JPH0615599Y2 - シートカバー - Google Patents

シートカバー

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JPH0615599Y2
JPH0615599Y2 JP1990026828U JP2682890U JPH0615599Y2 JP H0615599 Y2 JPH0615599 Y2 JP H0615599Y2 JP 1990026828 U JP1990026828 U JP 1990026828U JP 2682890 U JP2682890 U JP 2682890U JP H0615599 Y2 JPH0615599 Y2 JP H0615599Y2
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JP
Japan
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seat cover
woven fabric
fabric
dimensional
seat
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正彦 三和
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Unitika Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、カーシート,応接家具などの椅子,事務用椅
子などのカバーや座布団カバーなどとして用いるシート
カバーに関し、さらに詳しくは立体構造編織物布帛を用
い、通気性,水分蒸散性,クッション性に優れ夏期にお
いてべとつき感もなく、常にドライ感があり、快適な座
り心地を得ることができるシートカバーに関するもので
ある。
従来の技術 従来から前記用途に用いられているシートカバーは、天
然素材を主材料とする藺草,藤,竹などを織ったものや
組んだもの、また麻,綿などの天然繊維からなる布帛,
ポリエステル,ポリアミドなどの人造繊維からなるレー
スなどの布帛,前記天然繊維や人造繊維素材を混紡,交
編織した布帛などが用いられている。
上記素材によるシートカバーの殆んどは、人体との接触
部が密着する欠点を有し、接触部がべとついて不快感を
生ずる問題があった。例えば藤や竹の場合は粗い密度で
作成したものについては若干の空隙が確保されるが、そ
の空隙もシート,人体に囲まれたコア状となり、恒常的
な空気の循環は期待できず、風合的に粗硬であり、座り
心地も快適とはいえない。
考案が解決しようとする課題 本考案はこのような課題を解決するもので、シートカバ
ーの主たる材料として、相当量の空隙を保有する立体構
造編織物布帛を用い、クッション性,圧縮弾性,通気
性,水分蒸散性などの機能を付与し、シート内環境を改
善することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 本考案は、シートカバー材料にクッション性,通気性機
能を付与するために空隙量が高く、人体圧によっても空
隙が確保できる立体構造編織物布帛を使用することによ
り、シート内環境を改善することができることに本考案
者は知見を得た。
そこで本考案は、表側と裏側の地組織間を直径が0.07〜
0.4mmの連結糸で連結するとともに、下記式で示す空隙
指数Kが0.4〜0.95で、厚さが1.5〜10mmである立体構造
編織物布帛で形成されてなるものである。
K=1−(W/C・T) ただし、W:布帛の目付(g/m2),C:繊維素材の平
均密度(g/cm3),T:布帛の体積(cm3/m2)。
本考案のシートカバーに用いる立体構造編織物布帛にお
いて、表側と裏側の地組織は、合成繊維,再成繊維,天
然繊維,無機繊維の1種または2種以上の糸条を用い
て、例えば2列の針床を有する経編機やモケット織機に
より製編織されるものであり、通常の編織物状の平坦な
組織や、メッシュ状の組織など任意に選択でき、表側と
裏側で同一組織で製編織しても、異なる組織で製編織し
てもよい。表側と裏側の地組織は直径が0.07〜0.4mmの
ナイロン6,ナイロン66,ポリエステルなどの合成繊維
からなる連結糸で連結され、裏側地組織の上に表側地組
織を立体的に構築する。これにより、空隙量が高くな
り、クッション性,通気性が付与され、人が座ったとき
に人体圧を支えると同時に水分蒸散効果も発揮され、シ
ート内環境を改善することとなる。
連結糸の直径が0.07mm未満の場合、人が座ったときに人
体圧を支えることができず、本考案のシートカバーの目
的を達成することが困難となる。また、0.4mmを超える
場合は、連結糸として剛性が強すぎて製編織が困難とな
る。
シートカバー用立体構造編織物布帛としての力学的適正
を得るためには、連結糸の直径が0.117〜0.33mmの合成
繊維モノフィラメント糸あるいはフィラメント数の少な
いマルチフィラメントを用いることが好ましい。連結糸
の密度,配置,方向などは要求性能に応じて適宜選定,
設定すれば良い。
また、本考案のシートカバーに用いられる立体構造編織
物布帛は、上記式で示す空隙指数Kが0.4〜0.95で厚さ
が1.5〜10mmであることが必要である。空隙指数Kは、
単位面積当りの見掛けの体積から布帛を構成する糸条の
体積を減ずることにより、実際の布帛の空隙量がどの程
度あるかを示したものである。なお、繊維素材の平均密
度はそれぞれの繊維素材の密度を加重平均して求める。
空隙指数Kが0.4未満の場合、糸条密度が高く、クッシ
ョン性が損われ、シートカバー作成作業が困難となった
り、製編織性が劣る結果となる。一方空隙指数Kが0.95
を超えると、糸条密度が少なすぎ、クッション性が劣
り、シートカバー用布帛としての意匠性も保てなくな
り、品位面で問題となってくる。実用面より、機能的な
空隙指数Kとしては0.45〜0.90であることが好ましい。
厚さが1.5mm未満の場合はクッション性が乏しく、立体
形状が曖昧となり、シート内環境を改善する効果が少な
くなり、10mmを超えると、人が座ったときの人体圧を支
えることが困難となる。機能的にみて2mm〜7mmがシー
ト内環境を改善するに必要な好ましい厚さである。
上記構成の立体構造編織物布帛をシートカバー用として
用いることになるが、この立体構造編織物布帛をそのま
ま用いても良いし、必要に応じて裏打ち材を組み合せた
り滑り止めの樹脂によるバッキングを施しても良い。
次に第1図〜第8図に基づき、本考案のシートカバーの
例について説明する。
第1図はシートカバーをカーシートに装着した状態を示
し、図面に示すシートカバー1はシートとのフィット性
やコスト面から考えて立体構造編織物布帛2と通常の平
板状布帛3とを組み合わせて作られている。
第2図および第3図に立体構造編織物布帛2を拡大して
示し、表側地組織4と裏側地組織5を4辺形メッシュ状
とし、この表裏の地組織4,5間を直径が0.07〜0.4mm
の垂直方向に配置した連結糸6で連結して立体的に構築
してあり、空隙指数Kは0.4〜0.95で、厚さは1.5〜1.0m
mである。
上記のシートカバー用の立体構造編織物布帛1は適度の
クッション性,圧縮弾性を有し、空隙率が高く、通気
性,放熱効果などが優れ、座り心地が良く、ドライ感も
あり、シート内環境を快適に保つことができる。
第4図に示す立体構造編織物布帛は、平板状の表側地組
織4と同じく平板状の裏側地組織5とを垂直方向に平行
して配置した連結糸6とで連結している。
また、第5図に示す立体構造編織物布帛は、平板状の表
側地組織4と同じく平板状の裏側地組織5とを、襷状に
斜行して配置した連結糸6で連結している。
また、第6図に示す立体構造編織物布帛は、6辺形メッ
シュ状の表側地組織4と、同じく6辺形メッシュ状の裏
側地組織5とを、垂直状に配置した連結糸6で連結して
いる。
また、第7図に示す立体構造編織物布帛は、4辺形メッ
シュ状の表側地組織4と平板状の裏側地組織5とを、垂
直状に配置した連結糸6で連結している。
また、第8図に示す立体構造編織物布帛は、6辺形メッ
シュ状の表側地組織4と平板状の裏側地組織5とを、垂
直状に配置した連結糸6で連結している。
上記第4図〜第8図に示す立体構造編織物布帛はシート
カバー材として、第2図,第3図に示す立体構造編織物
布帛2とほぼ同様の効果が得られる。
作用 本考案は、表側地組織と裏側地組織を立体的に構築する
に必要な適度の太さを有する連結糸で連結し、表側地組
織と裏側地組織との間に比較的大きな空隙を確保してな
る立体構造編織物布帛であるため、優れた圧縮弾性性
能,通気性を有する結果となっている。このことは、シ
ートに人が座ったときに、立体形状を形成する垂直方向
に位置する連結糸の適度の剛性により、布帛内に空隙を
保ちながら人体圧を受け止めることになり、優れたクッ
ション性を発揮する。さらに、布帛内に確保された空隙
は通気性を促進し、シート内あるいは人体とシートカバ
ー間に派生する水分発散,蒸散に寄与する。上記のごと
く本考案は、クッション性に優れ、適度のシャリ味風
合、清涼感も具備し、さらにシート内環境の改善効果に
も優れたシートカバーとなる。
実施例 次に、本考案の実施例について説明する。即ち、第2
図,第3図に示す立体構造編織物布帛を下記のように作
成した。
表側地組織に20/−′S先染綿糸を用い、裏側地組織に
エステルマルチフィラメント250d/48fを用い、連結糸に
ナイロンモノフィラメント糸の直径0.205mmを用いて、1
4Gダブルラッセル機(カールマイヤー製)により第9図
に示す組織で立体構造編織物布帛を編成した。連結糸は
筬L,Lにより、表,裏の地組織に対し垂直に連結
して立体形状を構築した。また、筬L,Lで表側地
組織を構成し、筬L,Lで裏側地組織を構成した。
編成した立体構造編織物布帛を生地物性安定化のため、
熱による布帛の収縮を吸収できる直径80cmの分割太鼓型
リールを装着した染色機の前記分割太鼓型リールに拡布
状で捲上げ、98℃の熱水で30分間リラックス精練処理を
行ない、その後ピンテンター〔市金工業社(株)製〕に
より2%のオーバーフィード、170℃で1分間の仕上セ
ットを行なった。得られた立体構造編織物布帛は、空隙
指数Kが0.87,厚さが3.4mmであった。
得られた立体構造編織物布帛について、敷物試験JISL10
21に準じて、荷重下における圧縮率、除重後の圧縮弾性
率および圧縮による厚さの減少率を圧縮弾性試験機を用
いて評価した。その結果を第1表に示す。
第1表より明らかなように、表側地組織と裏側地組織を
つなぐ連結糸が適度の剛性を有しているため、優れた圧
縮抵抗,圧縮弾性機能を発揮することになる。このこと
は、クッション性に優れ、加圧時においても布帛内には
相当量の空隙が確保され、通気性を改善することにな
り、水分蒸散を促進することにもなり、シート内環境を
快適な状態に改善する効果が得られることとなる。
このようにして得られた立体構造編織物布帛をシートカ
バーのメイン部即ち、人体が接触する中央部に配し、周
囲にポリエステル50d/48fマルチフィラメント捲縮加工
糸を用いた28Gハーフトリコット地を組み合せて乗用車
のフロント側フルカバータイプのシートカバーを作成し
た。このシートカバーは適度のクッション性を有し、ま
た空隙による通気性が優れているため夏期においてべと
つき感もなく常にドライ感があり、快適な座り心地と居
住性を得ることができる。
考案の効果 以上のように本考案によるシートカバーは、立体構造編
織物布帛を使用し、この立体構造編織物布帛は、表裏地
組織を立体的に構築しながら連結する連結糸が直径0.07
〜0.4mmの適度の剛性を有していること、空隙指数Kが
0.4〜0.95、厚さが1.5〜10mmであるので、シートに座っ
たときに優れたクッション性を発揮すると同時に、圧縮
抵抗に優れていることにより、表裏地組織間に相当量の
空隙が確保されることになり、通気性による放熱,水分
排出効果が容易となり、べとつき感がなく、シート内環
境が改善され、座り心地,居住性が良好で快適なシート
カバーである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の説明図で、第1図は立体構造編織物布帛
を用いたシートカバーの装着状態を示す斜視図、第2図
は立体構造編織物布帛の要部の概略斜視図、第3図は立
体構造編織物布帛の概略断面図、第4図は他の立体構造
編織物布帛の概略斜視図、第5図はさらに他の立体構造
編織物布帛の概略断面図、第6図〜第8図はそれぞれさ
らに他の立体構造編織物布帛の概略斜視図、第9図は第
2図に示す立体構造編織物布帛の編成組織図である。 1……シートカバー、2……立体構造編織物布帛、3…
…平板上布帛、4……表側地組織、5……裏側地組織、
6……連結糸、L〜L……筬。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表側と裏側の地組織間を直径が0.07〜0.4m
    mの連結糸で連結し、下記式で示す空隙指数Kが0.4〜0.
    95で、厚さが1.5〜10mmである立体構造編織物布帛で形
    成されてなるシートカバー。 K=1−(W/C・T) ただし、W:布帛の目付(g/m2),C:繊維素材の平
    均密度(g/cm3),T:布帛の体積(cm3/m2)。
JP1990026828U 1990-03-16 1990-03-16 シートカバー Expired - Lifetime JPH0615599Y2 (ja)

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JPH03118100U JPH03118100U (ja) 1991-12-05
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