JP6419489B2 - ボディタオル - Google Patents

ボディタオル Download PDF

Info

Publication number
JP6419489B2
JP6419489B2 JP2014171251A JP2014171251A JP6419489B2 JP 6419489 B2 JP6419489 B2 JP 6419489B2 JP 2014171251 A JP2014171251 A JP 2014171251A JP 2014171251 A JP2014171251 A JP 2014171251A JP 6419489 B2 JP6419489 B2 JP 6419489B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knitted fabric
fabric portion
knitted
yarn
pile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014171251A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016043160A (ja
Inventor
かおり 塩田
かおり 塩田
知広 秋山
知広 秋山
Original Assignee
キクロン株式会社
知広 秋山
知広 秋山
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by キクロン株式会社, 知広 秋山, 知広 秋山 filed Critical キクロン株式会社
Priority to JP2014171251A priority Critical patent/JP6419489B2/ja
Priority to CN201510077128.2A priority patent/CN105361768A/zh
Publication of JP2016043160A publication Critical patent/JP2016043160A/ja
Priority to HK16110112.4A priority patent/HK1221883A1/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP6419489B2 publication Critical patent/JP6419489B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Body Washing Hand Wipes And Brushes (AREA)
  • Knitting Of Fabric (AREA)

Description

本発明は、身体洗浄用のホディタオルに関するものである。
風呂場等で身体洗浄のために使用されるボディタオルとしては、綿・麻などの天然繊維製のボディタオルやナイロンなどの化学繊維製のボディタオルが知られている。
しかしながら、例えば綿製のボディタオルは、皮膚に対して優しいが、石鹸の泡立ちが不十分であり、また、化学繊維製のボディタオルは、石鹸の泡立ちは良好であるが、素材によっては皮膚に対して好ましくない場合がある。
そこで、出願人は天然繊維の糸で筒状に編成される外側筒状編地部の内部に、化学繊維の糸で筒状に編成される内側筒状編地部を配置させて、外側筒状編地部及び内側筒状編地部の両端を重ね合わせて開口部を閉じるように縫い合わせたホディタオルを提案した。(特許文献1)
上記ボディタオルは、外側筒状編地部の天然繊維の表面を皮膚に接触させるので肌に優しく、内部の内側筒状編地部の化学繊維により石鹸の泡立ちを良くし、外側筒状編地部と内側筒状編地部とを摺り合わせることで、内側筒状編地部により良好に泡立たされた泡を外側筒状編地部の外側表面に発生させるようにしている。
特開2013−230179号公報
ところで、上述した天然繊維部分が露出した二重の筒状ボディタオルは、外側編地部が天然繊維素材で形成されているため肌にやさしく、内側編地部により泡立ちも良好なのであるが、外側編地部においても、さらなる泡立ちが起こせるボディタオルが望まれた。
本発明は、大量の泡立ちを良好に起こせ、皮膚に優しく、使い勝手の良いボディタオルを提供することを目的とする。
本発明のボディタオルは、
芯糸の周囲に多数のループを形成する花糸を配置して花糸の上から押さえ糸を巻きつけて形成される意匠撚糸を用いて編成されるパイル編地部を有する長尺な筒状の外側編地部と、
筒状の外側編地部の内部に配置され、主として化学繊維の糸で編成される長尺な内側編地部とを有し、
外側編地部と内側編地部とは、少なくとも長手方向両端部において積層された状態で接合されており、
外側編地部は、前記意匠撚糸で編成される少なくとも1コースからなるパイル編地部と、ループが形成されていない撚糸で編成される少なくとも1コースからなる基礎編地部とが交互に編成されているものである。
本発明のボディタオルによれば、外側編地部と内側編地部とは織物ではなく糸の間の隙間が大きい編地で構成され、筒状の外側編地部の筒部内に内側編地部が配置された構成となっているので、十分なボリューム感が得られる。
しかも、外側編地部を化学繊維糸を用いて編成しても、意匠撚糸で編成されるパイル編地部は、花糸の多数のループにより空気層を多く含んだパイル状になり、柔らかく、肌に優しく、泡立ちが良好となる。さらに、パイル編地部によりボディタオル全体として、さらにボリューム感が出る。
また、内側編地部は、シャリ感が強く泡立ちの良い化学繊維の糸を使用して編成しても、外側編地部で完全に覆われた状態で外側編地部の長手方向両端部と接合されているので、内側編地部が外部に露出することがない。そのため、内側編地部が肌に触れることなく良好に石鹸を泡立たせることができる。
その結果、内側編地部によって泡立たされた泡を外側編地部の編み目から外側に通過させると共に、外側編地部のパイル編地部自身に浸み込ませた石鹸もパイル編地部で泡立てて、外側編地部によって大量の泡で良好に身体を洗浄できる。
また、本発明のボディタオルは、外側編地部が、前記意匠撚糸で編成される少なくとも1コースからなるパイル編地部と、ループが形成されていない撚糸で編成される少なくとも1コースからなる基礎編地部とが交互に編成されている。外側編地部に、パイル編地部と基礎編地部を交互に形成したので、基礎編地部の編み目から内側編地部で泡立たされた泡を通過させ易く、パイル編地部によっても泡立ちを起こして、大量の泡により体の洗浄をすることができる。また、パイル編地部と基礎編地部との縞模様により意匠性も良好になる。
本発明のボディタオルは、外側編地部のパイル編地部が超極細繊維のマルチフィラメントからなるポリエステルの糸により編成されていることが好ましい。
超極細繊維のマルチフィラメントからなるポリエステル糸は、柔らかいので肌触りが良く、花糸の撚りの緩みにより隙間の多いループが多数形成されるので、外側編地部はさらに泡立ちが良好となる。
本発明のボディタオルは、基礎編地部をコース毎に太さの異なる撚糸で編成することが好ましい。
このように、異なる太さの撚糸で基礎編地部を編成することにより、細い糸によって編成された編成部分は隙間が大きくなって内側編地部で泡立たされた泡の通過をさらに良好にでき、外側編地部の柔軟性が良好になる。
さらに、本発明のボディタオルは、内側編地部が筒状に編成されて、外側編地部の内部に配置されることが好ましい。
このように、内側編地部を筒状に編成することにより、内側編成部の編地同士を摺り合わせることができて、内側編地部による泡立ちをさらに良好にできる。
本発明のボディタオルによれば、外側編地部の表面に石鹸を浸み込ませ、外側編地部と内側編地部とをこすり合わすことで、内側編地部において石鹸を良好に泡立てることができ、さらに、外側編地部のパイル編地部においても泡立てることができる。
その結果、身体を洗浄する際には、内側編地部で常時泡立てを良好に行いながら、内側編地部で発生した泡を外側編地部の編目を通過させると共に、外側編地部のパイル編地部によってもさらに泡立たせて、外側編地部によって大量の泡で身体を良好に洗浄することができる。
本発明のボディタオルの斜視図であって、幅が狭くなるよう折りたたんだ状態を示す。 本発明のボディタオルの斜視図であって、長手方向中央部の幅を広げた状態を示す。 本発明のボディタオルの外側編地部と内側編地部との重なり状態を示す切断したボディタオルの平面図である。 本発明のボディタオルの長手方向端部の縫い合わせ状態を示す部分斜視図である。 本発明のボディタオルの長手方向端部が4つ折り状態で縫い合わされた後にひっくり返して指の引っ掛け部分が形成されている状態を示す部分斜視図である。 本発明のボディタオルの外側編地部の編み組織を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図5に示すように、本発明のボディタオル1は、筒状の編地により構成されている。特に、図3に示すように、ボディタオル1は、筒状に編成された外側編地部2と、外側編地部2の内部に配置される筒状に編成された内側編地部3とから構成されている。
外側編地部2は、丸編機を用いて継ぎ目の無い連続した筒状になるように編成されている。外側編地部2は、横編機を用いて継ぎ目の無い連続した筒状に編成することもできる。
なお、外側編地部2は、2枚の長尺な平面編地を編成しておいて、各平面編地の長辺部を接合して筒状に構成することもできる。ただし、2枚の平面編地を縫製により接合して筒状の外側編地部2を構成する場合は、接合部分が硬くなってしまう。そこで、本実施形態のように、外側編地部2を筒状に連続して編成することが好ましい。筒状に連続編成された外側編地部2は、体に接触する部分が常に編地部分となり、良好な肌触りとなる。
内側編地部3も、丸編機を用いて筒状に連続編成され、筒状の外側編地部2の筒部内に収納される。内側編地部3と外側編地部2とは、図4に示すように筒部の長手方向両端部において積層された状態で共に接合されている。なお、内側編地部3も、横編機を用いて筒状に連続編成することができる。
なお、外側編地部2と内側編地部3とは、個別に丸編機を用いて緯編みにより筒状に編成された後、筒状の外側編地部2の内部に筒状の内側編地部3が収納される。
外側編地部2は、図6の編み組織図に示すように、意匠撚糸(ループヤーン)を用いて編成されるパイル編地部21と、ループが形成されていないマルチフィラメントの撚糸で編成される基礎編地部22とが交互に編成されている。
本実施形態では、外側編地部2は、ポリエステル糸のみでパイル編地部21と基礎編地部22とが緯編みにより、継ぎ目の無い筒状に連続して編成されている。
パイル編地部21を編成する意匠撚糸は、芯糸の周囲に多数のループを形成する花糸を配置し、花糸の上から押さえ糸を巻きつけて形成されている。本実施形態では、図示していないが、花糸は3本用いている。
具体的には、意匠撚糸は、芯糸に150デニールのポリエステルマルチフィラメント糸を用い、花糸に150デニールのポリエステルマルチフィラメント糸を3本用い、押え糸に75デニールのポリエステルマルチフィラメント糸を用いて構成されている。
意匠撚糸を構成する花糸は、泡立ち性と柔軟性を良好にするために化学繊維、特に超極細繊維のフィラメントを用いたポリエステル糸が好ましい。超極細繊維のマルチフィラメントからなるポリエステル糸は、柔らかいので肌触りが良く、花糸の撚りの緩みにより隙間の多いループが多数形成されるので、泡立ちが良好となる。
なお、意匠撚糸の芯糸及び押さえ糸には、ナイロンなどのその他の化学繊維の糸を用いることもできるし、綿などの天然繊維の糸を用いることもできる。
また、意匠撚糸に使用する芯糸、花糸、押え糸の太さは上記例示のものに限らず、必要に応じて変更可能であることは云うまでもない。
本実施形態では、図6の編み組織図に示すように、基礎編地部22は、2種類の太さの異なる撚糸を用いてコース毎に太さが異なるように編成されている。
具体的には、基礎編地部22は、150デニールと300デニールのポリエステルマルチフィラメント糸を用いる。パイル編地部21を編成した後に、300デニールのポリエステルマルチフィラメント糸で第1基礎編地部22aを1コース編成、150デニールのポリエステルマルチフィラメント糸で第2基礎編地部22bを1コース編成を繰り返し、5コース目で300デニールのポリエステルマルチフィラメント糸で第1基礎編地部22aを1コース編成して基礎編地部22の編成を終了する。その後は、パイル編地部21を1コース編成して、上記基礎編地部22を編成する工程を繰り返す。
このように本実施形態の外側編地部2は、図6にも示すように、意匠撚糸で1コースだけパイル編地部21を編成した後、5コースからなる基礎編地部22を編成する工程を繰り返して、パイル編地部21と基礎編地部22とが交互に編成される。
本実施形態では、基礎編地部22を編成する撚糸の太さを1コースずつ変えているので、細い糸によって編成された第2基礎編地部22bの隙間が大きくなり、外側編地部2の全体としての柔軟性が良好になるし、内側編地部3で発生した泡の通りも良好になる。
なお、基礎編地部22は、本実施形態のように、1コース毎に糸の太さを変えるようにしてもよいし、2コース毎に糸の太さを変えるようにしてもよいし、基礎編地部22を全て同じ糸の太さの糸で編成するようにしてもよく、種々の編成パターンが適用できることはいうまでもない。
基礎編地部22に用いる糸は、紡績糸(スパン・ヤーン)でもフィラメントヤーンでもよい。
本実施形態では、外側編地部2は、メリヤス編みで編成されるが、裏目が表面に出るように編成する。外側編地部2の表面に裏目が形成されることにより、編み目ループの上下の円弧部分が表面に現れるので、意匠撚糸の花糸のループが編地の表面に出る量が多くなり、嵩高性が良好になる。
なお、パイル編地部21と基礎編地部22の編成コース数は、上記に限らず、例えば、パイル編地部21を2コースずつと、基礎編地部22を2コースずつ繰り返し編成していってもよいし、パイル編地部21を2コース編成し、基礎編地部22を4コース編成することを繰り返してもよく、種々の編成パターンが考えられる。
さらに、外側編地部2は、パイル編地部21のみで構成してもよい。また、柄編みのように1コースの途中を意匠撚糸で編成して基礎編地部22の途中にパイル編地部21を編成することもできる。
また、パイル編地部21は、コース毎に花糸の色を変えることもできる。例えば、3本の花糸のうち1本を濃いピンク色の糸を用い、他の2本を白色の糸を用いた意匠撚糸で編成された第1パイル編地部21aと、3本の花糸のうち1本を薄いピンク色の糸を用い、他の2本を白色の糸を用いた意匠撚糸で編成された第2パイル編地部21bとを交互に編成することができる。このように、色の異なるパイル編地部21a,21bを編成することにより、パイル編地部21a,21bによる泡立ち効果のみならず意匠性に富んだボディタオルを提供できる。
また、外側編地部2の編成時に、パイル編地部21を編成する意匠撚糸と基礎編地部22を編成する糸とを異なった色にすることができる。このようにパイル編地部21を編成する糸と基礎編地部22を編成する糸の色を変えることにより、意匠性のあるボディタオルを提供できる。さらに、上述したように、意匠撚糸の花糸の色を異なるようにすることでさらに意匠性の良好なボディタオルが提供できる。このように、パイル編地部21と基礎編地部22との縞模様により意匠性が良好になる。
本実施形態では、外側編地部2は、パイル編地部21の編成コースに対して基礎編地部22を編成するコース数を多くしている。このように編成するのは、意匠撚糸を用いて1コースだけパイル編地部21を編成しても十分なボリュームが得られ、基礎編地部22とパイル編地部21の縞模様が綺麗に現れるからである。
また、外側編地部2は、パイル編地部21の編成コース数を基礎編地部22の編成コース数よりも多く、又は、同じになるように編成することもできる。さらに、外側編地部2は、基礎編地部22が無く、意匠撚糸を用いたパイル編地部21のみで構成することもできる。
外側編地部2は、本実施形態では、ポリエステル糸のみを用いて編地を編成しているが、パイル編地部21をポリエステル糸とポリアミド糸との混撚糸や、ポリエステルとポリアミドとの混紡糸を用いた意匠撚糸を用いて編成してもよい。また、基礎編地部22をポリエステル糸とポリアミド糸との混撚糸や、ポリエステルとポリアミドとの混紡糸を用いて編成してもよい。
さらに、外側編地部2は、一部に天然繊維からなる糸や、レーヨン糸などのその他の化学繊維の糸を用いて編成してもよい。天然繊維としては、綿、麻、絹などが挙げられる。この場合、基礎編地部22に天然繊維の糸を用いることが好ましい。さらに、基礎編地部22は、ポリエステル糸とポリアミド糸を1コースずつ編成したり、ポリエステル糸と綿糸とを1コースずつ編成したり、異なる材質の糸で複数コースずつ編成することもできる。
外側編地部2の編成に天然繊維の糸を用いる場合、糸の太さは、ボディタオルとしての所望のボリューム感、柔らかさ等を得るために決定される編目の大きさ、針のゲージ等に応じて種々の太さの糸を用いることができる。なお、綿糸は、あまり太い糸を用いると、同じゲージの場合には編目が詰って編地の感触が硬くなってしまう。また、糸の撚り数は緩い方が編地の感触が柔らかくなる。
内側編地部3は、図3に示すように、本実施形態では、丸編機を用いて、化学繊維の糸のみで緯編みにより、継ぎ目の無い筒状に連続して編成される。内側編地部3は、筒状の外側編地部2内に二重の筒状となるように配置されている。
内側編地部3は、極細フィラメント単糸からなるポリエチレン糸と、ポリエステルウーリー糸とが1コースずつ交互に緯編みで継ぎ目の無い筒状に連続して編成される。
このように、内側編地部3を筒状に編成することにより、内側編地部3の編地部分をこすり合わせることができて、泡立ちを良好にできる。
内側編地部3は、100%化学繊維の糸で編成されているので、泡立ちが良好となるだけでなく、外側編地部2で覆われていても乾燥が速くなる。特に、本実施形態では、内側編地部3は、ポリエチレン糸とポリエステル糸を用いているので、乾燥が速い。
内側編地部3は、本実施形態では、何れの糸も、9ウェール編むごとに針抜きを1針行なうように編成している。このように内側編地部3を編成することによって、内側編地部3の編目が大きくなり、内側編地部3の編地部分で良好に泡を発生させて、内側編地部3と外側編地部2との間の空間にも泡を大量に溜めることができる。
内側編地部3の編成のために用いた極細フィラメント単糸からなるポリエチレン糸は、少なくとも100デニール〜300デニールの糸を使用することができる。
100デニール〜300デニールのポリエチレンの糸は、泡立ちが非常によく、硬く、細く、伸びが少ない。ポリエチレン糸の硬く伸びの小さい性質から、内側編地部3は、伸ばしてもループ形状が長細く変形するだけで糸自体の弾性的な伸びは非常に小さく、しかも、引っ張り力が解除されると、ポリエチレン糸は硬いので変形したループは最も安定する元のループ形状に戻ろうとする。
そのため、外側編地部2の編地の伸びが大きくても、外側編地部2と内側編地部3とは両端部が接合されているので、伸びの少ない内側編地部3により外側編地部2は、伸び過ぎることなく適度な伸縮性を有し、形状の安定性が良くなる。
本実施形態では、ポリエチレン糸は130デニールの糸を用いているが、100〜300デニールの糸を使用できる。また、ポリエステルウーリー糸は、本実施形態では、150デニールの糸を用いているが、50デニール〜500デニールの糸を使用することができる。
内側編地部3は、主として化学繊維の糸で編成されるが、化学繊維の糸としては、極細のポリエチレン糸とポリエステルウーリー糸とを用いる他に、ポリエチレン及びポリエステル以外の合成繊維であるナイロン糸、ポリウレタン糸でもよい。さらに、天然繊維を原料にして製造されるレーヨン、キュプラなどの再生繊維、天然繊維を改質して製造するアセテートなどの半合成繊維を用いてもよい。
また、内側編地部3は、例えば、極細のポリエチレン糸とウーリーナイロン糸を用いたり、極細のポリエチレン糸とアクリル糸とを用いたりしてもよい。また、極細のポリエチレン糸単独、ポリエステルウーリー糸単独、ウーリーナイロン糸単独、ポリウレタンのスパンデックス糸単独などあらゆる化学繊維の糸を用いることができる。
さらに、内側編地部3は、本実施形態では、化学繊維の糸のみを用いて編地を編成しているが、泡立ちが天然繊維の糸のみを用いる場合よりも良好であれば、綿糸、絹糸、麻糸などの天然繊維の糸を混ぜて編成することもできる。この場合、編地の化学繊維の糸の割合は、60%以上とすることが好ましい。
内側編地部3は、本実施形態のように、筒状に編成することにより2層の状態としたが、平面編地1枚による1層でも、平面編地2枚を重ねて2層にしても、平面編地3枚を重ねて3層としてよい。内側編地部3は、平面編地によって1層、2層、または3層を形成する場合には、内側編地部3の長辺部をほつれ処理するか、又は、複数枚を積層する場合には各平面編地の長辺部を積層した状態で接合することが好ましい。
また、内側編地部3を平面編地とし、外側編地部2も平面編地からなる第1外側編地部と第2外側編地部とにより構成する場合には、内側編地部3及び外側編地部2の各平面編地の長辺部及び短辺部を重ね合わせて、四辺を縫製により接合すればよい。
本実施形態では、ボディタオル1を製造する際、まず、長く連続編成された筒状の外側編地部2内に筒状の内側編地部3を配置させながら二重の筒状にする。そして、二重筒状にしたものをプレスして平坦にし、所定の長さで切断する。平面状態の外側編地部2及び内側編地部3の長手方向両端部を折畳んで縫い合わせて接合することによりボディタオル1が形成される。
具体的には、例えば、長さ約5mの硬質筒状部材の周囲に所定の長さ(例えば100m)の外側編地部2を手繰り寄せて蛇腹状に配置させておく。そして、この硬質筒状部材の内部に、同じく所定長さの内側編地部3を挿通させて、内側編地部3の挿通先端部と外側編地部2の端部とを同時に引っ張ることで、外側編地部2の内部に内側編地部3を配置させていく。次に、外側編地部2の内部に内側編地部3が配置されたものをプレスにより平坦にした後、所定長さに切断していく。
そして、切断された二重の筒状編地を、図4に示すように、長尺状に2つに折り曲げ、さらに、2つに折り曲げて4つに折り曲げた状態にする。そして4つに折り曲げられた外側編地部2及び内側編地部3の長手方向両端部をロックミシンを用いてオーバーロックにより縫い合わせて接合する(接合部4)。オーバーロックにより縫い合わされた接合部4により、二重の筒状編地の両端の開口部は閉じられた状態になる。
次に、図4の状態から接合部4の縫い目が隠れて見えなくなるように、接合部4の縫い目が最も内側となるように編地の両端部をひっくり返す。すると、図1及び図5に示すように、筒状の外側編地部2と内側編地部3とは、幅方向両端が互いに内側になるように折り曲げられた状態になる。
さらに、図2に示すように、外側編地部2と内側編地部3とを幅方向に広げた状態で、長手方向中央部において、幅方向中央部と幅方向両端部の三箇所をミシン留めして留め部5を形成する。この留め部5により、外側編地部2に対する内側編地部3の幅方向へのずれを少なくすることができる。
留め部5の加工が終了すると、図1及び図2に示すような長手方向両端部が接合された二重筒状編地のボディタオル1が完成する。
ボディタオル1を使用する際には、まず、ボディタオル1を濡らして、外側編地部2の表面に石鹸をこすり付けた状態、又は、ボディシャンプーをボディタオル1に浸み込ませた状態で外側編地部2と内側編地部3とを互いにこすり合わせて石鹸水等を泡立たせる。
このとき、内側編地部3が吸水性の低い化学繊維の糸で編成されているので、外側編地部2の編目を通過して外側編地部2の筒部内に浸入した石鹸水等は、内側編地部3の編目からさらに内側編地部3の内方にまで入り込んでいく。
そして、外側編地部2と内側編地部3とをこすり合わせることにより内側編地部3によって大量に良好な泡が発生する。
内側編地部3によって泡立たされた泡は、内側編地部3の内方に保有されると共に、内側編地部3と外側編地部2との間の空間にも保有される。外側編地部2の筒部内の泡は、外側編地部2の編目を通過して表面に現れて、外側編地部2のパイル編地部21によってさらに泡立たされる。また、外側編地部2のパイル編地部21にもともと浸み込んでいる石鹸又はボディシャンプーもパイル編地部21を揉むことにより泡立たされる。
このように、本実施形態のボディタオル1を使用することにより、外側編地部2の内部で、泡立ち良好な化学繊維の糸で編成された内側編地部3により大量に泡を発生させることができる。さらに、外側編地部2のパイル編地部21においてもさらに泡立てることができるので、外側編地部2の編目を通過した内側編地部3で泡立たされた泡と、外側編地部2のパイル編地部21で泡立たされた泡との大量の泡で身体の洗浄が良好に行なえる。
そして、本実施形態のボディタオル1は、内側編地部3が外側編地部2で完全に覆われて外部に露出しないので、シャリ感の強い内側編地部3が肌に接触することがなく、ボリュームがあって肌に優しいパイル編地部21を有する外側編地部2で身体の洗浄を良好に行なえる。
本実施形態のボディタオル1は、織物ではなく糸の間の隙間が大きい編地で構成される外側編地部2及び内側編地部3の二重筒構造となっているので、ボリューム感が良好となり、洗い心地が良くなる。
特に、内側編地部3は、化学繊維糸のみで編成されているので、嵩が高くボリューム感が出て、しかも、編地であるので糸の間の隙間が大きく形成されるため、通気性が良好となる。その結果、外側編地部2よって内側編地部3が覆われていても、内側編地部3は乾燥し易くなる。
また、本実施形態のボディタオル1は、内側編地部3によって良好な泡立ちが行えるだけでなく、意匠撚糸を用いて編成されたパイル状のパイル編地部21により、さらに生地にボリューム感で出て空気層が多くなるので、泡立ち効果が良くなる。
このように、パイル編地部21により外側編地部2においても良好な泡立ちを行うことができるので、ボディタオル1の外側の面に大量の泡を立てた状態で身体を洗浄することができる。
さらに、本実施形態では、外側編地部2は、超極細繊維のマルチフィラメントからなるポリエステルの糸を用いているので、肌触りが優しい。本実施形態のボディタオル1は、外側編地部2及び内側編地部3とも化学繊維を用いているので、内側編地部3の嵩高性と共に、外側編地部2及び内側編地部3の通気性が良くなり、外側編地部2及び内側編地部3は乾燥しやすく、カビなどが発生し難くなる。
また、内側編地部3を構成する極細のポリエチレン糸は、泡立ちが非常に良く、硬く、伸びが少ないので、この糸を使用することにより、編地を伸ばしても元の状態に戻り易く、編地の状態が安定されるが、切れ易く、肌触りも良くない。そのため、本実施形態では、嵩高性が良好で柔軟性のあるポリエステルウーリー糸も用いている。このように、極細のポリエチレン糸とポリエステルウーリー糸とを組み合わせて、これらの糸を交互に数コースずつ編成していくことにより、泡立ちが良く、ボリュームをアップできながら、かつ、伸縮性も良く、編地の安定性も良くなる。
さらに、ボディタオル1は、二重の筒状編地の両端部が、図4に示すように、長尺状に4つに折り曲げた状態にしてオーバーロックにより接合して閉じられているので、手で握り締めずとも、細長く、ボリューム感の有るボディタオル1を形成することができる。
しかも、図1及び図5に示すように、ボディタオル1の両端の接合部4により、内側から指を引っ掛けることができる引っ掛け部分が形成される。その結果、背中を洗う場合に、この両端部の引っ掛け部分に指を引っ掛けることにより、泡により滑りやすくなっているボディタオル1から指が抜け外れるのを防止でき、スムーズに背中を洗うことができる。なお、折り曲げ方は、2つ折りだけでもよいし、8つ折りでもよいし、波状に複数回折り曲げてもよい。
また、編地は、横編機により編成してもよく、この場合には、針のピッチによって、ループ間の隙間を調整できるし、また、ピッチが固定されている場合には、糸のテンションでループの緩みを調整して、隙間を調整することもできる。
なお、本発明のボディタオルは、上記実施形態に限定されず、あらゆる編地に対して本発明を適用することができる。
例えば、編地としては、緯編みによる編地だけでなく、ラッセル編み、トリコット編み、ミラニーズ編みなどの経編みにより編成された編地でもよい。
さらに、上記実施形態のボテイタオル1は、外側編地部2と内側編地部3とは完全に長手方向両端部が閉じた状態に接合されたが、長手方向両端部が開放された二重筒状となるように、外側編地部2と内側編地部3の開口部に沿って接合して構成することもできる。
1 ボディタオル
2 外側編地部
21 パイル編地部
21a 第1パイル編地部
21b 第2パイル編地部
22 基礎編地部
22a 第1基礎編地部
22b 第2基礎編地部
3 内側編地部
4 接合部
5 留め部

Claims (4)

  1. 芯糸の周囲に多数のループを形成する花糸を配置して花糸の上から押さえ糸を巻きつけて形成される意匠撚糸を用いて編成されるパイル編地部を有する長尺な筒状の外側編地部と、
    筒状の外側編地部の内部に配置され、主として化学繊維の糸で編成される長尺な内側編地部とを有し、
    外側編地部と内側編地部とは、少なくとも長手方向両端部において積層された状態で接合されており、
    外側編地部は、前記意匠撚糸で編成される少なくとも1コースからなるパイル編地部と、ループが形成されていない撚糸で編成される少なくとも1コースからなる基礎編地部とが交互に編成されているボディタオル。
  2. 請求項1に記載のボディタオルにおいて、
    外側編地部のパイル編地部は、超極細繊維のマルチフィラメントからなるポリエステルの糸により編成されているボディタオル。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のボディタオルにおいて、
    基礎編地部は、コース毎に太さの異なる撚糸で編成されているボディタオル。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載のボディタオルにおいて、
    内側編地部は筒状に編成されて、外側編地部の内部に配置されているボディタオル。
JP2014171251A 2014-08-26 2014-08-26 ボディタオル Active JP6419489B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014171251A JP6419489B2 (ja) 2014-08-26 2014-08-26 ボディタオル
CN201510077128.2A CN105361768A (zh) 2014-08-26 2015-02-13 搓澡巾
HK16110112.4A HK1221883A1 (zh) 2014-08-26 2016-08-24 搓澡巾

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014171251A JP6419489B2 (ja) 2014-08-26 2014-08-26 ボディタオル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016043160A JP2016043160A (ja) 2016-04-04
JP6419489B2 true JP6419489B2 (ja) 2018-11-07

Family

ID=55364773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014171251A Active JP6419489B2 (ja) 2014-08-26 2014-08-26 ボディタオル

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6419489B2 (ja)
CN (1) CN105361768A (ja)
HK (1) HK1221883A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107780245A (zh) * 2016-08-24 2018-03-09 蒋立宪 一种粘胶纤维机织搓澡巾的制造方法
JP7141053B2 (ja) 2018-07-19 2022-09-22 キクロン株式会社 ボディタオル
JP7350266B2 (ja) 2021-10-19 2023-09-26 キクロン株式会社 ボディタオル

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001303374A (ja) * 2000-04-28 2001-10-31 Okamoto Ind Inc 意匠撚糸及びその製造方法と製品
US6292948B1 (en) * 2000-05-31 2001-09-25 Kuo-Chin Chen Bath glove
JP4420621B2 (ja) * 2003-05-16 2010-02-24 原田織物株式会社 洗浄用布帛
JP4427018B2 (ja) * 2005-09-13 2010-03-03 原田織物株式会社 浴用ボディタオル
CN201029825Y (zh) * 2007-04-18 2008-03-05 柳晓东 一种搓澡巾
EP2290141B1 (en) * 2008-05-02 2015-09-30 Shima Seiki Mfg., Ltd. Method of knitting a tubular fabric and tubular fabric
CN202060703U (zh) * 2011-05-13 2011-12-07 张占平 一种柔性搓澡巾
JP5956236B2 (ja) * 2012-04-27 2016-07-27 キクロン株式会社 ボディタオル
CN202698998U (zh) * 2012-08-01 2013-01-30 秦颖 一种皂袋

Also Published As

Publication number Publication date
CN105361768A (zh) 2016-03-02
JP2016043160A (ja) 2016-04-04
HK1221883A1 (zh) 2017-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5342974B2 (ja) 経編地及び筒状経編地とその製造方法
JP6419489B2 (ja) ボディタオル
JP5956236B2 (ja) ボディタオル
JP4317560B2 (ja) 弾性経編地
JP4087392B2 (ja) 丸編生地とインナー製品及び丸編生地の編成方法
JP4853781B2 (ja) 二重編地
JP4459377B2 (ja) 筒状編地
JP3126490U (ja) パイピング用テープ
JP4800877B2 (ja) 房部を有する経編レース地
JP7141053B2 (ja) ボディタオル
JPH02118143A (ja) 弾性一重丸編地
JP4427018B2 (ja) 浴用ボディタオル
JP3585324B2 (ja) 衣料用帯状テープおよびその製法
JP3599636B2 (ja) ビジネスシャツ
JP4632007B2 (ja) 身体洗浄用具
JP7350266B2 (ja) ボディタオル
JP3129826U (ja) 寝具用カバー
CN219385602U (zh) 一种弹力绳褶皱绣品
JP2010196199A (ja) 編物及び洗浄具
JP7374251B2 (ja) 編み紐製造方法、編み紐並びにそれを用いた布草履及び布草履製造方法
JP3238669U (ja) ボディタオル
JP6548278B1 (ja) 織物の縁取縫製方法及び織物の縫製品
JPH0337488Y2 (ja)
US20050233108A1 (en) Cleaning cloth
JP2007082866A (ja) 洗顔ネット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181010

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6419489

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250