JP7003716B2 - 内燃機関用の点火コイル - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関用の点火コイルに関する。
特許文献1には、内燃機関用の点火コイルとして、互いに磁気結合された一次コイル及び二次コイルと、これらを収容するケースと、ケースに嵌合されたゴム製のジョイントとを有するものが開示されている。前記ケースは、軸方向に突出する筒状の高圧タワーを有する。また、ジョイントは、ケースの高圧タワーを覆うように、ケースに嵌合されている。ジョイントは、先端部に、スパークプラグが挿入嵌合される。
特許文献1に記載の点火コイルは、ジョイントに対するスパークプラグの脱着を容易にすべく、ジョイントの内周面におけるスパークプラグが配される部位に、複数の凹部を形成している。これにより、ジョイントの内周面とスパークプラグとの接触面積を低減させ、ジョイントに対するスパークプラグの脱着の際に要求される力を低減しようとしている。
特開平8-130131号公報
しかしながら、特許文献1に記載の点火コイルにおいては、スパークプラグに対するジョイントの脱着を容易にする観点から、改善の余地がある。
すなわち、特許文献1に記載の点火コイルにおいて、例えば、スパークプラグが嵌合された点火コイルにおいて、ジョイントからスパークプラグを引き抜く場合、一般的にジョイントはゴム等の軟質材で構成されているため、スパークプラグをジョイントから引き抜いていくにつれてジョイント内の空間が負圧になる。そのため、スパークプラグをジョイントから引き抜いていくにつれて、スパークプラグをジョイントから引き抜くために要求される力が次第に大きくなる。さらに、ジョイント内の空間が負圧になることにより、ジョイントが縮径していき、ジョイントとケース及びスパークプラグとの嵌合力が強くなる。これによっても、スパークプラグをジョイントから引き抜くために要求される力が大きくなる。
同様に、例えば、点火コイルのジョイントの先端部に、スパークプラグを挿入する際、ジョイントにスパークプラグを挿入していくにつれてジョイント内の空間が圧縮される。そのため、点火コイルのジョイントにスパークプラグを挿入していくにつれて、ジョイントにスパークプラグを挿入するために要求される力が大きくなる。
近年、点火コイルは、直線状のプラグホールではなく屈曲したプラグホールを有するエンジンや、比較的長尺なプラグホールを有するエンジンに取り付けられることがある。これに対応して、点火コイルのジョイントが、屈曲形状或いは比較的長尺な形状に形成される場合がある。この場合、スパークプラグに対するジョイントの脱着性がより悪化しやすくなる。そのため、スパークプラグに対するジョイントの脱着を容易にするという課題を解決する必要性が高くなる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、スパークプラグに対するジョイントの脱着を容易にすることができる内燃機関用の点火コイルを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、互いに磁気結合された一次コイル(11)及び二次コイル(12)と、
前記一次コイル及び前記二次コイルを収容するケース本体(20)、及び、前記ケース本体のケース底壁(21)から突出した筒状の高圧タワー(23)を有するケース(2)と、
前記高圧タワー及びスパークプラグ(13)に嵌合される筒状のジョイント(3)と、を有し、
前記高圧タワーと前記ジョイントとの間には、前記高圧タワー及び前記ジョイントの内側空間(41)と、前記高圧タワー及び前記ジョイントの外側空間(42)とを連通する連通空間(5)が形成されている、内燃機関用の点火コイル(1)にある。
前記内燃機関用の点火コイルにおいては、高圧タワーとジョイントとの間に前記連通空間が形成されている。それゆえ、スパークプラグに対するジョイントの脱着時において、ジョイント内の気圧の変動を抑制することができる。これにより、スパークプラグに対するジョイントの脱着を容易に行うことができる。
以上のごとく、前記態様によれば、スパークプラグに対するジョイントの脱着を容易にすることができる内燃機関用の点火コイルを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、点火コイルの断面図。 実施形態1における、点火コイルの高圧タワー周辺の拡大断面図。 実施形態1における、ジョイントの、軸方向に平行な断面であって、空間形成溝を通る拡大断面図。 実施形態1における、ジョイントの、軸方向に平行な断面であって、空間形成溝を通らない拡大断面図。 実施形態1における、ジョイントの上面図。 実施形態1における、点火コイルを取り付けた点火装置の断面図。 実施形態2における、点火コイルの高圧タワー周辺の拡大断面図。 実施形態2における、ジョイントの上面図。 実施形態2における、ジョイントを横方向から見た拡大正面図。 実施形態2における、点火コイルの上面図。 実施形態2における、ボルトの軸力がケースに作用する前の状態の点火装置の拡大断面図。 実施形態2における、点火コイルが取り付けられた点火装置の拡大断面図。 実施形態2の変形形態を示す上面図。 実施形態2の他の変形形態を示す上面図。 実施形態2の更に他の変形形態を示す上面図。 実施形態3における、ジョイントの上面図。 実施形態3における、ジョイントの、軸方向に平行な断面であって、空間形成溝を通る拡大断面図。 実施形態4における、点火コイルの高圧タワー周辺の拡大断面図。 実施形態4における、ジョイントの、軸方向に平行な断面であって、空間形成溝を通る拡大断面図。 実施形態4における、ジョイントの上面図。 実施形態4における、ケースの下面図。 実施形態5における、点火コイルの高圧タワー周辺の拡大断面図。 実施形態5における、突出部及び収容凹部周辺の拡大断面図。 実施形態5における、ケースの下面図。 実施形態5における、ジョイントの上面図。 実施形態5における、ボルトの軸力がケースに作用する前の状態の点火装置の拡大断面図。 実施形態5における、点火コイルが取り付けられた点火装置の拡大断面図。 実施形態5における、点火装置の突出部及び収容凹部周辺の拡大断面図。 実施形態5の変形形態を示す、ケースの下面図。 実施形態6における、点火コイルの高圧タワー周辺の拡大断面図。 実施形態6における、ケースの拡大断面図。 実施形態6における、ケースの下面図。 実施形態6における、点火コイルをケースにおけるフランジの突出側から見た図。 実施形態7における、点火コイルの高圧タワー周辺の拡大断面図。 実施形態7における、点火コイルが取り付けられた点火装置の拡大断面図。 実施形態8における、点火コイルの高圧タワー周辺の拡大断面図。 実施形態8における、点火コイルが取り付けられた点火装置の拡大断面図。 実施形態9における、点火コイルの高圧タワー周辺の拡大断面図。 実施形態9における、ジョイントの、軸方向に平行な断面であって、空間形成溝を通らない拡大断面図。 実施形態9における、ジョイントを貫通孔の正面から見た図。 実施形態9における、ジョイントの上面図。 実施形態9における、ボルトの軸力がケースに作用する前の状態の点火装置の拡大断面図。 実施形態9における、点火コイルが取り付けられた点火装置の拡大断面図。 実施形態10における、点火コイルの高圧タワー周辺の拡大断面図。 実施形態10における、ジョイントの上面図。 実施形態10における、ジョイントの、軸方向に平行な断面であって、空間形成溝を通らない拡大断面図。 実施形態10における、点火コイルのケースの高圧タワー周辺を正面から見た正面図。 実施形態10における、ボルトの軸力がケースに作用する前の状態の点火装置の拡大断面図。 図48における、溝内リブ周辺の拡大図。 実施形態10における、点火コイルが取り付けられた点火装置の拡大断面図。 図50における、溝内リブ周辺の拡大図。
(実施形態1)
内燃機関用の点火コイルの実施形態につき、図1~図6を用いて説明する。
本実施形態の内燃機関用の点火コイル1は、図1に示すごとく、一次コイル11及び二次コイル12と、ケース2と、ジョイント3とを有する。一次コイル11及び二次コイル12は、互いに磁気結合されている。ケース2は、一次コイル11及び二次コイル12を収容するケース本体20と、ケース本体20のケース底壁21から突出した筒状の高圧タワー23とを有する。図6に示すごとく、ジョイント3は、高圧タワー23及びスパークプラグ13に嵌合される。図1、図2に示すごとく、ジョイント3は筒状を呈している。高圧タワー23とジョイント3との間には、高圧タワー23及びジョイント3の内側空間41と、高圧タワー23及びジョイント3の外側空間42とを連通する連通空間5が形成されている。
以後、ケース本体20からの高圧タワー23の突出方向を、軸方向Zという。また、軸方向Zにおいて、ケース本体20から高圧タワー23が突出する側を下側といい、その反対側を上側という。
本実施形態の点火コイル1は、自動車、コージェネレーション等の内燃機関に設置されるスパークプラグ13に接続され、スパークプラグ13に高電圧を印加する手段として用いられる。図6に示すごとく、スパークプラグ13における、点火コイル1のジョイント3が装着された側と反対側の先端は、内燃機関の燃焼室104に突出している。
図1に示すごとく、ケース本体20は、軸方向Zに直交する面方向に形成されたケース底壁21と、ケース底壁21の周縁から上側に延設されたケース側壁22とを有する。ケース本体20は、ケース側壁22の上端部に開口を有する。ケース本体20は、軸方向Zに直交する方向に突出するフランジ24を有する。後述するように、フランジ24は、内燃機関に対して固定される。フランジ24は、軸方向Zに貫通形成されたボルト挿通孔241を有する。また、フランジ24は、ボルト挿通孔241に嵌合されたブッシュ242を有する。ブッシュ242は、金属を筒状に形成してなる。
なお、ケース本体20におけるフランジ24の突出方向を横方向Xという。また、横方向Xにおいて、ケース本体20におけるフランジ24が突出した側をX1側といい、その反対側をX2側という。また、軸方向Z及び横方向Xの双方に直交する方向を縦方向Yという。
ケース本体20は、横方向Xにおけるフランジ24が突出した側と反対側(すなわちX2側)に突出したコネクタ25を有する。コネクタ25は、例えば外部機器に接続されたケーブルの端部である外部コネクタが接続されることにより、点火コイル1と外部機器とを接続する。
ケース底壁21の略中央部には、軸方向Zに貫通した円形の開口部210が形成されている。そして、開口部210の周縁から、下側に向かって高圧タワー23が突出形成されている。
高圧タワー23は、略円筒形状を呈している。図2に示すごとく、高圧タワー23は、その上端部に形成されたタワー上部231と、タワー上部231から下側に延設されるとともに、タワー上部231よりも薄肉に形成されたタワー下部232とを有する。タワー上部231の下面231aは、下側を向いている。タワー下部232は、タワー上部231の下面231aにおける内周端部から下側に向かって延設されている。タワー下部232は、高圧タワー23の径方向の外周側に突出した抜止部232aを有する。抜止部232aは、軸方向Zにおけるタワー下部232の略中央に形成されている。抜止部232aは、高圧タワー23に嵌合されたジョイント3を、高圧タワー23から抜け難くする役割を有する。
高圧タワー23には、高圧タワー23の下側から、ジョイント3が嵌合されている。ジョイント3は、高圧タワー23を高圧タワー23の外周側から覆っている。
ジョイント3は、ケース底壁21と軸方向Zに対向するジョイント上端部31を有する。ジョイント上端部31は、ジョイント3の上端部において径方向の外周側に広がるよう形成されている。ジョイント上端部31は、軸方向Zから見たときの形状が円環状である。以後、ジョイント上端部31におけるケース底壁21を向く面を第一対向面311といい、ケース底壁21におけるジョイント上端部31を向く面を底壁下面211という。本実施形態において、第一対向面311と底壁下面211とは、互いに面接触している。
ジョイント3は、高圧タワー23のタワー下部232の下端面232bと軸方向Zに対向する第二対向面312を有する。タワー下部232の下端面232bと、第二対向面312とは、軸方向Zに間隔をあけて対向している。つまり、軸方向Zにおけるタワー下部232の下端面232bと第二対向面312との間には、空間60が形成されている。空間60により、後述する空間形成溝32の通気性を向上することができる。後述する空間形成溝32の下側溝32aにより、空間形成溝32の通気性を充分に確保できる場合は、タワー下部232の下端面232bと、第二対向面312との間の軸方向Zの間隔はなくてもよい。
図2~図5に示すごとく、本実施形態において、連通空間5の少なくとも一部は、ジョイント3に形成された空間形成溝32の内側である。ジョイント3における高圧タワー23と対向する面において、高圧タワー23及びジョイント3の内側空間41から外側空間42までにわたって連続的に溝状の空間形成溝32が形成されており、空間形成溝32の内側が連通空間5を構成している。本実施形態においては、ジョイント上端部31の第一対向面311にも空間形成溝32が形成さている。また、ジョイント3の第二対向面312にも空間形成溝32が形成されている。本実施形態において、空間形成溝32は、第二対向面312に設けられた下側溝32aと、第一対向面311に設けられた上側溝32cと、下側溝32aと上側溝32cとを連結するようにジョイント3の内壁面に形成された中間溝32bとを有する。なお、空間形成溝32の長手方向における端部に、空気を通し、かつ、液体を通さない部材、あるいは弁機構を設けても良い。
図2に示すごとく、本実施形態において、ジョイント3における高圧タワー23を含むケース2と対向する面のうち、空間形成溝32が形成された部位と第二対向面312とを除く部位の略全体は、ケース2の表面に面接触している。
図1に示すごとく、ケース本体20には、一次コイル11と、一次コイル11の外周側に配された二次コイル12と、一次コイル11及び二次コイル12の内側に配されたコア14と、二次コイル12の一端に接続された接続端子15と、が配されている。そして、高圧タワー23内側には、金属製の高圧出力端子16が嵌合されている。高圧出力端子16は、上側が、接続端子15を介して二次コイル12に接続されている。高圧出力端子16は、タワー上部231の内側空間を上側から閉塞するよう、タワー上部231の内側に嵌合されている。
そして、ケース本体20内には、充填樹脂17が充填されている。ケース本体20内において、一次コイル11、二次コイル12、及び接続端子15等の収容部品は、充填樹脂17に封止されている。なお、高圧出力端子16は、充填樹脂17が高圧タワー23から下側に漏出することを防ぐ役割も有する。
高圧タワー23及びジョイント3の内側には、軸方向Zに弾性伸縮可能なコイルスプリング18が挿通配置されている。コイルスプリング18の上端は、高圧出力端子16の下面に圧接されており、これにより、コイルスプリング18と高圧出力端子16が電気的にも接続されている。図示は省略するが、コイルスプリング18は、ジョイント3に対して軸方向Zに位置決めされている。
次に、図6に示すごとく、内燃機関用の点火コイル1をエンジンヘッド101に組み付けてなる点火装置10について説明する。
図6に示すごとく、エンジンヘッド101には、点火コイル1を挿通配置するプラグホール105が形成されている。プラグホール105は、上側に向かって開口しているとともに、下側が閉塞壁部102によって閉塞されている。閉塞壁部102には、スパークプラグ13を螺合するための雌ネジ孔102aが形成されている。そして、雌ネジ孔102aに、スパークプラグ13が螺合されて、スパークプラグ13がエンジンヘッド101に取り付けられている。スパークプラグ13の先端部は、内燃機関の燃焼室104に露出している。
点火コイル1は、ジョイント3をプラグホール105に挿入させて配されている。ジョイント3の下端部は、スパークプラグ13の上端部を外周側から覆うように嵌合されている。これにより、高圧タワー23及びジョイント3の内側空間41は、下側はスパークプラグ13によって塞がれるとともに、上側は高圧出力端子16によって塞がれる。ここで、内側空間41は完全には密封されておらず、内側空間41と外側空間42とは、連通空間5を介して連通している。また、コイルスプリング18の下端部は、スパークプラグ13の基端部に形成された端子に圧接している。これにより、点火コイル1の二次コイル12とスパークプラグ13とが電気的に接続されている。
点火コイル1は、ジョイント上端部31を、エンジンヘッド101の上面におけるプラグホール105周辺の部位に載置するよう配されている。本実施形態において、エンジンヘッド101は、プラグホール105内周端から上側に向かって突出した円環状のリップ106を有する。点火コイル1は、ジョイント上端部31を、リップ106の上端面106aの全体に接触させるよう載置されている。
また、エンジンヘッド101には、点火コイル1をボルト締結するためのボス107が形成されている。点火コイル1は、フランジ24のブッシュ242内にボルト108を挿通するとともに、ボルト108をボス107に形成された螺合孔107aに螺合させることにより、エンジンヘッド101に締結固定されている。
次に、点火コイル1が内燃機関に取り付けられる様子につき説明する。
まず、エンジンヘッド101の雌ネジ孔102aにスパークプラグ13を螺合する。次いで、点火コイル1をジョイント3側からプラグホール105に挿入する。そして、ジョイント3の下端部に、スパークプラグ13の上端部を挿入させ、点火コイル1をスパークプラグ13側に、ジョイント上端部31がエンジンヘッド101のリップ106の上端面106aに当接するまで押し込む。
そして、フランジ24のブッシュ242内にボルト108を挿通するとともに、ボルト108をボス107の螺合孔107aに螺合する。ボルト108を螺合していくにつれて、スパークプラグ13がジョイント3の内側に挿入されていき、ボルト108の軸力によって、スパークプラグ13とジョイント3が嵌合される。
ここで、内側空間41は、前述のごとく、上端部が高圧出力端子16によって塞がれているとともに、下端部がスパークプラグ13の上端部によって塞がれている。そのため、スパークプラグ13がジョイント3の内側に挿入されていくにつれて、内側空間41の空気は、内側空間41から連通空間5を介して外側空間42に押し出される。これにより、ジョイント3をスパークプラグ13に嵌合する際、内側空間41の圧力が過度に高くなることなく、容易にジョイント3をスパークプラグ13に嵌合することができる。そして、フランジ24の下面がボス107の上面に当接するまでボルト108をボス107に螺合することにより、ジョイント上端部31が、リップ106の上端面106aに圧接され、リップ106の上端面106aの全面に密着する。
次に、内燃機関から点火コイル1が取り外される様子につき説明する。
まず、ボルト108をボス107及びフランジ24から取り外す。そして、点火コイル1をスパークプラグ13から引き抜く。このとき、点火コイル1をスパークプラグ13から引き抜くにつれて内側空間41は膨張していくため、内側空間41には、連通空間5を介して外部空気が流入される。これにより、点火コイル1をスパークプラグ13から引き抜く際に内側空間41が過度に負圧になることなく、容易に点火コイル1をスパークプラグ13から引き抜くことができる。
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
内燃機関用の点火コイル1においては、高圧タワー23とジョイント3との間に連通空間5が形成されている。それゆえ、スパークプラグ13に対するジョイント3の脱着時において、ジョイント3の内側空間41の気圧が、外側空間42の気圧と概ね等しくなる。それゆえ、スパークプラグ13に対するジョイント3の脱着を容易に行うことができる。つまり、点火コイル1からスパークプラグ13を脱着するとき、この脱着作業時の荷重を低減することができるとともに、脱着作業時の荷重が高くなる時間を短縮することができる。
また、連通空間5の少なくとも一部は、ジョイント3に形成された空間形成溝32、233の内側である。それゆえ、連通空間5を容易に形成しやすい。また、連通空間5が過度に大きく形成されることを抑制することができる。これにより、ジョイント3の内外の絶縁性、水密性を確保しやすい。
以上のごとく、本実施形態によれば、スパークプラグに対するジョイントの脱着を容易にすることができる内燃機関用の点火コイルを提供することができる。
(実施形態2)
本実施形態は、図7~図12に示すごとく、後述の底壁側空間51が、連通空間5の一部を構成している実施形態である。ケース底壁21とジョイント上端部31とは、軸方向Zにおいて間隔をあけて対向している。そして、ケース底壁21とジョイント上端部31との間に、外側空間42に隣接する底壁側空間51が形成されている。本実施形態において、連通空間5は、底壁側空間51、中間溝32bの内側の空間、及び下側溝32aの内側の空間を有する。なお、図10においては、ジョイント上端部31の第一対向面311の輪郭位置及び後述する突出部8の輪郭位置を破線にて表している。
図7に示すごとく、底壁側空間51は、軸方向Zにおけるケース底壁21の底壁下面211とジョイント上端部31の第一対向面311との間に形成されている。底壁側空間51は、高圧タワー23を全周から囲むよう形成されており、軸方向Zから見た形状が円環状である。
ケース2とジョイント3とのうち少なくとも一方は、相手側に向かって軸方向Zに突出するとともに相手方に当接する突出部8を有する。本実施形態においては、ケース底壁21とジョイント上端部31とのうち少なくとも一方が、突出部8を有する。図7~図9に示すごとく、突出部8は、ジョイント上端部31に形成されている。突出部8は、ジョイント上端部31の第一対向面311の一部が、上側に向かって突出するよう形成されている。図7に示すごとく、突出部8の上端は、ケース底壁21の底壁下面211に当接している。突出部8により、軸方向Zにおけるジョイント3とケース2との位置決めがなされている。底壁側空間51の軸方向Zの寸法は、突出部8の寸法と同一である。突出部8は、ジョイント3における突出部8以外の部位と一体的に形成されている。すなわち、突出部8もゴム製であり、弾性変形可能に構成されている。
図8、図9に示すごとく、ジョイント上端部31には、2つの突出部8が形成されている。図8に示すごとく、突出部8は、軸方向Zに弾性変形可能な凸条である。本実施形態において、突出部8は、横方向Xに長尺であり、縦方向Yに薄い形状を有する。2つの突出部8は、縦方向Yに並んで配されている。
ここで、図7に示すごとく、連通空間5の一部であって、底壁側空間51と連通空間5における底壁側空間51よりも内側空間41側の部位(すなわち、図7において、連通空間5における破線5aで囲まれる部位)との境界を境界部Bと定義する。つまり、底壁側空間51と中間溝32bの内側の空間との境界が境界部Bである。突出部8は、外側空間42から、境界部Bを介して、内側空間41へ水や埃等の異物が入ることを抑制するよう、境界部Bの周囲に形成されている。
具体的には、境界部Bは、高圧タワー23の中心軸のX1側に形成されている。境界部Bは、軸方向Zから見たとき、高圧タワー23の中心軸とフランジ24のボルト挿通孔241の中心軸とをつなぐ図10の二点鎖線で示す直線上に配されている。図8に示すごとく、横方向Xにおいて、2つの突出部8は、境界部BのX1側近傍に形成されている。縦方向Yにおいて、2つの突出部8は、境界部Bにおける縦方向Yの両側に位置している。図10に示すごとく、軸方向Zから見たとき、2つの突出部8は、高圧タワー23の中心軸とフランジ24のボルト挿通孔241の中心軸とをつなぐ、図10の二点鎖線で示す直線を、縦方向Yの両側から挟むように形成されている。
図10に示すごとく、軸方向Zから見たとき、突出部8は、高圧タワー23の中心軸とフランジ24との並び方向(すなわち横方向X)において、高圧タワー23の中心軸よりもフランジ24側に位置している。ここで、図10において、高圧タワー23の中心軸を通るとともに、縦方向Yに延びる直線を一点鎖線にて表している。すなわち、本実施形態において、突出部8は、図10における一点鎖線よりもX1側に形成されている。
図7に示すごとく、本実施形態においては、タワー上部231の下面231aとジョイント3とは、軸方向Zに間隔をあけて対向している。ジョイント3における、タワー上部231の下面231aと軸方向Zに対向する面を、第三対向面313と呼ぶこととする。タワー上部231の下面231aとジョイント3の第三対向面313との間には、上側スライド空間62が形成されている。また、抜止部232aの下側には、下側スライド空間61が形成されている。すなわち、抜止部232aは、その下側の下側スライド空間61を介して、ジョイント3と軸方向Zに対向している。軸方向Zにおける上側スライド空間62の長さ及び下側スライド空間61の長さのそれぞれは、軸方向Zにおける底壁側空間51の長さ以上に形成される。
次に、図11、図12に示すごとく、本実施形態の点火コイル1が内燃機関に取り付けられる様子につき説明する。
実施形態1と同様、点火コイル1をジョイント3側からプラグホール105に挿入し、ジョイント3の下端部に、スパークプラグの上端部を挿入する。そして、実施形態1と同様、ジョイント3の下端部に、スパークプラグの上端部を挿入させ、点火コイル1をジョイント上端部31がエンジンヘッド101のリップ106の上端面106aに当接するまで押し込む。
次いで、フランジ24のブッシュ242内にボルト108を挿通するとともに、ボルト108をボス107の螺合孔107aに、ボルト108の頭部108aがフランジ24の上面に当接するまで螺合する。この状態を図11に示す。この状態においては、ボルト108の軸力は点火コイル1に作用していない。そのため、図11に示す状態において、突出部8が弾性変形しておらず、底壁側空間51が形成された状態が維持されている。
次いで、図11の状態から、更にボルト108をボス107に螺合していく。これにより、ボルト108の軸力が点火コイル1のケース2に伝わる。それにより、ケース2がジョイント3に近付くよう下側に移動する。ここで、前述のごとく、ジョイント上端部31はリップ106に当接しているため、ケース2がボルト108の軸力を受けて下側に移動しても、ジョイント3の下側への移動は制限される。そのため、ボルト108がボス107に螺合されるにつれて、突出部8が軸方向Zに圧縮するよう弾性変形する。これにより、ボルト108がボス107に螺合されるにつれて、底壁側空間51は収縮していく。
そして、ケース2のフランジ24の下面がボス107の上面に当接するまで螺合することにより、図12に示すごとく、底壁側空間(図11の符号51参照)が消える、或いは略消える(例えば、底壁側空間51の軸方向Zの長さが0.02mm~0.5mmとなる程度)まで突出部8が弾性変形する。つまり、本実施形態においては、点火コイル1が内燃機関に取り付けられる前の状態において形成されていた連通空間5が、点火コイル1が内燃機関に取り付けられた状態においては閉塞、あるいは略閉塞される。
次に、内燃機関から点火コイル1が取り外される様子につき説明する。
実施形態1と同様、まず、ボルト108をボス107及びフランジ24から取り外す。これにより、ケース2に作用していたボルト108の軸力が消える。それゆえ、ケース2は、圧縮されていた突出部8の復元力により押圧され、ジョイント3に対して遠ざかる側に移動する。これにより、ケース底壁21とジョイント上端部31との間に底壁側空間51が再度形成され、或いはボルト108を螺合している際に形成されていた底壁側空間51よりも大きな底壁側空間51が形成され、これによって連通空間5と外側空間42とが連通される。
そして、点火コイル1をスパークプラグ13から引き抜く。このとき、点火コイル1をスパークプラグ13から引き抜くにつれて内側空間41は膨張していくため、内側空間41には、連通空間5を介して外部空気が流入される。これにより、点火コイル1をスパークプラグ13から引き抜く際に内側空間41が過度に負圧になることなく、容易に点火コイル1をスパークプラグ13から引き抜くことができる。
その他は、実施形態1と同様である。
なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本実施形態においては、底壁側空間51が、連通空間5の一部を構成している。それゆえ、連通空間5の一部を容易に形成しやすく、点火コイル1の生産性向上を図りやすい。
また、ジョイント3が、ケース2に向かって軸方向Zに突出するとともにケース2に当接する突出部8を有する。それゆえ、突出部8を、ケース2とジョイント3との間の軸方向Zの位置決めとして使用でき、これによって、底壁側空間51を容易に形成しやすい。
また、ジョイント上端部31が突出部8を有する。それゆえ、ジョイント3において、突出部8を形成しやすい。
また、突出部8は、軸方向Zに弾性変形可能であり、かつ、軸方向Zに直交する方向に延びる凸条である。それゆえ、点火コイル1を内燃機関に締結していない状態においては、突出部8の存在により底壁側空間51の存在が維持されるが、点火コイル1を内燃機関に取り付けた状態においては、ボルト108の軸力等により突出部8を容易に弾性変形させることができ、容易に底壁側空間51を消す、或いは略消すことができる。それゆえ、点火コイル1を内燃機関に取り付けた状態においては、点火コイル1の外側空間42から連通空間5を介して内側空間41に水分や埃等の異物が入り込むことを抑制することができる。これにより、異物がジョイント3の内部に入り込むことに起因して、高圧出力端子16に発生した高電圧(例えば10~50kV)がジョイント3の内部から外部へ漏電することを防止できる。さらに、ジョイント3内に配された金属部品(例えばコイルスプリング18やスパークプラグ13の基端部に形成された端子)の発錆を防止することができ、これにより点火コイル1とスパークプラグ13との間の導通不良を回避できる。
また、突出部8は、軸方向Zから見たとき、高圧タワー23の中心軸とフランジ24との並び方向において、高圧タワー23の中心軸よりもフランジ24側に位置している。それゆえ、点火コイル1を内燃機関に取り付ける際、フランジ24のボルト挿通孔241に挿入されるボルト108の軸力が突出部8に伝わりやすい。それゆえ、突出部8を弾性変形させやすく、内燃機関に取り付けられた状態において、連通空間5を閉塞させやすい。
また、突出部8は、外側空間42から境界部Bを介して内側空間41へ異物が入ることを抑制するよう、境界部Bの周囲に形成されている。それゆえ、万が一外側空間42から底壁側空間51に異物が侵入した場合であっても、当該異物が連通空間5の境界部Bから内側空間41に向かって入り込むことを、突出部8によって防ぐことができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
なお、図13に示すごとく、2つの突出部8の双方を、縦方向Yにおける高圧タワー23の中心軸の一方側に配置してもよい。すなわち、2つの突出部8を、図13に示す一点鎖線の、縦方向の一方側に配してもよい。このとき、連通空間5の境界部Bも、その周囲に突出部8が形成されるような位置に形成することが好ましい。
また、図14に示すごとく、ケース2におけるフランジ24の突出方向が、ケース2におけるコネクタ25の突出方向と直交する場合も、突出部8を、高圧タワー23の中心軸とフランジ24との並び方向において、高圧タワー23の中心軸よりもフランジ24側に形成することができる。ここで、図14において、高圧タワー23の中心軸を通るとともに、高圧タワー23の中心軸とフランジ24との並び方向に直交する方向に延びる直線を一点鎖線にて表している。すなわち、突出部8は、図14における一点鎖線よりもフランジ24側に形成されている。また、図14に示す場合においても、境界部Bは、高圧タワー23の中心軸のフランジ24側に形成されており、かつ、軸方向Zから見たとき、高圧タワー23の中心軸とボルト挿通孔241の中心軸とをつなぐ直線(すなわち、図14における二点鎖線)上に配されていることが好ましい。これにより、点火コイル1を内燃機関に取り付ける際、フランジ24のボルト挿通孔241に挿入されるボルト108の軸力が突出部8に伝わりやすい。それゆえ、突出部8を弾性変形させやすく、内燃機関に取り付けられた状態において、連通空間5を閉塞させやすい。
また、図15に示すごとく、ケース2におけるフランジ24の突出方向が、ケース2におけるコネクタ25の突出方向に対して傾斜するような場合においても、突出部8を、高圧タワー23の中心軸とフランジ24との並び方向において、高圧タワー23の中心軸よりもフランジ24側に形成することができる。ここで、図15において、高圧タワー23の中心軸を通るとともに、高圧タワー23の中心軸とフランジ24との並び方向に直交する方向に延びる直線を一点鎖線にて表している。すなわち、突出部8は、図15における一点鎖線よりもフランジ24側に形成されている。また、図15に示す場合においても、境界部Bは、高圧タワー23の中心軸のフランジ24側に形成されており、かつ、軸方向Zから見たとき、高圧タワー23の中心軸とボルト挿通孔241の中心軸とをつなぐ直線(すなわち、図15における二点鎖線)上に配されていることが好ましい。これにより、点火コイル1を内燃機関に取り付ける際、フランジ24のボルト挿通孔241に挿入されるボルト108の軸力が突出部8に伝わりやすい。それゆえ、突出部8を弾性変形させやすく、内燃機関に取り付けられた状態において、連通空間5を閉塞させやすい。
なお、本実施形態においては、軸方向Zにおける上側スライド空間62の長さ及び下側スライド空間61の長さのそれぞれは、軸方向Zにおける底壁側空間51の長さ以上に形成される例を示したが、これに限られない。例えば、軸方向Zにおける上側スライド空間62の長さ及び下側スライド空間61の長さのそれぞれは、軸方向Zにおける底壁側空間51の長さよりも短くてもよい。この場合、内燃機関への点火コイル1の組付時に、ボルト108の螺合に伴い、タワー上部231の下面231aとジョイント3の第三対向面313とが当接して上側スライド空間62が消える状態、及び高圧タワー23の抜止部232aとジョイント3とが軸方向Zに当接して下側スライド空間61が消える状態が生じる。しかし、この状態からさらにボルト108の螺合を行うことにより、ケース2からジョイントへ、ボルト108の軸力が軸方向Zに伝わる。これによりジョイント3が弾性変形するため、さらにケース2を下側に移動させることができ、底壁側空間51を収縮させることができる。
(実施形態3)
本実施形態は、図16、図17に示すごとく、実施形態2に対して、突出部8の形状を変更した実施形態である。突出部8は、軸方向Zから見たときの形状が、ジョイント3の中心に向かって開口するC字状である。
また、本実施形態においては、ジョイント上端部31の第一対向面311にも、連通空間5を構成する空間形成溝32の一部である上側溝32cが形成されている。図16に示すごとく、第一対向面311に形成された空間形成溝32の上側溝32cは、軸方向Zから見たとき、突出部8の開口側から、突出部8の内側まで連続して形成されている。これに伴い、連通空間5の境界部Bも、軸方向Zから見たとき、突出部8の開口側から突出部8の内側まで連続して形成されている。そして、境界部Bの少なくとも一部は、C字状の突出部8の内側に位置している。
その他は、実施形態2と同様である。
本実施形態においては、連通空間5の境界部Bの少なくとも一部は、C字状の突出部8の内側に位置しているため、万が一、高圧タワー23及びジョイント3の外側空間42から底壁側空間51に異物が侵入した場合であっても、当該異物が連通空間5の境界部Bから高圧タワー23及びジョイント3の内側空間41に向かって入り込むことを一層防ぎやすい。
その他、実施形態2と同様の作用効果を有する。
(実施形態4)
本実施形態は、図18~図21に示すごとく、実施形態2に対して、ケース2とジョイント3との間の周方向の位置決め手段を設けた実施形態である。図18~図20に示すごとく、ジョイント上端部31はケース底壁21側に向かって突出した係合凸部33を有する。また、図18、図21に示すごとく、ケース底壁21は、係合凸部33と係合する係合凹部234を有する。図18に示すごとく、係合凸部33及び係合凹部234により、ケース2とジョイント3との間の周方向の位置決めがなされている。
図18~図20に示すごとく、係合凸部33は、ジョイント上端部31の第一対向面311から上側に向かって延設されている。係合凸部33は、略円柱状を呈している。図18、図21に示すごとく、係合凹部234は、ケース底壁21の底壁下面211の一部が、上側に向かって凹むように形成されている。本実施形態において、係合凹部234の軸方向Zの長さは、係合凸部33の軸方向Zの長さよりも大きい。これにより、点火コイル1が内燃機関に締結され、ジョイント上端部31の第一対向面311とケース底壁21の底壁下面211とが面接触した状態においても、軸方向Zにおける係合凸部33と係合凹部234との間に間隙が形成される。
図18に示すごとく、係合凸部33及び係合凹部234は、ジョイント3の中心軸に対して縦方向Yの一方側に形成されている。図20に示すごとく、係合凸部33は、ジョイント3の周方向において、突出部8が形成された位置から90°離れた位置に形成されている。これに伴い、係合凹部234も、ジョイント3の周方向において、突出部8が形成された位置から90°離れた位置に配されている。しかし、係合凸部33及び係合凹部234の形成位置は、本実施形態において示したものに限定されるものではない。
その他は、実施形態2と同様である。
本実施形態においては、ジョイント3の周方向における、ジョイント3とケース2との位置決めを容易にすることができる。これにより、例えばジョイント上端部31に形成された突出部8の位置をフランジ24に近い側に形成したい場合は、突出部8がフランジ24近傍に配されるようジョイント3とケース2とを組み付けることができる。また、例えば突出部8がケース底壁21に形成されているような場合において、連通空間5の境界部Bの周囲に突出部8が配されるよう、ジョイント3とケース2を組みつけやすい。
その他、実施形態2と同様の作用効果を有する。
(実施形態5)
本実施形態は、図22~図28に示すごとく、ケース底壁21に、突出部8と軸方向Zに当接する収容凹部235を形成した実施形態である。突出部8は、点火コイル1が内燃機関に取り付けられた状態において、収容凹部235に収容できるよう構成されている。後述するように、本実施形態においては、点火コイル1が内燃機関に取り付けられた状態において、ボルト108の軸力により、突出部8が弾性変形しつつ、収容凹部235に圧入されることにより、突出部8が収容凹部235内に収容される。
図24に示すごとく、軸方向Zから見たとき、収容凹部235は、高圧タワー23の中心軸を中心とした円環状の一部となる円弧状に形成されている。本実施形態においては、収容凹部235は、ケース底壁21における2箇所に形成されている。2つの収容凹部235は、横方向Xに互いに向かい合う向きに開口する円弧状を呈している。そして、2つの収容凹部235は、軸方向Zから見たとき、横方向Xの両側から高圧タワー23を囲むよう形成されている。なお、これに限られず、例えば、図29に示すごとく、収容凹部235を高圧タワー23の中心軸を中心とした円環状に形成することもできる。この場合、収容凹部235は、その内側に高圧タワー23が配されるよう形成される。すなわち、この場合、収容凹部235は、軸方向Zから見たとき、高圧タワー23を全周から囲むように形成される。便宜上、図29においては、収容凹部235にハッチングを施している。
本実施形態において、図22、図23、図25に示すごとく、ジョイント上端部31の突出部8は、円柱状に形成されている。突出部8は、ケース底壁21の収容凹部235の一部と、軸方向Zに重なる位置に形成されている。図23に示すごとく、突出部8には、その突出側の端面から軸方向Zに凹んだ易圧入凹部81が形成されている。なお、図23、後述の図28以外においては、適宜、易圧入凹部81の図示を省略している。
図23に示すごとく、突出部8の径方向の大きさは、収容凹部235の径方向の大きさよりも大きい。つまり、軸方向Zに平行な断面において、突出部8の軸方向Zに直交する方向の長さL1は、収容凹部235の軸方向Zに直交する方向の長さL2よりも小さい。これにより、突出部8の上端部は、ケース底壁21における収容凹部235の周辺部位に当接している。また、本実施形態においては、突出部8の軸方向Zの長さL3は、収容凹部235の軸方向Zの長さL4よりも小さい。
突出部8の突出側の角部、及び収容凹部235の開口側の角部には、テーパ面82、235aが形成されている。突出部8の突出側の周縁の角部は、上側に向かうほど突出部8が縮径するようテーパ面82が形成されている。また、収容凹部235の開口側の内周側及び外周側の角部は、下側に向かうほど両角部が互いに遠ざかるよう傾斜したテーパ面235aが形成されている。突出部8のテーパ面82と、収容凹部235のテーパ面235aとは、互いに係止されている。なお、図23、後述の図28以外においては、テーパ面82、235aの図示を適宜省略している。
次に、図26~図28を用いて、本実施形態における点火コイル1が内燃機関に取り付ける様子につき説明する。
実施形態1と同様、点火コイル1をジョイント3側からプラグホール105に挿入し、ジョイント3の下端部に、スパークプラグ13の上端部を挿入する。そして、実施形態1と同様、ジョイント3の下端部に、スパークプラグ13の上端部を挿入させ、点火コイル1をスパークプラグ13側に、ジョイント上端部31がエンジンヘッド101のリップ106の上端面106aに当接するまで押し込む。
次いで、フランジ24のブッシュ242内にボルト108を挿通するとともに、ボルト108をボス107の螺合孔107aに、ボルト108の頭部108aがフランジ24の上面に当接するまで螺合する。この状態を図26に示す。この状態においては、ボルト108の軸力は点火コイル1に作用していない。そして、この状態においては、図26に示すごとく、突出部8は、ケース底壁21における収容凹部235の周囲に当接している。そのため、図26に示す状態において、底壁側空間51が形成された状態が維持されている。
次いで、図26の状態から、更にボルト108をボス107に螺合していく。これにより、ボルト108の軸力が点火コイル1のケース2に伝わる。それにより、ケース2がジョイント3に近付くよう下側に移動する。ここで、前述のごとく、ジョイント上端部31はリップ106に当接しているため、ケース2がボルト108の軸力を受けて下側に移動しても、ジョイント3の下側への移動は制限される。そのため、ボルト108がボス107に螺合されるにつれて、ジョイント上端部31の突出部8は、弾性変形しつつ、ケース底壁21の収容凹部235に圧入されていく。これにより、ボルト108がボス107に螺合されるにつれて、底壁側空間51は収縮していく。
そして、ケース2のフランジ24の下面がボス107の上面に当接するまで螺合することにより、図27、図28に示すごとく、突出部8の全体は、収容凹部235内に収容され、底壁側空間が消える。つまり、本実施形態においては、点火コイル1が内燃機関に取り付けられる前の状態において形成されていた連通空間5が、点火コイル1が内燃機関に取り付けられた状態においては閉塞される。
次に、内燃機関から点火コイル1が取り外される様子につき説明する。
実施形態1と同様、まず、ボルト108をボス107及びフランジ24から取り外す。これにより、ケース2に作用していたボルト108の軸力が消える。しかしながら、突出部8は収容凹部235内に圧入されているため、ケース2に作用するボルト108の軸力が消えてもケース2とジョイント3との軸方向Zの相対位置は変動しない。
次いで、点火コイル1をスパークプラグに対して上側に移動させるべく、点火コイル1に対して軸方向Zに荷重を付与する。ここで、収容凹部235を突出部8から抜くために必要な軸方向Zの荷重が、ジョイント3をスパークプラグ13から抜くために必要な軸方向Zの荷重より小さくなるよう、収容凹部235と突出部8との軸方向Z及び軸方向Zに直交する方向のしめしろを設定している。さらに、収容凹部235に収容される突出部8の軸方向Zの長さは、スパークプラグ13に対するジョイント3の軸方向Zの嵌合長さよりも短く設定している。従って、点火コイル1をスパークプラグ13に対して上側に移動させるべく、点火コイル1に対して軸方向Zに荷重を付与すると、ジョイント3をスパークプラグ13から抜き終わるよりも前に、収容凹部235から突出部8を抜き終わることができる。これにより、ケース底壁21とジョイント上端部31との間に底壁側空間51が再度形成され、これによって連通空間5と外側空間42とが連通される。
そして、点火コイル1をスパークプラグ13から引き抜く。このとき、点火コイル1をスパークプラグ13から引き抜くにつれて内側空間41は膨張していくため、内側空間41には、連通空間5を介して外部空気が流入される。これにより、点火コイル1をスパークプラグ13から引き抜く際に内側空間41が過度に負圧になることなく、容易に点火コイル1をスパークプラグ13から引き抜くことができる。
その他は、実施形態2と同様である。
本実施形態において、ケース底壁21及びジョイント上端部31のうち一方には突出部8が形成されており、他方には突出部8と軸方向Zに当接する収容凹部235が形成されている。そして、突出部8は、点火コイル1が内燃機関に取り付けられた状態において、収容凹部235に収容できるよう構成されている。つまり、点火コイル1を内燃機関に取り付けた状態においては、突出部8を完全に収容凹部235内に収容することができる。それゆえ、点火コイル1を内燃機関に取り付けた状態においては、点火コイル1を内燃機関に取り付けられていない状態において形成されていた底壁側空間51を完全に消すことができる。それゆえ、点火コイル1を内燃機関に取り付けた状態においては、点火コイル1の外側空間42から連通空間5を介して内側空間41に異物が入り込むことを防止することができる。
また、軸方向Zから見たとき、収容凹部235は、高圧タワー23の中心軸を中心とした円環状又は当該円環の一部となる円弧状に形成されている。それゆえ、ジョイント3とケース2との、周方向における位置決めを厳密にしなくても、突出部8を、収容凹部235と軸方向Zに重なる位置に配しやすい。それゆえ、点火コイル1の生産性向上を図りやすい。
また、突出部8には、その突出側の端面から軸方向Zに凹んだ易圧入凹部81が形成されている。それゆえ、収容凹部235に対する突出部8の圧入する際に要求される力を低減することができる。これによっても、点火コイル1の生産性向上を図りやすい。
また、突出部8の突出側の角部、及び収容凹部235の開口側の角部には、テーパ面82、235aが形成されている。それゆえ、収容凹部235に対して突出部8を挿入しやすい。これによっても、点火コイル1の生産性向上を図りやすい。
その他、実施形態2と同様の作用効果を有する。
(実施形態6)
本実施形態は、図30~図33に示すごとく、基本構成を実施形態1と同様としつつ、連通空間5の一部を、ケース2に形成した空間形成溝233の内側によって構成した実施形態である。
ケース2におけるジョイント3と対向する面において、高圧タワー23及びジョイント3の内側空間41から外側空間42までにわたって連続的に空間形成溝233が形成されている。空間形成溝233の一端は、ケース底壁21の底壁下面211のX1側端部まで形成されており、空間形成溝233の他端は、高圧タワー23のタワー下部232の下端部まで形成されている。なお、本実施形態において、ジョイント3には空間形成溝(図2の符号32参照)が形成されていない。
その他は、実施形態1と同様である。
本実施形態においても、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態7)
本実施形態は、図34に示すごとく、実施形態2に対して、点火コイル1における突出部8の形成位置を変更した実施形態である。本実施形態において、突出部8は、軸方向Zにおける高圧タワー23とジョイント3との間に形成されている。すなわち、突出部8は、底壁側空間51に隣接しない位置に形成されている。
前述のごとく、ジョイント3は、タワー上部231の下面231aと軸方向Zに対向する第三対向面313を有する。そして、第三対向面313の一部が、軸方向Zのタワー上部231側に向かって突出するよう突出部8が形成されている。軸方向Zにおける突出部8の長さは、軸方向Zにおける底壁側空間51の長さよりも大きいことが好ましい。
そして、突出部8は、タワー上部231の下面231aに当接している。なお、本実施形態において、ジョイント3の第一対向面311に突出部は形成されていない。
その他、実施形態1と同様である。
本実施形態においては、図35に示すごとく、点火コイル1が内燃機関に取り付けられた状態において、突出部8がボルト108の軸力を受けて圧縮され、底壁側空間51を消す、或いは略消すことができる。これにより、点火コイル1を内燃機関に取り付けた状態においては、点火コイル1の外側空間42から連通空間5を介して内側空間41に異物が入り込むことを抑制することができる。
また、本実施形態において、軸方向Zにおける突出部8の長さを、軸方向Zにおける底壁側空間51の長さよりも大きくすることにより、突出部8を完全に押し潰さなくても、底壁側空間51を消すことができる。それゆえ、点火コイル1を内燃機関に取り付けた状態において、点火コイル1の外側空間42から連通空間5を介して内側空間41に異物が入り込むことを一層抑制しやすい。
その他、実施形態2と同様の作用効果を有する。
(実施形態8)
本実施形態は、図36に示すごとく、実施形態2に対して、底壁側空間51の形成するためのケース2とジョイント3との軸方向Zの位置決めの仕方を変更した実施形態である。本実施形態において、高圧タワー23のタワー上部231の外周面231bは、下側に向かうほど縮径している。すなわち、高圧タワー23の中心軸を通り、かつ軸方向Zに平行な断面において、タワー上部231の外周面231bは、下側に向かうほど内周側に向かうよう傾斜している。
同様に、ジョイント3におけるタワー上部231の外周面231bと対向するジョイント3の第四対向面314も、下側に向かうほど縮径している。すなわち、高圧タワー23の中心軸を通り、かつ軸方向Zに平行な断面において、第四対向面314は、下側に向かうほど内周側に向かうよう傾斜している。
第四対向面314の上端部の内径は、タワー上部231の外周面231bの上端部の外径よりも小さい。第四対向面314の上端部の内径は、タワー上部231の外周面231bにおける上端部よりも若干下側の部位の外径と同等に形成される。これにより、ケース2とジョイント3とが嵌合された状態において、ジョイント3の第一対向面311とケース底壁21の底壁下面211との間に、底壁側空間51が形成される。
本実施形態において、点火コイル1を内燃機関に取り付ける際、ボルト108の軸力がケース2に作用するまでの状態においては、底壁側空間51が形成されている。そして、ボルト108の軸力がケース2に作用したとき、ケース2がジョイント3に近付くよう下側に移動する。このとき、高圧タワー23のタワー上部231が若干ジョイント3の上部を弾性的に押し広げながら、ケース2がジョイント3に近付くよう下側に移動する。これに伴い、ボルト108がボス107に螺合されるにつれて、底壁側空間51は収縮していく。そして、ケース2のフランジ24の下面がボス107の上面に当接するまで螺合することにより、図37に示すごとく、底壁側空間が消える、或いは略消える。
その他は、実施形態2と同様である。
本実施形態においても、点火コイル1が内燃機関に取り付けられた状態において、突出部8がボルト108の軸力を受けて圧縮され、底壁側空間51を消す、或いは略消すことができる。これにより、点火コイル1を内燃機関に取り付けた状態においては、点火コイル1の外側空間42から連通空間5を介して内側空間41に異物が入り込むことを抑制することができる。
その他、実施形態2と同様の作用効果を有する。
(実施形態9)
本実施形態は、図38~図41に示すごとく、実施形態2に対して連通空間5の構成を変更した実施形態である。
図38、図39、図41に示すごとく、本実施形態において、連通空間5は、前述の中間溝32b及び下側溝32aの内側の空間と、後述の貫通孔311aの内側の空間とを有する。図38、図41に示すごとく、貫通孔311aは、ジョイント上端部31を、径方向に貫通するよう直線状に形成されている。これにより貫通孔311aは、図38、図39に示すごとくその内周端において中間溝32bと連結しており、図38、図40に示すごとく、その外周端が外側空間42に連通している。なお、図38、図41に示すごとく、本実施形態において、貫通孔311aは、ジョイント上端部31を径方向のうちの横方向Xに貫通するよう形成されている。貫通孔311aは、その長手方向に直交する断面が円形であるが、これに限られず、例えば軸方向Zに短尺な楕円形状等とすることもできる。
図39に示すごとく、貫通孔311aは、軸方向Zにおけるジョイント上端部31の中央かつ、周方向における中間溝32bの中央に形成されている。図42に示すごとく、貫通孔311aは、高圧タワー23の中心軸よりもフランジ24側(すなわちX1側)に形成されている。図41に示すごとく、貫通孔311aは、軸方向Zから見たとき、高圧タワー23の中心軸とフランジ24のボルト挿通孔241の中心軸とをつなぐ直線上(図示略)に位置している。これにより、後述するよう点火コイル1を内燃機関に取り付ける際、フランジ24のボルト挿通孔241に挿入されるボルト108の軸力が貫通孔311aに伝わりやすい。それゆえ、貫通孔311aを弾性変形させやすく、内燃機関に取り付けられた状態において、連通空間5を閉塞させやすい。
なお、図41に示すごとく、本実施形態において、ジョイント上端部31の第一対向面311は、実施形態2の突出部(図7等の符号8参照)を有さず、平坦に形成されている。また、図38に示すごとく、ケース2の底壁下面211も平坦に形成されており、ジョイント上端部31の第一対向面311とケース2の底壁下面211とは互いに面接触している。
次に、図42、図43を用いて、点火コイル1が内燃機関に取り付けられる様子につき説明する。
実施形態2と同様、点火コイル1をジョイント3側からプラグホール105に挿入し、ジョイント3の下端部に、スパークプラグの上端部を挿入させる。そして、実施形態2と同様、点火コイル1をスパークプラグ側に、ジョイント上端部31がエンジンヘッド101のリップ106の上端面106aに当接するまで押し込む。
次いで、フランジ24のブッシュ242内にボルト108を挿通するとともに、ボルト108をボス107の螺合孔107aに、ボルト108の頭部108aがフランジ24の上面に当接するまで螺合する。この状態を図42に示す。この状態においては、ボルト108の軸力は点火コイル1に作用していない。そのため、図42に示す状態においては、貫通孔311aが弾性変形していない自由状態で存在する。
次いで、図42の状態から、さらにボルト108をボス107に螺合していく。これにより、ボルト108の軸力が点火コイル1のケース2に伝わる。それにより、ケース2がジョイント3に近付くよう下側に移動する。ここで、前述のごとく、ジョイント上端部31はリップ106に当接しているため、ケース2がボルト108の軸力を受けて下側に移動しても、ジョイント3の下側への移動は制限される。そのため、ボルト108がボス107に螺合されるにつれて、ケース2とリップ106とに挟まれたジョイント上端部31は、軸方向Zに圧縮されていく。これに伴い、ボルト108がボス107に螺合されるにつれて、貫通孔311aも軸方向Zに圧縮されていく。
そして、ケース2のフランジ24の下面がボス107の上面に当接するまで螺合することにより、図43に示すごとく、貫通孔311aが完全につぶれてその内側の空間が完全に消える、あるいは貫通孔311aが略完全につぶれその内側の空間が略完全に消える。つまり、本実施形態においては、図42に示すごとく、点火コイル1が内燃機関に取り付けられる前の状態において形成されていた連通空間5が、内燃機関に取り付けられた状態においては図43に示すごとく閉塞される。
次に、内燃機関から点火コイル1が取り外される様子につき説明する。
実施形態2と同様、まず、ボルト108をボス107及びフランジ24から取り外す。これにより、ケース2に作用していたボルト108の軸力が消える。これにより、ケース2が、圧縮されていたジョイント上端部31の復元力により押され、上側に移動する。そして、圧縮されていたジョイント上端部31が復元する。これにより、ジョイント上端部31の、つぶれていた貫通孔311aが復元される。これによって、連通空間5が再度形成され、連通空間5と外側空間42とが連通される。
そして、点火コイル1をスパークプラグ13から引き抜く。このとき、点火コイル1をスパークプラグ13から引き抜くにつれて内側空間41は膨張していくため、内側空間41には、連通空間5を介して外部空気が流入される。これにより、点火コイル1をスパークプラグ13から引き抜く際に内側空間41が過度に負圧になることなく、容易に点火コイル1をスパークプラグ13から引き抜くことができる。
その他は、実施形態2と同様である。
本実施形態においては、ジョイント上端部31の第一対向面311と、ケース2の底壁下面211とは互いに平坦で、互いに面接触しているとともに、ジョイント上端部31に連通空間5の少なくとも一部を構成する貫通孔311aが形成されている。それゆえ、点火コイル1を内燃機関に取り付けた状態においては、ボルト108の軸力等によりジョイント上端部31がつぶされ、これに伴い貫通孔311aを完全につぶす、あるいはほぼ完全につぶすことができる。これにより、点火コイル1を取り付けた状態においては、点火コイル1の外側空間421から連通空間5を介して内側空間41に水分や埃等の異物が入り込むことを抑制することができる。これにより、ジョイント内外の絶縁性を確保しやすく、点火コイル1の発錆も防止しやすい。また、点火コイル1を内燃機関に締結していない状態においては、ジョイント上端部31が弾性変形していないため貫通孔311aの存在が維持され、これに伴い連通空間4の存在が維持される。それゆえ、点火コイル1をスパークプラグ13から引き抜く際に内側空間41が過度に負圧になることなく、容易に点火コイル1をスパークプラグ13から引き抜くことができる。
また、本実施形態においては、貫通孔311aは、高圧タワー23の中心軸よりもフランジ24側に位置している。それゆえ、点火コイル1を内燃機関に取り付ける際、フランジ24のボルト挿通孔241に挿入されるボルト108の軸力が、ジョイント上端部31に形成された貫通孔311aに伝わりやすい。それゆえ、ボルト108の軸力によって貫通孔311aを弾性変形させやすく、内燃機関に取り付けられた状態において連通空間5を閉塞させやすい。
その他、実施形態2と同様の作用効果を有する。
(実施形態10)
本実施形態も、図44~図47に示すごとく、実施形態2に対して連通空間5の構成を変更した実施形態である。
図44に示すごとく、本実施形態において、連通空間5は、底壁側空間51、貫通孔311aの内側の空間、中間溝32bの内側の空間、下側溝32aの内側の空間、及び後述のタワー凹部236の内側の空間を有する。貫通孔311aの構成は、実施形態9と同様である。
図44~図46、図49に示すごとく、中間溝32bは、内周側に突出した溝内リブ35を有する。溝内リブ35は、中間溝32bの長手方向の一部を完全に埋めるよう、中間溝32bの底面からジョイント3の第四対向面314までにわたり形成されている。図46に示すごとく、溝内リブ35は、周方向における中間溝32bの一端から他端までの全体に形成されている。溝内リブ35の軸方向Zの中央部351における内周端面は、ジョイント3の第四対向面314における、中間溝32bに隣接する部位と面一となるよう形成されている。なお、第四対向面314とは、実施形態8と同様、ジョイント3の、タワー上部231の外周面231bと対向する面である。そして、溝内リブ35の中央部351の軸方向Zの両端部351bは、軸方向Zにおいて中央部351から遠ざかるにつれて、突出量が小さくなる形状を有する。すなわち、両端部351bの表面は、中央部351から遠ざかるにつれて径方向の外周側に向かうテーパ状に形成されている。
図44、図46、図49に示すごとく、溝内リブ35は、中間溝32bにおける、貫通孔311aが貫通した部位の下側近傍に形成されている。図44、図49に示すごとく、溝内リブ35は、中間溝32bにおける、高圧タワー23のタワー上部231の外周面231bに対向する部位に形成されている。
図44、図49に示すごとく、高圧タワー23のタワー上部231の外周面231bには、少なくともジョイント3の溝内リブ35と径方向に対向する位置に、内周側に凹んだタワー凹部236が形成されている。図47に示すごとく、本実施形態において、タワー凹部236は、高圧タワー23タワー上部231の外周面231bの全周にわたって形成されている。すなわち、タワー凹部236は、円環状に形成されている。
図49に示すごとく、軸方向Zにおけるタワー凹部236の長さは、軸方向Zにおける溝内リブ35の中央部351の長さよりも長い。タワー凹部236は、軸方向Zの両端位置よりも内側に溝内リブ35の中央部351が収まるよう形成されている。すなわち、溝内リブ35の中央部351は、高圧タワー23のタワー上部231の外周面231bに接触していない。そして、タワー凹部236と溝内リブ35との間の空間は、連通空間5の一部を構成している。便宜上、タワー凹部236と溝内リブ35との間に形成された空間のうち、溝内リブ35の中央部351よりも上側を第一間隙501とよび、中央部351よりも下側を第二間隙502と呼ぶ。また、図49において、空気の流れ得る経路を破線矢印にて表している。
図44~図46に示すごとく、本実施形態においても、ジョイント上端部31の第一対向面311に突出部8が形成されている。図45に示すごとく、本実施形態において、第一対向面311には4つの突出部8が形成されている。各突出部8は、径方向にまっすぐ形成され、軸方向Zに弾性変形可能な凸状である。4つの突出部8は、周方向に90°の間隔で形成されている。4つの突出部8のうち、2つの突出部8は、高圧タワー23の中心軸よりもフランジ24側(すなわちX1側)に位置しており、他の2つは高圧タワー23の中心軸よりも反フランジ24側(すなわちX2側)に位置している。図44に示すごとく、本実施形態においても、突出部8の上端は、ケース2の底壁下面211に当接している。これにより、軸方向Zにおけるジョイント3とケース2との位置決めがなされているとともに、ケース底壁21とジョイント上端部31との間に、底壁側空間51が形成されている。
次に、図48~図51を用いて、点火コイル1が内燃機関に取り付けられる様子につき説明する。
実施形態2と同様、点火コイル1をジョイント3側からプラグホール105に挿入し、ジョイント3の下端部に、スパークプラグの上端部を挿入させる。そして、実施形態2と同様、点火コイル1をスパークプラグ側に、ジョイント上端部31がエンジンヘッド101のリップ106の上端面106aに当接するまで押し込む。
次いで、フランジ24のブッシュ242内にボルト108を挿通するとともに、ボルト108をボス107の螺合孔107aに、ボルト108の頭部108aがフランジ24の上面に当接するまで螺合する。この状態を図48、図49に示す。この状態においては、ボルト108の軸力は点火コイル1に作用していない。そのため、図48に示す状態においては、突出部8が弾性変形しておらず、底壁側空間51が形成された状態が維持されている。また、図49に示すごとく、溝内リブ35とタワー凹部236との間の第一間隙501と第二間隙502とは、双方とも形成されている。
次いで、図48、図49の状態から、さらにボルト108をボス107に螺合していく。これにより、ボルト108の軸力が点火コイル1のケース2に伝わる。それにより図50、図51に示すごとく、ケース2がジョイント3に近付くよう下側に移動する。ここで、前述のごとく、ジョイント上端部31はリップ106に当接しているため、ケース2がボルト108の軸力を受けて下側に移動しても、ジョイント3の下側への移動は制限される。そのため、ボルト108がボス107に螺合されるにつれ、溝内リブ35の軸方向Zの位置は変動しない一方、タワー凹部236の位置が下側に移動する。そして、ケース2のフランジ24の下面がボス107の上面に当接するまでボルト108の螺合した状態においては、図51に示すごとく、溝内リブ35の内周端面はタワー上部231の外周面231bにおけるタワー凹部236の上側近傍に面接触する。これにより、点火コイル1が内燃機関に取り付けられた状態においては、前述の第一間隙が閉塞され、これにより連通空間が閉塞される。
また、実施形態2と同様、ボルト108がボス107に螺合されるにつれて、突出部8が軸方向Zに圧縮するよう弾性変形する。これにより、ボルト108がボス107に螺合されるにつれて底壁側空間51は収縮していき、ケース2のフランジ24の下面がボス107の上面に当接するまで螺合することにより、図50に示すごとく底壁側空間が消える或いは略消えるまで突出部が弾性変形する。
また、実施形態9と同様、ボルト108がボス107に螺合されるにつれて、ケース2とリップ106とに挟まれたジョイント上端部31は、軸方向Zに圧縮されていく。これに伴い、ボルト108がボス107に螺合されるにつれて、貫通孔311aも軸方向Zに圧縮されていく。ここで、本実施形態においては、ケース2のフランジ24の下面がボス107の上面に当接するまで螺合しても、図51に示すごとく、貫通孔311aが完全にはつぶれず、その内側の空間は存在したままである。しかし、前述のごとく、点火コイル1が内燃機関に取り付けられた状態において、連通空間は、溝内リブ35の内周端面とタワー上部231の外周面231bとが面接触することにより閉塞されている。
次に、内燃機関から点火コイル1が取り外される様子につき説明する。
実施形態2と同様、まず、ボルト108をボス107及びフランジ24から取り外す。これにより、ケース2に作用していたボルト108の軸力が消える。これにより、ケース2が、圧縮されていたジョイント上端部31(突出部8を含む)の復元力により押され、上側に移動する。これにより、溝内リブ35の軸方向Zの位置は変動しない一方、高圧タワー23のタワー凹部236が上側に移動し、タワー凹部236内に溝内リブ35が配される。これにより、溝内リブ35とタワー凹部236との間に再度第一間隙501が形成され、これにより連通空間が再形成される。それゆえ、点火コイル1をスパークプラグ13から引き抜く際に内側空間41が過度に負圧になることなく、容易に点火コイル1をスパークプラグ13から引き抜くことができる。
その他は、実施形態2と同様である。
本実施形態においては、点火コイル1が内燃機関に取り付けられた状態においては、溝内リブ35と高圧タワー23のタワー上部231の外周面231bとが径方向に圧接することで、連通空間5が閉塞される。それゆえ、ボルト108の軸力の影響を受けずに、連通空間5を閉塞できる。そのため、ボルト108を厳密に管理しなくても連通空間5の閉塞ができる。
本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。例えば、実施形態2等において、突出部を、ジョイントにおける突出部以外の部位と別部材にし、ジョイントにおける突出部以外の部位に接合する構成を採用することも可能である。
また、前記各実施形態において、ジョイントは一部材で構成したが、これに限られず、ジョイントを複数の部材を組み付けて構成することもできる。例えば、ジョイントを、PPS(すなわちポリフェニレンスルフィド)、PBT(すなわちポリブチレンテレフタレート)、SPS(すなわちシンジオタクチックポリスチレン)等で構成された成形樹脂部と、ゴムで構成されたゴム部とで構成することも可能である。この場合、例えば高圧タワーに接続される部分、及びスパークプラグに接続される部分のそれぞれをゴム部で構成し、これらの間を成形樹脂部で接続する構成とすることができる。
1 内燃機関用の点火コイル
2 ケース
20 ケース本体
21 ケース底壁
23 高圧タワー
3 ジョイント
41 内側空間
42 外側空間
5 連通空間

Claims (17)

  1. 互いに磁気結合された一次コイル(11)及び二次コイル(12)と、
    前記一次コイル及び前記二次コイルを収容するケース本体(20)、及び、前記ケース本体のケース底壁(21)から突出した筒状の高圧タワー(23)を有するケース(2)と、
    前記高圧タワー及びスパークプラグ(13)に嵌合される筒状のジョイント(3)と、を有し、
    前記高圧タワーと前記ジョイントとの間には、前記高圧タワー及び前記ジョイントの内側空間(41)と、前記高圧タワー及び前記ジョイントの外側空間(42)とを連通する連通空間(5)が形成されている、内燃機関用の点火コイル(1)。
  2. 前記連通空間の少なくとも一部は、前記ケース及び前記ジョイントの少なくとも一方に形成された空間形成溝(32、233)の内側である、請求項1に記載の内燃機関用の点火コイル。
  3. 前記ジョイントは、前記ケース底壁と軸方向(Z)に対向するジョイント上端部(31)を有し、前記ケース底壁と前記ジョイント上端部とは、軸方向において間隔をあけて対向しており、前記ケース底壁と前記ジョイント上端部との間には、前記外側空間に隣接する底壁側空間(51)が形成されており、前記底壁側空間が、前記連通空間の一部を構成している、請求項1又は2に記載の内燃機関用の点火コイル。
  4. 前記ケースと前記ジョイントとのうち少なくとも一方は、相手側に向かって軸方向に突出するとともに相手方に当接する突出部(8)を有する、請求項3に記載の内燃機関用の点火コイル。
  5. 前記ケースの前記ケース底壁と前記ジョイントの前記ジョイント上端部とのうち少なくとも一方が、前記突出部を有する、請求項4に記載の内燃機関用の点火コイル。
  6. 前記連通空間の一部であって、前記底壁側空間と前記連通空間における前記底壁側空間よりも前記内側空間側の部位との境界を境界部(B)と定義したとき、前記突出部は、前記外側空間から前記境界部を介して前記内側空間へ異物が入ることを抑制するよう、前記境界部の周囲に形成されている、請求項5に記載の内燃機関用の点火コイル。
  7. 前記突出部は、軸方向に弾性変形可能な凸条である、請求項4~6のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル。
  8. 前記ケース及び前記ジョイントのうち一方には前記突出部が形成されており、他方には前記突出部と軸方向に当接する収容凹部(235)が形成されており、前記突出部は、前記点火コイルが内燃機関に取り付けられた状態において、前記収容凹部に収容できるよう構成されている、請求項4~7のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル。
  9. 軸方向から見たとき、前記収容凹部は、前記高圧タワーの中心軸を中心とした円環状又は当該円環の一部となる円弧状に形成されている、請求項8に記載の内燃機関用の点火コイル。
  10. 前記突出部には、その突出側の端面から軸方向に凹んだ易圧入凹部(81)が形成されている、請求項8又は9に記載の内燃機関用の点火コイル。
  11. 前記突出部の突出側の角部、及び前記収容凹部の開口側の角部の少なくとも一方には、テーパ面(82、235a)が形成されている、請求項8~10のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル。
  12. 前記ケース本体は、軸方向に直交する方向に突出するとともに、内燃機関に対して固定されるフランジ(24)を有し、前記突出部は、軸方向に弾性変形可能であり、かつ、軸方向から見たとき、前記高圧タワーの中心軸と前記フランジとの並び方向において、前記中心軸よりも前記フランジ側に位置している、請求項4~11のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル。
  13. 前記ケース底壁及び前記ジョイント上端部において、一方は相手側に向かって突出した係合凸部(33)を有し、他方は前記係合凸部と係合する係合凹部(234)を有し、前記係合凸部及び前記係合凹部により、前記ケースと前記ジョイントとの間の周方向の位置決めがなされている、請求項4~12のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル。
  14. 前記突出部は、軸方向における前記高圧タワーと前記ジョイントとの間に形成されている、請求項4~13のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル。
  15. 軸方向における前記突出部の長さは、軸方向における前記底壁側空間よりも大きい、請求項14に記載の内燃機関用の点火コイル。
  16. 前記ジョイントは、前記ケース底壁と軸方向に対向するジョイント上端部(31)を有し、前記ジョイント上端部における前記ケース底壁を向く面を第一対向面(311)とし、前記ケース底壁における前記ジョイント上端部を向く面を底壁下面(211)としたとき、前記第一対向面と前記底壁下面とは密着しており、前記連通空間の少なくとも一部は、前記ジョイント上端部に形成された貫通孔(311a)の内側である、請求項1又は2に記載の内燃機関用の点火コイル。
  17. 前記空間形成溝には、前記空間形成溝の長手方向の一部を埋めるよう形成された溝内リブ(35)が形成されており、前記高圧タワーにおける前記溝内リブに径方向に対向する部位には、内周側に凹んだタワー凹部(236)が形成されており、前記点火コイルが内燃機関に取り付けられる前の状態においては、前記溝内リブと前記タワー凹部との間の空間が前記連通空間の少なくとも一部を構成しており、前記点火コイルが内燃機関に取り付けられた後の状態においては、前記溝内リブと前記高圧タワーとが径方向に密着することで前記連通空間の少なくとも一部を閉塞するよう構成されている、請求項2に記載の内燃機関用の点火コイル。
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