JP3108152U - 極細繊維室内マット - Google Patents
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Abstract
【課題】 室内マットとして、ソフトタッチと高い吸水性を備えた極細繊維マットの提供。
【解決手段】基布8に800デニール以上の太さのパイル糸1を植糸した室内マットであって、該パイル糸の素材の繊維としてポリエステル及びナイロンで構成される1デニール未満の極細繊維を30%以上含み、植糸した該パイル糸のパイル形状が、カット及び/又はループよりなり、さらにマットの裏面側には樹脂剤9を塗布し、又はシート材を接着する。
【選択図】図3
【解決手段】基布8に800デニール以上の太さのパイル糸1を植糸した室内マットであって、該パイル糸の素材の繊維としてポリエステル及びナイロンで構成される1デニール未満の極細繊維を30%以上含み、植糸した該パイル糸のパイル形状が、カット及び/又はループよりなり、さらにマットの裏面側には樹脂剤9を塗布し、又はシート材を接着する。
【選択図】図3
Description
本考案は、ポリエステル及びナイロンで構成される極細繊維を素材とするパイル糸を、基布にタフト機または工業用ミシン機等で植糸して形成する極細繊維マットに関する。
従来、トイレマットやキッチンマットなどの室内で使用されるマット(敷物)といえば、アクリル繊維をはじめとする合成繊維マットや、綿をはじめとする天然繊維マットが知られている。
一方で、近年の需要者は柔らかな風合いを求める傾向にあり、また水廻りに使用されるマットでは同時に吸水性も求められている。
ポリエステルやアクリル等の合成繊維を極細繊維として使用したマット(靴拭きマット)の例としては、特許文献1がある。
一方で、近年の需要者は柔らかな風合いを求める傾向にあり、また水廻りに使用されるマットでは同時に吸水性も求められている。
ポリエステルやアクリル等の合成繊維を極細繊維として使用したマット(靴拭きマット)の例としては、特許文献1がある。
しかしながら、合成繊維自体は吸水性に乏しいため、特殊吸水機能を持たせた糸、あるいは特殊吸水加工を施した糸を使用したものを除き、通常の合成繊維マットに高い吸水性を期待することはできない。また、天然繊維マットの場合では天然繊維自体に吸水性はあるものの乾燥が遅いという問題があった。さらに、従来の合成繊維や天然繊維によるマットでは、近年需要者が求める柔らかな風合いやソフトな肌触りを満足させることはできなかった。
一方、上記特許文献1は、極細繊維の毛先を垂直に起毛させ、主として極細繊維の靴底汚れ落とし効果に着目した靴拭きマットに関するものであって、極細繊維をキッチンマットやバスマット等の室内マットに利用したものではない。
そこで、本考案は上記問題点に鑑み、室内マットとして、ソフトタッチと高い吸水性を備えた極細繊維マットを提供するものである。
一方、上記特許文献1は、極細繊維の毛先を垂直に起毛させ、主として極細繊維の靴底汚れ落とし効果に着目した靴拭きマットに関するものであって、極細繊維をキッチンマットやバスマット等の室内マットに利用したものではない。
そこで、本考案は上記問題点に鑑み、室内マットとして、ソフトタッチと高い吸水性を備えた極細繊維マットを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1記載の極細繊維マットは、基布にパイル糸を植糸した室内マットであって、該パイル糸の素材の繊維としてポリエステル及びナイロンで構成される極細繊維を使用したことを要旨とする。
また、請求項2記載の極細繊維マットは、基布にパイル糸を植糸した室内マットであって、基布上において、カット及び/又はループのパイル形状を一定間隔で形成するように、タフト機又は工業用ミシン機等によって、パイル糸が植糸され、
該パイル糸の素材の繊維として、ポリエステル及びナイロンで構成される極細繊維を使用したことを要旨とする。
該パイル糸の素材の繊維として、ポリエステル及びナイロンで構成される極細繊維を使用したことを要旨とする。
また、請求項3記載の極細繊維マットは、基布に800デニール以上の太さのパイル糸を植糸した室内マットであって、
該パイル糸の素材の繊維としてポリエステル及びナイロンで構成される1デニール未満の極細繊維を30%以上含み、
植糸した該パイル糸のパイル形状が、カット及び/又はループよりなることを要旨とする。
該パイル糸の素材の繊維としてポリエステル及びナイロンで構成される1デニール未満の極細繊維を30%以上含み、
植糸した該パイル糸のパイル形状が、カット及び/又はループよりなることを要旨とする。
また、請求項4記載の極細繊維マットは、請求項2又は3に記載の構成において、マットの裏面側に樹脂剤を塗布し、又はシート材を接着したことを要旨とする。
本考案によれば、パイル糸の素材の繊維に極細繊維を含んでおり、毛細管現象により速やかにパイル糸表面の水分がパイル糸側面及び底面に向けて吸水されるため、もともと吸水性に乏しい合成繊維を使用しながら、従来の合成繊維マットに比較して非常に高い吸水性を発揮するマットを提供することが可能となる。従って、キッチンマットやバスマットなど、特に水廻りにおいて使用され吸水機能が要求されるマットにおいて有効に活用できる。
また、極細繊維を含んだパイル糸は肌触りが非常にソフトであり、近年の需要者の嗜好を満足させるマットを提供することが可能となる。さらに、肌触りに優れるために、常時の吸水性が必ずしも不要な水廻り以外の用途、例えば室内カーペット等に利用しても十分な効果が期待できるものである。
また、極細繊維を含んだパイル糸は肌触りが非常にソフトであり、近年の需要者の嗜好を満足させるマットを提供することが可能となる。さらに、肌触りに優れるために、常時の吸水性が必ずしも不要な水廻り以外の用途、例えば室内カーペット等に利用しても十分な効果が期待できるものである。
本考案においては、ポリエステル及びナイロンの合成繊維で構成される極細繊維をパイル糸の素材として使用する。構成比率は、ポリエステルが70〜80%、ナイロンが20〜30%であることが好ましい。この極細繊維1本あたりの太さは1デニール未満であり、一般的にはマイクロファイバーと称される繊維である。
図1に示すように、この極細繊維(2)を含む合成繊維を用いて、撚糸又は合糸加工により繊維の束(3)を形成し、繊維の束(3)2本をさらに撚糸あるいは合糸加工することにより、800デニール以上の太さのパイル糸(1)を形成する。パイル糸(1)は、繊維の束(3)を3本以上撚糸又は合糸加工することによって形成してもよい。また、800デニール以上の繊維の束(3)を形成し、それをそのままパイル糸(1)として使用してもよい。
パイル糸(1)の染色方法としては、白糸のパイル糸(1)で製品を製造後に製品染めする方法と、パイル糸(1)を染色した後に製品を製造する方法とが用いられる。
パイル糸(1)の太さは、タフト機または工業用ミシン機の1本の針穴に通る太さとする。800デニール以上の太さとするのは、ソフトタッチと高い吸水性という本考案の十分な効果を得るためである。パイル糸(1)における極細繊維(2)の構成比率は30%以上とすることが好ましい。
図1に示すように、この極細繊維(2)を含む合成繊維を用いて、撚糸又は合糸加工により繊維の束(3)を形成し、繊維の束(3)2本をさらに撚糸あるいは合糸加工することにより、800デニール以上の太さのパイル糸(1)を形成する。パイル糸(1)は、繊維の束(3)を3本以上撚糸又は合糸加工することによって形成してもよい。また、800デニール以上の繊維の束(3)を形成し、それをそのままパイル糸(1)として使用してもよい。
パイル糸(1)の染色方法としては、白糸のパイル糸(1)で製品を製造後に製品染めする方法と、パイル糸(1)を染色した後に製品を製造する方法とが用いられる。
パイル糸(1)の太さは、タフト機または工業用ミシン機の1本の針穴に通る太さとする。800デニール以上の太さとするのは、ソフトタッチと高い吸水性という本考案の十分な効果を得るためである。パイル糸(1)における極細繊維(2)の構成比率は30%以上とすることが好ましい。
本考案に係るマットは、極細繊維(2)を含んだ上記パイル糸(1)を基布にタフト機または工業用ミシン機等で植糸することによって製造する。基布は、パイル糸(1)を植糸しても破れたりすることがない程度の材質、厚みを有するものとし、基布の素材としては、ポリエステル、アクリル、ポリプロピレンといった合成繊維、レーヨンなどの化学繊維、または綿などの天然繊維を使用する。
植糸されたパイル糸頂部から基布表面までのパイル長は、5mm以上30mm以下とする。パイル糸における極細繊維の構成比率は30%以上とし、パイル糸が全て極細繊維によって構成されることとしてもよい。パイル目付は500g/m2以上とする。これらは、吸水性とソフトな肌触りという、極細繊維が有する特徴を発揮するための好ましい製品規格であり、マットの用途、使用目的等によっては、上記の数値以外としてもよい。
基布に植糸されるパイル糸のパイル形状は全てカット、全てループ、あるいはカットとループの組み合わせのうちのいずれでもよく、一のマットにおいて、異なるパイル長を組み合わせたり、例えば外周だけパイル糸の植糸密度を上げる等、装飾性の向上の意味からも、パイル目付を部分的に変えることとしてもよい。
基布に植糸されるパイル糸のパイル形状は全てカット、全てループ、あるいはカットとループの組み合わせのうちのいずれでもよく、一のマットにおいて、異なるパイル長を組み合わせたり、例えば外周だけパイル糸の植糸密度を上げる等、装飾性の向上の意味からも、パイル目付を部分的に変えることとしてもよい。
基布に植糸したパイル糸が抜けるのを防止するために、あるいはマットに滑り止め効果を持たせるために、マットの裏面側には樹脂剤を塗布するか、シート材を貼り合せることが好ましい。
樹脂剤としては、エチレン酢酸ビニルアルコール(EVA)、合成ゴム(SBR、NBR等)などを用いる。シート材を貼り合せる場合にも、マット裏面側に上記の樹脂剤を塗布しておくことが好ましい。
樹脂剤としては、エチレン酢酸ビニルアルコール(EVA)、合成ゴム(SBR、NBR等)などを用いる。シート材を貼り合せる場合にも、マット裏面側に上記の樹脂剤を塗布しておくことが好ましい。
本考案に係るマットの用途や製品サイズ、平面形状は種々設定可能であり、バスマット、キッチンマット、トイレマット、などの水廻り関連のマットをはじめとして、便座カバーやトイレットペーパーホルダー、または水廻り用途以外のカーペット製品等、室内で使用される種々のマットとして製造できる。
本考案の第1の実施例を図面を参照しながら説明する。本実施例は極細繊維により構成されるパイル糸を用いて製造したトイレマットに関するものである。
図1は本考案に使用するパイル糸を示す図、図2は第1の実施例に係るトイレマットの平面図、図3は第1の実施例に係るトイレマットの拡大縦断面図である。
図中、(1)はパイル糸、(2)は極細繊維、(3)は繊維の束、(4)はカットパイル、(5)はループパイル、(6)は外周カットパイル、(7)は裁断部、(8)は基布、(9)は樹脂剤を示す。
図中、(1)はパイル糸、(2)は極細繊維、(3)は繊維の束、(4)はカットパイル、(5)はループパイル、(6)は外周カットパイル、(7)は裁断部、(8)は基布、(9)は樹脂剤を示す。
本実施例のトイレマットの製造にあたっては、ポリエステル(約75%)及びナイロン(約25%)で構成される極細繊維をパイル糸の素材として使用する。極細繊維は1本当たりの太さが1デニール未満のものであるが、当初1本あたり3デニールの太さの繊維を、染色加工時の特殊処理により、1デニール未満に割繊されたものである。なお、パイル糸(1)を構成する繊維はすべて極細繊維である。
図1に示すように、この極細繊維(2)が撚糸加工されて繊維の束(3)とされ、さらに2本の繊維の束(3)が撚糸加工されてパイル糸(1)が構成される。構成されたパイル糸(1)は、3000デニールの太さを有している。
図1に示すように、この極細繊維(2)が撚糸加工されて繊維の束(3)とされ、さらに2本の繊維の束(3)が撚糸加工されてパイル糸(1)が構成される。構成されたパイル糸(1)は、3000デニールの太さを有している。
本実施例に係るトイレマットの製品サイズは、縦60cm、横65cmの大きさで、図2に示すように、カットパイル(4)、ループパイル(5)、外周カットパイル(6)の部分から形成されており、ループとカットのパイル形状を組み合わせたものである。カットパイル(4)、ループパイル(5)の部分は、パイル目付が800g/m2となるようにパイル糸(1)が植えつけられているが、外周カットパイル(6)の部分は、カットパイル(4)の部分よりもパイル長、密度とも大きくなるようにパイル糸(1)が植えつけられている。
カットパイル(4)、ループパイル(5)、外周カットパイル(6)は、それぞれカット又はループのパイル形状が一定間隔で形成されるように植糸される。カットパイル(4)、ループパイル(5)の部分は図3に示すような断面を構成する。基布(8)の厚みは3mmであり、基布表面からのパイル長は、カットパイル(4)が10mm、ループパイル(5)が5mm、外周カットパイル(6)が13mmである。
また、マットの裏面側には、樹脂剤(9)としてエチレン酢酸ビニルアルコール(EVA)が塗布されている。
カットパイル(4)、ループパイル(5)、外周カットパイル(6)は、それぞれカット又はループのパイル形状が一定間隔で形成されるように植糸される。カットパイル(4)、ループパイル(5)の部分は図3に示すような断面を構成する。基布(8)の厚みは3mmであり、基布表面からのパイル長は、カットパイル(4)が10mm、ループパイル(5)が5mm、外周カットパイル(6)が13mmである。
また、マットの裏面側には、樹脂剤(9)としてエチレン酢酸ビニルアルコール(EVA)が塗布されている。
本実施例におけるトイレマットは、以下のような工程で製造される。
まず、製造するトイレマットのサイズより一回り大きい基布(8)に、タフト機によって、パイル糸(1)が植え込まれるが、カットパイル(4)、ループパイル(5)、外周カットパイル(6)の各々の部分が前述のパイル長となって、全体として図2に示す模様を形成するように、パイル糸(1)が植え込まれる。
このとき、染色加工時によるパイル糸(1)の収縮を考慮して、タフト機によるパイル長の設定は、上述の製品上がり時の各パイル長より30%程度長くする。
カットパイル(4)の部分については、ループ形状に植えられたパイル糸の頂部がカットされることによって図3に示すような断面形状となる。外周カットパイル(6)の部分についても同様である。
次に、パイル糸(1)が植えられた基布(8)が、トイレマットの製品サイズの大きさに裁断される。裁断部(7)は、ほつれないように処理される。
そして、白生地の製品を染色加工し、最後に染色上がりのトイレマット製品の裏側に、樹脂剤(9)としてエチレン酢酸ビニルアルコール(EVA)が塗布される。
まず、製造するトイレマットのサイズより一回り大きい基布(8)に、タフト機によって、パイル糸(1)が植え込まれるが、カットパイル(4)、ループパイル(5)、外周カットパイル(6)の各々の部分が前述のパイル長となって、全体として図2に示す模様を形成するように、パイル糸(1)が植え込まれる。
このとき、染色加工時によるパイル糸(1)の収縮を考慮して、タフト機によるパイル長の設定は、上述の製品上がり時の各パイル長より30%程度長くする。
カットパイル(4)の部分については、ループ形状に植えられたパイル糸の頂部がカットされることによって図3に示すような断面形状となる。外周カットパイル(6)の部分についても同様である。
次に、パイル糸(1)が植えられた基布(8)が、トイレマットの製品サイズの大きさに裁断される。裁断部(7)は、ほつれないように処理される。
そして、白生地の製品を染色加工し、最後に染色上がりのトイレマット製品の裏側に、樹脂剤(9)としてエチレン酢酸ビニルアルコール(EVA)が塗布される。
本実施例においては、マットのパイル糸(1)は、素材の繊維として1本あたりの太さが1デニール未満の極細繊維(2)を使用し、2本の繊維の束(3)が撚り合わさって構成されている。
この極細繊維(2)は、当初はポリエステル及びナイロンで構成された3デニールの太さの白糸であるが、タフト機で植糸して製品加工したのちの染色加工時における特殊処理によって1デニール以下に割繊されたものである。この特殊処理とは、具体的には、染色加工面にトイレマットをアルカリ溶液(例えば高純度苛性ソーダ)に侵し、溶液を攪拌することによってパイル糸(1)の繊維を極細繊維に割繊することである。
さらに、染色時の熱によりカットパイル(4)及び外周カットパイル(6)の先端近傍が収縮した形状となり、極細繊維のソフトな風合いを一層効果的にすることとなる。
この極細繊維(2)は、当初はポリエステル及びナイロンで構成された3デニールの太さの白糸であるが、タフト機で植糸して製品加工したのちの染色加工時における特殊処理によって1デニール以下に割繊されたものである。この特殊処理とは、具体的には、染色加工面にトイレマットをアルカリ溶液(例えば高純度苛性ソーダ)に侵し、溶液を攪拌することによってパイル糸(1)の繊維を極細繊維に割繊することである。
さらに、染色時の熱によりカットパイル(4)及び外周カットパイル(6)の先端近傍が収縮した形状となり、極細繊維のソフトな風合いを一層効果的にすることとなる。
また、1本あたりの太さが1デニール未満という極細繊維(2)を使用しているために、高い吸水機能を発揮することが可能となる。特に、パイル糸の頂部がカットされているカットパイル(4)や外周カットパイル(6)の部分は、吸水性が高い。
表1に吸水速度A法(JIS−L−1907)による吸水性の試験結果を示す。この表から明らかなように、従来のアクリルマットに比べて、本実施例に係るマットは非常に高い吸水性を有している。
表1に吸水速度A法(JIS−L−1907)による吸水性の試験結果を示す。この表から明らかなように、従来のアクリルマットに比べて、本実施例に係るマットは非常に高い吸水性を有している。
また、パイル形状としてループとカットを組み合わせたり、カットパイルでも外周のカットパイルはパイル長を長くしてパイル目付を増やしたり、といったことが自由にできるため、ファッション性や需要者の嗜好等に対応してさまざまな模様のマットが製造できる。また、吸水性を高めたい部分ではカットパイルの長さを大きくしたり、速乾性を高めたい部分ではループパイルの比率を高くするなど、用途や機能に応じたマットを提供することが可能となる。
さらに、マットの裏面側には樹脂剤としてエチレン酢酸ビニルアルコール(EVA)が塗布されているため、滑り止め効果がある。
さらに、マットの裏面側には樹脂剤としてエチレン酢酸ビニルアルコール(EVA)が塗布されているため、滑り止め効果がある。
本考案に係る第2の実施例は、極細繊維を含むパイル糸を用いて製造したバスマットに関するものである。
図1は本考案に使用するパイル糸を示す図、図4は第2の実施例に係るバスマットの平面図、図5は第2の実施例に係るバスマットの拡大縦断面図である。
図中、(1)はパイル糸、(2)は極細繊維、(3)は極細繊維の束、(4)はカットパイル、(6)は外周カットパイル、(7)は裁断部、(8)は基布、(10)はシート材を示す。
図中、(1)はパイル糸、(2)は極細繊維、(3)は極細繊維の束、(4)はカットパイル、(6)は外周カットパイル、(7)は裁断部、(8)は基布、(10)はシート材を示す。
本実施例におけるバスマットの製造には、ポリエステル(70%)及びナイロン(30%)で構成され、1本当たりの太さが1デニール未満の極細繊維(2)を使用する。
パイル糸(1)は図1に示すように形成され、パイル糸(1)の太さは1000デニールである。また、パイル糸(1)に占める極細繊維(2)の構成比率は50%である。
パイル糸(1)は図1に示すように形成され、パイル糸(1)の太さは1000デニールである。また、パイル糸(1)に占める極細繊維(2)の構成比率は50%である。
本実施例におけるバスマットの製品サイズは、縦30cm、横60cmの大きさであり、図4に示すように、カットパイル(4)及び外周カットパイル(6)によって形成されている。カットパイル(4)の部分のパイル目付は600g/m2であり、外周カットパイル(6)の部分のパイル目付は1200g/m2である。図5は本実施例に係るマットの縦断面を示すが、基布(8)の厚みは3mm、基布表面からのパイル長は、カットパイル(4)が10mm、外周カットパイル(6)が13mmである。外周カットパイル(6)の部分はカットパイル(4)の部分の2倍の密度で植糸される。
また、本実施例におけるマットの裏面側には、シート材(10)として合成ゴムが接着されている。
製造工程は実施例1とほぼ同様であるが、本実施例では、染色を終えたマットの裏側に樹脂剤を塗布した後に、さらにシート材(10)として合成ゴムが接着される。
また、本実施例におけるマットの裏面側には、シート材(10)として合成ゴムが接着されている。
製造工程は実施例1とほぼ同様であるが、本実施例では、染色を終えたマットの裏側に樹脂剤を塗布した後に、さらにシート材(10)として合成ゴムが接着される。
本実施例では、パイル形状がすべてカットパイルであるが、パイル長と植糸密度を調整することにより、図4に示すような模様を形成することができる。また、実施例1と同様に、高い吸水性とソフトな肌触りを発揮するマットを提供することが可能となる。マット外周部の外周カットパイル(6)の部分は、内側のカットパイル(4)の部分に比べてパイル目付が2倍であり、特に高い吸水性が期待できる。
さらに、マット裏面側には合成ゴム(10)が接着されているため、抜糸防止となるだけでなく、マットの滑り止め効果を高めることができる。また、クッション性に優れるために、マットにクッション性を出したい場合や、マットに高級感を出したい場合に適している。
本発明に係る極細繊維マットは、バスマットやキッチンマットなど水廻り関連商品だけでなく、一般的なカーペット製品等、種々の室内マットとして実施可能なものであり、産業上の利用可能性を有する。
1 パイル糸 2 極細繊維
3 繊維の束
4 カットパイル
5 ループパイル
6 外周カットパイル
7 裁断部
8 基布
9 樹脂剤
10 シート材
3 繊維の束
4 カットパイル
5 ループパイル
6 外周カットパイル
7 裁断部
8 基布
9 樹脂剤
10 シート材
Claims (4)
- 基布にパイル糸を植糸した室内マットであって、該パイル糸の素材の繊維としてポリエステル及びナイロンで構成される極細繊維を使用した極細繊維マット。
- 基布にパイル糸を植糸した室内マットであって、
基布上において、カット及び/又はループのパイル形状を一定間隔で形成するように、タフト機又は工業用ミシン機等によって、パイル糸が植糸され、
該パイル糸の素材の繊維として、ポリエステル及びナイロンで構成される極細繊維を使用した極細繊維マット。 - 基布に800デニール以上の太さのパイル糸を植糸した室内マットであって、
該パイル糸の素材の繊維としてポリエステル及びナイロンで構成される1デニール未満の極細繊維を30%以上含み、
植糸した該パイル糸のパイル形状が、カット及び/又はループよりなる極細繊維マット。 - マットの裏面側に樹脂剤を塗布し、又はシート材を接着した請求項2又は3に記載の極細繊維マット。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008073173A (ja) * | 2006-09-20 | 2008-04-03 | Yamazaki Corp | 高吸水高乾燥性パイルマット |
JP2009185407A (ja) * | 2008-02-05 | 2009-08-20 | Yamazaki Corp | パイル保持体 |
JP2015112143A (ja) * | 2013-12-09 | 2015-06-22 | 株式会社ダスキン | 吸水マット |
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JP2012075930A (ja) * | 2006-09-20 | 2012-04-19 | Yamazaki Corp | 高吸水高乾燥性パイルマット |
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