JP4892599B2 - エンジンのプラグホール防水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの上面に開口するプラグホールに点火プラグと共に収容される点火コイルに、それを被覆するコイルケースを嵌装し、このコイルケースの、エンジン上方に突出するケース上部に、前記プラグホールに連通する下端部から上方へ延びる縦通気路と、この縦通気路の上端部に連通して大気に開口する換気孔とを設けてなる、エンジンのプラグホール防水装置の改良に関する。
かゝるエンジンのプラグホール防水装置は、例えば特許文献1に開示されているように、既に知られている。
特開2008−60188号公報
上記特許文献1に開示されるエンジンのプラグホール防水装置では、換気孔をケース上部の下端部に設け、この換気孔の内端から上方に延びて縦通気路の上端部に連通する保水室をケース上部に設けて、エンジン温度の昇降に伴ないプラグホール内の呼吸を可能にすると共に、冠水道路や水溜まり道路の走行時にエンジンルームに浸入する跳ね上げ水や、雨天走行時にエンジンルームに浸入する雨水や、洗車時にエンジンルームに浸入する洗浄水等によりエンジン上面に生じた水溜まりに上記換気孔が没した場合でも、エンジン温度の低下に伴なうプラグホール内の減圧による吸水を保水室内で留め、プラグホールへの浸水を防ぐようにしている。
しかしながら、上記従来のものでは、前記換気孔が保水室の下部に小さく設けられるため、前記水溜まりの水が退いていくときでも、換気孔の絞り抵抗により保水室の水はけが悪い。このため、保水室から水が抜けきらないうちに、エンジンが繰り返し水を浴びると、その水が換気孔に浸入して保水室内の水量を増加させてしまい、そのようなときプラグホールが吸気すると、プラグホールは保水室から吸水する虞がある。
本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、エンジンが水を繰り返し浴びる場合でも、換気孔への水の浸入を効果的に防いで、プラグホールへの浸水を防止し得る構造簡単なエンジンのプラグホール防水装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、エンジンの上面に開口するプラグホールに点火プラグと共に収容される点火コイルに、それを被覆するコイルケースを嵌装し、このコイルケースの、エンジン上方に突出するケース上部に、前記プラグホールに連通する下端部から上方へ延びる縦通気路と、この縦通気路の上端部に連通して大気に開口する換気孔とを設けてなる、エンジンのプラグホール防水装置において、ース上部の上部に設けた前記換気孔を囲みながらエンジンの上面に向かって垂下するカバー壁をケース上部に一体成形し、このカバー壁の内側には、上部で前記換気孔が開口し且つ下面全体がエンジンに向かって開放した開放面となる大気室を、その大気室の横断面積が該開放面に向かって漸増するように形成したことを第1の特徴とする。
さらに本発明は、エンジンの上面に開口するプラグホールに点火プラグと共に収容される点火コイルに、それを被覆するコイルケースを嵌装し、このコイルケースの、エンジン上方に突出するケース上部に、前記プラグホールに連通する下端部から上方へ延びる縦通気路と、この縦通気路の上端部に連通して大気に開口する換気孔とを設けてなる、エンジンのプラグホール防水装置において、前記換気孔をケース上部の上部に設けると共に、この換気孔を囲みながらエンジンの上面に向かって垂下するカバー壁をケース上部に連設し、このカバー壁の内側には、上部で前記換気孔が開口し且つ下面全体がエンジンに向かって開放した開放面となる大気室を形成し、前記換気孔の内端が開口する膨張室と、この膨張室を前記縦通気路の上端部に接続する絞り孔とをケース上部の上部に設けることで、前記換気孔及び前記縦通気路間を連通したことを第の特徴とする。
さらにまた本発明は、第の特徴に加えて、前記膨張室の形成のための型抜き孔をケース上部に設け、この型抜き孔を栓体で閉塞したことを第の特徴とする。
さらにまた本発明は、第1〜第3の何れかの特徴に加えて、前記コイルケースに、前記プラグホールの上方開口部に密接する環状のシール部材を装着し、このシール部材及びコイルケース間には、前記縦通気路の下端に連通する外側環状路と、この外側環状路の上方に延びる外側縦溝と、この外側縦溝の上端部に連通して前記外側環状路の内側に配置される内側環状路と、前記コイルケースの円周上前記外側縦溝とは異なる位置で前記内側環状路及び前記プラグホール間を連通する内側縦溝とを形成することで、前記縦通気路及び前記プラグホール間を連通したことを第の特徴とする。
本発明の第1,第2の各特徴によれば、換気孔をコイルケースのケース上部の上部に設けると共に、この換気孔を囲みながらエンジンの上面に向かって垂下するカバー壁をケース上部に連設したので、ケース上部に水が振りかけられても、その水が換気孔に浸入することをカバー壁により阻止することができる。
またカバー壁の内側に、上部で換気孔が開口し且つ下面全体がエンジンに向かって開放した開放面となる大気室に形成したので、エンジンの上面に生じた水溜まりにより大気室の開放面が塞がれた場合には、大気室内の空気により水面上昇が阻止されることになり、その水の換気孔への浸入を防ぐことができる。
しかも、大気室の下面全体がエンジンに向かって開放した開放面になっているから、上記水溜まりの水が退いていくときは、大気室内の水も上記開放面から抵抗なく同時に流出して水溜まりの水と共に退いていき、大気室を直ちに空にすることができる。したがって、エンジンの温度低下に伴ないプラグホールが吸気することがあっても、プラグホールが換気孔から吸水することを回避できる。
また特に本発明の第の特徴によれば、大気室の横断面積が開放面に向かって漸増することで、大気室からの水の流出を一層速やかにさせることができ、のみならずコイルケースの成形時、大気室側からの型抜きを容易に行うことができる。
また特に本発明の第の特徴によれば、大気室に浸入した勢いの強い水滴が換気孔を通過しても、その水滴の勢いを膨張室での減圧作用により減衰させることで、絞り孔から縦通気路への浸入を確実に防ぐことができる。
また特に本発明の第の特徴によれば、換気孔、膨張室、絞り孔は、コイルケースの成形時、前記外側及び縦通気路の形成と同時に形成可能であり、しかも膨張室の形成のための型抜き孔を栓体で閉塞することができる。
また特に本発明の第の特徴によれば、縦通気路及びプラグホール間の連通路が屈曲部が多い複雑な迷路となり、プラグホールの呼吸時、吸い込む外気に水分が含まれていても、その水分を迷路の多数の屈曲壁との衝突により空気から分離することができ、これによりプラグホールへの水分の浸入を防ぐことができる。
しかも縦通気路の下端部に連通する外側環状路からは、プラグホール側に連なる外側縦溝が上方に延びているので、万一、大気室を通過した水が縦通気路に浸入しても、その水を外側環状路で保持して、プラグホール側への移行を阻止することができる。
本発明に係るプラグホール防水装置を備えた自動車用DOHC型エンジンの斜視図。 図1の2−2線断面図。 図2の3−3線拡大断面図。 図3の4部拡大図。 図3の5−5線断面図。 図5の6−6線断面図。 図6の7−7線断面図。 図6の8−8線断面図。 図5の9−9線断面図。 図5の10−10線断面図。
本発明の実施の形態を、添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。
先ず、図1において、自動車用DOHC型エンジンEにおけるシリンダヘッド1の上面に接合されるヘッドカバー2の上面には、その内部の2本の動弁用カム軸(図示せず)に対応して平行に延びる2本の突条3,3と、これら突条3,3の一端部間を連結する連結突条4が形成されており、2本の突条3,3間に画成される凹溝5において複数の点火コイル7がヘッドカバー2に取り付けられる。
図1〜図3に示すように、シリンダヘッド1には、各気筒の燃焼室に電極を臨ませて直立する点火プラグ8が螺着され、その上端部に上記点火コイル7が機械的及び電気的に接続される。この点火コイル7は、点火プラグ8に接続される円柱部7aと、この円柱部7aの上端に一体に連なる膨大頭部7bとよりなっており、その膨大頭部7bの一側面にコネクタ7cが一体に突設される。この点火コイル7には、コネクタ7c周りを除いて、円柱部7a及び膨大頭部7bの外周面を気密且つ水密に被覆する合成樹脂製のコイルケース10が嵌装される。このコイルケース10の上端部には前記コネクタ7cと異なる一側方に突出するブラケット11が一体に形成される。
上記点火プラグ8及び点火コイル7の円柱部7aは、前記凹溝5の底面に開口するようにシリンダヘッド1及びヘッドカバー2に設けられた一連の円筒状のプラグホール12内に収容される。その際、コネクタ7c及びブラケット11は前記凹溝5内に配置され、そしてブラケット11は、凹溝5の底面に突設される取り付けボス13にボルト14で固着される。
本発明のプラグホール防水装置は、プラグホール12の呼吸を許容し、且つエンジンルームに入り込む路面からの飛散水や、雨水、洗車水等が上記プラグホール12に浸入することを防ぐものであり、それについて以下に説明する。
図2〜図4において、合成樹脂製のコイルケース10は、点火コイル7の円柱部7aを被覆するケース下部10aと、膨大頭部7bを被覆するケース上部10bとを一体成形してなるもので、それらケース下部10a及びケース上部10b間にはゴム等の弾性材よりなる環状のシール部材15が装着される。このシール部材15には、図4に明示するように、上向きで環状の第1リップ部15aと、この第1リップ部15aの根元からその外周に向かって突出する環状の第2リップ部15bと、この第2リップ部15bの下部から下向きに突出する環状の第3リップ部15cと、第1リップ部15aの下部から下向きに突出して第3リップ部15cの内側に配置される環状の第4リップ部15dとが設けられる。
一方、ケース上部10bの下端面には、下方に開口してケース下部10aを囲繞する大環状溝17が形成され、この大環状溝17の上部は、その天井面から突出する環状隔壁18により内外一対の小環状溝17a,17bに分割される。
而して、コイルケース10に装着されたシール部材15は、第1リップ部15aを内側の小環状溝17aの内、外周面に密接させ、第2リップ部15bを大環状溝17の内周面に密接させ、第4リップ部15dをケース下部10aの外周面及びプラグホール12の内周面に密接させるようになっている。ヘッドカバー2の前記凹溝5の底面には、プラグホール12の上方開口部を囲繞する環状の凸壁19が形成されており、この凸壁19の外周面に第3リップ部15cが密接するようになっている。
図5〜図10に示すように、ケース上部10bには、前記外側の小環状溝17bの一箇所から上方に延びる縦通気路21が設けられる。またこの縦通気路21に連通する換気孔27がケース上部10bの上部に設けられると共に、この換気孔27を囲みながらエンジンEの上面に向かって垂下するカバー壁22がケース上部10bに一体に連設される。このカバー壁22は、その内側に大気室20を画成するもので、この大気室20の天井壁に前記換気孔27が開口し、大気室20の下面全体がエンジンEに向かって大気に開放した開放面20aとされる。カバー壁22は、ケース上部10bの、前記ブラケット11と反対側の一側部に形成される。
大気室20と、その内側に隣接する縦通気路21とは、コイルケース10の成形時、凹溝5の底面側を向く下面側からの型抜きより形成されるものであり、その型抜きを容易にすべく大気室20の内側面には抜き勾配θ(図6参照)が付与される。したがって、大気室20は、下方の開放面20aに向かって横断面積が漸増することになる。
また大気室20には、エンジンEの通常の温度変化に伴なうプラグホール12の一回の吸気量よりも大なる体積が付与される。
また大気室20及び縦通気路21は、それらの上面を閉鎖するケース上部10bと一体の天井壁23を備えており、その天井壁23に、前記換気孔27と、この絞り孔28の内端が開口する膨張室26と、この膨張室26及び前記縦通気路21間を接続する絞り孔28とが設けられ、その膨張室26及び絞り孔28により換気孔27及び縦通気路21間が連通される。
また天井壁23の外側面には、上記膨張室26を形成するための型抜き孔29が開口し、この型抜き孔29にはそれを閉塞する栓体30が圧入、接着、溶着等により固着される。
前記換気孔27及び絞り孔28は、大気室20、縦通気路21及び膨張室26と共に、型抜きにより形成され、その際、大気室20の天井面には、相対向する内壁間を連結する複数の補強リブ31,31…が形成される。
一方、縦通気路21の下端部は、連通路25を介してプラグホール12に連通される。その連通路25は、前記縦通気路21の下端と連通するように配置される前記外側の小環状溝17b及びシール部材15間に画成される外側環状路35と、第1リップ部15aが密接する前記環状隔壁18の内周面に形成されて上記外側環状路35に連通する外側縦溝36と、前記内側の小環状溝17a及び第1リップ部15a間に画成されて上記外側縦溝36に連通する内側環状路37と、第4リップ部15dが密接するケース下部10aの外周面に形成されて上記内側環状路37をプラグホール12に連通する内側縦溝38とで構成され、外側縦溝36と内側縦溝38とは、コイルケース10の周方向に沿って異なる位置に配置される(図5参照)。こうして連通路25は迷路状に構成される。またこの連通路25中、外側環状路35の体積が最大に設定される。
次に、この実施例の作用について説明する。
エンジンEの運転及び停止の繰り返しに伴ないエンジン温度が上昇したり低下したりすると、それに伴ないプラグホール12は呼吸する。そのプラグホール12は、大気室20に開口する換気孔27に、膨張室26、絞り孔28、縦通気路21及び連通路(外側環状路35、外側縦溝36、内側環状路37、内側縦溝38)を介して連通しているので、換気孔27を通して大気室20内の空気、即ち大気をスムーズに呼吸することができる。
ところで、換気孔27はケース上部10bの上部に設け、この換気孔27を囲みながらエンジンEの上面に向かって垂下するカバー壁22がケース上部10bに連設されているので、冠水道路や水溜まり道路の走行時にエンジンルームに浸入する跳ね上げ水や、雨天走行時にエンジンルームに浸入する雨水や、洗車時にエンジンルームに浸入する洗浄水等がケース上部に水が振りかけられた場合には、その水が換気孔27に浸入することをカバー壁22により阻止することができる。
またカバー壁22の内側には、上部で換気孔27が開口し下面がエンジンに向かって開放した開放面20aとなる大気室20が形成されるので、エンジンルームへの浸入水によりエンジンE上面の凹溝5に水溜まりができ、その水溜まりにより大気室20の開口部が塞がれた場合に、大気室20内の空気により水面上昇が阻止されることになり、その水の換気孔27への浸入を防ぐことができる。
しかも、大気室20の下面全体がエンジンに向かって開放した開放面20aになっているから、上記水溜まりの水が退いていくときは、大気室20内の水も上記開放面20aから抵抗なく同時に流出して水溜まりの水と共に退いていき、大気室20を直ちに空にすることができる。このことは、エンジンEが水を繰り返し浴びる場合でも、大気室20に浸入した水が滞留することがないことを意味する。したがって、エンジンEの温度低下に伴ないプラグホール12が吸気することがあっても、プラグホール12が換気孔27から吸水することを回避できる。
また大気室20は、その横断面積が開放面20aに向かって漸増するように形成されているので、大気室20の横断面積において開口部の開口面積が最大となり、大気室20からの水の流出を一層速やかにさせることができ、のみならずコイルケース10の成形時、大気室20からの型抜きを容易に行うことができる。
さらに換気孔27及び縦通気路21間は、縦通気路21及び大気室20の天井壁23に形成される膨張室26及び絞り孔28を介して記縦通気路21に連通されるので、万一、大気室20に浸入した勢いが強い水滴が換気孔27を通過しても、その水滴の勢いを膨張室26での減圧作用により減衰させることで、絞り孔28から縦通気路21への浸入を確実に防ぐことができる。
また換気孔27、膨張室26、絞り孔28は、コイルケース10の成形時、大気室20、縦通気路21と同時に形成可能であり、したがってコイルケース10の成形が容易となる。しかも膨張室26の形成のための型抜き孔を栓体30で閉塞することができる。
またコイルケース10のケース下部10a及びケース上部10b間に、プラグホール12の上方開口部を閉塞する環状のシール部材15が装着されるので、エンジンEが浴びる水が直接プラグホール12に浸入するのをシール部材15により防ぐことができる。
またそのシール部材15を利用してコイルケース10との間に、縦通気路21及びプラグホール12間を連通する連通路25が形成され、その連通路25は、外側環状路35、外側縦溝36、内側環状路37及び内側縦溝38よりなる、屈曲部が多い複雑な迷路となっているので、プラグホール12の呼吸時、吸い込む外気に水分が含まれていても、その水分を上記迷路の多数の屈曲壁との衝突により空気から分離することができ、これによりプラグホール12への水分の浸入を防ぐことができる。
しかも縦通気路21の下端部に連通する外側環状路35からは、プラグホール12側に連なる外側縦溝36が上方に延びているので、万一、大気室20を通過した水が縦通気路21に浸入しても、その水を外側環状路35で保持して、外側縦溝36側、即ちプラグホール12側への移行を阻止することができる。この場合、外側環状路35に溜まった水は、プラグホール12の呼吸に伴ない自然蒸発することになる。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
E・・・・・・エンジン
7・・・・・・点火コイル
8・・・・・・点火プラグ
10・・・・・コイルケース
10a・・・・ケース下部
10b・・・・ケース上部
12・・・・・プラグホール
15・・・・・シール部材
20・・・・・大気室
20a・・・・大気室の開放面
22・・・・・カバー壁
23・・・・・天井壁
26・・・・・膨張室
27・・・・・換気孔
28・・・・・絞り孔
29・・・・・型抜き孔
30・・・・・栓体
35・・・・・外側環状路
36・・・・・外側縦溝
37・・・・・内側環状路
38・・・・・内側縦溝

Claims (4)

  1. エンジン(E)の上面に開口するプラグホール(12)に点火プラグ(8)と共に収容される点火コイル(7)に、それを被覆するコイルケース(10)を嵌装し、このコイルケース(10)の、エンジン(E)上方に突出するケース上部(10b)に、前記プラグホール(12)に連通する下端部から上方へ延びる縦通気路(21)と、この縦通気路(21)の上端部に連通して大気に開口する換気孔(27)とを設けてなる、エンジンのプラグホール防水装置において、
    ース上部(10b)の上部に設けた前記換気孔(27)を囲みながらエンジン(E)の上面に向かって垂下するカバー壁(22)をケース上部(10b)に一体成形し、
    このカバー壁(22)の内側には、上部で前記換気孔(27)が開口し且つ下面全体がエンジン(E)に向かって開放した開放面(20a)となる大気室(20)を、その大気室(20)の横断面積が該開放面(20a)に向かって漸増するように形成したことを特徴とする、エンジンのプラグホール防水装置。
  2. エンジン(E)の上面に開口するプラグホール(12)に点火プラグ(8)と共に収容される点火コイル(7)に、それを被覆するコイルケース(10)を嵌装し、このコイルケース(10)の、エンジン(E)上方に突出するケース上部(10b)に、前記プラグホール(12)に連通する下端部から上方へ延びる縦通気路(21)と、この縦通気路(21)の上端部に連通して大気に開口する換気孔(27)とを設けてなる、エンジンのプラグホール防水装置において、
    前記換気孔(27)をケース上部(10b)の上部に設けると共に、この換気孔(27)を囲みながらエンジン(E)の上面に向かって垂下するカバー壁(22)をケース上部(10b)に連設し、このカバー壁(22)の内側には、上部で前記換気孔(27)が開口し且つ下面全体がエンジン(E)に向かって開放した開放面(20a)となる大気室(20)を形成し、前記換気孔(27)の内端が開口する膨張室(26)と、この膨張室(26)を前記縦通気路(21)の上端部に連通する絞り孔(28)とをケース上部(10b)の上部に設けることで、前記換気孔(27)及び前記縦通気路(21)間を連通したことを特徴とする、エンジンのプラグホール防水装置。
  3. 請求項記載のエンジンのプラグホール防水装置において、
    前記膨張室(26)の形成のための型抜き孔(29)をケース上部(10b)に設け、この型抜き孔(29)を栓体(30)で閉塞したことを特徴とする、エンジンのプラグホール防水装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載のエンジンのプラグホール防水装置において、
    前記コイルケース(10)に、前記プラグホール(12)の上方開口部に密接する環状のシール部材(15)を装着し、このシール部材(15)及びコイルケース(10)間には、前記縦通気路(21)の下端に連通する外側環状路(35)と、この外側環状路(35)の上方に延びる外側縦溝(36)と、この外側縦溝(36)の上端部に接続して前記外側環状路(35)の内側に配置される内側環状路(37)と、前記コイルケース(10)の円周上前記外側縦溝(36)とは異なる位置で前記内側環状路(37)及び前記プラグホール(12)間を連通する内側縦溝(38)とを形成することで、前記縦通気路(21)及び前記プラグホール(12)間を連通したことを特徴とする、エンジンのプラグホール防水装置。
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