JPH0970339A - 床ずれ防止マット - Google Patents
床ずれ防止マットInfo
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- JPH0970339A JPH0970339A JP7173461A JP17346195A JPH0970339A JP H0970339 A JPH0970339 A JP H0970339A JP 7173461 A JP7173461 A JP 7173461A JP 17346195 A JP17346195 A JP 17346195A JP H0970339 A JPH0970339 A JP H0970339A
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- Japan
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- cloth
- yarn
- water
- fabric
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- Pending
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47C—CHAIRS; SOFAS; BEDS
- A47C31/00—Details or accessories for chairs, beds, or the like, not provided for in other groups of this subclass, e.g. upholstery fasteners, mattress protectors, stretching devices for mattress nets
- A47C31/006—Use of three-dimensional fabrics
Abstract
(57)【要約】
【目的】 快適な床ずれ防止マットを提供する。
【構成】 表裏二層の編地と、該二層の編地を連結する
連結糸から構成された１枚以上の立体編地と、吸水速乾
布帛とを積層した事を特徴とする床ずれ防止マット。
連結糸から構成された１枚以上の立体編地と、吸水速乾
布帛とを積層した事を特徴とする床ずれ防止マット。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、床ずれを防止するマッ
トに関する。
トに関する。
【０００２】
【従来技術】従来、床ずれ防止マットとして、床ずれの
要因といわれる体圧集中、通気性不良、湿気、緑膿菌等
の解消を狙った製品が製造されている。例えば、特開平
３−２４２１１５号公報に示される寝床用シート状物を
使用すれば、体圧分散が計れ、シート状物の通気性が良
好で低湿化となるため、床ずれ防止には、かなりの効果
が認められている。しかしながら、このようなシート状
物であっても、寝たきり患者や、すでに床ずれになって
いる患者には、床ずれ防止効果があまりなかったり、あ
るいは、床ずれ防止効果があっても、床ずれの程度がそ
れ以上進行しないにとどまり、床ずれ防止マットとして
は、その効果は十分なものとはいえなかった。
要因といわれる体圧集中、通気性不良、湿気、緑膿菌等
の解消を狙った製品が製造されている。例えば、特開平
３−２４２１１５号公報に示される寝床用シート状物を
使用すれば、体圧分散が計れ、シート状物の通気性が良
好で低湿化となるため、床ずれ防止には、かなりの効果
が認められている。しかしながら、このようなシート状
物であっても、寝たきり患者や、すでに床ずれになって
いる患者には、床ずれ防止効果があまりなかったり、あ
るいは、床ずれ防止効果があっても、床ずれの程度がそ
れ以上進行しないにとどまり、床ずれ防止マットとして
は、その効果は十分なものとはいえなかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、寝たきり患
者は床ずれにならず、すでに床ずれになっている患者に
は、床ずれが進行することなく、むしろ床ずれが治癒す
る、快適な床ずれ防止マットの提供を目的とする。
者は床ずれにならず、すでに床ずれになっている患者に
は、床ずれが進行することなく、むしろ床ずれが治癒す
る、快適な床ずれ防止マットの提供を目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、表裏二層の編
地と、該二層の編地を連結する連結糸から編成された１
枚以上の立体編地と、吸水速乾布帛とを積層した事を特
徴とする床ずれ防止マットである。本発明でいう表裏二
層の編地と、該二層の編地を連結する連結糸から編成さ
れた１枚以上の立体編地とは、二列針床を有する編機で
形成される編地であって、たとえば、ダブルラッシェル
機、ダブル丸編機等で編成でき、表裏二層の編地と連結
糸に使用する糸条の素材は特に限定するものでなく、ポ
リエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル等の合
成繊維や再生繊維、ウール、綿等の天然繊維を単独、あ
るいは組み合わせてもよいが、速乾性に富んだ合成繊維
が好ましく用いられ、特にポリアミド、ポリエステルが
最適である。
地と、該二層の編地を連結する連結糸から編成された１
枚以上の立体編地と、吸水速乾布帛とを積層した事を特
徴とする床ずれ防止マットである。本発明でいう表裏二
層の編地と、該二層の編地を連結する連結糸から編成さ
れた１枚以上の立体編地とは、二列針床を有する編機で
形成される編地であって、たとえば、ダブルラッシェル
機、ダブル丸編機等で編成でき、表裏二層の編地と連結
糸に使用する糸条の素材は特に限定するものでなく、ポ
リエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル等の合
成繊維や再生繊維、ウール、綿等の天然繊維を単独、あ
るいは組み合わせてもよいが、速乾性に富んだ合成繊維
が好ましく用いられ、特にポリアミド、ポリエステルが
最適である。
【０００５】また、表裏二層の編地に使用する糸の糸形
状としては、丸断面糸のみならず、異形断面糸でもよ
く、更にフィラメント糸、スパン糸、捲縮加工糸等、い
ずれの形態も任意にとれる。表裏二層の編地はメッシュ
編地、マーギゼット編地等複数の開口部を有する編地に
して、さらに通気性、透水性を向上させてもよい。
状としては、丸断面糸のみならず、異形断面糸でもよ
く、更にフィラメント糸、スパン糸、捲縮加工糸等、い
ずれの形態も任意にとれる。表裏二層の編地はメッシュ
編地、マーギゼット編地等複数の開口部を有する編地に
して、さらに通気性、透水性を向上させてもよい。
【０００６】尚、連結糸については、適度な弾力性や反
発性を得るために単糸デニールが１５〜２０００デニー
ル、好ましくは５０〜５００デニールのモノフィラメン
ト又は、マルチフィラメントが好ましく、特に、５ｃｍ
2 内の連結糸の本数をＮ（本／５ｃｍ2 ）とし、連結糸
のデニールをＤ（ｇ／９×１０5 ｃｍ）、連結糸の比重
をρ（ｇ／ｃｍ3 ）とした時、立体編地５ｃｍ2 の中に
ある連結糸の総断面積（Ｎ・Ｄ／９×１０5 ・ρ）が
０．０５〜４．０ｃｍ2 好ましくは、０．１〜２．０ｃ
ｍ2 であると、嵩高性、弾力性並びに通気性、透水性に
優れ、かつ、そのバランスにも優れており、床ずれ防止
マットとして最適なものとなる。０．０５ｃｍ2 未満で
は弾力性が、４．０ｃｍ2 を超えると通気性、透水性が
低下する方向にある。
発性を得るために単糸デニールが１５〜２０００デニー
ル、好ましくは５０〜５００デニールのモノフィラメン
ト又は、マルチフィラメントが好ましく、特に、５ｃｍ
2 内の連結糸の本数をＮ（本／５ｃｍ2 ）とし、連結糸
のデニールをＤ（ｇ／９×１０5 ｃｍ）、連結糸の比重
をρ（ｇ／ｃｍ3 ）とした時、立体編地５ｃｍ2 の中に
ある連結糸の総断面積（Ｎ・Ｄ／９×１０5 ・ρ）が
０．０５〜４．０ｃｍ2 好ましくは、０．１〜２．０ｃ
ｍ2 であると、嵩高性、弾力性並びに通気性、透水性に
優れ、かつ、そのバランスにも優れており、床ずれ防止
マットとして最適なものとなる。０．０５ｃｍ2 未満で
は弾力性が、４．０ｃｍ2 を超えると通気性、透水性が
低下する方向にある。
【０００７】連結糸は、表裏編地中にループ状の編み目
を形成してもよく、表裏編地にタック組織状に引っ掛け
た構造でもよく、要は表裏編地を結び付けていればよ
く、必要に応じて連結糸を傾斜して配置したり、Ｘ状に
交差して配置してもよい。立体編地の厚さや目付は希望
に応じて適宜選定すればよく、例えば、厚みは２〜３０
ｍｍ程度、好ましくは５〜１５ｍｍ程度、目付は５００
ｇ／ｍ2 〜２．５Ｋｇ／ｍ2 程度、好ましくは１．０〜
２．０Ｋｇ／ｍ2 程度が好ましく、編機のゲージ、各ニ
ードルベッドの釜間、糸の太さを決定すれば良い。
を形成してもよく、表裏編地にタック組織状に引っ掛け
た構造でもよく、要は表裏編地を結び付けていればよ
く、必要に応じて連結糸を傾斜して配置したり、Ｘ状に
交差して配置してもよい。立体編地の厚さや目付は希望
に応じて適宜選定すればよく、例えば、厚みは２〜３０
ｍｍ程度、好ましくは５〜１５ｍｍ程度、目付は５００
ｇ／ｍ2 〜２．５Ｋｇ／ｍ2 程度、好ましくは１．０〜
２．０Ｋｇ／ｍ2 程度が好ましく、編機のゲージ、各ニ
ードルベッドの釜間、糸の太さを決定すれば良い。
【０００８】立体編地は１枚で用いてもよいし、複数枚
積層させて用いてもよい。次に、本発明でいう、吸水速
乾布帛とは、水滴が付着した際に、素早く布帛内に吸水
され、次いで、布帛内に広く拡散され、短時間で乾燥す
る機能を持つ布帛である。より具体的には、水を布帛に
１ｃｃ滴下し、５分後に布帛内にどれだけ拡散したか、
平均の直径で表す試験方法で、本発明の吸水速乾布帛
は、拡散直径が５ｃｍ以上である布帛で、好ましくは１
０ｃｍ以上の布帛である。吸水速乾布帛の製造は任意な
方法により行え、使用する糸も合成繊維、再生繊維、天
然繊維を単独、あるいは混合することが可能であるが、
吸水拡散と同時に速乾性にも優れていることが望まし
く、合成繊維を５０％以上含有する布帛が好ましい。ま
た、布帛に吸水性を付与するために、吸水加工を施した
り、使用する糸に、Ｌ型、Ｗ型、Ｃ型、十文字型、など
の異形断面糸を使用したり、単糸が１ｄ未満の極細糸を
使用し、毛細管現象を利用して、吸水拡散速乾機能を付
与することができる。
積層させて用いてもよい。次に、本発明でいう、吸水速
乾布帛とは、水滴が付着した際に、素早く布帛内に吸水
され、次いで、布帛内に広く拡散され、短時間で乾燥す
る機能を持つ布帛である。より具体的には、水を布帛に
１ｃｃ滴下し、５分後に布帛内にどれだけ拡散したか、
平均の直径で表す試験方法で、本発明の吸水速乾布帛
は、拡散直径が５ｃｍ以上である布帛で、好ましくは１
０ｃｍ以上の布帛である。吸水速乾布帛の製造は任意な
方法により行え、使用する糸も合成繊維、再生繊維、天
然繊維を単独、あるいは混合することが可能であるが、
吸水拡散と同時に速乾性にも優れていることが望まし
く、合成繊維を５０％以上含有する布帛が好ましい。ま
た、布帛に吸水性を付与するために、吸水加工を施した
り、使用する糸に、Ｌ型、Ｗ型、Ｃ型、十文字型、など
の異形断面糸を使用したり、単糸が１ｄ未満の極細糸を
使用し、毛細管現象を利用して、吸水拡散速乾機能を付
与することができる。
【０００９】吸水速乾布帛としては、織物、編物、不織
布など任意に用いることができるが、目付は１００〜３
００ｇ／ｍ2 、好ましくは１５０〜２００ｇ／ｍ2 であ
り、１００ｇ／ｍ2 未満では、水分を保持する保水性能
が劣り、３００ｇ／ｍ2 を超えると、保水性能は優れる
が、布帛の乾燥速度が遅く、いつまでも布帛が湿った状
態でいるため好ましくない。吸水速乾布帛が織物の場
合、その組織としては、平織、綾織、朱子織の他に、パ
イル織、ジャガード等、任意の組織が使用できる。編物
の場合も、天竺、スムース、ゴム、パイル、ハーフトリ
コット、サテントリコット、メッシュトリコット等、任
意の組織、柄が使用できる。また、これらの吸水速乾布
帛を起毛加工した有毛布帛とした場合、保温性が付与さ
れた吸水速乾布帛となる。さらに、抗菌、消臭加工を施
せば、緑膿菌の繁殖を防止でき、臭いの発生もなくな
る。
布など任意に用いることができるが、目付は１００〜３
００ｇ／ｍ2 、好ましくは１５０〜２００ｇ／ｍ2 であ
り、１００ｇ／ｍ2 未満では、水分を保持する保水性能
が劣り、３００ｇ／ｍ2 を超えると、保水性能は優れる
が、布帛の乾燥速度が遅く、いつまでも布帛が湿った状
態でいるため好ましくない。吸水速乾布帛が織物の場
合、その組織としては、平織、綾織、朱子織の他に、パ
イル織、ジャガード等、任意の組織が使用できる。編物
の場合も、天竺、スムース、ゴム、パイル、ハーフトリ
コット、サテントリコット、メッシュトリコット等、任
意の組織、柄が使用できる。また、これらの吸水速乾布
帛を起毛加工した有毛布帛とした場合、保温性が付与さ
れた吸水速乾布帛となる。さらに、抗菌、消臭加工を施
せば、緑膿菌の繁殖を防止でき、臭いの発生もなくな
る。
【００１０】吸水速乾布帛と立体編地との積層方法は、
図１に示すように、立体編地の上に吸水速乾布帛を積層
するだけで、本発明の目的は達成できるが、例えば、図
２に示すように、立体編地と吸水速乾布帛を積層した積
層物の下部に、防水布帛を積層する事も可能で、この場
合には、失禁などの際にふとんやベッドを汚すことがな
い。立体編地と吸水速乾布帛との積層体において、立体
編地と吸水速乾布帛がずれないように固定する方法は、
図２に示すように縁部を別布でパイピングにより、カバ
ーする方法、あるいは、全体をキルティングする方法、
または、接着する方法があるが、これらの中でも、洗濯
の簡易性の面で、別布でパイピングする方法が好まし
い。
図１に示すように、立体編地の上に吸水速乾布帛を積層
するだけで、本発明の目的は達成できるが、例えば、図
２に示すように、立体編地と吸水速乾布帛を積層した積
層物の下部に、防水布帛を積層する事も可能で、この場
合には、失禁などの際にふとんやベッドを汚すことがな
い。立体編地と吸水速乾布帛との積層体において、立体
編地と吸水速乾布帛がずれないように固定する方法は、
図２に示すように縁部を別布でパイピングにより、カバ
ーする方法、あるいは、全体をキルティングする方法、
または、接着する方法があるが、これらの中でも、洗濯
の簡易性の面で、別布でパイピングする方法が好まし
い。
【００１１】このようにして製造された床ずれ防止マッ
トは、患者の発する水分（不感蒸泄、汗、尿）を吸水速
乾布帛で素早く吸水、すぐに拡散する。そして、積層さ
れている立体編地は通気性が良く、吸水速乾布帛の水分
をすぐに蒸発、乾燥させるため、いつまでも高湿度でな
く、常に低湿に保つことができ、緑膿菌の繁殖も抑えら
れる。また、体圧も立体編地に体重が分散され、局所的
に高圧となる事が少ないため、床ずれになりにくい。こ
のように、本発明の床ずれ防止マットを使用すれば、床
ずれの主な要因が防止でき、非常に快適なマットとな
る。
トは、患者の発する水分（不感蒸泄、汗、尿）を吸水速
乾布帛で素早く吸水、すぐに拡散する。そして、積層さ
れている立体編地は通気性が良く、吸水速乾布帛の水分
をすぐに蒸発、乾燥させるため、いつまでも高湿度でな
く、常に低湿に保つことができ、緑膿菌の繁殖も抑えら
れる。また、体圧も立体編地に体重が分散され、局所的
に高圧となる事が少ないため、床ずれになりにくい。こ
のように、本発明の床ずれ防止マットを使用すれば、床
ずれの主な要因が防止でき、非常に快適なマットとな
る。
【００１２】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説
明するが、言うまでもなく実施例のみに本発明は限定さ
れるものでない。なお、本発明の床ずれ防止マットの実
用評価は、床ずれの発生している寝たきり患者に試用し
て、床ずれの進行具合を視覚判定した。
明するが、言うまでもなく実施例のみに本発明は限定さ
れるものでない。なお、本発明の床ずれ防止マットの実
用評価は、床ずれの発生している寝たきり患者に試用し
て、床ずれの進行具合を視覚判定した。
【００１３】
【実施例１】６枚筬の１８Ｇダブルラッセル機を用い、
中間に位置する２枚の筬から、連結糸としてポリエステ
ル２５０ｄのモノフィラメント糸を供給し、編み機前面
並びに背面に位置するそれぞれ２枚の筬から、表裏編地
用糸として、ポリエステル１５０ｄ／３２ｆ 仮撚加工
糸を供給し、片面がハニカム状の厚み８ｍｍ、目付５０
０ｇ／ｍ2 の立体編地を得た。
中間に位置する２枚の筬から、連結糸としてポリエステ
ル２５０ｄのモノフィラメント糸を供給し、編み機前面
並びに背面に位置するそれぞれ２枚の筬から、表裏編地
用糸として、ポリエステル１５０ｄ／３２ｆ 仮撚加工
糸を供給し、片面がハニカム状の厚み８ｍｍ、目付５０
０ｇ／ｍ2 の立体編地を得た。
【００１４】一方、２４Ｇのシンカーパイル丸編機に
て、グランド糸にポリエステル７５ｄ／３６ｆ 仮撚加
工糸と、ポリエステル９０ｄ／７２ｆ Ｌ型断面糸とを
１本交互に配し、パイル糸には、ポリエステル７５ｄ／
２４ｆ △断面糸を使用した。この条件にて編成後、染
色仕上げの後、吸水抗菌消臭加工を行った。さらに、パ
イル糸の起毛を行い、仕上セット後の目付１６０ｇ／ｍ
2 、吸水拡散テストの拡散直径は１５ｃｍである吸水速
乾布帛となった。
て、グランド糸にポリエステル７５ｄ／３６ｆ 仮撚加
工糸と、ポリエステル９０ｄ／７２ｆ Ｌ型断面糸とを
１本交互に配し、パイル糸には、ポリエステル７５ｄ／
２４ｆ △断面糸を使用した。この条件にて編成後、染
色仕上げの後、吸水抗菌消臭加工を行った。さらに、パ
イル糸の起毛を行い、仕上セット後の目付１６０ｇ／ｍ
2 、吸水拡散テストの拡散直径は１５ｃｍである吸水速
乾布帛となった。
【００１５】こうして製造した立体編地と、吸水速乾布
帛とを積層し、この積層体の下部には、ポリエステルの
織物に塩化ビニルのフィルムをコーティングした。目付
３００ｇ／ｍ2 の防水シートを重ね、これらを同じ大き
さに裁断し、縁をポリエステルのニットテープで図２の
様にパイピング縫製し、床ずれ防止マットとした。得ら
れた床ずれ防止マットを寝たきり患者に使用したとこ
ろ、当初臀部に床ずれが発生していたが、使用開始後約
２週間で完治し、床ずれ防止マットの効果が認められ
た。
帛とを積層し、この積層体の下部には、ポリエステルの
織物に塩化ビニルのフィルムをコーティングした。目付
３００ｇ／ｍ2 の防水シートを重ね、これらを同じ大き
さに裁断し、縁をポリエステルのニットテープで図２の
様にパイピング縫製し、床ずれ防止マットとした。得ら
れた床ずれ防止マットを寝たきり患者に使用したとこ
ろ、当初臀部に床ずれが発生していたが、使用開始後約
２週間で完治し、床ずれ防止マットの効果が認められ
た。
【００１６】
【比較例１】実施例１で用いた立体編地のみを床ずれ防
止マットとして使用した。比較例１のマットを使用した
ところ、床ずれ発生部の進行は抑えられていたが、治癒
は認められず、ほぼ当初の症状のままであった。
止マットとして使用した。比較例１のマットを使用した
ところ、床ずれ発生部の進行は抑えられていたが、治癒
は認められず、ほぼ当初の症状のままであった。
【００１７】
【比較例２】実施例１で製造した床ずれ防止マットの吸
水速乾布帛を、綿シーツに変えて床ずれ防止マットとし
た。このマットを患者に使用したところ、当初より改善
は見られたが、１ヶ月経過後も完治せず、実施例１の床
ずれ防止マットより性能が劣るものであった。
水速乾布帛を、綿シーツに変えて床ずれ防止マットとし
た。このマットを患者に使用したところ、当初より改善
は見られたが、１ヶ月経過後も完治せず、実施例１の床
ずれ防止マットより性能が劣るものであった。
【００１８】
【実施例２】吸水速乾布帛として、ポリエステル６０
％、キュプラ４０％のパイル織物を製造し、パイルに
は、ポリエステルが出るようにした。この織物を染色
後、吸水、抗菌防臭加工を行い、目付１８０ｇ／ｍ2 、
吸水拡散テストの拡散直径１２ｃｍの吸水速乾布帛とし
た。製造した吸水速乾布帛に、実施例１の立体編地、及
び防水シートを積層し、縁をポリエステルニットテープ
でパイピング縫製して、床ずれ防止マットを製造した。
得られた床ずれ防止マットを使用したところ、実施例１
と同様に優れたものであった。
％、キュプラ４０％のパイル織物を製造し、パイルに
は、ポリエステルが出るようにした。この織物を染色
後、吸水、抗菌防臭加工を行い、目付１８０ｇ／ｍ2 、
吸水拡散テストの拡散直径１２ｃｍの吸水速乾布帛とし
た。製造した吸水速乾布帛に、実施例１の立体編地、及
び防水シートを積層し、縁をポリエステルニットテープ
でパイピング縫製して、床ずれ防止マットを製造した。
得られた床ずれ防止マットを使用したところ、実施例１
と同様に優れたものであった。
【００１９】
【実施例３】立体編地として、６枚筬の２０Ｇダブルラ
ッセル機を用い、中間に位置する２枚の筬から連結糸と
してポリアミド２２０ｄのモノフィラメントを供給し、
編機前面並びに背面に位置するそれぞれ２枚の筬から、
表裏編地用としてポリエステル１００ｄ／３６ｆを供給
し、厚み１０ｍｍ、目付３００ｇ／ｍ2 の立体編地を製
造した。製造した立体編地に、実施例１の吸水速乾布帛
および防水シートを積層し、縁をポリエステルニットテ
ープでパイピング縫製して、床ずれ防止マットとした。
得られた床ずれ防止マットを使用したところ、実施例１
と同様に優れたものであった。
ッセル機を用い、中間に位置する２枚の筬から連結糸と
してポリアミド２２０ｄのモノフィラメントを供給し、
編機前面並びに背面に位置するそれぞれ２枚の筬から、
表裏編地用としてポリエステル１００ｄ／３６ｆを供給
し、厚み１０ｍｍ、目付３００ｇ／ｍ2 の立体編地を製
造した。製造した立体編地に、実施例１の吸水速乾布帛
および防水シートを積層し、縁をポリエステルニットテ
ープでパイピング縫製して、床ずれ防止マットとした。
得られた床ずれ防止マットを使用したところ、実施例１
と同様に優れたものであった。
【００２０】
【発明の効果】本発明の床ずれ防止マットは、床ずれを
改善できる快適な床ずれ防止マットであり、さらに、耐
久性にも優れるマットが提供できる。
改善できる快適な床ずれ防止マットであり、さらに、耐
久性にも優れるマットが提供できる。
【図１】本発明の床ずれ防止マットを示す断面図。
【図２】本発明の床ずれ防止マットの応用例を示す断面
図。
図。
１：立体編地 ２：吸水速乾布帛 ３：防水シート ４：パイピングシート
Claims (1)
- 【請求項１】 表裏二層の編地と、該二層の編地を連結
する連結糸から編成された１枚以上の立体編地と、吸水
速乾布帛とを積層した事を特徴とする床ずれ防止マッ
ト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7173461A JPH0970339A (ja) | 1995-07-05 | 1995-07-10 | 床ずれ防止マット |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16960295 | 1995-07-05 | ||
| JP7-169602 | 1995-07-05 | ||
| JP7173461A JPH0970339A (ja) | 1995-07-05 | 1995-07-10 | 床ずれ防止マット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0970339A true JPH0970339A (ja) | 1997-03-18 |
Family
ID=26492865
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7173461A Pending JPH0970339A (ja) | 1995-07-05 | 1995-07-10 | 床ずれ防止マット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0970339A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999020159A1 (fr) * | 1997-10-21 | 1999-04-29 | Delta Tooling Co., Ltd. | Coussin et siege comprenant chacun un revetement retifie |
| JP2001340173A (ja) * | 2000-05-31 | 2001-12-11 | Pigeon Corp | チャイルドシート用マット |
| JP2010509104A (ja) * | 2006-11-13 | 2010-03-25 | ハルトムート オルトリーフ | ファブリック、機能性素材又はマット |
| US11304536B2 (en) * | 2016-07-28 | 2022-04-19 | Airweave Inc. | Bedding and bedding cover sheet |
-
1995
- 1995-07-10 JP JP7173461A patent/JPH0970339A/ja active Pending
Cited By (5)
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