JP4351375B2 - 起毛立体経編地及びその編成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にインテリア資材、寝装品、及び車両用内装材に適した起毛立体経編地に関し、更に詳しくは、2列針床経編機によって編成され、上面部と下面部、並びにこれらを連結する連結糸とで形成されている起毛立体経編地に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上面部と下面部、並びにこれらを連結する連結糸とからなる立体構造経編地に起毛を施して得られる起毛立体経編地に関しては種々の提案がなされている。
例えば、(例1)特開平7−331567号(住江織物株式会社)には、地組織を構成する振り糸を余分に送り込んでループを表出させ、これを起毛して得られる多層構造織編物の開示がある。
また、(例2)WO95/12019号(日本マイヤー株式会社)には、地組織部の地糸ニードルループを外側に膨出させて編成した立体構造経編地を起毛する手段が示されている。
更に、(例3)特許第2904548号(松岡織物株式会社・旭化成工業株式会社)には、少なくとも上、下面部の一方にパイルが形成されており、かつ連結糸が60%以上の水膨潤度を有する立体構造経編地について示されており、この連結糸を起毛してパイルを形成する技術の開示がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術の特徴は、地組織部Gを起毛する手段と、連結糸Rの物性を利用して連結糸Rを表出させこれを起毛する手段にある。
前者においては、地組織部Gが編地本体の機能と起毛部の両機能を果たさなければならず種々の問題を有する。
つまり、地組織部Gを形成している糸を切断して起毛部Pを形成する為、強度が低下する問題、時には起毛の際、地組織部G以外に連結糸Rをも引き出してしまい、起毛ムラを発生させ目面を悪くし風合いを損ねる問題等が上げられる。
【0004】
更には、2系列の編成糸Kで地組織部Gを形成して、一方のニードルループを他方より緩く編んでこれを表出させて起毛する手段があるが、これらの手段はその編成技術面において緻密な管理技術を要し、常に均一な起毛立体経編地KDを提供することが困難な問題がある。
【0005】
これに対し、連結糸Rを起毛する手段においては、連結糸Rのみを起毛し得る確実な手段は存在しないのが現状である。上記のような連結糸Rの物性差を利用して連結糸Rを表出させる手段は、立体構造経編地Dの堅固な構造により、常に均一に連結糸Rを表出させることは困難であり、起毛斑発生の要因となる。
【0006】
また、他の問題として、編地表面を起毛する際、糸を引き上げる力がはたらくことにより、編地全体に皺が発生して凹凸を生じ、起毛斑の要因となる問題がある。
そして、起毛立体経編地KD自体が、起毛部Pの糸が絡み合い通気性を妨げると言う本質的問題も擁している。
このように従来技術においては解決すべき多くの問題があった。
本発明は、強度の低下もなく、厚みが均一で起毛斑がなく、しかも通気性に優れた起毛立体経編地KDを確実に提供するための手段を提供することを目的とする。
【0007】
【問題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために本発明においては、上面部FDと下面部BD、並びにこれを連結する連結糸Rとで構成される立体構造経編地Dにおいて、上面部(すわなち上面の地組織)FDと下面部(すわなち下面の地組織)BDの両方、或いは、いずれか一方をネット組織として、上面部FD、下面部BDのいずれか一方側に連結糸Rを膨出させて編成し、これを起毛して起毛立体経編地KDを得る手段を採用した。
【0008】
即ち、本発明は、(1)、上面部と下面部とこれらに順次編み込まれることにより上面部及び下面部を連結する連結糸とからなる立体構造経編地であって、上面部と下面部の少なくとも一方が開口部を有する編組織からなるネット組織であり、連結糸のニードルループが、上、下面部のいずれか一方側に膨出して膨出部が形成され、該膨出部が形成された上面部又は下面部の地組織を形成するすべての編成糸のオーバーラップの方向と連結糸のオーバーラップの方向とが逆方向に編成されており、且つ膨出部が起毛されている起毛立体経編地に存する。
【0009】
そして、(2)、上面部と下面部ともにネット組織である起毛立体経編地に存する。
【0010】
そしてまた、(3)、一方がネット組織で他方が無地組織である起毛立体経編地に存する。
【0012】
そしてまた、(4)、開口部が1〜20mmである起毛立体経編地に存する。
【0013】
そしてまた、(5)、上面部と下面部、並びにこれらを連結する連結糸とからなる立体構造経編地を編成するに際し、上面部と下面部の少なくとも一方を、開口部を有する編組織からなるネット組織とし、上面部と下面部のいずれか一方の地組織を形成するすべての編成糸のオーバーラップをすべて同一方向に編成し、該方向と逆方向に、連結糸のオーバーラップを合わせて編成し、連結糸を前記いずれか一方の地組織上に膨出させて膨出部を形成し、該膨出部を起毛する起毛立体経編地の編成方法に存する。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明に係る実施の形態を図面に基づき説明する。立体構造経編地Dは、図1(A)に示すように、2列針床からなるダブル・ラッシェル機Wを用いて得られる。地糸G11,G12はそれぞれガイドL1,L2に導糸され、フロントニードルFNにより上面部FDを形成する。地糸G21,G22はガイドL4,L5に導糸され、バックニードルBNにより下面部BDが形成される。連結糸Rは、ガイドL3により、フロントニードルFN、バックニードルBNに案内編成されてフロント地FDとバック地BDに順次編込まれ、2者を連結する連結部ARを形成する。このように形成された立体構造経編地Dを起毛して、起毛立体経編地KDを得る。
【0015】
ここで、起毛する方法として、例えば、針布を使った針布起毛加工あるいはサンドペーパーによるバフ起毛加工(別名、エメリー起毛加工)により立毛化させる方法がある。針布起毛加工の場合、針布の密度、長さ、角度、先端形状等に加え、回転数、立体編物との接圧、接触回数の諸条件を選択することにより、立毛化の状態が自由に設定できる。同様に、バフ起毛工程の場合も、ペーパーメッシュ、粗さ、接触回数の諸条件を選択することにより、立毛化の状態が自由に設定できる。また、起毛後に毛足を整えるためにシャーリング加工を施すことが選択的に行われる。
【0016】
以下、本実施の形態を図2に示す組織図に従い説明する。
上面部FDをガイドL1によるコード組織と、ガイドL2によるデンビー組織とで無地組織に形成する(ここで、無地組織とは開口部のない編組織をいう)。
そして、下面部BDをガイドL4,L5によりネット組織で形成する(ここで、ネット組織とは規則的な開口部を有する編組織をいう)。
また、ガイドL3により連結糸Rを制御し連結部ARを形成する。
この組織により、図3に、その断面図を示すように、下面部BDのネット組織上に連結糸Rが膨出し、膨出部Bが形成される。
膨出部Bは起毛され起毛部Pを形成する。
【0017】
連結糸Rの膨出に関しては、下面部BDを形成するすべての系列の編成糸G21,22のオーバーラップをすべて同一方向に編成し、該方向と逆方向に、連結糸Rのオーバーラップを行うことにより、編成原理上、連結糸Rが下面部BDのネット組織上に膨出して膨出部が形成される。
また、連結糸Rは、上面部FDを形成する1系列の編成糸G11のオーバーラップとは同一方向にオーバーラップさせることにより、上面部FDの表面に膨出することはない。
【0018】
ここにオーバーラップとは、図1(B)に示すように、ニードルループを形成するためにニードルNに編成糸Kを掛け渡すこと言う。右回りRTと左回りLTのオーバーラップがある。
【0019】
図3にもどり、膨出した連結糸Rは起毛作用により、上方への引張力UTが働くため、地組織部Gのニードルループには収縮力STが働く。
この平面内のサイド方向への収縮力STは、図4に示すように、その両面が無地組織である場合には逃げ場を失い、地組織部Gに凹凸を発生させ、これが皺となり結果的に起毛斑となる。
これに対し、本実施の形態における起毛側の下面部BDがネット組織である場合には、開口部Hがこの収縮力STを吸収し、皺を発生させない。
また、このネット組織の開口部Hは、起毛されて通気性の低下を来す起毛立体経編地KDの通気性を向上させる作用もする。
【0020】
この時、開口部の大きさ(通常、直径を言い、円形以外の場合は最長対角線の長さを言う)は、1〜20mmが好ましい。
1mm以下になると起毛ムラや皺が発生しやすく、20mm以上になると立体編物としての安定性に欠け起毛ムラが発生しやすく、本来のクッション材や充填材としての目的が達成できない。
開口部の形は特に限定されないが、各方向の安定性を考えると、円形が好ましい。
【0021】
本実施の形態の起毛立体経編地KDに用いられる繊維としては、立体構造経編地に編成した場合に、その効果に支障を来さないものであれば、種類、繊維太さなど特に限定されないが、インテリア資材、寝装品、車両用内装材といった用途から勘案するとセルロース繊維、アクリル繊維、ポリアミド繊維、及びポリエステル繊維が最適である。
【0022】
以上の説明をもとに、本発明を実施例に基づき、図面を用いて詳細に説明する。
また、これらの評価試験は下記に従った。
【0023】
(評価方法)
1.起毛性A…加工時の起毛し易さ(毛羽出し易さ)、毛羽の立毛感で効果を確認し、下記の○、△、×の三段階で評価を行った。
○…起毛1回掛けで毛羽立ちし、毛羽が立毛しているもの
△…起毛3回掛けで毛羽立ちし、毛羽が立毛していないもの
×…起毛3回掛けで毛羽立ちしないもの
【0024】
2.起毛性B…起毛面の皺発生具合(目視、手触り)で効果を確認し、下記の○、△、×の三段階で評価を行った。
○…皺が発生しないもの
△…手で触ると皺が確認できるもの
×…目視して皺が確認できるもの
【0025】
3.摩耗性(テーバー摩耗性)…JISL1096摩耗強さC法にあるテーバー形摩耗試験機を用いて摩耗輪:CS−10、荷重:4.9Nで1000回、3000回の摩耗を行った。
下記の○、△、×の三段階で評価を行った。
○…状態の変化がないもの
△…毛羽が倒れ、毛羽が切れているもの
×…毛羽抜けして、地組織が切れているもの
4.通気性 …JISL10961018通気性(フラジール形試験機使用)に準拠して試験を行った。
【0026】
〔第1の実施例〕
2列針床を有するダブル・ラッシェル機(マイヤーRD6PLM22G)を使用して、図5に示す組織により、上面部FDが無地組織、下面部BDが開口部Hを有するネット組織を形成し、同時に、これらを連結糸Rで連結して連結部ARを形成し、膨出部Bが下面部BDに形成された厚さ3mmの立体構造経編地Dを得た。
この膨出部Bを起毛して、厚さ2mmの立体構造経編地D上に3mmの起毛部Pを有する厚さ5mmの起毛立体経編地KDを得た。
下面部BDにおけるネット組織の開口部Hは5mmであった。
以上の立体構造経編地Dの評価試験結果を表1に、起毛立体経編地KDの評価試験結果を表2に示す。
【0027】
〔第2の実施例〕
実施例1と同様の編機を使用して、図6に示す組織により、上面部FDが無地組織、下面部BDが開口部Hを有するネット組織を形成し、同時に、これらを連結糸Rで連結して連結部ARを形成し、膨出部Bが上面部FDに形成された厚さ3mmの立体構造経編地Dを得た。
この膨出部Bを起毛して、厚さ2mmの立体構造経編地D上に3mmの起毛部Pを有する厚さ5mmの起毛立体経編地KDを得た。
下面部BDにおけるネット組織の開口部Hは3mmであった。
以上の立体構造経編地Dの評価試験結果を表1に、起毛立体経編地KDの評価試験結果を表2に示す。
【0028】
〔第3の実施例〕
実施例1と同様の編機を使用して、図7に示す組織により、上面部FD、下面部BDともが開口部Hを有するネット組織を形成し、同時に、これらを連結糸Rで連結して連結部ARを形成し、膨出部Bが上面部FDに形成された厚さ3mmの立体構造経編地Dを得た。この膨出部Bを起毛して、厚さ2mmの立体構造経編地D上に3mmの起毛部Pを有する厚さ5mmの起毛立体経編地KDを得た。ネット組織の開口部Hは上面部FDが5mm、下面部BDが2mmであった。以上の立体構造経編地Dの評価試験結果を表1に、起毛立体経編地KDの評価試験結果を表2に示す。
【0029】
以下、比較例を示す。
〔比較例1〕
実施例1と同様の編機を使用して、図8に示す組織により、上面部FD、下面部BDともが開口部Hのない無地組織を形成し、同時に、これらを連結糸Rで連結して連結部ARを形成し、膨出部Bのない厚さ3mmの立体構造経編地Dを得た。
この立体構造経編地Dの上面部FD側を起毛して、厚さ2mmの立体構造経編地D上に3mmの起毛部Pを有する厚さ5mmの起毛立体経編地KDを得た。
以上の立体構造経編地Dの評価試験結果を表1に、起毛立体経編地KDの評価試験結果を表2に示す。
【0030】
〔比較例2〕
実施例1と同様の編機を使用して、図9に示す組織により、上面部FDが無地組織、下面部BDが開口部Hを有するネット組織を形成し、同時に、これらを33dtexのモノフィラメント糸である連結糸Rで連結して連結部ARを形成し、膨出部のない厚さ3mmの立体構造経編地Dを得た。
この下面部BD側を起毛して、厚さ3mmの立体構造経編地D上に0.5mmの起毛部Pを有する厚さ3.5mmの起毛立体経編地KDを得た。
下面部BDにおけるネット組織の開口部Hは5mmであった。
以上の立体構造経編地の評価試験結果を表1に、起毛立体経編地KDの評価試験結果を表2に示す。
【0031】
以上の実施例、並びに比較例は下記の特徴を有する。
1.実施例1においては連結糸Rと下面部BDを編成する全ての糸のオーバーラップ方向が逆になるので下面部BDに膨出部Bが形成され、ネット組織である下面部BD側に起毛がほどこされている。
【0032】
2.実施例2においては、連結糸Rと上面部FDを編成する全ての糸のオーバーラップ方向が逆になるので上面部FDに膨出部が形成され、無地組織である上面部FD側に起毛が施される。
【0033】
3.実施例3においては、連結糸Rと上面部FDを編成する全ての糸のオーバーラップ方向が逆になるので上面部FDに膨出部が形成され、上面部FD側のネット組織に起毛が施される。
【0034】
4.比較例1は、上面部FD、下面部BDいずれも無地組織である。
また、連結糸Rと上面部FDを編成する片方の糸のオーバーラップ方向を逆にし、もう片方の糸のオーバーラップ方向を同一にすることで、膨出部Bは形成されず、上面部FD側の地組織に起毛が施される。
【0035】
5.比較例2は、上面部FDが無地組織、下面部BDがネット組織である。また、連結糸Rと上面部FDを編成する片方の糸のオーバーラップ方向を逆にし、もう片方の糸のオーバーラップ方向を同一にすることで、膨出部Bは形成されず、下面部BD側の地組織に起毛が施される。
【0036】
以上の特徴と評価試験結果を比較すると、地組織部Gを編成する全ての糸が連結糸Rとオーバーラップ方向が逆になる実施例1,2,3の場合は、いずれも起毛性、摩耗性にすぐれ、オーバーラップ方向が一致する糸がある比較例1,2の場合は、起毛性、摩耗性に劣り、特にモノフィラメント糸を使用した比較例2の場合は起毛性、摩耗性に劣る。
【0037】
【発明の効果】
本起毛立体経編地KDにおいて、地組織部G上に膨出部Bが形成されている場合には、起毛する際、地組織部Gが損傷することがないので起毛立体経編地KD自体の強度が低下することがない。
【0038】
本起毛立体経編地KDにおいて、地組織部G上に膨出部Bが形成されている場合には、起毛性が良いと同時に起毛回数が少なくて済み、快適で、しかも経済的である。
【0039】
本起毛立体経編地KDにおいて、上面部FD、下面部BDの両方、或いは一方がネット組織である場合には、起毛の際、地組織部Gのニードルループに作用する収縮力STが、開口部Hにより解消され、編地自体の皺の発生が抑えられ、起毛斑が生じない。また、通気性が改善される効果が得られる。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の編成に用いるダブル・ラッシェル機の概要図であり、(A)は編成部の要部を示し、(B)はオーバーラップの説明図である。
【図2】図2は、起毛立体経編地の1組織図である。
【図3】図3は、ネット組織側を起毛した起毛立体経編地の断面図である。
【図4】図4は、上面部、下面部ともに無地組織である立体構造経編地の起毛状態図である。
【図5】図5は、実施例1の組織図である。
【図6】図6は、実施例2の組織図である。
【図7】図7は、実施例3の組織図である。
【図8】図8は、比較例1の組織図である。
【図9】図9は、比較例2の組織図である。
【符号の説明】
W…ダブル・ラッシェル機
K…編成糸
G11,G12,G211,G22…地糸
D…立体構造経編地
G…地組織部
R…連結糸
FD…上面部
BD…下面部
AR…連結部
L1,L2,L3,L4,L5…ガイド
FN…フロントニードル
BN…バックニードル
N…ニードル
UT…引張力
ST…収縮力
B…膨出部
P…起毛部
KD…起毛立体経編地
Claims (5)
- 上面部と下面部とこれらに順次編み込まれることにより前記上面部及び前記下面部を連結する連結糸とからなる立体構造経編地であって、
前記上面部と前記下面部の少なくとも一方が開口部を有する編組織からなるネット組織であり、
前記連結糸のニードルループが、上、下面部のいずれか一方側に膨出して膨出部が形成され、
該膨出部が形成された前記上面部又は前記下面部の地組織を形成するすべての編成糸のオーバーラップの方向と連結糸のオーバーラップの方向とが逆方向に編成されており、且つ
前記膨出部が起毛されていることを特徴とする起毛立体経編地。 - 上面部と下面部ともにネット組織であることを特徴とする請求項1記載の起毛立体経編地。
- 一方がネット組織で他方が無地組織であることを特徴とする請求項1記載の起毛立体経編地。
- 前記開口部が1〜20mmであることを特徴とする請求項1記載の起毛立体経編地。
- 上面部と下面部、並びにこれらを連結する連結糸とからなる立体構造経編地を編成するに際し、前記上面部と前記下面部の少なくとも一方を、開口部を有する編組織からなるネット組織とし、前記上面部と前記下面部のいずれか一方の地組織を形成するすべての編成糸のオーバーラップをすべて同一方向に編成し、該方向と逆方向に、連結糸のオーバーラップを合わせて編成し、連結糸を前記いずれか一方の地組織上に膨出させて膨出部を形成し、該膨出部を起毛することを特徴とする起毛立体経編地の編成方法。
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