JP2008034561A - 点火コイル - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス抜き構造を容易に形成できると共に、中心コアの周辺における充填用樹脂中にボイドが発生することを効果的に防止でき、充填用樹脂にボイドを起点としたクラックが生ずることを効果的に防止できる点火コイルを提供すること。
【解決手段】点火コイル1は、コイル本体部11にコネクタ部12を結合し、各部の間隙を充填用樹脂15によって充填してなる。コネクタ部12には、中心コア61の芯出しを行うための調芯部74が形成してある。二次スプール5の低電圧側端部51は、調芯部74の外周に係合する筒形状を有している。調芯部74と二次スプール5の低電圧側端部51とが対向する対向面には、中心コア61の周辺におけるガスを二次スプール5の外部へ抜き出すためのガス抜き溝511、741が形成してある。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関において、スパークプラグにおける一対の電極間にスパークを発生させるために用いる点火コイルに関する。
エンジン等の内燃機関に用いる点火コイルにおいては、例えば、一次スプールに一次巻線を巻回して形成した一次コイルと、二次スプールに二次巻線を巻回して形成した二次コイルとを、径方向に重ねて同心円状に配置する。また、一次コイル及び二次コイルの内周側に、磁性材料からなる中心コアを配置し、一次コイル及び二次コイルの外周側に、磁性材料からなる外周コアを配置して、中心コア及び外周コアを通過する磁気回路を形成している。
また、上記点火コイル内における各隙間は、各構成部品の固定及び絶縁を行うために、エポキシ樹脂等の充填用樹脂で充填している。そして、この充填用樹脂の充填は、点火コイル内の隙間を真空状態にし、この真空状態において液体状態の充填用樹脂を注入し、その後、注入後の充填用樹脂を硬化させて行っている。
ところで、点火コイル内に充填用樹脂の充填不良が発生すると、この充填不良による空隙が、ボイド(気泡)の発生源となる。そして、このボイドが、充填用樹脂が硬化するまでに一次コイル及び二次コイル等の周辺部位に移動することにより、クラック発生の要因になったり、二次コイルにおける高電圧電流の漏電の要因になったりするおそれがある。そのため、充填用樹脂の注入性を阻害する要因を排除する種々の工夫を行っている。
例えば、特許文献1の点火コイルにおいては、一次コイル及び二次コイルの内周側に挿通配置した棒状の磁性体からなる中心コアの上方に配置した上弾性部材に、この上弾性部材を上下方向に貫通するボイド抜き通路を形成している。また、イグナイタを配設したコネクタ部には、上記ボイド抜き通路に連通する連結ボイド抜き通路を形成している。これにより、点火コイル内にエポキシ樹脂を充填する際に、中心コアと、この中心コアの外周を覆う弾性チューブとの隙間等に内在するボイド(気泡)を、ボイド抜き通路及び連結ボイド抜き通路を経由して、点火コイルの外部へ比較的簡単に抜くことができる。
しかしながら、特許文献1においては、コネクタ部においてイグナイタを配設する部分に、連結ボイド抜き通路を形成する必要がある。そのため、この連結ボイド抜き通路の形成が容易ではない。
また、特許文献1の技術によっては、中心コアの芯出しを行うためにコネクタ部に形成した調芯部と、二次スプールの低電圧側の端部とを係合させる場合には、十分なボイド抜きを行うことが困難である。すなわち、特許文献1においては、上弾性部材にボイド抜き通路を形成しているため、上弾性部材から生じるボイド及び中心コアの中心部分から生じるボイドを抜くことができるが、中心コアの外周付近に生ずるボイドを抜き出すためには十分ではない。
特開2004−22582
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、ガス抜き構造を容易に形成することができると共に、中心コアの周辺における充填用樹脂中にボイドが発生することを効果的に防止することができ、充填用樹脂にボイドを起点としたクラック(割れ)が生ずることを効果的に防止することができる点火コイルを提供しようとするものである。
本発明は、一次コイル及び二次コイルの内周側に磁性体からなる中心コアを配置してなるコイル本体部と、該コイル本体部の低電圧側の端部に結合したコネクタ部とを備えており、上記一次コイル及び二次コイルをコイルケース内に収容すると共に、該コイルケース内及び上記コネクタ部内における間隙を充填用樹脂によって充填してなる点火コイルにおいて、
上記コネクタ部には、上記中心コアの芯出しを行うための調芯部が形成してあり、該調芯部は、上記中心コアの低電圧側の端部を支持する筒形状を有しており、
上記二次コイルは、断面円環状の樹脂からなる二次スプールの外周に二次巻線を巻回してなると共に、上記一次コイルの内周側に配置してあり、上記中心コアは、上記二次スプールの内周側に配置してあり、
上記二次スプールの低電圧側の端部は、上記調芯部の外周に係合する筒形状を有しており、
上記調芯部と上記二次スプールの低電圧側の端部とが対向する対向面には、上記中心コアの周辺におけるガスを上記二次スプールの外部へ抜き出すためのガス抜き溝が形成してあることを特徴とする点火コイルにある(請求項1)。
本発明の点火コイルにおいては、当該点火コイルにおけるコイルケース内及びコネクタ部内における間隙に充填用樹脂を充填する際に、中心コアの周辺に、未充填の空隙であるボイド(気泡)が生じないための工夫を行っている。
本発明においては、中心コアの芯出しを行うための調芯部の外周に、二次スプールの低電圧側の端部を係合させて、中心コア及び二次コイルの芯出しを行うよう構成してある。そして、調芯部と二次スプールの低電圧側の端部とが対向する対向面には、上記ガス抜き溝を形成している。そのため、ガス抜き溝の形成が容易であり、ガス抜き構造を容易に形成することができる。
また、点火コイルにおける各構成部品(一次コイル、二次コイル、中心コア、コイルケース、コネクタ部等)の組付を行い、コイルケース内及びコネクタ部内における間隙に液状の充填用樹脂を充填する際には、中心コアの周辺に存在するガスは、ガス抜き溝を経由して二次スプールの外部へ抜き出し、点火コイルの外部へ抜き出すことができる。そして、点火コイル内へ充填する液状の充填用樹脂は、ガス抜き溝を経由して二次スプール内における間隙を埋めることができる。
これにより、液状の充填用樹脂を硬化させたときには、中心コアの周辺に存在するガスが、二次スプール内に残存してボイドを形成してしまうことを防止することができる。
それ故、本発明の点火コイルによれば、ガス抜き構造を容易に形成することができると共に、中心コアの周辺における充填用樹脂中にボイドが発生することを効果的に防止することができ、充填用樹脂にボイドを起点としたクラック(割れ)が生ずることを効果的に防止することができる。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記低電圧側とは、上記コイル本体部に対して上記コネクタ部を連結する側をいい、二次コイルにおいて高電圧を生ずる側とは反対側であって、点火コイルにおいてスパークプラグを取り付ける側とは反対側のことをいう。
また、上記ガス抜き溝は、上記調芯部の外周面と、上記二次スプールの低電圧側の端部における内周面との少なくともいずれか一方の周方向における複数箇所において、軸方向に向けて形成することができる(請求項2)。
この場合には、上記充填用樹脂を充填する際に、中心コアの周辺に存在するガスを、ガス抜き溝を経由して、一層安定して二次スプールの外部へ抜き出すことができる。
ガス抜き溝は、調芯部の外周面と二次スプールの低電圧側の端部における内周面との両方に形成することができ、また、調芯部の外周面と二次スプールの低電圧側の端部における内周面とのいずれか一方に形成することもできる。
また、上記ガス抜き溝は、上記調芯部の外周面と、上記二次スプールの低電圧側の端部における内周面との両方に形成してあると共に、互いに対向する周方向位置にそれぞれ形成することが好ましい(請求項3)。
この場合には、調芯部の外周面に形成したガス抜き溝と、二次スプールの低電圧側の端部における内周面に形成したガス抜き溝とを対向させることによって、より断面積の大きなガス抜き通路を形成することができる。また、この場合には、調芯部の外周面に形成したガス抜き溝の深さと、二次スプールの低電圧側の端部における内周面に形成したガス抜き溝の深さとを極端に深くすることなく、必要とする断面積のガス抜き通路を容易に形成することができる。
また、上記調芯部内には、上記中心コアの低電圧側の端部に連結し、該中心コアの軸方向に作用する応力を緩和する応力緩和部材を配置することができる(請求項4)。
この場合には、応力緩和部材によって中心コアの磁化方向である軸方向に生ずる応力を緩和することができる。また、上記充填用樹脂の充填を行う際に、応力緩和部材から発生するガスは、上記ガス抜き溝を経由して二次スプールの外部へ容易に抜き出すことができる。
また、上記コネクタ部は、上記コイル本体部を嵌入するための嵌入穴を備えたコネクタケース部と、該コネクタケース部の径方向外方に突出形成し、当該点火コイルを外部と電気的に接続するためのコネクタ接続部とを一体成形してなり、上記調芯部は、上記嵌入穴内において、上記コネクタケース部の内周面に掛け渡した掛渡アーム部に形成することができる(請求項5)。
この場合には、コネクタケース部とコネクタ接続部とを一体成形してなるコネクタ部に対しても、上記調芯部に上記ガス抜き溝を形成することにより、容易にガス抜き構造を形成することができる。
以下に、本発明の点火コイルにかかる実施例につき、図面と共に説明する。
本例の点火コイル1は、図1に示すごとく、一次コイル2及び二次コイル4の内周側に磁性体からなる棒状の中心コア61を配置してなるコイル本体部11と、このコイル本体部11の低電圧側D2の端部に結合したコネクタ部12とを備えている。この点火コイル1は、一次コイル2及び二次コイル4をコイルケース63内に収容すると共に、このコイルケース63内及びコネクタ部12内における間隙を、各構成部品の固定及び絶縁を行う充填用樹脂15によって充填してなる。
また、図2〜図4に示すごとく、コネクタ部12には、中心コア61の芯出し(径方向における中心位置出し)を行うための調芯部74が形成してあり、この調芯部74は、中心コア61の低電圧側D2の端部を支持する筒形状を有している。また、二次コイル4は、断面円環状の樹脂からなる二次スプール5の外周に、絶縁被覆した二次巻線41を巻回してなる。二次コイル4は、一次コイル2の内周側に配置してあり、中心コア61は、二次スプール5の内周側に配置してある。
また、二次スプール5の低電圧側端部51は、調芯部74の外周に係合する筒形状を有している。そして、調芯部74と二次スプール5の低電圧側端部51とが対向する対向面には、中心コア61の周辺におけるガスGを二次スプール5の外部へ抜き出すためのガス抜き溝511、741が形成してある。
以下に、本例の点火コイル1につき、図1〜図5と共に詳説する。
図1に示すごとく、本例の点火コイル1は、一次コイル2及び二次コイル4をコイルケース63内に収容してなるコイル本体部11の軸方向一端側(高電圧側)D1に、スパークプラグを取り付けるためのプラグ取付部13を設けてなると共に、コイル本体部11の軸方向他端側(低電圧側)D2に、当該点火コイル1をその外部のエンジンの電子制御ユニット(ECU)に電気接続するためのコネクタ部12を設けてなる。
そして、本例の点火コイル1は、コイル本体部11及びプラグ取付部13をエンジンのプラグホール内に配置すると共に、コネクタ部12をプラグホールの外部に配置して用いるスティックタイプのものである。
また、図1、図2に示すごとく、本例のコネクタ部12は、コイル本体部11を嵌入するための嵌入穴711を備えたコネクタケース部71と、このコネクタケース部71の径方向外方に突出形成し、当該点火コイル1を外部と電気的に接続するためのコネクタ接続部72とを熱可塑性樹脂によって一体成形してなる。
また、図5に示すごとく、コネクタケース部71における嵌入穴711内には、その内周面に掛け渡して掛渡アーム部73が形成してある。そして、上記調芯部74は、掛渡アーム部73から点火コイル1における高電圧側D1に向けて突出形成してある。
なお、図1、図2、図4は、図3におけるA−A線矢視方向の断面説明図であり、図5は、図3におけるB−B線矢視方向の断面説明図である。
また、図5に示すごとく、二次スプール5の低電圧側端部51には、この二次スプール5を掛渡アーム部73に係合させるための係合部512が延長形成してある。この係合部512は、二次スプール5の軸方向に延長形成した延長部513と、この延長部513に対して径方向外方に突出させた係合爪514とを有している。また、掛渡アーム部73には、係合爪514を挿通させる貫通穴731と、この貫通穴731の側面に形成し、係合爪514を掛止させる掛止部732とが形成してある。
そして、二次スプール5は、係合部512を掛渡アーム部73に係合させることによって、安定して芯出しを行うことができる。
また、図2に示すごとく、掛渡アーム部73と、コネクタケース部71の一部とには、一次コイル2における一次巻線21に電力を供給するイグナイタ75が配設してある。そして、イグナイタ75における複数の導電ピンは、コネクタ接続部72内にインサート成形した導電ピンと導通されている。
また、イグナイタ75は、一次巻線21に電力を供給する電力供給回路、及びスパークプラグにおける一対の電極間を介して二次巻線41に流れるイオン電流を検出するイオン電流検出回路等を有している。
本例のコイル本体部11は、熱可塑性樹脂からなる嵌合部材64を介して、コネクタケース部71における嵌入穴711内に嵌入してある。嵌合部材64は、筒形状を有しており、その内周側に一次スプール3、外周コア62、コイルケース63の各低電圧側D2の端部を嵌入し、その外周側を上記嵌入穴711内に嵌入するよう形成してある。
また、図3〜図5に示すごとく、本例のガス抜き溝511、741は、調芯部74の外周面と、二次スプール5の低電圧側端部51における内周面とのそれぞれに形成してある。調芯部74の外周面におけるガス抜き溝741は、調芯部74の周方向における複数箇所において、軸方向Dに向けて形成してある。また、二次スプール5の低電圧側端部51の内周面におけるガス抜き溝511は、当該端部の周方向における複数箇所において、軸方向Dに向けて形成してある。
本例においては、調芯部74におけるガス抜き溝741と、二次スプール5の低電圧側端部51におけるガス抜き溝511とは、それぞれ周方向における4箇所に形成してある。
また、図3に示すごとく、調芯部74の外周面におけるガス抜き溝741と、二次スプール5の低電圧側端部51の内周面におけるガス抜き溝511とは、周方向において互いに対向する位置に形成してある。これにより、調芯部74の外周面に形成したガス抜き溝741と、二次スプール5の低電圧側端部51における内周面に形成したガス抜き溝511とを対向させて、より断面積の大きなガス抜き通路を形成することができる。
また、二次スプール5の低電圧側端部51の内周面は、調芯部74の外周面と対面して、二次スプール5の芯出しを行うため、低電圧側端部51の内周面と調芯部74の外周面との間には、ほとんど隙間が形成されていない。
また、本例においては、調芯部74の外周面におけるガス抜き溝741と、二次スプール5の低電圧側端部51の内周面におけるガス抜き溝511とを合わせた径方向の隙間(ガス抜き通路の隙間)は、約0.95mmに形成してある。この径方向の隙間は、調芯部74及び低電圧側端部51の厚みを小さくし過ぎずに、中心コア61の周辺のガスGを十分に抜き出すために、例えば、0.5〜1.5mmの範囲内に形成することができる。
なお、本例においては、調芯部74の外周面に形成したガス抜き溝741と、上記端部51の内周面に形成したガス抜き溝511との周方向幅は、ほぼ同じとした。これに対し、両者の周方向幅は、必ずしも同じとする必要はなく、いずれか一方を他方に対して幅広に形成することもできる。また、両者のガス抜き溝511、741は、周方向にずれた状態で対向させることもできる。
また、図2、図4に示すごとく、本例の中心コア61の低電圧側D2の端部には、中心コア61における磁気飽和を防止するための永久磁石611と、中心コア61の軸方向(磁化方向)Dに作用する応力を緩和する応力緩和部材612とが連結してある。そして、コネクタ部12に形成した調芯部74内には、応力緩和部材612と永久磁石611とが配置されており、調芯部74は、応力緩和部材612と永久磁石611とを保持した状態で、中心コア61の低電圧側D2の端部を支持している。
また、中心コア61の外周には、PET(ポリエチレンテレフタレート)等からなる応力緩和シート613が巻き付けてある。
図1、図2に示すごとく、上記一次コイル2は、断面円環状の樹脂からなる一次スプール3の外周に、絶縁被覆した一次巻線21を巻回してなる。また、二次コイル4を構成する二次巻線41は、一次コイル2を構成する一次巻線21よりも細径であり、二次スプール5には、一次巻線21よりも多い巻回数で二次巻線41が巻回してある。また、本例の二次巻線41は、斜向巻きによって巻回してある。すなわち、二次巻線41は、高電圧側D1に向けて巻き径が縮小するよう巻回した傾斜巻き層を、高電圧側D1に向けて複数積み重ねてなる。
また、一次コイル2及び二次コイル4の外周側には、磁性体からなる筒状の外周コア62が配置してある。本例の中心コア61は、平板状の電磁鋼板(珪素鋼板等)を点火コイル1の径方向に積層して、断面略円形状に形成してある。本例の外周コア62は、コイルケース63の外周面の形状に沿って円筒状に形成した電磁鋼板(珪素鋼板等)を径方向に積層してなる。
また、上記コイルケース63は、薄肉の筒形状を有しており、一次コイル2の外周と外周コア62との間に配置してある。
図1に示すごとく、上記プラグ取付部13は、一次スプール3における高電圧側D1の端部から延長形成したキャップ取付部33に、ゴム製のプラグキャップ81を取り付けてなる。
また、二次スプール5の高電圧側D1の端部に形成した端子取付部52には、二次巻線41における高電圧側巻線端部42を結線する高電圧端子(二次ターミナル)82が取り付けてある。また、高電圧端子82には、スパークプラグ(図示略)の端子部を接触させるコイルバネ83が導通状態で取り付けてある。そして、二次巻線41の高電圧側巻線端部42は、高電圧端子82及びコイルバネ83を介してスパークプラグの端子部と導通される。
また、高電圧端子82は、二次スプール5における端子取付部52と、一次スプール3のキャップ取付部33の内周側に形成した保持部との間に挟持させてある。
また、スパークプラグ(図示略)は、その碍子部をプラグキャップ81に形成した中空穴811に係合し、碍子部の先端に形成した端子部を、コイルバネ83に接触させた状態でエンジンのシリンダヘッドカバーに固定される。
また、図1に示すごとく、コイルケース63、コネクタ部12、一次スプール3、高電圧端子82等によって囲まれた点火コイル1内の間隙内には、充填用樹脂15が充填してある。本例の充填用樹脂15は、エポキシ樹脂である。
なお、点火コイル1における充填用樹脂15は、点火コイル1の各構成部品の組付を行った後、当該点火コイル1における間隙内を真空状態にし、この真空状態の間隙内に液状のエポキシ樹脂を充填し、その後エポキシ樹脂を硬化させて形成したものである。
上記点火コイル1において、ECUからのパルス状のスパーク発生信号によって、一次巻線21に電流を流したときには、中心コア61及び外周コア62を通過する磁界が形成される。次いで、一次巻線21に流す電流を遮断したときには、上記磁界の形成方向とは反対方向に向けて、中心コア61及び外周コア62を通過する誘導磁界が形成される。そして、この誘導磁界の形成により、二次巻線41に高電圧の誘導起電力(逆起電力)が発生し、点火コイル1に取り付けたスパークプラグにおける一対の電極間にスパークを発生させることができる。
また、本例の点火コイル1は、イオン電流検出機能を搭載したものである。このイオン電流検出機能は、エンジンにおいて燃焼を行った際に生じるイオンが、スパークプラグにおける一対の電極間を流れる際に発生するイオン電流を検出する機能である。また、イオン電流検出機能は、イグナイタ75に搭載したイオン電流検出回路によって構成してあり、このイオン電流検出回路によって検出したイオン電流の波形は、ECUに構成したイオン電流検出処理回路によって処理がなされて、エンジンの燃焼において失火が生じていないかの判定がなされる。
本例の点火コイル1においては、当該点火コイル1におけるコイルケース63内及びコネクタ部12内における間隙に充填用樹脂15を充填する際に、中心コア61の周辺に、未充填の空隙であるボイド(気泡)が生じないための工夫を行っている。
本例においては、中心コア61の芯出しを行うための調芯部74の外周に、二次スプール5の低電圧側端部51を係合させて、中心コア61及び二次コイル4の芯出し(径方向における中心位置出し)を行うよう構成してある。そして、調芯部74と二次スプール5の低電圧側端部51とが対向する各対向面には、互いに対向する周方向の複数箇所にガス抜き溝511、741が形成してある。そのため、ガス抜き溝511、741の形成が容易であり、ガス抜き構造を容易に形成することができる。
また、点火コイル1における各構成部品(一次コイル2、二次コイル4、中心コア61、コイルケース63、コネクタ部12等)の組付を行い、コイルケース63内及びコネクタ部12内における間隙に液状の充填用樹脂15を充填する際には、図4に示すごとく、中心コア61の周辺に存在するガスG及び応力緩和部材612に存在するガスGは、ガス抜き溝511、741を経由して二次スプール5の外部へ抜き出し、点火コイル1の外部へ抜き出すことができる。そして、点火コイル1内へ充填する液状の充填用樹脂15は、ガス抜き溝511、741を経由して二次スプール5内における間隙を埋めることができる。
これにより、液状の充填用樹脂15を硬化させたときには、中心コア61及び応力緩和部材612の周辺に存在するガスGが、二次スプール5内に残存してボイドを形成してしまうことを防止することができる。
それ故、本例の点火コイル1によれば、ガス抜き構造を容易に形成することができると共に、中心コア61の周辺における充填用樹脂15中にボイドが発生することを効果的に防止することができ、充填用樹脂15にボイドを起点としたクラックが生ずることを効果的に防止することができる。
実施例における、点火コイルを示す断面説明図。 実施例における、コネクタ部の周辺を拡大して示す断面説明図。 実施例における、調芯部の外周に二次スプールの低電圧側端部が係合した状態を示す平面説明図。 実施例における、調芯部の外周に二次スプールの低電圧側端部が係合した状態を示す図で、図3におけるA−A線矢視方向の断面説明図。 実施例における、調芯部の外周に二次スプールの低電圧側端部が係合した状態を示す図で、図3におけるB−B線矢視方向の断面説明図。
符号の説明
1 点火コイル
11 コイル本体部
12 コネクタ部
15 充填用樹脂
2 一次コイル
21 一次巻線
3 一次スプール
4 二次コイル
41 二次巻線
5 二次スプール
51 低電圧側端部
511 ガス抜き溝
61 中心コア
612 応力緩和部材
62 外周コア
63 コイルケース
71 コネクタケース部
711 嵌入穴
72 コネクタ接続部
73 掛渡アーム部
74 調芯部
741 ガス抜き溝
G ガス
D 軸方向
D1 高電圧側
D2 低電圧側

Claims (5)

  1. 一次コイル及び二次コイルの内周側に磁性体からなる中心コアを配置してなるコイル本体部と、該コイル本体部の低電圧側の端部に結合したコネクタ部とを備えており、上記一次コイル及び二次コイルをコイルケース内に収容すると共に、該コイルケース内及び上記コネクタ部内における間隙を充填用樹脂によって充填してなる点火コイルにおいて、
    上記コネクタ部には、上記中心コアの芯出しを行うための調芯部が形成してあり、該調芯部は、上記中心コアの低電圧側の端部を支持する筒形状を有しており、
    上記二次コイルは、断面円環状の樹脂からなる二次スプールの外周に二次巻線を巻回してなると共に、上記一次コイルの内周側に配置してあり、上記中心コアは、上記二次スプールの内周側に配置してあり、
    上記二次スプールの低電圧側の端部は、上記調芯部の外周に係合する筒形状を有しており、
    上記調芯部と上記二次スプールの低電圧側の端部とが対向する対向面には、上記中心コアの周辺におけるガスを上記二次スプールの外部へ抜き出すためのガス抜き溝が形成してあることを特徴とする点火コイル。
  2. 請求項1において、上記ガス抜き溝は、上記調芯部の外周面と、上記二次スプールの低電圧側の端部における内周面との少なくともいずれか一方の周方向における複数箇所において、軸方向に向けて形成してあることを特徴とする点火コイル。
  3. 請求項2において、上記ガス抜き溝は、上記調芯部の外周面と、上記二次スプールの低電圧側の端部における内周面との両方に形成してあると共に、互いに対向する周方向位置にそれぞれ形成してあることを特徴とする点火コイル。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記調芯部内には、上記中心コアの低電圧側の端部に連結し、該中心コアの軸方向に作用する応力を緩和する応力緩和部材が配置してあることを特徴とする点火コイル。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において、上記コネクタ部は、上記コイル本体部を嵌入するための嵌入穴を備えたコネクタケース部と、該コネクタケース部の径方向外方に突出形成し、当該点火コイルを外部と電気的に接続するためのコネクタ接続部とを一体成形してなり、
    上記調芯部は、上記嵌入穴内において、上記コネクタケース部の内周面に掛け渡した掛渡アーム部に形成してあることを特徴とする点火コイル。
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