JPH054268Y2 - - Google Patents

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JPH054268Y2
JPH054268Y2 JP5514988U JP5514988U JPH054268Y2 JP H054268 Y2 JPH054268 Y2 JP H054268Y2 JP 5514988 U JP5514988 U JP 5514988U JP 5514988 U JP5514988 U JP 5514988U JP H054268 Y2 JPH054268 Y2 JP H054268Y2
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coil
bobbin
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voltage terminal
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、内燃機関用点火装置に用いる点火コ
イルに関するものである。
[従来の技術] 最近、2次コイルをボビンに設けた多数のコイ
ル巻回溝に分割して巻回する構造の分割巻き形点
火コイルが多く用いられるようになつた。
第6図は従来の分割巻き形点火コイルの要部を
示したもので、同図において1はコイル巻回用胴
部1aの一端側に筒状の高圧コード接続部1bを
有する1次ボビン、2はコイル巻回用胴部1aに
巻回された1次コイルである。また3は軸線方向
に並ぶ多数のコイル巻回溝3a,3a,……を有
する2次ボビンで、これらのコイル巻回溝3a,
3a,……に順次巻回された単位コイル4,4,
……が直列に接続されて2次コイル5が構成され
ている。2次ボビン3は1次ボビン1の胴部1a
を外側から囲むように配置されて適宜の手段によ
り1次ボビンに対して同心的に位置決めされてい
る。
高圧コード接続部1bの2次ボビン3側の端部
壁1b1を貫通させて木ネジ状の高圧端子6が取
付けられ、この高圧端子6の頭部側に設けられた
端子金具7に2次コイル5の非接地側の端末部5
aが接続されている。1次ボビンのコイル巻回用
胴部1aの内側には鉄心8が挿入されている。
上記点火コイルは図示しない注型用ケース内に
挿入され、該注型用ケース内に熱硬化性樹脂が注
型されて1次コイル及び2次コイルが1次ボビン
及び2次ボビンとともにモールドされる。これに
より1次ボビンと2次ボビンとの間の隙間及び1
次コイルと2次ボビンとの間の隙間に樹脂が充填
されるとともに、2次コイルの外周側が樹脂で覆
われる。
[考案が解決しようとする課題] 近年内燃機関用の電装品に対しては、極力小形
軽量化を図ることが要求されるようになつてい
る。分割巻き形点火コイルもその例外ではなく、
小形化を進めるために1次コイルと2次コイルと
をできるだけ接近させて配置する設計がなされる
ようになつた。そのため1次コイル2と高圧端子
6との間の距離が短くなるのを避けられなくなつ
た。
一般に1次ボビン1及び2次ボビン3は、コイ
ルの巻回の妨げになるバリを生じさせないよう
に、成形性が良好な熱過塑性樹脂により射出成形
される。これに対し1次コイル及び2次コイルの
モールドは、線径が細いコイル導体に射出圧を加
えないようにするために、熱硬化性樹脂を注型す
ることにより行われるのが普通である。このよう
にボビンとモールド部とは異質の樹脂からなるた
め、両者間の結合は弱くならざるを得ない。従つ
て冷熱サイクルが繰返されるとモールド部と1次
ボビンとの間の界面に空隙が生じることがあり、
空隙が生じた部分が絶縁の弱点になるおそれがあ
る。特に第6図に太線で示した界面A′に沿つて
空隙が生じると、高圧端子と1次コイルとの間の
電位差によりこの界面A′に沿つて沿面放電が生
じるという問題があつた。
本考案の目的は、高圧端子と1次コイルとの間
で沿面放電が生じるおそれをなくした分割巻き形
の内燃機関用点火コイルを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、コイル巻回用胴部の一端側に筒状の
高圧コード接続部を有する1次ボビンと、軸線方
向に並ぶ多数のコイル巻回溝を有し1次ボビンの
胴部を外側から囲むように配置された2次ボビン
と、1次ボビンのコイル巻回用胴部に巻回された
1次コイルと、2次ボビンの多数のコイル巻回溝
に分割巻きされた2次コイルとを備えて、高圧コ
ード接続部の2次ボビン側の端部壁を貫通させて
取付けられた高圧端子に2次コイルの非接地側の
端末部が接続されている内燃機関用点火コイルに
おいて、点火コイルの大形化を招くことなく高圧
端子と1次コイルとの間の沿面距離を長くして絶
縁破壊を防止できるようにしたものである。
そのため本考案においては、1次ボビンに、高
圧端子とコイル巻回用胴部との間に介在する凹部
を設け、2次ボビンの高圧端子側の端部に設けた
突出部を該凹部内に挿入した。
[作用] 上記のように構成すると、1次コイルと2次コ
イルとの間の距離を拡大することなく、高圧端子
と1次コイルとの間の沿面距離を長くすることが
できるため、点火コイルの大形化を招くことな
く、高圧端子と1次コイルとの間の沿面放電を防
ぐことができ、小形でしかも絶縁耐力が高い点火
コイルを得ることができる。
[実施例] 以下添附図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
第1図は本考案の実施例を示したもので、同図
において10は熱過塑性樹脂の成形品からなる1
次ボビンである。この1次ボビンは、コイル巻回
用胴部11と、該コイル巻回用胴部11の一端側
に設けられた筒状の高圧コード接続部12とを有
し、コイル巻回用胴部11に1次コイル13が巻
回されている。高圧コード接続部12はその軸線
が胴部11の軸線と平行するように設けられてそ
の後端部が胴部11の端部に一体化され、該高圧
コード接続部12の後端部側の端部壁12aを貫
通させて木ネジ状の高圧端子14が取付けられて
いる。
高圧コード接続部12内には、その先端の開口
部側から図示しない高圧コードの端部が挿入さ
れ、該高圧コードの芯線内に高圧端子14が係入
される。
高圧端子14の頭部14aにはピン状の端子金
具15が接続され、この端子金具に2次コイルの
端末部が半田付けされるようになつている。
20は熱過塑性樹脂の成形品からなる2次ボビ
ンで、この2次ボビン20の外周には軸線方向に
並ぶ多数のコイル巻回溝21,21,……が設け
られている。コイル巻回溝21,21,……内に
はそれぞれ単位コイル22,22,……が順次巻
回され、これらの単位コイルが順次直列に接続さ
れて2次コイル23が構成されている。2次コイ
ル23の非接地側の端末部23aは端子金具15
に半田付けされ、2次コイル23の接地側の端末
部(図示せず。)は1次コイル13の接地側の端
末部に接続されている。1次ボビン13の胴部1
1の内側には鉄心24が挿入されている。
本考案においては、高圧端子14と1次コイル
との間の沿面距離を長くするため、1次ボビン1
0の高圧コード接続部12とコイル巻回用胴部1
1との境界部に、高圧端子14とコイル巻回用胴
部11との間に介在する凹部25を設ける。そし
て2次ボビン20の高圧端子14側の端部に板状
の突出部26を設け、該突出部26を凹部25内
に挿入する。この場合突出部26の外面と凹部2
5の内面との間には間隙が形成されるように(突
出部26が凹部25の内面に接触しないように)
しておく。
上記点火コイルは図示しない注型用ケース内に
挿入され、該ケース内に熱硬化性樹脂が注型され
て1次コイル及び2次コイルが1次ボビン及び2
次ボビンとともにモールドされる。この際に突出
部26と凹部25との間の間隙内にも樹脂が充填
される。
上記のように構成すると、高圧端子14と1次
コイル13との間を伸びる界面A(図示の太線部
分)の長さ(沿面絶縁距離)を長くすることがで
きるため、高圧端子と1次コイルとの間の電位差
により界面Aに沿つて放電が生じるのを防ぐこと
ができる。
第2図及び第3図は本考案の他の実施例を示し
たもので、この実施例では、1次ボビン10の高
圧コード接続部側の端部に鍔板部30が設けら
れ、この鍔板部30に1次コイル13の非接地側
端末部及び接地側端末部をそれぞれ接続する1次
端子及びアース端子が固定されるようになつてい
る。高圧コード接続部12は鍔板部30の端部に
一体に設けられ、該高圧コード接続部12の後端
部に設けられた略角柱状の高圧端子保持部12a
を貫通させて高圧端子14が保持されている。そ
して鍔板部30の端部から1次コイル側に突出さ
せて板状部31が設けられ、該板状部31と高圧
端子保持部12aとの間及び板状部31とコイル
巻回用胴部11との間にそれぞれ凹部25及び3
2が形成されている。
一方2次ボビン20側に設けられる突出部26
は、断面コの字形に形成され、突出部26を凹部
25内に挿入した際に高圧端子14の頭部14a
がコの字形の突出部26の内側に配置されるよう
になつている。
その他の点は第1図の実施例と同様であり、1
次コイル及び2次コイルは1次ボビン及び2次ボ
ビンとともに注型によりモールドされる。
第2図及び第3図の実施例のように高圧端子と
コイル巻回用胴部11との間に板状部31を介在
させて、この板状部の両側に凹部25及び33を
形成するようにすると、高圧端子と1次コイルと
の間を伸びる界面Aの長さを一層長くして絶縁耐
力を向上させることができる。
第2図に示したように、2次ボビン20に設け
る突出部26を断面コの字形に形成すると、高圧
端子14の頭部14aの側方をこの突出部26の
側壁部26a,26aにより遮ることができるた
め、絶縁性能を一層高めることができる。しかし
ながらこの実施例において突出部26は必ずしも
コの字形に形成する必要はなく、第4図に示した
ように単なる板状に形成してもよい。
第5図は本考案の更に他の実施例を示したもの
で、この実施例では、1次ボビンのコイル巻回用
胴部11の鍔板部30側の端部に、該鍔板部30
に隣接させて環状の鍔部33が設けられ、この鍔
部33が2次ボビン20の内周に嵌合されて、1
次ボビン10と2次ボビン20とが同心的に位置
決めされている。鍔板部30の高圧コード接続部
12側の端部に平板部34が形成され、この平板
部34と角柱状の高圧端子保持部12aとの間に
凹部25が形成されている。またこの実施例では
2次ボビンの突出部26が板状に形成されてい
て、該突出部26が2次ボビンの内周部よりも僅
かに外側に設けられ、2次ボビン20の高圧コー
ド接続部側の端部の内周寄りの部分が平板部34
の端部に当接されて2次ボビン20が1次ボビン
に対して軸線方向に位置決めされている。その他
の点は第2図及び第3図の実施例と同様である。
[考案の効果] 以上のように本考案によれば、1次ボビンに高
圧端子とコイル巻回用胴部との間に介在する凹部
を設けるとともに、2次ボビンの高圧端子側の端
部に突出部を設けて、該突出部を上記凹部内に挿
入したので、1次コイルと2次コイルとの間の距
離を拡大することなく、高圧端子と1次コイルと
の間の沿面距離を長くすることができる。従つて
点火コイルの大形化を招くことなく高圧端子と1
次コイルとの間の沿面放電を防ぐことができ、小
形でしかも絶縁耐力が高い点火コイルを得ること
ができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の半部縦断面図、第2
図は本考案の他の実施例を示す分解斜視図、第3
図は第2図の実施例の半部縦断面図、第4図は第
2図の実施例で用いることができる2次ボビンの
変形例を示す斜視図、第5図は本考案の更に他の
実施例を示す半部縦断面図、第6図は従来の点火
コイルの構造を示す半部縦断面図である。 10……1次ボビン、11……コイル巻回用胴
部、13……1次コイル、12……高圧コード接
続部、14……高圧端子、20……2次ボビン、
21……コイル巻回溝、22……単位コイル、2
3……2次コイル、25,32……凹部、26…
…突出部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 コイル巻回用胴部の一端側に筒状の高圧コード
    接続部を有する1次ボビンと、軸線方向に並ぶ多
    数のコイル巻回溝を有し前記1次ボビンの胴部を
    外側から囲むように配置された2次ボビンと、前
    記1次ボビンのコイル巻回用胴部に巻回された1
    次コイルと、前記2次ボビンの多数のコイル巻回
    溝に分割巻きされた2次コイルとを備え、前記高
    圧コード接続部の2次ボビン側の端部壁を貫通さ
    せて取付けられた高圧端子に前記2次コイルの非
    接地側の端末部が接続されている内燃機関用点火
    コイルにおいて、 前記1次ボビンに、前記高圧端子とコイル巻回
    用胴部との間に介在する凹部が設けられ、 前記2次ボビンの前記高圧端子側の端部に設け
    られた突出部が前記凹部内に挿入されていること
    を特徴とする内燃機関用点火コイル。
JP5514988U 1988-04-26 1988-04-26 Expired - Lifetime JPH054268Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5888542B2 (ja) * 2011-01-18 2016-03-22 矢崎総業株式会社 共鳴コイル保持部材、共鳴コイルユニット、及び、非接触電力伝送装置
WO2012098851A1 (en) * 2011-01-18 2012-07-26 Yazaki Corporation Resonance-coil holding device, resonance coil unit and non-contact type electric power transmission apparatus
JP5888541B2 (ja) * 2011-01-18 2016-03-22 矢崎総業株式会社 共鳴コイル保持部材、共鳴コイルユニット、及び、非接触電力伝送装置

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