JP2005085727A - 電気コネクタの結合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 結合箇所の小さい電気コネクタの結合構造を提供する。
【解決手段】 電気コネクタ20は、絶縁樹脂製のコネクタハウジング22と、コネクタハウジング22に形成されたコネクタ凹部24内にコネクタ凹部24の底から突出している雄端子28とを有している。電気コネクタ30は、絶縁樹脂製のコネクタハウジング32、電線34、雌端子36およびゴム製のシール部材38を有している。雄端子28を有する電気コネクタ20のコネクタ凹部24の内壁は、雄端子28に対して雌端子36を直接位置決めし雄端子28に案内する。シール部材38は、コネクタハウジング32と電線34との間、ならびにコネクタ凹部24の内壁と電線34との間をシールし、雄端子28と雌端子36との接続箇所が被水することを防止している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気コネクタの結合構造に関する。
雌端子を有する電気コネクタの構造として特許文献1に示すものが知られている。特許文献1では、雌端子の周囲をコネクタハウジングの一部で覆い雌端子の位置決めを行っている。特許文献1と同様に雌端子を有する電気コネクタのコネクタハウジングが雌端子を位置決めしている電気コネクタと、雄端子を有する電気コネクタとの結合構造を図7に示す。
図7に示す電気コネクタ100では、コネクタハウジング102の内筒部104内に電線110が挿入され、内筒部104の内壁105と電線110との間をゴム製のシール部材114でシールしている。電線110は内筒部104内に挿入された雌端子112と電気的に接続している。雌端子112は内筒部104に周囲を覆われ内筒部104の内壁105により位置決めされている。
電気コネクタ100と結合する電気コネクタ120は、コネクタハウジング122に形成したコネクタ凹部123内に突出する雄端子124を有している。電気コネクタ100の内筒部104がコネクタ凹部123内に嵌合し、電気コネクタ100の外筒部108がコネクタハウジング122の外周側に嵌合することにより電気コネクタ100と電気コネクタ120とは結合し、雌端子112と雄端子124とが電気的に接続する。シール部材116は内筒部104の外壁106とコネクタ凹部123の内壁との間をシールしている。
特開平6−349541号公報
しかしながら、図7に示すように、雌端子112を取り付ける電気コネクタ100のコネクタハウジング102の一部である内筒部104が雌端子112の周囲を覆い雌端子112を位置決めしている構造では、雌端子112を有する電気コネクタ100と雄端子124を有する電気コネクタ120とを結合するとき、電気コネクタ100の内筒部104が電気コネクタ120のコネクタ凹部123内に嵌合する構造になる。したがって、コネクタ凹部123の内径は内筒部104の外径より大きくなり、電気コネクタ同士の結合箇所の体格が大型化するという問題がある。
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、結合箇所の小さい電気コネクタの結合構造を提供することを目的とする。
請求項1および2記載の発明によると、第1電気コネクタの雄端子と第2電気コネクタの雌端子とを電気的に接続するとき、雄端子が突出している第1電気コネクタのコネクタ凹部に設けた位置決め部が雄端子に対して雌端子を位置決めし雌端子を雄端子に案内する。つまり、雌端子を取り付けている電気コネクタのコネクタハウジングが雌端子を位置決めせず、雄端子側の電気コネクタのコネクタハウジングが雌端子を位置決めしている。したがって、雌端子を位置決めしているコネクタ凹部の内径が小さくなり、雄端子を有する電気コネクタを小型化できる。その結果、電気コネクタ同士の結合箇所の体格が小さくなる。
請求項2記載の発明によると、コネクタ凹部の内壁にテーパ部が形成されているので、コネクタ凹部に雌端子を滑らかに挿入できる。
請求項3および4記載の発明によると、第1電気コネクタの雄端子と第2電気コネクタの雌端子とを電気的に接続するとき、雌端子は、コネクタ凹部の内壁により雄端子に対して位置決めされ雄端子に案内される位置決め部を有している。つまり、雌端子を取り付けている電気コネクタのコネクタハウジングが雌端子を位置決めせず、雌端子自体に雄端子に対してコネクタ凹部に位置決めされる構造を有している。したがって、雌端子を位置決めしているコネクタ凹部の内径が小さくなり、雄端子を有する電気コネクタを小型化できる。その結果、電気コネクタ同士の結合箇所の体格が小さくなる。
ここで、電気コネクタ同士の結合において雌端子を有する電気コネクタとして特許文献1のように雌端子を有する電気コネクタのコネクタハウジングが雌端子を位置決めしている電気コネクタを用いる場合、雄端子と雌端子との電気的接続箇所が被水することを防止するためには、図7に示すように、コネクタハウジング同士の間をシール部材116でシールする必要がある。その結果、電気コネクタの結合箇所の体格がさらに大きくなる。
そこで請求項5記載の発明によると、雄端子と雌端子との電気的接続箇所が被水することを防止するシール部材の少なくとも一部をコネクタ凹部内に設置する。雄端子と雌端子との接続箇所が被水することを防止するために、コネクタハウジング同士をシールする必要がないので、シール箇所が減りシール部材の部品点数を低減できる。また、コネクタ凹部内の空き空間を利用してシール部材を設置すれば、シール部材を用いても雌端子を位置決めしているコネクタ凹部の内径を極力小さくできる。したがって、電気コネクタ同士の結合箇所の体格が小さくなる。
請求項6記載の発明によると、シール部材は、雌端子と電気的に接続している電線と電線が貫挿している記第2ハウジングとの間、ならびにコネクタ凹部の内壁と電線との間をシールする。一つのシール部材で2箇所をシールしているので、シール部材の部品点数が減少する。
請求項7記載の発明によると、請求項1から6の発明を燃料噴射弁の電気コネクタの結合構造に採用することにより、燃料噴射弁の電気駆動部に電力を供給する電気コネクタの結合箇所を小型化できる。したがって、燃料噴射弁全体を小型化できる。
以下、本発明の複数の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態によるコネクタの結合構造は、例えば図2に示す燃料噴射弁1に用いられる。燃料噴射弁1は、燃料入口12から流入した燃料の噴射を断続するノズルニードルの往復移動を、ハウジング10内に収容された電気駆動部としての図示しないコイルが発生する電磁力により制御する。図2に示す第1電気コネクタとしての電気コネクタ20に、図1に示すように第2電気コネクタとしての電気コネクタ30が結合することにより、燃料噴射弁1の電気駆動部に電力が供給される。ここで、図1に示す電気コネクタ20と図2に示す電気コネクタ20とは説明の都合上形状が異なっているが、コネクタハウジング22のコネクタ凹部24内に雄端子28が突出している構造は同じである。
電気コネクタ20は、第1ハウジングとしての絶縁樹脂製のコネクタハウジング22と、コネクタハウジング22に形成されたコネクタ凹部24内にコネクタ凹部24の底から突出している雄端子28とを有している。コネクタ凹部24は、開口側から大径部25、大径部25からコネクタ凹部24の底へ向かってコネクタ凹部24の中心側に傾斜するテーパ部26、テーパ部26からコネクタ凹部24の底に達する位置決め部としての小径部27を有している。
電気コネクタ30は、第2ハウジングとしての絶縁樹脂製のコネクタハウジング32、電線34、雌端子36およびゴム製のシール部材38を有している。コネクタハウジング32はカップ状に形成されている。電線34はコネクタハウジング32の底部に形成された貫通孔33に貫挿されており、電線34とコネクタハウジング32との間をシール部材38がシールしている。雌端子36はコネクタハウジング32から電気コネクタ20との結合方向に延びており、電線34と電気的に接続している。シール部材38の外周壁に、環状突部39が2重に形成されている。
図3の(A)に示すように、電線34の外周にシール部材38を嵌合し、電線34と雌端子36とをかしめ等により電気的に接続する。そして、図3の(B)に示すように、コネクタハウジング32の貫通孔33にシール部材38を嵌合する。これにより、コネクタハウジング32の外側から貫通孔33を通り雌端子36側に水が進入することを防止できる。
図3の(B)に示すように組み付けられた電気コネクタ30を、図4に示すように電気コネクタ20に結合する。このとき、雌端子36はコネクタ凹部24の小径部27に位置決めされながらコネクタ凹部24内に進入し、雄端子28と雌端子36とが電気的に接続する。コネクタ凹部24の小径部27の開口側にテーパ部26が形成されているので、雌端子36は滑らかにコネクタ凹部24内に進入する。
第1実施形態では、雄端子28を有する電気コネクタ20のコネクタ凹部24の内壁が雄端子28に対して雌端子36を直接位置決めし雄端子28に案内するので、コネクタ凹部24の内径を小さくすることができる。したがって、電気コネクタ20と電気コネクタ30との結合箇所を小型化できる。
また、図1に示すように電気コネクタ同士が結合した状態で、シール部材38がコネクタハウジング32と電線34との間、ならびにコネクタ凹部24の内壁と電線34との間をシールしている。このように1個のシール部材が2箇所をシールしているので、シール部材の部品点数が減少する。また、コネクタ凹部24の大径部25に形成された空き空間を利用してシール部材38の一部が設置されているので、コネクタ凹部24の内径を大きくすることなくコネクタ凹部24内にシール部材38の一部を設置できる。したがって、電気コネクタ20と電気コネクタ30との結合箇所を小型化できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図5に示す。第1実施形態と実質的に同一構成部分に同一符号を付す。
第1電気コネクタとしての電気コネクタ40の第1ハウジングとしてのコネクタハウジング42に形成されたコネクタ凹部44の内径は、開口側から底まで同一である。このコネクタ凹部44内に雄端子28が突出している。
第2電気コネクタとしての電気コネクタ50の雌端子52は、端子本体54の外周にコネクタ凹部44の内壁に向かって突出し電気コネクタ40との結合方向に延びる位置決め部としての突部55を周方向に複数形成している。
電気コネクタ40と電気コネクタ50とを結合するとき、雌端子52の突部55がコネクタ凹部44の内周壁に案内されながらコネクタ凹部44内に進入する。このとき、突部55の電気コネクタ40との結合方向の先端56が結合方向に向かうにしたがい雌端子52の中心に傾斜しているので、雌端子52は滑らかにコネクタ凹部44内に進入する。
第2実施形態では、雄端子28を取り付けている電気コネクタ20のコネクタ凹部24の内壁に位置決めされ雄端子28に案内される位置決め部としての突部55を雌端子52自体が有している。そしてコネクタ凹部44の内壁が雄端子28に対して雌端子52の突部55を直接位置決めし雄端子28に案内するので、コネクタ凹部44の内径を小さくすることができる。したがって、電気コネクタ40と電気コネクタ50との結合箇所を小型化できる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図6に示す。第1実施形態と実質的に同一構成部分に同一符号を付す。
第1電気コネクタとしての電気コネクタ60の第1ハウジングとしてのコネクタハウジング62に形成されたコネクタ凹部64の内径は、開口側から底まで同一であり、その内径は第1実施形態の小径部27とほぼ同じである。第3実施形態では、コネクタ凹部64の内壁65が位置決め部を構成している。シール部材72は、雌端子36を有する第2電気コネクタとしての電気コネクタ70のコネクタハウジング32と電線34との間、ならびに電線34とコネクタ凹部64の内壁との間をシールしている。シール部材72が接触するコネクタ凹部64の開口側の内径が第1実施形態に比べ小さくなっているので、シール部材72の外径は小さくなっている。
(他の実施形態)
以上説明した上記複数の実施形態では、雄端子と雌端子との電気的接続箇所に水が進入することを防止するため、雌端子が位置決めされるコネクタ凹部の内壁と電線38との間をシール部材でシールしたが、被水の恐れがない場合、シール部材を除去してもよい。
また上記複数の実施形態では、本発明の電気コネクタの結合構造を燃料噴射弁に採用したが、燃料噴射弁以外にも本発明の電気コネクタの結合構造を採用することにより、電気コネクタの結合箇所を小型化できる。
本発明の第1実施形態による電気コネクタの結合構造を示す模式的断面図である。 電気コネクタの一方を有する燃料噴射弁を示す説明図である。 雌端子を有する電気コネクタの組付手順を示す断面図である。 電気コネクタ同士の結合状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態による電気コネクタの結合構造を示す模式的断面図である。 本発明の第3実施形態による電気コネクタの結合構造を示す模式的断面図である。 従来の電気コネクタの結合構造を示す模式的断面図である。
符号の説明
1 燃料噴射弁、20、40、60 電気コネクタ(第1電気コネクタ)、22、42、62 コネクタハウジング(第1ハウジング)、24、44、64 コネクタ凹部、26 テーパ部、27 小径部(位置決め部)、28 雄端子、30、70 電気コネクタ(第2電気コネクタ)、32 コネクタハウジング(第2ハウジング)、34 電線、36、52 雌端子、38、72 シール部材、54 端子本体、55 突部、65 内壁(位置決め部)

Claims (7)

  1. 雄端子を有する第1電気コネクタと雌端子を有する第2電気コネクタとを結合し前記雄端子と前記雌端子とを電気的に接続する電気コネクタの結合構造であって、
    前記第1電気コネクタは前記雄端子を取り付ける第1ハウジングを有し、前記雄端子は前記第1ハウジングに形成したコネクタ凹部内に突出しており、
    前記第2電気コネクタは前記雌端子を取り付ける第2ハウジングを有し、
    前記雄端子と前記雌端子とを電気的に接続するとき、前記雄端子に対して前記雌端子を位置決めし前記雄端子に案内する位置決め部を前記コネクタ凹部は有していることを特徴とする電気コネクタの結合構造。
  2. 前記コネクタ凹部の内壁に、前記コネクタ凹部の底側に向かうにしたがい前記コネクタ凹部の中心側に傾斜し前記雌端子を前記雄端子に案内するテーパ部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタの結合構造。
  3. 雄端子を有する第1電気コネクタと雌端子を有する第2電気コネクタとを結合し前記雄端子と前記雌端子とを電気的に接続する電気コネクタの結合構造であって、
    前記第1電気コネクタは前記雄端子を取り付ける第1ハウジングを有し、前記雄端子は前記第1ハウジングに形成したコネクタ凹部内に突出しており、
    前記第2電気コネクタは前記雌端子を取り付ける第2ハウジングを有し、
    前記雄端子と前記雌端子とを電気的に接続するとき、前記コネクタ凹部の内壁により前記雄端子に対して位置決めされ前記雄端子に案内される位置決め部を前記雌端子は有していることを特徴とする電気コネクタの結合構造。
  4. 前記位置決め部は、前記雌端子の端子本体から前記コネクタ凹部の内壁に向けて突出する突部であることを特徴とする請求項3記載の電気コネクタの結合構造。
  5. 前記雄端子と前記雌端子との電気的接続箇所が被水することを防止するシール部材の少なくとも一部を前記コネクタ凹部内に設置することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の電気コネクタの結合構造。
  6. 前記第2電気コネクタは、前記第2ハウジングに貫挿され前記雌端子と電気的に接続している電線を有し、
    前記シール部材は、前記電線と前記第2ハウジングとの間、ならびに前記コネクタ凹部の内壁と前記電線との間をシールすることを特徴とする請求項5記載の電気コネクタの結合構造。
  7. 電気駆動部の駆動力により燃料噴射を制御する燃料噴射弁に前記第1電気コネクタは設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の電気コネクタの結合構造。
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