JP3826223B2 - パイル布帛 - Google Patents

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本発明は、敷物や膝掛け、椅子カバー、枕カバー、ベッドシーツ等の寝具類等に使用されるパイル布帛に関するものである。
タフテッドパイル布帛の裏面に露出しているバックステッチ、即ち、パイルの根元を起毛して接着剤を噴霧し付与して仕上げられたカーペットは公知である(例えば、特許文献1参照)。繊度の細いアクリル繊維やポリエステル繊維をパイル糸に用いたパイル布帛をタンブラーに通して加湿加熱し、パイルの先端に筆先状に繊維を集束した毛玉を形成することは公知である(例えば、特許文献2、3、4参照)。
実開昭54−40381号公報 実開昭54−55962号公報(実公昭59−4067) 特開昭52−1196号公報(特公昭58−34593) 特開昭56−63065号公報(特公昭62−31105)
特許文献1のパイル布帛は、裏面に付与した接着剤によって粗硬に仕上がり、カーペットには適しても、ベッドシーツや枕カバー等の肌身に直接触れて使用される寝具類には適さず、そのパイルはループパイルに限られる。何故なら、タフテッドパイル布帛のカットパイルは、ループパイルのように複数個連続しておらず、その1個1個がU字状に折れ曲がって基布に差し込まれているだけであり、そのU字状に弯曲したバックステッチ繊維を掻き出そうとすれば、カットパイルの全体が引き抜かれることになるからである。
特許文献2、3、4のパイルの先端に形成される毛玉は、着古された合成繊維布帛の表面に掻き出されて出来るピリングのようなものであり、塵埃が絡み付いて汚れ易く、使い古されたかの如き歓を呈するので、格別パイル布帛の品質を高めることにはならない。
そこで本発明は、パイルを構成している全ての繊維が絡み合って押し潰され難く弾力性のある緻密なフエルト状塊を形成し、塵埃が絡み付かず清楚に保たれ、保温性と保湿性を有して肌触りがよく、敷物や膝掛け、椅子カバー、枕カバー、ベッドシーツ等の寝具類に適したパイル布帛を得ることを目的とする。
本発明に係るパイル布帛は、パイル糸が基布18を構成する地糸11・12と共に織編込まれてカットパイルを構成しており、カットパイルが地糸11・12に囲まれた同じ布目から突き出た2個1組のパイル片13・14から成り、カットパイルの根元15が裏面に露出し且つ基布18に織編込まれて地糸12に絡合しており、パイル糸が、スケールを有する羊毛繊維を始めとするカシミヤ、アルパカ等の動物繊維(以下、本発明では獣毛繊維と総称する。)に成る複数本の有撚紡績単糸から成り、その獣毛繊維がフエルト状に絡まり合って内部が緻密になった毛玉19をパイル片13・14が形成していることを第1の特徴とする。
本発明に係るパイル布帛の第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、パイル面が起毛され、複数個のカットパイル21・22・23が絡み合って先端20が尖端形に集束した毛玉19を形成している点にある。
本発明に係るパイル布帛の第3の特徴は、上記第1の特徴に加えて、パイル糸が基布18を構成する地糸11・12と共に織編込まれてカットパイルを構成しており、カットパイルが地糸11・12に囲まれた同じ布目から突き出た2個1組のパイル片13・14から成り、カットパイルの根元15が裏面に露出し且つ基布18に織編込まれて地糸12に絡合しており、パイル糸が、スケールを有する獣毛繊維に成る複数本の有撚紡績単糸から成る第1パイル糸と、スケールの除去された獣毛繊維に成る第2パイル糸の二種類であり、それらが第1パイル糸に成るカットパイルと第2パイル糸に成るカットパイルがパイル面に図柄模様状に配置されており、その第1パイル糸の獣毛繊維が絡まり合って2個1組のパイル片が一体化し、内部が緻密になった毛玉を、その第1パイル糸になるカットパイルが形成している点にある。
本発明に係るパイル布帛の第3の特徴は、上記第1と第2と第3の何れかの特徴に加えて、カットパイルの根元15の裏面に露出した部分16が、起毛されて獣毛繊維が絡み合ったフエルト層17を裏面に形成している点にある。
カットパイル13・14による毛玉19は、パイル布帛を加湿加熱しながらタンブラーに通し、或いは、ウインスに通す等して揉み、或いは、振動を与えることによって形成されるが、本発明(請求項1)では、その構成する繊維が、スケールを有する獣毛繊維であるため、絡み合ってフエルト状になり易く、その後において解れ出さず、表面が平滑で塵埃が絡み付き難い毛玉が構成される。そして、その毛玉は、繊維束(スライバー)が撚られて結束した複数個のパイル片、即ち、複数本の有撚紡績単糸が、それらの単糸の表面毛羽が絡み合って出来るフエルト状の皮膜に包み込まれ、複数本の有撚紡績単糸の間でも獣毛繊維が絡み合って繊維密度が緻密な芯が内部に形成されて容易には押し潰されないものとなる。そして、獣毛繊維が吸湿発熱性繊維であることからして、パイル布帛は、保湿性と保温性に優れ、弾力性に富み、肌触りのよいものとなる。更に、隣合う毛玉(カットパイル)の間も絡み合った獣毛繊維によって連結されるので、基布18の裁断口からの毛玉(カットパイル)の解れ出しがなく、敷物だけではなく膝掛け、椅子カバー、枕カバー、ベッドシーツ等の寝具類にも好適なパイル布帛が得られる。
本発明(請求項2)では、複数個のカットパイル21・22・23が絡み合って先端20が尖端形に集束した毛玉19を形成しているので、基布18の裁断口からのカットパイル21・22・23が解れ出さず、裁断口に縁取りテープを縫合したりオーバーロックを施す等の解れ止め加工を施すことなく、所要の大きさや形状に裁断して、そのまま使用し得るパイル布帛が得られる。
本発明(請求項3)では、スケールの除去された獣毛繊維は、フエルト状に絡み合うことはなく、それに成る第2パイルは、毛玉を形成しない。一方、スケールを有する獣毛繊維は、揉み擦られてフエルト状になるので、それに成る第1パイルは、パイル布帛の使用中に次第に緻密さを増すことになる。このため、獣毛繊維の絡み具合によって外観の異なる第1パイルと第2パイルによってパイル面に描出された図柄模様は、そのパイル布帛を使用するにつれて一層鮮明なものとなる。
カットパイルの根元の裏面に露出した部分16を起毛してから、パイル布帛をタンブラーやウインス等の揉み加工装置に通すと、その起毛毛羽が絡み合ってフエルト層17が形成され、パイル布帛の裏面が平滑に仕上がり、毛玉(カットパイル)は、その根元15において基布18と一体化する。このため本発明(請求項4)によると、毛玉(カットパイル13・14)の基布18の裁断口からの解れ出し防止のために、接着剤を裏面に塗着する必要がなく、所要の形状に裁断し、その裁断口に格別な解れ止め加工を施すことなく、カーペットやマット等の敷物だけではなく、膝掛け、椅子カバー、枕カバー、ベッドシーツ等の寝具類等としてそのまま使用することが出来、又、裏面に接着剤が塗着されていないので随時洗濯することが出来るパイル布帛が得られる。
本発明において「パイル糸が地糸と共に織編込まれ」とは、タフテッドパイル布帛のように地糸によって織成された基布にパイル糸を差し込んでパイルを形成するのではなく、パイル織機やパイル編機によって基布が形成される過程においてパイル糸が基布に織編込まれ、基布18と同時にパイル(13・14)が形成されることを意味する。従って、タフテッドパイル布帛は本発明の対象外とされる。
本発明において「カットパイルの根元が基布に織編込まれて地糸に絡合している」とは、タフテッドパイル布帛のカットパイルのように根元がU字状に折れ曲がって基布に係止されているルーズパイルは、本発明の対象からは除外されることを意味する。具体的に言えば、織成されたパイル布帛ではカットパイルの根元がW字状に曲折して3本以上の緯糸12に絡合しているファーストパイルを意味し(図1)、編成されたパイル布帛ではカットパイルの根元(15)が地糸(11・12)と一体になったニットループやシンカーループ(輪奈)を形成していることを意味する。
本発明において「基布の布目」とは、織成されたパイル布帛では、基布18を構成する左右一対の経糸(11・11)と前後一対の緯糸(12・12)に囲まれた隙間(織目)を意味し、編成されたパイル布帛では、パイル糸と一体になって地糸が形成するニットループやシンカーループ(編目)を意味する。
獣毛繊維をスケールを有する第1パイル(13・14)とスケールの除去された獣毛繊維に成る第2パイル(図示せず)をパイル面に単純な縞柄模様状に配置するためには、スケールを有する第1パイル糸とスケールの除去された第2パイル糸を1本おき、又は、数本おきに配置して第1パイル(13・14)の列と第2パイルの列を交互に形成する。第1パイル(13・14)と第2パイルをパイル面に複雑な図柄模様状に配置するためには、色彩の異なる異色数種類のパイル糸によってパイル(12・13)を選択的に形成してパイル面に図柄模様を描出するためのジヤカードやドビー等の慣用の柄出装置が適用される。
本発明に係るパイル布帛の断面側面図である。 本発明に係るパイル布帛の断面側面図である。
符号の説明
11:地糸(経糸)
12:地糸(緯糸)
13・14:パイル片(カットパイル)
15:根元
16:露出部分
17:フエルト層
18:基布
19:毛玉
20:先端
21・22・23:カットパイル

Claims (4)

  1. パイル糸が基布(18)を構成する地糸(11・12)と共に織編込まれてカットパイルを構成しており、カットパイルが地糸(11・12)に囲まれた同じ布目から突き出た2個1組のパイル片(13・14)から成り、カットパイルの根元(15)が裏面に露出し且つ基布(18)に織編込まれて地糸(12)に絡合しており、パイル糸が、スケールを有する獣毛繊維に成る複数本の有撚紡績単糸から成り、その獣毛繊維がフエルト状に絡まり合って内部が緻密になった毛玉(19)をパイル片(13・14)が形成しているパイル布帛。
  2. パイル面が起毛され、複数個のカットパイル(21・22・23)が絡み合って先端(20)が尖端形に集束した毛玉(19)を形成している前掲請求項1に記載のパイル布帛。
  3. パイル糸が基布(18)を構成する地糸(11・12)と共に織編込まれてカットパイルを構成しており、カットパイルが地糸(11・12)に囲まれた同じ布目から突き出た2個1組のパイル片(13・14)から成り、カットパイルの根元(15)が裏面に露出し且つ基布(18)に織編込まれて地糸(12)に絡合しており、パイル糸が、スケールを有する獣毛繊維に成る複数本の有撚紡績単糸から成る第1パイル糸と、スケールの除去された獣毛繊維に成る第2パイル糸の二種類であり、それらが第1パイル糸に成るカットパイルと第2パイル糸に成るカットパイルがパイル面に図柄模様状に配置されており、その第1パイル糸の獣毛繊維が絡まり合って2個1組のパイル片が一体化し、内部が緻密になった毛玉を、その第1パイル糸になるカットパイルが形成しているパイル布帛。
  4. カットパイルの根元(15)の裏面に露出した部分(16)が、起毛されて獣毛繊維が絡み合ったフエルト層(17)を裏面に形成している前掲請求項1と請求項2と請求項3の何れかに記載のパイル布帛。
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