JP2985214B2 - クッション材 - Google Patents

クッション材

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JP2985214B2 JP2060820A JP6082090A JP2985214B2 JP 2985214 B2 JP2985214 B2 JP 2985214B2 JP 2060820 A JP2060820 A JP 2060820A JP 6082090 A JP6082090 A JP 6082090A JP 2985214 B2 JP2985214 B2 JP 2985214B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、クッション材に関するものである。さらに
詳しくは、ソフトなタッチで、ボリューム感と暖かみが
あり、ウエッブもしくは綿状物などの充填物とのフィッ
ト感に優れ、高ドレープ性で、形態追従性に富み、体に
よくフィットし、保温性並びに通気性が良く、更に“綿
抜け”しないクッション材に関するものである。
[従来の技術] 最近、生活様式の向上に伴ない、寝具類あるいは乗物
用座席や家具などのクッションに使用されるいわゆるク
ッション材の高級品化が要望されている。
これらクッション材に共通な点は、ソフトなタッチ、
豪華な感触、ボリューム感と暖かみがあり、体に沿う良
好な形態追従性、良好なドレープ性、暖かい、ムレな
い、“綿抜け”しないなどの特性が要望される。
従来、クッション材、例えば寝具類については、長繊
維である絹布団を除いて、通常の木綿や合繊綿の布団用
に用いられる普通デニール繊維からなる織物か編物を側
地に用いた場合には、タッチが悪く、ドレープ性に劣っ
ている。また、側地に充填した綿が側地の外に出てく
る、いわゆる“綿抜け”がひんぱんに発生し、商品価値
を著しく損なってしまう不都合がある。また、織編目が
粗く見た目にも粗雑な感じを与える外観しかなく高級感
がない。
この対策として、高級番手の細い糸を使って、打込み
本数を増し、さらにシュライナー加工やダウンプループ
加工といわれる表面処理をほどこした高価な布団が適用
されている。
しかしながら、このような処理をほどこした布帛は、
綿抜けは防止されるが、風合が硬く、実用中に特有な音
を発したりして、実用者に不快な感じを与え、適切な布
団とはいえないものである。
これに対し、超極細繊維を使って織物や編物を作り、
それを側地に用いてクッション材を作ることも考えられ
る。しかし実際に作ってみると、フニャフニャ、タラタ
ラでまた薄くまた目が粗いものとなるのが普通である。
また、織物や編物は耳ほつれが起こる欠点もあった。
本発明者らは、上記のような欠点を解消して、感触、
特性などに優れた新規なクッション材を開発すべく鋭意
研究を行なった結果、次のような問題点の存在を知見し
た。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、形態追従性に優れ、良好なドレープ性、暖
かい、感触が良好で、ムレない、“綿抜け”しないクッ
ション材を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明のクッション材は、上記目的を達成するため
に、次の構成を有する。すなわち、 単繊維繊度が0.001〜0.01デニールの超極細繊維糸か
らなる織編物であって、該織編物の超極細繊維がほぐさ
れ、少なくとも糸内及び糸間で絡み合っている織編物で
形成された側地内にウエッブもしくは綿状物が詰め込ま
れていることを特徴とするクッション材である。
以下、本発明のクッション材について詳細に説明す
る。
本発明において充填物として用いるウエッブもしくは
綿状物は、長・短繊維いずれでもよく、ポリエステル、
ポリアクリル、ポリアミド、ポリプロピレンなどの合成
繊維、木綿、麻、絹、羊毛などの天然繊維、あるいはこ
れら合成繊維と天然繊維または異種の合成繊維同士の混
合繊維などの短繊維であり、いずれも適用可能である。
このなかでも、圧縮特性の優れているポリエステルはも
っとも好ましい材料である。
また、繊維のもつ風合い、弾性を生かすため、本発明
の充填物としては構成繊維と低融点繊維とで形成され、
低融点繊維の融着により構成繊維が互いに接着してなる
ものも挙げ得る。上記の構成繊維は、ポリエステル、ア
クリル、ポリプロピレン、ポリアミドなどの合成繊維が
使用可能であるが、耐へたり性に優れているポリエステ
ルが好ましい。また、木綿、羊毛、カポックなどの天然
繊維の使用も可能である。さらに、天然繊維と合成繊維
とを混合したものであってもよい。天然繊維を使用する
場合は、合成繊維にない吸湿性などの特徴を生かす時に
有用となる。
特に有効な繊維は、中空繊維、または繊維表面にシリ
コーン樹脂を付与したものである。中空繊維は構成する
充填物の重量および繊維直径が同一であれば非中空繊維
に比べ、構成繊維本数が多くなり、または繊維デニール
が同一であれば、繊維直径が大きくなるので剛性が増す
ため、いずれの場合も耐へたり性は向上するのである。
また、繊維表面へのシリコーン付与は、繊維相互の摩
擦を低下させることによって耐へたり性を向上させると
同時にやわらかさを増し、繊維の風合を助長するため、
利用する効果が大きい。
低融点の合成繊維は、ポリエステル、ポリプロピレ
ン、ポリアミド、ポリエチレンなどの合成繊維が適用で
きる。上記低融点繊維の融点は、80〜160℃が範囲のも
のが好ましく、より好ましくは100〜160℃のものであ
る。また、上記低融点繊維は、融点の低い素材単体で使
用してもよいが、耐久性を向上させるためには芯鞘構造
のものが望まれ、鞘部に低融点成分を配し、芯部は高融
点成分を配置させるものであり、この場合、融点差は30
℃以上とすることが好ましい。
クッション材の充填物の繊維構造は、製品実用時の圧
縮方向に対し、平面的に配列しているのが一般的であ
る。本発明のクッション材の充填物は、上記の配列であ
ってももちろん有効であるが、さらに耐圧縮、対変形性
を得るには、繊維軸が製品実用時の圧縮方向に3次元ラ
ンダムに配列していることが好ましい。すなわち、ラン
ダムに配列されていることにより、繊維の座屈、ねじり
応力を利用することにより、より効果が増大するのであ
る。これは、繊維を開繊してウエッブ状態とした後、空
気流により上記ウエッブ状態を細かく破断せしめて側地
内に望む形態に吹き込み成型することによって達成でき
る。このような構造のクッション材は例えば、特公昭62
−21551号公報に示されている。
なお、本発明において、クッション材が圧縮荷重に対
し十分な弾性回復性を有するとともに、ドレープ性、形
態追従性、保温性を付与するためには、嵩密度が7〜30
g/1000cm3の範囲であることが好ましい。
次に、側地を構成する布編状物の超極細繊維の太さに
ついてであるが、繊維が細くなると、対象物との摩擦力
(密着性)が格段に大きくなってくる。例えば、0.01デ
ニールまでのレベルになると、手指の指紋にも引っかか
るくらいになる。本発明はかかる点に着目してなしえた
ものである。
また、超極細繊維は、肌との感触が優れ、また毛細管
現象により吸水性が良く、通気性があるのでムレない。
つまり、肌及び充填物との密着性と快適性(ムレな
い)、外観品位などを同時に満足させたものである。
更に、織編物表面に、後述の高圧柱状水流処理を施す
ことにより、超極細繊維糸をほぐし、また糸内、糸間で
絡らませ、更に、超極細繊維束から繊維を浮き立て、毛
羽立て織・編目を実質的にふさぎ、表面を平滑にすると
ともに、更に密着性及びタッチも良くなり、品位も格段
に向上するので好ましい。また、ほつれ難くなり、裁断
縫製がし易くなる。
本発明で使用される超極細繊維は、海島型繊維、剥離
分割型複合繊維、特殊ポリマブレンド型繊維などから得
られるものであって、その繊維素材は、ポリエステル
系、ポリアミド系、ポリアクリル系、ポリオレフィン系
のホモポリマー、コポリマーなど公知のものである。
海島型繊維は、超極細繊維を得る上で好ましく、島数
は50以上、より好ましくは100以上が性能及び生産性の
点から好ましい。
超極細繊維の繊度は、0.01デニール以下がドレープ性
及び肌との密着性の点で好ましい。しかし、あまり細く
なると摩擦に対して弱くなるので自ずと限界があり、0.
001デニール以上、より好ましくは0.005デニール以上の
繊度が望ましい。
本発明のクッション材の側地を構成する布編状物を得
る方法は、超極細繊維束糸を使った織編物、また、超極
細繊維が浮き出た多種構造組織であり、実質的に両面あ
るいは片面に存在して超極細繊維の特徴が十分効果的に
発揮出来れば、公知のどんな方法を取ってもよい。
また、編物の場合は、経編物が、性能、生産性などの
点からより好ましい。また、編物は構造がルーズであ
り、水流による繊維のほぐしや絡み合い効果が大きくよ
り好ましい。
織編目を詰め、繊維を絡ませる最も良い方法は、柱状
水流を小孔より5〜150kg/cm2の圧力で織編物表面また
は両面に均一に打ちつける、言わゆるウオータージェッ
トパンチと呼ばれる方法である。
なお、普通繊度の繊維を主体とする織編物において
は、上記流体処理によって、顕著な変化を発現させるこ
とができなかった。これに対し、0.001〜0.01デニール
の超極細繊維を用いれば、ウオータージェットパンチの
作用で長繊維でかつ、織、編物であっても、繊維がよく
分繊し、かさ高くない、更には超極細繊維の一部が絡合
し、「収縮が起こせる」、「繊維束内または糸間にも絡
合し」、「織物や編物に十分な膨らみを持たせる」、
「繊維束から繊維を浮き立て、毛羽立てる」ことがで
き、「ボリューム感、一層厚みの増加を引き起す」こと
ができるのである。結果として優れたドレープ特性、
“綿抜け”防止特性を発揮しつつ「耳ほつれの少な
い」、「緻密な」厚み感の大なる織物や編物となり、
「風の通り難い、暖かい」ものが得られる。なお、織編
物の状態はシート状、筒状、チューブ状など如何なる形
態であっても良い。そういう状態でウオータージェット
パンチを施すことも出来る。
ウオータージェットパンチ時の水圧は小さ過ぎると、
繊維をほぐしたり、絡ませたりしないし、また大き過ぎ
ると繊維が切断してしまってよくない。繊維の太さ、織
編み組織、要求特性などによって適宜決めればよい。
水流による繊維のほぐしや絡み合い、浮き立て、毛羽
立ちの効果は、繊維が細いほど効果があり、この点から
も前述の如く、繊維は細くなければならない。
柱状水流を打ちつける繊維の状態は、海島型繊維であ
れば脱海後、剥離分割型繊維であれば分割しつつ脱海す
ればよい。
本発明で言う「絡み合い」とは、糸内の超極細繊維同
士、糸間の超極細繊維同士が立体的に交絡したり、互い
に交差している状態を言う。
この絡み合いの程度は、織編物を小さく切り取り(例
えば、7×7mm2の大きさ)、両端を手でつかんで引っ張
った時のほつれ具合で表すことができる。
また、「ほぐれ」とは、きれいに収束されている繊維
が乱れ、たるみ、嵩高くなっている状態を言う。
従って、繊維が、経糸と緯糸重なり部だけでなく、交
絡点、交差点でも把持されるので、強くなり、裁断して
もほつれ難くなる。
なお、上記処理した織編物で作った側地の通気量を、
フラジール法(JIS L−1079)により測定した通気量が1
0cc/m2・sec以下になるようにすることで、“綿抜け”
防止効果に優れ、通気性、透湿性は保持し得るので、ム
レず、快適性において一段と優れたクッション材が得ら
れる。
本発明の効果を高める目的で、収縮処理、ヒートセッ
ト処理、シリコーン系、フッ素系の撥水処理、吸水、親
水処理、染色加工、コーティングや貼り合わせ処理、含
浸処理などを適宜、任意の工程で行うことが勿論でき
る。
次に本発明の効果を実施例により説明する。
実施例1 島成分がポリエチレンテレフタレート、海成分がポリ
スチレンの海島型繊維であって、トータルデニール65、
フィラメント数18、島/海比80/20、島数433、単糸デニ
ールが0.007の超極細繊維からなる糸を、経密度140本/
インチ、緯密度112本/インチの織物(サテン)を作っ
た。
このものを沸騰水中で収縮処理し、乾燥後、トリクレ
ン中で脱海した。次に、水圧=40kg/cm2で、孔径=0.25
mm、孔間距離=2.5mmのノズルを有するプレートを揺動
させながら均一に打ちつけて水流処理を施した。
このものを用い、通常の処方により布団側地(幅152c
m×長さ215cm)を縫製し、すべりやすく特殊シリコーン
を付与加工したポリエステルステープル綿を2.0kg詰
め、コンフォーターを用いて、通常のキルティングをほ
どこし布団を作製した。
この布団は、側地の繊維がよくほぐされ、織目がつま
り、風合は柔らかく、触感も良好で、しなやかで、“綿
抜け”せず、ほつれ難く、スエード調の高級感があり、
更に、ダウンプルーフ加工をほどこした従来品に特有の
取扱中の音も発生しなく、肌ぞいもよく、またムレ難
く、良好なものであった。
また、洗たくを15回繰り返したが、性能及び品位とも
ほとんど変らなかった。
実施例2 実施例1の超極細繊維束からなる糸を用い、経編み機
で二重編地(ハーフ)を作った。
編密度 ウエル(W/in):35 コース(C/in):75 このものを沸騰水中で収縮処理し、乾燥後、トリクレ
ン中で脱海した。次に、水圧=40kg/cm2で、孔径=0.25
mm、孔間距離=2.5mmのノズルを有するプレートを揺動
させながら均一に打ちつけて水流処理を施した。
このものを用い、通常の処方によりクッション側地
(50×60×70cm3)を縫製し、ポリエステルステープル8
5と木綿15との混綿物を6.2kg詰め、通常のキルティング
をほどこしクッションを作製した。
このクッションは、クッション側地の繊維がよくほぐ
され、編目がつまり、タッチが良く、柔らかく、しなや
かで、ほつれ難く、スエード調の高級感のあるものであ
った。更に、 このクッションは、人間が着席したときの形態追従性
が極めてよく、ソフトで、感触もよく、暖かく、ムレな
いものであった。
洗たくを15回繰り返したが、性能及び品位ともほとん
ど変わらなかった。
実施例3 経糸として、島成分がポリエチレンテレフタレート、
海成分がポリスチレンの海島型繊維であって、トータル
デニール50、フィラメント数12、島/海比75/25、島数4
33、単糸デニールが0.007の超極細繊維束からなる糸を
用い、緯糸として、ポリエチレンテレフタレート糸48D/
24fを用い、経密度142本/インチ、緯密度105本/イン
チの織物(サテン)を作った。
このものを沸騰水中で収縮処理し、乾燥後、トリクレ
ン中で脱海した。次に、水圧=45kg/cm2下、孔径=0.25
mm、孔間距離=2.5mmのノズルを有するプレートを揺動
させながら均一に打ちつけて水流処理を施した。
このものを用い、超極細繊維糸側を内側に、普通糸側
を外側にして通常の処方により布団側地(幅152cm×長
さ215cm)を縫製し、すべりやすく特殊シリコーンを付
与加工したポリエステルステープル綿を2.0kg詰め、コ
ンフォーターを用いて、通常のキルティングをほどこし
布団を作製した。
この布団は、側地の繊維が良くほぐされ、織目がつま
り、体との肌沿いがよく、“綿抜け”せず、タッチも柔
らかく、しなやかで、ほつれ難いものであった。
実施例4 実施例3の超極細繊維からなる糸(A)をフロントに
し、ナイロン6糸 48D/24f(B)をバックにして、経
編み機で二重編地(ハーフ)を作った。
変編率:A/B=60/40 組 織 FG:コード編み BG:デンビー編み 編密度 ウエル(W/in):28 コース(C/in):70 このものを沸騰水中で収縮処理し、乾燥後、トリクレ
ン中で脱海した。次に、水圧=45kg/cm2下、孔径=0.25
mm、孔間距離=2.5mmのノズルを有するプレートを揺動
させながら均一に打ちつけて水流処理を施した。
このものを用い、超極細繊維糸側を内側に、普通糸側
を外側にして通常の処方によりクッション側地(50×60
×70cm3)を縫製し、ポリエステルステープル85と木綿1
5との混綿物を4.6kg詰め、通常のキルティングをほどこ
しクッションを作製した。
このクッションは、クッション側地の繊維がよくほぐ
され、編目がつまり、タッチが良く、柔らかく、しなや
かで、ほつれ難く、高級感のあるものであった。更に、
このクッションは、人間が着席した時の形態追従性が極
めてよく、ソフトで感触もよく、暖かく、ムレないもの
であった。
洗たくを15回繰り返したが、性能及び品位ともほとん
ど変わらなかった。
実施例5 経糸として、島成分がポリエチレンテレフタレート、
海成分がポリスチレンの海島型繊維であって、トータル
デニール55、フィラメント数12、島/海比80/20、島数4
33、単糸デニールが0.008の超極細繊維からなる糸を用
い、緯糸として、ポリエチレンテレフタレート糸(48D/
24f)を用い、経密度=145本/インチ、緯密度102本/
インチの織物(サテン)を作った。
このものを沸騰水中で収縮処理し、乾燥後、トリクレ
ン中で脱海した。次に、水圧=45kg下、孔径=0.25mm、
孔間距離=2.5mmのノズルを有するプレートを揺動させ
ながら均一に打ちつけて水流処理を施した。
このものを用い、超極細繊維糸側を外側に、普通糸側
を内側にして、通常の処方により布団側地(幅152cm×
長さ215cm)を縫製し、すべりやすく特殊シリコーンを
付与加工し、たポリエステルステープル綿を2.0kg詰
め、コンフォーターを用いて、通常のキルティングをほ
どこし布団を作製した。
この布団は、側地の繊維が良くほぐされ、織目がつま
り、風合は柔らかく、感触も良好で、しなやかで、“綿
抜け”せず、ほつれ難く、スエード調の高級感があり、
更に、肌ぞいもよく、またムレ難く、良好なものであっ
た。
実施例6 実施例5の超極細繊維からなる糸(A)をフロントに
し、ナイロン6糸(48D/24f)をバックにして、経編み
機で二重編地(ハーフ)を作った。
変編率:A/B=60/40 組 織 FG:コード編み BG:デンビー編み このものを沸騰水中で収縮処理し、乾燥後、トリクレ
ン中で脱海した。次に、水圧=45kg下、孔径=0.25mm、
孔間距離=2.5mmのノズルを有するプレートを揺動させ
ながら均一に打ちつけて水流処理を施した。
このものを用い、超極細繊維糸側を外側に、普通糸側
を内側にして通常の処方によりクッション側地(50×60
×70cm3)を縫製し、すべりやすく特殊シリコーンを付
与加工したポリエステルステープル綿を4.8kg詰め、通
常のキルティングをほどこしクッションを作製した。
このクッションは、クッション側地の繊維がよくほぐ
され、編目がつまり、タッチが良く、柔らかく、しなや
かで、ほつれ難く、スエード調の高級感のあるものであ
った。更に、このクッションは、人間が着席した時の形
態追従性がよく、ソフトで、感触もよく、暖かく、ムレ
ないものであった。
[発明の効果] 本発明のクッション材は、上記の構成としたことによ
り、次の如き優れた効果を奏する。
(1) 肌当りがよい。形態追従性が極めて良い。
(2) ドレープ性が高く、体に自然にフィットし、滑
り難い。
(3) 感触が柔らかく、ボリューム感と暖かみがあ
る。
(4) 充填物とのフィット感に優れる。
(5) 通気を最少限に押さえて、“綿抜け”しない。
通気性、透湿性は保持しているので、ムレない。
(6) 柔らかく、風が通り難く、空気保持力があり、
保温性に優れている。
(7) 摩擦に対して強く、毛羽が残らない。
(8) 洗たくによっても、ほとんど性能が変わらな
い。
(9) ほつれ難い(裁断縫製し易い) (10) スエード様の外観で高級感がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−126187(JP,A) 特開 平1−104867(JP,A) 特開 平1−139851(JP,A) 特公 昭63−20559(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B68G 7/05

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単繊維繊度が0.001〜0.01デニールの超極
    細繊維糸からなる織編物であって、該織編物の超極細繊
    維がほぐされ、少なくとも糸内及び糸間で絡み合ってい
    る織編物で形成された側地内にウエッブもしくは綿状物
    が詰め込まれていることを特徴とするクッション材。
  2. 【請求項2】織編物を構成している超極細繊維束から繊
    維が浮き出た毛羽立つ構造を有する請求項(1)記載の
    クッション材。
  3. 【請求項3】織編物が超極細繊維糸と太デニール糸とを
    交織、交編してなる多重構造織編物である請求項(1)
    または(2)記載のクッション材。
  4. 【請求項4】超極細繊維糸側を内側及び/または外側に
    して縫製してなる側地からなることを特徴とする請求項
    (1)記載のクッション材。
  5. 【請求項5】フラジール法により測定した織編物の通気
    量が10cc/cm2・sec以下である請求項(1)記載のクッ
    ション材。
  6. 【請求項6】嵩密度が7〜30g/1000cm3である請求項
    (1)記載のクッション材。
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