JP3943011B2 - クッション材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸水性と速乾性を合せ持つ立体編物を使用したクッション材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、立体編物をクッション材として乗物用シート、家具等のシート材、座布団、寝具材等に使用することは、その特異な構造から、発泡ポリウレタンに変わる通気性クッション材として実用化されてきた。
例えば、実用新案文献1には、立体編物(前記文中で、三層構造立体布と表現されている)と布、不織布等の裏打ち材と中綿と裏布とを積層し、これらを一体的にキルトし、さらに、外周をヘムにより縁縫いしたものが例示されている。この製品を、夏季は立体編物が上部、すなわち、就寝時に人体と接触する側にして使用すれば、快眠が得られると記載されている。
【0003】
しかし、従来の立体編物では、例えば、寝具材として使用した場合、吸水性が不十分であるため、就寝時の発汗を充分吸汗することができず、快眠の妨げとなっていた。また、この問題を解決するために、立体編物の表面に綿糸を使用したものも実用化されているが、このクッション材は、吸水性を有するものの、乾燥速度が遅いため、クッション材が湿気を持った状態が長くなり、やはり快眠の妨げになっていた。
また、家具のソファー材や自動車用シート材として使用した場合でも、長時間着座していた場合に不快感を誘発する問題があった。
【0004】
【実用新案文献1】
実公平6−22283号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、寝具材や家具のソファー材、自動車用シート材として長時間着座した時でも不快感を誘発しない、快適性に優れたクッション材の提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、立体編物の優れた通気性を阻害することなく、前記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
(1) 表裏編面を構成する糸と、該表裏編面を連結する連結糸とから編成された立体編物を少なくとも一枚、及び/又は該立体編物と他のクッション素材とを組合せて構成されたクッション材であって、少なくとも一枚の該立体編物の吸水高さが80.0mm以上、かつ、残存水分率が4.0wt%以下であることを特徴とするクッション材。
(2) 立体編物の表裏を構成する糸の一部又は全部に、ポリエチレンテレフタレート異型断面糸又はその複合品が使用されている(1)に記載のクッション材。
【0007】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のクッション材に供する立体編物は、表裏編地と、表裏編地を連結する連結糸とから構成されている。立体編物は、2列の針列を有するダブルラッシェル機、ダブル丸編機等で編成できる。表裏編地は限定されるものではなく、メッシュ編地、マーギゼット編地等のように複数の開口部を有する編地を用いると、通気性が向上するので好ましい。表裏編地は同じ編組織でも、異なる組織でもよい。
【0008】
立体編物の表裏編面に用いられる繊維の種類は限定されるものではなく、例えば、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリアクリルニトリル系等の合成繊維、キュプラレーヨン、ビスコースレーヨン等の再生セルロース繊維、ウール、木綿等の天然繊維等が挙げられる。クッション材として用いた場合に、優れた吸水性と速乾性を与える上で、合成繊維及び再生セルロース繊維が好ましい。
立体編物の表裏編面に用いられる繊維の断面形状は、丸型、三角、L型、T型、Y型、W型、四つ葉型、八つ葉型、偏平、ドッグボーン型等の多角形型、多葉型、中空型や不定形なものでもよいが、クッション材として用いた場合に、優れた吸水性と速乾性を与える上で、少なくとも表裏編面の内、どちらか一方の面の50wt%以上に異型断面糸を用いることが好ましい。より好ましくは、L型、T型、Y型、W型等の凹部を有する異型断面糸である。ここで言う異型断面糸とは、丸型断面以外の繊維を指す。異型断面糸の使用比率が、少なくとも表裏編面の内、どちらか一方の面の50wt%未満の場合、充分な吸水性が得られない場合がある。
【0009】
立体編物の表裏編面を連結する連結糸については、繊維の種類、単糸繊度及び断面形状は限定されるものではない。総繊度は15〜1000dtexのモノフィラメント、マルチフィラメント、又はモノフィラメントとマルチフィラメントを複合したものであることが好ましく、15〜1000dtexのモノフィラメントを30wt%以上使用したものが、立体編物の表裏編面間の空間を維持し、通気性が良好なものにする上でより好ましい。
【0010】
立体編物とした時の吸水高さが80.0mm以上、かつ、残存水分率が4.0wt%以下であることが重要である。吸水高さが80.0mm未満では、身体からの発汗を充分に吸収することができない。残存水分率が常温で4.1wt%を越えると、身体からの発汗を吸収して水分を保持した状態が長引くため、結果として身体に蒸れ感が残り、快適な睡眠の妨げや、長時間着座時の不快感を誘発することになる。吸水高さ及び残存水分率の測定法は、後に述べる。
【0011】
立体編物の厚みは1.5〜20mmの範囲が好ましく、厚みが1.5mm未満では、充分な通気性が得られない場合があり、厚みが20mmを越えると、編地の生産性が低下する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものではない。
本発明に用いられる測定方法は以下のとおりである。
(1)吸水高さ
JISL1018(1990)B法(バイレック法)により、ウエール列(たて)方向の吸水高さを測定する。測定における吸水時間は10分間とし、この時、立体編物の表裏で吸水高さが異なる場合は、高い方の値を採用する。
【0013】
(2)残存水分率
(イ) 立体編物の作成方法で得られた立体編物を、コース列方向に100mm、ウエール列方向に100mmの大きさにカットし、室温20±2℃、湿度65±2%RHの部屋にあらかじめ一昼夜以上放置した後、重量を測定する。重量は1mg単位まで測定可能な上皿天秤を使用し、1mg単位で測定する。この時の水分率を便宜上0%とする。
(ロ) 軟水中に(イ)で得られた試料を浸漬させ充分に水分を吸収させた後、遠心脱水装置(伸光製作所製のセントル脱水機BSタイプ)にて1000rpmで60秒間脱水する。
(ハ) (ロ)で得られた試料を直ちに室温20±2℃、湿度65±2%RHの部屋に放置し、1時間後の重量を1mg単位で測定する。
(ニ)上記で得られた重量を下記式にて計算し、残存水分率を算出する。
残存水分率(%)=(A1−A0)/A0×100
式中、A0は(イ)で得られた立体編物の重量(g)、A1は(ハ)で得られた立体編物の重量(g)である。
【0014】
(3)快適性評価
男性5名、女性5名の計10名に、それぞれ実施例1〜5、比較例1〜4を体験してもらい、その時の蒸れ感を3段階で評価してもらい、その10名の総合点で快適性を判定した。
3段階評価
○:快適(10点)
△:普通(5点)
×:不快(0点)
総合点評価
80〜100点:快適
30〜 75点:普通
0〜 25点:不快
【0015】
【参考例1】
立体編物の製編
立体編物A:6枚筬を装備した18ゲージ、釜間5.6mmのダブルラッシェル機を用い、中間に位置する二枚の筬(L3、L4)から、連結糸として200dtexのナイロン6モノフィラメント糸を供給し、編機前面に位置する二枚の筬(L1、L2)から表編地用糸として、167dtex/48fのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント異型断面糸(商標旭化成テクノファイン)の仮撚加工糸を、編機背面に位置する二枚の筬(L5、L6)から、裏編地用糸として167dtex/48fのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸をL1、L3、L5ガイドに1イン1アウト、L2、L4、L6に1アウト1インの配列で供給した。打ち込み20.7コース/2.5cmに設定して、以下に示す編組織の表裏メッシュの立体編物を得た。
【0016】
得られた立体編物を70℃で精練後、 幅出し熱セット(180℃)した後、さらに界面活性剤(ナイスポール(登録商標)PR−99、日華化学(株)製)2%水溶液に浸漬して吸水加工を施した。得られた立体編物の性量は、厚み4.3mm、27.0コース/2.5cm、13.0ウエール/2.5cmであった。
【0017】
(編組織)
L1:4644/4244/4644/4244/4644/4222/2022/2422/2022/2422/2022/2444/
L2:2022/2422/2022/2422/2022/2444/4644/4244/4644/4244/4644/4222/
L3:6868/6464/6868/2020/6868/6464/4242/4646/4242/810810/4242/4646/
L4:4242/4646/4242/810810/4242/4646/6868/6464/6868/2020/6868/6464/
L5:4446/4442/4446/4442/4446/4442/2220/2224/2220/2224/2220/2224/
L6:2220/2224/2220/2224/2220/2224/4446/4442/4446/4442/4446/4442/
【0018】
立体編物B:編機前面に位置する二枚の筬(L1、L2)から、表編地用糸として167dtex/48fのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸の仮撚加工糸を使用した以外は、立体編物Aと同様の方法で編み立て、幅出し熱セット、吸水加工を施した。得られた立体編物の性量は、厚み4.3mm、27.5コース/2.5cm、12.5ウエール/2.5cmであった。
【0019】
立体編物C:6枚筬を装備した22ゲージ、釜間3.4mmのダブルラッシェル機を用い、中間に位置する二枚の筬(L3、L4)から、連結糸として56dtexのナイロン6モノフィラメント糸を供給し、編機前面に位置する二枚の筬(L1、L2)から、表編地用糸として110dtex/60fのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント異型断面糸(テクノファイン(登録商標)、旭化成(株)製)の仮撚加工糸を、編機背面に位置する二枚の筬(L5、L6)から、裏編地用糸として110dtex/36fのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸をL1、L3、L5ガイドに1イン1アウト、L2、L4、L6に1アウト1インの配列で供給して、打ち込み20.7コース/2.5cmに設定して、以下に示す編組織の表裏メッシュの立体編物を得た。
【0020】
得られた立体編物を70℃で精練後、 幅出し熱セット(180℃)した後、さらに界面活性剤(ナイスポール(登録商標)PR−99、日華化学(株)製) 2%水溶液に浸漬して吸水加工を施した。得られた立体編物の性量は、厚み2.4mm、28.0コース/2.5cm、17.0ウエール/2.5cmであった。
【0021】
(編組織)
L1:2022/2444/4644/4222/
L2:4644/4222/2022/2444/
L3:2020/2424/4646/4242
L4:4646/4242/2020/2424/
L5:2220/2224/4446/4442/
L6:4446/4442/2220/2224/
【0022】
立体編物D:編機前面に位置する二枚の筬(L1、L2)から表編地用糸として、110dtex/36fのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸を使用した以外は、立体編物Cと同様の方法で編み立て、幅出し熱セット、吸水加工を施した。得られた立体編物の性量は、厚み2.4mm、29コース/2.5cm、17ウエール/2.5cmであった。
立体編物E:編機前面に位置する二枚の筬(L1、L2)から、表編地用糸として綿番手30番単糸の綿糸を使用した以外は、立体編物Cと同様の方法で編み立て、幅出し熱セット加工を施した。得られた立体編物の性量は、厚み2.4mm、28コース/2.5cm、17ウエール/2.5cmであった。
【0023】
立体編物F:5枚筬を装備した22ゲージ、釜間4.2mmのダブルラッシェル機を用い、中間に位置する二枚の筬(L3、L4)から、連結糸として56dtexのナイロン6モノフィラメント糸を供給し、編機前面に位置する二枚の筬(L1、L2)から、表編地用糸として110dtex/60fのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント異型断面糸(テクノファイン(登録商標)、旭化成(株)製)の仮撚加工糸を、編機背面に位置する一枚の筬(L5)から、裏編地用糸として110dtex/36fのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸をそれぞれL1、L3のガイドに2イン2アウト、L2、L4のガイドに2アウト2インの配列で供給し、L5のガイドにはオールインの配列で供給した。打ち込み33.0コース/2.5cmの設定で、以下に示す編組織の表裏メッシュの立体編物を得た。
【0024】
得られた立体編物を70℃で精練後、 幅出し熱セット(180℃)した後、さらに界面活性剤(ナイスポール(登録商標)PR−99、日華化学(株)製) 2%水溶液に浸漬して吸水加工を施した。得られた立体編物の性量は、厚み3.1mm、41.0コース/2.5cm、20.0ウエール/2.5cmであった。
【0025】
(編組織)
L1:2022/4644/2022/4666/810 88/6466/810 88/6444
L2:810 88/6466/810 88/6444/2022/4644/2022/4666/
L3:2020/4646/2020/4646/810 810/6464/810 810/6464/
L4:810 810/6464/810 810/6464/2020/4646/2020/4646/
L5:2220/2224/
【0026】
立体編物G:編機の中間に位置する二枚の筬(L3、L4)から連結糸として、56dtexのポリトリメチレンテレフタレートモノフィラメント糸を使用した以外は、立体編物Fと同様の方法で編み立て、幅出し熱セット、吸水加工を施した。得られた立体編物の性量は、厚み3.1mm、41.0コース/2.5cm、20ウエール/2.5cmであった。
【0027】
立体編物H:編機前面に位置する二枚の筬(L1、L2)から、表編地用糸として110dtex/36fのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸と110dtex/60fのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント異型断面糸(テクノファイン(登録商標)、旭化成(株)製)の仮撚加工糸を、前者を4本に対し、後者を1本の割合で使用した以外は、立体編物Fと同様の方法で編み立て、幅出し熱セット、吸水加工を施した。得られた立体編物の性量は、厚み3.1mm、41.0コース/2.5cm、20ウエール/2.5cmであった。
立体編物A〜Hの構成、吸水高さ及び残存水分率を表1に示す。
【0028】
参考例1
立体編物A一枚を使用して、幅1m×長さ2mのベットパットを作成し、通常の布団の上にテクノファイン((登録商標)、旭化成(株)製)を使用した側を身体と接触する側にくるように乗せて就寝テストしたところ、10人中8人が蒸れ感もなく快眠できたと答えた。総合点でも90点であった。
この立体編物Aを市販の自動車の運転席シート表面に乗せた上で長時間運転テストしたところ、10人中6人が蒸れ感もなく快適との評価であった。総合点でも80点であった。
【0029】
【実施例
立体編物Bと立体編物Cをそれぞれサイズ幅1m×長2mに裁断し、立体編物Cのテクノファイン((登録商標)、旭化成(株)製)を使用した側が身体と接触する側(外側)にくるように重ねた後、周囲部を縫製したベットパットを作成した。通常の布団の上にテクノファイン((登録商標)、旭化成(株)製)を使用した側を身体と接触する側にくるように乗せて就寝テストしたところ、10人中9人が蒸れ感もなく快眠できたと答えた。総合点でも95点であった。
【0030】
このベットパットを市販の自動車の運転席シートの形状に合せて裁断し、周囲部を縫製したのち、自動車の運転席シート表面に乗せた上で長時間運転テストしたところ、10人中9人が蒸れ感もなく快適との評価であった。総合点でも95点であった。
【0031】
【実施例
立体編物Aと立体編物Bをそれぞれ幅1m×長2mに裁断し、立体編物Aのテクノファイン((登録商標)、旭化成(株)製)を使用した側が身体と接触する側(外側)にくるように重ねた後、周囲部を縫製したベットパットを作成し、通常の布団の上にテクノファイン((登録商標)、旭化成(株)製)を使用した側を身体と接触する側にくるように乗せて就寝したところ、10人中9人が蒸れ感もなく快眠できたと答えた。総合点でも95点であった。
さらに、このベットパットを市販の自動車の運転席シートの形状に合せて裁断し、周囲部を縫製したのち、自動車の運転席シート表面に乗せた上で長時間運転テストしたところ、10人中7人が蒸れ感もなく快適との評価であった。総合点でも85点であった。
【0032】
【実施例
立体編物Bと立体編物Fをそれぞれサイズ幅1m×長2mに裁断し、立体編物Fのテクノファイン((登録商標)、旭化成(株)製)を使用した側が身体と接触する側(外側)にくるように重ねた後、周囲部を縫製したベットパットを作成し、通常の布団の上にテクノファイン((登録商標)、旭化成(株)製)を使用した側を身体と接触する側にくるように乗せて就寝したところ、10人中8人が蒸れ感もなく快眠できたと答えた。総合点でも95点であった。
このベットパットを市販の自動車の運転席シートの形状に合せて裁断し、周囲部を縫製したのち、自動車の運転席シート表面に乗せた上で長時間運転テストしたところ、10人中9人が蒸れ感もなく快適との評価であった。総合点でも95点であった。
【0033】
【実施例
立体編物Bと立体編物Gをそれぞれサイズ幅1m×長2mに裁断し立体編物Gのテクノファイン((登録商標)、旭化成(株)製)を使用した側が身体と接触する側(外側)にくるように重ねた後、周囲部を縫製したベットパットを作成し、通常の布団の上にテクノファイン((登録商標)、旭化成(株)製)を使用した側を身体と接触する側にくるように乗せて就寝したところ、10人中8人が蒸れ感もなく快眠できたと答えた。総合点でも90点であった。
このベットパットを市販の自動車の運転席シートの形状に合せて裁断し、周囲部を縫製したのち、自動車の運転席シート表面に乗せた上で長時間運転テストしたところ、10人中9人が蒸れ感もなく快適との評価であった。総合点でも95点であった。
【0034】
参考例2
立体編物Gと綿シーツ及び10mm厚みのコットン綿をそれぞれサイズ幅1m×長2mに裁断した後、立体編物Gと綿シーツの間にコットン綿を挟む形でキルティングを施した。この時、立体編物Gのテクノファイン((登録商標)、旭化成(株)製)を使用した側が身体と接触する側(外側)にくるように重ねた。さらに周囲部を縫製したベットパットを作成し、通常の布団の上にテクノファイン((登録商標)、旭化成(株)製)を使用した側を身体と接触する側にくるように乗せて就寝したところ、10人中9人が蒸れ感もなく快眠できたと答えた。総合点でも95点であった。
【0035】
【比較例1】
通常の布団の上に、立体編物を全く敷かない状態で就寝したところ、10人中2人が蒸れ感があり、非常に寝苦しいとの評価であった。快眠できたと答えた人も僅か1人であった。総合点でも45点であった。
市販の自動車の運転席シート表面に立体編物を敷かない状態で長時間運転テストしたところ、10人中7人がお尻の蒸れ感を訴えた。総合点でも15点であった。
【0036】
【比較例2】
立体編物Bを使用して幅1m×長さ2mのベットパットを作成し、通常の布団の上に乗せて就寝したところ、比較例1の時のように不快感を訴えた人はいなかったが、快適と答えた人も2人にとどまり、総合点でも60点であった。
このベットパットを市販の自動車の運転席シートの形状に合せて裁断し、周囲部を縫製したのち、自動車の運転席シート表面に乗せた上で長時間運転テストしたところ、10人中4人が蒸れ感もなく快適との評価であったが、総合点では70点であった。
【0037】
【比較例3】
立体編物Bと立体編物Dをそれぞれサイズ幅1m×長2mに裁断した後、重ねて周囲部を縫製したベットパットを作成し、通常の布団の上に立体編物Dが身体と接触する側にくるように乗せて就寝したところ、10人中3人が蒸れ感もなく快眠できたと答えたものの、総合点では65点であった。
このベットパットを市販の自動車の運転席シートの形状に合せて裁断し、周囲部を縫製したのち、自動車の運転席シート表面に乗せた上で長時間運転テストしたところ、10人中5人が蒸れ感もなく快適との評価であったが。総合点でも75点であった。
【0038】
【比較例4】
立体編物Bと立体編物Eをそれぞれサイズ幅1m×長2mに裁断した後、重ねて周囲部を縫製したベットパットを作成し、通常の布団の上に立体編物Eの綿糸を使用した側が身体と接触する側(外側)にくるように重ねた後、周囲部を縫製したベットパットを作成し、通常の布団の上に綿糸を使用した側を身体と接触する側にくるように乗せて就寝したところ、10人中4人が蒸れ感もなく快眠できたと答えたが、総合点では70点であった。
【0039】
このベットパットを市販の自動車の運転席シートの形状に合せて裁断し、周囲部を縫製したのち、自動車の運転席シート表面に乗せた上で長時間運転テストしたところ、10人中5人が蒸れ感もなく快適との評価であったが、総合点では70点であった。
【0040】
【比較例5】
立体編物Bと立体編物Hをそれぞれサイズ幅1m×長2mに裁断した後、重ねて周囲部を縫製したベットパットを作成し、通常の布団の上に立体編物Hが身体と接触する側にくるように乗せて就寝したところ、10人中4人が蒸れ感もなく快眠できたと答えたものの、総合点では70点であった。
このベットパットを市販の自動車の運転席シートの形状に合せて裁断し、周囲部を縫製したのち、自動車の運転席シート表面に乗せた上で長時間運転テストしたところ、10人中4人が蒸れ感もなく快適との評価であったが、総合点では70点であった。
以上のベットパット及び自動車運転席シートの、快眠性及び快適性を表2及び表3に示す。
【0041】
【表1】
Figure 0003943011
【0042】
【表2】
Figure 0003943011
【0043】
【表3】
Figure 0003943011
【0044】
【発明の効果】
本発明のクッション材は、立体編物の吸水高さ及び残水分率を規定すること、さらには、立体編物に使用する繊維に吸水性・速乾性に優れた素材を使用することにより、快適性に優れた寝具材、ベッドパット、乗物用シート等が得られる。

Claims (1)

  1. 表裏編面を構成する糸と、該表裏編面を連結する連結糸とから編成された立体編物を複数枚組み合わせて構成されたクッション材、又は該立体編物複数枚と他のクッション素材とを組合せて構成されたクッション材であって、身体と接触する面を構成する立体編物の表を構成する糸の一部又は全部に、ポリエチレンテレフタレート異型断面糸が使用されており、該立体編物の吸水高さが80.0mm以上、かつ、残存水分率が4.0wt%以下であることを特徴とするクッション材。
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