JP2500048Y2 - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

内燃機関用点火装置

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JP2500048Y2
JP2500048Y2 JP5124093U JP5124093U JP2500048Y2 JP 2500048 Y2 JP2500048 Y2 JP 2500048Y2 JP 5124093 U JP5124093 U JP 5124093U JP 5124093 U JP5124093 U JP 5124093U JP 2500048 Y2 JP2500048 Y2 JP 2500048Y2
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秀男 朝倉
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日本電装株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内燃機関に取り付けら
れた点火プラグに直接配電する点火装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関のシリンダヘッドに形成
されるプラグホールに埋設された点火プラグに直接配電
する点火装置において、コイルケースとシリンダヘッド
との間に弾性体からなるシール部材を嵌合することによ
り、プラグホールへの水の侵入で点火プラグの電気的接
続不良が発生することを防止する内燃機関用点火装置と
して図3および図4に示すものが知られている。
【0003】内燃機関用点火装置50は、内燃機関のシ
リンダヘッド70に設けられた貫通孔71に嵌合してい
る。貫通孔71は、貫通孔71の入口付近に形成される
凹陥部71aと凹陥部71aよりも小径のプラグホール
71bとからなる。点火プラグ81は、プラグホール7
1bの図示しない燃焼室側に取付けられ、高圧ジョイン
ト51が点火プラグ81に嵌合している。点火コイル本
体52のコイルケース53は、シリンダヘッド70に形
成される凹陥部71aにボルト61で固定されている。
【0004】点火コイル本体52のコイルケース53
は、図示しない1次コイルおよび2次コイル等を収容し
ている。2次コイルで発生した高電圧は、高圧ジョイン
ト51に収容されている高圧ターミナル63、スプリン
グ64を介して点火プラグ81に印加される。コイルケ
ース53の上方には、防塵と見栄えのため、コイルカバ
ー62がコイルケース53を覆うようにシリンダヘッド
70に固定されている。コイルカバー62には、高圧ジ
ョイント51や点火コイル本体52等で発生する熱を逃
がすためのスリット62aが形成されている。
【0005】固定部54はコイルケース53の周方向に
円弧状をなし、コイルケース53と一体に形成されてい
る。パッキン55はゴム等の弾性体で円環状に形成さ
れ、固定部54の環状溝54aにパッキン55の環状突
条55aが嵌合している。パッキン55は側面の周方向
に環状のリップ部55bを有し、プラグホール72の内
径に対してこのリップ部55bが圧縮されてプラグホー
ル72をシールする。ホルダ56はパッキン55の下方
から装着され、パッキン55を固定部54とで挟み込
む。
【0006】コイルケース53、パッキン55およびホ
ルダ56にはそれぞれ空気通路53a、55cおよび5
6aが形成され、空気通路53a、55cおよび56a
が連通するように組付けられる。そして、内燃機関が作
動して熱が発生すると、この熱により膨張した空気が空
気通路53a、55c、56aおよびスリット62aを
介して空気が流通することにより、発生した熱がコイル
カバー62の外部に逃がされる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図3お
よび図4に示すような従来の内燃機関用点火装置では、
コイルケース53、パッキン55およびホルダ56のそ
れぞれに空気通路53a、55cおよび56aを形成
し、組付け時に各空気通路53a、55cおよび56a
の位置合わせをする必要があるため、製造および組付け
が複雑になるという問題がある。また、コイルケース5
3の表面に着いた水滴等が空気通路53a、55cおよ
び56aを伝わってプラグホール71bに侵入すること
がある。
【0008】本考案はこのような問題点を解決するため
になされたもので、点火プラグの取付られている貫通孔
への水の侵入を防止して点火プラグの電気的接続不良の
発生を防止し、内燃機関から発生する熱によって膨張し
た空気を逃がして点火装置の寿命を延ばすとともに組付
けの容易な内燃機関用点火装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本考案の内燃機関用点火装置は、内燃機関のシリンダ
ヘッドに形成される貫通孔に取付けられる点火プラグ
と、前記シリンダヘッドに取付けられ、1次コイルおよ
び2次コイルを収容するコイルケースと、前記2次コイ
ルで発生する高電圧を前記点火プラグに印加する高圧タ
ーミナルを収容する高圧ジョイントと、前記コイルケー
スと前記高圧ジョイントとの間に設けられ、前記シリン
ダヘッドの前記貫通孔入口を周方向にシールする環状の
シール部材と、前記シール部材の上端面に上部に突き出
すように筒状に形成される空気流通管と、前記空気流通
管に形成される第1の空気通路に連通するとともに、前
記シール部材を軸方向に貫通する第2の空気通路と、を
備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本考案の内燃機関用点火装置では、点火プラグ
を取付けるシリンダヘッドの貫通孔入口を環状のシール
部材で周方向にシールし、このシール部材の上端面に上
方に突き出すように筒状の空気流通管を形成している。
この空気流通管に形成される第1の空気通路に連通する
とともにシール部材を軸方向に貫通する第2の空気通路
を設けたことにより、第1の空気通路および第2の空気
通路を介して空気が流通するため、第1の空気通路およ
び第2の空気通路を通して水が侵入し難くなるととも
に、内燃機関の熱で膨張した空気を点火装置の外部に逃
がすことができる。
【0011】
【実施例】本考案の実施例を図面に基づいて具体的に説
明する。本考案による内燃機関用点火装置の一実施例を
図1および図2に示す。内燃機関用点火装置1は、内燃
機関のシリンダヘッド30に設けられた貫通孔31に嵌
合している。貫通孔31は、貫通孔31の入口付近に形
成される凹部31aと凹部31aよりも小径のプラグホ
ール31bとからなる。点火プラグ41は、プラグホー
ル31bの図示しない燃焼室側に取付けられ、プラグホ
ール31bに嵌合している高圧ジョイント11が点火プ
ラグ41に嵌合している。点火装置本体12のコイルケ
ース13は、シリンダヘッド30に形成される凹部31
aにボルト21で固定され、コイルカバー22がコイル
ケース13を覆っている。点火装置本体12で発生した
高電圧は高圧ジョイント11から点火プラグ41に印加
される。
【0012】高圧ジョイント11のキャップ14は絶縁
ゴムで筒状に形成され、このキャップ14が高圧ターミ
ナル15を覆う収容部13aに嵌合している。収容部1
3aはコイルケース13と一体に形成されている。高圧
ターミナル15はスプリング16の一端に接続し、点火
プラグ41はスプリング16の他端に接続している。コ
イルケース13に収容されている図示しない2次コイル
で発生した高電圧は、高圧ターミナル15、スプリング
16を介して点火プラグ41に印加される。
【0013】点火装置本体12のコイルケース13は例
えば絶縁樹脂で形成され、図示しない1次コイルおよび
2次コイルを収容している。コイルケース13の下方に
は、円環状の大径固定部17および小径固定部18が所
定の間隔をおいてコイルケース13と一体に形成されて
いる。大径固定部17は小径固定部18よりも外径が大
きく上方に形成されている。大径固定部17の円周部分
には、後述するパッキン19の空気流通管19bの嵌合
可能な切欠部17aが形成されている。
【0014】シール部材としてのパッキン19はゴム等
の弾性体で円環状に形成され、プラグホール31bをシ
ールする前の状態では、パッキン19の外径はプラグホ
ール31bの入口部の内径よりも僅かに大きく、側面に
は円環状のリップ部19aが形成されている。空気流通
管19bは、パッキン19の上端面19cに上部に突き
出すように円筒状にパッキン19と一体に形成され、第
1の空気通路19dを内部に有している。第2の空気通
路19eは、第1の空気通路19dに連通するととも
に、パッキン19を軸方向に貫通するように形成されて
いる。大径固定部17と小径固定部18との間にパッキ
ン19が嵌合した状態では、パッキン19の上端面19
cは大径固定部17の下端面17bに当接し、パッキン
19の下端面19fに形成された円盤状の凹部19gは
小径固定部18に嵌合している。そして、空気流通管1
9bは大径固定部17の切欠部17aに嵌合している。
このため、パッキン19は、大径固定部17および小径
固定部18により軸方向の動きを規制され、切欠部17
aにより周方向の動きを規制されている。パッキン19
の中央部には貫通孔19hが形成され、この貫通孔19
hの内径は、大径固定部17と小径固定部18との間の
コイルケース13の軸部13bの外径よりも僅かに小さ
い。
【0015】コイルカバー22は防塵および防水のため
にコイルケース13を覆い、コイルカバー22の内部と
外部との空気流通のためのスリット22aが形成されて
いる。内燃機関用点火装置1をシリンダヘッド30に組
付けると、パッキン19の外径がプラグホール31bの
入口の内径よりも僅かに大きいため、パッキン19が圧
縮されてリップ部19aがプラグホール31bの内壁に
密接することによりシール性が向上する。また、空気流
通管19bを切欠部17aに嵌合することにより、パッ
キン19の周方向への位置決めが容易に行える。
【0016】コイルカバー22とシリンダヘッド30と
の間に形成される空間部やプラグホール31bの空気は
第1の空気通路19d、第2の空気通路19eおよびス
リット22aを介してコイルカバー22の外部の空気と
流通可能であるため、内燃機関の作動により発生した熱
により膨張した空気が抜けることができる。コイルカバ
ー22のスリット22aから水が侵入してコイルケース
13に水滴が付着する場合、空気流通管19bがパッキ
ン19の上端面19cに上部に突き出すように円筒状に
形成されているため、第1の空気通路19dおよび第2
の空気通路19eからプラグホール31bに水が侵入す
ることが防止される。そのため、点火プラグ41の冠水
が防止され、内燃機関の良好な燃焼を保持できる。空気
流通管19bの長さは、パッキン19を交換することに
より調整可能である。
【0017】また、固定部17および18をコイルケー
ス13に一体に形成したことにより、簡単な構造でパッ
キン19を固定できるとともに、部品点数を減少できる
ため組付けが容易になる。本実施例では、パッキン19
はシリンダヘッド30に形成されたプラグホール31b
の内壁をシールするものであったが、プラグホール31
bの入口付近の凹部31aをシールするパッキンを使用
することも可能である。
【0018】
【考案の効果】以上説明した本考案の内燃機関用点火装
置によると、シール部材の上端面に上方に突き出すよう
に筒状の空気流通管を形成したことにより、シリンダヘ
ッドに形成された貫通孔に水が侵入した場合でも水が空
気流通管から侵入し難くなることにより、点火プラグが
水の侵入による電気的接触不良を起こすことを防止で
き、内燃機関の良好な燃焼を保持可能である。また、簡
単な構造で内燃機関が作動して発生した熱により膨張し
た空気を外部に逃がすことができるため、内燃機関用点
火装置の寿命を延ばすことができるとともに、内燃機関
用点火装置の組付けが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による内燃機関用点火装置の一実施例を
示す断面図である。
【図2】本考案による内燃機関用点火装置の一実施例の
パッキンおよび固定部を示す斜視図である。
【図3】従来の内燃機関用点火装置を示す断面図であ
る。
【図4】図2のIV線部分の拡大図である。
【符号の説明】
1 内燃機関用点火装置 11 高圧ジョイント 12 点火装置本体 13 コイルケース 17 大径固定部 18 小径固定部 19 パッキン(シール部材) 19b 空気流通管 19d 第1の空気通路 19e 第2の空気通路 30 シリンダヘッド 31 貫通孔 31a 凹部(貫通孔) 31b プラグホール(貫通孔) 41 点火プラグ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のシリンダヘッドに形成される
    貫通孔に取付けられる点火プラグと、 前記シリンダヘッドに取付けられ、1次コイルおよび2
    次コイルを収容するコイルケースと、 前記2次コイルで発生する高電圧を前記点火プラグに印
    加する高圧ターミナルを収容する高圧ジョイントと、 前記コイルケースと前記高圧ジョイントとの間に設けら
    れ、前記シリンダヘッドの前記貫通孔入口を周方向にシ
    ールする環状のシール部材と、 前記シール部材の上端面に上部に突き出すように筒状に
    形成される空気流通管と、 前記空気流通管に形成される第1の空気通路に連通する
    とともに、前記シール部材を軸方向に貫通する第2の空
    気通路と、 を備えたことを特徴とする内燃機関用点火装置。
JP5124093U 1993-09-21 1993-09-21 内燃機関用点火装置 Expired - Lifetime JP2500048Y2 (ja)

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JP2006179597A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Diamond Electric Mfg Co Ltd 内燃機関用点火コイル
JP7003716B2 (ja) * 2017-04-07 2022-01-21 株式会社デンソー 内燃機関用の点火コイル

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