JP2002270427A - インダクタ - Google Patents

インダクタ

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JP2002270427A
JP2002270427A JP2001066993A JP2001066993A JP2002270427A JP 2002270427 A JP2002270427 A JP 2002270427A JP 2001066993 A JP2001066993 A JP 2001066993A JP 2001066993 A JP2001066993 A JP 2001066993A JP 2002270427 A JP2002270427 A JP 2002270427A
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JP
Japan
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substrate
inductor
opening
electrodes
pad
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JP2001066993A
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English (en)
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Haruhiko Makino
晴彦 牧野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘電体の基板に形成されていても、自己共振
周波数の低下をおこさない、Q値の劣化の少ない空芯径
を有する小型のインダクタを得ること。 【解決手段】 本発明の一実施形態のインダクタ1は、
中央部に開口2Aの開いた基板2のその開口2Aを挟ん
で基板2の表裏の周縁部2B、2Cの同一位置に所定の
間隔を開けてパッド5a、5b・・・5n、6a、6b
・・・6nを形成し、その表裏同一位置の各パッドをス
ルーホール7を介して電気的に連結し、前記各パッドに
金ワイヤ3a、3b・・・3n、4a、4b・・・4n
の一端を接続し、他端をそれらが互いに対向して対応す
る各パッドに隣接するパッドに接続して、開口2Aの上
下にコイル状構造の伝送線路を形成して構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波用の各種無
線機器、通信機器、測定器などの高周波回路に用いて好
適なインダクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】先ず、図3及び図4を参照しながら、従
来技術のインダクタの構造を説明する。
【0003】図3は従来技術のインダクタの斜視図、そ
して図4は図3に示したインダクタのA―A線上におけ
る断面側面図である。
【0004】高周波回路に用いられるインダクタには、
薄膜構造、積層構造、巻線構造のものがあって、用途に
より使い分けられている。薄膜インダクタ、積層インダ
クタは小型であるため、例えば、携帯無線端末のインダ
クタンス素子として使用されているが、誘電体上にイン
ダクタパターンを形成するため、高い自己共振周波数と
高いQ値を得ることができない。一方、巻線構造のイン
ダクタは、空芯線路を形成できるため、高い自己共振周
波数と高いQ値を得られるが、その構造上、形状が大き
くなる。
【0005】図3及び図4に、その従来技術の巻線構造
のインダクタの一例を示した。このインダクタ10は、
誘電体の基板11と、この基板11の表面に互いに平行
に一定な間隔幅を開けて形成された複数の基板上電送線
路12a、12b・・・12nと、各基板上電送線路1
2a、12b・・・12nの両端部に形成されたワイヤ
ボンディング用パッド13a、13b・・・13n、1
4a、14b・・・14nと、最も外側の基板上電送線
路12a、12nの互いに反対側の位置に形成された入
力端子パッド15と出力端子パッド16と、複数本の金
のような良導電性の金属ワイヤ電送線路17a、17b
・・・17nとなどから構成されている。
【0006】基板上電送線路12a、12b・・・12
nのそれぞれの一端側のパッド13a、13b・・・1
3nにそれぞれワイヤボンドされているワイヤ電送線路
17a、17b・・・17nの他端は1本ずつずれた隣
接する基板上電送線路12a、12b・・・12nの反
対側のパッド14a、14b・・・14nにワイヤボン
ドされている。例えば、図4に示したような例では、ワ
イヤ電送線路17cの一端が基板上電送線路12cのパ
ッド13cにワイヤボンドされているとすると、そのワ
イヤ電送線路17cの他端が基板上電送線路12cに1
本ずれて隣接した基板上電送線路12dのパッドdにワ
イヤボンドされている。
【0007】このような構造のインダクタ10は基板上
電送線路12a、12b・・・12nとワイヤ電送線路
17a、17b・・・17nとで高周波電流が流れる電
送線路を構成し、その入力端子パッド15から高周波電
流を入力すると、基板上電送線路12a、パッド13
a、ワイヤ電送線路17a、パッド14b、次の基板上
電送線路12b、パッド13b、ワイヤ電送線路17b
・・・と次々に高周波電流が流れ、出力端子パッド16
に達し、磁界が発生し、基板上電送線路12a、12b
・・・12nとワイヤ電送線路17a、17b・・・1
7nとで形成された空芯構造のインダクタ10となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来構造のインダクタ10は、伝送線路の一部分が基
板11上にあるため、寄生キャパシタンスが生じ易く、
高いインダクタンス値と高いQ値を実現できないという
問題点を有している。
【0009】従って、本発明はこのような課題を解決し
ようとするものであって、誘電体の基板に形成されてい
ても、自己共振周波数の低下をおこさない、Q値の劣化
の少ない空芯径を有する小型のインダクタを得ることを
目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明では、インダクタを、中央部が開口した基板の
該開口を挟んだ前記基板の表裏の周縁部に配設された電
極を通じ、前記開口を跨いで1本のコイル状電送線路が
形成されるように順次良導電性ワイヤを接続した構造で
構成している。
【0011】詳しくは、インダクタを、中央部が開口し
た基板の該開口を挟んだ前記基板の表裏の周縁部の同一
位置に所定の間隔を開けて電極を形成し、該表裏同一位
置の各電極をスルーホールを介して電気的に連結し、前
記各電極に良導電性ワイヤの一端を接続し、他端をそれ
らが互いに対向して対応する各電極に隣接する電極に接
続して、前記開口の上下にコイル状に構成された伝送線
路を形成している。
【0012】前記良導電性ワイヤは入力する高周波電流
の周波数が高い場合には金ワイヤが最も効果的であり、
また、前記複数の電極が前記基板の前記開口縁部に千鳥
状に形成するようにしてもよい。
【0013】それ故、請求項1に記載の発明によれば、
コイル状に形成された金属ワイヤからなる電送線路内は
誘電体の存在が極めて少ない空芯構造となり、自己共振
周波数が低下することなく、そしてQ値が劣化し難くな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて、本発明の一実
施形態のインダクタを説明する。
【0015】図1は本発明の一実施形態のインダクタの
斜視図、そして図2は図1に示したインダクタのA―A
線上における断面側面図である。
【0016】図1において、符号10Aは全体として本
発明のインダクタを指す。このインダクタ1は、基板2
を基に構成されており、複数本の金のような良導電性の
金属ワイヤ3a、3b・・・3n、4a、4b・・・4
nが複数のパッド5a、5b・・・5n、6a、6b・
・・6nに形成されたスルーホール7を通してコイル状
に接続されて、空芯構造のインダクタが形成されてい
る。なお、符号8は入力端子パッドを指し、符号9は出
力端子パッドを指す。
【0017】更に図2も併せて用いて詳しく説明する
と、基板2は中央部が長方形の開口2Aが開いており、
その2辺の長辺に沿った周縁部2B、2Cの表裏の同一
位置に所定の間隔を開けて複数の電極であるパッド5
a、5b・・・5nを表側に、パッド6a、6b・・・
6nを裏側に形成し、それら表裏同一位置の各パッド5
a、5b・・・5n、6a、6b・・・6nをスルーホ
ール7を介して電気的に連結し、そして各パッド5a、
5b・・・5nに金製のワイヤ3a、3b・・・3n
を、裏側のパッド6a、6b・・・6nに金製のワイヤ
4a、4b・・・4nの一端をワイヤボンドして接続
し、他端をそれらが互いに対向して対応する各パッド5
a、5b・・・5n、6a、6b・・・6nに隣接して
いるパッドにワイヤボンドして接続して、前記開口2A
の上下にコイル状の伝送線路が形成されてインダクタ1
が構成されている。
【0018】このように構成された構造のインダクタ1
はその入力端子パッド8から高周波電流を入力すると、
1番目のスルーホール7から基板2の裏側のパッド6a
に通じ、順次、ワイヤ4a、パッド6bへと流れ、その
パッド6bからスルーホール7を通じて基板2の表側の
パッド5a、ワイヤ3a、パッド5bへ、そしてまたス
ルーホール7を通じて基板2の上側のパッド6cへと順
次流れ、最終的に出力端子パッド9から出力される。こ
のように高周波電流がながれることにより、コイル状に
ワイヤ3a、3b・・・3n及びワイヤ4a、4b・・
・4nで形成された電送線路内に磁界が発生する。
【0019】このように本発明のインダクタ1は基板2
の開口3全体の上下にコイル状の電送線路が形成され
た、内部が空芯の構造で構成されていて、コイルのイン
ダクタンスは基板2上のコイル径とワイヤ3a、3b・
・・3n、4a、4b・・・4nの高さにより決定さ
れ、空芯の径をワイヤボンド時にワイヤアーチを大きく
コントロールすることにより自己共振周波数の低下及び
Q値の劣化を抑制しながら高いインダクタンス値を持つ
インダクタを小型に形成することができるという作用を
有する。
【0020】パッド5a、5b・・・5n及びパッド6
a、6b・・・6n5のパターンは、図示の実施例のよ
うに、開口2の長辺に平行な一直線上に形成してもよい
し、チドリ状に形成してもよい。
【0021】このような構造を採ることによって基板上
に簡単にインダクタを形成することができ、しかも、そ
のインダクタンス値を巾広く簡単に選択することができ
る。なお、図1には、単体の基板2にコイル状の電送線
路を形成したインダクタ1を図示したものであるが、他
の配線回路が形成されている基板の一部分に形成しても
よいことを付言しておく。
【0022】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、基板上に空芯構造のインダクタンスの高いインダク
タを極めて小型化して形成することができ、しかも自己
共振周波数を低下させること、そしてQ値も劣化させる
ことないなど、数々の優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のインダクタの斜視図で
ある。
【図2】 図1に示したインダクタのA―A線上におけ
る断面側面図である。
【図3】 従来技術のインダクタの斜視図である。
【図4】 図3に示したインダクタのA―A線上におけ
る断面側面図である。
【符号の説明】
1…本発明の一実施形態のインダクタ、2…基板、2A
…開口、3a,3b・・・3n,4a,4b・・・4n
…ワイヤ、5a,5b・・・5n,6a,6b・・・6
n…パッド、7…スルーホール、8…入力端子パッド、
9…出力端子パッド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に開口が形成された基板の該開口
    を挟んだ前記基板の表裏の周縁部に配設された電極を通
    じ、前記開口を跨いで1本のコイル状電送線路が形成さ
    れるように順次良導電性ワイヤを接続した構造で構成さ
    れていることを特徴とするインダクタ。
  2. 【請求項2】 中央部に開口が形成された基板の該開口
    を挟んだ前記基板の表裏の周縁部の同一位置に所定の間
    隔を開けて電極が形成されており、該表裏同一位置の各
    電極はスルーホールを介して電気的に連結されていて、
    前記各電極に良導電性ワイヤの一端が接続され、他端が
    それらが互いに対向して対応している各電極に隣接する
    電極に接続して、前記開口の上下にコイル状に構成され
    た伝送線路を形成した構造で構成されていることを特徴
    とするインダクタ。
  3. 【請求項3】 前記良導電性ワイヤが金ワイヤであり、
    前記各電極にワイヤボンドされていることを特徴とする
    請求項1及び請求項2に記載のインダクタ。
  4. 【請求項4】 前記複数の電極が前記基板の前記開口縁
    部に千鳥状に形成されていることを特徴とする請求項1
    及び請求項2に記載のインダクタ。
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