JP6429065B2 - 下敷材 - Google Patents

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Description

本発明は、モノフィラメント糸を用いた立体構造編物を使用した下敷材において、風合いが柔らかな縁部カバー材で、連結糸(特にモノフィラメント糸)の突き抜けを防止される下敷材に関するものである。
立体構造編物は、高い通気性とクッション性を併せ持つことから、発泡ポリウレタンや中綿にかわり、椅子張り材、クッション材、座布団並びに寝具材等の身体(例えば、臀部、背、膝、身体全体など)の下に宛がう下敷材に利用されてきた。これらの下敷材を工業的に製造する際には、前記立体構造編物を大判の状態から裁断して利用する。このとき、裁断工程において、切り口から立体構造編物の表地組織と裏地組織を繋ぐ連結糸が飛び出してしまうため、このまま下敷材として使用すると、飛び出した連結糸が肌に触れ、快適に下敷材を使用することができないという問題があった。そのため通常、下敷材に立体構造編物を用いる場合には、立体構造編物を中材とし、該立体構造編物(中材)の外周に、連結糸の飛び出しを防止するために、縁部カバー材が被覆されている。
立体構造編物をこのような敷き材やクッション材等の下敷材として使用する場合は、立体構造編物が十分なクッション性を発揮するように、立体構造編物の表裏面となる表地組織と裏地組織を構成する糸、及び該表地組織と該裏地組織を連結する連結糸には、単糸繊度が15〜1500dtex程度のモノフィラメント糸が単体で、若しくはモノフィラメントを複数本撚り合わせた撚糸体が使用されている。しかしながら、モノフィラメント糸は非常に剛性が高いため、製品にしたときに、特に縁部カバー材を突き抜けて外部へ飛び出すという課題があった。この飛び出したモノフィラメント糸は身体の肌面にあたると、使用者が違和感を感じたり、使用者の皮膚を刺激したり、身体を傷つけることがあり、大変危険であった。
このようなモノフィラメント糸の飛び出しの問題に対処した例として、例えば、特許文献1には、クッション材(立体編物等)の外周を、縁部カバー材にて縫製処理し、且つ、その縁部カバー材のミシン針(オルガン株式会社製TV×7#19)突き刺し強力を0.5〜20Nとしたクッション材の例が記載されている。
特開2006−304969号公報
一方で、寝具や椅子張り等のクッション材には、寝心地や座り心地を良くするために、体圧分散性を重視して、圧縮時には接触する物体の形状に沿って自由に変形しながらも、除重時には適度な復元性を有すること(このような性質を、「圧縮弾性」と称する)が要求されている。また使用時の快適性を高めるためには、下敷材を柔らかく仕上げる必要がある。そこで本発明者らは、圧縮弾性に優れ、且つ、より柔らかな下敷材を製造するために、前述した文献に記載される発明について検討した。
しかし、前述した特許文献1で用いられる縁部カバー材では、密度が高い織物であったり、更には合成樹脂が付与された織物であるため、下敷材の風合が非常に硬くなってしまい、下敷材を柔らかく仕上げることが難しかった。またこのような縁部カバー材では、地部の柔らかい立体構造編物を下敷材の中材として用いた場合に、縁部カバー材と地部の硬さが異なるため、使用時に縁部カバー材に触れると違和感があったり、身体が縁部に擦れて異物感を感じやすく、寝心地や座り心地が悪くなるといった問題があった。
このような状況下、本発明は、圧縮弾性に優れ且つ柔らかな立体構造編物を下敷材の中材として使用しながらも、縁部カバー材に触れても硬さの違いに違和感を感じることなく、しかも立体構造編物の連結糸が外部に突き抜けにくく、柔らかな風合いを有する下敷材を提供することを課題として掲げた。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、立体構造編物を縁部カバー材で縁取った下敷材において、該立体構造編物の厚みが1.5〜50mmであり、且つ、厚みが0.5〜6mmのパイル編物を縁部カバー材として使用することにより、柔らかな風合いを有する上、クッション性と快適性に優れ、しかも繰り返し使用しても、縁部カバー材から連結糸として用いられるモノフィラメント糸の突き抜けが抑制される下敷材が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明に係る下敷材は、立立体構造編物の縁部をカバー材で被覆してなる下敷材であって、前記立体構造編物は、表地組織と裏地組織、及び該表地組織と該裏地組織とを連結する連結糸から構成され、該立体構造編物100質量%中に、前記連結糸の一部又は全部として繊度が10〜360dtexのモノフィラメント糸を1〜75質量%有し、該立体構造編物の厚みが1.5〜50mmであり、且つ前記縁部カバー材は、厚みが0.5〜6mmのパイル編物からなることを特徴とする。前記縁部カバー材のパイルを構成する糸のランナー長は、200〜380cmであり、ループ密度が1,140〜3,250個/(2.54cm)であることが好ましい。また、前記縁部カバー材における起毛されたパイル部分の厚みが0.1〜5mmであり、仕事量WCが0.2〜0.8gf・cm/cmであることがより好ましい。
本発明によれば、立体構造編物の厚みが1.5〜50mmであり、且つ、厚みが0.5〜6mmのパイル編物を縁部カバー材として使用することにより、柔らかな風合いを有する上、クッション性と快適性に優れ、しかも繰り返し使用しても、縁部カバー材から連結糸として用いられるモノフィラメント糸の突き抜けが抑制される寝具材、座布団、椅子張り材等に好ましく使用できる、クッション性と快適性に優れた下敷材(クッション材)が得られる。
本発明の下敷材の一例を示す斜視断面図である。 実施例の欄における立体構造編物の組織1(ダブルラッセル)の編組織を表すものである。 実施例の欄における立体構造編物の組織2(ダブルラッセル)の編組織を表すものである。 実施例の欄における縁部カバー材の組織3(フレンチパイル)の編組織を表すものである。 実施例の欄における縁部カバー材の組織4(フレンチパイル)の編組織を表すものである。 圧縮時の特性(LC、WC、RC)を求める際に使用するグラフである。
<下敷材>
図1は、本発明の下敷材の一例を示す斜視断面図である。図1に示すように、本発明に係る下敷材1は、立体構造編物7を下敷材の中材とし、該立体構造編物7(中材)を縁部カバー材3で被覆した構成を有している。前記立体構造編物7は、表裏地組織と、該表地組織と該裏地組織とを連結する連結糸2から構成される。そして本発明では、前記立体構造編物7として、1.5〜50mmの厚みを有する材料を用い、前記縁部カバー材3として、0.5〜6mmの厚みを有するパイル編物を使用する点に特徴を有する。このように、立体構造編物として、所定の厚みを有する材料を用いることで、圧縮弾性に優れる下敷材を製造することが可能となる。また、立体構造編物を適度な厚みを有するパイル編物からなる縁部カバー材で縁取れば、剛性の高いモノフィラメント糸を立体構造編物7の連結糸2として使用した場合であっても、該モノフィラメント糸が、外周縁部を突き抜けて外部へ飛び出すことを抑制できる。特に、パイル編物は柔らかな風合いを有するため、地部の柔らかな立体構造編物を使用した場合でも、縁部カバー材と地部の硬さのバランスを保つことができ、使用感のよい下敷材となる。
また、立体構造編物7は、開口部4を有していることが好ましい。この図1は、立体構造編物7の表地組織がメッシュ組織である例を示すものであるが(表編地面5)、このように開口部4を有する編地を用いると、通気性が向上し、ムレを防止して快適に使用することができる。以下、各構成について詳述する。
<立体構造編物>
本発明の下敷材に供する立体構造編物は、表編地面から垂直に圧縮したときに、柔らかく沈み込み、且つ、戻りの反発も少ない、低反発性の圧縮弾性を有する編物である。そして、この立体構造編物は、表裏の地組織と、その両組織を連結する連結糸から構成されている。
立体構造編物は、図1に示す表地組織(表編地面5)もしくは裏地組織(裏編地面6)のうちいずれか一方、又は表編地面5及び裏編地面6の両方を、網状のメッシュ組織や柄組織にすることが好ましい。前記「柄組織」とは、ハニカム柄、ダイヤ柄、格子柄、円形柄等の開口部が柄模様の編地を意味する。立体構造編物の表裏編地面の少なくとも一方をこのような通気性に優れた組織とすることで、長時間着座したときや、就寝時のムレ感を軽減できる。
このような立体構造編物は、2列の針列を有するダブルラッセル機、ダブル丸編機等で編成できる。表裏の地組織(編地)は特に限定されるものではないが、メッシュ編地、マーキゼット編地等のように、開口部(好ましくは複数の開口部)を有する編地を用いると、通気性が向上するため好ましい。また、表裏編地は、表編地面と裏編地面が、同じ編組織であっても、異なる編組織であってもよい。
立体構造編物の通気度に影響を与えるファクターとして、例えば、<立体構造編物の表編地面の開口部面積>が挙げられる。立体構造編物の表編地面の開口部面積は、例えば、立体構造編物100cm当たり5〜70cmが好ましく、より好ましくは7〜40cmであり、更に好ましくは10〜30cmである。開口部の面積が下限値を下回ると、立体構造編物の通気性が阻害され、開口部を設けることによるムレ防止機能が充分に発揮されない虞がある。また、上限値を超えると、身体の一部が開口部に引っかかったり、縁部カバー材の縫製が難しくなったりする。更に、縁部カバー材を縫製した箇所の強度が不十分になり、形態が安定しない虞がある。
更に、立体構造編物の開口部一個あたりの面積が、0.5〜30mmであることが好ましく、より好ましくは1〜15mmであり、更に好ましくは2〜10mmである。開口部一個あたりの面積が下限値を下回ると、立体構造編物の通気性が悪くなり、ムレ感軽減効果が低下する虞がある。また、開口部一個あたりの面積が上限値を超えると、開口部が大きすぎるため、身体の一部が開口部に引っかかったり、縁部カバー材の縫製が難しくなったり、縁部カバー材を縫製した箇所の強度が不十分になる虞がある。
立体構造編物の厚みは、1.5〜50mmであり、より好ましくは2〜30mmであり、更に好ましくは3〜20mmであり、特に好ましくは4〜10mmである。立体構造編物の厚みが1.5mmを下回ると、薄すぎるために十分な通気性とクッション性が得られず、使用時に底ツキ感を感じ易くなるため好ましくない。また、立体構造編物の厚みが50mmを超えると、下敷材が重くなるだけでなく、編地の生産性が悪くなり、製造に高いコストを要するため経済的ではない。
次に、立体構造編物の表裏編地面について詳述する。立体構造編物の表裏編地面に使用される糸を構成する繊維の種類は特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、ポリ乳酸繊維、ポリアリレート等のポリエステル繊維;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド繊維;ポリアクリロニトリル、ポリアクリロニトリル−塩化ビニル共重合体等を原料とするアクリル繊維;木綿、麻、毛、絹等の天然繊維;レーヨン、ポリノジック、キュプラ、レヨセル等の再生繊維;等を使用することができる。中でも、摩耗に強い、ポリエステル繊維やポリアミド繊維が好ましく、特にポリエチレンテレフタレート繊維、ナイロン6、ナイロン66が好ましい。
また、立体構造編物の表裏編地面に使用される糸を構成する繊維の断面形状も限定されるものではなく、丸型;三角、L型、T型、Y型、W型、四つ葉型、八つ葉型、扁平、ドッグボーン型等の多角形型;多葉型、中空型、等の形状も使用できる。入手が容易であることから、例えば、前記繊維の断面形状は、丸型が好ましい。また、より柔らかな風合いを得るために、前記繊維としては扁平断面形状の繊維であったり、1dtex未満のマイクロファイバーを用いてもよい。更に夏用の寝具や椅子張り等のインテリア用途には、無撚り又は甘撚の扁平断面繊維を用いると弾発性の柔らかさと、接触冷感の両方の効果が得られるため、好ましい。
立体構造編物の表裏編地面に使用される繊維は、例えば、合成繊維が1本のみの糸であっても、マルチフィラメントであってもよく、紡績糸であってもよい。また、連結糸は、長繊維のみで構成されていてもよく、短繊維のみで構成されていてもよく、長繊維と短繊維の複合糸であってもよい。1本のマルチフィラメントを構成する繊維の本数は、例えば、10〜100本が好ましく、より好ましくは20〜80本であり、更に好ましくは30〜60本である。1本のマルチフィラメントにおける繊維の本数が前記範囲内であれば、複数の繊維で下敷材にかかる圧力を分散できるため、強度の高い下敷材が得られる。
また、前記マルチフィラメントの繊度は、例えば、50〜330dtexが好ましく、より好ましくは60〜220dtexである。繊度が前記範囲内であれば、強度に優れた下敷材が得られるため好ましい。
なお、編地を構成する繊維は、表編地面と裏編地面で、同じものであっても、異なっていてもよい。例えば、裏編地面におけるマルチフィラメントの繊度を、表編地面におけるマルチフィラメントの繊度よりも高くしておくと、下敷材を使用する際、使用者に直接触れる表編地面の風合いを柔らかくしながら、例えば、寝返りをうったり、立体構造編地の上で動き回ったときの立体構造編地の保形性を高めることも可能である。
次いで、立体構造編物に使用する連結糸について説明する。立体構造編物は、繊度の太いモノフィラメント糸を一本の糸として編物中に含むことが重要である。特に、前記モノフィラメント糸は、連結糸の一部又は全部に用いられることが好ましい。このように連結糸に太繊度のモノフィラメント糸を使用することにより、立体構造編物の圧縮弾性が維持でき、且つ、立体構造編物の通気性を高く維持し易くなる。
前記モノフィラメント糸の単糸繊度は、10〜360dtexであり、より好ましくは15〜200dtexであり、更に好ましくは20〜150dtexである。モノフィラメント糸の単糸繊度が前記範囲内であれば、適度な圧縮弾性を有し、且つ、通気度の高い立体構造編物が得られるため好ましい。一方、モノフィラメント糸の繊度が10dtexを下回ると、繊維の曲げ剛性が十分でなく、立体構造編物の圧縮弾性が低下しやすくなってしまい、表編地面と裏編地面間に存在する空間を維持することが困難になる場合がある。また、圧縮弾性が低下すると、立体構造編物が薄くなり、使用時に底に体が付く感覚(底ツキ感)を感じやすくなり、使用感が悪くなる虞がある。また、単糸繊度が360dtexを超えると、圧縮弾性が強くなりすぎてしまい、下敷材が硬く、寝心地や座り心地が悪くなる虞があるため好ましくない。
前記連結糸として使用されるモノフィラメント糸は、立体構造編物100質量%中に1〜75質量%含まれていることが好ましく、より好ましくは5〜70質量%であり、更に好ましくは15〜65質量%である。モノフィラメント糸の使用率が前記範囲内であれば、連結糸にモノフィラメント糸を使用することにより、立体構造編物の圧縮弾性の維持と、通気性の確保の表裏の両面からバランスのよい立体構造編物が得られる。なお、立体構造編物中に存在するモノフィラメント糸の割合は、実施例に示す<モノフィラ混率>で求めることができる。
前記モノフィラメント糸に代え、モノフィラメント糸にマルチフィラメントを複合した複合糸を使用することもできる。マルチフィラメント糸の比率は用途に応じて適宜調整するとよいが、モノフィラメント糸の比率を高くすると、下敷材の圧縮弾性が高くなって硬くなりやすく、一方マルチフィラメント糸の比率を高くすると、低反発で柔らかな下敷材が得られる。圧縮弾性と低反発性をコントロールする目的で、マルチフィラメント糸の単糸繊度は、0.1〜5dtexが好ましく、より好ましくは0.5〜3dtexである。マルチフィラメントの繊度が0.1dtexを下回ると、繊維が柔らかくなりすぎてしまい、連結糸として必要な圧縮弾性を発揮し難くなるので好ましくない。また、複合するマルチフィラメントの単糸繊度が5dtexを超えると、圧縮弾性が高くなりすぎて、柔軟性のある下敷材を得られ難くなる。
立体構造編物の表裏地組織の地組織を連結する連結糸としては、例えば、合成繊維が1本のみの糸であっても、マルチフィラメントであってもよく、紡績糸であってもよい。また、連結糸は、長繊維のみで構成されていてもよく、短繊維のみで構成されていてもよく、長繊維と短繊維の複合糸であってもよい。
連結糸の繊度は、特に限定されるものではないが、例えば、10〜360dtexが好ましく、より好ましくは15〜200dtexであり、更に好ましくは20〜150dtexである。連結糸の繊度が前記範囲内であれば、表裏編地面の地組織を十分な強度で連結することができるため、長期間下敷材を使用しても、立体構造編物が損傷しにくくなる。
また連結糸として、マルチフィラメントを用いる場合、1本のマルチフィラメントを構成する繊維の本数は、例えば、3〜60本が好ましく、より好ましくは5〜55本であり、更に好ましくは10〜50本である。1本のマルチフィラメントにおける繊維の本数が前記範囲内であれば、厚さ方向にかかる圧力を、マルチフィラメント構成する複数の繊維で分散できるため、長期の使用に耐えうる強度を有する下敷材が得られる。
連結糸の繊維種、及び連結糸に用いられるモノフィラメント(単独で糸として使用する場合、及びマルチフィラメントの繊維として使用される場合を区別しない)の形状は特に限定されるものではなく、表裏編地面の地組織の欄で詳述した中から用途に応じて適宜選定するとよい。特に、連結糸としては、丸断面の強度の高いポリエステル繊維(特に、ポリエチレンテレフタレート繊維)が好ましい。
本発明の立体構造編物のコース密度は、18〜55コース/2.54cmであることが好ましく、より好ましくは20〜45コース/2.54cmである。また、ウェル密度は、13〜36ウェル/2.54cmであることが好ましく、14〜30ウェル/2.54cmであることがより好ましい。コース密度及びウェル密度が下限値を下回ると、編地の圧縮弾性が低くなりすぎて底ツキ感を感じ易くなる。また、コース密度及びウェル密度が上限値を上回ると、立体構造編物の通気性が低下したり、圧縮弾性が強くなりすぎる傾向がある。
本発明の立体構造編物は、適度なはね返り(反発性)を有すると共に、所望の圧縮弾性を有している必要がある。このような特性は、例えば、実施例の欄に示す<立体構造編物の圧縮硬さ>により評価することができる。<立体構造編物の圧縮硬さ>とは、圧縮試験機で試験片を50%まで圧縮させ、その後25%まで回復したとき往路と復路の応力である。
本発明の立体構造編物は、25%圧縮時の圧縮硬さ(往)が、650N以下であることが好ましく、より好ましくは580N以下であり、更に好ましくは400N以下である。下限は特に限定されるものではないが、25%圧縮時の圧縮硬さ(往)は、80N以上が好ましく、より好ましくは100N以上であり、更に好ましくは150N以上である。
また立体構造編物は、快適に使用できるよう、体重を預けたときに適度な硬さを有することが好ましい。本発明では、立体構造編物に体重を預けたときの硬さは復路の25%圧縮時の応力で評価する。本発明の立体構造編物は、25%圧縮時の圧縮硬さ(復)が、50〜450Nであることが好ましく、より好ましくは100〜400Nである。立体構造編物の圧縮硬さが前記範囲内であれば、適度な反発性と圧縮弾性を有する立体構造編物が得られるため好ましい。
更に往路と復路のそれぞれの25%圧縮時の応力の比率によって、立体構造編物の反発性を評価する。本発明の立体構造編物は、25%圧縮時の圧縮硬さ(復)は、25%圧縮時の圧縮硬さ(往)を100%としたときに、50%以上であることが好ましく、より好ましくは55%以上であり、更に好ましくは60%以上である。上限は、例えば、75%以下であっても適度な反発性と圧縮弾性を有する立体構造編物が得られ、より低反発のものに仕上げたいときには、70%以下にするとよい。25%圧縮時の圧縮硬さ(復)が前記範囲内であれば、低反発の立体構造編物が得られ、下敷材に着座したり、寝ころんだときに、体圧が分散されやすくなるため、使用時の快適性が向上する。
このようにして編成された立体構造編物は、一枚、又は複数枚を重ね合わせて使用することができる。複数枚重ねて使用する際、立体構造編物は全てが同じであってもよく、異なる性質を有する編物であってもよい。また、立体構造編物の表編地面及び又は裏編地面を薄い布帛(側地)で覆って、立体構造編物を中材として使用することもできる。
<縁部カバー材>
縁部カバー材は、地組織を構成する地糸と、ループパイル及び/又は毛羽状パイルを構成するパイル糸から構成されるパイル編物を使用する。縁部カバー材の表面にはループパイル及び/又は毛羽状パイルが存在するため、本発明に係る下敷材は、圧縮弾性に優れ、柔らかな風合いを有している。また、ループパイル及び/又は毛羽状パイルは、適度な厚さを有していることから、地部からはみ出た連結糸のモノフィラメント糸が外部に突き抜けることを防ぐことができる。また、比較的高密度である地部の存在により、縁部カバー材のモノフィラメント糸突き抜け防止効果を発揮することができると共に、必要な強度を付与することが可能となる。また編地が柔軟になりすぎず、しっかりした保形性を与えることができる。ループパイル編物の例として、編機にシンカー部品を使ってパイルを作るシンカーパイル編地、パイルを形成するフロント糸のアンダーラップ(浮き糸)を長くしたハーフ編やサテントリコット編等の組織を用いて、染色加工でフロント糸を引き出す処理をしてパイルを形成した編地、更には、ダブルラッシェルを表裏を切り離したりして用いられるが、製編した後に起毛処理してパイルを引き出したり、製編で作ったパイルを引き出す処理を行うことが好ましい。このような編地の特に好ましい例としては、フロント糸のアンダーラップ(浮き糸)を長くしたサテントリコット編やハーフトリコット編のフレンチパイル等が挙げられる。
縁部カバー材に使用される繊維の種類は特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、ポリ乳酸繊維、ポリアリレート等のポリエステル繊維;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド繊維;ポリアクリロニトリル、ポリアクリロニトリル−塩化ビニル共重合体等を原料とするアクリル繊維;木綿、麻、毛、絹等の天然繊維;レーヨン、ポリノジック、キュプラ、レヨセル等の再生繊維;等を使用することができる。中でも、適度な剛性を有することから、ポリエステル繊維が好ましく、特にポリエチレンテレフタレート繊維が好ましい。
また、縁部カバー材に使用される繊維を構成するフィラメントの断面形状も限定されるものではなく、丸型;三角、L型、T型、Y型、W型、四つ葉型、八つ葉型、扁平、ドッグボーン型等の多角形型;多葉型、中空型、等の形状も使用できる。入手が容易であることから、例えば、前記フィラメントの断面形状は、丸型が好ましい。
縁部カバー材を構成する糸は、例えば、マルチフィラメントであってもよく、紡績糸であってもよい。また、縁部カバー材用の糸は、長繊維のみで構成されていてもよく、短繊維のみで構成されていてもよく、長繊維と短繊維の複合糸であってもよい。
縁部カバー材を構成する糸の繊度は、特に限定されるものではないが、20〜250dtexが好ましく、より好ましくは25〜200dtexであり、更に好ましくは30〜170dtexである。縁部カバー材の繊度が前記範囲内であれば、連結糸のモノフィラメント糸の突き抜けを十分に抑えることができる上、下敷材が、分厚く、重くなりすぎないので好ましい。また、適度な通気性を付与することができる。
地組織になる糸の単糸繊度は、例えば、0.3〜5dtexが好ましく、より好ましくは1〜4dtexである。また、パイル用糸の単糸繊度は、地組織に用いる糸と同じか、地組織に用いる糸よりも細い糸が好ましい。パイル用糸の単糸繊度は、例えば、0.1〜4dtexが好ましく、より好ましくは1〜3dtexである。
縁部カバー材を構成する糸の1本当たりの繊維の数は、糸の太さによって変わり得るが、例えば、10〜100本が好ましく、より好ましくは15〜80本である。
また縁部カバー材は、以下に示す圧縮時の特性を有することが好ましい。縁部カバー材の圧縮時の特性は、例えば、カトーテック株式会社製の圧縮試験機KES−G5を用いて評価する。測定には、圧縮板を用い、一定の速度で最大荷重まで圧縮した後、同速度で荷重を取り除き、測定中の試料の厚みを横軸に、抵抗値を縦軸としてチャートにプロットする。図6に基づき説明すると、A点は最大荷重点(最大荷重時厚さ)、B点は測定開始点(測定開始時厚さ)、C点はA点からx軸に降ろした垂線との交点である。また、面積aは試料圧縮時に測定されるグラフ及び除荷時に測定されるグラフに囲まれる面積を表す。さらに、面積bは除荷時に測定されるグラフ、x軸、及びA−C線に囲まれる面積を表す。作成した図を用いて、LC、WC、RCを求める。尚、それぞれの定義は以下の通りである。
直線率LC;図6に示す{(a+bの面積)/(三角形ABCの面積)}
圧縮仕事量WC;図6に示す(a+bの面積)
圧縮レジリエンスRC;図6に示す{(bの面積)/(a+bの面積)×100}
前記直線率LCは、値が1に近づく程硬いことを意味する。直線率LCは、0.35〜0.6が好ましく、より好ましくは0.4〜0.55であり、更に好ましくは0.45〜0.53である。
圧縮仕事量WCは、値が大きい程圧縮されやすいことを意味する。圧縮仕事量WCは0.2〜0.8gf・cm/cmが好ましく、より好ましくは0.3〜0.7gf・cm/cmであり、更に好ましくは0.5〜0.7gf・cm/cmである。
圧縮レジリエンスRCは、値が100%に近づく程回復性に優れることを意味する。圧縮レジリエンスRCは40〜80%が好ましく、より好ましくは45〜60%であり、更に好ましくは50〜58%である。LC、WC、RCが前記範囲内であれば、モノフィラメント糸の突き抜けを抑制し、柔らかな下敷材が製造できるため好ましい。
縁部カバー材の通気抵抗は、0.005〜0.1kPa・sec/mであり、より好ましくは0.01〜0.09kPa・sec/mであり、更に好ましくは0.02〜0.07kPa・sec/mである。糸繊度、編物の生機密度、ランナー長、起毛の加減を調整する等して、縁部カバー材の通気抵抗を前記範囲内に調整することにより、モノフィラメント糸の突き抜けを十分に抑制することが可能となる。
また、縁部カバー材の目付は、例えば、50〜250g/mが好ましく、より好ましくは70〜200g/mである。
縁部カバー材は、風合いを柔らかく仕上げられることから編物を使用し、特に経編を用いる。
図4〜5には縁部カバー材の編組織の一例を示すが、これらの図において、筬L1の糸はバック糸として、縁部カバー材の地組織を構成する。この地組織は起毛等の処理によるパイルを引き出す操作によって密度が増大し編地ループの隙間が縮小し、モノフィラメント糸の突き抜け防止効果が格段に向上する。地糸L1のランナー長は、繊度や編組織により決定されるが、120〜195cmが好ましく、より好ましくは130〜170cmである。
また筬L2のフロント糸は、編物の表面のループパイル又は毛羽状パイルとなる。筬L2に用いる糸のランナー長は、繊度や、地組織を構成する編組織、更には編成時の糸切れや生地品位、要求される伸び率を考慮して決定する必要がある。この筬L2フロントのランナー長は、同様に繊度や編組織により決定されるが、ランナー長は200〜380cmであることが好ましく、より好ましくは、220〜340cmである。200cm未満になると、糸のテンションが強すぎて編成時に糸切れが発生したり、また伸長力が強くなりすぎる場合がある。なお、「ランナー長」とは、本発明では480コースを編むのに使用する糸の長さ(cm)で定義する。
縁部カバー材の染色加工上がりの編地の仕上りコース密度は、20コース/2.54cm以上であることが好ましく、より好ましくは28コース/2.54cm以上であり、65コース/2.54cm以下であることが好ましく、より好ましくは55コース/2.54cm以下である。またウェル密度は、28ウェル/2.54cm以上であることが好ましく、より好ましくは36ウェル/2.54cm以上であり、50ウェル/2.54cm以下であることが好ましく、より好ましくは45ウェル/2.54cm以下である。編地の密度を前記範囲とすることで通気抵抗を低くでき、モノフィラメント糸の突き抜け防止効果を十分に発揮させることができる。一方、コース密度及びウェル密度が下限値を下回ると、モノフィラメント糸の突き抜けを防止するのが難しくなる。また、立体構造編物を縁取りして縫製したときに、メッシュ開口部にあたる部分のミシン目の穴が大きくなり問題が生じやすい。また、コース密度及びウェル密度が上限値を上回ると、編地の柔軟性が損なわれ、硬くなりやすい。
本発明の縁部カバー材用の編地のループ密度(ニードルループ数)は、1,140〜3,250個/(2.54cm)が好ましく、より好ましくは1,400〜3,100個/(2.54cm)であり、更に好ましくは1,500〜3,000個/(2.54cm)である。かかるニードルループ数が1,140個/(2.54cm)未満では、編地ループの隙間が大きくなりすぎ、起毛して目詰めをしたとしてもモノフィラメント糸の突き抜けを抑えるのが難しくなる。なお「編地のニードルループ数」とは、2.54cmあたりのコース数(コース/2.54cm)と、2.54cmあたりのウェル数(ウェル/2.54cm)との積で求められる値である。
縁部カバー材は、染色加工において表面のフロント糸を引き出して、厚みのある長いループパイルを作る。更にはループパイルの繊維を引ちぎったり毛刈りして、ループパイルを切断して毛羽状のパイルにしてもよい。パイルができることで、編地の厚みが増加するとともに、地の目が詰り、密度が上がるため、連結糸のモノフィラメント糸の突き出しを防止する効果が大いに高まる。更にパイルの毛足が長くなって、編地断面におけるパイル部分の厚みが増すことで絡み合いやすくなり、モノフィラメント糸の突き出し防止効果が向上する。この引き出し手段はいずれの方法でもよいが、針布起毛機による起毛が好ましく用いられる。操作方法としては、編物の表面に針布起毛を1回乃至複数回かけることで行うことができる。このとき、一回で多くのフロント糸を引き出すよりも、複数回に分けて行う方が、均一にパイルを引き出すことできるため好ましい。
このようにして作ったパイルの厚みがある編物は風合が柔らかく、適度な圧縮弾性が得られるため、立体構造編物の縁部カバー材として最適なものとなる。
縁部カバー材の起毛後の厚みは0.5〜6mmであり、より好ましくは0.6〜3mmであり、更に好ましくは0.7〜1.5mmである。厚みが0.5mmを下回ると、縁部カバー材を柔らかく仕上げることが難しく、また連結糸のモノフィラメント糸が場合によっては突き抜ける虞がある。また、厚みが6mmを超えると、ミシン針が通り難くなったり、作業性が低下して縁部カバー材を立体構造編物に縫製し難くなるといった縫製上の問題が生じやすくなる。
パイル部分自体の厚みは、例えば、0.1〜5mmであり、より好ましくは0.3〜2.5mmであり、更に好ましくは0.5〜1.5mmである。パイル部分の厚みが前記範囲内であれば、モノフィラメント糸の突き抜けを抑制し、柔らかな下敷材が製造できるため好ましい。
<下敷材の製造方法>
下敷材の製造方法は特に限定されるものではなく、例えば、縁部カバー材を帯状にカットしておき、立体構造編物の縁部に沿って縫製するとよい。このとき、カットした縁部カバー材に予め糊付けしておき、縁部カバー材を立体構造編物に一次的に固定しておくとよい。糊付けに使用する樹脂としては、例えば、ポバール系、ウレタン系、アクリル系の合成樹脂が挙げられる。また糊付けの方法としては、前記合成樹脂をコーティングやディッピングする方法が好ましい。また、縁部カバー材をカットする方向は、ストレートカット、バイアスカット等、使用目的に応じて適宜調整するとよい。
また縁部カバー材で被覆するときは、縁部カバー材の表面に存在するループパイル及び/又は毛羽状パイルが、外部を向くようにして(すなわち、縁部カバー材の地組織が、立体構造編物と直接的又は間接的に接するように)立体構造編物の側面を覆うとよい。更に、縁部カバー材で立体構造編物の側面を被覆するときには、縁部カバー材を立体構造編物の厚さよりも幅広に裁断しておき、図1に示すように、縁部カバー材が立体構造編物の側面だけでなく、立体構造編物の表編地面及び/又は裏編地面の縁部とも重なるようにして縫製するとよい。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
実験の評価に用いた測定方法は以下の通りである。
<モノフィラ混率>
モノフィラ混率は、立体構造編物全体100質量%に対して含まれるモノフィラメント糸の質量比率として定義する。モノフィラ混率の測定方法は、出来上がった立体構造編物を分解して、480コース当りに編地に含まれるモノフィラメント糸の質量を測定し、モノフィラメント糸質量/全体質量×100で算出した。
<密度>
JIS L1096(2012)8.6.1 A法及び8.6.2により、織物と編物の密度を測定した。
<目付>
JIS L1096(2012)8.3.2 A法に準じて測定した。n=3で測定して、その平均値を採用した。
<立体構造編物表編地面の開口部の面積>
立体構造編物3cm角(3×3=9cm)の試料を、編物の表編地面から1〜10倍の倍率で撮影した。撮影した写真の開口部に相当する箇所を黒く塗りつぶしてから、写真をイメージスキャナでコンピュータに読み込んだ。画像解析ソフト(例えば、フリーウエアLIA32 for Win32 ver.376β1)を用いて二値化処理することにより、個々の開口部の面積、及び開口部の合計の面積(開口面積)を計測した。上記測定を、立体構造編物の任意の3箇所で行い、これらを平均した値を結果として使用した。
尚、開口部の面積の判定には、写真端部で分断された開口部を除き、立体構造編物に存在する全ての開口部(開口部全体が写っているもの)を測定の対象とした。
「開口部一個あたりの面積」は、各開口部の面積の平均として求めた。また、「10cm角の試料中の開口面積」は、立体構造編物100cm当たりの面積に比例計算することにより求めた。
<クッション性>
本発明の立体構造編物と縁部カバー材で、タテ200cm×ヨコ100cmの敷パッドを作製して、敷き布団の上に取り付けて、7時間就寝したときの寝心地を、下敷材のクッション性として、下記の4段階で評価した。
「◎」:非常にクッション性が良く、とても寝心地がよかった場合。
「○」:若干底付きや、強い反発を感じるが、寝心地は良好であった場合。
「△」:底付きを感じる、又は、反発を強く感じて、寝心地が良好でない場合。
「×」:反発性が強すぎたり、逆に反発性が弱かったり、厚みが薄すぎて強く底付き感を感じた場合。
<立体構造編物の圧縮硬さ>
JIS K6400−2(2012)6.8E法を準用し、試験片(150mm×150mm)を、100mm/分の速度で、初めの厚さの50%まで加圧し、同じ速度で加圧板を戻した。このとき、力−たわみ曲線を作図しておき、得られたグラフより、25%圧縮時の力(N)を往復の両方を求め、これを圧縮硬さとして評価した。
<往路と復路の圧縮硬さ比率>
前述した方法により往復それぞれの圧縮硬さを求めた。圧縮硬さ比率は、復路25%圧縮時の応力/往路25%圧縮時の応力×100として算出した。
<縁部カバー材の厚み、及びパイル部分の厚み>
起毛後の縁部カバー材の厚みは、JIS L1096(2012) 8.4 A法にて測定した。圧力は0.3kPa(一定)とした。
またパイル部分の厚みは、生地のタテ方向に沿って裁断して、その裁断面を倍率50倍で撮影し、写真を用いてパイル部分の厚みを測定した。試料は異なる5箇所を撮影して測定したものを用い、パイル部分の厚みは、その平均値として求めた。
<圧縮時の特性LC,WC,RC>
縁部カバー材の圧縮特性は、カトーテック株式会社製の圧縮試験機KES−G5を用いて評価した。測定は、室温(摂氏20度)、湿度64%RHの環境下で行った。測定には、圧縮面積2cmの圧縮板を用い、50mm/secの速度で最大荷重50g/cmまで圧縮した後、同速度で荷重を取り除いた。測定中の試料の厚みを横軸に、抵抗値を縦軸としてチャートにプロットした。図6に基づき説明すると、A点は最大荷重点(最大荷重時厚さ,50g/cm)、B点は測定開始点(測定開始時厚さ,荷重0g/cm)、C点はA点からx軸に降ろした垂線との交点である。また、面積aは試料圧縮時に測定されるグラフ及び除荷時に測定されるグラフに囲まれる面積を表す。さらに、面積bは除荷時に測定されるグラフ、x軸、及びA−C線に囲まれる面積を表す。作成した図を用いて、LC、WC、RCを求めた。それぞれの定義は以下の通りである。
直線率LC;図6に示す{(a+bの面積)/(三角形ABCの面積)}
圧縮仕事量WC;図6に示す(a+bの面積)
圧縮レジリエンスRC;図6に示す{(bの面積)/(a+bの面積)×100}
<柔らかさ(官能)>
縁部カバー材の柔らかさは、カトーテック株式会社製の圧縮試験機KES−G5を用いて評価した。評価は以下の基準に基づいて行った。
「◎」:柔らかく、ふくらみのある手触りが感じられる。
「○」:柔らかいが、ふくらみが感じられない。
「△」:柔らかさが若干劣って、ふくらみもない。
「×」:硬くてふくらみがなく、ぺらぺらな風合である。
<通気抵抗>
カトーテック株式会社製の通気度試験機(KES−F8−AP1)を用いて、縁部カバー材の通気抵抗(kPa・sec/m)を測定した。尚、通気抵抗は、縁部カバー材の3箇所を測定し、これを平均して求めた。
<連結糸突き抜けの評価>
(1)評価用のサンプルとして、立体構造編物を30cm×30cmの大きさにカットし、四方縁部を縁部カバー材で縫製した座布団を5枚準備した。
(2)(1)で作製した評価用のサンプルの1枚を事務用椅子の上にのせ、被験者にその座布団の上に着座−起立する動作を200回繰り返し行ってもらった。試験後、座布団の縁部カバー材を貫通している連結糸(モノフィラメント糸)の有無を観察した。
(3)(2)の評価を、座布団をかえ、成人男性の被験者5人(n=5)で実施した。被験者は、体重が70±5kgの範囲内となるように選定した。
(4)総合評価として、被験者10人の内、連結糸(モノフィラメント糸)の突き抜けが2人以上で認められる場合には「突き抜け有(×)」、1人だけあった場合には「突き抜け有り(○)」、1人もなかった場合は「突き抜け無(◎)」として評価した。
実施例1
立体構造編物:ダブルラッセル機RD6DPLM−77E−22G(カールマイヤー社製)を使用して、筬L1、L2は表編地面に開口部(メッシュ組織)を有する地組織(編糸:ナイロン6繊維、110dtex、48フィラメント、扁平断面、ブライト)を用い、筬L5、L6は裏編地面の地組織(編糸:ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維、110dtex、48フィラメント、丸断面、セミダル)を編成し、連結糸として、筬L3には、56dtex、1フィラメントのモノフィラメント糸であるPET繊維を用いた。また、筬L4には、PET繊維(110dtex、12フィラメント、丸断面、セミダル)を用いて、図2に示す組織1で立体構造編物を編成した。
筬L3の連結糸の連結は、表裏の地組織に対して1〜3針間にアンダーラップして、直交と斜交の繰り返しをして表裏の地組織に編成し、筬L4の連結糸は、1〜4針間にアンダーラップして直交と斜交の繰り返しをして、打ち込み32コース/22ウェル/2.54cmに設定して編成し、生機を作製した。
得られた生機を、テンターを用いて190℃でプレセットを行い、ビーム染色機を用いてナイロン6を酸性染料でサックス色に染色した。その後、ポリエステル系親水加工剤、柔軟剤をパッディングした後、ファイナルセットして仕上げた。得られた立体構造編物のメッシュ部の形状は、開口部一個あたりの面積が3.0mmであり、10cm角の試料中の開口面積は18cmであった。
縁部カバー材:HKS−2編機(カールマイヤー社製)を用いて、筬L1にバック糸としてPET長繊維(33dtex、18フィラメント、丸断面、セミダル)をランナー長130cmに設定して用いた。また、筬L2にフロント糸としてPET長繊維(33dtex、18フィラメント、丸断面、セミダル)をランナー長200cmに設定して用いた。そして図4に示す組織3のフレンチパイルを製編した。できあがった生機を針布起毛機を用いて表編地面に起毛処理を行ってフロント糸を引き出し、ルーフパイルを作った。その後、精錬した後、プレセットを行った。その後、分散染料を用いて130℃の条件下でサックス色に高圧染色した。平滑剤と帯電防止剤をパッディングにて付与した後、ファイナルセットを行って仕上げた。
この仕上がった編地の密度は、48コース/42ウェル/2.54cm、目付は95g/mであり、膨らみに富み、ソフトな風合いを持っていた。このルーフパイル編物に糊付けして、帯状に裁断して縁部カバー材とした。連結糸突き抜けの評価を行ったところ、モノフィラメント糸の突き抜けは見られなかった。
実施例2
立体構造編物;実施例1と同じものを使用した。
縁部カバー材;HKS−2編機(カールマイヤー社製)を用いて、筬L1にバック糸としてPET長繊維(33dtex、18フィラメント、丸断面、セミダル)をランナー長160cmに設定して用いた。また、筬L2にフロント糸としてPET長繊維(84dtex、24フィラメント、丸断面、セミダル)をランナー長330cmに設定して用いた。そして図5に示す組織4のフレンチパイルを製編した。
できあがった生機を実施例1と同様に染色加工して、ルーフパイル編地を作製した。
この編地の目付は155g/mであり、ふくらみに富み、ソフトな風合いを持っていた。このルーフパイル編物をのり付けして、帯状に裁断して縁部カバー材とした。また、連結糸突き抜けの評価では、モノフィラメント糸の突き抜けは見られなかった。
実施例3
立体構造編物;ダブルラッセル機RD6DPLM−77E−22G(カールマイヤー社製)を使用して、筬L1、L2は表編地面に開口部(メッシュ組織)を有する地組織(編糸:PET繊維、84dtex、36フィラメント、丸断面、セミダル)を用い、筬L5、L6は裏編地面の地組織(編糸:PET繊維、330dtex、96フィラメント、丸断面、セミダル)を編成し、連結糸として、筬L3には、170dtexのモノフィラメント糸であるPET繊維(丸断面、セミダル)を用いた。また、筬L4には、PET繊維(110dtex、12フィラメント、丸断面、セミダル)を用いて、組織1でダブルラッセルの立体構造編物を編成した。
得られた生機を、テンターを用いて190℃でプレセットを行い、ビーム染色機を用いてポリエステルを分散染料でサックス色に高圧染色した。柔軟剤をパッディングした後、ファイナルセットして仕上げた。得られた立体構造編物のメッシュ部の形状は、開口部一個あたりの面積が5.2mmであり、10cm角の試料中の開口面積は10.5cmであった。
縁部カバー材;実施例1と同じものを使用した。
実施例4
立体構造編物;ダブルラッセル機RD6DPLM−77E−22G(カールマイヤー社製)を使用して、筬L1、L2は表編地面の開口部(メッシュ組織)を有する地組織(編糸:PET繊維、167dtex、48フィラメント、丸断面、セミダル)を用い、筬L5、L6は裏編地面の地組織(編糸:PET繊維、110dtex、48フィラメント、丸断面、セミダル)を編成し、連結糸として、筬L3、L4ともにPET繊維56dtexモノフィラメント糸(丸断面、ブライト)を用いて、図3に示す組織2でダブルラッセルの立体構造編物を編成した。
得られた生機を、テンターを用いて190℃でプレセットを行い、ビーム染色機を用いてポリエステルを分散染料でサックス色に高圧染色した。柔軟剤をパッディングした後、ファイナルセットして仕上げた。得られた立体構造編物のメッシュ部の形状は、開口部一個あたりの面積が0.51mmであり、10cm角の試料中の開口面積は13.8cmであった。
縁部カバー材;実施例1と同じものを使用した。
実施例5
立体構造編物;連結糸として、筬L3には、22dtex、1フィラメントのモノフィラメント糸であるPET繊維を用いた。また、筬L4には、PET繊維(33dtex、12フィラメント、丸断面、セミダル)を用いて、組織1で立体構造編物を編成した。筬L3の連結糸の連結は、表裏地組織に対して1〜3針間にアンダーラップして、直交と斜交の繰り返しをして表裏地組織に編成し、筬L4の連結糸は、1〜4針間にアンダーラップして直交と斜交の繰り返しをして、打ち込み32コース/22ウェル/2.54cmに設定して編成し、生機を作製した。他の筬の糸は実施例1と同じ条件で編成した。得られた立体構造編物のメッシュ部の形状は、開口部一個あたりの面積が4.0mmであり、10cm角の試料中の開口面積は12.6cmであった。
縁部カバー材;実施例1と同じものを使用した。連結糸突き抜けの評価では、連結糸が細いためか、10名の被験者のうち1名に縁部カバー材からのモノフィラメント糸の突抜が見つかったものの、概ね突き抜けは防止されていた。
実施例6
立体構造編物;筬L1〜L6には表に示す糸を用いて、組織1で立体構造編物を編成した。筬L3の連結糸の連結は、表裏地組織に対して1〜3針間にアンダーラップして、直交と斜交の繰り返しをして表裏地組織に編成し、筬L4の連結糸は、1〜4針間にアンダーラップして直交と斜交の繰り返しをして、打ち込み34コース/16ウェル/2.54cmに設定して編成し、生機を作製した。得られた立体構造編物のメッシュ部の形状は、開口部一個あたりの面積が6.7mmであり、10cm角の試料中の開口面積は31.7cmであった。
縁部カバー材;実施例1と同じものを使用した。
実施例7
立体構造編物;実施例1と同じものを使用した。
縁部カバー材:HKS−2編機(カールマイヤー社製)を用いて、筬L1にバック糸としてPET長繊維(110dtex、48フィラメント、丸断面、セミダル)をランナー長190cmに設定して用いた。また、筬L2にフロント糸としてPET長繊維(167dtex、72フィラメント、丸断面、セミダル)をランナー長320cmに設定して用いた。そして表に示す構成で組織3のフレンチパイルを製編した。
実施例8
立体構造編物:実施例1と同じものを使用した。
縁部カバー材:HKS−2編機(カールマイヤー社製)を用いて、筬L1にバック糸としてPET長繊維(22dtex、12フィラメント、丸断面、セミダル)をランナー長130cmに設定して用いた。また、筬L2にフロント糸としてPET長繊維(22dtex、12フィラメント、丸断面、セミダル)をランナー長200cmに設定して用いた。そして表に示す構成で組織3のフレンチパイルを製編した。
比較例1
立体構造編物;実施例1と同じものを使用した。
縁部カバー材;PET短繊維65質量%、木綿35質量%の混紡繊維45番手単糸を、経135本/2.54cm、緯65本/2.54cmの密度で経緯に打ち込んで、EC混平織物を製織した。この生機を連続法で毛焼・糊抜き・精錬・漂白を行った。
次に、連続染色にてサックス色に染色した。この際、ポリエステルはサーモゾール法で分散染料により、木綿は反応染料で染色した。仕上がった織物の密度は経135本/2.54cm、緯65本/2.54cmであり、生機とほぼ同じ密度となるように仕上げた。また、織物の目付は65g/mであった。この織物をのり付け硬仕上げして、バイアスに帯状にカットして縁部カバー材とした。
比較例2
立体構造編物;実施例1と同じものを使用した。
縁部カバー材;縁部カバー材として、次に示す綿100%の天竺を作製した。スーピマ綿を用いて英式番手40/1のコーマ糸を作製した。これを、福原製シングル丸編み機(口径30インチ、28G)を用いて、糸長275mm/100Wに設定して天竺を編み立てた。この生機を精錬したのち、直接染料によりサックス色に染色した。仕上がった編物は目付が130g/mであった。この編物を糊付けして硬仕上げしたのち、帯状にカットして使用した。
比較例3
立体構造編物:ダブルラッセル機RD6DPLM−77E−22G(カールマイヤー社製)を使用して、筬L1、L2は表編地面に開口部(メッシュ組織)を有する地組織(編糸:ナイロン6繊維、110dtex、48フィラメント、扁平断面、ブライト)を用い、筬L5、L6は裏編地面の地組織(編糸:ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維、56dtex、24フィラメント、丸断面、セミダル)を編成し、連結糸として、筬L3には、22dtex1フィラメントのモノフィラメント糸であるPET繊維を用いた。また、筬L4には、PET繊維(22dtex、12フィラメント、丸断面、セミダル)を用いて、組織1で立体構造編物を編成した。
筬L3の連結糸の連結は、表裏の地組織に対して1〜3針間にアンダーラップして、直交と斜交の繰り返しをして表裏地組織に編成し、筬L4の連結糸は、1〜4針間にアンダーラップして直交と斜交の繰り返しをして、打ち込み22コース/22ウェル/2.54cmに設定して編成し生機を作製した。加工工程は実施例1と同じにした。得られた立体構造編物のメッシュ部の形状は、開口部一個あたりの面積が7.8mmであり、10cm角の試料中の開口面積は35.2cmであった。
縁部カバー材;実施例1と同じものを使用した。
本発明に係る下敷材は、寝具材、家具の座席、自動車シート材等の下敷材として好適に使用できる。
1 下敷材
2 連結糸
3 縁部カバー材
4 開口部
5 表地組織(メッシュ編)
6 裏地組織
7 立体構造編物

Claims (5)

  1. 立体構造編物の縁部をカバー材で被覆してなる下敷材であって、
    前記立体構造編物は、表地組織と裏地組織、及び該表地組織と該裏地組織とを連結する連結糸から構成され、該立体構造編物100質量%中に、前記連結糸の一部又は全部として繊度が10〜360dtexのモノフィラメント糸を1〜75質量%有し、該立体構造編物の厚みが1.5〜50mmであり、且つ、
    前記縁部カバー材は、厚みが0.5〜6mmのパイル編物からなり、該縁部カバー材の通気抵抗が0.005〜0.07kPa・sec/mであることを特徴とする下敷材。
  2. 前記縁部カバー材のパイルを構成する糸のランナー長は、200〜380cmであり、ループ密度が1,140〜3,250個/(2.54cm)である請求項1に記載の下敷材。
  3. 前記縁部カバー材における起毛されたパイル部分の厚みが0.1〜5mmであり、仕事量WCが0.2〜0.8gf・cm/cmである請求項1又は2に記載の下敷材。
  4. 縁部カバー材のコース密度が20コース/2.54cm以上65コース/2.54cm以下であり、ウェル密度が28ウェル/2.54cm以上50ウェル/2.54cm以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の下敷材。
  5. 前記パイル編物が、サテントリコット編またはハーフトリコット編のフレンチパイルである請求項1〜4のいずれか1項に記載の下敷材。
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