JP4873246B2 - 起毛経編布帛 - Google Patents
起毛経編布帛 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4873246B2 JP4873246B2 JP2007126800A JP2007126800A JP4873246B2 JP 4873246 B2 JP4873246 B2 JP 4873246B2 JP 2007126800 A JP2007126800 A JP 2007126800A JP 2007126800 A JP2007126800 A JP 2007126800A JP 4873246 B2 JP4873246 B2 JP 4873246B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- raised
- pile
- needle
- loop
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 239000004744 fabric Substances 0.000 title claims description 71
- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims description 127
- 238000009940 knitting Methods 0.000 claims description 20
- 229920002994 synthetic fiber Polymers 0.000 claims description 2
- 239000012209 synthetic fiber Substances 0.000 claims description 2
- 229920001169 thermoplastic Polymers 0.000 claims description 2
- 239000004416 thermosoftening plastic Substances 0.000 claims description 2
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 28
- 235000014676 Phragmites communis Nutrition 0.000 description 17
- 239000002649 leather substitute Substances 0.000 description 11
- 238000009835 boiling Methods 0.000 description 8
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 8
- 244000273256 Phragmites communis Species 0.000 description 5
- 241000500461 Podostemum ceratophyllum Species 0.000 description 5
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 5
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 5
- 239000011342 resin composition Substances 0.000 description 5
- 229920001410 Microfiber Polymers 0.000 description 4
- 206010004542 Bezoar Diseases 0.000 description 3
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 3
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 2
- 239000006187 pill Substances 0.000 description 2
- 239000004826 Synthetic adhesive Substances 0.000 description 1
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000004049 embossing Methods 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 238000007790 scraping Methods 0.000 description 1
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 1
- 210000002268 wool Anatomy 0.000 description 1
- 239000002759 woven fabric Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Knitting Of Fabric (AREA)
Description
しかし、パイル層の形成されているシンカーループ面に加熱エンボスロールを当ててニードルループ面に至る凹凸模様を描出しようとする場合、その厚いパイル層が断熱層となって作用するので、凹凸がニードルループ面に至る型際が鮮明な凹凸模様を描出することが困難になる。
そして又、起毛経編布帛を原布としてそのシンカーループ面に粘性のある樹脂組成物を塗布して皮膜を形成し、人工皮革を得ようとする場合、樹脂組成物が僅かにパイル層の毛羽先に接着するだけで深く浸透せず、皮膜が剥離したり亀裂し易く、耐摩耗性のある人工皮革は得難い。
このことは、シンカーループ面に接着剤を塗布して表皮を貼り合わせて合成皮革を得ようとする場合も同様である。
その場合、バック糸のニードルループは、フロント糸のニードルループよりもニードルループ面の最表面に露出しているので、その下側に位置するフロント糸のニードルループよりも起毛針に触れ易く、バック糸の繊維が極細で太いフロント糸の繊維よりも起毛針に引っ掻けられ易く、バック糸の振り(スイング)がフロント糸の振りよりも多く、編み込まれたバック糸の糸足(実質長さ)がフロント糸の糸足よりも長いのでニードルループ面に引っ掻き出し易く、バック糸のニードルループの起毛が可能となる。
しかし、ニードルループは、フロント筬で編み込まれるフロント糸とバック筬で編み込まれるバック糸が引き揃えられて一体になった状態で形成しているので、ニードルループ面を起毛すれば、起毛し易いバック糸のみならず、起毛し難いフロント糸も少なからず起毛され、その起毛された状態では、フロント糸とバック糸も共に損傷した摩耗状態になり、その最も摩耗したバック糸のニードルループがニードルループ面の最表面を成すので、耐摩耗性のある起毛経編布帛は得難い。
このため、極細繊維を使用した起毛経編布帛を椅子張地や衣料生地等として使用する場合、その使用中に擦れ合った部分にだけ細かいピリング(毛玉・凹凸)が発生してバックスキン調の観を呈し、その擦れ合わない他の部分との外観上の差異によって使い古されたかの如き観を呈するようになる。
このため、本発明の起毛経編布帛のパイル面に捺染模様を描出しようとする場合には、予め毛羽焼きが施されて平滑に調製された布帛の表面に印捺する場合のように、捺染インクが印捺型際から滲み出すことがなく、捺染模様を型際鮮明に描出することが出来る。
又、起毛経編布帛を原布として人工皮革や合成皮革を得るためにパイル面に樹脂組成物を塗着しようとする場合には、塗布した樹脂組成物がパイル面に厚みが揃って薄く綺麗な塗膜が形成され、又、起毛パイルに弾き返されることなくパイル層に浸透し易く、皮膜が剥離したり亀裂したりすることのない人工皮革や合成皮革を得ることが出来る。
従って、パイル面は、その起毛されないニードルループ22の連鎖畝で細かく仕切られた恰好になる。
そのため、その連鎖畝を境としてニードルループ列間41・42(42・43)で隣り合うフロント糸のニードルループ21の起毛パイルと起毛パイルが触れ合い難い。
そして、起毛経編布帛の総厚みが3mm以下であり、バック糸のニードルループ22の下から食み出たフロント糸の起毛パイルの突出長さが1mm未満となるときは、フロント糸に単繊維繊度2dtex未満の極細繊維を適用する場合(請求項3と請求項4)でも、隣り合う起毛パイルと起毛パイルが絡みあってピリングを発生し、使い古されたかの如き観を呈することはない。
そのようにフロント糸11がシンカーループ面で破断損傷しているとしても、ニードルループ側のパイル面では、バック糸のニードルループ22がフロント糸のニードルループ21の毛羽立ちを抑え、フロント糸の起毛パイルを抜け難くする。
このように本発明によると、フロント糸のニードルループによって構成されるパイル面に、バック糸のニードルループ22によって構成されるベース編地を重ね合わせてパイル面を被覆する構成となるので、耐摩耗性に優れた起毛経編布帛が得られる。
そして、そのようにフロント糸11が単繊維繊度2dtex未満の細手繊維を含んでいれば、バック糸のニードルループ22の下に隠れていても、フロント糸11のニードルループ21の繊維を掻き出し易く、起毛し易くなる。
フロント糸11の一部の繊維を収縮させて、他の繊維をフロント糸11の表面に浮き出させること、(4) 特に、その浮き出る繊維を、極細繊維とし、起毛針に引っ掛かり易くする。
しかし、これらの手段にもまして、フロント糸のシンカーループ21に損傷を与えて弛緩状態にし、ニードルループ面からフロント糸11の繊維を掻き出し易くすることが最も有効な手段となる。
従って、フロント糸のニードルループ21を起毛するにあたっては、先ず最初にシンカーループ面を起毛することが推奨される。
又、フロント糸の一部の繊維を熱収縮させて他の一部の繊維をフロント糸11の表面に浮き出させるためには、そのフロント糸11を構成する高熱収縮性繊維の熱収縮率を低熱収縮性繊維の熱収縮率よりも5%以上多くするとよく、更に、その高熱収縮性繊維のフロント糸11に占める質量比率を20〜60質量%にすることが望まれる。
しかし、高熱収縮性繊維のフロント糸11に占める質量比率が50質量%を超える場合は、フロント糸11の表面に浮き出ることになる低熱収縮性繊維が余りにも少なく、その浮き出た低熱収縮性繊維を介してフロント糸全体を毛羽立たせ易くなる起毛効果が少なくなる。従って、高熱収縮性繊維のフロント糸11に占める質量比率を40質量%以下に、好ましくは30質量%前後にすることが望ましい。
しかし、パイル層の厚みが1.5mm以下のパイル布帛ではパイル繊維を刈り取ることは極めて困難なことであり、加えて、本発明では、シンカーループ面に比して起毛が困難なニードルループ面において、バック糸ニードルループ22の下側に位置して起毛が不可能視されるフロント糸のニードルループ21を上記の通り種々工夫を凝らして起毛し、そのバック糸のニードルループ22の下から掻き出されるフロント糸のパイル繊維によってニードルループ面にパイル層を形成する関係上、フロント糸の全ての繊維が掻き出されているとは言い難いことから、パイル密度の2倍(2M)とパイル糸の総繊度(D)(dtex)との積(M×D)で示されるパイル/デシテックス換算密度(ρ)をもってパイル層の嵩比重に代用している。
ここに、パイル/デシテックス換算密度(ρ)とは、パイル布帛の単位面積([25.4mm]2 )に含まれる全てのパイル繊維を太い一本の繊維に集約した場合の当該一本の仮想繊維の繊度、即ち、パイル布帛の単位面積内([25.4mm]2 )に植設されていると仮想することの出来る太い一本の仮想パイル繊維の繊度を意味する。
しかし、本発明では、上記の通り、フロント糸のニードルループ21の全繊維が掻き出されているとは言い難い一方、フロント糸のニードルループ21の全繊維の中の何本の繊維が掻き出されずに残存するのかを知ることも殆ど不可能である。
そこで、本発明では、フロント糸のニードルループ21の全繊維が掻き出されていると仮定した上で、フロント糸の繊維フィラメントの総本数から算定されるフロント糸の繊維フィラメントに構成されるパイル繊維を太い一本の仮想繊維に集約した場合の当該一本の仮想繊維の繊度、即ち、パイル布帛の単位面積内([25.4mm]2 )に植設されていると仮想することの出来る太い一本の仮想パイル繊維の繊度によってパイル/デシテックス換算密度(ρ)を算定している。
そのパイル層の緻密度を知る手掛りであるパイル/デシテックス換算密度(ρ)の算定において、パイル密度を2倍(2M)とするのは、パイル糸であるフロント糸がU字状を成してベース編地に係止され、そのベース編地に係止されてU字状を成すフロント糸が沈糸部分(シンカーループ31)の両端からそれぞれ1本(合計2本)のパイルが一番(つがい)になって突き出ることになるからである。
フロント筬とバック筬との2枚筬を具備するトリコット経編機のフロント筬に単繊維繊度0.32dtex・総繊度90dtexの低熱収縮性ポリエステル繊維マルチフィラメント糸と単繊維繊度2.8dtex・総繊度33dtexの高熱収縮性ポリエステル繊維マルチフィラメント糸を混繊した合計繊度123dtexの複合マルチフィラメント糸をフロント糸として通し、バック筬に単繊維繊度5.6dtex・総繊度84dtexの高熱収縮性ポリエステル繊維マルチフィラメント糸をフロント糸として通し、フロント筬を編組織パターン/1−0/3−4/………の順に操作し、バック筬を編組織パターン/1−0/1−2/………の順に操作して編成した経編布帛を沸騰水にて処理して高熱収縮性ポリエステル繊維に熱収縮を顕現させ、シンカーループ面を起毛してからニードルループ面を起毛し、ウェール密度45W/25.4mm、コース密度90C/25.4mm、パイル密度4050個/(25.4mm)2 、パイル/デシテックス換算密度996300dtex/(25.4mm)2 、総厚み1.7mmの起毛経編布帛に仕上げた。
フロント筬とバック筬との2枚筬を具備するトリコット経編機のフロント筬に単繊維繊度0.77dtex・総繊度110dtexの低熱収縮性ポリエステル繊維マルチフィラメント糸と単繊維繊度2.8dtex・総繊度33dtexの高熱収縮性ポリエステル繊維マルチフィラメント糸を混繊した合計繊度143dtexの複合マルチフィラメント糸をフロント糸として通し、バック筬に単繊維繊度5.6dtex・総繊度84dtexの高熱収縮性ポリエステル繊維マルチフィラメント糸をフロント糸として通し、フロント筬を編組織パターン/1−0/3−4/………の順に操作し、バック筬を編組織パターン/1−0/1−2/………の順に操作して編成した経編布帛を沸騰水にて処理して高熱収縮性ポリエステル繊維に熱収縮を顕現させ、シンカーループ面を起毛してからニードルループ面を起毛し、ウェール密度42W/25.4mm、コース密度80C/25.4mm、パイル密度3360個/(25.4mm)2 、パイル/デシテックス換算密度960960dtex/(25.4mm)2 、総厚み2.2mmの起毛経編布帛に仕上げた。
フロント筬とバック筬との2枚筬を具備するトリコット経編機のフロント筬に単繊維繊度0.77dtex・総繊度110dtexの低熱収縮性ポリエステル繊維マルチフィラメント糸と単繊維繊度2.8dtex・総繊度33dtexの高熱収縮性ポリエステル繊維マルチフィラメント糸を混繊した合計繊度143dtexの複合マルチフィラメント糸をフロント糸として通し、バック筬に単繊維繊度5.6dtex・総繊度84dtexの高熱収縮性ポリエステル繊維マルチフィラメント糸をフロント糸として通し、フロント筬を編組織パターン/1−0/5−6/………の順に操作し、バック筬を編組織パターン/1−0/1−2/………の順に操作して編成した経編布帛を沸騰水にて処理して高熱収縮性ポリエステル繊維に熱収縮を顕現させ、シンカーループ面を起毛してからニードルループ面を起毛し、ウェール密度42W/25.4mm、コース密度80C/25.4mm、パイル密度3360個/(25.4mm)2 、パイル/デシテックス換算密度960960dtex/(25.4mm)2 、総厚み2.5mmの起毛経編布帛に仕上げた。
フロント筬とバック筬との2枚筬を具備するトリコット経編機のフロント筬に単繊維繊度0.24dtex・総繊度84dtexの低熱収縮性ポリエステル繊維マルチフィラメント糸と単繊維繊度2.8dtex・総繊度33dtexの高熱収縮性ポリエステル繊維マルチフィラメント糸を混繊した合計繊度117dtexの複合マルチフィラメント糸をフロント糸として通し、バック筬に単繊維繊度5.6dtex・総繊度84dtexの高熱収縮性ポリエステル繊維マルチフィラメント糸をフロント糸として通し、フロント筬を編組織パターン/1−0/3−4/………の順に操作し、バック筬を編組織パターン/1−0/1−2/………の順に操作して編成した経編布帛を沸騰水にて処理して高熱収縮性ポリエステル繊維に熱収縮を顕現させ、シンカーループ面を起毛してからニードルループ面を起毛し、ウェール密度45W/25.4mm、コース密度92C/25.4mm、パイル密度4140個/(25.4mm)2 、パイル/デシテックス換算密度968760dtex/(25.4mm)2 、総厚み1.5mmの起毛経編布帛に仕上げた。
実施例1〜4の起毛経編布帛のニードルループ面では、後糸のニードルループ22が起毛されず起毛前の跡形を止めており、その隣り合うニードルループ列41(42)とニードルループ列42(43)の間の谷間が前糸のニードルループ21のカットパイルに埋められ、朱子織物の表面のように平滑で極薄のパイル層が形成され、その跡形を止める後糸のニードルループ22によってパイル面が細かく仕切られ、パイル繊維の先端が絡み合うことなく、そのパイル面には細かいピリング(毛玉・凹凸)は認められなかった。
フロント筬とバック筬との2枚筬を具備するトリコット経編機のフロント筬に単繊維繊度0.36dtex・総繊度62dtexの低熱収縮性ポリエステル繊維マルチフィラメント糸と単繊維繊度2.8dtex・総繊度33dtexの高熱収縮性ポリエステル繊維マルチフィラメント糸を混繊した合計繊度95dtexの複合マルチフィラメント糸をフロント糸として通し、バック筬に単繊維繊度2.4dtex・総繊度84dtexの低熱収縮性ポリエステル繊維マルチフィラメント糸をフロント糸として通し、フロント筬を編組織パターン/1−0/5−6/………の順に操作し、バック筬を編組織パターン/1−0/1−2/………の順に操作して編成した経編布帛を沸騰水にて処理して高熱収縮性ポリエステル繊維に熱収縮を顕現させ、シンカーループ面を起毛し、ウェール密度44W/25.4mm、コース密度80C/25.4mm、パイル密度3520個/(25.4mm)2 、パイル/デシテックス換算密度668800dtex/(25.4mm)2 、総厚み1.6mmの起毛経編布帛に仕上げた。
比較例1の起毛経編布帛のニードルループ面には起毛毛羽がなく、ニードルループ21・22とその隣り合うニードルループ列41(42)とニードルループ列42(43)の間の谷間は起毛前の形状を止めており、シンカーループ面には、起毛されたフロント糸のパイル繊維の先端が絡み合って細かいピリング(毛玉・凹凸)が発生し、パックスキン調の観を呈していた。
フロント筬とミドル筬とバック筬との3枚筬を具備するトリコット経編機のフロント筬に単繊維繊度3.5dtex・総繊度84dtexの低熱収縮性ポリエステル繊維マルチフィラメント糸をフロント糸として通し、ミドル筬に単繊維繊度5.6dtex・総繊度84dtexの高熱収縮性ポリエステル繊維マルチフィラメント糸をミドル糸として通し、バック筬に単繊維繊度0.24dtex・総繊度84dtexの低熱収縮性ポリエステル繊維マルチフィラメント糸と単繊維繊度5.6dtex・総繊度33dtexの高熱収縮性ポリエステル繊維マルチフィラメント糸を混繊した合計繊度117dtexの複合マルチフィラメント糸をバック糸として通し、フロント筬を編組織パターン/2−1/0−1/………の順に操作し、ミドル筬を編組織パターン/0−1/2−1/………の順に操作し、バック筬を編組織パターン/1−0/3−4/………の順に操作して編成した経編布帛を沸騰水にて処理して高熱収縮性ポリエステル繊維に熱収縮を顕現させ、ニードルループ面を起毛し、ウェール密度39W/25.4mm、コース密度59C/25.4mm、パイル密度2301個/(25.4mm)2 、パイル/デシテックス換算密度538434dtex/(25.4mm)2 、総厚み1.4mmの起毛経編布帛に仕上げた。
比較例2の起毛経編布帛のニードルループ面では、起毛前のニードルループの跡形は看取されず、後糸のニードルループ22のみならず前糸のニードルループ21も起毛されて毛羽立ったパイル層で覆われており、部分的にパイル繊維の先端が絡み合った細かいピリング(毛玉・凹凸)が少なからず認められた。
12:バック糸
21:フロント糸ニードルループ
22:バック糸ニードルループ
31:フロント糸シンカーループ
32:バック糸シンカーループ
41:ニードルループ列
42:ニードルループ列
43:ニードルループ列
C :コース方向
W :ウェール方向
Claims (5)
- (イ) フロント筬とバック筬との2枚筬で編成され、
(ロ) フロント筬で編み込まれるフロント糸(11)とバック筬で編み込まれるバック糸(12)が一体になってニードルループ(21・22)を形成しており、
(ハ) フロント糸(11)が隣り合う他のフロント糸の形成するニードルループ列(42・43)の上を越えて別の他のフロント糸の形成するニードルループ列(41)へと続く多針振りのシンカーループ(31)を形成しており、
(ニ) バック糸(12)が隣り合う他のバック糸の形成するニードルループへと続く一針振りのシンカーループ(32)を形成しており、
(ホ) フロント糸のシンカーループ(31)がバック糸のシンカーループ(32)の上に重なってシンカーループ面を形成しており、
(ヘ) シンカーループ面に表裏するニードルループ面が起毛されており、
(ト) ニードルループ面において、フロント糸(11)がバック糸(12)よりも毛羽立っており、
(チ) フロント糸(11)の起毛毛羽によるパイル層がニードルループ面に形成されている起毛経編布帛。 - (リ) シンカーループ面が起毛されており、フロント糸のシンカーループ(31)が毛羽立っている前掲請求項1に記載の起毛経編布帛。
- (ヌ) 経編布帛のウェール密度とコース密度との積で表されるパイル密度(M)が2000個/(25.4mm)2 以上であり、
(ル) パイル密度の2倍とフロント糸(11)の総繊度との積で示されるパイル/デシテックス換算密度(ρ)が400000dtex/(25.4mm)2 以上であり、
(オ) フロント糸のシンカーループ(31)の形成するシンカーループ面からパイル表面までの厚みが3mm以下であり、
(ワ) フロント糸(11)とバック糸(12)が熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸であり、
(カ) フロント糸(11)が、単繊維繊度が2dtex未満の細い細手繊維を含んでおり、
(ヨ) バック糸(12)が、単繊維繊度がフロント糸11の単繊維繊度よりも太い太手繊維を含んでいる前掲請求項1と2の何れかに記載の起毛経編布帛。 - (タ) フロント糸(11)が、熱収縮率の異なる高熱収縮性繊維と低熱収縮性繊維によって構成されており、
(レ) その低熱収縮性繊維の単繊維繊度が2dtex未満である前掲請求項1と2と3の何れかに記載の起毛経編布帛。 - (ソ) バック糸(12)が、高熱収縮性繊維によって構成されており、
(ツ) バック糸(12)の高熱収縮性繊維の単繊維繊度が、フロント糸(11)の単繊維繊度よりも太い前掲請求項1と2と3と4の何れかに記載の起毛経編布帛。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007126800A JP4873246B2 (ja) | 2007-05-11 | 2007-05-11 | 起毛経編布帛 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007126800A JP4873246B2 (ja) | 2007-05-11 | 2007-05-11 | 起毛経編布帛 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008280650A JP2008280650A (ja) | 2008-11-20 |
JP2008280650A5 JP2008280650A5 (ja) | 2009-03-05 |
JP4873246B2 true JP4873246B2 (ja) | 2012-02-08 |
Family
ID=40141709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007126800A Active JP4873246B2 (ja) | 2007-05-11 | 2007-05-11 | 起毛経編布帛 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4873246B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5035693B2 (ja) * | 2008-07-04 | 2012-09-26 | Tbカワシマ株式会社 | 起毛経編布帛 |
WO2010089801A1 (ja) * | 2009-02-06 | 2010-08-12 | 株式会社川島織物セルコン | 身体支持用弾性経編地 |
JP2010229569A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Kawashima Selkon Textiles Co Ltd | パイル経編地 |
CN103031735B (zh) * | 2011-10-08 | 2015-02-18 | 隆芳兴业股份有限公司 | 仿皮革触感织布的制造方法及由其制得的仿皮革触感织布 |
JP5467090B2 (ja) * | 2011-10-18 | 2014-04-09 | 隆芳興業股▲ふん▼有限公司 | 皮革テクスチャ感触編物の製造方法 |
JP2018199878A (ja) * | 2017-05-29 | 2018-12-20 | Tbカワシマ株式会社 | 高耐久合皮シート、及び、高耐久合皮シートの製造方法 |
CN115449960B (zh) * | 2022-09-14 | 2024-03-15 | 上海嘉麟杰纺织科技有限公司 | 一种提升涤纶绒布的毛密度的方法及该方法制备的涤纶绒布 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS607741B2 (ja) * | 1980-12-26 | 1985-02-26 | 帝人加工糸株式会社 | 起毛経編地の製造方法 |
JPS62276061A (ja) * | 1986-05-26 | 1987-11-30 | 旭化成株式会社 | パイル編物及びその製造方法 |
JPH08218257A (ja) * | 1995-02-16 | 1996-08-27 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 伸縮性トリコット両面起毛布 |
JP2736520B2 (ja) * | 1995-10-19 | 1998-04-02 | 株式会社川島織物 | バックスキン調布帛 |
JP2001355164A (ja) * | 2000-06-12 | 2001-12-26 | Kawashima Textile Manuf Ltd | カーテン地 |
JP2005091899A (ja) * | 2003-09-18 | 2005-04-07 | Kanebo Ltd | ラビングクロス |
-
2007
- 2007-05-11 JP JP2007126800A patent/JP4873246B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008280650A (ja) | 2008-11-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11840054B2 (en) | Composite textile fabrics | |
JP4873246B2 (ja) | 起毛経編布帛 | |
JP3214172U (ja) | 両面面ファスナー織物 | |
KR100931435B1 (ko) | 표리면 이종 섬유 플리스의 제조 방법 | |
EP3237662A1 (en) | Easily settable stretch fabrics including low-melt fiber | |
JP2008214775A (ja) | 衣類用の編地 | |
CN109790661B (zh) | 经编织物 | |
KR20210102440A (ko) | 위편지 | |
JP3939884B2 (ja) | ダブルラッシェル機による柄入り立体成形物及びその編成方法 | |
JP5035693B2 (ja) | 起毛経編布帛 | |
BRPI0807520B1 (pt) | Suplemento elástico, método para sua produção e uso do mesmo | |
KR101782000B1 (ko) | 환편 원단의 제조방법 | |
JP4853781B2 (ja) | 二重編地 | |
KR100369770B1 (ko) | 트리코트 경편기를 이용한 하이 파일 경편성물 및 그제조방법 | |
JP4800877B2 (ja) | 房部を有する経編レース地 | |
KR200385802Y1 (ko) | 파일/스웨이드 양면 경편직물 | |
JP2009007711A (ja) | 経編ベロア調パイル布帛 | |
JPS6111265Y2 (ja) | ||
KR0124784Y1 (ko) | 신축성이 우수한 경편직물 | |
JP2022092733A (ja) | パイル編地およびタオルハンカチ | |
JP3165313U (ja) | 凹凸柄を有する編地製ボディタオル | |
JP6841463B1 (ja) | 両面編地及びそれを用いた布製品 | |
JP3071619U (ja) | あかすりタオル | |
TW459080B (en) | Warp-knitted fabric for golf glove, process for preparing the same and golf glove | |
JP3826223B2 (ja) | パイル布帛 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090116 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090116 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20100802 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101108 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20101115 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110418 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110510 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111108 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111109 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4873246 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |