JP3238669U - ボディタオル - Google Patents
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Abstract
【課題】泡立ち性が良く、併せて皮膚に優しい触感を同時に達成する新規なボディタオルを提供する。【解決手段】ボディタオルは、一種の経糸1と三種の緯糸2a~2cで帯状に編成されて、予め鍵編みされた経糸に第一の緯糸2aがジグザグに絡み、かつ、経糸の二列間又は一列に第二の緯糸2bは凸部が長いループで起状するように一部不規則に絡み、さらに経糸の二列間又は一列に第三の緯糸2cは基布部分及び裏面にパイルを生み出すように一部不規則に絡みついた構成で、第二の緯糸と第三の緯糸が基布部分に固定されることにより凸部を形成するとともに、第一の緯糸は弾性収縮糸であり、その弾性収縮力により凸部同士が近接する方向に基布部分を収縮付勢することを特徴とする。【選択図】図3
Description
本考案は、特に、泡立ちがよくかつ皮膚にやさしい触感を有するボディタオルに関する。
従来、浴用のボディタオルとして綿の紡績糸100%のループパイルを表面に形成させたものが多く使用されている。しかしながら、この素材は吸水性に優れるが、繰り返し使用による強度低下や乾燥性,泡立ち性に劣るという欠点がある。そのため合成繊維、例えばポリエステルやナイロン使いのメッシュ編地などが開発されており、泡立ち性,泡切れ性には優れるが、皮膚刺激性が強くて肌を傷めるという欠点があり、ボディタオルとして満足のいくものではなかった。
そこで近年、綿糸使いであっても糸使いを工夫して泡立ち性を向上させたボディタオルや、綿糸と合成繊維による複合素材のボディタオルが提案されている。例えば、特許文献1においては、天然繊維布生地の緯糸に意匠撚糸を織り込むボディタオルが提案されている。また、特許文献2においては、片面に天然繊維、他面に化学繊維で編成した2層構造の編物で構成されるボディタオルが提案されている。さらに、特許文献3においては、天然繊維と合成繊維の3層構造のメッシュ編構造のボディタオルが提案されている。
しかしながら、特許文献1に係るボディタオルは、綿糸の織物に太い意匠撚糸と細い意匠撚糸を挿入して柔軟性と泡立ち性の両面を謳っているが、マッサージ効果に主眼があり風合いに疑問がある。また、特許文献2に係るボディタオルは、表裏構造で使用者に任意の面を選ばせるものであり、泡立ち性と触感性を同時に体験できるものではない。さらに、特許文献3に係るボディタオルは、天然繊維と合成繊維の3層が機能するには種々の制約があり、製法においても複雑であり難がある。
本考案者は、特に泡立ちについて考察を進め、身体の汚れは泡に吸着させて除去することから、タオルにキメ細かい泡を多く発生できれば、汚れを吸着する領域が広がることを知見した。
本考案は、特に泡立ち性を重要視し、ボディタオルの泡立ち性が、タオル組織において形成される長いループの細かな空隙の量の多少に影響されることに着目し、泡立ち性が良く、併せて皮膚に優しい触感を同時に達成する新規なボディタオルを提供することを目的とするものである。
本考案に係るボディタオルは、複数の編み糸で帯状に編成されて、基布部分と基布部分の表面に突出する凸部とからなる。複数の編み糸は、一種の経糸と三種の緯糸とからなり、予め鎖編みされた経糸に第一の緯糸がジグザグに絡み、かつ、経糸の二列間又は一列に第二の緯糸は凸部が長いループで起状するように一部不規則に絡み、さらに経糸の二列間又は一列に第三の緯糸は基布部分及び裏面にパイルを生み出すように一部不規則に絡みついた構成で、第二の緯糸と第三の緯糸が基布部分に固定されることにより凸部を形成するとともに、第一の緯糸は弾性収縮糸であり、その弾性収縮力により前記凸部同士が近接する方向に基布部分を収縮付勢することを特徴とする。
本考案のボディタオルは、表面に起伏のあるループを作り、そのループの中に太めの糸を多く配合することで立体化ができるため、このループの中で空気、水、石鹸が混ざり泡立ちやすく、ループのないところで泡が吸着し、泡が長持ちする。また芯となる第一の緯糸を弾性収縮糸とすることで伸縮性を高めてループの隙間を埋めることに繋がっている。見た目にも手に持った時も立体感、ボリュームがある。その一方で見た目より軽い。伸縮力があり小さく丸まり手のひらに収まりやすいが、1.5倍ほど生地が横方向に伸びるので背中など手の届きにくいところまで伸ばして使える。ループがある面に石鹸やソープをつけると容易に早く泡ができ、使用中はあわが飛び散りにくい一方、水で注ぐと簡単に泡が落ち泡切れがいい。さらに、通気性がいいので乾きやすい。ループが大きいが寝かせている事と両端はループを作っていないので引っかかりにくい。そして、表面と裏面で表面が違うので、二つの異なる肌触りを楽しむことができる。
以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。各図において、同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。また、図面は、本考案を理解するために誇張して表現している場合もあり、必ずしも縮尺どおり精緻に表したものではないことに留意されたい。なお、本考案は下記に示される実施例に限られるものではない。
実施例1を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本考案の実施例1に係るボディタオル100の正面図である。
図1に示すとおり、ボディタオル100は、シングルラッセル編機を用いて、後述する複数の編み糸1、2a、2b、2cで帯状に編成されて、基布部分10と基布部分10の表面に突出する凸部11とからなる。
図1に示すとおり、ボディタオル100は、シングルラッセル編機を用いて、後述する複数の編み糸1、2a、2b、2cで帯状に編成されて、基布部分10と基布部分10の表面に突出する凸部11とからなる。
図2は、本考案の実施例1に係るボディタオル100に使用される編み糸を示す図である。図3は、本考案の実施例1に係るボディタオル100に使用される編み糸の基本的な編成を示す図である。
図2を参照する。図2(a)は、ポリエステル糸をラッチニードルにかけ、鎖編みした経糸1を示している。図2(b)は、三種の緯糸2a、2b、2cを示しており、2aはスパンテックス糸、2b、2cはポリプロピレン糸であり、それぞれ経糸1への絡みを示す形状で示している。なお、緯糸2aは破線、緯糸2cはやや太く示しているが、図示をわかりやすくするため、そのように示していることを理解されたい。さらに、各糸の素材は上述した合成繊維に限定されることはなく、天然繊維を採用してもよい。
図3を参照する。図3(a)は、緯糸2a、2bと経糸1との絡みを示し、図3(b)は、緯糸2cと経糸1との絡みを示している。
図3(a)に示すとおり、鎖編みされた経糸1に緯糸2aをジグザクに絡み付けて編成させ、そして緯糸2bを鎖編みされた経糸1の経列の2列間または1列に絡み付けて編成させていることが理解できるであろう。緯糸2bの糸の動かし方は、ボディタオル100の表側の立体空間、すなわち凸部11が際立つように(凸凹が際立つように)一部不規則に編成させている。
図3(b)に示すとおり、緯糸2cの糸を鎖編みされた経糸1の経列の2列間または1列に絡み付けて編成させていることが理解できるであろう。緯糸2cの糸の動かし方は、ボディタオル100の生地の基布部分10の小さな空間、並びに裏側にパイルを生み出すように一部不規則に編成させている。
なお、緯糸2aは弾性収縮糸であり、その弾性収縮力により凸部同士が近接する方向に基布部分を収縮付勢することで、緯糸2b、2cによって作られた空間をより立体化させ、また経糸1、緯糸2b、2cによって編成された生地の表裏ウエーブを発生させる。
図3(a)に示すとおり、鎖編みされた経糸1に緯糸2aをジグザクに絡み付けて編成させ、そして緯糸2bを鎖編みされた経糸1の経列の2列間または1列に絡み付けて編成させていることが理解できるであろう。緯糸2bの糸の動かし方は、ボディタオル100の表側の立体空間、すなわち凸部11が際立つように(凸凹が際立つように)一部不規則に編成させている。
図3(b)に示すとおり、緯糸2cの糸を鎖編みされた経糸1の経列の2列間または1列に絡み付けて編成させていることが理解できるであろう。緯糸2cの糸の動かし方は、ボディタオル100の生地の基布部分10の小さな空間、並びに裏側にパイルを生み出すように一部不規則に編成させている。
なお、緯糸2aは弾性収縮糸であり、その弾性収縮力により凸部同士が近接する方向に基布部分を収縮付勢することで、緯糸2b、2cによって作られた空間をより立体化させ、また経糸1、緯糸2b、2cによって編成された生地の表裏ウエーブを発生させる。
図4及び5を参照する。図4は、図3に示した基本的な編成の各編み糸の配置の一例を示す図である。図5は、図4に示した各編み糸の配置で編成されたボディタオルの編み目の一例を示す図である。
図4は、経糸1を34列並べ、この経糸1に対して、図3において示した、緯糸2a、2b、2cの配置を示したものであり、図5はこの配置で編成された結果としてのボディタオル100の編み目を示していることが理解できるであろう。
なお、図4及び5に示す各緯糸の配置は一例であって、特に限定されない。
図4は、経糸1を34列並べ、この経糸1に対して、図3において示した、緯糸2a、2b、2cの配置を示したものであり、図5はこの配置で編成された結果としてのボディタオル100の編み目を示していることが理解できるであろう。
なお、図4及び5に示す各緯糸の配置は一例であって、特に限定されない。
上述した編成による生地、ウエーブ、際立つ凸部(立体空間)、パイル等が相まって、泡立ち及び肌触りの向上に寄与すると考える。
以上、本考案に係るボディタオルにおける好ましい実施形態を図示して説明してきたが、本考案の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本考案に係るボディタオルは、泡立ち性が良く、併せて皮膚に優しい触感を同時に達成することができるため、浴用のみならずフェイスタオル等広く利用することができる。
100 ボディタオル
10 基布部分
11 凸部
1 経糸
2a 第一の緯糸
2b 第二の緯糸
2c 第三の緯糸
10 基布部分
11 凸部
1 経糸
2a 第一の緯糸
2b 第二の緯糸
2c 第三の緯糸
Claims (1)
- 複数の編み糸で帯状に編成されたボディタオルであって、基布部分と基布部分の表面に突出する凸部とからなり、
前記複数の編み糸は、一種の経糸と三種の緯糸とからなり、
前記三種の緯糸は、第一の緯糸と第二の緯糸と第三の緯糸とからなり、
予め鎖編みされた前記経糸に第一の緯糸がジグザグに絡み、かつ、前記経糸の二列間又は一列に前記第二の緯糸は前記凸部が長いループで起状するように一部不規則に絡み、さらに前記経糸の二列間又は一列に前記第三の緯糸は前記基布部分及び裏面にパイルを生み出すように一部不規則に絡みついた構成で、
前記第二の緯糸と前記第三の緯糸が前記基布部分に固定されることにより前記凸部を形成するとともに、前記第一の緯糸は弾性収縮糸であり、その弾性収縮力により前記凸部同士が近接する方向に基布部分を収縮付勢することを特徴とするボディタオル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022001959U JP3238669U (ja) | 2022-06-13 | 2022-06-13 | ボディタオル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022001959U JP3238669U (ja) | 2022-06-13 | 2022-06-13 | ボディタオル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3238669U true JP3238669U (ja) | 2022-08-10 |
Family
ID=82743034
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022001959U Active JP3238669U (ja) | 2022-06-13 | 2022-06-13 | ボディタオル |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3238669U (ja) |
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2022
- 2022-06-13 JP JP2022001959U patent/JP3238669U/ja active Active
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