JP7073858B2 - コイル部品及びこれを備えたワイヤレス電力伝送回路 - Google Patents

コイル部品及びこれを備えたワイヤレス電力伝送回路 Download PDF

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本発明はコイル部品に関し、特に、スパイラル状の平面導体を有するコイル部品に関する。また、本発明は、このようなコイル部品を用いたワイヤレス電力伝送回路に関する。
各種電子機器に用いられるコイル部品としては、磁性コアにワイヤ(被覆導線)を巻回したタイプのコイル部品の他、基板の表面にスパイラル状の平面導体を複数ターンに亘って形成したタイプのコイル部品が知られている。例えば、特許文献1には、スパイラル状の平面導体を複数ターンに亘って巻回するとともに、内周側及び外周側に位置する数ターンのパターン幅を狭くしたコイル部品が開示されている。内周側及び外周側に位置するコイルパターンは磁界の影響を強く受けることから、特許文献1に記載されているように、この部分におけるパターン幅を狭くすれば、磁界の影響に起因する損失を低減することが可能となる。
特許文献1においては、コイルパターンのパターン幅を内周側と外周側で対称としている。つまり、内周側から数えてn番目のターンのパターン幅と外周側から数えてn番目のターンのパターン幅が同じである。
特開平11-040438号公報
しかしながら、磁界の強度はコイルパターンの内周側と外周側で異なるため、コイルパターンのパターン幅を内周側と外周側で単純に対称とするだけでは、十分に損失を低減することができず、このため、特に交流抵抗を十分に低減することができないという問題があった。
したがって、本発明は、磁界の影響に起因する損失をより効果的に低減することによって、交流抵抗をより低減することが可能なコイル部品及びこれを備えたワイヤレス電力伝送路を提供することを目的とする。
本発明によるコイル部品は、基板と、基板の一方の表面に形成され、複数ターンに亘ってスパイラル状に巻回された第1のコイルパターンとを備え、第1のコイルパターンは、最も内周に位置する最内周ターンと、最も外周に位置する最外周ターンと、最内周ターン又は最外周ターンから数えたターン数が全体の中間である中間ターンと、線路長の中心位置とを有し、最内周ターンのパターン幅及び最外周ターンのパターン幅よりも、中心位置におけるパターン幅の方が大きく、最内周ターンから中間ターンまでの各ターンのパターン幅の合計値又は平均値よりも、最外周ターンから中間ターンまでの各ターンのパターン幅の合計値又は平均値の方が大きいことを特徴とする。
本発明によれば、最内周ターンのパターン幅及び最外周ターンのパターン幅を狭くしていることから、磁界の影響に起因する損失を低減することができる。しかも、最内周ターンから中間ターンまでの各ターンのパターン幅の合計値又は平均値よりも、最外周ターンから中間ターンまでの各ターンのパターン幅の合計値又は平均値の方が大きいことから、磁界の影響をより強く受ける内周側における損失がより低減される。このため、コイルパターンのパターン幅を内周側と外周側で単純に対称とした場合と比べ、必要以上にパターン幅を狭くすることなく、交流抵抗をよりいっそう低減することが可能となる。
本発明において、中間ターンのパターン幅よりも中心位置におけるパターン幅の方が大きくても構わない。これによれば、磁界の影響が小さい部分のパターン幅が拡大されることから、磁界の影響による損失を低減しつつ、直流抵抗を低減することが可能となる。
本発明において、最外周ターンのパターン幅よりも最内周ターンのパターン幅の方が小さくても構わない。これによれば、磁界の影響を最も強く受ける最内周ターンにおける損失をより低減することが可能となる。
本発明において、径方向に隣接するターン間のスペースが一定幅であっても構わない。これによれば、パターン幅を十分に確保することができることから、直流抵抗を低減することが可能となる。
本発明において、複数ターンの径方向におけるピッチが一定であっても構わない。これによれば、パターン幅が一定である場合と同じインダクタンスを得ることが可能となる。
本発明において、最内周ターンのパターン幅は、第1のコイルパターンのパターン厚よりも大きくても構わない。これによれば、最内周ターンのパターン幅を狭くすることによる損失の低減効果が顕著となる。
本発明において、最内周ターンのパターン厚は、最外周ターンのパターン厚よりも薄くても構わない。この場合も、最内周ターンのパターン幅を狭くすることによる損失の低減効果が顕著となる。
本発明において、第1のコイルパターンを構成する各ターンは、スパイラル状のスリットによって径方向に分離された第1及び第2の導体パターンを含む複数の導体パターンからなるものであっても構わない。これによれば、電流密度の偏りが低減されるため、直流抵抗や交流抵抗を低減することが可能となる。
本発明によるコイル部品は、基板の他方の表面に形成され、複数ターンに亘ってスパイラル状に巻回された第2のコイルパターンをさらに備え、第1のコイルパターンの内周端と第2のコイルパターンの内周端が互いに接続され、第2のコイルパターンは、最も内周に位置する最内周ターンと、最も外周に位置する最外周ターンと、最内周ターン又は最外周ターンから数えたターン数が全体の中間である中間ターンと、線路長の中心位置とを有し、第2のコイルパターンは、最内周ターンのパターン幅及び最外周ターンのパターン幅よりも、中心位置におけるパターン幅の方が大きく、且つ、最内周ターンから中間ターンまでの各ターンのパターン幅の合計値又は平均値よりも、最外周ターンから中間ターンまでの各ターンのパターン幅の合計値又は平均値の方が大きくても構わない。これによれば、基板の両面にコイルパターンが形成されることから、合計のターン数をより多くすることが可能となる。
本発明において、第2のコイルパターンを構成する各ターンは、スパイラル状のスリットによって径方向に分離された第3及び第4の導体パターンを含む複数の導体パターンからなり、第1の導体パターンは、第2の導体パターンよりも外周側に位置し、第3の導体パターンは、第4の導体パターンよりも外周側に位置し、第1の導体パターンの内周端と第4の導体パターンの内周端が互いに接続され、第2の導体パターンの内周端と第3の導体パターンの内周端が互いに接続されていても構わない。これによれば、内周側に位置する導体パターンと外周側に位置する導体パターンの電流密度分布がより均一化されるため、直流抵抗や交流抵抗をよりいっそう低減することが可能となる。
本発明によるコイル部品は、平面視で第1のコイルパターンと重なる磁性シートをさらに備えるものであっても構わない。これによれば、インダクタンスを高めることが可能となる。
本発明によるワイヤレス電力伝送回路は、上述したコイル部品と、該コイル部品に接続された共振回路とを備え、第1のコイルパターンのパターン厚は、第1のコイルパターンに流れる電流の共振周波数における表皮深さよりも小さいことを特徴とする。本発明によれば、第1のコイルパターンのパターン厚が表皮深さよりも小さいことから、最内周ターン及び最外周ターンのパターン幅を狭くすることによる損失の低減効果が顕著となる。これにより、ワイヤレス電力伝送システムの送電側回路または受電側回路として好ましく利用することが可能となる。
このように、本発明によれば、磁界の影響に起因する損失がより効果的に低減されることから、交流抵抗がより低減されたコイル部品及びこれを備えたワイヤレス電力伝送回路を提供することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態によるコイル部品1に含まれる第1のコイルパターン100のパターン形状を説明するための略平面図である。 図2は、本発明の第1の実施形態によるコイル部品1に含まれる第2のコイルパターン200のパターン形状を説明するための略平面図である。 図3は、図1及び図2に示すD-D線に沿った略断面図である。 図4は、コイル部品1の等価回路図である。 図5は、導体パターンの径方向位置とパターン幅の関係を示す第1の例を説明するためのグラフである。 図6は、総ターン数が奇数である場合の中間ターンの定義を説明するための模式的な断面図である。 図7は、総ターン数が偶数である場合の中間ターンの定義を説明するための模式的な断面図である。 図8は、総ターン数が偶数である場合の中間ターンの定義を説明するための模式的な平面図である。 図9は、総ターン数が奇数である場合の中間ターンの定義を説明するための模式的な平面図である。 図10は、変形例によるコイル部品の略断面図である。 図11は、導体パターンの径方向位置とパターン幅の関係を示す第2の例を説明するためのグラフである。 図12は、導体パターンの径方向位置とパターン幅の関係を示す第3の例を説明するためのグラフである。 図13は、導体パターンの径方向位置とパターン幅の関係を示す第4の例を説明するためのグラフである。 図14は、導体パターンの径方向位置とパターン幅の関係を示す第5の例を説明するためのグラフである。 図15は、コイル部品1を用いたワイヤレス電力伝送システムのブロック図である。 図16は、2つのコイル部品1を並列に接続した場合の等価回路図である。 図17は、本発明の第2の実施形態によるコイル部品2に含まれる第1のコイルパターン300のパターン形状を説明するための略平面図である。 図18は、本発明の第2の実施形態によるコイル部品2に含まれる第2のコイルパターン400のパターン形状を説明するための略平面図である。 図19は、コイル部品2の等価回路図である。 図20は、実施例のシミュレーション条件を示す表である。 図21は、実施例のシミュレーション結果を示す表である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1及び図2は、それぞれ本発明の第1の実施形態によるコイル部品1に含まれる第1のコイルパターン100及び第2のコイルパターン200のパターン形状を説明するための略平面図である。また、図3は、図1及び図2に示すD-D線に沿った略断面図である。
本実施形態によるコイル部品1は、図3に示すように、基板10と、基板10の一方の表面11に形成された第1のコイルパターン100と、基板10の他方の表面12に形成された第2のコイルパターン200とを備えている。基板10の材料については特に限定されないが、PET樹脂などの透明又は半透明なフレキシブル材料を用いることができる。また、基板10は、ガラスクロスにエポキシ系樹脂が含浸されたフレキシブル基板であっても構わない。
図1に示すように、第1のコイルパターン100は、複数ターンに亘ってスパイラル状に巻回された平面導体によって構成される。図1に示す例では、第1のコイルパターン100がターン110~ターン150からなる5ターン構成であり、ターン110が最外周ターンを構成し、ターン150が最内周ターンを構成する。また、各ターン110~150は、スパイラル状の3本のスリットによって径方向に4分割されている。これにより、ターン110は導体パターン111~114に分割され、ターン120は導体パターン121~124に分割され、ターン130は導体パターン131~134に分割され、ターン140は導体パターン141~144に分割され、ターン150は導体パターン151~154に分割される。したがって、分割された導体パターン単位で見れば、導体パターン111が最外周ターンを構成し、導体パターン154が最内周ターンを構成する。
最外周に位置するターン110の導体パターン111~114は、径方向に延在する引き出しパターン161を介して、端子電極E1aに接続される。また、引き出しパターン161に対して周方向に隣接する位置には、径方向に延在する引き出しパターン162が設けられており、その先端部は端子電極E2bに接続される。一方、最内周に位置するターン150の導体パターン151~154の内周端は、それぞれスルーホール導体H1~H4に接続される。
第1のコイルパターン100を構成する各ターン110~150は、径方向における位置が変化しない円周領域A1と、径方向における位置が遷移する遷移領域B1を有しており、この遷移領域B1を境界としてターン110~ターン150からなる5ターンが定義される。図1に示すように、本実施形態においては第1のコイルパターン100の外周端及び内周端がいずれも遷移領域B1に位置している。さらに、第1のコイルパターン100の中心点C1から放射状に延在し、引き出しパターン161と引き出しパターン162の間を通過する仮想線L1を引いた場合、遷移領域B1は仮想線L1上に位置している。また、スルーホール導体H1とスルーホール導体H4は、仮想線L1を軸として互いに対称となる位置に配置され、スルーホール導体H2とスルーホール導体H3は、仮想線L1を軸として互いに対称となる位置に配置されている。
図2に示すように、第2のコイルパターン200は、複数ターンに亘ってスパイラル状に巻回された平面導体によって構成される。図2に示す例では、第2のコイルパターン200がターン210~ターン250からなる5ターン構成であり、ターン210が最外周ターンを構成し、ターン250が最内周ターンを構成する。また、各ターン210~250は、スパイラル状の3本のスリットによって径方向に4分割されている。これにより、ターン210は導体パターン211~214に分割され、ターン220は導体パターン221~224に分割され、ターン230は導体パターン231~234に分割され、ターン240は導体パターン241~244に分割され、ターン250は導体パターン251~254に分割される。したがって、分割された導体パターン単位で見れば、導体パターン211が最外周ターンを構成し、導体パターン254が最内周ターンを構成する。
最外周に位置するターン210の導体パターン211~214は、径方向に延在する引き出しパターン261を介して、端子電極E2aに接続される。また、引き出しパターン261に対して周方向に隣接する位置には、径方向に延在する引き出しパターン262が設けられており、その先端部は端子電極E1bに接続される。一方、最内周に位置するターン250の導体パターン251~254の内周端は、それぞれスルーホール導体H4,H3,H2,H1に接続される。
第2のコイルパターン200を構成する各ターン210~250は、径方向における位置が変化しない円周領域A2と、径方向における位置が遷移する遷移領域B2を有しており、この遷移領域B2を境界としてターン210~ターン250からなる5ターンが定義される。図2に示すように、本実施形態においては第2のコイルパターン200の外周端及び内周端がいずれも遷移領域B2に位置している。さらに、第2のコイルパターン200の中心点C2から放射状に延在し、引き出しパターン261と引き出しパターン262の間を通過する仮想線L2を引いた場合、遷移領域B2は仮想線L2上に位置している。
このような構成を有する第1及び第2のコイルパターン100,200は、中心点C1,C2が重なり、且つ、仮想線L1,L2が重なるよう、それぞれ基板10の一方の表面11及び他方の表面12に形成される。これにより、端子電極E1a,E1bが重なるとともに、端子電極E2a,E2bが重なる。端子電極E1a,E1bは、引き出しパターン161と引き出しパターン262を接続するスルーホール導体H5を介して短絡され、単一の端子電極E1として用いられる。同様に、端子電極E2a,E2bは、引き出しパターン162と引き出しパターン261を接続するスルーホール導体H6を介して短絡され、単一の端子電極E2として用いられる。
さらに、スルーホール導体H1を介して導体パターン151,254が互いに短絡され、スルーホール導体H2を介して導体パターン152,253が互いに短絡され、スルーホール導体H3を介して導体パターン153,252が互いに短絡され、スルーホール導体H4を介して導体パターン154,251が互いに短絡されることから、第1のコイルパターン100と第2のコイルパターン200は図4に示すように直列接続され、合計で10ターンのスパイラルコイルが構成されることになる。
特に限定されるものではないが、図3に示すように、第1のコイルパターン100の円周領域A1に位置する各導体パターンと、第2のコイルパターン200の円周領域A2に位置する各導体パターンは、平面方向における位置が完全に一致している。これにより、平面視で基板10が導体パターンで覆われる部分の面積が小さくなることから、渦電流損を低減することが可能となる。しかも、円周領域A1に位置する各導体パターンと円周領域A2に位置する各導体パターンが重なることにより、第1のコイルパターン100と第2のコイルパターン200の視覚的な干渉を最小限に抑えることができる。つまり、基板10が透明又は半透明であっても、第1のコイルパターン100を外観検査する際に第2のコイルパターン200が視覚的な障害とならず、逆に、第2のコイルパターン200を外観検査する際に第1のコイルパターン100が視覚的な障害とならない。これにより、検査装置を用いた外観検査を正しく実行することが可能となる。
さらに、本実施形態によるコイル部品1は、図3に示すように、第1及び第2のコイルパターン100,200のパターン幅が一定ではなく、内周側及び外周側においてパターン幅が狭く、中心側においてパターン幅が広いという特徴を有している。
より具体的に説明すると、最内周ターンを構成する導体パターン154,254のパターン幅をW1、最外周ターンを構成する導体パターン111,211のパターン幅をW2、最内周ターン又は最外周ターンから数えてターン数が全体の中間である中間ターンを構成する導体パターン133,233(又は132,232)のパターン幅をW3,導体パターンに沿ったコイルパターンの線路長の中心位置となる導体パターン124,224のパターン幅をW4とした場合、
W1,W2<W3,W4
を満たしている。
最内周ターン及び最外周ターンのパターン幅W1,W2を縮小しているのは、この部分における磁界が強く、渦電流による発熱によって大きな損失が発生するからである。つまり、最内周ターン及び最外周ターンのパターン幅W1,W2を縮小することにより、最内周ターン及び最外周ターンと干渉する磁束が減少することから、発生する渦電流を低減することができる。最内周ターンのパターン幅W1は、コイルパターン100,200のパターン厚よりも大きいことが好ましい。これによれば、コイルパターン100,200に流れる渦電流は導体パターンの径方向における両側に集中することから、コイルパターン100,200のパターン幅を狭くすることによる損失の低減効果を顕著に得ることが可能となる。
さらに、導体パターンのパターン厚は、最外周ターンよりも最内周ターンの方が薄くても構わない。特に、最外周ターンから最内周ターンに向かって、パターン厚が徐々に又は段階的に薄くなる構成とすることが好ましい。これによれば、渦電流の影響をより強く受ける内周側において、パターン幅を狭くすることによる損失の低減効果が顕著となる。
図5は、導体パターンの径方向位置とパターン幅の関係を示す第1の例を説明するためのグラフである。図5において、実線は本実施形態におけるコイル部品1のパターン幅を示し、破線は比較例におけるパターン幅を示している。比較例は、導体パターンのパターン幅を一定とした例である。
図5に示すように、本実施形態においては、最内周ターンのパターン幅W1が最も小さく、最内周ターンから線路長の中心位置に向かってパターン幅が徐々にまたは段階的に拡大し、線路長の中心位置におけるパターン幅W4が最大となる。そして、線路長の中心位置から最外周ターンに向かってパターン幅が徐々にまたは段階的に縮小し、最外周ターンにおいてパターン幅がW2となる。図5に示す例では、最内周ターンのパターン幅W1が最外周ターンのパターン幅W2よりも小さい。これは、最内周ターンの方が最外周ターンよりも磁界が強いためであり、これをパターン幅に反映させたものである。これにより、本実施形態においては、
W1<W2<W3<W4
を満たしている。比較例では全てのターンにおいて導体パターンのパターン幅がW0である。
また、線路長の中心位置は中間ターンよりも外周側に位置し、この部分においてパターン幅W4が最大となる。これは、線路長の中心の方が中間ターンよりも磁界が弱いためであり、これをパターン幅に反映させたものである。本実施形態においては、線路長の中心位置が最大のパターン幅W4を有しており、ここから離れるにしたがってパターン幅が減少することから、中間ターンを中心に考えると、中間ターンから見て内周側に位置する各ターンのパターン幅の合計値又は平均値よりも、中間ターンから見て外周側に位置する各ターンのパターン幅の合計値又は平均値の方が大きくなる。つまり、図5に示すグラフの領域F2よりも領域F1の方が大きい。このように、本実施形態においては、中間ターンを中心に考えると、パターン幅が内周側と外周側で対称ではない。
ここで、中間ターンとは、図6に示すようにコイルパターンTのターン数が奇数(例えば11ターン)である場合は、最内周ターンTiから数えたターン数と最外周ターンToから数えたターン数が一致するターンT1(例えば第6ターン)が該当する。
また、図7に示すようにコイルパターンTのターン数が偶数(例えば10ターン)である場合は、最内周ターンTiから数えたターン数が総ターン数の半分に相当するターンT2(例えば内周端から数えて第5ターン)、或いは、最外周ターンToから数えたターン数が総ターン数の半分に相当するターンT3(例えば外周端から数えて第5ターン)が該当する。コイルパターンTのターン数が偶数である場合、ターンT2とターンT3の両方を中間ターンと見なしても構わないし、いずれか一方を中間ターンと見なしても構わない。また、ターンT2のパターン幅とターンT3のパターン幅の平均値を中間ターンのパターン幅W3と見なしても構わない。
さらには、図8に示すように、ターン数の中心位置における導体パターンのパターン幅を中間ターンのパターン幅W3と見なしても構わない。図8に示す例では、コイルパターンTの総ターン数が4ターンであることから、内周端又は外周端から数えてちょうど2ターン目となる位置T4のパターン幅を中間ターンのパターン幅W3と見なしても構わない。この点は、総ターン数が奇数である場合も同様であり、図9に示すように、コイルパターンTの総ターン数が5ターンであれば、内周端又は外周端から数えてちょうど2.5ターン目となる位置T5のパターン幅を中間ターンのパターン幅W3と見なしても構わない。
一方、本実施形態のように、各ターンがスパイラル状のスリットによって径方向に分割されている場合には、各導体パターンを1ターンと見なして中間ターンを特定すれば良い。つまり、1ターンが複数の導体パターンに分割されているか否かにかかわらず、断面に現れる導体パターンの数(図3に示す例では20個)に基づいて中間ターンを特定すれば良い。
線路長の中心位置については、各ターンがスパイラル状のスリットによって径方向に分割されていない場合、つまり、コイルパターンが単純なスパイラルパターンである場合には、コイルパターンに沿ったコイル長のちょうど中間位置がこれに該当する。一方、本実施形態のように、各ターンがスパイラル状のスリットによって径方向に分割されている場合には、全導体パターンが内周端から外周端に向かって一筆書き可能な単純なスパイラルパターンであると仮定した場合における、コイルパターンに沿ったコイル長のちょうど中間位置が線路長の中心位置に該当する。つまり、図1に示す例では、導体パターン111~114,121~124,131~134,141~144,151~154からなる計20個の導体パターンがスパイラル状に接続され、これによりコイルパターン100のターン数が20ターンであると仮定した場合における線路長の中心位置がこれに該当する。
このように、本実施形態によるコイル部品は、磁界の強度に応じてコイルパターンのパターン幅を設計していることから、コイルパターンのパターン幅を内周側と外周側で単純に対称とした場合と比べ、交流抵抗をより低減することが可能となる。
しかも、本実施形態によるコイル部品は、各ターンがスパイラル状のスリットによって径方向に4分割されていることから、このようなスリットを設けない場合と比べて、電流密度の偏りが低減される。その結果、直流抵抗や交流抵抗を低減することができる。しかも、第1のコイルパターン100と第2のコイルパターン200との間で導体部分の径方向位置が完全に入れ替えられていることから、内外周差が相殺される。これにより、電流密度分布が均一化されることから、直流抵抗や交流抵抗をよりいっそう低減することが可能となる。
また、本実施形態においては、図3に示すように、径方向に隣接するターン間のスペースSが一定幅とされている。これにより、パターン幅の狭い内周端近傍または外周端近傍において無駄なスペースが生じないことから、パターン幅を十分に確保することができ、直流抵抗が低減される。但し、本発明においてこの点は必須でなく、図10に示す変形例のように、パターン幅に応じてスペースSを変化させても構わない。図10に示す例では、各導体パターンの径方向におけるピッチPが一定であり、これにより、パターン幅が狭いほどスペースSが大きく、パターン幅が広いほどスペースSが小さくなるよう設計されている。これによれば、パターン幅を一定とした場合と同じインダクタンスを得ることが可能となる。
図11は、導体パターンの径方向位置とパターン幅の関係を示す第2の例を説明するためのグラフである。図11に示す例では、最内周ターンのパターン幅W1と最外周ターンのパターン幅W2が一致している。本例が例示するように、本発明において、最内周ターンのパターン幅W1が最外周ターンのパターン幅W2よりも狭いことは必須でない。つまり、
W1=W2
であっても構わない。
図12は、導体パターンの径方向位置とパターン幅の関係を示す第3の例を説明するためのグラフである。図12に示す例では、最内周ターンのパターン幅W1と最外周ターンのパターン幅W2が一致しており、且つ、このパターン幅が複数ターンに亘って維持されている。本例が例示するように、本発明において、パターン幅が最小となる導体パターンが複数ターンに亘って連続していても構わない。
図13は、導体パターンの径方向位置とパターン幅の関係を示す第4の例を説明するためのグラフである。図13に示す例では、線路長の中心におけるパターン幅W4と同じパターン幅が複数ターンに亘って維持されている。本例が例示するように、本発明において、パターン幅が最大となる導体パターンが複数ターンに亘って連続していても構わない。
図14は、導体パターンの径方向位置とパターン幅の関係を示す第5の例を説明するためのグラフである。図14に示す例では、線路長の中心におけるパターン幅W4と同じパターン幅が中間ターンを含む複数ターンに亘って維持されている。本例が例示するように、本発明において、パターン幅が最大となる導体パターンが中間ターンを含んでいても構わない。つまり、
W3=W4
であっても構わない。
本実施形態によるコイル部品1は、図15に示すワイヤレス電力伝送システムに応用することが可能である。図15に示すワイヤレス電力伝送システムは、ワイヤレス送電装置TXとワイヤレス受電装置RXからなるシステムであり、空間40を介して、ワイヤレス送電装置TXに含まれる送電コイル21とワイヤレス受電装置RXに含まれる受電コイル31を対向させることにより、ワイヤレスで電力伝送を行うことができる。送電コイル21は、電源回路、インバータ回路、共振回路などを含む送電回路22に接続され、送電回路22から交流の電流が供給される。受電コイル31は、共振回路、整流回路、平滑回路などを含む受電回路32に接続される。そして、送電コイル21と受電コイル31を向かい合わせることにより両者を磁気結合させれば、ワイヤレス送電装置TXからワイヤレス受電装置RXへ空間40を介してワイヤレスに電力を伝送することができる。
このような構成を有するワイヤレス電力伝送システムにおいて、送電コイル21や受電コイル31として本実施形態によるコイル部品1を利用することができる。この場合、送電コイル21から見て空間40の反対側には、磁性シート23を配置することが好ましく、受電コイル31から見て空間40の反対側には、磁性シート33を配置することが好ましい。磁性シート23,33を配置すれば、送電コイル21及び受電コイル31のインダクタンスを高められ、より効率的な電力伝送を行うことが可能となる。なお、磁性シート23や磁性シート33を用いると送電コイル21や受電コイル31の磁界が大きくなるため、磁界の影響による送電コイル21や受電コイル31の交流抵抗の増加が顕著となるが、本実施形態によるコイル部品1を送電コイル21や受電コイル31に適用することで、効率よく交流抵抗を低減することができる。
ここで、送電コイル21や受電コイル31に流れる電流の角周波数をω、コイルパターン100,200の電気抵抗率をρ、コイルパターン100,200の絶対透磁率をμとした場合、コイルパターン100,200に流れる電流の表皮深さdは、下記式によって表すことができる。角周波数ωは、共振周波数をfとした場合、2πfで表すことができる。
Figure 0007073858000001
この場合、コイルパターン100,200のパターン厚は、上記表皮深さdよりも小さいことが好ましい。コイルパターン100,200のパターン厚が表皮深さdよりも小さい場合、コイルパターン100,200に流れる渦電流は導体パターンの径方向における両側に集中する。このため、コイルパターン100,200のパターン幅を狭くすることによる損失の低減効果が顕著となる。一例として、共振周波数が100kHzである場合、銅線路コイルの表皮深さdは約0.2mmであり、この場合、コイルパターン100,200のパターン厚を0.2mm未満、例えば、50~100μm程度とすれば、パターン幅を狭くすることによる損失の低減効果を顕著に得ることが可能となる。
また、2つのコイルパターン100,200では必要な交流抵抗の低減効果が不足する場合は、図16に示すように、本実施形態によるコイル部品1を複数個(図16に示す例では2個)並列に接続することにより、より一層交流抵抗を低減することができる。なお、一般的なパターンコイルでは複数個並列に接続しても磁界の影響に起因する損失が生じる部分も増加するため、効果的な交流抵抗値の低減が難しかったが、本発明に係るコイルでは磁界の影響に起因する損失を低減できるため、複数個並列に接続した場合の交流抵抗低減効果はより顕著となる。
<第2の実施形態>
図17及び図18は、それぞれ本発明の第2の実施形態によるコイル部品2に含まれる第1のコイルパターン300及び第2のコイルパターン400のパターン形状を説明するための略平面図である。
図17に示すように、第1のコイルパターン300は、図1に示した第1のコイルパターン100に導体パターン361,362を追加し、導体パターン361,362の内周端にそれぞれスルーホール導体H7,H8を設けた構成を有している。導体パターン361は導体パターン151から連続する1ターンの導体パターンであり、導体パターン362は導体パターン152から連続する1ターンの導体パターンである。本実施形態においては、スルーホール導体H3とスルーホール導体H8が仮想線L1を軸として互いに対称となる位置に配置され、スルーホール導体H4とスルーホール導体H7が仮想線L1を軸として互いに対称となる位置に配置されている。その他の基本的な構成は、図1に示した第1のコイルパターン100と同一であることから、同一の要素には同一の部号を付し、重複する説明は省略する。
図18に示すように、第2のコイルパターン400は、図2に示した第2のコイルパターン200に導体パターン461,462を追加し、導体パターン461,462の内周端にそれぞれスルーホール導体H4,H3を設けた構成を有している。導体パターン461は導体パターン251から連続する1ターンの導体パターンであり、導体パターン462は導体パターン252から連続する1ターンの導体パターンである。また、導体パターン253,254の内周端は、それぞれスルーホール導体H8,H7に接続されている。その他の基本的な構成は、図2に示した第2のコイルパターン200と同一であることから、同一の要素には同一の部号を付し、重複する説明は省略する。
このような構成を有する第1及び第2のコイルパターン300,400は、中心点C1,C2が重なり、且つ、仮想線L1,L2が重なるよう、それぞれ基板10の一方の表面11及び他方の表面12に形成される。これにより、スルーホール導体H3を介して導体パターン153,462が互いに短絡され、スルーホール導体H4を介して導体パターン154,461が互いに短絡され、スルーホール導体H7を介して導体パターン361,254が互いに短絡され、スルーホール導体H8を介して導体パターン362,253が互いに短絡されることから、第1のコイルパターン300と第2のコイルパターン400は図19に示すように直列接続され、合計で11ターンのスパイラルコイルが構成されることになる。
このように、本実施形態においては、表裏で同一のパターン形状を用いているにもかかわらず、奇数ターンのスパイラルコイルを実現することが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記各実施形態においては、コイルパターンを構成する各ターンをスパイラル状のスリットによって4つの導体パターンに分離しているが、本発明において、コイルパターンを構成する各ターンを複数の導体パターンに分離することは必須でない。また、複数の導体パターンに分離する場合であっても、その数は4つに限定されるものではない。
第1の実施形態によるコイル部品1と同様の構造(5ターン×4分割)を有する3つのコイル部品(実施例1、実施例2及び比較例)を想定し、シミュレーションによって共振周波数が100kHzである場合の交流抵抗及びインダクタンスを算出した。導体パターンの材料は銅(Cu)であり、各サンプルにおけるパターン幅、パターン厚、スペースについては図20に示す通りとした。図20において、Turn1は最外周ターンであり、Turn20は最内周ターンである。また、コイルパターンの内径は10.285mm、外径は23.63mmとした。
シミュレーションの結果を図21に示す。図21に示すように、実施例1及び2のサンプルは比較例のサンプルと比べて交流抵抗値が低かった。特に、実施例1のサンプルにおける交流抵抗値は、比較例のサンプルと比べて大幅に改善されることが確認された。一方、インダクタンスについては、実施例2のサンプルと比較例のサンプルは同じ値であった。
1,2 コイル部品
10 基板
11 基板の一方の表面
12 基板の他方の表面
21 送電コイル
22 送電回路
23 磁性シート
31 受電コイル
32 受電回路
33 磁性シート
40 空間
100,300 第1のコイルパターン
200,400 第2のコイルパターン
110~150、210~250 ターン
111~114,121~124,131~134,141~144,151~154,211~214,221~224,231~234,241~244,251~254,361,362,461,642 導体パターン
161,162,261,262 引き出しパターン
A1,A2 円周領域
B1,B2 遷移領域
C1,C2 中心点
E1,E1a,E1b,E2,E2a,E2b 端子電極
F1,F2 領域
H1~H8 スルーホール導体
L1,L2 仮想線
P ピッチ
RX ワイヤレス受電装置
S スペース
T コイルパターン
TX ワイヤレス送電装置
Ti 最内周ターン
To 最外周ターン
W1~W4 パターン幅

Claims (12)

  1. 基板と、
    前記基板の一方の表面に形成され、複数ターンに亘ってスパイラル状に巻回された第1のコイルパターンと、を備え、
    前記第1のコイルパターンは、最も内周に位置する最内周ターンと、最も外周に位置する最外周ターンと、前記最内周ターン又は前記最外周ターンから数えたターン数が全体の中間である中間ターンと、線路長の中心位置とを有し、
    前記最内周ターンのパターン幅前記最外周ターンのパターン幅及び前記中間ターンのパターン幅よりも、前記中心位置におけるパターン幅の方が大きく、
    前記最内周ターンから前記中間ターンまでの各ターンのパターン幅の合計値又は平均値よりも、前記最外周ターンから前記中間ターンまでの各ターンのパターン幅の合計値又は平均値の方が大きいことを特徴とするコイル部品。
  2. 前記最外周ターンのパターン幅よりも前記最内周ターンのパターン幅の方が小さいことを特徴とする請求項に記載のコイル部品。
  3. 径方向に隣接するターン間のスペースが一定幅であることを特徴とする請求項1又は2に記載のコイル部品。
  4. 前記複数ターンの径方向におけるピッチが一定であることを特徴とする請求項1又は2に記載のコイル部品。
  5. 前記最内周ターンのパターン幅は、前記第1のコイルパターンのパターン厚よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のコイル部品。
  6. 前記最内周ターンのパターン厚は、前記最外周ターンのパターン厚よりも薄いことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のコイル部品。
  7. 前記第1のコイルパターンを構成する各ターンは、スパイラル状のスリットによって径方向に分離された第1及び第2の導体パターンを含む複数の導体パターンからなることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のコイル部品。
  8. 前記基板の他方の表面に形成され、複数ターンに亘ってスパイラル状に巻回された第2のコイルパターンをさらに備え、
    前記第1のコイルパターンの内周端と前記第2のコイルパターンの内周端が互いに接続され、
    前記第2のコイルパターンは、最も内周に位置する最内周ターンと、最も外周に位置する最外周ターンと、前記最内周ターン又は前記最外周ターンから数えたターン数が全体の中間である中間ターンと、線路長の中心位置とを有し、
    前記第2のコイルパターンは、前記最内周ターンのパターン幅及び前記最外周ターンのパターン幅よりも、前記中心位置におけるパターン幅の方が大きく、且つ、前記最内周ターンから前記中間ターンまでの各ターンのパターン幅の合計値又は平均値よりも、前記最外周ターンから前記中間ターンまでの各ターンのパターン幅の合計値又は平均値の方が大きいことを特徴とする請求項に記載のコイル部品。
  9. 前記第2のコイルパターンを構成する各ターンは、スパイラル状のスリットによって径方向に分離された第3及び第4の導体パターンを含む複数の導体パターンからなり、
    前記第1の導体パターンは、前記第2の導体パターンよりも外周側に位置し、
    前記第3の導体パターンは、前記第4の導体パターンよりも外周側に位置し、
    前記第1の導体パターンの内周端と前記第4の導体パターンの内周端が互いに接続され、
    前記第2の導体パターンの内周端と前記第3の導体パターンの内周端が互いに接続されることを特徴とする請求項に記載のコイル部品。
  10. 平面視で前記第1のコイルパターンと重なる磁性シートをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のコイル部品。
  11. 基板と、
    前記基板の一方の表面に形成され、複数ターンに亘ってスパイラル状に巻回された第1のコイルパターンと、を備え、
    前記第1のコイルパターンは、最も内周に位置する最内周ターンと、最も外周に位置する最外周ターンと、前記最内周ターン又は前記最外周ターンから数えたターン数が全体の中間である中間ターンと、線路長の中心位置とを有し、
    前記最内周ターンのパターン幅及び前記最外周ターンのパターン幅よりも、前記中心位置におけるパターン幅の方が大きく、
    前記最内周ターンから前記中間ターンまでの各ターンのパターン幅の合計値又は平均値よりも、前記最外周ターンから前記中間ターンまでの各ターンのパターン幅の合計値又は平均値の方が大きく、
    前記第1のコイルパターンを構成する各ターンは、スパイラル状のスリットによって径方向に分離された第1及び第2の導体パターンを含む複数の導体パターンからなり、
    前記第2の導体パターンは、前記第1の導体パターンよりも内周側に位置し、
    前記最内周ターンを構成する前記第2の導体パターンのパターン幅は、前記最内周ターンを構成する前記第1の導体パターンのパターン幅よりも狭いことを特徴とするコイル部品。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載のコイル部品と、前記コイル部品に接続された共振回路とを備え、
    前記第1のコイルパターンのパターン厚は、前記第1のコイルパターンに流れる電流の共振周波数における表皮深さよりも小さいことを特徴とするワイヤレス電力伝送回路。
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