JP3508644B2 - 積層インダクタアレイ - Google Patents

積層インダクタアレイ

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JP3508644B2
JP3508644B2 JP26398199A JP26398199A JP3508644B2 JP 3508644 B2 JP3508644 B2 JP 3508644B2 JP 26398199 A JP26398199 A JP 26398199A JP 26398199 A JP26398199 A JP 26398199A JP 3508644 B2 JP3508644 B2 JP 3508644B2
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coil
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基 西井
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F5/00Coils
    • H01F5/003Printed circuit coils

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のインダクタ
が内蔵された積層インダクタアレイに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の積層インダクタアレ
イとして、図9に示すものが知られている。この積層イ
ンダクタアレイ1は、コイル導体3a〜6eをそれぞれ
表面に設けた磁性体シート2等で構成されている。コイ
ル導体3a〜3eは、磁性体シート2に設けたビアホー
ル12を介して電気的に直列に接続され、螺旋状インダ
クタL1とされる。同様に、コイル導体4a〜4e,5
a〜5e,6a〜6eも、それぞれ磁性体シート2に設
けたビアホール12を介して電気的に直列に接続され、
螺旋状インダクタL2,L3,L4とされる。
【0003】各磁性体シート2は、図9に示すように、
順に積み重ねられ、その上下に予め表面に導体を設けな
いカバー用磁性体シート(図示せず)を配置した後、一
体的に焼成され、図10に示すような積層体15とされ
る。積層体15の手前側及び奥側の側面には、それぞれ
インダクタL1〜L4の外部電極21a〜24a並びに
外部電極21b〜24bが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の構成からなる積
層インダクタアレイ1において、小型化を図るため各イ
ンダクタL1〜L4を積層体15内に近接させて配置す
ると、インダクタL1〜L4の磁路の独立性が低下して
インダクタL1〜L4相互の磁気結合が無視できなくな
る。この結果、積層体15内のインダクタL1〜L4の
各インダクタンスは、異なる値になることが多い。
【0005】一般に、積層体15の左右の端面部にそれ
ぞれ位置する螺旋状インダクタL1,L4は、その磁路
が積層体15の端面部で狭くなるため、インダクタンス
値が低くなる。特に、螺旋状インダクタL4のように、
図11において左側のコイル導体数はコイル導体6b,
6c,6dの三つ、右側のコイル導体数はコイル導体6
a,6b,6d,6eの四つであり、コイル導体数が多
い方が積層体15の端面側になっていると、インダクタ
ンス値の低下は大きく、インダクタL1とL4のインダ
クタンス値は異なってしまう。各インダクタL1〜L4
はコイル導体数の多い方でインダクタンスを多く得てお
り、インダクタL4のようにコイル導体数の多い方の磁
路の有効面積が小さくなると、インダクタンス低下率も
大きくなるからである。
【0006】そこで、本発明の目的は、積層体に内蔵さ
れた複数のインダクタのインダクタンス値のばらつきが
小さい積層インダクタアレイを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る積層インダクタアレイは、 (a)複数の磁性体層と複数のコイル導体を積み重ねて
構成した積層体と、 (b)前記コイル導体を電気的に接続して構成され、か
つ、前記積層体内にほぼ同じ高さで一列に整列された複
数の螺旋状インダクタと、 (c)前記積層体の表面に設けられ、複数の前記螺旋状
インダクタのそれぞれの引出し端部に電気的に接続され
た外部電極とを備え、 (d)前記螺旋状インダクタの整列方向において、前記
積層体の一端面部に位置する螺旋状インダクタの一端面
側コイル導体数と、前記積層体の他端面部に位置する螺
旋状インダクタの他端面側コイル導体数とを等しくした
こと、を特徴とする。
【0008】また、本発明に係る積層インダクタアレイ
は、螺旋状インダクタの整列方向において、少なくと
も、積層体の一端面部に位置する螺旋状インダクタのコ
イル導体のパターンと、積層体の他端面部に位置する螺
旋状インダクタのコイル導体のパターンが、線対称であ
る。
【0009】さらに、本発明に係る積層インダクタアレ
イは、螺旋状インダクタの整列方向において、積層体の
一端面部及び他端面部にそれぞれ位置する螺旋状インダ
クタの一方の引出し端部が、各螺旋状インダクタの中央
部から引き出されている。
【0010】
【作用】積層体の両端面部に位置する二つの螺旋状イン
ダクタの磁路の有効面積は、積層体の端面側において小
さくなる。ところが、積層体の一端面部に位置する螺旋
状インダクタの一端面側コイル導体数と、前記積層体の
他端面部に位置する螺旋状インダクタの他端面側コイル
導体数とを等しくしているため、積層体の両端部に位置
する二つの螺旋状インダクタのインダクタンス低下率は
略等しくなり、両者のインダクタンス値は略等しくな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る積層インダク
タアレイの実施形態について添付図面を参照して説明す
る。
【0012】[第1実施形態、図1〜図3]図1に示す
ように、積層インダクタアレイ31は、コイル導体33
a〜36a,33b〜36b,33c〜36c,33d
〜36d,33e〜36eをそれぞれ表面に設けた矩形
の磁性体シート32等で構成されている。コイル導体3
3a〜36eは印刷やスパッタリングや蒸着等の方法に
より、磁性体シート32の表面に形成されている。コイ
ル導体33a〜36eの材料としては、Ag,Ag−P
d,Cu,Ni等が用いられる。磁性体シート32の材
料としては、フェライト等の磁性体材料が使用される。
【0013】コイル導体33a〜33eは、磁性体シー
ト32に設けたビアホール42を介して電気的に直列に
接続され、3.5ターンの螺旋状インダクタL1を構成
している。同様に、コイル導体34a〜34e,35a
〜35e,36a〜36eも、それぞれ磁性体シート3
2に設けたビアホール42を介して電気的に直列に接続
され、3.5ターンの螺旋状インダクタL2,L3,L
4を構成している。
【0014】ここに、螺旋状インダクタL1,L2は反
時計回り方向に巻回し、螺旋状インダクタL3,L4は
時計回り方向に巻回している。つまり、インダクタL
1,L2を構成しているコイル導体33a〜33e,3
4a〜34eのパターンと、インダクタL3,L4を構
成しているコイル導体35a〜35e,36a〜36e
のパターンとは、シート32上で線対称になるように配
置されている。
【0015】インダクタL1の一端部(即ち、コイル導
体33aに接続された引出し導体38a)はシート32
の手前の辺の左側に露出し、他端部(コイル導体33e
に接続された引出し導体38b)はシート32の奥の辺
の左側に露出している。インダクタL2の一端部(コイ
ル導体34aに接続された引出し導体39a)はシート
32の手前の辺の中央左寄りの位置に露出し、他端部
(コイル導体34eに接続された引出し導体39b)は
シート32の奥の辺の中央左寄りの位置に露出してい
る。インダクタL3の一端部(コイル導体35aに接続
された引出し導体40a)はシート32の手前の辺の中
央右寄りの位置に露出し、他端部(コイル導体35eに
接続された引出し導体40b)はシート32の奥の辺の
中央右寄りの位置に露出している。インダクタL4の一
端部(コイル導体36aに接続された引出し導体41
a)はシート32の手前の辺の右側に露出し、他端部
(コイル導体36eに接続された引出し導体41b)は
シート32の奥の辺の右側に露出している。
【0016】以上の磁性体シート32は、図1に示すよ
うに、順に積み重ねられ、その上下に予め表面に導体を
設けないカバー用磁性体シート(図示せず)を配置した
後、一体的に焼成され図2に示すような積層体45とさ
れる。積層体45の手前側及び奥側の側面には、それぞ
れインダクタL1〜L4の外部電極46a〜49a並び
に外部電極46b〜49bが設けられている。外部電極
46a〜49aはそれぞれインダクタL1〜L4の一方
の側の引出し導体38a〜41aに電気的に接続され、
外部電極46b〜49bはそれぞれインダクタL1〜L
4の他方の側の引出し導体38b〜41bに電気的に接
続されている。これらの外部電極46a〜49a,46
b〜49bは、Ag,Ag−Pd,Cu,Ni等の導電
性ペーストを塗布後、焼付けたり、あるいは更に湿式め
っきしたりすることによって形成される。
【0017】以上の構成からなる積層インダクタアレイ
31は、図3に示すように、四つの螺旋状インダクタL
1〜L4が積層体45の内部に、積層体45の左端面4
5aから右端面45bに向かって一列に整列されてい
る。そして、螺旋状インダクタL1〜L4の整列方向に
おいて、積層体45の左端部に位置するインダクタL1
の左端面45a側のコイル導体数と、積層体45の右端
部に位置するインダクタL4の右端面45b側のコイル
導体数とが等しくなっている。より具体的には、インダ
クタL1の左端面45a側のコイル導体数はコイル導体
33b,33c,33dの三つであり、その反対側のコ
イル導体数はコイル導体33a,33b,33d,33
eの四つである。一方、インダクタL4の右端面45b
側のコイル導体数はコイル導体36b,36c,36d
の三つであり、その反対側のコイル導体数はコイル導体
36a,36b,36d,36eの四つである。
【0018】ここに、螺旋状インダクタL1の磁路の有
効面積は、積層体45の左端面45a側において小さく
なり、螺旋状インダクタL4の磁路の有効面積は、積層
体45の右端面45b側において小さくなる。しかし、
インダクタL1の左端面45a側のコイル導体数とイン
ダクタL4の右端面45b側のコイル導体数とが等しい
ので、二つのインダクタL1とL4のインダクタンス低
下率は略等しくなり、両者のインダクタンス値は略等し
くなる。この結果、インダクタL1〜L4のインダクタ
ンス値のばらつきが小さい積層インダクタアレイ31を
得ることができる。
【0019】[第2実施形態、図4及び図5]図4に示
すように、第2実施形態の積層インダクタアレイ51
は、図1〜図3に示した前記積層インダクタアレイ31
において、インダクタL1,L2を構成しているコイル
導体33a〜33e,34a〜34eのパターンと、イ
ンダクタL3,L4を構成しているコイル導体35a〜
35e,36a〜36eのパターンとが、シート32上
で点対称になるように配置されたものと同様のものであ
る。
【0020】インダクタL3の一端部(引出し導体40
a)はシート32の奥の辺の中央右寄りの位置に露出
し、他端部(引出し導体40b)はシート32の手前の
辺の中央右寄りの位置に露出している。インダクタL4
の一端部(引出し導体41a)はシート32の奥の辺の
右側に露出し、他端部(引出し導体41b)はシート3
2の手前の辺の右側に露出している。そして、螺旋状イ
ンダクタL1〜L4は全て反時計回り方向に巻回してい
る。
【0021】以上の構成からなる積層インダクタアレイ
51は、前記第1実施形態の積層インダクタアレイ31
と同様の作用効果を奏する。
【0022】[第3実施形態、図6及び図7]図6に示
すように、積層インダクタアレイ61は、コイル導体6
3a〜66a,63b〜66b,63c〜66c,63
d〜66d,63e〜66eをそれぞれ表面に設けた矩
形の磁性体シート62等で構成されている。コイル導体
63a〜63eは、磁性体シート62に設けたビアホー
ル72を介して電気的に直列に接続され、3.5ターン
の螺旋状インダクタL1を構成している。同様に、コイ
ル導体64a〜64e,65a〜65e,66a〜66
eも、それぞれ磁性体シート62に設けたビアホール7
2を介して電気的に直列に接続され、3.5ターンの螺
旋状インダクタL2,L3,L4を構成している。
【0023】ここに、螺旋状インダクタL1〜L4は反
時計回り方向に巻回している。つまり、インダクタL
1,L2,L3,L4を構成しているコイル導体63a
〜63e,64a〜64e,65a〜65e,66a〜
66eは、シート62上で同一方向に配置されている。
【0024】インダクタL1の一端部(即ち、コイル導
体63aに接続された引出し導体68a)はシート62
の手前の辺の左側に露出し、他端部(コイル導体63e
に接続された引出し導体68b)はシート62の奥の辺
の左側に露出している。インダクタL2の一端部(コイ
ル導体64aに接続された引出し導体69a)はシート
62の手前の辺の中央左寄りの位置に露出し、他端部
(コイル導体64eに接続された引出し導体69b)は
シート62の奥の辺の中央左寄りの位置に露出してい
る。インダクタL3の一端部(コイル導体65aに接続
された引出し導体70a)はシート62の手前の辺の中
央右寄りの位置に露出し、他端部(コイル導体65eに
接続された引出し導体70b)はシート62の奥の辺の
中央右寄りの位置に露出している。インダクタL4の一
端部(コイル導体66aに接続された引出し導体71
a)はシート62の手前の辺の右側に露出し、他端部
(コイル導体66eに接続された引出し導体71b)は
シート62の奥の辺の右側に露出している。
【0025】以上の磁性体シート62は、図6に示すよ
うに、順に積み重ねられ、その上下に予め表面に導体を
設けないカバー用磁性体シート(図示せず)を配置した
後、一体的に焼成され積層体75とされる。積層体75
の両側面には、前記図2に示したのと同様に、それぞれ
インダクタL1〜L4の外部電極46a〜49a並びに
外部電極46b〜49bが設けられている。外部電極4
6a〜49aはそれぞれインダクタL1〜L4の一方の
側の引出し導体68a〜71aに電気的に接続され、外
部電極46b〜49bはそれぞれインダクタL1〜L4
の他方の側の引出し導体68b〜71bに電気的に接続
されている。
【0026】以上の構成からなる積層インダクタアレイ
61は、図7に示すように、四つの螺旋状インダクタL
1〜L4が積層体75の内部に、積層体75の左端面7
5aから右端面75bに向かって一列に整列されてい
る。そして、インダクタL1〜L4の引出し導体68a
〜71aは各インダクタL1〜L4の中央部から引き出
されている。これにより、積層体75の左端部に位置す
るインダクタL1の左端面75a側のコイル導体数と、
積層体75の右端部に位置するインダクタL4の右端面
75b側のコイル導体数とが等しくなる。より具体的に
は、インダクタL1の左端面75a側のコイル導体数は
コイル導体63b,63c,63dの三つであり、その
反対側のコイル導体数はコイル導体63b,63d,6
3eの三つである。一方、インダクタL4の右端面75
b側のコイル導体数はコイル導体66b,66d,66
eの三つであり、その反対側のコイル導体数はコイル導
体66b,66c,66dの三つである。
【0027】ここに、螺旋状インダクタL1の磁路の有
効面積は、積層体75の左端面75a側において小さく
なり、螺旋状インダクタL4の磁路の有効面積は、積層
体75の右端面75b側において小さくなる。しかし、
インダクタL1の左端面75a側のコイル導体数とイン
ダクタL4の右端面75b側のコイル導体数とが等しい
ので、二つのインダクタL1とL4のインダクタンス低
下率は略等しくなり、両者のインダクタンス値は略等し
くなる。この結果、インダクタL1〜L4のインダクタ
ンス値のばらつきが小さい積層インダクタアレイ61を
得ることができる。
【0028】また、インダクタL1〜L4の引出し導体
68a〜71aを、各インダクタL1〜L4の中央部か
ら引き出すことにより、同一シート62上に同一形状の
コイル導体33a〜36a,…,33e〜36eを規則
正しく配置することができ、ビアホール72を等間隔に
形成することができる。そのため、金型等でビアホール
72を形成するとき、ビアホール72間の距離に限界値
があるが、等間隔に形成できることにより、等間隔でな
い場合と比較して、より小型のインダクタアレイにまで
対応可能である。さらに、同一形状のコイル導体33a
〜36a,…,33e〜36eが規則正しく配置される
ため、コイル導体33a〜36a,…,33e〜36e
を同一シート62上に印刷する際、コイル導体33a〜
36a等間での印刷のばらつき(にじみや印刷ずれ等)
を抑えることができる。
【0029】また、本第3実施形態のコイル導体63a
〜66eを、図9〜図11に示した従来のインダクタア
レイ1のコイル導体3a〜6eと比較すると、異なるの
は、引出し導体68a〜71aに接続されたコイル導体
63a〜66aのみである。従って、コイル導体3a〜
6aを変更するだけで、それ以外のコイル導体は従来の
設計をそのまま利用することができる。
【0030】[他の実施形態]なお、本発明に係る積層
インダクタアレイは前記実施形態に限定するものではな
く、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
【0031】本発明は、積層体の一端面部に位置する螺
旋状インダクタの一端面側コイル導体数と、積層体の他
端面部に位置する螺旋状インダクタの他端面側コイル導
体数とを等しくするものであるから、前記第1実施形態
の積層インダクタアレイ31のように、インダクタL
1,L2とL3,L4とを必ずしも線対称に配置する必
要はなく、図8に示した積層インダクタアレイ81のよ
うに、積層体の両端面部にそれぞれ位置するインダクタ
L1とL4のみを線対称に配置するものであってもよ
い。
【0032】また、積層体に内蔵されるインダクタの数
は、四つの他に、二つ、三つ、あるいは、五つ以上であ
ってもよい。
【0033】さらに、前記実施形態は、それぞれパター
ンが形成された磁性体シートを積み重ねた後、一体的に
焼成するものであるが、必ずしもこれに限定されない。
磁性体シートは予め焼成されたものを用いてもよい。ま
た、以下に説明する製法によってインダクタアレイを作
成してもよい。印刷等の方法によりペースト状の磁性体
材料にて磁性体層を形成した後、その磁性体層の表面に
ペースト状の導電性パターン材料を塗布して任意のパタ
ーンを形成する。次に、ペースト状の磁性体材料を前記
パターンの上から塗布してパターンが内蔵された磁性体
層とする。同様にして、順に重ね塗りすることにより積
層構造を有するインダクタアレイが得られる。
【0034】
【実施例】以下に示す条件の下、図1〜図3に示した積
層インダクタアレイ31(サンプルA)、図4及び図5
に示した積層インダクタアレイ51(サンプルB)、図
6及び図7に示した積層インダクタアレイ61(サンプ
ルC)及び図8に示した積層インダクタアレイ81(サ
ンプルD)のインダクタンス値のばらつきを表1に示
す。表1には、比較のため、図9〜図11に示した従来
の積層インダクタアレイ1(従来例)のインダクタンス
値のばらつきも併せて記載している。なお、表1の従来
例及びサンプルAについては、螺旋状インダクタの巻回
数が異なる試作品を製作してインダクタンス値を実測
し、この実測値を、巻回数が3.5ターンの場合に合わ
せて補正した。サンプルB,C,Dについては、前記従
来例及びサンプルAの試作品の実測値をもとにインダク
タンス値を推定した値である。
【0035】 チップ寸法:3.2mm×1.6mm×0.8mm コイル導体パターン幅:120μm(印刷時) コイル導体厚:15μm(印刷時) 磁性体シート厚:50μm(印刷時)
【0036】
【表1】
【0037】表1において、インダクタンス値のばらつ
きは、以下の式で計算した。 {(Lmax−Lmin)/Lx}×100 Lmax:インダクタンス値の最大値 Lmin:インダクタンス値の最小値 Lx:インダクタンス値の平均値 表1より、サンプルA〜Dは従来例と比較して、インダ
クタンス値のばらつきが大幅に改善されていることがわ
かる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、積層体内にほぼ同じ高さで一列に整列された複
数の螺旋状インダクタのうち、積層体の一端面部に位置
する螺旋状インダクタの一端面側コイル導体数と、前記
積層体の他端面部に位置する螺旋状インダクタの他端面
側コイル導体数とを等しくしたので、積層体の両端部に
位置する二つの螺旋状インダクタのインダクタンス低下
率を略等しくでき、両者のインダクタンス値は略等しく
なる。この結果、インダクタ結合係数や信頼性を犠牲に
することなく、限られた寸法の積層体内に配設された複
数のインダクタのインダクタンス値のばらつきを小さく
できる。さらに、インダクタ間でコイル導体の長さやパ
ターン幅の変更を行わないので、インダクタの直流抵抗
のばらつきを悪化させることもない。
【0039】また、螺旋状インダクタの一方の引出し端
部を、螺旋状インダクタの中央部から引き出すようにす
れば、引出し端部のパターンを変更するだけで、その他
のパターンは従来の設計をそのまま利用することができ
る。さらに、ビアホールやコイル導体が同一磁性体層上
に規則正しく並ぶため、より小型のインダクタアレイに
まで適用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層インダクタアレイの第1実施
形態の構成を示す分解斜視図。
【図2】図1に示した積層インダクタアレイの外観斜視
図。
【図3】図2のIII−III断面図。
【図4】本発明に係る積層インダクタアレイの第2実施
形態の構成を示す分解斜視図。
【図5】図4に示した積層インダクタアレイの断面図。
【図6】本発明に係る積層インダクタアレイの第3実施
形態の構成を示す分解斜視図。
【図7】図6に示した積層インダクタアレイの断面図。
【図8】他の実施形態の構成を示す分解斜視図。
【図9】従来の積層インダクタアレイの構成を示す分解
斜視図。
【図10】図9に示した積層インダクタアレイの外観斜
視図。
【図11】図10のXI−XI断面図。
【符号の説明】 31,51,61,81…積層インダクタアレイ 32,62…磁性体シート 33a〜36e,63a〜66e…コイル導体 38a〜41b,68a〜71b…引出し導体 45,75…積層体 45a,45b,75a,75b…端面 46a〜49b…外部電極 L1,L2,L3,L4…螺旋状インダクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西永 良博 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (56)参考文献 特開 平7−22243(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 17/00 - 27/42

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の磁性体層と複数のコイル導体を積
    み重ねて構成した積層体と、 前記コイル導体を電気的に接続して構成され、かつ、前
    記積層体内にほぼ同じ高さで一列に整列された複数の螺
    旋状インダクタと、 前記積層体の表面に設けられ、複数の前記螺旋状インダ
    クタのそれぞれの引出し端部に電気的に接続された外部
    電極とを備え、 前記螺旋状インダクタの整列方向において、前記積層体
    の一端面部に位置する螺旋状インダクタの一端面側コイ
    ル導体数と、前記積層体の他端面部に位置する螺旋状イ
    ンダクタの他端面側コイル導体数とを等しくしたこと、 を特徴とする積層インダクタアレイ。
  2. 【請求項2】 前記螺旋状インダクタの整列方向におい
    て、少なくとも、前記積層体の一端面部に位置する螺旋
    状インダクタのコイル導体のパターンと、前記積層体の
    他端面部に位置する螺旋状インダクタのコイル導体のパ
    ターンが、線対称であることを特徴とする請求項1記載
    の積層インダクタアレイ。
  3. 【請求項3】 前記螺旋状インダクタの整列方向におい
    て、前記積層体の一端面部及び他端面部にそれぞれ位置
    する螺旋状インダクタの一方の引出し端部が、各螺旋状
    インダクタの中央部から引き出されていることを特徴と
    する請求項1記載の積層インダクタアレイ。
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