JP3627463B2 - シリンダヘッドカバーの水抜き構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はシリンダヘッドカバーの水抜き構造に係り、特にシリンダヘッドカバーの他端側に点火プラグ用孔部近傍と外周部位とを連絡する水抜き孔部を設け、水抜き孔部によって雨水や洗車時の冠水を防止することができるとともに、傾斜地駐車やコーナリング遠心力によってハイテンションコードの延出側から水が侵入しても、容易に排出することができ、錆の発生や接触不良を防止し得て、点火を確実に行うことができ、しかも水抜き孔部の上方部位が開放されていないことによって水や埃が侵入する惧れがなく、アッパカバーを有効に機能させるシリンダヘッドカバーの水抜き構造に関する。
【0002】
また、シリンダヘッドカバーの水抜き孔部及びエンジンオイル注入口よりも前側且つ下方部位にガイド部を一体的に設け、ガイド部によって水抜き孔部から排出される水(油分も含まれる)やエンジンオイル注入時にこぼれたオイルを案内することができ、排気マニホルド側への水やオイルの流れを阻止し得るシリンダヘッドカバーの水抜き構造に関する。
【0003】
【従来の技術】
車両に搭載される4サイクルのエンジンにおいては、シリンダヘッド上面にシリンダヘッドカバーを設け、このシリンダヘッドカバー内部にブリーザプレートを配設してブリーザ室を形成し、ブリーザ室内のブローバイガス中のオイルの気液分離を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のシリンダヘッドカバーにおいては、ブローバイガス中のオイルの気液分離を効率良く行うために、シリンダヘッドカバー内のブリーザ室の容積を大きくする必要がある。
【0005】
しかし、ブリーザ室の容積を大きく確保しつつ、プラグキャップやハイテンションコード等の取り回しのためには、点火プラグ用孔部を相対的に他の部分よりも低い位置に形成する必要がある。
【0006】
つまり、図19及び図20に示す如く、エンジン140のシリンダヘッド142の上面にシリンダヘッドカバー102を装着し、燃焼室144に到達すべく点火プラグ146を配設するとともに、プラグキャップ148を装着し、シリンダヘッドカバー102内にはブリーザ室110を形成している。
【0007】
このとき、点火プラグ用孔部112が相対的に他の部分よりも低い位置に形成されており、点火プラグ用孔部112を囲繞する環状の凹部122には水や埃が溜まり易く、錆の発生や水の侵入による点火プラグ146とプラグキャップ148との接触不良の原因となる場合があり、改善が臨まれていた。
【0008】
上述の不具合を防止する方策として、シリンダヘッドカバーの点火プラグ用孔部を覆うアッパカバーを設けたものがある。
【0009】
すなわち、図21に示す如く、シリンダヘッドカバー202の点火プラグ用孔部212に到達するハイテンションコード214を配設するとともに、このハイテンションコード214の延出側、つまり図21において右側の端部を開放状態としている。
【0010】
しかし、このハイテンションコード214の延出側たる図21において右側の端部の開放部位からアッパカバー204にて覆われる部位内に水や埃が侵入し、図示しない車体の傾斜時や旋回時に、図22に示す如く、シリンダヘッドカバー202のハイテンションコード214の延出側たる図21において右側の端部の開放部位の高さ位置が大となると、侵入した水や埃が開放部位から離間する側に移動することとなり、水や埃が抜け難くなるという不都合がある。
【0011】
この不都合を解消するために、前記ハイテンションコードの延出側たる開放部位から離間する側に水抜き溝部を設けたものがある。
【0012】
つまり、図23及び図24に示す如く、アッパカバー304にて覆われる部位とシリンダヘッドカバー302の外周部位とを連絡する水抜き溝部350を、シリンダヘッドカバー302に設けている。
【0013】
しかし、図23及び図24から明かな如く、水抜き溝部350の上方部位が開放されていることにより、水抜き溝部350の上方からの水や埃がアッパカバー304にて覆われる部位内に侵入し易くなり、アッパカバー304の効果が薄れ、実用上不利であるという不都合がある。
【0014】
また、シリンダヘッドカバー402の上方から水が当たると、図25及び図26に示す如く、水がシリンダヘッドカバー402に配設したアッパカバー404に当たり、四方に流れる。
【0015】
そしてこのとき、アッパカバー404が略平坦形状に形成されていることにより、水の一部がハイテンションコード414の延出側たる開放部位からアッパカバー404にて覆われる部位内に侵入するという不都合がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、エンジンのシリンダヘッド上面に装着されるとともに内部にブリーザプレートを配設してブリーザ室を形成しこのブリーザ室内のオイルの気液分離を行うシリンダヘッドカバーにおいて、このシリンダヘッドカバーに点火プラグ用孔部を設け、点火プラグ用孔部に装着される点火プラグに連絡し且つシリンダヘッドカバーの一端側に延出するハイテンションコードを設け、前記点火プラグ用孔部及びハイテンションコードの上面を覆うとともにこのハイテンションコードの延出側の端部に上方向に突出する突起部を設けたアッパカバーを設け、前記シリンダヘッドカバーの他端側に点火プラグ用孔部近傍と外周部位とを連絡する水抜き孔部を設け、前記シリンダヘッドカバー下部に水抜き孔部を横切る方向に延びる前記ブリーザ室を設けるとともにブリーザ室の入口部を平面視において水抜き孔部近傍に位置すべく設けたことを特徴とする。
【0017】
また、エンジンのシリンダヘッド上面に装着されるとともに内部にブリーザプレートを配設してブリーザ室を形成しこのブリーザ室内のオイルの気液分離を行うシリンダヘッドカバーにおいて、このシリンダヘッドカバーに点火プラグ用孔部を設け、点火プラグ用孔部に装着される点火プラグに連絡し且つシリンダヘッドカバーの一端側に延出するハイテンションコードを設け、前記点火プラグ用孔部及びハイテンションコードの上面を覆うアッパカバーを設け、前記シリンダヘッドカバーの他端側に点火プラグ用孔部近傍と外周部位とを連絡する水抜き孔部を設け、この水抜き孔部近傍にエンジンオイル注入口を設け、前記エンジンを車両前方に傾斜させて搭載するとともにエンジンの前側に排気マニホルドを位置させた際に前記シリンダヘッドカバーの水抜き孔部及びエンジンオイル注入口よりも前側且つ下方部位には前記排気マニホルド側への水やオイルの流れを阻止するガイド部を一体的に設けたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
上述の如く構成したことにより、水抜き孔部によって雨水や洗車時の冠水を防止するとともに、傾斜地駐車やコーナリング遠心力によってハイテンションコードの延出側から水が侵入しても、容易に排出し、錆の発生や接触不良を防止し、点火を確実に行い、しかも水抜き孔部の上方部位が開放されていないことによって水や埃が侵入する惧れがなく、アッパカバーを有効に機能させているとともに、アッパカバーのハイテンションコードの延出側の端部に突起部を設けて突起部がハイテンションコードの延出側たる開放部位への水の回り込みを確実に阻止し、アッパカバーにて覆われる部位内への水の侵入を防止している。
【0019】
また、ガイド部によって水抜き孔部から排出される水(油分も含まれる)やエンジンオイル注入時にこぼれたオイルを案内し、排気マニホルド側への水やオイルの流れを阻止している。
【0020】
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
【0021】
図1〜図18はこの発明の実施例を示すものである。図1〜図3において、2は図示しないエンジンのシリンダヘッド(図示せず)上面に装着されるシリンダヘッドカバー、4はアッパカバーである。
【0022】
前記シリンダヘッドカバー2に、図3に示す如く、ブリーザプレート6を配設する。このブリーザプレート6は、図3に示す如く、仕切り壁8を有し、この仕切り壁8によってブリーザ室10を形成している。
【0023】
また、 前記シリンダヘッドカバー2に複数個、例えば4個の点火プラグ用孔部12を設け、点火プラグ用孔部12に装着される図示しない点火プラグに連絡し且つシリンダヘッドカバー2の一端側(図1において右側)に延出するハイテンションコード14を設け、前記点火プラグ用孔部12及びハイテンションコード14の上面を覆うアッパカバー4を設ける。このアッパカバー4は、図5〜図14に示す如き形状に形成されるとともに、簡易防水及び外観向上を目的として設けられている。
【0024】
そして、前記シリンダヘッドカバー2の他端側(図1において左側)に点火プラグ用孔部12近傍とシリンダヘッドカバー2の外周部位とを連絡する水抜き孔部16を設け、前記シリンダヘッドカバー2下部に、水抜き孔部16を横切る方向に延びる前記ブリーザ室10を設けるとともに、ブリーザ室10の入口部18を平面視において水抜き孔部16近傍に位置すべく構成する。
【0025】
詳述すれば、前記アッパカバー4のハイテンションコード14の延出側(図1において右側)の端部に、図1及び図2、図5、図9に夫々示す如く、上方向に突出する突起部20を設ける。
【0026】
そして、前記水抜き孔部16を、シリンダヘッドカバー2の他端側(図1において左側)に点火プラグ用孔部12近傍とシリンダヘッドカバー2の外周部位とを連絡すべく形成する際に、図1及び図2に示す如く、シリンダヘッドカバー2の外周部位、例えば図示しないエンジンの前側(図1において下側)に開口すべく設けるものである。
【0027】
このとき、前記水抜き孔部16は、図17に示す如く、点火プラグ用孔部12を囲繞する環状の凹部22の最も低い部位に連絡すべく設けられるとともに、例えば略水平状態に形成される。
【0028】
この水抜き孔部16の形成状態は、水抜きを効率良く行うために、車載状態によって変化するものである。つまり、本実施例においては、図18に示す如く、シリンダヘッドカバー2が適正な角度θだけ車両前方方向に傾斜した状態に搭載することを前提としており、シリンダヘッドカバー2が傾斜していない場合には、前記水抜き孔部16が車両前側方向に向かって下がるべく傾斜させて形成される。
【0029】
また、前記ブリーザ室10は、水抜き孔部16を横切る方向、つまり図3の左側から右側に延びるべく形成され、このブリーザ室10の入口部18は、2つの第1、第2入口部18−1、18−2からなり、平面視において、水抜き孔部16近傍、つまり図3に示す如く、水抜き孔部16用のボス部24よりも左側に第1入口部18−1を設けるとともに、ボス部24よりも右側に第2入口部18−2を設ける。
【0030】
更に、前記水抜き孔部16近傍にエンジンオイル注入口26を設け、図示しないエンジンを車両前方に傾斜させて搭載するとともにエンジンの前側に排気マニホルド(図示せず)を位置させた際に、前記シリンダヘッドカバー2の水抜き孔部16及びエンジンオイル注入口26よりも前側且つ下方部位には前記排気マニホルド側への水やオイルの流れを阻止するガイド部28を一体的に設ける。
【0031】
すなわち、このガイド部28を、前記シリンダヘッドカバー2の水抜き孔部16及びエンジンオイル注入口26よりも前側(図1において下側)且つ下方(図2において下側)部位に設けるものである。
【0032】
そして、前記ガイド部28は、シリンダヘッドカバー2の水抜き孔部16から流出する水を、図1において左側に案内するとともに、エンジンオイル注入口26から注入されるエンジンオイルがこぼれた際には、こぼれたエンジンオイルをも図1において左側に案内し、前記排気マニホルド側への水やオイルの流れを阻止している。
【0033】
なお符号30は、前記ブリーザプレート6に形成されるオイルセパレート用のリブ、図3及び図4における太い矢印はブローバイガスの流れ、図3及び図4における細い矢印はオイルの流れである。
【0034】
次に作用を説明する。
【0035】
前記点火プラグ用孔部12を囲繞する環状の凹部24内に侵入した水は、図18に示す如く、シリンダヘッドカバー2が適正な角度θだけ車両前方方向に傾斜した状態に搭載されることにより、前記水抜き孔部16によってシリンダヘッドカバー2の外部に排出される。
【0036】
そして、前記水抜き孔部16によってシリンダヘッドカバー2の外部に排出された水は、図1に示す如く、前記ガイド部28によって図1において左側に案内される。
【0037】
また、前記エンジンオイル注入口26から注入されるエンジンオイルがこぼれた際にも、前記ガイド部28によってこぼれたエンジンオイルが図1において左側に案内される。
【0038】
更に、前記シリンダヘッドカバー2の上方から水が当たると、図15及び図16に示す如く、水がシリンダヘッドカバー2に配設したアッパカバー4に当たり、四方に流れる。
【0039】
そしてこのとき、アッパカバー4のハイテンションコード14の延出側の端部に設けた突起部20が、ハイテンションコード14の延出側たる開放部位への水の流れを阻止し、アッパカバー4にて覆われる部位内への水の侵入を防止している。
【0040】
これにより、前記水抜き孔部16によって雨水や洗車時の冠水を防止することができるとともに、傾斜地駐車やコーナリング遠心力によってハイテンションコード14の延出側から水が侵入しても、容易に排出することができ、錆の発生や接触不良を防止し得て、点火を確実に行うことができ、しかも水抜き孔部16の上方部位が開放されていないことによって水や埃が侵入する惧れがなく、アッパカバー4が有効に機能することとなり、実用上有利である。
【0041】
また、前記水抜き孔部16用のボス部24がブリーザ室10内に突出することにより、ボス部24によってブローバイガスの流れが急激に方向転換されることとなり、ブローバイガスの気液分離を促進させることができるとともに、前記ブリーザプレート6に形成されるオイルセパレート用のリブ30を小さくすることができるものである。
【0042】
更に、前記水抜き孔部16は、従来の水抜き溝部に比し、外観上の違和感がなく、外観向上にも寄与し得る。
【0043】
更にまた、前記アッパカバー4のハイテンションコード14の延出側の端部に突起部20を設けたことにより、突起部20がハイテンションコード14の延出側たる開放部位への水の回り込みを確実に阻止し、アッパカバー4にて覆われる部位内への水の侵入を防止し得て、実用上有利である。
【0044】
また、前記シリンダヘッドカバー2の水抜き孔部16及びエンジンオイル注入口26よりも前側且つ下方部位には前記排気マニホルド側への水やオイルの流れを阻止するガイド部28を一体的に設けたことにより、ガイド部28によって水抜き孔部16から排出される水(油分も含まれる)やエンジンオイル注入時にこぼれたオイルを案内することができ、排気マニホルド側への水やオイルの流れを阻止し得て、排気マニホルドの高熱時に油分による白煙の発生を防止することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上詳細に説明した如くこの発明によれば、エンジンのシリンダヘッド上面に装着されるとともに内部にブリーザプレートを配設してブリーザ室を形成しこのブリーザ室内のオイルの気液分離を行うシリンダヘッドカバーにおいて、シリンダヘッドカバーに点火プラグ用孔部を設け、点火プラグ用孔部に装着される点火プラグに連絡し且つシリンダヘッドカバーの一端側に延出するハイテンションコードを設け、点火プラグ用孔部及びハイテンションコードの上面を覆うとともにこのハイテンションコードの延出側の端部に上方向に突出する突起部を設けたアッパカバーを設け、シリンダヘッドカバーの他端側に点火プラグ用孔部近傍と外周部位とを連絡する水抜き孔部を設け、シリンダヘッドカバー下部に水抜き孔部を横切る方向に延びるブリーザ室を設けるとともにブリーザ室の入口部を平面視において水抜き孔部近傍に位置すべく設けたので、水抜き孔部によって雨水や洗車時の冠水を防止することができるとともに、傾斜地駐車やコーナリング遠心力によってハイテンションコードの延出側から水が侵入しても、容易に排出することができ、錆の発生や接触不良を防止し得て、点火を確実に行うことができ、しかも水抜き孔部の上方部位が開放されていないことによって水や埃が侵入する惧れがなく、アッパカバーが有効に機能することとなり、実用上有利であるとともに、前記アッパカバーのハイテンションコードの延出側の端部に突起部を設けたことにより、突起部がハイテンションコードの延出側たる開放部位への水の回り込みを確実に阻止し、アッパカバーにて覆われる部位内への水の侵入を防止し得て、実用上有利である。
【0046】
また、エンジンのシリンダヘッド上面に装着されるとともに内部にブリーザプレートを配設してブリーザ室を形成しこのブリーザ室内のオイルの気液分離を行うシリンダヘッドカバーにおいて、シリンダヘッドカバーに点火プラグ用孔部を設け、点火プラグ用孔部に装着される点火プラグに連絡し且つシリンダヘッドカバーの一端側に延出するハイテンションコードを設け、点火プラグ用孔部及びハイテンションコードの上面を覆うアッパカバーを設け、シリンダヘッドカバーの他端側に点火プラグ用孔部近傍と外周部位とを連絡する水抜き孔部を設け、水抜き孔部近傍にエンジンオイル注入口を設け、エンジンを車両前方に傾斜させて搭載するとともにエンジンの前側に排気マニホルドを位置させた際にシリンダヘッドカバーの水抜き孔部及びエンジンオイル注入口よりも前側且つ下方部位には排気マニホルド側への水やオイルの流れを阻止するガイド部を一体的に設けたので、水抜き孔部によって雨水や洗車時の冠水を防止することができるとともに、傾斜地駐車やコーナリング遠心力によってハイテンションコードの延出側から水が侵入しても、容易に排出することができ、錆の発生や接触不良を防止し得て、点火を確実に行うことができ、しかも水抜き孔部の上方部位が開放されていないことによって水や埃が侵入する惧れがなく、アッパカバーが有効に機能することとなり、実用上有利である。そして、前記シリンダヘッドカバーの水抜き孔部及びエンジンオイル注入口よりも前側且つ下方部位にガイド部を一体的に設けたことにより、ガイド部によって水抜き孔部から排出される水(油分も含まれる)やエンジンオイル注入時にこぼれたオイルを案内することができ、排気マニホルド側への水やオイルの流れを阻止し得て、排気マニホルドの高熱時に油分による白煙の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すシリンダヘッドカバーの平面図である。
【図2】シリンダヘッドカバーの正面図である。
【図3】シリンダヘッドカバーの底面図である。
【図4】図3の〓V−〓V線による断面図である。
【図5】アッパカバーの正面図である。
【図6】アッパカバーの背面図である。
【図7】アッパカバーの右側面図である。
【図8】図5の矢印V〓〓〓から見た概略拡大図である。
【図9】図6の〓X−〓X線による断面図である。
【図10】図9の矢視X部分の拡大図である。
【図11】図9の矢視X〓部分の拡大図である。
【図12】図6のX〓〓−X〓〓線による断面図である。
【図13】図12の矢視X〓〓〓部分の拡大図である。
【図14】図6のX〓V−X〓V線による断面図である。
【図15】シリンダヘッドカバーのアッパカバー部分の概略平面図である。
【図16】シリンダヘッドカバーのアッパカバー部分の概略正面図である。
【図17】図1のXV〓〓−XV〓〓線による断面図である。
【図18】シリンダヘッドカバー取付時の断面図である。
【図19】この発明の第1の従来技術を示すシリンダヘッドカバーの平面図である。
【図20】シリンダヘッド及びシリンダヘッドカバーの概略断面図である。
【図21】この発明の第2の従来技術を示すシリンダヘッドカバーの平面図である。
【図22】車体傾斜時のシリンダヘッドカバーの断面図である。
【図23】この発明の第3の従来技術を示すシリンダヘッドカバーの平面図である。
【図24】シリンダヘッドカバーの正面図である。
【図25】この発明の第4の従来技術を示すシリンダヘッドカバーのアッパカバー部分の概略平面図である。
【図26】シリンダヘッドカバーのアッパカバー部分の概略正面図である。
【符号の説明】
2 シリンダヘッドカバー
4 アッパカバー
6 ブリーザプレート
8 仕切り壁
10 ブリーザ室
12 点火プラグ用孔部
14 ハイテンションコード
16 水抜き孔部
18 入口部
20 突起部
22 凹部
24 ボス部
26 エンジンオイル注入口
28 ガイド部
30 オイルセパレート用のリブ

Claims (2)

  1. エンジンのシリンダヘッド上面に装着されるとともに内部にブリーザプレートを配設してブリーザ室を形成しこのブリーザ室内のオイルの気液分離を行うシリンダヘッドカバーにおいて、このシリンダヘッドカバーに点火プラグ用孔部を設け、点火プラグ用孔部に装着される点火プラグに連絡し且つシリンダヘッドカバーの一端側に延出するハイテンションコードを設け、前記点火プラグ用孔部及びハイテンションコードの上面を覆うとともにこのハイテンションコードの延出側の端部に上方向に突出する突起部を設けたアッパカバーを設け、前記シリンダヘッドカバーの他端側に点火プラグ用孔部近傍と外周部位とを連絡する水抜き孔部を設け、前記シリンダヘッドカバー下部に水抜き孔部を横切る方向に延びる前記ブリーザ室を設けるとともにブリーザ室の入口部を平面視において水抜き孔部近傍に位置すべく設けたことを特徴とするシリンダヘッドカバーの水抜き構造。
  2. エンジンのシリンダヘッド上面に装着されるとともに内部にブリーザプレートを配設してブリーザ室を形成しこのブリーザ室内のオイルの気液分離を行うシリンダヘッドカバーにおいて、このシリンダヘッドカバーに点火プラグ用孔部を設け、点火プラグ用孔部に装着される点火プラグに連絡し且つシリンダヘッドカバーの一端側に延出するハイテンションコードを設け、前記点火プラグ用孔部及びハイテンションコードの上面を覆うアッパカバーを設け、前記シリンダヘッドカバーの他端側に点火プラグ用孔部近傍と外周部位とを連絡する水抜き孔部を設け、この水抜き孔部近傍にエンジンオイル注入口を設け、前記エンジンを車両前方に傾斜させて搭載するとともにエンジンの前側に排気マニホルドを位置させた際に前記シリンダヘッドカバーの水抜き孔部及びエンジンオイル注入口よりも前側且つ下方部位には前記排気マニホルド側への水やオイルの流れを阻止するガイド部を一体的に設けたことを特徴とするシリンダヘッドカバーの水抜き構造。
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