JP3520745B2 - 内燃機関用点火コイル - Google Patents
内燃機関用点火コイルInfo
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Description
る点火装置に用いる内燃機関用点火コイルに関するもの
である。
火コイルの構造を示したもので、図4(A)はこの内燃
機関用点火コイルの縦断面図、図4(B)はこの内燃機
関用点火コイルでケースの開口部側から見た状態の正面
図(ただし、ボビンの真上に存在する樹脂は省略してい
る。)である。
心1の外周に1次ボビン2を介して1次コイル3が巻装
され、1次コイル3の外周に2次ボビン4を介して2次
コイル5とが巻装されている。これら1次ボビン2,1
次コイル3,2次ボビン4,2次コイル5はケース6内
に収納されている。ケース6の一端側である底部6aの
外面には、高圧コード保持筒部7がその底部7aを一体
化させて設けられている。この高圧コード保持筒部7の
底部7aからは、該高圧コード保持筒部7の内部に2次
端子金具8が突設されている。2次端子金具8には、2
次コイル5の一端部5aが接続されている。ケース6内
には、エポキシ樹脂の如き樹脂9が真空注型により充填
されている。ケース6の開口部6bは、開口されたまま
となっている。1次ボビン2の鍔部の一部には、1次端
子金具10の基部が絶縁支持されている。この1次端子
金具10の基部には、1次コイル3の一端部3aが接続
されている。1次端子金具10の先端部は、ケース6の
開口部6bから外に導出されている。なお、11は鉄心
1や1次,2次ボビン2,4等をケース6に位置決めす
るために2次ボビン4に突設されていてケース6の位置
決め溝12に係合されている位置決めリブである。
うな構造の従来の内燃機関用点火コイルでは、樹脂9を
真空注型後に硬化炉に入れて硬化させた際に、高圧コー
ド保持筒部7の底部7aに対応したケース6内の樹脂9
aは他のコイル周辺の樹脂9より多く充填されているた
め、該高圧コード保持筒部7の底部7aに対応したケー
ス6内の樹脂9aの硬化が遅く、ケース6の他端部であ
る開口部6b側で該樹脂9aにクレーター13が発生す
る問題点があった。
部に対応したケース内の樹脂に、ケースの端部側でクレ
ーターが発生するのを防止できる内燃機関用点火コイル
を提供することにある。
る内燃機関用点火コイルは、鉄心の外周にボビンを介し
て1次コイルと2次コイルとが巻装されている。これら
ボビンと1次コイルと2次コイルとはケース内に収納さ
れている。ケースの外面またはボビンと一体な部分に、
高圧コード保持筒部が一体に設けられている。該高圧コ
ード保持筒部の底部から該高圧コード保持筒部の内部に
2次端子金具が突設されている。ケース内には樹脂が充
填されている。
底部に対応した箇所のケース内にリブが設けられてい
る。このリブは、高圧コード保持筒部の底部に対応した
箇所のケース内における2次コイルの外周とケースの内
面との間の樹脂注型厚みを、2次コイルの外周の他の部
分における該2次コイルの外周とケースの内面との間の
樹脂注型厚みにほぼ近似させるように設けられている。
この場合、リブは、高圧コード保持筒部の底部からケー
スの対向端部に向けて突設する場合と、2次コイルの外
周に対向するケースの内面から内向きに複数突設する場
合とがある。
応した箇所のケース内の樹脂注型厚みを、2次コイルの
外周の他の部分における樹脂注型厚みにほぼ近似させる
ようにリブを設けると、樹脂の硬化が他の部分と同じよ
うにすすみ、高圧コード保持筒部の底部に対応した箇所
のケース内の樹脂にケースの端部側でクレーターが発生
するのを防止することができる。
高圧コード保持筒部の底部に対応した箇所のケース内に
おける2次コイルの外周とケースの内面との間の樹脂注
型厚みを、2次コイルの外周の他の部分における該2次
コイルの外周とケースの内面との間の樹脂注型厚みにほ
ぼ近似させるとは、厳密にする必要はなく、高圧コード
保持筒部の底部に対応した箇所のケース内の樹脂にケー
スの端部側でクレーターが発生しない程度に近似させれ
ばよい。また、当然のことながら、リブの厚みも一定で
なくてもよく、またリブがウエーブする等していてもよ
い。
内燃機関用点火コイルにおける実施の形態の第1例を示
したもので、図1(A)はこの内燃機関用点火コイルの
縦断面図、図1(B)はこの内燃機関用点火コイルでケ
ースの開口部側から見た正面図(ただし、ボビンの真上
に存在する樹脂は省略している。)である。なお、前述
した図4(A)(B)と対応した部分には同一符号を付
けて示している。
圧コード保持筒部7の底部7aに対応した箇所のケース
6内にリブ14が設けられている。このリブ14は、高
圧コード保持筒部7の底部7aに対応した箇所のケース
6内における2次コイル5の外周とケース6の内面との
間の樹脂注型厚みを、2次コイル5の外周の他の部分に
おける該2次コイル5の外周とケース6の内面との間の
樹脂注型厚みにほぼ近似させるように設けられている。
本例の場合のリブ14は、図1(B)に示すように断面
円弧状をなしていて、高圧コード保持筒部7の底部7a
からケース6の対向端部若しくは他端部である開口部6
bに向けて一体に突設されている。この例では、換言す
れば、リブ14はケース6の底部6aからケース6の対
向端部若しくは他端部である開口部6bに向けて一体に
突設されている。その他の構成は、前述した従来例であ
る図4(A)(B)と同様であり、ケース6内には同様
にエポキシ樹脂の如き樹脂9が真空注型により充填され
ている。
aに対応した箇所のケース6内の樹脂注型厚みを、2次
コイル5の外周の他の部分における樹脂注型厚みにほぼ
近似させるようにリブ14を設けると、樹脂9の硬化が
他の部分と同じようにすすみ、高圧コード保持筒部7の
底部7aに対応した箇所のケース6内の樹脂9にケース
6の端部側でクレーターが発生するのを防止することが
できる。
関用点火コイルにおける実施の形態の第1例を示したも
ので、図2(A)はこの内燃機関用点火コイルの縦断面
図、図2(B)はこの内燃機関用点火コイルでケースの
開口部側から見た状態の正面図(ただし、ボビンの真上
に存在する樹脂は省略している。)である。なお、前述
した図1(A)(B)と対応した部分には同一符号を付
けて示している。
圧コード保持筒部7の底部7aに対応した箇所のケース
6内にリブ14が設けられている。このリブ14は、高
圧コード保持筒部7の底部7aに対応した箇所のケース
6内における2次コイル5の外周とケース6の内面との
間の樹脂注型厚みを、2次コイル5の外周の他の部分に
おける該2次コイル5の外周とケース6の内面との間の
樹脂注型厚みにほぼ近似させるように設けられている点
は第1例と同様である。本例の場合のリブ14は、2次
コイル5の外周に対向するケース6の内面から内向きに
複数突設されている。その他の構成は、前述した第1例
である図1(A)(B)と同様であり、ケース6内には
同様にエポキシ樹脂の如き樹脂9が真空注型により充填
されている。
な効果を得ることができる。
ルにおける実施の形態の第3例を示した内燃機関用点火
コイルの縦断面図である。ある。なお、前述した図1
(A)(B)と対応した部分には同一符号を付けて示し
ている。
心2の外周に一体に設けられている1次ボビン2の片側
の鍔部2から延長されて該1次ボビン2と一体な部分1
5に、高圧コード保持筒部7がその底部7aを一体化さ
せて設けられている。これに伴い、高圧コード保持筒部
7はその先端側をケース6の開口部6bから外に突出さ
せて配置されている。ケース6内には、エポキシ樹脂の
如き樹脂9が1次ボビン2と一体な部分15を埋めるよ
うにして真空注型により充填されている。このような内
燃機関用点火コイルにおいても、高圧コード保持筒部7
の底部7aに対応した箇所のケース6内にリブ14が設
けられている。このリブ14は、高圧コード保持筒部7
の底部7aに対応した箇所のケース6内における2次コ
イル5の外周とケース6の内面との間の樹脂注型厚み
を、2次コイル5の外周の他の部分における該2次コイ
ル5の外周とケース6の内面との間の樹脂注型厚みにほ
ぼ近似させるように設けられている点は第1例と同様で
ある。また本例の場合のリブ14は、図1に示したと同
様に断面円弧状をなしていて、高圧コード保持筒部7の
底部7aからケース6の一端である底部6aに向けて一
体に突設されている。その他の構成は、前述した図1に
示した第1例と同様である。
な効果を得ることができる。なお、この第3例のタイプ
でもリブ14は、第2例の場合と同様に、2次コイル5
の外周に対向するケース6の内面から内向きに複数突設
することもできる。
いては、高圧コード保持筒部の底部に対応した箇所のケ
ース内の樹脂注型厚みを、2次コイルの外周の他の部分
における樹脂注型厚みにほぼ近似させるようにリブを設
けているので、樹脂の硬化が他の部分と同じようにすす
み、高圧コード保持筒部の底部に対応した箇所のケース
内の樹脂にケースの端部側でクレーターが発生するのを
防止することができる。
施の形態の第1例を示したもので、(A)はこの内燃機
関用点火コイルの縦断面図、(B)はこの内燃機関用点
火コイルでケースの開口部側から見た状態の正面図であ
る。
施の形態の第2例を示したもので、(A)はこの内燃機
関用点火コイルの縦断面図、(B)はこの内燃機関用点
火コイルでケースの開口部側から見た状態の正面図であ
る。
施の形態の第3例を示す一部縦断側面図である。
ので、(A)はこの内燃機関用点火コイルの縦断面図、
(B)はこの内燃機関用点火コイルでケースの開口部側
から見た状態の正面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 鉄心の外周にボビンを介して1次コイル
と2次コイルとが巻装され、前記ボビンと前記1次コイ
ルと前記2次コイルとがケース内に収納され、前記ケー
スの外面に高圧コード保持筒部が一体に設けられ、前記
高圧コード保持筒部の底部から該高圧コード保持筒部の
内部に2次端子金具が突設され、前記ケース内には樹脂
が充填されている内燃機関用点火コイルにおいて、 前記高圧コード保持筒部の底部に対応した箇所の前記ケ
ース内にリブが設けられ、前記リブは前記高圧コード保
持筒部の底部に対応した箇所の前記ケース内における前
記2次コイルの外周と前記ケースの内面との間の樹脂注
型厚みを、前記2次コイルの外周の他の部分における該
2次コイルの外周と前記ケースの内面との間の樹脂注型
厚みにほぼ近似させるように設けられていることを特徴
とする内燃機関用点火コイル。 - 【請求項2】 鉄心の外周にボビンを介して1次コイル
と2次コイルとが巻装され、前記ボビンと前記1次コイ
ルと前記2次コイルとがケース内に収納され、前記ボビ
ンと一体な部分に高圧コード保持筒部が一体に設けら
れ、前記高圧コード保持筒部の底部から該高圧コード保
持筒部の内部に2次端子金具が突設され、前記ケース内
には樹脂が充填されている内燃機関用点火コイルにおい
て、 前記高圧コード保持筒部の底部に対応した箇所の前記ケ
ース内にリブが設けられ、前記リブは前記高圧コード保
持筒部の底部に対応した箇所の前記ケース内における前
記2次コイルの外周と前記ケースの内面との間の樹脂注
型厚みを、前記2次コイルの外周の他の部分における該
2次コイルの外周と前記ケースの内面との間の樹脂注型
厚みにほぼ近似させるように設けられていることを特徴
とする内燃機関用点火コイル。 - 【請求項3】 前記リブは前記高圧コード保持筒部の底
部から前記ケースの対向端部に向けて突設されているこ
とを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関用点
火コイル。 - 【請求項4】 前記リブは前記2次コイルの外周に対向
する前記ケースの内面から内向きに複数突設されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関用
点火コイル。
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JPH11154617A JPH11154617A (ja) | 1999-06-08 |
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Family
ID=18114326
Family Applications (1)
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JP31979997A Expired - Fee Related JP3520745B2 (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | 内燃機関用点火コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3520745B2 (ja) |
-
1997
- 1997-11-20 JP JP31979997A patent/JP3520745B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11154617A (ja) | 1999-06-08 |
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