JPH097861A - 内燃機関用点火コイル - Google Patents

内燃機関用点火コイル

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JPH097861A
JPH097861A JP7172853A JP17285395A JPH097861A JP H097861 A JPH097861 A JP H097861A JP 7172853 A JP7172853 A JP 7172853A JP 17285395 A JP17285395 A JP 17285395A JP H097861 A JPH097861 A JP H097861A
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case
terminal
coil
ignition coil
combustion engine
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JP7172853A
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English (en)
Inventor
Kazutaka Nakamichi
和孝 中道
Koji Yoshikawa
晃司 吉川
Katsuharu Ishikawa
克治 石川
Toshiro Suzuki
敏郎 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケース内でシャフト状の高圧ターミナルを適
切に支持し得る内燃機関用点火コイルを提供する。 【構成】 アッパケース30内に一次コイル12及び二
次コイル22を収容し、二次コイルに電気的に接続した
二次ターミナル24を、アッパケースの底面の開口部3
0a側に配置する。一方、ロアケース40に蓋体部40
aと筒体部40bを形成し、筒体部内にシャフト状の高
圧ターミナル8を支持する。筒体部の他端側の内面に
は、略等間隔で軸心方向に少くとも三つのリブ41等を
延出形成し、これらのリブによって高圧ターミナルの一
方の端部8bをその外周に沿って略等間隔で均等に支持
する。そして、ロアケース40に、外面をテーパ面52
a等としたプラグソケット50を装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関用点火コイルに
関し、特にシャフト状の高圧ターミナルを介して点火プ
ラグに接続する点火コイルに係る。
【0002】
【従来の技術】内燃機関用点火コイルは、コアに一次コ
イル及び二次コイルが巻装されたもので、一次コイルは
コネクタを介して一次電流を制御する制御回路に接続さ
れ、二次コイルは高圧ターミナルを介して点火プラグに
接続される。例えば、特開平6−77066号公報に
は、第1のケース内に収容する第1のコアと、第1のコ
アに対して所定の位置に配置し第1のコアと共に磁路を
形成する第2のコアと、第2のコアに巻装する一次コイ
ル及び二次コイルとを備えた内燃機関用点火コイルにお
いて、第2のコアを内蔵し少くとも一次コイルを巻装す
る一次ボビンと、一次ボビンに連結し、一次コイルの巻
線を接続する一次ターミナルを設けた連結部と、この連
結部に連結し、少くとも一次ターミナルに接続するコネ
クタターミナルを設けたコネクタ部とを一体的に形成し
て一次コイルアセンブリを構成し、一次ボビン、連結部
及びコネクタ部によって郭成される空間に第1のコアの
少くとも一部が位置するように、一次コイルアセンブリ
を第1のケース内に配設するようにした点火コイルが提
案されている。同公報に記載の点火コイルによれば、部
品点数を低減し得ると共に、第1のケース内に収容され
た第1のコアと一次ボビンに内蔵された第2のコアとの
接合を容易且つ適切に行なうことができ、点火コイルと
して良好な組付性を確保することができる。
【0003】上記のように構成された点火コイルは、例
えば特開平6−137249号に記載のようなプラグソ
ケット10を介して点火プラグ4に接続される(尚、こ
の項及び後述の課題の項では、同公報中の参照番号をそ
のまま引用する)。同公報に開示されたプラグソケット
10は、点火コイルのタワー2(高圧コネクタ部)に接
続する上部キャップ22、導体外周部25及び点火プラ
グ4に接続する下部キャップ26から成り、複数の突条
28が形成されている。また、プラグソケット10内に
は板ばね14、導電金具11及びコイルばね18が設け
られ、これらを介して高電圧出力端子3と点火プラグ4
が接続されるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前掲の特開平6−77
066号公報に記載の点火コイルにおいては、二次側の
高圧ターミナルを支持する二次コネクタ部、即ち高圧コ
ネクタ部(高圧タワー部とも呼ばれる)はケースと一体
に形成されており、この高圧コネクタ部が、特開平6−
137249号に記載のようなプラグソケットを介して
点火プラグに接続される。
【0005】この場合において、前述のようにプラグソ
ケット10は板ばね4、導電金具11及びコイルばね1
8を備えているので、更に部品点数を低減すべく、板ば
ね4と導電金具11を一つの導体で形成して高圧ターミ
ナルを構成することが考えられる。しかし、高圧ターミ
ナルが長尺のシャフト状となるので、その支持が容易で
はなく、高圧ターミナルをインサート成形する際、高圧
ターミナルをプラグソケットの軸心に保持することは至
難である。
【0006】また、特開平6−137249号に記載の
プラグソケット10は上部キャップ22及び下部キャッ
プ26より小径の導体外周部25が中間部に形成されて
いるので、同公報に記載の形状のプラグソケット10の
製造に際しては、図13に示すように上型UDに加え、
軸心に沿って左右に二分割した下型LD1,LD2が必
要となる。このため、一回の工程で製造できる個数が制
限され、コストアップ要因となる。
【0007】これに対し、導体外周部25を小径とする
ことなくプラグソケット10の上下方向に二分割した金
型を用いて製造すれば、多数個取りが可能となるが、プ
ラグソケット10を構成するゴム材料が高価であるので
却ってコストアップとなる。逆に、導電金具11を太く
すればプラグソケット10のゴム材料を少なくすること
ができるが、この部分の静電容量が増大し出力電圧が低
下するので、これも好ましくない。
【0008】そこで、本発明は、シャフト状の高圧ター
ミナルを介して点火プラグに接続する内燃機関用点火コ
イルにおいて、ケース内で高圧ターミナルを適切に支持
し得る内燃機関用点火コイルを提供することを目的とす
る。
【0009】また、前記内燃機関用点火コイルにおい
て、前記ケースに装着する絶縁部材を、極力少ない材料
で形成し得るようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、請求項1に記載のように、少くとも底面
に開口部を有する筐体の第1のケースと、該第1のケー
ス内に収容する一次コイル及び二次コイルと、該二次コ
イルに電気的に接続し前記第1のケース内で前記底面の
開口部側に配置する二次ターミナルと、前記第1のケー
スの底面の開口部に接合する蓋体部及び該蓋体部に一端
側の開口部を接合した筒体部を有し、該筒体部の他端側
の内面に、略等間隔で軸心方向に延出する少くとも三つ
のリブを形成して成る第2のケースと、該第2のケース
内に収容し前記少くとも三つのリブによって外周方向か
ら一方の端部を支持するシャフト状の高圧ターミナルを
備え、前記第1のケースに前記第2のケースを接合する
と共に、前記高圧ターミナルの他方の端部と前記二次タ
ーミナルを電気的に接続するように構成したものであ
る。尚、第1及び第2のケース内に合成樹脂を充填する
ことが望ましい。
【0011】また、請求項1に記載の内燃機関用点火コ
イルに関し、請求項2に記載のように、一方の端部を前
記二次ターミナルに接続し他方の端部を前記第1のケー
スの底面の開口部方向に延出した中継ターミナルを備え
たものとし、該中継ターミナルの他方の端部を前記高圧
ターミナルの他方の端部に接続するように構成してもよ
い。
【0012】更に、請求項1に記載の内燃機関用点火コ
イルに対し、更に請求項3に記載のように、前記第2の
ケースの筒体部を囲繞する筒状の絶縁部材を具備し、該
絶縁部材の外面の少くとも一部を、前記蓋体部側の端部
から反対側の端部に向かって外径が漸減するテーパ面と
するとよい。
【0013】
【作用】本発明の請求項1に係る内燃機関用点火コイル
においては、第1のケースと第2のケースが接合されて
成る。第1のケース内には一次コイル及び二次コイルが
収容され、二次コイルに電気的に接続された二次ターミ
ナルが、第1のケースの底面の開口部側に配置される。
一方、第2のケースには蓋体部と筒体部が形成され、筒
体部内にシャフト状の高圧ターミナルが支持される。具
体的には、筒体部の他端側の内面に、略等間隔で軸心方
向に少くとも三つのリブが延出形成され、これらのリブ
によって高圧ターミナルの一方の端部がその外周に沿っ
て略等間隔で均等に支持されるので、高圧ターミナルは
筒体部の軸上に保持される。例えば第2のケースを樹脂
成形する際、三つのゲートから樹脂を注入し三つのリブ
を形成しながら高圧ターミナルをインサート成形するこ
とができ、高圧ターミナルが長尺であっても筒体部の軸
上に保持しつつ一端部を三つのリブで支持するように成
形することができる。このようにして形成された第1の
ケースと第2のケースが接合されると共に、二次ターミ
ナルと高圧ターミナルが電気的に接続される。更に、第
1及び第2のケース内に合成樹脂が充填されると良好な
絶縁性が得られる。而して、内燃機関用点火コイルが構
成され、一次コイルに供給される一次電流が断続される
と、磁束変化が生じ二次コイルに高電圧が誘起される。
【0014】請求項2に係る内燃機関用点火コイルにお
いては、中継ターミナルの一方の端部が二次ターミナル
に接続され、第1のケースと第2のケースが接合された
後、中継ターミナルの他方の端部が高圧ターミナルに電
気的に接続される。このとき、例えば開口部30bから
所定の治具を挿入し中継ターミナルの他方の端部を高圧
ターミナルの他方の端部に圧入して接続することができ
るので、接続作業が容易である。
【0015】請求項3に係る内燃機関用点火コイルにお
いては、第2のケースの筒体部に筒状の絶縁部材が装着
される。この絶縁部材の外面の少くとも一部は、装着時
に蓋体部側に位置する端部から反対側の端部に向かって
外径が漸減するテーパ面とされている。従って、例え
ば、ゴムによって上記絶縁部材を形成する際、上型と下
型の二つの型材が用いられるが、下型から筒状の絶縁部
材を引き上げることができるので、下型を更に二分割す
る必要はなく、下型に対し複数の絶縁部材形成用の孔を
任意に配置することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の内燃機関用点火コイルの望ま
しい実施例を図面を参照して説明する。図1及び図12
は本発明の一実施例に係る同時点火方式(ダブル点火方
式とも呼ばれる)の内燃機関用点火コイルを示すもの
で、アッパケース30とロアケース40が接合されて成
り、更にプラグソケット50が装着されている。図5は
アッパケース30側の構成を示すもので、一次コイルア
センブリ10に二次コイルアセンブリ20が組み付けら
れてアッパケース30内に収容される。図6乃至図9は
ロアケース40側の構成を示し、アッパケース30に接
合されると図2乃至図4に示すようになる。図10及び
図11は本発明にいう絶縁部材たるプラグソケット50
を示すもので、図1及び図12に示すように装着され
る。
【0017】アッパケース30は本発明にいう第1のケ
ースを構成し、図1及び図3に示すように底面(ロアケ
ース40と接合される面)及び一つの側面に開口部30
a,30bを有し、合成樹脂製、例えばポリブチレンテ
レフタレート(PBT)製の筐体で、インサート成形に
よってコア3が一体的に収容されている。そして、図5
に示すように、コア3の内側に形成された凹部30h
に、一次コイルアセンブリ10及び二次コイルアセンブ
リ20が収容されている。図5において、アッパケース
30の開口部30bに対向する側面には高圧コネクタ部
31が延出形成され、一方の高圧ターミナル7が収容さ
れている。また、アッパケース30の他の側面には一次
コイルアセンブリ10の支持部15が嵌合する開口部3
0cが形成され、これの反対側にフランジ部33が延出
形成されている。フランジ部33にはインサート成形に
よりカラー34が埋設されている。
【0018】一次コイルアセンブリ10は図1及び図5
の一部に断面を示すように構成されている。即ち、イン
サート成形によりコア2が一体的に収容された一次ボビ
ン11を具備し、この一次ボビン11に一次コイル12
の巻線が二層もしくは四層に巻回されて一次コイルアセ
ンブリ10が構成される。更に、一次ボビン11には、
一次ターミナル6a,6bが植設された支持部15とコ
ネクタ16が一体的に形成されている。
【0019】二次コイルアセンブリ20は、二次ボビン
21に二次コイル22が巻装されて成る。二次ボビン2
1は軸方向に所定間隔毎に複数の鍔部21aが形成され
た断面略矩形の樹脂製筒体であり、これらの鍔部21a
間に形成される複数の溝内に、二次コイル22の巻線が
図5の上方から下方へ順次巻回されている。本実施例は
同時点火方式の点火コイルであるので、二次ボビン21
の鍔部21aの両端が幅広の鍔部21d,21eとさ
れ、これらの鍔部21d,21eに、図5に示すように
二次ターミナル23,24が植設されている。
【0020】両端の鍔部21d,21eに植設された二
次ターミナル23,24には、二次コイル22の巻線の
両端が巻き付けられ、これらに夫々中継ターミナル2
5,26が接続されている。一方の二次ターミナル23
には中継ターミナル25の一端が接合され、その他端は
一方の高圧ターミナル7に接続されている。他方の二次
ターミナル24には中継ターミナル26が接合され、図
1に示すように二次ボビン21の軸に略平行に延出して
おり、後述するようにロアケース40がアッパケース3
0に組み付けられる際に、この中継ターミナル26が、
ロアケース40に設けられた他方の高圧ターミナル8に
接続される。
【0021】アッパケース30の一側面には図1及び図
5に示すように開口部30bが形成されており、他の一
側面に形成された開口部30c(図1及び図5)には支
持部15が嵌合される。コネクタ16は、アッパケース
30内に延出する一次ターミナル6a,6bを有し、ア
ッパケース30外にて外部コネクタ(図示せず)と電気
的に接続される。一次ターミナル6a,6bの先端部は
折り返され、一次コイル12の巻線の両端部が接続され
る。
【0022】上記アッパケース30には、本発明にいう
第2のケースを構成する合成樹脂製のロアケース40が
接合される。ロアケース40は蓋体部40aと、この蓋
体部40aの面に対し垂直方向に延出し高圧コネクタ部
を構成する筒体部40bから成る。筒体部40bの先端
には図8及び図9に示すように三つのリブ41乃至43
が形成されており、これら三つのリブ41乃至43よっ
て高圧ターミナル8の一方の端部の基端部8bが支持さ
れている。即ち、図8に示すように、シャフト状の高圧
ターミナル8が、筒体部40bの軸心上に配置されてイ
ンサート成形されており、他方の端部に形成されたボス
部8aが蓋体部40a(アッパケース30との接合面)
から僅かに突出した状態で、基端部8bが筒体部40b
に支持されている。
【0023】尚、ロアケース40を製造する際には、樹
脂成型用の金型に、形成すべき上記三つのリブ41乃至
43に対応した位置に樹脂注入用の入口である三つのゲ
ート(図示せず)が設けられ、これらのゲートを介して
樹脂が注入される。従って、高圧ターミナル8の外周に
等間隔で圧力が加えられながら樹脂成形されるので、高
圧ターミナル8は筒体部40bの軸心上に保持された状
態でロアケース40を形成することができる。
【0024】上記の構成になる点火コイルの各部品の組
付に当たっては、先ず上記一次コイルアセンブリ10に
対し二次コイルアセンブリ20が組み付けられ、一次コ
イル12の巻線の一方の端部が一次ターミナル6aに電
気的に接続され、他方の端部は一次ターミナル6bに電
気的に接続される。具体的には、図1及び図5に示すよ
うに一次コイル12の巻線の両端部が夫々一次ターミナ
ル6a,6bの折曲部によって挾持され、溶接される。
これらの接続は一次コイルアセンブリ10及び二次コイ
ルアセンブリ20がアッパケース30内に収容される前
に行なわれ、この後図5に示すようにアッパケース30
の開口部30cに支持部15が嵌合されると共に、コア
2、一次コイルアセンブリ10及び二次コイルアセンブ
リ20が凹部30h内に収容される。
【0025】そして、アッパケース30とロアケース4
0が接合されると図1に示すようになる。この接合手段
としては、スナップフィット構造、接着剤、熱カシメ等
どのような手段でもよい。このようにアッパケース30
にロアケース40が接合された後、開口部30bから所
定の治具が挿入され、これによって中継ターミナル26
の先端の接続部26cが高圧ターミナル8の他方の端部
に形成されたボス部8aに圧入される。而して、中継タ
ーミナル26を介して、二次ターミナル24と高圧ター
ミナル8が電気的に接続される。
【0026】この後、アッパケース30の開口部30b
からアッパケース30及びロアケース40内の空間に熱
硬化性の合成樹脂、例えばエポキシ樹脂が充填、硬化さ
れて図1及び図5に点描で示すように樹脂部9が形成さ
れる。これにより、アッパケース30とロアケース40
が強固に接合され、一次コイル12及び二次コイル22
が含侵固着されると共に、二次ターミナル23,24、
中継ターミナル25,26並びに高圧ターミナル7,8
の各電気的接続部が適切に絶縁され、更に二次コイル2
2の出力高電圧に耐え得る絶縁性が確保される。特に、
ロアケース40の筒体部40b内に樹脂が充填され、高
圧ターミナル8の周囲に樹脂部9が形成されるので、高
圧ターミナル8の全長に亘って良好な絶縁性を確保する
ことができる。
【0027】而して、同時点火方式の内燃機関用点火コ
イルが形成されるが、内燃機関(図示せず)の点火プラ
グ(図示せず)に装着するため、図1に示すようにロア
ケース40にプラグソケット50が装着される。このプ
ラグソケット50は本発明にいう絶縁部材を構成するも
ので、その外形を図10に示し、断面を図11に示す。
プラグソケット50はゴム製で、シール部51と筒体部
52を有し、筒体部52の外周に等間隙で四つのリブ
(代表して53で表す)が立設されている。筒体部52
の各リブ53間には、シール部51側から先端方向に向
かって外径が漸減するテーパ面52a,52b,52c
が形成されている。これらのテーパ面52a,52b,
52cは筒体部52の中空部の形状に応じて形成されて
いる。
【0028】即ち、図11に示すように、プラグソケッ
ト50には、ロアケース40の外形に対応した形状の中
空部54と、図1に示す導電体のスプリング60を収容
する中空部55と、点火プラグ(図示せず)に嵌合する
中空部56が形成されており、これらに沿って略均等の
厚さを維持しつつ外径を極力小さくし、且つ適切な強度
を確保すべく図10に示す外形に形成されている。尚、
突条部54aは、ロアケース40の外周に形成された環
状の凹部44(図8)に嵌合するもので、突条部54a
によって図1に示すようにプラグソケット50がロアケ
ース40に保持される。
【0029】ところで、従来のプラグソケットの製造に
当たっては、図13に従来のプラグソケットの型形状を
PDとして示すように、その形状上の制約から、図13
及び図14に示すように、上型UD並びに左右の下型L
D1,LD2という計三つの金型によって製造する必要
があり、例えば図14に示すように同時に3個製造し得
るのみである。
【0030】これに対し、本実施例のプラグソケット5
0は図10及び図11に示すように構成されているの
で、その製造に当たっては図15に下型LDの上面を示
すように、プラグソケット50用の複数の孔(本実施例
では6個)を任意に配置し、成形後のプラグソケット5
0を上方に引き上げることができる。従って、上型UD
及び下型LDの二つの金型によって同時に多数個(図1
4の従来例の3個と比較すると、本実施例では6個)製
造することができる。
【0031】上記のように構成された点火コイルは、そ
の高圧ターミナル8がプラグソケット50によって直接
一つの点火プラグ(図示せず)に装着され、図1に示す
スプリング60を介して点火プラグのターミナルに接続
されると共に、高圧ターミナル7がハイテンションコー
ド(図示せず)を介して他の点火プラグ(図示せず)に
接続される。そして、一次コイル12の一次電流が断続
されると二次コイル22に逆起電力が誘起され30乃至
40kvの高電圧が発生する。この高電圧は二次ターミ
ナル23,24及び高圧ターミナル7,8を介して夫々
点火プラグ(図示せず)に出力される。而して、各点火
プラグに対し、個別に高電圧が印加され、各々の電極部
に火花放電が生じ、各燃焼室(図示せず)内の圧縮混合
気が着火される。
【0032】以上のように、本実施例によれば、高圧タ
ーミナル8が長尺のシャフト状であっても、少くとも三
つのリブ41,42,43によって一方の端部の基端部
8bのみをその外周方向から均等に支持することができ
る。従って、高圧ターミナル8を含む高圧コネクタ部を
簡単な構造とすることができ、従来に比し部品点数も低
減することができる。しかも、前述のように高圧ターミ
ナル8の周囲に樹脂部9が形成されるので、高圧ターミ
ナル8の全長に亘って良好な絶縁性を確保することがで
きる。また、アッパケース30内に収容される一次コイ
ル10及び二次コイル20の形状に対応した外形に形成
することができるので、側面のみに開口部を有する従来
の点火コイルに比し、図4に斜線で示した部分を省略す
ることができる。
【0033】更に、プラグソケット50は、ロアケース
40側の構造と相まって前述のように従来に比し少ない
材料で製造できるというだけでなく、上型UD及び下型
LDの二つの金型のみによって、従来に比し倍以上の個
数を同時に製造することができるので、大幅なコストダ
ウンが可能となる。尚、本実施例は二つの高圧ターミナ
ル7,8を備えた同時点火方式の点火コイルに係るもの
であるが、通常の内燃機関用点火コイルに適用すること
もでき、この場合には高圧ターミナル7,8の何れか一
方を用い、これに応じて中継ターミナル25,26のう
ち何れか一方を用いることとすればよい。
【0034】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下に記載の効果を奏する。即ち、本発明の請求項1
に係る内燃機関用点火コイルにおいては、第2のケース
に蓋体部と筒体部が形成され、筒体部の他端側の内面
に、略等間隔で軸心方向に少くとも三つのリブが延出形
成され、これらのリブによって高圧ターミナルの一方の
端部がその外周に沿って略等間隔で均等に支持されるよ
うに構成されているので、高圧ターミナルが長尺のシャ
フト状であっても、少くとも三つのリブによって一方の
端部のみをその外周方向から均等に支持することができ
る。従って、高圧ターミナルを含む高圧コネクタ部を簡
単な構造とすることができ、従来に比し部品点数を低減
することができる。
【0035】また、請求項2に係る内燃機関用点火コイ
ルにおいては、一方の端部を二次ターミナルに接続し他
方の端部を第1のケースの底面の開口部方向に延出した
中継ターミナルを備え、その他方の端部を高圧ターミナ
ルの他方の端部に接続することとしているので、電気的
接続を容易且つ確実に行なうことができると共に、良好
な作業性を確保することができる。
【0036】更に、請求項3に係る内燃機関用点火コイ
ルにおいては、第2のケースの筒体部に筒状の絶縁部材
が装着され、この絶縁部材の外面の少くとも一部は、装
着時に蓋体部側に位置する端部から反対側の端部に向か
って外径が漸減するテーパ面とされているので、所定の
絶縁性能を維持しつつ、従来に比し少ない材料を用い、
簡単な金型によって多数の絶縁部材を量産することがで
き、従って安価な点火コイルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る内燃機関用点火コイル
の縦断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る内燃機関用点火コイル
の平面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る内燃機関用点火コイル
の一部を示す断面図で、図2のA−A線断面図ある。
【図4】本発明の一実施例に係る内燃機関用点火コイル
の側面図である。
【図5】本発明の一実施例におけるアッパケース部分の
一部断面底面図である。
【図6】本発明の一実施例におけるロアケース部分の側
面図である。
【図7】本発明の一実施例におけるロアケース部分の底
面図である。
【図8】本発明の一実施例におけるロアケース部分の断
面図で、図6のB−B線断面図である。
【図9】本発明の一実施例におけるロアケース部分の断
面図で、図8のC−C線断面図である。
【図10】本発明の一実施例におけるプラグソケットの
正面図である。
【図11】本発明の一実施例におけるプラグソケットの
縦断面図である。
【図12】本発明の一実施例に係る内燃機関用点火コイ
ルの正面図である。
【図13】従来のプラグソケットを製造するための金型
の一例を模式的に示す断面図である。
【図14】従来のプラグソケットを製造するための金型
の一例を模式的に示す平面図である。
【図15】本発明の一実施例におけるプラグソケットを
製造するための金型の一例を模式的に示す平面図であ
る。
【符号の説明】
2,3 コア 6a,6b 一次ターミナル 7,8 高圧ターミナル 9 樹脂部 10 一次コイルアセンブリ 11 一次ボビン 12 一次コイル 15 支持部 16 コネクタ 20 二次コイルアセンブリ 21 二次ボビン 22 二次コイル 23,24 二次ターミナル 25,26 中継ターミナル 30 アッパケース 30a,30b,30c 開口部 31 高圧コネクタ部 33 フランジ部 40 ロアケース 40a 蓋体部, 40b 筒体部 50 プラグソケット 51 シール部 52 筒体部 52a,52b,52c テーパ面 60 スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 敏郎 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛 三工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少くとも底面に開口部を有する筐体の第
    1のケースと、該第1のケース内に収容する一次コイル
    及び二次コイルと、該二次コイルに電気的に接続し前記
    第1のケース内で前記底面の開口部側に配置する二次タ
    ーミナルと、前記第1のケースの底面の開口部に接合す
    る蓋体部及び該蓋体部に一端側の開口部を接合した筒体
    部を有し、該筒体部の他端側の内面に、略等間隔で軸心
    方向に延出する少くとも三つのリブを形成して成る第2
    のケースと、該第2のケース内に収容し前記少くとも三
    つのリブによって外周方向から一方の端部を支持するシ
    ャフト状の高圧ターミナルを備え、前記第1のケースに
    前記第2のケースを接合すると共に、前記高圧ターミナ
    ルの他方の端部と前記二次ターミナルを電気的に接続す
    るように構成したことを特徴とする内燃機関用点火コイ
    ル。
  2. 【請求項2】 一方の端部を前記二次ターミナルに接続
    し他方の端部を前記第1のケースの底面の開口部方向に
    延出した中継ターミナルを備え、該中継ターミナルの他
    方の端部を前記高圧ターミナルの他方の端部に接続する
    ように構成したことを特徴とする請求項1記載の内燃機
    関用点火コイル。
  3. 【請求項3】 前記第2のケースの筒体部を囲繞する筒
    状の絶縁部材を具備し、該絶縁部材の外面の少くとも一
    部を、前記蓋体部側の端部から反対側の端部に向かって
    外径が漸減するテーパ面としたことを特徴とする請求項
    1記載の内燃機関用点火コイル。
JP7172853A 1995-06-09 1995-06-15 内燃機関用点火コイル Pending JPH097861A (ja)

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US08/658,377 US5781092A (en) 1995-06-09 1996-06-05 Ignition coil for an internal combustion engine

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