JP2002043130A - 積層インダクタ - Google Patents

積層インダクタ

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JP2002043130A
JP2002043130A JP2000229560A JP2000229560A JP2002043130A JP 2002043130 A JP2002043130 A JP 2002043130A JP 2000229560 A JP2000229560 A JP 2000229560A JP 2000229560 A JP2000229560 A JP 2000229560A JP 2002043130 A JP2002043130 A JP 2002043130A
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coil
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pattern
conductor pattern
conductor patterns
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Inventor
Keiji Sakata
啓二 坂田
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた直流重畳特性を有する小型で低コスト
の積層インダクタを提供する。 【解決手段】 コイル用導体パターン12〜16は、磁
性体シート11に設けたビアホール26を通して電気的
に直列に接続され、螺旋状コイルL1を構成している。
ここに、各コイル用導体パターン12〜16には、端部
を残して、導体パターン12〜16の長さ方向に2本の
スリット24,25が形成されている。これらスリット
24,25により、コイル用導体パターン12〜16は
端部を除いて、そのパターン幅方向に三つの領域に分割
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は積層インダクタに関
し、特に、大きな直流電流が流れてもインダクタンスが
低下しにくい良好な直流重畳特性を有する積層インダク
タに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、積層インダクタとしては、絶
縁性を有するセラミック材料からなるセラミック層もし
くはフェライト等の磁性体材料からなる磁性体層を積層
して焼成してなる積層体内部に、セラミック層もしくは
磁性体層の間に形成した1/2ターンや3/4ターンの
コイル用導体パターンを、順次直列に電気的に接続して
コイルを形成してなるものが一般に知られている。コイ
ル用導体パターンの電気的接続は、コイル用導体パター
ン間に介在するセラミック層もしくは磁性体層に形成し
たビアホールを通して行うようにしたり、コイル用導体
パターンの一部分だけ残してセラミック層もしくは磁性
体層で覆い、その一部分を介して次のコイル用導体パタ
ーンに電気的に接続するようにしている。
【0003】かかる構造を有する従来の積層インダクタ
は、コイルを構成しているコイル用導体パターンのパタ
ーン幅や配置などを変えることにより、必要とするイン
ダクタンス値や直流重畳特性等の電気的特性を得てい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、非磁性体材
料からなるセラミック層を積層してなる従来の積層イン
ダクタにあっては、漏れ磁束が大きい。このため、大き
なインダクタンス値を有するものを得るためには、コイ
ルのターン数を多くしなければならず、形状が大きくな
るという問題があった。
【0005】これに対し、磁性体材料からなる磁性体層
を積層してなる従来の積層インダクタにあっては、閉磁
路を構成するので漏れ磁束が少なく、直流抵抗も低くす
ることができるという利点を有している。しかしなが
ら、磁性体材料からなる従来の積層インダクタは、コイ
ルに直流電流が流れたときのインダクタンス値が低下す
る、いわゆる直流重畳特性の劣化が生じ、非磁性体から
なる開磁路構造を有する積層インダクタに比較して、許
容できる直流電流が小さくなるという問題があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、優れた直流重畳
特性を有する小型で低コストの積層インダクタを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】前記目的を達成
するため、本発明に係る積層インダクタは、(a)複数
の磁性体層と複数のコイル用導体パターンを積み重ねて
構成した積層体と、(b)複数のコイル用導体パターン
を電気的に直列に接続してなる螺旋状のコイルと、
(c)コイル用導体パターンの長さ方向に設けたスリッ
トとを備え、(d)コイル用導体パターンの少なくとも
一部分を、スリットがパターン幅方向に少なくとも二分
割していること、を特徴とする。
【0008】螺旋状コイルを構成しているコイル用導体
パターンの少なくとも一部が、スリットによってパター
ン幅方向に間隔を有して分割されているので、コイルに
流れる電流が、分割されたコイル用導体パターンに分岐
して流れる。これにより、コイルに直流電流が流れたと
きの磁界分布が、コイル用導体パターンが分割されてい
ないときの磁界分布と異なり、磁気抵抗が大きくなり、
積層インダクタの直流重畳特性が改善される。
【0009】また、内側に位置している第1の分割導体
パターンのパターン幅が、外側に位置している第2の分
割導体パターンのパターン幅よりも広くなるようにすれ
ば、コイルの直流抵抗が低減される。
【0010】さらに、コイル用導体パターンが、スリッ
トによってパターン幅方向に少なくとも二分割され、螺
旋状コイルを流れる電流が、コイル用導体パターンの各
々で内側に位置している第1の分割導体パターンと外側
に位置している第2の分割導体パターンとを順次交互に
流れるようにしたことを特徴とする。これにより、並列
する2本の導体路が得られる。これらの導体路は二つの
コイルを構成し、この二つのコイルの直流抵抗がバラン
スする。従って、差動回路で使用されるコモンモードチ
ョークコイルのように、抵抗バランスが重要となる用途
に特に好適に使用することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる積層インダ
クタの実施の形態について添付の図面を参照して説明す
る。
【0012】[第1実施形態、図1〜図3]本発明にか
かる積層インダクタの一つの実施形態の内部構成を図1
に、外観を図2に、また、その等価回路を図3にそれぞ
れ示す。該積層インダクタ10は、図1に示すように、
ほぼ一定の幅を有するコイル用導体パターン12,1
3,14,15,16をそれぞれ表面に設けた磁性体シ
ート11等で構成されている。コイル用導体パターン1
2〜16は印刷やスパッタリングや蒸着などの方法によ
り、磁性体シート11の表面に形成されている。コイル
用導体パターン12〜16の材料としては、Ag,Ag
−Pd,Cu,Niなどが用いられる。磁性体シート1
1の材料としては、フェライトなどの磁性体材料が使用
される。
【0013】コイル用導体パターン12〜16は、磁性
体シートに設けたビアホール26を通して電気的に直列
に接続され、螺旋状コイルL1を構成している。螺旋状
コイルL1の一端部(即ち、コイル用導体パターン1
2)は、磁性体シート11の左辺に設けた引出し電極1
7に電気的に接続している。螺旋状コイルL1の他端部
(即ち、コイル用導体パターン16)は、磁性体シート
11の右辺に設けた引出し電極18に電気的に接続して
いる。
【0014】ここに、各コイル用導体パターン12〜1
6には、端部を残して、導体パターン12〜16の長さ
方向に2本のスリット24,25が形成されている。こ
れらスリット24,25により、コイル用導体パターン
13は両端部を除いて、そのパターン幅方向に三つの領
域13a,13b,13cに分割されている。
【0015】コイル用導体パターン14,15も両端部
を除いて、そのパターン幅方向にそれぞれ三つの領域1
4a,14b,14c、15a,15b,15cに分割
されている。同様に、コイル用導体パターン12,16
は一端部を除いて、そのパターン幅方向にそれぞれ三つ
の領域12a,12b,12c、16a,16b,16
cに分割されている。
【0016】以上の磁性体シート11は、図1に示すよ
うに、順に積み重ねられ、その上下に予め表面に導体を
設けないカバー用磁性体シート11を配置した後、一体
的に焼成され図2に示すような積層体3とされる。積層
体3の両端部には、外部電極1,2が設けられている。
外部電極1は、引出し電極17に電気的に接続され、外
部電極2は引出し電極18に電気的に接続されている。
外部電極1,2は、Ag,Ag−Pd,Cu,Niなど
の導電性ペーストを塗布後、焼付けたり、あるいは更に
湿式めっきしたりすることによって形成される。
【0017】以上の構成を有する積層インダクタ10
は、コイルL1を構成しているコイル用導体パターン1
2〜16の各々が、ビアホール26部分を除いて、スリ
ット24,25によりその幅方向に三つに分割されてい
るので、コイルL1に流れる電流が分岐される。従っ
て、コイルL1に直流電流が流れたときの積層体3内に
おける磁界分布が、スリット24,25がないときの磁
界分布と異なり、スリット24,25がないときのコイ
ル用導体パターン12〜16の周りの最短磁路よりもス
リット24,25があるときの最短磁路の方が長くなる
ので、磁気抵抗が大きくなる。これにより、本第1実施
形態の積層インダクタ10の磁気飽和が起きにくくな
り、直流重畳特性が改善される。また、本第1実施形態
の積層インダクタ10にあっては、コイル用導体パター
ン12〜16の各々は、その端部が分割されていないの
で、分割パターン毎にビアホール26を形成する必要が
なく、加工効率もよい。
【0018】なお、本第1実施形態では、コイル用導体
パターン12〜16の各々を、スリット24,25によ
りその幅方向に三分割しているが、直流重畳特性の改善
効果を高めるためには、スリットの数を増やせばよい。
本第1実施形態では、コイル用導体パターン12〜16
の各々を三つに分割したが、その分割数はコイルL1の
直流抵抗との関連を考慮して決定される。コイルL1の
直流抵抗を小さくするためには、スリット24,25の
幅をできるだけ小さくすることが望ましい。また、スリ
ット24,25を、本第1実施形態のようにコイル用導
体パターン12〜16の各々の略全長に渡って形成する
必要はなく、1/4ターンや1/2ターンのようにコイ
ル用導体パターン12〜16のそれぞれの長さ方向の一
部分に形成するものであってもよい。
【0019】[第2実施形態、図4〜図6]本発明にか
かる積層インダクタのいま一つの実施形態の内部構成を
図4に、また、その等価回路を図5にそれぞれ示す。該
積層インダクタ30は、図4に示すように、コイル用導
体パターン32,33,34,35,36をそれぞれ表
面に設けた磁性体シート31等で構成されている。
【0020】コイル用導体パターン32〜36は、それ
ぞれ長さ方向に1本のスリット40が形成されている。
このスリット40により、コイル用導体パターン32〜
36の各々はパターン幅方向に二分割され、内側に位置
している第1の分割導体パターン32a〜36aと外側
に位置している第2の分割導体パターン32b〜36b
とに分けられる。そして、内側の第1の分割導体パター
ン32a〜36aのパターン幅を、外側の第2の分割導
体パターン32b〜36bのパターン幅より広くしてい
る。
【0021】内側の第1の分割導体パターン32a〜3
6aは磁性体シート31に設けたビアホール41を通し
て電気的に直列に接続されるとともに、外側の第2の導
体パターン32b〜36bもビアホール41を通して直
列に接続され、一つの螺旋状コイルL1を構成してい
る。螺旋状コイルL1の一端部(即ち、分割導体パター
ン32a,32b)は、磁性体シート31の左辺に設け
た引出し電極37に電気的に接続している。また、螺旋
状コイルL1の他端部(即ち、分割導体パターン36
a,36b)は、磁性体シート31の右辺に設けた引出
し電極38に電気的に接続している。
【0022】以上の磁性体シート31は、図4に示すよ
うに、順に積み重ねられ、その上下にカバー用磁性体シ
ート31を配置した後、一体的に焼成され図2に示すよ
うな積層体とされる。積層体の両端部には、外部電極が
設けられている。
【0023】本第2実施形態の積層インダクタ30にあ
っても、コイルL1(図5参照)を構成しているコイル
用導体パターン32〜36の各々が、スリット40によ
りそのパターン幅方向に間隔を有して二つの分割導体パ
ターンに分割されているので、第1実施形態の積層イン
ダクタ10と同様の理由により、直流重畳特性が改善さ
れる。
【0024】また、本第2実施形態の積層インダクタ3
0は、内側の分割導体パターン32a〜36aのパター
ン幅をいずれも、外側の分割導体パターン32b〜36
bのパターン幅より広くしているので、次の表1〜3に
示す計算結果からも明らかなように、コイルL1の直流
抵抗を低減することができる。ただし、この計算結果
は、計算を簡単にするために、図6に示すように、分割
導体パターンPia(=32a,33a,34a,35
a,36a)およびPib(=32b,33b,34
b,35b,36b)が円形のパターン形状を有するモ
デルに基づいて計算したものである。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】前記表1〜3から、螺旋状コイルL1のコ
イル軸から内側の分割導体パターンPiaまでの距離r
aが大きいほど、コイルL1の直流抵抗を低減できる効
果が大きくなることも分る。
【0029】[第3実施形態、図7〜図9]本発明にか
かる積層インダクタのさらにいま一つの実施形態の内部
構成を図7に、外観を図8に、また等価回路を図9にそ
れぞれ示す。該積層インダクタ50は、図7に示すよう
に、コイル用導体パターン52,53,54,55,5
6をそれぞれ表面に設けた磁性体シート51等で構成さ
れている。
【0030】コイル用導体パターン52〜56は、それ
ぞれ長さ方向に1本のスリット60が形成されている。
このスリット60により、コイル用導体パターン52〜
56の各々はパターン幅方向に二分割され、内側に位置
している第1の分割導体パターン52a〜56aと外側
に位置している第2の分割導体パターン52b〜56b
とに分けられる。
【0031】そして、内側の第1の分割導体パターン5
2aは、磁性体シート51に設けたビアホール61を通
して、外側の第2の分割導体パターン53bに電気的に
直列に接続される。以下、同様にして、第1の分割導体
パターン52a,第2の分割導体パターン53b、第1
の分割導体パターン54a、第2の分割導体パターン5
5b、第1の分割導体パターン56aというように、内
側の第1の分割導体パターン52a,54a,56aと
外側の第2の分割導体パターン53b,55bとを交互
に電気的に直列に接続して螺旋状コイルL1を構成して
いる。さらに、内側の第1の分割導体パターン53a,
55aと外側の第2の分割導体パターン52b,54
b,56bとを交互に電気的に直列に接続して螺旋状コ
イルL2を構成している。
【0032】螺旋状コイルL1の一端部(即ち、分割導
体パターン52a)は、磁性体シート51の左辺の手前
側に設けた引出し電極57aに電気的に接続している。
螺旋状コイルL1の他端部(即ち、分割導体パターン5
6a)は、磁性体シート51の右辺の手前側に設けた引
出し電極58aにビアホール61を通して電気的に接続
している。また、螺旋状コイルL2の一端部(即ち、分
割導体パターン52b)は、磁性体シート51の左辺の
奥側に設けた引出し電極57bに電気的に接続してい
る。螺旋状コイルL2の他端部(即ち、分割導体パター
ン56b)は、磁性体シート51の右辺の奥側に設けた
引出し電極58bにビアホール61を通して電気的に接
続している。
【0033】以上の磁性体シート51は、図7に示すよ
うに、順に積み重ねられ、その上下にカバー用磁性体シ
ート(図示せず)を配置した後、一体的に焼成され図8
に示すような積層体73とされる。積層体73の両端部
には、それぞれ螺旋状コイルL1の外部電極71a,7
1bと螺旋状コイルL2の外部電極72a,72bが設
けられている。外部電極71aは引出し電極57aに電
気的に接続され、外部電極71bは引出し電極58aに
電気的に接続され、外部電極72aは引出し電極57b
に電気的に接続され、外部電極72bは引出し電極58
bに電気的に接続されている。
【0034】以上の構成を有する積層インダクタ50
は、内側に位置する分割導体パターン52a〜56aと
外側に位置する分割導体パターン52b〜56bとが交
互に接続されてなる二つの並列のコイルL1,L2を内
蔵している。従って、二つのコイルL1とL2の直流抵
抗が等しくなる。コイルL1,L2の各々を流れる電流
は、均衡しており、内側に位置する分割導体パターン5
2a〜56aと外側に位置する分割導体パターン52b
〜56bとを順次交互に流れる。これにより、本第3実
施形態の積層インダクタ50は、差動回路で使用される
コモンモードチョークコイルのように、抵抗バランスが
重要となる用途に特に好適に使用することができる。
【0035】[他の実施形態]本発明は前記実施形態に
限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更
することができる。例えば第1〜第3実施形態では磁性
体シートを積層して焼成するものについて説明したが、
ペースト状のフェライト材と導体パターン形成用の電極
ペーストとを交互に印刷する印刷工法を採用することに
より、前記第1〜第3実施形態で説明した積層インダク
タと同様の積層インダクタを得ることができる。また、
第1実施形態の積層インダクタ10にあっては、図10
に一例を示すように、コイル用導体パターン13の長さ
方向に設けたスリット24,25の代わりに、パターン
13の幅方向に延在するスリット80を千鳥状に設け、
ミアンダ形状のコイル用導体パターン13にしても、第
1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0036】さらに、第3実施形態の積層インダクタ5
0は、二つのコイルL1,L2を有するコモンモードチ
ョークコイルの場合について説明したが、分割導体パタ
ーン52a,52bを共通引出し電極に接続するととも
に、分割導体パターン56a,56bも共通引出し電極
に接続することにより、一つのコイルを有するインダク
タとすることもできる。この場合には、第1実施形態や
第2実施形態と同様、直流重畳特性が改善される。
【0037】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、コイルを構成しているコイル用導体パター
ンの少なくとも一部分をスリットによりパターン幅方向
に分割しているので、コイルに流れるコイル電流が分岐
され、コイルに直流電流が流れたときの磁界分布が、ス
リットがないときの磁界分布と異なり、磁気抵抗が大き
くなって積層インダクタの直流重畳特性が改善されると
いう顕著な効果を奏することができる。
【0038】また、内側に位置する第1の分割導体パタ
ーンのパターン幅を、外側に位置する第2の分割導体パ
ターンのパターン幅よりも広くすれば、コイルの直流抵
抗を低減することができ、発熱が少なく電気特性の優れ
た積層インダクタを得ることができる。
【0039】さらに、内側に位置する第1の分割導体パ
ターンと外側に位置する第2の分割導体パターンとを交
互に直列に接続するようにすれば、2つのコイルの直流
抵抗が互いに等しくなり、コイルの各々を流れる電流が
バランスするので、差動回路で使用されるコモンモード
チョークコイルのように、抵抗バランスが重要となる用
途に特に好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる積層インダクタの第1実施形態
の分解斜視図。
【図2】図1の積層インダクタの外観を示す斜視図。
【図3】図1の積層インダクタの等価回路図。
【図4】本発明にかかる積層インダクタの第2実施形態
の分解斜視図。
【図5】図4の積層インダクタの等価回路図。
【図6】図4の積層インダクタの直流抵抗低減の計算モ
デルの説明図。
【図7】本発明にかかる積層インダクタの第3実施形態
の分解斜視図。
【図8】図7の積層インダクタの外観を示す斜視図。
【図9】図7の積層インダクタの等価回路図。
【図10】他の実施形態の説明図。
【符号の説明】
3,73…積層体 10,30,50…積層インダクタ 11,31,51…磁性体シート 12〜16,32〜36,52〜56…コイル用導体パ
ターン 24,25,40,60…スリット 32a〜36a,52a〜56a…第1の分割導体パタ
ーン 32b〜36b,52b〜56b…第2の分割導体パタ
ーン L1,L2…螺旋状コイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の磁性体層と複数のコイル用導体パ
    ターンを積み重ねて構成した積層体と、 複数の前記コイル用導体パターンを電気的に直列に接続
    してなる螺旋状のコイルと、 前記コイル用導体パターンの長さ方向に設けたスリット
    とを備え、 前記コイル用導体パターンの少なくとも一部分を、前記
    スリットがパターン幅方向に少なくとも二分割している
    こと、 を特徴とする積層インダクタ。
  2. 【請求項2】 前記コイル用導体パターンが、前記スリ
    ットによってパターン幅方向に少なくとも二分割され、
    前記螺旋状コイルの内側に位置している第1の分割導体
    パターンのパターン幅が、外側に位置している第2の分
    割導体パターンのパターン幅より広いことを特徴とする
    請求項1記載の積層インダクタ。
  3. 【請求項3】 前記コイル用導体パターンが、前記スリ
    ットによってパターン幅方向に少なくとも二分割され、
    前記螺旋状コイルを流れる電流が、前記コイル用導体パ
    ターンの各々で内側に位置している第1の分割導体パタ
    ーンと外側に位置している第2の分割導体パターンとを
    順次交互に流れるようにしたことを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の積層インダクタ。
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