【図12】従来のインダクタ素子の構成例について説明
するための図である。
【図13】図12に示したインダクタ素子の各導体の電
流密度の測定結果を示す図である。
【符号の説明】
10…インダクタ素子、11…第1導体、12…第2導
体、13…交差部、14…第1端子部、15…第2端子
部、16、17…ビア(VIA)、18…導体、31…
表面保護膜、32…第2の層間膜、33…第1の層間
膜、34…シリコン基板、21…第1導体、22…第2
導体、23…第1端子部、24…第2端子部、25、2
6…交差部、27、28…交差部、40…発振回路、4
1…共振部、42…負性抵抗部、411、412…イン
ダクタ素子、423…コンデンサ、421,422…F
ET、423…電流源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上において、平面方向に平行な状態を
    保つようにした複数本の導体を、螺旋状に平面内で巻回
    させるようにして形成し、前記複数本の導体のそれぞれ
    に同相の高周波電流を流して高周波線路として用いるよ
    うにするインダクタ素子であって、 所定位置において前記複数本の導体のそれぞれを交差さ
    せることにより、前記複数本の導体の内側と外側の位置
    を入れ換えるようにする少なくとも1箇所以上の交差部
    を設けることを特徴とするインダクタ素子。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のインダクタ素子であっ
    て、 当該インダクタ素子は、対称形に形成されるものであ
    り、当該インダクタ素子の対称形を保つ位置に前記交差
    部を設けることを特徴とするインダクタ素子。
  3. 【請求項3】基板上において、平面方向に平行な状態を
    保つようにした複数本の導体を、螺旋状に平面内で巻回
    させるようにして形成し、前記複数本の導体のそれぞれ
    に同相の高周波電流を流して高周波線路として用いるよ
    うにするインダクタ素子を用いた集積回路であって、 前記インダクタ素子は、所定の位置において前記複数本
    の導体のそれぞれを交差させることにより、前記複数本
    の導体の内側と外側の位置を入れ換える少なくとも1箇
    所以上の交差部を設けるようにしたものであることを特
    徴とする集積回路。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の集積回路であって、 前記インダクタ素子は、対称形に形成されるものであ
    り、対称形を保つ位置に前記交差部を設けるようにした
    ものであることを特徴とする集積回路。
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