JP2007195777A - クッション材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 表裏二層の編地と、該二層の編地を連結する連結糸から構成された立体編物からなる、表面材を持ったクッション材であって、この表面材の総カバーファクターが650以上1550以下であって、表面の編地を構成する糸条の単繊維太さが0.1dtex以上、1.5dtex以下であり、かつその表面の編地面が起毛されていることを特徴とする表面ソフト風合いクッション材。
【選択図】なし
Description
表裏二層の編地と、該二層の編地を連結する連結糸から構成された立体編物からなる表面材を持ったクッション材であって、該表面材の総カバーファクターが650以上、1550以下であって、表面の編地を構成する糸条の単繊維太さが0.1dtex以上、1.5dtex以下であり、かつその表面の編地面が起毛されていることを特徴とするクッション材。
本発明の立体編物の表面(肌が直接触れる面)に使用する繊維素材としては、綿、麻、絹、ウール等の天然繊維、キュプラ、レーヨン、精製セルロース繊維、アセテート(ジまたはトリアセテート)等のセルロース系繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系繊維、W型等の異型断面糸や吸湿性や吸水性を改質したポリエステル系、ポリアミド系等合成繊維等のいずれのものでもよい。繊維の断面形状は、丸型、三角、L型、T型、Y型、W型、八葉型、偏平、ドッグボーン型等の多角形型、多葉型、中空型や不定形があり、繊維の形態も、原糸(未加工糸)、紡績糸、有撚糸、仮撚加工糸、流体噴射加工糸等いずれのものを採用してもよく、マルチフィラメント糸で、これらの素材及び又は断面や形態の異なる二種以上を交絡、交撚、複合仮撚加工、交編等の公知の複合手段で混用して用いてもよい。
一方、裏面(肌に接触しない面)の編地については特に制限は無く、表面の編地と同様の繊維素材、断面、形態のものを用いることができる。
又、立体編物は、表裏の少なくとも一方の編地のタテ方向及び/又はヨコ方向に挿入糸(モノフィラメント糸及び又はマルチフィラメント糸)が直線状に挿入されていてもよい。
立体編物の着色方法は、未着色の糸をかせやチーズ状で糸染めする方法(先染め)、紡糸前の原液に顔料、染料等を混ぜて着色する方法(原液着色)、立体編物状で染色したりプリントする方法等によって着色することができる。
仕上げ加工後の立体編物は、融着、縫製、樹脂加工等の手段で端部を処理したり、熱成形等により所望の形状にして用いることができる。
総カバーファクター(TCF)=コースカバーファクター(CCF)+ウェールカバーファクター(WCF)
但し、コースカバーファクター(CCF)=(コース数;本/2.54cm)×(表面の編地を構成する糸条の太さ;dtex)1/2
ウェールカバーファクター(WCF)=(ウェール数;本/2.54cm)×(表面の編地を構成する糸条の太さ;dtex)1/2
ここで、表面の編地を構成する糸条の太さとは、表面の編地2.54cm平方(6.45cm2)の面積中に存在する編目を構成する糸条の太さをいう。例えば2枚筬から同一の針に2本の表糸が供給されて一つの編目を構成する場合は、2本の表糸の太さを合計した太さをいう。
上記記載の最大開孔面積の範囲は、表面を開孔のない編構造とするか、あるいは、8コースリピート以下のメッシュ構造とすることで達成できる。
本発明に用いられる評価方法は以下の通りである。
(イ)2cm角の評価生地に水0.5mlを含ませ、被験者の上腕内側部に貼り付ける。この時、製品となったときに肌接触面となる面を肌側となるようにし、幅1cm、長さ4〜6cmの絆創膏2枚で十字になるように固定する。上半身は綿100%の半袖Tシャツを着用し、サンプル貼り付け部に袖が触れないようにする。評価生地を貼り付けた状態で、気温35±2℃、湿度70±5%RH環境下で6時間臥床する。その後の感覚的な皮膚刺激の有無を確認し、更にサンプルを取り除き30分安静後の皮膚の状態変化を観察する。
(ロ)上記評価を5名の被験者について実施し、平均点で評価した。採点基準は、下記の通りである。
3点:かゆみ等の刺激を感じず、皮膚の変化はない
2点:かゆみ等の刺激を感じるが、皮膚の変化はない
1点:かゆみ等の刺激を感じ、かつ、皮膚に発赤等の変化が見られた
(ハ)同様にして、使用時の風合い(ソフト感)を、下記基準で評価した。
◎ :ソフト感が極めて優れている
○ :ソフト感に優れる
△ :ソフト感が若干劣る
× :風合いがかたく、ソフト感を感じない。
立体編物A:6枚筬を装備した22ゲージ、釜間4.2mmのダブルラッセル編機を用い、表面の編地を形成する2枚の筬(L1、L2)から167dtex/144f(単繊維太さ1.16dtex)の丸断面のポリエチレンテレフタレート系繊維の仮撚加工糸(一般市販のテトロン仮撚加工糸、180℃乾熱収縮率:3%)をいずれもオールインの配列で供給し、裏面の編地を形成する2枚の筬(L5、L6)からも同一の仮撚加工糸をいずれも3イン1アウトの配列で供給し、連結糸を形成するL3の筬から56dtexのナイロン66繊維モノフィラメント糸(180℃乾熱収縮率:18%)をオールインの配列で供給して、表面の編地の密度が33.3コース/2.54cm、24.8ウェール/2.54cmの立体編物の生機を下記組織で編成した。
L2:2022/4644/
L3:0220/2002/
L5:4420/2224/2220/2242/4468/6664/6668/6646/
L6:4468/6664/6668/6646/4420/2224/2220/2242/
得られた生機をプレヒートセットして精練後、再度ヒートセット後にサンドペーパーによるバフ起毛にて編地表面を起毛させて、厚み3.5mmの立体編物を得た。得られた立体編物は、表面の編地が平坦な組織で、裏面の編地がメッシュ組織であり、表面の編地密度は、35コース/2.54cm、22ウェール/2.54cmであった。
L2:2422/2022/
L3:0220/2002/
L5:4420/2224/2220/2242/4468/6664/6668/6
646/
L6:4468/6664/6668/6646/4420/2224/2220/2
242/
得られた生機をプレヒートセットして精練後、再度ヒートセットした後にサンドペーパーによるバフ起毛にて編地表面を起毛させてバフ、厚み3.1mmの立体編物を得た。
得られた立体編物の表面の編地密度は、41.0コース/2.54cm、20.0ウェール/2.54cmであった。
上記立体編物Aの表面の皮膚刺激性を評価した結果、2.5点と優れたソフト風合いのクッション材が得られた。この立体編物を表面材として使用したクッション材に、発汗する環境下で3時間着座しても、皮膚の刺激は全く感じられず、非常に快適なものであった。
上記立体編物Bの表面の皮膚刺激性を評価した結果、2.8点と極めて優れたソフト風合いのクッション材が得られた。
表編地用糸の繊度を56dtex/60f(単繊維太さ0.93dtex)とした以外は、立体編物Aと同様に編成し加工して得られた立体編物について表面の皮膚刺激性を評価した結果、1.7点と若干ソフト風合いの劣ったクッション材が得られた。これは、総カバーファクターが範囲外の603であるためである。
立体編物Aと同様に編成し、仕上げ加工密度を変えて、表面の編地密度を50コース/2.54cm、45ウエル/2.54cmにて仕上げサンドペーパーによるバフ起毛加工を施した。この立体編物について表面の皮膚刺激性を評価した結果、1.1点と風合いの硬いクッション材が得られた。これは、総カバーファクターが範囲外の1736であるためである。
表編地用糸の繊度を167dtex/2016f(単繊維太さ0.08dtex)とした以外は、立体編物Aと同様に編成し、加工して得られた立体編物について、表面の皮膚刺激性を評価した結果、2.1点とソフト風合いのクッション材が得られたが、表面の品位が不良で、特に表面糸の毛玉状の欠点が多発した、商品性に劣る立体編地であった。これは、単繊維太さが範囲外のためである。
表編地用糸の繊度を167dtex/96f(単繊維太さ1.74dtex)とした以外は、立体編物Aと同様に編成し、加工して得られた立体編物について表面の皮膚刺激性を評価した結果、1.5点と、風合いの硬いクッション材が得られた。これは、単繊維太さが範囲外のためである。
立体編物Aと同様に編成し、加工を施し、サンドペーパーによるバフ起毛加工を施さずに仕上げて得られた立体編物について、表面の皮膚刺激性を評価した結果、2.1点と若干ソフトな風合いの劣ったクッション材が得られた。これは、起毛加工を施さなかったためである
Claims (1)
- 表裏二層の編地と、該二層の編地を連結する連結糸から構成された立体編物からなる表面材を持ったクッション材であって、該表面材の総カバーファクターが650以上、1550以下であって、表面の編地を構成する糸条の単繊維太さが0.1dtex以上、1.5dtex以下であり、かつその表面の編地面が起毛されていることを特徴とするクッション材。
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JP2006018612A JP2007195777A (ja) | 2006-01-27 | 2006-01-27 | クッション材 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007195777A true JP2007195777A (ja) | 2007-08-09 |
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JP2006018612A Pending JP2007195777A (ja) | 2006-01-27 | 2006-01-27 | クッション材 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009235600A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-10-15 | Teijin Fibers Ltd | 立毛経編地の製造方法および立毛経編地および内装材 |
JP2018040082A (ja) * | 2016-09-08 | 2018-03-15 | セーレン株式会社 | 立体経編地 |
WO2023058578A1 (ja) * | 2021-10-04 | 2023-04-13 | 旭化成株式会社 | 立体編物を含む表皮材 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005007945A1 (de) * | 2003-07-21 | 2005-01-27 | Lenzing Aktiengesellschaft | Verwendung einer cellulosischen stapelfaser der gattung lyocell als füllfaser |
JP2005137894A (ja) * | 2003-10-14 | 2005-06-02 | Asahi Kasei Fibers Corp | ベッドシーツ |
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2006
- 2006-01-27 JP JP2006018612A patent/JP2007195777A/ja active Pending
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WO2023058578A1 (ja) * | 2021-10-04 | 2023-04-13 | 旭化成株式会社 | 立体編物を含む表皮材 |
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