JP4813007B2 - 積層型電子部品アレイ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、積層型電子部品アレイ、特に、2端子コンデンサ素子や3端子コンデンサ素子やLC複合素子などを積層体内にアレイ状に配置した積層型電子部品アレイに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンデンサアレイとして、特許文献1に記載のものが知られている。図19に示すように、この3端子型コンデンサアレイ1は四つの3端子コンデンサ素子を内蔵したものであり、コンデンサ電極(ホット電極)3,4,…をそれぞれ表面に設けたセラミックシート2と、グランド電極5をそれぞれ表面に設けたセラミックシート2と、電極を設けていないセラミックシート2などで構成されている。
【0003】
グランド電極5はセラミックシート2の略全面にわたって形成され、その引出し部5aはセラミックシート2の前後側面の左右両側に引き出されている。また、コンデンサ電極3,4,…もセラミックシート2の略全面にわたって形成され、その引出し部3a,4a,…はセラミックシート2の前側面および後側面にそれぞれ一つずつ線対称に引き出されている。各コンデンサ電極3,4,…の引出し部3a,4a,…はそれぞれ積層方向に異なった位置に形成されている。各グランド電極5の引出し部5aはそれぞれ積層方向に同一位置に形成されている。
【0004】
グランド電極5が形成されたセラミックシート2とコンデンサ電極3,4,…が形成されたセラミックシート2は交互に積み重ねられた後、一体的に焼成されて、図20に示す積層体6とされる。積層体6の前後側面にはそれぞれ6個ずつ外部電極が形成され、前後側面の両側の外部電極Gは共通のグランド外部電極となり、残りの合計8個の外部電極7a,7b、8a,8b、9a,9b、10a,10bは3端子コンデンサ素子の個別の外部電極となる。
【0005】
【特許文献1】
実開昭62−188126号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の3端子コンデンサアレイ1は、グランド電極5の引出し部5aが積層体6の前後側面にしか引き出されていない。このため、グランド電極5の引出し方向は2方向しかなく、グランド電極5の等価直列インダクタンス(ESL)が比較的大きいという問題があった。また、コンデンサ電極3,4,…の引出し部3aと3aの位置、4aと4aの位置、…がそれぞれ、コンデンサ電極3,4,…の中心(あるいは、セラミックシート2の中心)に対して点対称となっていない。このため、コンデンサ電極3,4,…の等価直列インダクタンス(ESL)も比較的大きいという問題があった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、グランド電極やホット電極の等価直列インダクタンスが小さい積層型電子部品アレイを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】
前記目的を達成するため、本発明に係る3端子型コンデンサアレイは、
(a)複数のホット電極と複数の絶縁層と複数のグランド電極を積み重ねることにより、直方体状の積層体を構成し、
(b)ホット電極とグランド電極が絶縁層を介して対向することにより形成された静電容量を有する複数の電子素子が、積層体内にアレイ状に配置され、
(c)各ホット電極の引出し部が積層体の端面もしくは側面に設けられたホット外部電極に電気的に接続され、
(d)各グランド電極の複数の引出し部が積層体の端面もしくは側面に放射状に引き出されることによって積層体の端面もしくは側面に設けられたグランド外部電極に電気的に接続され、
(e)ホット外部電極とグランド外部電極が、積層体の端面および側面にわたって交互に配置され、
(f)複数のホット電極と複数のグランド電極とは、交互に積層されており、
(g)複数のホット電極はそれぞれ、2つずつ引出し部を有し、かつ、該引出し部が点対称に配置されており、
(h)ホット電極に設けられている2つの引出し部を結ぶ経路は、グランド電極を挟んで対向するホット電極に設けられているもの同士で交差していること、を特徴とする。
【0009】
各ホット電極の引出し部がホット外部電極に電気的に接続され、各グランド電極の複数の引出し部がグランド外部電極に電気的に接続され、ホット外部電極とグランド外部電極が、積層体の端面および側面にわたって交互に配置されているため、グランド電極を流れるノイズ電流(高周波電流)は実質的に放射状に配置された複数の引出し部を介してグランド外部電極に流れる。従って、ノイズ電流によって発生する磁界は全体として互いに打ち消し合うため、グランド電極の等価直列インダクタンスが小さくなる。
【0010】
また、ホット外部電極とグランド外部電極が交互に配置されているため、隣接するホット外部電極間の(隣接する電子素子間の)電磁干渉(クロストーク)がグランド外部電極によって抑えられる。
【0011】
た、グランド電極の複数の引出し部が積層体の端面および側面の4面に引き出され、かつ、該引出し部が線対称に配置されることにより、より一層放射状に配置されることになる。
【0013】
さらに、複数の電子素子のホット電極が積層体の積み重ね方向に重なるように配置されることにより、各電子素子の静電容量を十分に確保しながらも、プリント基板上の占有面積が小さい積層型電子部品アレイが得られる。
また、ホット電極には、ノイズ電流が流れている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る積層型電子部品アレイの実施の形態について添付の図面を参照して説明する。
【0015】
[第1実施形態、図1〜図6]
第1実施形態は3端子型(貫通型)コンデンサアレイを例にして説明する。図1に示すように、3端子型コンデンサアレイ11は、四つの3端子コンデンサ素子C1〜C4を内蔵したものであり、コンデンサ電極(ホット電極)13,14,15,16をそれぞれ表面に設けた誘電体セラミックシート12と、グランド電極18をそれぞれ表面に設けた誘電体セラミックシート12と、電極を設けていない誘電体セラミックシート12などで構成されている。
【0016】
誘電体セラミックシート12は、誘電体セラミック粉末を結合剤などと一緒に混練し、シート状に成形したものである。コンデンサ電極13〜16やグランド電極18は、スクリーン印刷、スパッタリング、蒸着、フォトリソグラフィなどの方法により形成される。材料としては、Ag,Pd,Ag−Pd,Ni,Cu,Alなどの低抵抗金属材料を主成分とするものが使用される。
【0017】
グランド電極18はシート12の略全面にわたって形成され、その引出し部18aはシート12の前後側面および左右端面にグランド電極18(シート12)の中心位置Pから放射状になるように略等間隔で引き出されている。引出し部18aは線対称に配置されている。また、コンデンサ電極13,14,15,16もシート12の略全面にわたって形成され、その引出し部13a,14a,15a,16aはシート12の前側面および後側面、もしくはシート12の左端面および右端面にそれぞれ一つずつ点対称に引き出されている。各コンデンサ電極13〜16の引出し部13a〜16aはそれぞれ積層方向に異なった位置に形成されている。各グランド電極18の引出し部18aはそれぞれ積層方向に同一位置に形成されている。
【0018】
コンデンサ電極13〜16はシート12の積み重ね方向に重なるように配置され、それぞれ誘電体セラミックシート12を間にしてグランド電極18によって挟まれている。コンデンサ電極13〜16とグランド電極18の間には静電容量が形成されている。各コンデンサ電極13〜16はその上下に配置されるグランド電極18とともに3端子コンデンサ素子C2,C3,C1,C4を構成する。
【0019】
以上の誘電体セラミックシート12は積み重ねられた後、一体的に焼成され、図2に示す直方体状の積層体20とされる。積層体20の前後の側面及び左右の端面には、グランド外部電極Gとホット外部電極21a,21b,…,24a,24bが略等間隔で交互に設けられている。積層体20の左右端面のグランド外部電極Gは、積層体20の角部(コーナー部)に形成されており、前後側面にも廻り込んでいる。これらの外部電極21a〜24b,Gは、外部電極用ペーストを塗布、焼付けた後、Niやはんだのめっき膜で被覆することにより形成される。
【0020】
ホット外部電極21a,21bには、コンデンサ電極15の引出し部15aがそれぞれ電気的に接続されている。ホット外部電極22a,22bには、コンデンサ電極13の引出し部13aがそれぞれ電気的に接続されている。ホット外部電極23a,23bには、コンデンサ電極14の引出し部14aがそれぞれ電気的に接続されている。ホット外部電極24a,24bには、コンデンサ電極16の引出し部16aがそれぞれ電気的に接続されている。8個のグランド外部電極Gには、グランド電極18の引出し部18aがそれぞれ電気的に接続されている。
【0021】
図3は3端子型コンデンサアレイ11の等価回路図である。信号電流(直流電流)は、ホット外部電極21a〜24aからコンデンサ電極13〜16を通ってホット外部電極21b〜24bに流れる。一方、コンデンサ電極13〜16に侵入したノイズ電流(高周波電流)は、3端子コンデンサ素子C1〜C4を通って、グランド電極18、グランド外部電極Gと流れる。
【0022】
ここで、3端子型コンデンサアレイ11は、図4に示すように、グランド電極18の引出し部18aが中心位置Pから放射状に積層体20の4面に引き出されている。これにより、ノイズ電流によってそれぞれ発生する磁界は全体として互いに打ち消し合う。この結果、グランド電極18の等価直列インダクタンスを小さくすることができる。
【0023】
さらに、各コンデンサ電極13〜16は、それぞれ二つの引出し部13a〜16aが中心位置Pに対して点対称に引き出されているので、例えば、図5に示すように、ホット外部電極23aを通ってコンデンサ電極14に侵入するノイズ電流と、ホット外部電極23bを通ってコンデンサ電極14に侵入するノイズ電流とが互いに略逆向きに流れる。これにより、ノイズ電流によってそれぞれ発生する磁界は全体として互いに打ち消し合う。この結果、各コンデンサ電極13〜16の等価直列インダクタンスを小さくすることができる。
【0024】
図6は3端子型コンデンサアレイ11(サイズ:3.2mm×1.6mm)のインピーダンス特性を示すグラフである(実線28参照)。比較のために、サイズが3.2mm×1.6mmの従来の(グランド電極の引出し部が2面にしか引き出されていない)2端子型コンデンサアレイのインピーダンス特性も併せて記載している(点線29参照)。
【0025】
また、グランド外部電極Gとホット外部電極21a〜24bを略等間隔で交互に積層体20の端面および側面にわたって設けているので、隣接するホット外部電極21a〜24b間をグランド外部電極Gによってシールドすることができる。この結果、ホット外部電極21a〜24b間の電磁干渉を少なくすることができる。
【0026】
さらに、3端子コンデンサ素子C1〜C4が積層体20の積み重ね方向に配設されているので、各コンデンサ素子の静電容量を十分に確保しながらも、部品サイズの大型化を防止でき、プリント基板上の占有面積が小さい3端子型コンデンサアレイ11が得られる。
【0027】
[第2実施形態、図7〜図9]
図7に示すように、第2実施形態の積層型電子部品アレイ31は、前記第1実施形態の3端子型コンデンサアレイ11において、矩形状のコンデンサ電極13〜16の代わりに蛇行形状(ミアンダ形状)のインダクタ電極(ホット電極)33〜36を用いたものである。これにより、図8に示すように、インダクタ電極33〜36のインダクタンス素子と、インダクタ電極33〜36とグランド電極18が対向することにより形成されるコンデンサ素子C1〜C4とで組み合わされた分布定数型のLC複合素子を四つ内蔵したLC複合部品アレイ31が得られる。
【0028】
各インダクタ電極33〜36は、例えば図9に示すように、シート12の中心位置Pに対して、点対称の形状を有している。それぞれの引出し部33a,34a,35a,36aはシート12の前側面および後側面、もしくはシート12の左端面および右端面にそれぞれ一つずつ、点対称に引き出されている。従って、ホット外部電極23aを通ってインダクタ電極34に侵入するノイズ電流と、ホット外部電極23bを通ってインダクタ電極34に侵入するノイズ電流とが互いに略逆向きに流れる。これにより、ノイズ電流によってそれぞれ発生する磁界を全体として互いに打ち消し合うことができる。
【0029】
[第3実施形態、図10〜図13]
図10に示すように、第3実施形態の積層型電子部品アレイ51は、前記第1実施形態の3端子型コンデンサアレイ11において、ホット電極としてコンデンサ電極13〜16の代わりに、インダクタ電極52,55,…とコンデンサ電極53,54,56,57,…とを用いたものである。これにより、図11に示すように、インダクタ電極52,55,…のインダクタンス素子L1〜L4と、コンデンサ電極53,54,56,57,…とグランド電極18が対向することにより形成されるコンデンサ素子C1〜C8とで組み合わされたπ型(集中定数型)のLC複合素子を四つ内蔵したLC複合部品アレイ51が得られる。
【0030】
各インダクタ電極52,55,…と各コンデンサ電極53,54,56,57,…は、例えば図12や図13に示すように、シート12の中心位置Pに対して点対称の形状を有している。従って、ノイズ電流によってそれぞれ発生する磁界を打ち消し合うことができる。
【0031】
[第4実施形態、図14〜図18]
第4実施形態は2端子型コンデンサアレイを例にして説明する。図14に示すように、2端子型コンデンサアレイ71は、四つの2端子コンデンサ素子C1〜C4を内蔵したものであり、コンデンサ電極(ホット電極)73,74,75,76をそれぞれ表面に設けた誘電体セラミックシート72と、グランド電極78をそれぞれ表面に設けた誘電体セラミックシート72と、電極を設けていない誘電体セラミックシート72などで構成されている。
【0032】
グランド電極78はシート72の略全面にわたって形成され、その引出し部78aはシート72の前後側面および左右端面にグランド電極78(シート72)の中心位置Pから放射状になるように略等間隔で引き出されている。また、コンデンサ電極73,74,75,76もシート72の略全面にわたって形成され、その引出し部73a,74a,75a,76aはシート72の前側面もしくは後側面に引き出されている。各コンデンサ電極73〜76の引出し部73a〜76aはそれぞれ積層方向に異なった位置に形成されている。各グランド電極78の引出し部78aはそれぞれ積層方向に同一位置に形成されている。
【0033】
コンデンサ電極73〜76はそれぞれ誘電体セラミックシート72を間にしてグランド電極78によって挟まれている。各コンデンサ電極73〜76はその上下に配置されるグランド電極78とともに2端子コンデンサ素子C1,C2,C3,C4を構成する。
【0034】
以上の誘電体セラミックシート72は積み重ねられた後、一体的に焼成され、図15に示す積層体80とされる。積層体80の前後の側面および左右の端面には、グランド外部電極Gとホット外部電極81〜84が略等間隔で交互に設けられている。
【0035】
ホット外部電極81には、コンデンサ電極73の引出し部73aが電気的に接続されている。ホット外部電極82には、コンデンサ電極74の引出し部74aが電気的に接続されている。ホット外部電極83には、コンデンサ電極75の引出し部75aが電気的に接続されている。ホット外部電極84には、コンデンサ電極76の引出し部76aが電気的に接続されている。4個のグランド外部電極Gには、グランド電極78の引出し部78aがそれぞれ電気的に接続されている。
【0036】
図16は2端子型コンデンサアレイ71の等価回路図である。ホット外部電極81〜84からコンデンサ電極73〜76に侵入したノイズ電流(高周波電流)は、2端子コンデンサ素子C1〜C4を通って、グランド電極78、グランド外部電極Gと流れる。
【0037】
ここで、2端子型コンデンサアレイ71は、図17に示すように、グランド電極78の引出し部78aが中心位置Pから放射状に積層体80の4面に引き出されている。これにより、ノイズ電流によってそれぞれ発生する磁界は全体として互いに打ち消し合う。この結果、グランド電極78の等価直列インダクタンスを小さくすることができる。
【0038】
図18は2端子型コンデンサアレイ71(サイズ:2.0mm×1.25mm×0.85mm)のインピーダンス特性を示すグラフである(実線88参照)。比較のために、サイズが、2.0mm×1.25mm×0.85mmの従来の(グランド電極の引出し部が2方向にしか引き出されていない)2端子型コンデンサアレイのインピーダンス特性も併せて記載している(点線89参照)。
【0039】
[他の実施形態]
なお、本発明に係る積層型電子部品アレイは、前記実施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。例えば、積層体は直方体形状に限るものではなく、円柱形状などであってもよい。
【0040】
また、前記実施形態は電極が形成された絶縁シートを積み重ねた後、一体的に焼成するものであるが、必ずしもこれに限定されない。シートは予め焼成されたものを用いてもよい。また、以下に説明する製法によって電子部品アレイを製作してもよい。印刷などの方法によりペースト状の絶縁材料を塗布して絶縁層を形成した後、その絶縁層の表面にペースト状の導電体材料を塗布して任意の形状の電極を形成する。次に、ペースト状の絶縁材料を前記電極の上から塗布する。こうして順に重ね塗りすることによって積層構造を有する電子部品アレイが得られる。
【0041】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、各ホット電極の引出し部がホット外部電極に電気的に接続され、各グランド電極の複数の引出し部がグランド外部電極に電気的に接続され、ホット外部電極とグランド外部電極が、積層体の端面および側面にわたって交互に配置されているため、グランド電極を流れるノイズ電流(高周波電流)は実質的に放射状に配置された複数の引出し部を介してグランド外部電極に流れる。従って、ノイズ電流によって発生する磁界は全体として互いに打ち消し合うため、グランド電極の等価直列インダクタンスが小さくなる。また、グランド電極の複数の引出し部が積層体の端面および側面の4面に引き出され、かつ、該引出し部が線対称に配置されることにより、より一層放射状に配置されることになる。
【0042】
さらに、ホット電極が複数の引出し部を有し、かつ、該引出し部が点対称に配置されることにより、ホット電極を流れるノイズ電流によって発生する磁界は全体として互いに打ち消し合うため、ホット電極の等価直列インダクタンスが小さくなる。この結果、グランド電極やホット電極の等価直列インダクタンスが小さい積層型電子部品アレイを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層型電子部品アレイの第1実施形態を示す分解斜視図。
【図2】図1に示した積層型電子部品アレイの外観斜視図。
【図3】図2に示した積層型電子部品アレイの電気等価回路図。
【図4】グランド電極を設けた誘電体セラミックシートの平面図。
【図5】コンデンサ電極を設けた誘電体セラミックシートの平面図。
【図6】図2に示した積層型電子部品アレイのインピーダンス特性を示すグラフ。
【図7】本発明に係る積層型電子部品アレイの第2実施形態を示す分解斜視図。
【図8】図7に示した積層型電子部品アレイの電気等価回路図。
【図9】インダクタ電極を設けた誘電体セラミックシートの平面図。
【図10】本発明に係る積層型電子部品アレイの第3実施形態を示す分解斜視図。
【図11】図10に示した積層型電子部品アレイの電気等価回路図。
【図12】インダクタ電極を設けた誘電体セラミックシートの平面図。
【図13】コンデンサ電極を設けた誘電体セラミックシートの平面図。
【図14】本発明に係る積層型電子部品アレイの第4実施形態を示す分解斜視図。
【図15】図14に示した積層型電子部品アレイの外観斜視図。
【図16】図15に示した積層型電子部品アレイの電気等価回路図。
【図17】グランド電極を設けた誘電体セラミックシートの平面図。
【図18】図15に示した積層型電子部品アレイのインピーダンス特性を示すグラフ。
【図19】従来の積層型電子部品アレイを示す分解斜視図。
【図20】図19に示した積層型電子部品アレイの外観斜視図。
【符号の説明】
11…3端子型コンデンサアレイ
12…誘電体セラミックシート
13,14,15,16…コンデンサ電極
13a,14a,15a,16a…引出し部
18…グランド電極
18a…引出し部
20…積層体
21a,21b,22a,22b,23a,23b,24a,24b…ホット外部電極
31…LC複合部品アレイ
33,34,35,36…インダクタ電極
33a,34a,35a,36a…引出し部
51…LC複合部品アレイ
52,55…インダクタ電極
53,54,56,57…コンデンサ電極
71…2端子型コンデンサアレイ
72…誘電体セラミックシート
73,74,75,76…コンデンサ電極
73a,74a,75a,76a…引出し部
78…グランド電極
78a…引出し部
80…積層体
81,82,83,84…ホット外部電極
C1〜C8…コンデンサ素子
G…グランド外部電極

Claims (4)

  1. 複数のホット電極と複数の絶縁層と複数のグランド電極を積み重ねることにより、直方体状の積層体を構成し、
    前記ホット電極と前記グランド電極が前記絶縁層を介して対向することにより形成された静電容量を有する複数の電子素子が、前記積層体内にアレイ状に配置され、
    前記各ホット電極の引出し部が前記積層体の端面もしくは側面に設けられたホット外部電極に電気的に接続され、
    前記各グランド電極の複数の引出し部が前記積層体の端面もしくは側面に放射状に引き出されることによって該積層体の端面もしくは側面に設けられたグランド外部電極に電気的に接続され、
    前記ホット外部電極と前記グランド外部電極が、前記積層体の端面および側面にわたって交互に配置され、
    前記複数のホット電極と前記複数のグランド電極とは、交互に積層されており、
    前記複数のホット電極はそれぞれ、2つずつ前記引出し部を有し、かつ、該引出し部が点対称に配置されており、
    前記ホット電極に設けられている前記2つの引出し部を結ぶ経路は、前記グランド電極を挟んで対向する前記ホット電極に設けられているもの同士で交差していること、
    を特徴とする3端子型コンデンサアレイ。
  2. 前記グランド電極の複数の引出し部が前記積層体の端面および側面の4面に引き出され、かつ、該引出し部が線対称に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の3端子型コンデンサアレイ。
  3. 前記複数の電子素子のホット電極が前記積層体の積み重ね方向に重なるように配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の3端子型コンデンサアレイ。
  4. 前記ホット電極には、ノイズ電流が流れていること、
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の3端子型コンデンサアレイ。
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