JP5963417B2 - 起毛立体経編地の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、起毛が施された立体経編地の製造方法に関する。詳しくは、伸び性が良好で、皺や歪みがなく、容易に成型することができ、車両内装材、インテリア資材、衣料などに好適に利用可能な起毛立体経編地の製造方法に関するものである。
従来、車両内装材、インテリア資材、衣料などとして、特にクッション性が求められる部位には、立体経編地が好適に用いられている。これらは、触感や意匠性を向上させるため、表面に起毛が施されることも多い。
立体経編地は、典型的には、2つの地組織とそれらを連結する連結糸とからなる。地組織の表面(外側、編裏側)には、通常、地糸のニードルループが整然と並ぶとともに、連結糸の一部が露出している。そのため、地糸のみを起毛するのは容易でなく、起毛性を高めるための工夫が必要となる。例えば、特許文献1には、立体経編地の編成に際し、特定の編成方法を採用することで、地糸のニードルループを外方に膨出させ、この膨出側の面を起毛することにより、連結糸を掻き起こすことなく地糸の膨出部分を確実に起毛することができる旨記載されている。具体的には、起毛側の地組織を、少なくとも2種の編組織の地糸の組合せにより構成し、該地組織における少なくとも1種の地糸(起毛しようとはしていない地糸、以下、「非起毛糸」という場合がある)を除く他の地糸(起毛しようとする地糸、以下、「起毛糸」という場合がある)のオーバーラップ方向と、前記除かれた地糸(非起毛糸)および連結糸のオーバーラップ方向とを逆方向となすとともに、前記他の地糸(起毛糸)の給糸比率をオーバフィードに設定して編成することにより、該地糸(起毛糸)のニードルループを外方に膨出させる。
しかしながら、特許文献1の実施例によれば、起毛側の地組織を構成する2種の地糸のアンダーラップ方向が互いに逆方向であるため、立体経編地が伸びにくく、起毛時に皺や歪みが発生しやすいという問題があった。また、伸び性が求められる用途、例えば、椅子張り地や、成型加工の必要なブラカップなどへの適用は困難であった。
また、特許文献2には、立体経編地の編成に際し、起毛側地組織の一番外側の編組織の地糸(起毛糸)と外側から二番目の編組織の地糸(非起毛糸)のニードルループをオープンステッチ(開き目)とすることにより、一番外側の編組織の地糸(起毛糸)を確実且つ均一に膨出させることができる旨記載されている。
より詳細には、起毛側地組織の外側から二番目の編組織の地糸(非起毛糸)と連結糸が同方向にオーバーラップすることにより、外側から二番目の編組織の地糸(非起毛糸)は連結糸の裏側に隠れ、一方、一番外側の編組織の地糸(起毛糸)と外側から二番目の編組織の地糸(非起毛糸)が逆方向にオーバーラップすることにより、一番外側の編組織の地糸(起毛糸)は表面側に露出し、もって、外側から二番目の編組織の地糸(非起毛糸)が不用意に起毛手段に引っ掛かるのを防止することができる。
さらには、起毛側地組織の一番外側の編組織の地糸(起毛糸)に対して、連結糸を逆方向にオーバーラップ且つ同方向にアンダーラップし、起毛側地組織の外側から二番目の編組織の地糸(非起毛糸)に対して、連結糸を同方向にオーバーラップ且つ逆方向にアンダーラップする。これにより、連結糸が一番外側の編組織の地糸(起毛糸)を超えて起毛手段に引っ掛かることがなく、一番外側の編組織の地糸(起毛糸)のみが起毛手段に引っ掛かりやすくなる旨記載されている。
特許文献2では、特許文献1の要件に加え、起毛しようとする地糸と連結糸のアンダーラップ方向を同方向にすることにより、起毛しようとする地糸が起毛手段に確実に引っ掛かるようにしている。しかしながら、特許文献1の場合と同様、2種の地糸のアンダーラップ方向が互いに逆方向であるため、伸び不良と、それに付随する問題を有していた。
特許第3136342号公報 特許第4352413号公報
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、伸び性が良好で、皺や歪みがなく、成型加工が容易な起毛立体経編地を提供することである。
本発明は、2つの地組織とそれらを連結する連結糸とからなる立体経編地の製造方法であって、少なくとも一方の地組織が、起毛糸と地糸とにより以下の要件を満たして編成されてなり、かつ、前記少なくとも一方の地組織が起毛されてなることを特徴とする、起毛立体経編地の製造方法である。
(a)地糸と起毛糸がニードルループを形成した箇所において、地糸と連結糸が同方向、かつ、起毛糸と逆方向にオーバーラップしてニードルループを形成している。
(b)起毛糸と地糸が同方向にアンダーラップしてシンカーループを形成している。


前記起毛立体経編地において、起毛糸は、オープンステッチでオーバーラップしてニードルループを形成していることが好ましい。
また、起毛糸の形成するシンカーループのアンダーラップ数は、2〜6針間であることが好ましい。
また、起毛糸の給糸長は、地糸の給糸長に対して1.5〜4倍であることが好ましい。
また、起毛糸の繊度は、地糸の繊度に対して1.5〜5.5倍であることが好ましい。
また、地糸は、クローズステッチでオーバーラップしてニードルループを形成していることが好ましい。
また、地糸の形成するシンカーループのアンダーラップ数は、1〜2針間であることが好ましい。
本発明によれば、伸び性が良好で、皺や歪みがなく、成型加工が容易な起毛立体経編地を提供することができる。本発明の起毛立体経編地は、その良好な伸び性と成型性により、車両内装材、インテリア資材、衣料などとして、特には、椅子張り地やブラカップなどとして好適に用いることができる。
本発明の起毛立体経編地の編成に用いられるダブルラッセル編機の主要部を示す概略図である。 実施例1の起毛立体経編地の編組織図である。 実施例14の起毛立体経編地の編組織図である。 比較例1の起毛立体経編地の編組織図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
本発明において立体経編地とは、経編編成による三次元構造の編地をいい、2つの地組織とそれらを連結する連結糸とからなる。かかる立体経編地は、例えば、図1にその側面図で示すような2列の針床NB1、NB2を有するダブルラッセル編機を用いて編成することができる。図1において、N1、N2はそれぞれ編機幅方向に並列する前後の編針(ニードル)、T1、T2は前後の針釜(トリックプレート)を示し、K1〜K6は各筬L1〜L6のガイド部G1〜G6に通糸される編成糸を示している。また、B1〜B6は各編成糸のビームを示す。
図1のダブルラッセル編機による編成において、例えば、ビームB1、B2から供給される編成糸K1、K2を地糸として、筬L1、L2によりニードルN1に導糸し、所要の編組織に一方の地組織Bを編成する。同時に、ビームB5、B6から供給される編成糸K5、K6を地糸(後述するように、このうちK6が、起毛される地糸、すなわち、起毛糸である)として、筬L5、L6によりニードルN2に導糸し、所要の編組織に他方の地組織Fを編成する。そして、ビームB3から供給される編成糸K3を連結糸として、筬L3によりニードルN1、N2に交互に導糸し、両地組織B、Fに交互に編み込むように所要の編組織に編成することにより、両地組織B、Fを相互に連結する。こうして、2つの地組織B、Fとそれらを連結する連結糸K3とからなる立体経編地Dが編成される。
図2は、以上のようにして編成される立体経編地を構成する各編成糸のラッピング状態を分解して示す編組織図である。図中のFはニードルN2によって編成されるコース位置を、BはニードルN1によって編成されるコース位置を示している。
なお、以上の例では、連結糸用の筬として1枚の筬(L3)のみを用いているが、これに限定されるものではなく、目的や具体的用途に応じて、2枚以上の筬(例えば、L3とL4)を用いてもよい。
また、地糸(起毛される地糸を含む)用の筬として1つの地組織につき2枚の筬を用いているが、これに限定されるものではなく、目的や具体的用途に応じて、3枚以上の筬を用いてもよく、起毛されない側の地組織にあっては、1枚の筬のみを用いてもよい。起毛される側の地組織において3枚以上の筬を用いるとき、その2枚以上を起毛される地糸用の筬として用いてもよいし、起毛されない地糸用の筬として用いてもよい。
本発明の起毛立体経編地は、以上のようにして編成される立体経編地の少なくとも一方の地組織、例えば地組織Fが起毛されてなるものであり、本発明においては、起毛される側の地組織Fが、以下の要件を満たして編成されてなることが求められる。
(a)地糸K5と連結糸K3が同方向、かつ、起毛糸K6と逆方向にオーバーラップしてニードルループを形成している。
(b)起毛糸K6と地糸K5が同方向にアンダーラップしてシンカーループを形成している。
ここで、起毛糸とは、起毛される地糸をいうものとする。すなわち、起毛側地組織Fを構成する地糸K5、K6のうち、最も上部(外側)に位置し、起毛手段によって掻き出される地糸をいう。前記の例では、筬L6により導糸される地糸K6がこれに相当する。
また、(起毛側地組織における)地糸とは、特に断りのない限り、起毛されない地糸をいうものとする。すなわち、起毛側地組織Fを構成する地糸K5、K6のうち、起毛される地糸よりも下部(内側)に位置し、起毛手段によって掻き出されることなく、地組織としての保形性を維持する地糸をいう。前記の例では、筬L5により導糸される地糸K5がこれに相当する。
また、本発明において起毛とは、起毛糸を構成する単繊維の全てを切断するもの(フルカットと呼ばれる)ではなく、起毛糸を構成する単繊維の一部を切断するもの(セミカットと呼ばれる)である。
そして、起毛前のラッピング状態は起毛後も当然に維持される。
要件(a)に記載の通り、起毛側地組織Fにおいて、地糸K5と連結糸K3は同方向、かつ、起毛糸K6と逆方向にオーバーラップしてニードルループを形成していることが求められる。これにより、地糸K5と連結糸K3の形成するニードルループがオーバーラップ方向に締まって緩みにくくなる一方、これらと逆方向にオーバーラップして形成される起毛糸K6のニードルループの締まりが甘くなって緩みやすくなる。その結果、起毛糸K6のニードルループが膨出して、起毛手段によって掻き出されやすくなる。
また、要件(b)に記載の通り、起毛糸K6と地糸K5は同方向にアンダーラップしてシンカーループを形成していることが求められる。これにより、起毛時に長手方向(経編による編方向)に張力が加わった場合に、起毛糸K6と地糸K5に加わる張力の方向が同方向になるため、良好な伸び性を具備することができる。その結果、起毛時に皺や歪みが発生しにくく、起毛斑となることがない。また、起毛後も良好な伸び性を維持し、成型加工が容易な起毛立体経編地となる。
起毛糸K6は、オープンステッチでオーバーラップしてニードルループを形成していることが好ましい。これにより、起毛糸K6の形成するニードルループが小さくなり、その下部に形成される地糸K5と連結糸K3のニードルループが掻き出されにくくなる。その結果、起毛糸K6のニードルループがより膨出して、起毛糸K6のニードルループのみが起毛手段によって掻き出されやすくなる。
起毛糸K6の形成するシンカーループのアンダーラップ数は、2〜6針間であることが好ましく、3〜5針間であることがより好ましい。アンダーラップ数が2針間未満であると、起毛糸K6の形成するニードルループが膨出しにくく、十分な起毛性が得られない虞がある。アンダーラップ数が6針間を超えると、風合いや触感が粗硬になり、十分な伸び性が得られない虞がある。なお、アンダーラップ数が2針間以上である編組織は、コード編組織と呼ばれる。
起毛糸K6の給糸長は、地糸K5の給糸長に対して、1.5〜4倍であることが好ましく、1.5〜3倍であることがより好ましい。給糸長の倍率が1.5倍未満であると、起毛糸K6の形成するニードルループが膨出しにくく、十分な起毛性が得られない虞がある。給糸長の倍率が4倍を超えると、起毛糸K6の形成するニードルループが過度に膨出し、起毛糸K6同士が絡みやすくなって、編成が困難となったり、十分な起毛性が得られなかったりする虞がある。
地糸K5は、クローズステッチでオーバーラップしてニードルループを形成していることが好ましい。これにより、地糸K5の形成するニードルループが大きくなり、連結糸K3の形成するニードルループを地糸K5の形成するニードルループが隠蔽することになる。その結果、連結糸K3のニードルループが起毛手段によって掻き出されるのを防止することができる。
地糸K5の形成するシンカーループのアンダーラップ数は、1針間以上(デンビー編組織またはコード編組織)であればよく、1〜2針間であることが好ましく、1針間、すなわちデンビー編組織であることが特に好ましい。アンダーラップ数が1針未満、すなわち鎖編組織であると、幅方向(コース方向)に加わる張力が小さくなるため、起毛糸K6の形成するニードルループが膨出しにくく、十分な起毛性が得られない。
このように、起毛糸K6と地糸K5を用いて編成される起毛側地組織Fは、コード編組織同士、あるいは、コード編組織とデンビー編組織を組み合わせたものである。開口部の有無については特に限定されないが、起毛性の点からは、開口部を有さない編組織とすることが好ましい。また、起毛糸K6を適宜糸抜きして配列することにより、表面に凹凸柄を付与することもできる。
なお、2種以上の起毛糸または地糸を用いる場合も同様である。
前記の通り、起毛側地組織Fにおいて、連結糸K3は、地糸K5と同方向、かつ、起毛糸K6と逆方向にオーバーラップしてニードルループを形成していることが求められるが、これ以外の状態、例えば、アンダーラップの方向・数、オープンステッチとするかクローズステッチとするかについては、特に限定されない。
なお、2種以上の連結糸を用いる場合も同様である。
次に、起毛されない側の地組織Bについて説明する。
地糸K1と地糸K2を用いて編成される非起毛側地組織Bの編組織は特に限定されるものではなく、例えば、鎖編組織、デンビー編組織、コード編組織、アトラス編組織、挿入組織などを適宜組み合わせた編組織とすることができる。なお、非起毛側地組織Bが、1種の地糸のみを用いて編成される場合は、デンビー編組織、コード編組織、アトラス編組織のいずれかから選択すればよく、3種以上の地糸を用いて編成される場合は、任意の組み合わせとすることができる。
開口部の有無については特に限定されないが、開口部を有する編組織とすることが好ましい。これにより、立体経編地は長手方向(ウエル方向)、幅方向(コース方向)、バイアス方向のいずれの方向においても良好な伸び性を具備することができる。
非起毛側地組織Bにおける、地糸K1、K2、および連結糸K3の状態、例えば、オーバーラップの方向、アンダーラップの方向・数、オープンステッチとするかクローズステッチとするかについては、特に限定されない。
次に、各編成糸の構成について説明する。
各編成糸の素材は特に限定されるものではなく、目的や具体的用途に応じて適宜選択すればよいが、機械的強度や耐熱性、耐光性などの点から、合成繊維が好ましく、ポリエステル繊維がより好ましい。
各編成糸の形態および繊度は、起毛糸K6の形態が、マルチフィラメント糸または紡績糸である以外、特に限定されない。マルチフィラメント糸は、嵩高加工されていてもよい。起毛糸K6は、起毛により毛羽を発生させる必要性から、複数の繊維から構成される糸条であることが求められる。
起毛糸K6の繊度(糸繊度、総繊度ともいう)は、44〜660dtexであることが好ましく、84〜440dtexであることがより好ましい。繊度が44dtex未満であると、起毛糸K6の形成するニードルループが膨出しにくく、十分な起毛性が得られない虞がある。繊度が660dtexを超えると風合いや触感が粗硬になり、十分な伸び性が得られない虞がある。
加えて、起毛糸K6の繊度は、地糸K5の繊度に対して、1.5〜5.5倍であることが好ましく、1.5〜3倍であることがより好ましい。繊度の倍率が1.5倍未満であると、起毛糸K6の形成するニードルループが膨出しにくく、十分な起毛性が得られない虞がある。繊度の倍率が5.5倍を超えると、起毛糸K6の形成するニードルループが過度に膨出し、起毛糸K6同士が絡みやすくなって、編成が困難となる虞がある。
起毛糸K6の単繊維繊度は、0.38〜2.7dtexであることが好ましく、0.77〜2.29dtexであることがより好ましい。単繊維繊度が0.38dtex未満であると、起毛により生じた毛羽が倒伏しやすく、外観が損なわれる虞がある。単繊維繊度が2.7dtexを超えると、十分な起毛性が得られなかったり、風合いや触感が粗硬になったりする虞がある。
地糸K5の形態は特に限定されるものではなく、モノフィラメント糸、マルチフィラメント糸、紡績糸のいずれであってもよいが、風合いや触感の点から、マルチフィラメント糸または紡績糸が好ましく用いられる。マルチフィラメント糸は、嵩高加工されていてもよい。
地糸K5の繊度は、22〜330dtexであることが好ましく、44〜220dtexであることがより好ましい。繊度が22dtex未満であると、強度が十分でなく、起毛時の張力に耐えられない虞がある。繊度が330dtexを超えると、起毛糸K6の形成するニードルループが膨出しにくく、十分な起毛性が得られなかったり、風合いや触感が粗硬になり、十分な伸び性が得られなかったりする虞がある。
連結糸K3の形態も特に限定されないが、クッション性が重視される場合には、モノフィラメント糸が好ましく用いられ、風合いや触感が重視される場合には、マルチフィラメント糸または紡績糸が好ましく用いられる。マルチフィラメント糸は、嵩高加工されていてもよい。
連結糸K3の繊度は、クッション性の点から、22〜330dtexであることが好ましい。
非起毛側地組織Bにおける地糸K1、K2の形態および繊度は、起毛側地組織Fにおける地糸K5と同様である。
立体経編地の編成に用いられるダブルラッセル編機のゲージは特に限定されるものではなく、目的や具体的用途に応じて適宜選択すればよいが、12〜28ゲージであることが好ましく、18〜28ゲージであることがより好ましい。12ゲージ未満であると、ニードルループの締まりが甘く、隣り合うニードルループ同士の隙間が広くなって、均一な起毛が困難となる虞がある。28ゲージを超えると、風合いや触感が粗硬になるとともに、隣り合うニードルループ同士の隙間が狭くなって、十分な伸び性が得られない虞がある。
立体経編地は、必要に応じて、精練や染色などの処理が施されていてもよい。このような処理は、通常、起毛前の段階で行われるが、起毛後に行ってもよい。
起毛前の立体経編地の厚みは、1.5〜8.0mmであることが好ましく、2.0〜5.0mmであることがより好ましい。厚みが1.5mm未満であると、十分なクッション性が得られなかったり、風合いや触感が粗硬になり、十分な伸び性が得られなかったりする虞がある。厚みが8.0mmを超えると、起毛時に長手方向に加わる張力にバラツキが生じ、十分な伸び性が得られない虞がある。
起毛前の立体経編地の密度は、14〜50ウエル/25.4mm、16〜70コース/25.4mmであることが好ましく、16〜40ウエル/25.4mm、18〜60コース/25.4mmであることがより好ましい。密度が下限値未満であると、均一な起毛が困難となる虞がある。密度が上限値を超えると、風合いや触感が粗硬になるとともに、隣り合うニードルループ同士の隙間が狭くなって、十分な伸び性が得られない虞がある。
かかる立体経編地を起毛する方法としては、例えば、針布による針布起毛加工やサンドペーパーによるエメリー起毛加工などを挙げることができる。針布起毛加工の場合は、針布の密度、長さ、角度、尖端形状や、起毛時の針布の回転数、立体経編地との接圧、接触回数などの諸条件を選択することにより、起毛糸K6の起毛状態を適宜設定できる。また、エメリー起毛加工においても、サンドペーパーのペーパーメッシュや、起毛時のサンドペーパーと立体経編地の接触回数などの諸条件を選択することにより、起毛糸K6の起毛状態を適宜設定できる。起毛は、起毛糸K6を構成する単繊維の一部を切断するように施される。必要に応じて、起毛後に毛足を整えるための揃毛加工を施してもよい。
起毛後の立体経編地の表面は、0.1〜2.5mm程度、好ましくは0.2〜2.0mm程度の長さの毛羽を有しており、これにより、風合いや触感の良好な起毛立体編地となる。
起毛後の立体経編地の全体の厚みは、起毛前の厚みと大きく異なるものではなく、1.5〜8.0mm程度である。起毛時の圧等により、立体経編地自体は押しつぶされるため、毛羽を含めた全体厚みとしては、起毛前の厚みと同程度になる。
また、密度も、起毛前の密度と大きく異なるものではなく、15〜50ウエル/25.4mm、20〜70コース/25.4mmであるが、起毛時に加わる張力により、幅方向、長手方向ともに、若干収縮する場合がある。最終的には、目的や具体的用途に応じて、所望の密度、例えば、16〜50ウエル/25.4mm、16〜70コース/25.4mmに調整される。
起毛後の立体経編地の伸び性は、5%円径モジュラスを指標とした場合、タテ方向では、9〜21N/25.4mmであることが好ましく、10〜20N/25.4mmであることがより好ましい。また、ヨコ方向、正バイアス方向、逆バイアス方向の各方向では、11〜29N/25.4mmであることが好ましく、14〜26N/25.4mmであることがより好ましい。起毛立体経編地の5%円形モジュラスが前記範囲であることにより、起毛後も伸び性が良好で、もって、成型加工後も浮きなどの欠点のない起毛立体経編地となる。
かくして、均一な毛羽を有し、優れた外観の起毛立体経編地を得ることができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例中における各評価試験は、以下の方法に従った。
(1)起毛性
起毛立体経編地を目視評価し、以下の基準に従って判定した。
○:起毛状態が均一で、かつ、毛羽が倒伏していない
△:起毛状態に斑がある、または、毛羽が倒伏している
×:起毛状態に斑があり、かつ、毛羽が倒伏している
(2)皺
起毛立体経編地を目視評価し、以下の基準に従って判定した。
○:皺がほとんど無い
△:皺が若干目立つ
×:皺がかなり目立つ
(3)歪み
起毛立体経編地を目視評価し、以下の基準に従って判定した。
○:歪みがほとんど無い
△:歪みが若干目立つ
×:歪みがかなり目立つ
(4)風合い・触感
起毛立体経編地の起毛側地組織に触れ、以下の基準に従って判定した。
○:柔らかい
△:やや粗硬な部分がある
×:全体的に粗硬である
(5)5%円形モジュラス(伸び性)
タテ方向、ヨコ方向、正バイアス方向、逆バイアス方向の4方向における5%円形モジュラスを測定するため、直径300mmの大きさの試験片を、各方向につき3枚ずつ採取した。
試験片は、つかみ間隔を200mmとし、低速度伸長型の引張試験機(オートグラフAG−1、株式会社島津製作所製)に取り付けた。つかみ冶具の大きさは、上下ともに表側は縦25.4mm×横25.4mm、裏側は縦25.4mm×横50.8mmとした。このときの初荷重は、0.98Nとした。
取り付けた試験片を、引っ張り速度200mm/分において20%伸長時まで引っ張り、荷重−伸長曲線を求めた。
求めた荷重−伸長曲線から、5%伸長時の荷重(N/25.4mm)を読みとった。
それぞれの方向について、3枚の試験片の平均値を5%円形モジュラスの値とし、以下の基準に従って判定した。
タテ方向
○:10以上20以下
△:9以上10未満、20超え21以下
×:9未満、21超え
(単位はN/25.4mm)
ヨコ方向、正バイアス方向、逆バイアス方向
○:14以上26以下
△:11以上14未満、26超え29以下
×:11未満、29超え
(単位はN/25.4mm)
(6)成型性
起毛立体経編地に成型加工を施し、その表面状態を目視評価し、以下の基準に従って判定した。
○:浮きがほとんど無い
△:浮きが若干目立つ
×:浮きがかなり目立つ
[実施例1]
ダブルラッセル編機(RD6DPLM−77E−28G、カールマイヤー社製)を使用して、図2に示す編組織に従い、筬L1、L2に導糸した地糸K1、K2により一方の地組織Bを編成し、筬L5、L6に導糸した地糸K5、起毛糸K6により他方の地組織Fを編成し、筬L3に導糸した連結糸K3により両地組織を連結して立体経編地を編成した。
用いた編成糸は以下の通りであった。
地糸K1 :84dtex/24fポリエステルマルチフィラメント糸
地糸K2 :84dtex/24fポリエステルマルチフィラメント糸
連結糸K3:33dtex/12fポリエステルマルチフィラメント嵩高加工糸
地糸K5 :56dtex/24fポリエステルマルチフィラメント糸
起毛糸K6:110dtex/96fポリエステルマルチフィラメント嵩高加工糸
起毛糸K6の繊度は、地糸K5の繊度に対して、2.0倍であった。
このとき、地組織Fは、筬L5にフルセットで導糸した地糸K5が、クローズステッチでオーバーラップしてニードルループを形成し、1針間アンダーラップしてシンカーループを形成するデンビー編組織と、筬L6にフルセットで導糸した起毛糸K6が、地糸K5と逆方向に、オープンステッチでオーバーラップしてニードルループを形成し、地糸K5と同方向に、3針間アンダーラップしてシンカーループを形成するコード編組織とを組み合わせた、開口部を有さない編組織とした。
地糸K5のランナー(480コース編み立てるのに必要な給糸長)は110cmであり、起毛糸K6のランナーは320cmであった。起毛糸K6のランナーは、地糸K5のランナーに対して、2.9倍であった(給糸長の倍率に相当する)。
また、筬L3にフルセットで導糸した連結糸K3は、地組織Fにおいて、地糸K5と同方向、かつ、起毛糸K6と逆方向にオープンステッチでオーバーラップしてニードルループを形成した。
得られた立体経編地の生機を、ヒートセッターにより190℃で1分間熱処理してプレセットした後、液流染色機により分散染料にて130℃で30分間染色し、ヒートセッターにより150℃で1.5分間熱処理して乾燥した。得られた立体経編地の厚みは3.6mm、密度は28ウエル/25.4mm、40コース/25.4mmであった。
次いで、パイル針布ローラー12本、カウンターパイルローラー12本を有する針布起毛機により、針布トルク2.5MPa、布速12m/分にて、編み終わり方向と編み始め方向からの起毛処理を交互に12回行って、起毛糸をセミカットした後、シャーリング機により布速10m/分で揃毛、ブラシ機により布速10m/分で整毛した。次いで、ヒートセッターにより150℃で1分間熱処理して仕上げセットし、全体厚み3mm、毛羽長1.3mm、密度32ウエル/25.4mm、43コース/25.4mmの起毛立体経編地を得た。
[実施例2〜14]
[比較例1]
表1〜4および図2〜4に従い、実施例1と同様の手順で、起毛立体経編地を得た。
実施例および比較例の起毛立体経編地について評価した結果を表1〜4に示す。
表から明らかなように、本発明の起毛立体経編地は、評価項目の全てにおいて、実用上満足できる結果を得ることができた。特に、実施例1、6、10、14は、均一な起毛を有し、優れた外観のものであった。
実施例2は、地糸K5がコード編組織で編成されているため、起毛性がわずかに劣っていた。
実施例3は、非起毛側地組織Bが開口部を有しない編組織であるため、伸び性がやや劣り、これにより、他の評価項目も全般的にやや劣っていた。
実施例4は、起毛糸K6がクローズステッチでニードルループを形成しているため、起毛性がやや劣り、これにより、他の評価項目も全般的にやや劣っていた。
実施例5は、地糸K5がオープンステッチでニードルループを形成しているため、起毛性がやや劣り、これにより、他の評価項目も全般的にやや劣っていた。
実施例7は、地糸K5に対する起毛糸K6の給糸長の倍率が、好ましい範囲の下限値付近であるため、起毛性がわずかに劣り、これにより、皺もやや劣っていた。
実施例8は、地糸K5に対する起毛糸K6の給糸長の倍率が、好ましい範囲の上限値を超えるため、起毛性がやや劣り、これにより、他の評価項目も全般的にやや劣っていた。
実施例9は、地糸K5に対する起毛糸K6の給糸長の倍率が、好ましい範囲の下限値に満たないため、起毛性がやや劣り、これにより、他の評価項目も全般的にやや劣っていた。
実施例11は、地糸K5に対する起毛糸K6の繊度の倍率が、好ましい範囲の上限値付近であるため、起毛性がわずかに劣り、これにより、風合い・触感もわずかに劣っていた。
実施例12は、地糸K5に対する起毛糸K6の繊度の倍率が、好ましい範囲の上限値を超えるため、起毛性がやや劣り、これにより、風合い・触感もやや劣っていた。
実施例13は、地糸K5に対する起毛糸K6の繊度の倍率が、好ましい範囲の下限値に満たないため、起毛性がやや劣り、これにより、歪みや、風合い・触感もやや劣っていた。
比較例1は、地糸K5に対する起毛糸K6のアンダーラップ方向が逆方向であるため、伸び性が劣り、これにより、他の評価項目も全般的に劣っていた。
N1,N2 … 編針(ニードル)
T1,T2 … 針釜(トリックプレート)
K1〜K6 … 編成糸
L1〜L6 … 筬
G1〜G6 … ガイド
B1〜B6 … ビーム
B … 地組織
F … 地組織
D … 立体経編地

Claims (7)

  1. 2つの地組織とそれらを連結する連結糸とからなる立体経編地の製造方法であって、少なくとも一方の地組織が、起毛糸と地糸とにより以下の要件を満たして編成されてなり、かつ、前記少なくとも一方の地組織が起毛されてなることを特徴とする、起毛立体経編地の製造方法
    (a)地糸と起毛糸がニードルループを形成した箇所において、地糸と連結糸が同方向、かつ、起毛糸と逆方向にオーバーラップしてニードルループを形成している。
    (b)起毛糸と地糸が同方向にアンダーラップしてシンカーループを形成している。
  2. 起毛糸がオープンステッチでオーバーラップしてニードルループを形成している、請求項1に記載の起毛立体経編地の製造方法
  3. 起毛糸の形成するシンカーループのアンダーラップ数が2〜6針間である、請求項1または2に記載の起毛立体経編地の製造方法
  4. 起毛糸の給糸長が地糸の給糸長に対して1.5〜4倍である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の起毛立体経編地の製造方法
  5. 起毛糸の繊度が地糸の繊度に対して1.5〜5.5倍である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の起毛立体経編地の製造方法
  6. 地糸がクローズステッチでオーバーラップしてニードルループを形成している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の起毛立体経編地の製造方法
  7. 地糸の形成するシンカーループのアンダーラップ数が1〜2針間である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の起毛立体経編地の製造方法
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