JP2010053818A - 内燃機関の点火装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成で通気路を確保させ生産コストの低減を実現させる内燃機関の点火装置を提供する。
【解決手段】プラグホールの内部の気体が膨張するとき、プラグホールの内部の気体は、レインカバー800の連通孔HLを介して環状空間PLへと導かれる。かかる気流は、半円周状の環状空間PLに沿って移動する。その後、連通溝430bに到達した気流は、当該連通溝430bを介して外部空間へと放出される。連通溝430bの開放端が高所にレイアウトされるので、エンジンヘッドのホールリブHRが一時的に浸水する場合であっても、プラグホール内への水の進入が抑制される。ここで、点火装置1000のケース体400では、通気に係る溝の形成を排除させたので、当該ケース体400は、簡素な構成の金型を用いて製造されることが可能となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の点火装置に関し、特に、プラグホールへ水の浸入を回避させつつプラグホール内外の気体の連通状態を確保させる際に用いて好適のものである。
内燃機関に用いられる点火装置は、プラグホール内に点火コイルを挿通させた状態にて固定される。かかる点火コイルは、コイルケース内にコイルアセンブリを配しており、当該コイルアセンブリは、中心鉄芯の外部に二次コイル及び一次コイルを円環状に配して構成され、これにより、トランスとしての電磁回路を形成させている。
かかる点火装置は、コイルケースがプラグホールよりも幾分小径とされる円筒体を成し、環状の弾性体から成るレインカバーが当該コイルケースに嵌挿されつつエンジンヘッドのプラグホール端部に固定される。即ち、レインカバーは、点火装置のうちエンジンヘッドの外部に露出されるケース部分とエンジンヘッドに形成されたプラグホールとの間に介挿され、弾性変形を適宜に生じさせることでプラグホールへの水の浸入を防いでいる。
また、かかる点火装置は、上述の如くレインカバーによってプラグホール内の気密性が確保されているので、エンジンが駆動されると燃焼温度によってプラグホール内の気体が膨張し、当該プラグホール内の圧力が上昇してしまう。そこで、近時の点火装置では、レインカバーと上述したケース部分との双方に気体の通気路が設けられ、かかる双方の通気路を介してプラグホールと点火装置の外部空間(エンジンルーム等)とを連通させ、これにより、プラグホール内の圧力をこれらの通気路から開放させている。
しかしながら、かかる構成とされた点火装置では、レインカバーに形成されたカバー側通気路と点火装置のケース部分に形成されたケース側通気路との位置合わせを行わなければ、プラグホールと外部空間とを繋ぐ経路が断たれてしまうので、プラグホール内の圧力を開放させることが出来なくなってしまう。また、かかるケース側通気路とカバー側通気路との位置合わせは、製造工程において煩雑な作業となる一方、内燃機関の運転時においてレインカバーが回動し通気路が遮断されてしまうことも懸念される。
そこで、特開平6−58237号公報(特許文献1)では、かかるケース側通気路とカバー側通気路とを容易に繋ぎ合わせる内燃機関の点火装置が紹介されている。特許文献1に係る内燃機関用点火装置は、点火装置におけるケース部分の圧接面に形成されたコイル側エア抜孔と、当該圧接面に圧接されるシール鍔(特許請求の範囲におけるレインカバー)に形成されたシール側エア抜孔と、ケース部分の圧接面又はシール鍔の何れか一方に形成される角度許容溝とを備えている。そして、かかる角度許容溝は、点火装置の軸心を中心とする所定半径より成る円弧状に形成される。また、シール側エア抜孔及びコイル側エア抜孔は、点火装置の中心軸から所定半径に相当する距離を隔てた位置に各々配置される。従って、特許文献1にかかる点火装置では、シール鍔がある一定の範囲で中心軸を回動する場合であっても、角度許容溝がシール側エア抜孔とコイル側エア抜孔とを繋ぎ合わせる機能を果たすため、プラグホールと外部空間とを連通させる状態が維持される。
特開平6−58237号公報
ここで、点火装置に用いられるケース体は、複数分割される金型に注型樹脂を充填させて形成されるが、当該金型の分割数を幾分でも減らし作業工程を簡素化させるため、点火装置の軸心に垂直な径方向に金型を分解していくのが好ましい。しかしながら、特許文献1の点火装置では、径方向に分解させる金型を用いてケース体に角度許容溝を形成させることとすると、当該角度許容溝の形成される面を金型が径方向へスライドすることとなり、角度許容溝を形成させるための金型部分を新たに追加させなければならないとの問題が生じる。そして、かかる複雑な金型を用いると、ケース体に係る生産コストの上昇を招いてしまう。
また、ケース体における注型工程の終了後に角度許容溝を加工させることも考えられるが、かかる場合、角度許容溝の加工工程が新たに追加されるため、生産工程の複雑化に伴い生産コストの上昇に繋がるとの問題が生じる。
また、レインカバーに角度許容溝を形成させることも考えられるが、当該レインカバーの表面形状が複雑になると、成形不良が多発し、結果的に生産コストが上昇してしまうとの問題も懸念される。
従って、本発明は上記課題に鑑み、簡素な構成で通気路を確保させ生産コストの低減を実現させる内燃機関の点火装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では次のような点火装置の構成とする。即ち、内燃機関のヘッド部に形成されたプラグホールの開口端に配されるレインカバーを備え、且つ、前記レインカバーを介挿させつつ前記プラグホールの内部にコイルケースを挿通させ前記プラグホールに設けられた点火プラグを放電させる点火装置において、前記コイルケースの低圧側端部に形成された圧接部は、前記コイルケースに対して同心大径の円周エッジを有し当該円周エッジの内部にて前記レインカバーを圧接するケース側圧接面と、前記円周エッジの径方向外側に形成されたケース側逃がし面とを備え、前記レインカバーは、前記圧接部に対向するカバー側圧接面へ配された低圧側開口端と前記プラグホールの開口端に臨む方向へ配された高圧側開口端とを具備する連通孔を備え、前記低圧側開口端のうち少なくとも一部範囲は、前記レインカバーが前記コイルケースに対して同軸的に回動した際、前記ケース側逃がし面を前記カバー側圧接面へ投影させた非圧接領域に含まれる配置とされ、前記高圧側開口端のうち少なくとも一部範囲は、前記レインカバーが前記コイルケースに対して同軸的に回動した際、前記プラグホールの開口端に形成された開口領域に対面する配置とされることとする。
また、本発明では次のような点火装置の構成としても良い。即ち、内燃機関のヘッド部に形成されたプラグホールの開口端に配されるレインカバーを備え、且つ、前記レインカバーを介挿させつつ前記プラグホールの内部にコイルケースを挿通させ前記プラグホールに設けられた点火プラグを放電させる点火装置において、前記コイルケースの低圧側端部に形成された圧接部は、前記コイルケースに対して同心大径の円形状を成す外周面と、前記外周面に対して同心小径の円周エッジを有し当該円周エッジの内部にて前記レインカバーを圧接するケース側圧接面と、前記外周面と前記円周エッジとの間に形成され前記レインカバーの表面から離隔された形状を成すケース側逃がし面とを備え、前記レインカバーは、前記外周面を嵌挿させる円周状の鍔部を備え、且つ、前記圧接部に対向するカバー側圧接面へ配された低圧側開口端と前記プラグホールの開口端に臨む方向へ配された高圧側開口端とを具備する連通孔を備え、前記低圧側開口端のうち少なくとも一部範囲は、前記レインカバーが前記コイルケースに対して同軸的に回動した際、前記ケース側逃がし面を前記カバー側圧接面に投影させた非圧接領域に含まれる配置とされ、前記高圧側開口端のうち少なくとも一部範囲は、前記レインカバーが前記コイルケースに対して同軸的に回動した際、前記プラグホールの開口端に形成された開口領域に対面する配置とされ、前記圧接部又は前記レインカバーの何れか一方には、前記圧接部と前記レインカバーとによって形成される環状空間を外部空間へ連通させる連通溝が形成されていることとする。
また、本発明では次のような点火装置の構成としても良い。即ち、内燃機関のヘッド部に形成されたプラグホールの開口端に配されるレインカバーを備え、且つ、前記レインカバーを介挿させつつ前記プラグホールの内部にコイルケースが挿通され前記プラグホールに設けられた点火プラグを放電させる点火装置において、前記レインカバーは、前記コイルケースの低圧側端部に形成された圧接部に対向するカバー側圧接面へ配された低圧側開口端と前記プラグホールの開口端に臨む方向へ配された高圧側開口端とを具備する連通孔を備え、且つ、前記圧接部の外周面に内包される閉鎖エッジを有し当該閉鎖エッジの内部にて前記圧接部から圧接されるカバー側圧接面と、前記閉鎖エッジの径方向外側に形成されたカバー側逃がし面とを備え、前記低圧側開口端のうち少なくとも一部範囲は、前記圧接部のケース側圧接面を前記逃がし面へ投影させた非圧接領域に含まれる配置とされ、前記高圧側開口端のうち少なくとも一部範囲は、前記レインカバーが前記コイルケースに対して同軸的に回動した際、前記プラグホールの開口端に形成された開口領域に対面する配置とされることとする。
また、本発明では次のような点火装置の構成としても良い。即ち、内燃機関のヘッド部に形成されたプラグホールの開口端に配されるレインカバーを備え、且つ、前記レインカバーを介挿させつつ前記プラグホールの内部にコイルケースが挿通され前記プラグホールに設けられた点火プラグを放電させる点火装置において、前記コイルケースの低圧側端部に形成された圧接部は、前記コイルケースに対して同心大径の円形状を成す外周面を備え、前記レインカバーは、前記圧接部に対向するカバー側圧接面へ配された低圧側開口端と前記プラグホールの開口端に臨む方向へ配された高圧側開口端とを具備する連通孔を備え、且つ、前記外周面を嵌挿させる円周状の鍔部と、前記圧接部の外周面に内包される閉鎖エッジを有し当該閉鎖エッジの内部にて前記圧接部から圧接されるカバー側圧接面と、前記閉鎖エッジの径方向外側に形成されたカバー側逃がし面とを備え、前記低圧側開口端のうち少なくとも一部範囲は、前記圧接部のケース側圧接面を前記逃がし面へ投影させた非圧接領域に含まれる配置とされ、前記高圧側開口端のうち少なくとも一部範囲は、前記レインカバーが前記コイルケースに対して同心的に回動した際、前記プラグホールの開口端に形成された開口領域に対面する配置とされ、前記圧接部又は前記レインカバーの何れか一方には、前記圧接部と前記レインカバーとによって形成される環状空間を外部空間へ連通させる連通溝が形成されていることとする。
更に、以上の発明について、前記低圧側開口端は、前記高圧側開口端より径方向外側に配置されるのが好ましい。
本発明に係る内燃機関の点火装置によると、点火装置のケース体において通気に係る溝の形成を排除させたので、当該ケース体は、簡素な構成の金型を用いて製造されることが可能となる。
また、レインカバーの表面形状が簡素化されるので、成形不良が低減され、これにより、生産コストの低廉化が図られる。
以下、本発明に係る実施の形態につき図面を参照して説明する。先ず、図1を参照して、内燃機関の点火装置(以下、点火装置と呼ぶ)について説明する。図1(a)及び図1(b)に示す如く、点火装置1000は、イグナイタ100と一次コイル200と二次コイル300とケース体400と中心鉄芯500と高圧端子600と外装鉄心700とレインカバー800とから構成され、ケース体400の内部に絶縁性樹脂900が充填されている。
イグナイタ100は、コネクタ部110aと回路格納部110cとから構成される。かかるコネクタ部110aは、接続端子が適宜設けられ、電源電圧又は駆動信号等が入力されると共に、一次コイル200及びイグナイタ内の所定の電力をグランドにアースさせる。回路格納部110cには、パワースイッチング素子又は他の電気的素子を実装させた制御回路が格納されている。かかる制御回路は、種々の電気的素子によって、信号生成回路又はセルフシャットオフ回路又はイオン検出回路等の機能的回路が適宜構成される。
一次コイル200は、絶縁性の一次ボビンに一次巻線が巻回されており、一端がイグナイタ100の側壁に設けられた電源端子に導通され、他端がイグナイタ100の側壁に設けられたグランド端子に接続されている。
二次コイル300は、絶縁性の二次ボビンに二次巻線が巻回されており、一端がグランドにアースされ、他端が高圧端子600に接続されている。かかる二次ボビンは、内部に円筒状の空間が形成され中心鉄芯500が挿入される。また、当該二次コイル200は、一次ボビンの内壁部に嵌挿される。更に、二次ボビンには、端部において、点火プラグ(図示なし)の頭部を格納させるコイル頭部210が一体的に形成されている。尚、二次コイル300では、一次巻線の線形より細径の巻線が用いられ、且つ、一次巻線の巻数より多い巻数に設定されている。
ケース体400は、イグナイタケース410と圧接部430とコイルケース440とが一体的に成形されている。かかるイグナイタケース410は、イグナイタ100を固定させ、回路格納部110cを適宜な位置にレイアウトさせる。また、イグナイタケース410は、接続ボルトを挿通させる挿通孔420が設けられており、当該接続ボルトを用いて、エンジンヘッド(特許請求の範囲における内燃機関のヘッド部)EHに点火装置1000を取り付ける。圧接部430は、所定厚を有する円形状の板体を成し、コイルケースの軸心と一致した状態にて略同心的にレイアウトされる。かかる圧接部430は、イグナイタケース410の底部近傍へ一体的に形成される。コイルケース440は、略円筒状の形状を成し、一次コイル200及び二次コイル300及び中心鉄芯500を内部に格納させる。
ここで、図示の如く、コイルケース440の軸心方向をVdとする。また、当該軸心方向Vdのうち、イグナイタ100が配される方向を低圧方向FL又は低圧側FLと呼ぶこととし、点火プラグ(図示なし)が配される方向を高圧方向FH又は高圧側FHと呼ぶこととする。このとき、コイルケース440における低圧側FLの端部には圧接部430が形成され、更に、当該圧接部430の低圧側FLにはイグナイタケース410が形成されることとなる。
外装鉄芯700は、コイルケース440の表層面に嵌着され、中心鉄芯500と協働して磁気回路を構成させる。
レインカバー800は、弾性材料によって構成され、略円形の環状体とされる。かかるレインカバー800は、環状体の内空部がコイルケース440に同軸的に挿通され、点火装置1000がエンジンヘッドEHに固定されるとき、当該エンジンヘッドEHに形成されたヘッドリブ(特許請求の範囲におけるプラグホールの開口端)に配置される。尚、レインカバー800の構成は、追って詳述することとする。
絶縁性樹脂900は、絶縁性を有するエポキシ系の熱硬化性樹脂、又は、この他、絶縁性能を発揮する充填可能な樹脂材料が適宜に用いられる。コイルケース110の内部に形成された空間では、コイルアセンブリ120及びイグナイタ170がレイアウトされると、かかる部品等の占有されない空間において間隙が形成される。このとき、絶縁性樹脂180は、かかる如くコイルケースに形成された間隙へ充填され、一次巻線又は二次巻線等におけるリーク電流の発生を防止させる。
かかる構成を具備する点火装置1000では、イグナイタ100のコネクタ部110aに駆動信号が入力されると、イグナイタ100に供給された電源電圧が一次コイル200へ適宜のタイミングにて印加される。このとき、二次コイル300では、誘導起電力を発生させ、これにより、巻数比に応じて昇圧させた昇圧電圧を高圧端子600へと印加させる。従って、プラグホールに設けられた点火プラグ(図示なし)では、高圧端子600を介して昇圧電圧が印加され、エンジンブロックのシリンダ内にレイアウトされたプラグギャップを放電させる。
図2(a)には、図1(a)にて示されるZ部の拡大図が示されている。図2(b)には、図2(a)にて示されるA部の拡大図が示されている。また、図2(c)には、圧接部430を高圧側FHへレインカバー上に正射影させた場合の投影図が示されている。また、図示の如く、コイルケース440の軸心方向をVdとする。また、当該軸心方向Vdのうち、イグナイタ100が配される方向を低圧方向FL又は低圧側FLと呼ぶこととし、点火プラグ(図示なし)が配される方向を高圧方向FH又は高圧側FHと呼ぶこととする。更に、コイルケース440の軸心から外側へ向かう方向を径方向外側Frと呼ぶこととする。
図2(a)に示す如く、コイルケース440とイグナイタケース410との連接部では、当該コイルケース440の低圧側FLとされる端部(特許請求の範囲における低圧側端部)に圧接部430が形成されている。かかる圧接部430は、図2(b)に示す如く、ケース側圧接面430dとケース側逃がし面430aと外周面430eとが形成され、ケース側圧接面430dとケース側逃がし面430aとの境界には円周エッジ430cが形成されている。
図2(b)を参照すると、ケース側圧接面430dは、レインカバー800の表面に当接され、円周エッジ430cの内部にてレインカバー800を圧接する。これにより、レインカバー800は、適宜な変形を起こし、圧接部430又はエンジンヘッドEHとの接触部の気密性を確保する。
円周エッジ430cは、コイルケース440の外周面に対して同心大径の形状とされている。ここで、同心大径とは、コイルケース440の外周面に対する同心円を成し、且つ、当該コイルケース440の外周面より大きい半径とされることをいう。かかる円周エッジ430cは、ケース側圧接面430dの輪郭とケース側逃がし面430eの輪郭とを規定する。
ケース側逃がし面430aは、本実施例では、径方向外側Frに所定のコーナー処理が全周に亘って施される。かかるコーナー処理加工は、カット面加工であっても良く、R面加工であっても良い。そして、かかる如くコーナー処理が施されると、図示の如く、ケース側逃がし面430aの表面は、レインカバー800に当接することは無い。尚、当該ケース側逃がし面430aは、コイルケース440の軸心を回転軸とする回転形状であるのが好ましい(実施例2についても同じ)。これにより、ケース側逃がし面430aを機械加工によって成形させる場合、ケース側逃がし面430aは、旋盤加工機によって容易に成形されることが可能となる。また、ケース側逃がし面430aが金型による注型加工によって一括形成される場合、当該注型加工に用いられる金型が簡素化され、注型工程の複雑化を未然に防止させることが可能となる。ここで、特許請求の範囲に記載されるケース逃がし面は、全周に亘って形成される形状に限定されるものではない。即ち、当該ケース逃がし面は、一部の円周のみに形成された円弧状の形態をも含意するものである。
レインカバー800は、円体部800aと嵌着部800bとが一体的に形成され、当該円体部800aは、所定厚を有する略円状体を成し、低圧方向FLには、平面状のカバー側圧接面800fが形成されている。かかるカバー側圧接面800fは、レインカバー800が点火装置1000に配置されると、圧接部430に対向する状態でレイアウトされる。尚、本実施例におけるカバー側圧接面800fは、表面が図示の如くフラット面とされ、これにより、レインカバー800の形状が簡素化され、併せて、レインカバー800を注型させる金型の複雑化が解消される。また、円体部800aには、連通孔HLが中心軸方向Vdに対して平行に形成されている。かかる連通孔HLは、低圧方向FLにおいてカバー側圧接面800fに配した低圧側開口端HLaを具備し、高圧方向FHにおいてプラグホールの開口端に臨む方向へ配した高圧側開口端HLbを具備している。更に、嵌着部800bは、開口部が筒状体に形成され、エンジンヘッドEHに設けられたヘッドリブHRに嵌着される。
エンジンヘッドEHには、上述の如く、プラグホールの開口端にヘッドリブHRが形成されている。また、当該ヘッドリブHRの端部では、図示の如く、円形状の開口領域HRaが形成される。
かかる如くレインカバー800と点火装置1000とが組み付けられると、レインカバー800のカバー側圧接面800fと圧接部430のケース側逃がし面との間には、環状の空隙路DLがコイルケース440の周面に対して同心状に形成される。
図2(c)には、圧接部430の各形状を高圧側FHへレインカバー上に正射影させた場合の投影図が示されている。具体的には、圧接部430のケース側圧接面430d及びケース側逃がし面430aをレインカバー800のカバー側圧接面800fへ正射影させている。従って、同図における円弧aはレインカバー800の外周面によるものとされ、円弧bは圧接部430の外周面430eによるものとされ、円弧cは円周エッジ430cによるものとされる。同図には、円弧a〜cによって、露出領域A1及び非圧接領域A2及び圧接領域A3に分割されている。
圧接領域A3は、円周エッジ430cによって形成された円弧cの内部とされるので、レインカバー800と圧接部430とが当接した領域である。非圧接領域A2は、ケース側逃がし面430aに対応する領域とされるので、レインカバー800のカバー側圧接面800fにおいて当接物が存在しないものの、低圧方向FLに圧接部430が空隙路DLを隔てて配置されている。露出領域A1は、円弧aの径方向外側Frとされるので、圧接部430によって投影される像は存在しない。
本実施例では、連通孔HLの低圧側開口端HLaは、図示の如く、圧接領域A3と非圧接領域A2との間に跨る状態で配置されている。これにより、連通孔HLの低圧側開口端HLaは、空隙路DLに繋がることとなる。また、低圧側開口端HLaは、かかる形態に限定されるものでなく、当該低圧側開口端HLaのうち少なくとも一部範囲が非圧接領域A2に含まれる配置とされれば良い。従って、低圧側開口端HLaは、全ての領域が非圧 接領域A2に内包されても良く、非圧接領域A2と露出領域A1との間に跨るように配置されても良い。これにより、レインカバー800がコイルケース440に対して同軸的に回動する際、円周エッジ430cとコイルケース440との相対位置が常に一定に保たれているので、低圧側開口端HLaと円周エッジ430cとの相対位置も常に変わることなく、低圧側開口端HLaは、空隙路DLに常に繋がった状態が維持される。
また、連通孔HLの高圧側開口端HLbは、図示の如く、ホールリブHRと開口領域HRaとの間に跨る状態で配置されている。これにより、連通孔HLの高圧側開口端HLbは、プラグホールに繋がることとなる。また、高圧側開口端HLbは、かかる形態に限定されるものでなく、当該高圧側開口端HLbのうち少なくとも一部範囲が開口領域に含まれる配置とされれば良い。このとき、レインカバー800がコイルケース440に対して同軸的に回動する際、開口領域HRaと高圧側開口端HLbとの相対位置が常に一定に保たれているので、当該高圧側開口端HLbは、開口領域HRaに常に繋がった状態が維持される。
本実施例によると、図2(b)に示す如く、レインカバー800に形成された連通孔HLの低圧側開口端HLa及び高圧側開口端HLbは、各々が空隙路DL及びプラグホールに繋げられているので、連通孔HLを介して空隙路DL及びプラグホールを連通させ、気流の流れを確保させる。
また、レインカバー800がコイルケース440に挿通されると、レインカバー800の連通孔HLは、移動方向がコイルケース440の中心軸を回転中心とする周方向に拘束される。このとき、低圧側開口端HLaと円周エッジ430との径方向外側Frに関する相対位置、及び、高圧側開口端HLbと開口領域HRaとの径方向外側Frに関する相対位置、の両相対位置が一定に保たれるので、当該レインカバー800がコイルケース440を回動しても空隙路DLとプラグホールとの連通状態が維持される。
更に、低圧側開口端HLaの少なくとも一部領域には、低圧方向FLに圧接部430が空隙路DLを隔てて配置されているので、当該圧接部430が水避けの機能を果たし、水滴のプラグホールへの侵入が抑制される。
併せて、本実施例に係る内燃機関の点火装置によると、点火装置1000のケース体400において通気に係る溝の形成を排除させたので、当該ケース体400は、簡素な構成の金型を用いて製造されることが可能となる。
また、レインカバー800の表面形状が簡素化されるので、成形不良が低減され、これにより、生産コストの低廉化が図られる。
図3には、実施例1に係る点火装置の変更例が示されている。図3(a)には、図1(a)にて示されるZ部の拡大図が示されている。図3(b)には、図3(a)にて示されるA部の拡大図が示されている。また、図3(c)には、図3(a)にて示されるB部の拡大図が示されている。尚、実施例1における同一箇所には同一番号を付し、説明を適宜省略することとする。
図3(b)を参照すると、圧接部430には、前記コイルケースに対して同心大径の円形状を成す外周面430eが形成されている。また、外周面430eを含むケース側逃がし面430aには、連通溝430bが形成されている。かかる連通溝430bは、切り欠き状のものが所定範囲に形成されるが、当該切り欠き形状又は欠きの形成される範囲を問うものではない。
レインカバー800は、円筒状の鍔部800cが更に追加構成されている。かかる鍔部800cは、圧接部430の外周面を嵌挿させ、図3(c)に示す如く、閉ざされた環状空間PLを形成させる。また、連通溝430bの形成されている部分では、図3(b)に示す如く、レインカバー800及び圧接部430によって形成された環状空間PLと点火装置の外側の外部空間OAとが当該連通溝430bによって連通される。
本実施例に係る点火装置では、プラグホールの内部の気体が膨張するとき、図3(c)に示す如く、プラグホールの内部の気体は、レインカバー800の連通孔HLを介して環状空間PLへと導かれる。かかる気流は、半円周状の環状空間PLに沿って移動する。その後、連通溝430bに到達した気流は、当該連通溝430bを介して外部空間へと放出される。即ち、本実施例では、カバー側圧接面800fは、円又は円弧状の溝を設けることなくプラグホール内の気体を大気開放させ得る。また、レインカバー800では、低圧側の底面が図示の如くフラット面とされ、これにより、当該レインカバー800の形状が簡素化され、併せて、レインカバー800を注型させる金型の複雑化が解消される。
本実施例によると、図3(b)に示す如く、連通溝430bの開放端が高所にレイアウトされるので、エンジンヘッドのホールリブHRが一時的に浸水する場合であっても、プラグホール内への水の進入が抑制される。また、連通溝430bと連通孔HLとの間に介在する環状空間PLが所定長さ確保されるので、これによっても、プラグホール内への水の浸入が抑制される。
また、点火装置1000のケース体400において通気に係る溝の形成を排除させたので、当該ケース体400は、簡素な構成の金型を用いて製造されることが可能となる。
更に、レインカバー800の表面形状が簡素化されるので、成形不良が低減され、これにより、生産コストの低廉化が図られる。
尚、本実施例では、連通溝430bが切り欠き状のものとされているが、当該連通溝430bは、これに限定されることなく、図4に示されるような、キリ孔430b’を穿孔させたものとしても良い。
図5には、実施例1に係る点火装置の変更例が示されている。図5(a)には、図1(a)にて示されるZ部の拡大図が示されている。図5(b)には、図5(a)にて示されるA部の拡大図が示されている。図5(c)には、圧接部430を高圧側FHへレインカバー上に正射影させた場合の投影図が示されている。
図5(a)に示す如く、コイルケース440とイグナイタケース410との連接部では、当該コイルケース440の低圧側FLとされる端部(特許請求の範囲における低圧側端部)に圧接部430が形成されている。かかる圧接部430は、図5(b)に示す如く、フラット状のケース側圧接面430pと外周面430eとが形成されている。
レインカバー800は、実施例1の構成に加え、当該レインカバー800の低圧方向FLの表面にカバー側圧接面800fとカバー側逃がし面800dとが形成され、当該両面の境界部には閉鎖エッジ800gが形成されている。このうち、カバー側圧接面800fは、圧接部430に当接する面であって、当該圧接部430から圧力が加えられる。カバー側逃がし面800dは、上述した面取加工と同様の加工が施されたものである。また、閉鎖エッジ800gは、圧接部430の外周面430eに内包されるようにレイアウトされる。尚、前述の如く、レインカバー800には低圧側開口端HLa及び高圧側開口端HLbを具備する連通孔HLが設けられている。
かかる如くレインカバー800と点火装置1000とが組み付けられると、レインカバー800のカバー側圧接面800fと圧接部430のケース側圧接面430pとの間には、環状の空隙路DLがコイルケース440の周面に対して同心状に形成される。
図5(c)には、圧接部430を高圧側FHへレインカバー上に正射影させた場合の投影図が示されている。具体的には、圧接部430の外周面430eをケース側逃がし面430aへ正射影させている。従って、同図における円弧aはレインカバー800の外周面によるものとされ、円弧bは圧接部430の外周面430eによるものとされ、円弧cはレインカバー800の閉鎖エッジ800gによるものとされる。また、同図には、円弧a〜cによって、露出領域A1及び非圧接領域A2及び圧接領域A3に分割されている。
圧接領域A3は、閉鎖エッジ800gによって形成された円弧cの内部とされるので、レインカバー800と圧接部430とが当接する領域である。非圧接領域A2及び露出領域A1は、カバー側逃がし面800dの領域を示している。このうち、非圧接領域A2は、当接物が存在しないものの、低圧方向FLに圧接部430が空隙路DLを隔てて配置されている。露出領域A1は、円弧aの径方向外側Frとされるので、圧接部430によって投影される像は存在しない。
本実施例では、連通孔HLの低圧側開口端HLaは、図示の如く、圧接領域A3と非圧接領域A2との間に跨る状態で配置されている。よって、連通孔HLの低圧側開口端HLaは、空隙路DLに繋がることとなる。また、低圧側開口端HLaは、かかる形態に限定されるものでなく、当該低圧側開口端HLaのうち少なくとも一部範囲が非圧接領域A2に含まれる配置とされれば良い。これにより、低圧側開口端HLaは、図5(c)に示す如く、一部領域でも非圧接領域A2に含まれれば外部空間OAに連通されることとなるので、当該低圧側開口端HLaをコイルケースの軸芯側に幾分シフトさせることが可能となる。尚、連通孔HLの高圧側開口端HLbについては、実施例1と同様のレイアウトとされる。
本実施例によると、レインカバー800のカバー側逃がし面800dは、図5(b)に示す如く、面取加工によって下り勾配が形成されるので、低圧側FLから流下する水滴が当該勾配を流下し、より効果的に、水滴のプラグホールへの侵入が抑制される。
また、低圧側開口端HLaの少なくとも一部領域には、低圧方向FLに圧接部430が空隙路DLを隔てて配置されているので、当該圧接部430が水避けの機能を果たし、水滴のプラグホールへの侵入が抑制される。
更に、点火装置1000のケース体400において通気に係る溝の形成を排除させたので、当該ケース体400は、簡素な構成の金型を用いて製造されることが可能となる。
加えて、レインカバー800の表面には面取加工のみが形成されるので、かかる表面形状の簡素化に伴い、形不良が低減され、これにより、生産コストの低廉化が図られる。
図6には、実施例3に係る点火装置の変更例が示されている。図6(a)には、図1(a)にて示されるZ部の拡大図が示されている。図6(b)には、図6(a)にて示されるA部の拡大図が示されている。また、図6(c)には、図6(a)にて示されるB部の拡大図が示されている。尚、実施例3における同一箇所には同一番号を付し、説明を適宜省略することとする。
図6(b)を参照すると、圧接部430には、前記コイルケースに対して同心大径の円形状を成す外周面430eが形成されている。また、外周面430eを含む圧接部430には、連通溝430bが形成されている。かかる連通溝430bは、切り欠き状のものが所定範囲に形成されるが、当該切り欠き形状又は欠きの形成される範囲を問うものではない。
レインカバー800は、円筒状の鍔部800cが更に追加構成されている。かかる鍔部800cは、圧接部430の外周面を嵌挿させ、図6(c)に示す如く、閉ざされた環状空間PLを形成させる。また、連通溝430bの形成されている部分では、図6(b)に示す如く、レインカバー800及び圧接部430によって形成された環状空間PLと点火装置の外側の外部空間OAとが当該連通溝430bによって連通される。ここで、図示の如く、本実施例における環状空間は、略四角形を成している。低圧側開口端HLaは、実施例4と同様、カバー側逃がし面800dを成す傾斜面がコイルケースの中心軸側に空間を形成させるので、当該低圧側開口端HLaをコイルケースの軸芯側に幾分シフトさせることが可能となる。
本実施例に係る点火装置では、プラグホールの内部の気体が膨張するとき、図6(c)に示す如く、プラグホールの内部の気体は、レインカバー800の連通孔HLを介して環状空間PLへと導かれる。かかる気流は、半円周状の環状空間PLに沿って移動する。その後、連通溝430bに到達した気流は、当該連通溝430bを介して外部空間へと放出される。
本実施例によると、図6(b)に示す如く、連通溝430bの開放端が高所にレイアウトされるので、エンジンヘッドのホールリブHRが一時的に浸水する場合であっても、プラグホール内への水の進入が抑制される。また、連通溝430bと連通孔HLとの間に介在する環状空間PLが所定長さ確保されるので、これによっても、プラグホール内への水の浸入が抑制される。
更に、点火装置1000のケース体400において通気に係る溝の形成を排除させたので、当該ケース体400は、簡素な構成の金型を用いて製造されることが可能となる。
図7には、実施例1に係る点火装置の更なる変更例が示されている。かかる点火装置1000は、ケース体400の圧接部430’が従前の圧接部430と比較して図示の如く変更されている。即ち、本実施例に係る圧接部430’は、所定範囲のみがコネクタ110aの根元部まで延在している。そして、かかる圧接部430’の所定範囲には、前述同様、連通溝が形成されている。ここで、当該連通溝には、低圧方向FLに低圧側溝端部430kが配される。このとき、当該低圧側溝端部430kは、更に高所に配置されることとされるので、水の浸入がより効果的に抑制される。また、当該低圧側溝端部430kにおける低圧方向FLの直上には、コネクタ110aの根元部(特許請求の範囲における所定の構造物)が配置されるので、当該根元部が水の流れを遮蔽させ、より効果的にプラグホールへの水の浸入が抑制される。
図8には、レインカバー800に形成される連通孔HLの変更例が示されている。かかる連通孔HLは、環状空間PL又は空隙路DLに繋がる低圧側開口端HLaが、プラグホールの開口領域に繋がる高圧側開口端HLbよりも径方向外側Frに配されている。かかる如く低圧側開口端HLaがレイアウトされると、プラグホールの口径又はプラグホールの入口径が小径とされる場合であっても、プラグホールと環状空間PL等とを確実に連通させることが可能となる。尚、かかる連通孔HLは、図示の如く、傾斜状の孔を穿孔させることで実現されるが、これに限定されるものではない。
図9には、実施例1又は実施例3にて説明された連通溝の変更例が示されている。図9(a1)には、連通溝800xがレインカバー800に形成されている。また、図9(a2)には、図9(a1)におけるA−A’を矢視方向に観察した外観図が示されている。即ち、図9(a1)の連通溝800xは、レインカバー800に形成された切り欠き面と圧接部430の外周面とによって溝形状が形成される。
また、図9(a1)の連通溝800xを改変し図9(b1)に示される連通溝800yとしても良い。かかる連通溝800yは、レインカバー800に形成される切り欠き面が当該レインカバー800の外周面にまで到達している状態のものが示されている。
更に、図9(b1)の連通溝800yを改変し図9(c1)に示される連通溝800zとしても良い。かかる連通溝800zは、レインカバー800に形成させた穿孔孔によるものとされる。
即ち、本実施例では、連通溝800x〜800zがレインカバー800のみに形成され、圧接部430において連通溝に関係する加工が施されない構成とされる。従って、ケース体400の形状が簡素化され、これに応じて、ケース体の注型時に用いられる金型の形状もシンプルになり、これにより、不良成形品の低減、及び、生産コストの低廉化が図られる。
尚、本発明は、ペン型の点火装置に限定されるものでなく、コイルをプラグホールの外部に備えプラグホール内に高圧ターミナルを挿通させるタイプの点火装置、この他、種々の形態の点火装置に適用され得ることは言うまでも無い。
本実施の形態に係る内燃機関の点火装置の構成を示す図 実施例1に係る点火装置の拡大図。 実施例2に係る点火装置の拡大図。 連通孔の変更例を示す図 実施例3に係る点火装置の拡大図。 実施例4に係る点火装置の拡大図。 実施例5に係る点火装置の拡大図。 実施例6に係る点火装置の拡大図。 実施例7に係る点火装置の拡大図。
符号の説明
1000 内燃機関の点火装置
440 コイルケース
EH 内燃機関のヘッド部
HR ヘッドリブ(プラグホールの開口端)
430 圧接部
430a ケース側逃がし面
430b 連通溝
430c 円周エッジ
430d ケース側圧接面
430e 外周面
800 レインカバー
800f カバー側圧接面
HL 連通孔
HLa 低圧側開口端
HLb 高圧側開口端
A2 非圧接領域
HRa 開口領域

Claims (5)

  1. 内燃機関のヘッド部に形成されたプラグホールの開口端に配されるレインカバーを備え、且つ、前記レインカバーを介挿させつつ前記プラグホールの内部にコイルケースを挿通させ前記プラグホールに設けられた点火プラグを放電させる点火装置において、
    前記コイルケースの低圧側端部に形成された圧接部は、
    前記コイルケースに対して同心大径の円周エッジを有し当該円周エッジの内部にて前記レインカバーを圧接するケース側圧接面と、前記円周エッジの径方向外側に形成されたケース側逃がし面とを備え、
    前記レインカバーは、
    前記圧接部に対向するカバー側圧接面へ配された低圧側開口端と前記プラグホールの開口端に臨む方向へ配された高圧側開口端とを具備する連通孔を備え、
    前記低圧側開口端のうち少なくとも一部範囲は、
    前記レインカバーが前記コイルケースに対して同軸的に回動した際、前記ケース側逃がし面を前記カバー側圧接面へ投影させた非圧接領域に含まれる配置とされ、
    前記高圧側開口端のうち少なくとも一部範囲は、
    前記レインカバーが前記コイルケースに対して同軸的に回動した際、前記プラグホールの開口端に形成された開口領域に対面する配置とされることを特徴とする点火装置。
  2. 内燃機関のヘッド部に形成されたプラグホールの開口端に配されるレインカバーを備え、且つ、前記レインカバーを介挿させつつ前記プラグホールの内部にコイルケースを挿通させ前記プラグホールに設けられた点火プラグを放電させる点火装置において、
    前記コイルケースの低圧側端部に形成された圧接部は、
    前記コイルケースに対して同心大径の円形状を成す外周面と、前記外周面に対して同心小径の円周エッジを有し当該円周エッジの内部にて前記レインカバーを圧接するケース側圧接面と、前記外周面と前記円周エッジとの間に形成され前記レインカバーの表面から離隔された形状を成すケース側逃がし面とを備え、
    前記レインカバーは、
    前記外周面を嵌挿させる円周状の鍔部を備え、且つ、前記圧接部に対向するカバー側圧接面へ配された低圧側開口端と前記プラグホールの開口端に臨む方向へ配された高圧側開口端とを具備する連通孔を備え、
    前記低圧側開口端のうち少なくとも一部範囲は、
    前記レインカバーが前記コイルケースに対して同軸的に回動した際、前記ケース側逃がし面を前記カバー側圧接面に投影させた非圧接領域に含まれる配置とされ、
    前記高圧側開口端のうち少なくとも一部範囲は、
    前記レインカバーが前記コイルケースに対して同軸的に回動した際、前記プラグホールの開口端に形成された開口領域に対面する配置とされ、
    前記圧接部又は前記レインカバーの何れか一方には、
    前記圧接部と前記レインカバーとによって形成される環状空間を外部空間へ連通させる連通溝が形成されていることを特徴とする点火装置。
  3. 内燃機関のヘッド部に形成されたプラグホールの開口端に配されるレインカバーを備え、且つ、前記レインカバーを介挿させつつ前記プラグホールの内部にコイルケースが挿通され前記プラグホールに設けられた点火プラグを放電させる点火装置において、
    前記レインカバーは、
    前記コイルケースの低圧側端部に形成された圧接部に対向するカバー側圧接面へ配された低圧側開口端と前記プラグホールの開口端に臨む方向へ配された高圧側開口端とを具備する連通孔を備え、且つ、前記圧接部の外周面に内包される閉鎖エッジを有し当該閉鎖エッジの内部にて前記圧接部から圧接されるカバー側圧接面と、前記閉鎖エッジの径方向外側に形成されたカバー側逃がし面とを備え、
    前記低圧側開口端のうち少なくとも一部範囲は、
    前記圧接部のケース側圧接面を前記逃がし面へ投影させた非圧接領域に含まれる配置とされ、
    前記高圧側開口端のうち少なくとも一部範囲は、
    前記レインカバーが前記コイルケースに対して同軸的に回動した際、前記プラグホールの開口端に形成された開口領域に対面する配置とされることを特徴とする点火装置。
  4. 内燃機関のヘッド部に形成されたプラグホールの開口端に配されるレインカバーを備え、且つ、前記レインカバーを介挿させつつ前記プラグホールの内部にコイルケースが挿通され前記プラグホールに設けられた点火プラグを放電させる点火装置において、
    前記コイルケースの低圧側端部に形成された圧接部は、
    前記コイルケースに対して同心大径の円形状を成す外周面を備え、
    前記レインカバーは、
    前記圧接部に対向するカバー側圧接面へ配された低圧側開口端と前記プラグホールの開口端に臨む方向へ配された高圧側開口端とを具備する連通孔を備え、且つ、前記外周面を嵌挿させる円周状の鍔部と、前記圧接部の外周面に内包される閉鎖エッジを有し当該閉鎖エッジの内部にて前記圧接部から圧接されるカバー側圧接面と、前記閉鎖エッジの径方向外側に形成されたカバー側逃がし面とを備え、
    前記低圧側開口端のうち少なくとも一部範囲は、
    前記圧接部のケース側圧接面を前記逃がし面へ投影させた非圧接領域に含まれる配置とされ、
    前記高圧側開口端のうち少なくとも一部範囲は、
    前記レインカバーが前記コイルケースに対して同心的に回動した際、前記プラグホールの開口端に形成された開口領域に対面する配置とされ、
    前記圧接部又は前記レインカバーの何れか一方には、
    前記圧接部と前記レインカバーとによって形成される環状空間を外部空間へ連通させる連通溝が形成されていることを特徴とする点火装置。
  5. 前記低圧側開口端は、前記高圧側開口端より径方向外側に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の点火装置。
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