JP2009135207A - 点火コイル - Google Patents
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Abstract
【課題】スプリングの製造が容易であり、微小なコロナ放電の発生を効果的に抑制し、スパーク電圧の減少を効果的に抑制することができる点火コイルを提供すること。
【解決手段】点火コイル1は、一次コイル21及び二次コイル22をコイルケース4に収容してなるコイル部11と、二次コイル22における高電圧巻線端部をスパークプラグに導通させるためのジョイント部5とを連結してなる。点火コイル1は、ジョイント部5を、金属製のシリンダヘッドに設けたプラグホール内に配置し、コイル部11を、プラグホールの開口部の近傍に配置するよう構成してある。ジョイント部5は、筒形状の樹脂からなるジョイントケース51と、ジョイントケース51内に配置したスプリング6とを有している。スプリング6は、鋼線60を用いて構成してあり、その軸方向Lにおける中間部分602が、その軸方向Lにおける両端部分601に比べて細くなっている。
【選択図】図1
【解決手段】点火コイル1は、一次コイル21及び二次コイル22をコイルケース4に収容してなるコイル部11と、二次コイル22における高電圧巻線端部をスパークプラグに導通させるためのジョイント部5とを連結してなる。点火コイル1は、ジョイント部5を、金属製のシリンダヘッドに設けたプラグホール内に配置し、コイル部11を、プラグホールの開口部の近傍に配置するよう構成してある。ジョイント部5は、筒形状の樹脂からなるジョイントケース51と、ジョイントケース51内に配置したスプリング6とを有している。スプリング6は、鋼線60を用いて構成してあり、その軸方向Lにおける中間部分602が、その軸方向Lにおける両端部分601に比べて細くなっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関において、スパークプラグにおける一対の電極間にスパークを発生させるために用いる点火コイルに関する。
エンジン等の内燃機関に用いる点火コイルにおいては、一次スプールに一次巻線を巻回して形成した一次コイルと、二次スプールに二次巻線を巻回して形成した二次コイルとを、径方向に重ねて同心円状に配置し、コイル部を形成している。また、コイル部には、二次コイルにおける高電圧巻線端部をスパークプラグに導通させるためのジョイント部を連結している。
特に、ジョイント部をエンジンのプラグホール内に配置し、コイル部をエンジンのプラグホールの外部に配置するタイプの点火コイルにおいては、ジョイント部の形成長さが長くなり、これを構成するスプリングも長くなる。
特に、ジョイント部をエンジンのプラグホール内に配置し、コイル部をエンジンのプラグホールの外部に配置するタイプの点火コイルにおいては、ジョイント部の形成長さが長くなり、これを構成するスプリングも長くなる。
ジョイント部は、鉄又はアルミニウム等の金属からなるシリンダヘッドのプラグホール内に配置される。そして、スプリングは、二次コイルにおいて発生した高電圧のスパーク電圧が印加される。そのため、グラウンド電位に接続されたシリンダヘッドと、スプリングとの電位差は大きく、これらの間に微小なコロナ放電が発生するおそれがある。この場合には、スパークプラグにおける一対の電極間に発生させるスパーク電圧が減少してしまう。また、このスパーク電圧の減少を防ぐためには、体積等の影響を受けるスプリング自体の外部容量(静電容量)を減少させることを有効である。
なお、特許文献1には、高出力端子に接続する導電金具と、導電金具の先端部に接続するコイルバネとを、内部に設けたプラグソケットが開示されている。導電金具は、高電圧出力が印加されるコイル端子部とスパークプラグの端子に接続されるプラグ端子部との間に、管状の導体部を設けて構成されている。そして、導体部の外径を、コイル端子部の外径及びプラグ端子部の外径よりも細くすることにより、導電金具と接地金属物との間の静電容量を小さくして、スパークプラグへの印加電圧を高くできることが開示されている。
しかしながら、引用文献1においては、導体部に管状の部材を用いる必要があり、導電金具の製造を容易にするためには十分ではない。
しかしながら、引用文献1においては、導体部に管状の部材を用いる必要があり、導電金具の製造を容易にするためには十分ではない。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、スプリングの製造が容易であり、微小なコロナ放電の発生を効果的に抑制し、スパーク電圧の減少を効果的に抑制することができる点火コイルを提供しようとするものである。
本発明は、一次コイル及び二次コイルをコイルケースに収容してなると共にエンジンのプラグホールの外部に配置するよう構成したコイル部と、上記二次コイルにおける高電圧巻線端部をスパークプラグに導通させると共に上記プラグホール内に配置するよう構成したジョイント部とを連結してなる点火コイルにおいて、
上記ジョイント部は、筒形状の樹脂からなるジョイントケースと、該ジョイントケース内に配置したスプリングとを有しており、
該スプリングは、鋼線を用いて構成してあり、その軸方向における中間部分が、その軸方向における両端部分に比べて細くなっていることを特徴とする点火コイルにある(請求項1)。
上記ジョイント部は、筒形状の樹脂からなるジョイントケースと、該ジョイントケース内に配置したスプリングとを有しており、
該スプリングは、鋼線を用いて構成してあり、その軸方向における中間部分が、その軸方向における両端部分に比べて細くなっていることを特徴とする点火コイルにある(請求項1)。
本発明の点火コイルにおけるジョイント部は、ジョイントケース内に、鋼線を用いて構成したスプリングを配置してなる。このスプリングは、その軸方向における中間部分が、その軸方向における両端部分に比べて細くなっている。これにより、スプリングの中間部分と、ジョイント部を配置した金属製のプラグホールとの間の距離を大きくすることができ、この中間部分とプラグホールとの間に、微小なコロナ放電が発生することを効果的に抑制することができる。
また、中間部分の外径を小さくすることにより、スプリング全体の外部容量(静電容量)を減少させることができ、ひいてはスパークプラグにおける一対の電極間に発生させるスパーク電圧の減少を効果的に抑制することができる。
また、中間部分の外径を小さくすることにより、スプリング全体の外部容量(静電容量)を減少させることができ、ひいてはスパークプラグにおける一対の電極間に発生させるスパーク電圧の減少を効果的に抑制することができる。
また、本発明のスプリングは、両端部分及び中間部分のいずれも鋼線から形成することができ、その製造が容易である。
それ故、本発明の点火コイルによれば、スプリングの製造が容易であり、微小なコロナ放電の発生を効果的に抑制し、スパーク電圧の減少を効果的に抑制することができる。
それ故、本発明の点火コイルによれば、スプリングの製造が容易であり、微小なコロナ放電の発生を効果的に抑制し、スパーク電圧の減少を効果的に抑制することができる。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記スプリングは、上記軸方向における両端部分に、鋼線を螺旋状に巻き付けてなる一対の弾性変形部を有すると共に、上記軸方向における中間部分に、上記一対の弾性変形部を連結する直線部を有し、該直線部は、上記弾性変形部に対する軸心部分において1本の鋼線を軸方向に沿った直線状に設けて形成することが好ましい(請求項2)。
この場合には、スプリングの中間部分の外径をより小さくすることができ、微小なコロナ放電の発生及びスパーク電圧の減少をより効果的に抑制することができる。また、中間部分を1本の鋼線から形成することができ、スプリングの製造を一層容易にすることができる。
本発明において、上記スプリングは、上記軸方向における両端部分に、鋼線を螺旋状に巻き付けてなる一対の弾性変形部を有すると共に、上記軸方向における中間部分に、上記一対の弾性変形部を連結する直線部を有し、該直線部は、上記弾性変形部に対する軸心部分において1本の鋼線を軸方向に沿った直線状に設けて形成することが好ましい(請求項2)。
この場合には、スプリングの中間部分の外径をより小さくすることができ、微小なコロナ放電の発生及びスパーク電圧の減少をより効果的に抑制することができる。また、中間部分を1本の鋼線から形成することができ、スプリングの製造を一層容易にすることができる。
また、上記スプリングは、上記軸方向における両端部分に、鋼線を螺旋状に巻き付けてなる一対の弾性変形部を有すると共に、上記軸方向における中間部分に、鋼線を密着させて螺旋状に巻き付け上記弾性変形部よりも小さな外径に形成した補強部と、該補強部と上記各弾性変形部とを連結する一対の直線部とを有し、該直線部は、上記弾性変形部に対する軸心部分において1本の鋼線を軸方向に沿った直線状に設けて形成することもできる(請求項3)。
この場合には、一対の直線部の形成により、微小なコロナ放電の発生及びスパーク電圧の減少をより効果的に抑制することができると共に、補強部の形成により、スプリングの中間部分の強度を向上させることができる。
この場合には、一対の直線部の形成により、微小なコロナ放電の発生及びスパーク電圧の減少をより効果的に抑制することができると共に、補強部の形成により、スプリングの中間部分の強度を向上させることができる。
また、上記スプリングは、上記軸方向における両端部分に、鋼線を螺旋状に巻き付けてなる一対の弾性変形部を有すると共に、上記軸方向における中間部分に、鋼線を密着させて螺旋状に巻き付け上記弾性変形部よりも小さな外径に形成した補強部を有していることもできる(請求項4)。
この場合には、補強部の形成により、適切な剛性を保った状態で、微小なコロナ放電の発生及びスパーク電圧の減少をより効果的に抑制することができる。
この場合には、補強部の形成により、適切な剛性を保った状態で、微小なコロナ放電の発生及びスパーク電圧の減少をより効果的に抑制することができる。
また、上記中間部分の外周には、筒形状の樹脂からなる補強樹脂材を設けることが好ましい(請求項5)。
この場合には、細径化して弱くなった中間部分の剛性を補強樹脂材によって補強することができる。
この場合には、細径化して弱くなった中間部分の剛性を補強樹脂材によって補強することができる。
また、上記補強樹脂材は、上記スプリングと共にインサート成形することができる(請求項6)。
この場合には、スプリングと補強樹脂材とを一体的に成形することにより、これらの組付及び部品管理を容易にすることができる。
なお、スプリングは、組付用の切込等を形成した補強樹脂材に対して組み付けることもできる。
この場合には、スプリングと補強樹脂材とを一体的に成形することにより、これらの組付及び部品管理を容易にすることができる。
なお、スプリングは、組付用の切込等を形成した補強樹脂材に対して組み付けることもできる。
また、上記スプリングを構成する鋼線には、該スプリングに印加される電圧にノイズが重畳することを抑制するための雑防抵抗を直列に接続することができる(請求項7)。
この場合には、雑防抵抗によってスプリングに発生するノイズを抑制することにより、点火コイルの点火性能を向上させることができる。
この場合には、雑防抵抗によってスプリングに発生するノイズを抑制することにより、点火コイルの点火性能を向上させることができる。
また、上記雑防抵抗は、上記軸方向における中間部分に設けることが好ましい(請求項8)。
この場合には、細径化した中間部分のスペースを利用して雑防抵抗を配置することができる。また、雑防抵抗の剛性を利用して、細径化して弱くなった中間部分の剛性を補強することができる。
この場合には、細径化した中間部分のスペースを利用して雑防抵抗を配置することができる。また、雑防抵抗の剛性を利用して、細径化して弱くなった中間部分の剛性を補強することができる。
以下に、本発明の実施例にかかる点火コイルにつき、図面を参照して説明する。
(実施例1)
本例の内燃機関用の点火コイル1は、図1に示すごとく、一次コイル21及び二次コイル22をコイルケース4に収容してなるコイル部11と、二次コイル22における高電圧巻線端部をスパークプラグに導通させるためのジョイント部5とを連結してなる。点火コイル1は、ジョイント部5を、鉄、アルミニウム等の金属製のシリンダヘッドに設けたプラグホール内に配置し、コイル部11を、プラグホールの開口部の近傍に配置するよう構成してある。
図2、図3に示すごとく、ジョイント部5は、筒形状の樹脂からなるジョイントケース51と、ジョイントケース51内に配置したスプリング6とを有している。スプリング6は、鋼線60を用いて構成してあり、その軸方向Lにおける中間部分602が、その軸方向Lにおける両端部分601に比べて細くなっている。
(実施例1)
本例の内燃機関用の点火コイル1は、図1に示すごとく、一次コイル21及び二次コイル22をコイルケース4に収容してなるコイル部11と、二次コイル22における高電圧巻線端部をスパークプラグに導通させるためのジョイント部5とを連結してなる。点火コイル1は、ジョイント部5を、鉄、アルミニウム等の金属製のシリンダヘッドに設けたプラグホール内に配置し、コイル部11を、プラグホールの開口部の近傍に配置するよう構成してある。
図2、図3に示すごとく、ジョイント部5は、筒形状の樹脂からなるジョイントケース51と、ジョイントケース51内に配置したスプリング6とを有している。スプリング6は、鋼線60を用いて構成してあり、その軸方向Lにおける中間部分602が、その軸方向Lにおける両端部分601に比べて細くなっている。
以下に、本例の点火コイル1につき、図1〜図5を参照して詳説する。
図1に示すごとく、本例の点火コイル1は、コイル部11を、プラグホールの外部に配置する矩形タイプのものである。また、コイル部11において、一次コイル21及び二次コイル22は、プラグホールに直交する方向に軸方向Dを向けて配置される。すなわち、ジョイント部5は、コイル部11に対して直交する方向に設けてある。
図1に示すごとく、本例の点火コイル1は、コイル部11を、プラグホールの外部に配置する矩形タイプのものである。また、コイル部11において、一次コイル21及び二次コイル22は、プラグホールに直交する方向に軸方向Dを向けて配置される。すなわち、ジョイント部5は、コイル部11に対して直交する方向に設けてある。
本例の一次コイル21は、樹脂製の一次スプール2の外周に一次電線を巻回して形成してあり、中心コア23の外周側に配置してある。なお、本例においては、一次電線を一次スプール2に巻回する構成としたが、一次スプール2を廃止し、一次電線を、中心コア23に直接巻回する構成とすることもできる。
本例の二次コイル22は、一次電線よりも細径の二次電線を、樹脂製の二次スプール3の外周に一次電線の巻回数よりも多い巻回数で巻回してなる。
本例の二次コイル22は、一次電線よりも細径の二次電線を、樹脂製の二次スプール3の外周に一次電線の巻回数よりも多い巻回数で巻回してなる。
図1に示すごとく、本例の点火コイル1のコイル部11においては、一次コイル21及び二次コイル22の内周側には、軟磁性材料からなる中心コア23が配置してある。また、一次コイル21及び二次コイル22の外周側には、軟磁性材料からなる外周コア24が配置してある。本例の外周コア24は、一次コイル21の軸方向Dの両端部と外周コア24とを磁気的に連結するための中継コアを一体的に成形してなる。外周コア24は、ジョイント部5の側に開口部を形成してなる。
中心コア23は、平板状の電磁鋼板(珪素鋼板等)を径方向(軸方向Dに直交する方向)に複数積層して、断面略円形状に形成することができる。
中心コア23は、平板状の電磁鋼板(珪素鋼板等)を径方向(軸方向Dに直交する方向)に複数積層して、断面略円形状に形成することができる。
二次スプール3の軸方向Dの一端部には、点火コイル1をECU(エンジン制御ユニット)等の外部機器と接続するためのコネクタ部31が連結してある。
コイルケース4は、筒形状の外周部401の軸方向Dの一端に底部403を有すると共に、他端に開口部402を有して形成されている。底部403には、点火コイル1をプラグホールの開口部の近傍に固定するためのフランジ部41が形成してある。また、コネクタ部31は、コイルケース4の開口部402から突出して配置される。
コイルケース4は、筒形状の外周部401の軸方向Dの一端に底部403を有すると共に、他端に開口部402を有して形成されている。底部403には、点火コイル1をプラグホールの開口部の近傍に固定するためのフランジ部41が形成してある。また、コネクタ部31は、コイルケース4の開口部402から突出して配置される。
また、コイルケース4によって囲まれたコイル部11内の間隙には、各構成部品(一次コイル21、二次コイル22、中心コア23、外周コア24等)の固定及び絶縁を行うための熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂等)15が充填してある。この熱硬化性樹脂15は、点火コイル1の各構成部品の組付を行った後、当該点火コイル1の間隙内を真空状態にし、この真空状態の間隙内に液状態で充填した後、硬化させて形成したものである。
図1に示すごとく、コイルケース4の下部(外周部401の下側)には、ジョイント部5を連結するための樹脂連結部42が突出形成してある。
図1、図3に示すごとく、本例のジョイント部5は、ジョイントケース51の上端部に、プラグホール内に水が浸入することを防止するためのゴム製のシールラバー52を有しており、ジョイントケース51の下端部に、スパークプラグの碍子部に装着するためのゴム製のプラグキャップ53を有している。ジョイント部5は、シールラバー52を樹脂連結部42に装着することにより、コイル部11に連結されている。
図1、図3に示すごとく、本例のジョイント部5は、ジョイントケース51の上端部に、プラグホール内に水が浸入することを防止するためのゴム製のシールラバー52を有しており、ジョイントケース51の下端部に、スパークプラグの碍子部に装着するためのゴム製のプラグキャップ53を有している。ジョイント部5は、シールラバー52を樹脂連結部42に装着することにより、コイル部11に連結されている。
また、図1に示すごとく、コイルケース4内の二次スプール3には、高電圧巻線端部を接続する高電圧金具45が設けてある。コイルケース4の樹脂連結部42には、高電圧金具45と導通させた高電圧端子46が設けてある。図3に示すごとく、ジョイントケース51には、スプリング6を配置する配置穴510が形成してあり、配置穴510の内壁面には、ジョイントケース51の軸方向Lに沿ったリブ511が、周方向の複数箇所に形成されている。
そして、シリンダヘッドのプラグホールにおける底部にスパークプラグを螺合し、点火コイル1のプラグキャップ53を、スパークプラグの碍子部に装着して、スプリング6の下端を、スパークプラグの碍子部の先端に位置する端子部と導通させたときには、二次コイル22の高電圧巻線端部を、高電圧金具45、高電圧端子46、スプリング6を介して、スパークプラグの端子部と導通させることができる。
そして、シリンダヘッドのプラグホールにおける底部にスパークプラグを螺合し、点火コイル1のプラグキャップ53を、スパークプラグの碍子部に装着して、スプリング6の下端を、スパークプラグの碍子部の先端に位置する端子部と導通させたときには、二次コイル22の高電圧巻線端部を、高電圧金具45、高電圧端子46、スプリング6を介して、スパークプラグの端子部と導通させることができる。
図2、図4に示すごとく、本例のスプリング6は、コイルスプリングであり、軸方向Lにおける両端部分601に、鋼線60を螺旋状に巻き付けてなる一対の弾性変形部61を有すると共に、軸方向Lにおける中間部分602に、一対の弾性変形部61を連結する直線部62を有している。この直線部62は、弾性変形部61に対する軸心部分において1本の鋼線60を軸方向Lに沿った直線状に設けて形成する。直線部62を1本の鋼線60から形成することにより、スプリング6の中間部分602の外径をより小さくすることができる。
また、本例のスプリング6は、その全体が1本の鋼線60を加工することによって形成されている。また、ジョイント部5のプラグキャップ53は、スプリング6における一対の弾性変形部61を弾性変形させながら、スパークプラグの碍子部に装着することができる。
また、本例のスプリング6は、その全体が1本の鋼線60を加工することによって形成されている。また、ジョイント部5のプラグキャップ53は、スプリング6における一対の弾性変形部61を弾性変形させながら、スパークプラグの碍子部に装着することができる。
また、図2、図5に示すごとく、中間部分602(直線部62)の外周には、筒形状の樹脂からなる補強樹脂材7が設けてある。補強樹脂材7は、その中心部に1本の鋼線60からなる直線部62を挿通させる挿通穴70が形成してある。また、挿通穴70の軸方向Lにおける複数箇所には、周方向に複数並ぶリブ71が形成してあり、このリブ71によって直線部62をジョイントケース51に支持することができる。
本例の補強樹脂材7の周方向における1箇所には、その軸方向Lの全長に渡って切込が形成してある。そして、補強樹脂材7は、切込からスプリング6の直線部62に組み付けることができる。なお、補強樹脂材7は、スプリング6と共にインサート成形することができる。
本例の補強樹脂材7の周方向における1箇所には、その軸方向Lの全長に渡って切込が形成してある。そして、補強樹脂材7は、切込からスプリング6の直線部62に組み付けることができる。なお、補強樹脂材7は、スプリング6と共にインサート成形することができる。
本例の点火コイル1において、ECUからの指令によるスイッチング制御回路の動作により一次コイル21へ通電を行ったときには、中心コア23及び外周コア24を通過する磁界が形成される。次いで、一次コイル21への通電を遮断したときには、自己誘導作用により一次コイル21に電圧が発生すると共に、相互誘導作用により二次コイル22に高電圧の誘導起電力が発生し、点火コイル1に装着されたスパークプラグにおける一対の電極間にスパークを発生させることができる。
本例の点火コイル1におけるジョイント部5は、ジョイントケース51内に、鋼線60を用いて構成したスプリング6を配置してなる。このスプリング6は、その軸方向Lにおける中間部分602が1本の鋼線60による直線部62から形成されており、その軸方向Lにおける両端部分601を構成する弾性変形部61に比べて細くなっている。これにより、スプリング6の中間部分602と、ジョイント部5を配置した金属製のプラグホールとの間の距離を大きくすることができ、この中間部分602とプラグホールとの間に、微小なコロナ放電が発生することを効果的に抑制することができる。
また、中間部分602の外径を小さくすることにより、スプリング6の全体の外部容量(静電容量)を減少させることができ、ひいてはスパークプラグにおける一対の電極間に発生させるスパーク電圧の減少を効果的に抑制することができる。
また、中間部分602の外径を小さくすることにより、スプリング6の全体の外部容量(静電容量)を減少させることができ、ひいてはスパークプラグにおける一対の電極間に発生させるスパーク電圧の減少を効果的に抑制することができる。
また、本例のスプリング6は、両端部分601及び中間部分602のいずれも1本の鋼線60から形成することができ、その製造が容易である。
それ故、本例の点火コイル1によれば、スプリング6の製造が容易であり、微小なコロナ放電の発生を効果的に抑制し、スパーク電圧の減少を効果的に抑制することができる。
それ故、本例の点火コイル1によれば、スプリング6の製造が容易であり、微小なコロナ放電の発生を効果的に抑制し、スパーク電圧の減少を効果的に抑制することができる。
(実施例2)
本例は、上記ジョイント部5におけるスプリング6の種々のバリエーションを示す例である。
スプリング6は、例えば、図6に示すごとく、軸方向Lにおける両端部分601を上記一対の弾性変形部61から形成すると共に、軸方向Lにおける中間部分602は、鋼線60を密着させて螺旋状に巻き付け弾性変形部61よりも小さな外径に形成した補強部63と、補強部63と各弾性変形部61とを連結する一対の直線部62Aとから形成することもできる。この場合には、一対の直線部62Aの形成により、微小なコロナ放電の発生及びスパーク電圧の減少をより効果的に抑制することができると共に、補強部63の形成により、スプリング6の中間部分602の強度を向上させることができる。
本例は、上記ジョイント部5におけるスプリング6の種々のバリエーションを示す例である。
スプリング6は、例えば、図6に示すごとく、軸方向Lにおける両端部分601を上記一対の弾性変形部61から形成すると共に、軸方向Lにおける中間部分602は、鋼線60を密着させて螺旋状に巻き付け弾性変形部61よりも小さな外径に形成した補強部63と、補強部63と各弾性変形部61とを連結する一対の直線部62Aとから形成することもできる。この場合には、一対の直線部62Aの形成により、微小なコロナ放電の発生及びスパーク電圧の減少をより効果的に抑制することができると共に、補強部63の形成により、スプリング6の中間部分602の強度を向上させることができる。
また、スプリング6は、例えば、図7に示すごとく、軸方向Lにおける両端部分601を一対の弾性変形部61から形成すると共に、軸方向Lにおける中間部分602は、鋼線60を密着させて螺旋状に巻き付け弾性変形部61よりも小さな外径に形成した補強部63Aから形成することもできる。この場合には、補強部63Aの形成により、適切な剛性を保った状態で、微小なコロナ放電の発生及びスパーク電圧の減少をより効果的に抑制することができる。
また、スプリング6は、例えば、図8に示すごとく、軸方向Lにおける両端部分601を一対の弾性変形部61から形成すると共に、軸方向Lにおける中間部分602は、スプリング6に印加される電圧にノイズが重畳することを抑制するための雑防抵抗64と、雑防抵抗64と各弾性変形部61とを連結する一対の直線部62とから形成することもできる。この雑防抵抗64は一対の直線部62と直列に接続する。この場合には、雑防抵抗64によってスプリング6に発生するノイズを抑制することにより、点火コイル1の点火性能を向上させることができる。また、細径化した中間部分602のスペースを利用して雑防抵抗64を配置することができる。また、雑防抵抗64の剛性を利用して、細径化して弱くなった中間部分602の剛性を補強することができる。
また、図示は省略するが、上記補強樹脂材7は使用せず、ジョイントケース51の形状を変更することによって、スプリング6の直線部62、補強部63等の中間部分602を保持することもできる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
1 点火コイル
11 コイル部
21 一次コイル
22 二次コイル
4 コイルケース
5 ジョイント部
51 ジョイントケース
52 シールラバー
53 プラグキャップ
6 スプリング
60 鋼線
601 両端部分
602 中間部分
61 弾性変形部
62 直線部
63 補強部
64 雑防抵抗
7 補強樹脂材
L 軸方向
11 コイル部
21 一次コイル
22 二次コイル
4 コイルケース
5 ジョイント部
51 ジョイントケース
52 シールラバー
53 プラグキャップ
6 スプリング
60 鋼線
601 両端部分
602 中間部分
61 弾性変形部
62 直線部
63 補強部
64 雑防抵抗
7 補強樹脂材
L 軸方向
Claims (8)
- 一次コイル及び二次コイルをコイルケースに収容してなると共にエンジンのプラグホールの外部に配置するよう構成したコイル部と、上記二次コイルにおける高電圧巻線端部をスパークプラグに導通させると共に上記プラグホール内に配置するよう構成したジョイント部とを連結してなる点火コイルにおいて、
上記ジョイント部は、筒形状の樹脂からなるジョイントケースと、該ジョイントケース内に配置したスプリングとを有しており、
該スプリングは、鋼線を用いて構成してあり、その軸方向における中間部分が、その軸方向における両端部分に比べて細くなっていることを特徴とする点火コイル。 - 請求項1において、上記スプリングは、上記軸方向における両端部分に、鋼線を螺旋状に巻き付けてなる一対の弾性変形部を有すると共に、上記軸方向における中間部分に、上記一対の弾性変形部を連結する直線部を有しており、
該直線部は、上記弾性変形部に対する軸心部分において1本の鋼線を軸方向に沿った直線状に設けてなることを特徴とする点火コイル。 - 請求項1において、上記スプリングは、上記軸方向における両端部分に、鋼線を螺旋状に巻き付けてなる一対の弾性変形部を有すると共に、上記軸方向における中間部分に、鋼線を密着させて螺旋状に巻き付け上記弾性変形部よりも小さな外径に形成した補強部と、該補強部と上記各弾性変形部とを連結する一対の直線部とを有しており、
該直線部は、上記弾性変形部に対する軸心部分において1本の鋼線を軸方向に沿った直線状に設けてなることを特徴とする点火コイル。 - 請求項1において、上記スプリングは、上記軸方向における両端部分に、鋼線を螺旋状に巻き付けてなる一対の弾性変形部を有すると共に、上記軸方向における中間部分に、鋼線を密着させて螺旋状に巻き付け上記弾性変形部よりも小さな外径に形成した補強部を有していることを特徴とする点火コイル。
- 請求項1〜4のいずれか一項において、上記中間部分の外周には、筒形状の樹脂からなる補強樹脂材が設けてあることを特徴とする点火コイル。
- 請求項5において、上記補強樹脂材は、上記スプリングと共にインサート成形してあることを特徴とする点火コイル。
- 請求項1〜6のいずれか一項において、上記スプリングを構成する鋼線には、該スプリングに印加される電圧にノイズが重畳することを抑制するための雑防抵抗が直列に接続してあることを特徴とする点火コイル。
- 請求項7において、上記雑防抵抗は、上記軸方向における中間部分に設けてあることを特徴とする点火コイル。
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