JP4799841B2 - ベッドシーツ - Google Patents

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Description

本発明は、ベッドシーツ特に介護用ベッドに最適なベッドシーツに関するものであり、特に床ズレ軽減効果が期待できるベッドシーツに関する。
ベッドシーツとしては綿シーツが一般的であるが、患者の寝返りや体位変換に伴いシーツに皺が入りやすく、 寝心地に影響する一方、この皺を放置するといわゆる床ズレしやすくなるため常に皺伸ばしが必要である。特に介護用ベッドにおいては、ヘッドアップのためにベッドを起こしたり、倒したりすることが多いが、その際に被介護者の特に背部並びに腰部に対応する部分のベッドシーツに皺が入りやすい。
即ち、背部並びに腰部という床ズレが特に発生しやすい部分のベッドシーツに皺が入ること、さらには被介護者の身体の自由度が乏しいことと相まって介護上大きな懸念となっている。
従来、例えば特許文献1のように表裏二層の編地と、該二層の編地を連結する連結糸から構成された立体編物をベッドシーツに用いることは知られているが、 その目的は蒸れ解消にあり、皺発生を防止し、もって床ズレ発生軽減を目的にすることについては何ら記載、示唆さえもない。
特開平9−238803号公報
本発明は皺が発生しにくいベッドシーツを提供するものであり、さらには快適性に優れ、床ズレ発生軽減効果が期待できるベッドシーツを提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために、先ず皺発生のメカニズムを検討した結果、体位変換時の患者や被介護者とベッドシーツとの相対的な滑りの程度並びにズレ力の緩和が皺発生に大きく影響していることを見出した。そして、相対的な滑りの程度とズレ力の緩和に関して、ベッドシーツを構成する要件例えば使用する繊維素材、組織等の構造との関連について詳細な検討を繰り返した結果、立体編物の表面編地のカバーファクターと大きな相関があることを究明し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
(1)表裏二層の編地と、該二層の編地を連結する連結糸から構成された立体編物からなるベッドシーツであって、表面を構成するマルチ糸に仮撚加工糸又は紡績糸が用いられ、連結糸はモノフィラメント糸が30質量%以上で構成され、表面編地の同一編目におけるマルチ糸の総繊度D(デシテックス)と連結糸の繊度d(デシテックス)の関係であるD/dの値が1.5〜15.0であり、表面編地の総カバーファクター(TCF)が、750〜1250であることを特徴とするベッドシーツ。
ただし、総カバーファクター(TCF)=コースカバーファクター(CCF)+ウェールカバーファクター(WCF)
コースカバーファクター(CCF)=(コース数;本/2.54cm)×(表面の編地を構成する糸条の太さ;dtex)1/2
ウェールカバーファクター(WCF)=(ウェール数;本/2.54cm)×(表面の編地を構成する糸条の太さ;dtex)1/2
)立体編物の連結糸のモノフィラメント糸が、ポリトリメチレンテレフタレート繊維であることを特徴とする上記()に記載のベッドシーツ。
)立体編物の厚みが、1mm以上、10mm以下であることを特徴とする上記(1)または(2)に記載のベッドシーツ。
)立体編物の50%圧縮時の圧縮応力が、10N以上、500N以下であることを特徴とする上記(1)〜()のいずれか1項に記載のベッドシーツ。
)介護用ベッドシーツであることを特徴とする上記(1)〜()のいずれか1項に記載のベッドシーツ。
本発明のベッドシーツは、皺が発生しにくいベッドシーツであり、快適性に優れ、床ズレ発生を軽減する効果が期待できるベッドシーツである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のベットシーツは、特に介護用ベッドに最適であるが、介護用ベッドのみならず病院用や一般用のベッドにも好適であり、 さらには敷布団用のシーツとしても利用できるものであり、これら寝具用のシーツすべてを包含する。
又、本発明において、介護用ベッドとは、手動及び又は電動等によって、ヘッドアップ機能に代表される体位変換機能を有するベッド、いわゆる介護可能なベッドをいう。
本発明の立体編物の特徴は、立体編物の表面編地の総カバーファクター(TCF)が750〜1250、好ましくは800〜1200、さらに好ましくは850〜1150、特に好ましくは950〜1100であり、皺の発生から20以上であり、肌触りおよび寝心地等快適性の観点から750以下である。
ここで、総カバーファクター(TCF)とは、下記式で計算されるものである。
総カバーファクター(TCF)=コースカバーファクター(CCF)+ウェールカバーファクター(WCF)
但し、コースカバーファクター(CCF)=(コース数;本/2.54cm)×(表面の編地を構成する糸条の太さ;dtex)1/2
ウェールカバーファクター(WCF)=(ウェール数;本/2.54cm)×(表面の編地を構成する糸条の太さ;dtex)1/2
尚、表面の編地を構成する糸条の太さとは、表面の編地2.54cm平方(6.45cm)の面積中に存在する編目を構成する糸条の太さをいう。例えば2枚筬から同一の針に2本の表糸が供給されて一つの編目を構成する場合は、2本の表糸の太さを合計した太さをいい、表裏面を連結する連結糸を除いたものである。
編目を構成する糸条の太さが異なる場合は、先ず表面の編地2.54cm平方(6.45cm)の面積中に存在する編目の総数(n)と、各編目を構成する糸条の太さ(D1、D2、D3、・・・、Dn;dtex)を測定する。次いで、各編目を構成する糸条の太さの合計(D1+ D2+D3+・・・Dn;dtex)を編目の総数(n)で割ったもので表す。
本発明において、コースカバーファクター(CCF)は400〜800が好ましく、特に450〜750が好ましく、さらに500〜700が好ましく、又、ウェールカバーファクター(WCF)は250〜550が好ましく、特に300〜500が好ましく、さらに350〜450が好ましい。
さらにコースカバーファクター(CCF)/ウェールカバーファクター(WCF)の比(CCF/WCF)は1.0〜2.5が好ましく、特に1.3〜2.0が好ましい。
尚、本発明の立体編物においては表面の編地の総カバーファクター(TCF)が750〜1250である必要があるが、ここにいう表面の編地とはシーツとして使用する場合に人体に接する面のことをいう。表裏の区別がつかない場合は、いずれか一方の面の、編地の総カバーファクター(TCF)が750〜1250であればよく、他方の面の、編地の総カバーファクターは限定されるものではない。
立体編物を構成する繊維素材について説明すると、先ず、 表面の編地は肌触り等の快適性から吸湿性や吸水性に優れたものが好ましく、 例えば、綿、麻、絹、ウール等の天然繊維、キュプラ、レーヨン、精製セルロース繊維、アセテート(ジ並びにトリアセテート)等のセルロース系繊維、例えばW型等の異型断面糸や吸湿性や吸水性を改質したポリエステル系、ポリアミド系等合成繊維があり、繊維の断面形状は、丸型、三角、L型、T型、Y型、W型、八葉型、偏平、ドッグボーン型等の多角形型、多葉型、中空型や不定形があり、繊維の形態も、原糸(未加工糸)、紡績糸、有撚糸、仮撚加工糸、流体噴射加工糸等いずれのものを採用してもよく、マルチフィラメント糸でもモノフィラメント糸でも良く、これらの素材及び又は断面や形態の異なる二種以上を交絡、交撚、複合仮撚加工、交編等の公知の複合手段で混用して用いてもよい。
又、裏面の編地については特に制限は無く、表面の編地と同様の繊維素材、断面、形態のものを用いることができる。
表裏の編地を構成する繊維素材の好ましい太さは、総dtexでは50〜300が好ましく、特に100〜250が好ましく、単糸dtexは1〜7が好ましく、特に2〜6が好ましい。
さらに、これら表裏の編地を連結する連結糸としては、ズレ力の緩和の観点からモノフィラメント糸が好ましく、ポリトリメチレンテレフタレート系繊維、ポリブチレンテレフタレート系繊維、ポリエチレンテレフタレート系繊維等のポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリプロピレン系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリエステル系エラストマー繊維等、任意の素材の繊維を用いることができるが、このうちポリトリメチレンテレフタレート系繊維を連結糸の少なくとも一部に用いると、弾力感のあるクッション性を有し、繰り返し或いは長時間圧縮後のクッション性の耐久性が良好となり好ましい。繊維の断面形状は、丸型、三角、L型、T型、Y型、W型、八葉型、偏平、ドッグボーン型等の多角形型、多葉型、中空型や不定形なものでもよいが、丸型断面が立体編物のクッション性の耐久性を向上させる上で好ましい。
連結糸は、モノフィラメント糸100%が最適であるが、 マルチフィラメント原糸やその仮撚加工糸を混用してもよく、その際はモノフィラメント糸が30質量%以上特に50質量%以上で構成するのが好ましい。
連結糸の好ましい太さは、モノフィラメント糸の場合は20〜500dtexが好ましく、特に30〜300dtexが好ましく、マルチフィラメント糸の場合は総dtexでは20〜300が好ましく、特に30〜200が好ましく、単糸dtexは1〜7が好ましく、特に2〜6が好ましい。
本発明の立体織編物において、好ましく用いられるポリトリメチレンテレフタレート繊維は、トリメチレンテレフタレート単位を主たる繰り返し単位とするポリエステル繊維をいい、トリメチレンテレフタレート単位を約50モル%以上、好ましくは70モル%以上、さらには80モル%以上、特に好ましくは90モル%以上のものをいう。従って、第三成分として他の酸成分及び/又はグリコール成分の合計量が約50モル%以下、好ましくは30モル%以下、さらには20モル%以下、さらに好ましくは10モル%以下の範囲で含有されたポリトリメチレンテレフタレートを包含する。
ポリトリメチレンテレフタレート繊維の好ましい特性としては、強度は2〜5cN/dtex、好ましくは2.5〜4.5cN/dtex、さらには3〜4.5cN/dtexが好ましい。伸度は30〜60%、好ましくは35〜55%、40〜55%がさらに好ましい。弾性率は30cN/dtex以下、好ましくは10〜30cN/dtex、さらには12〜28cN/dtex、特に15〜25cN/dtexが好ましい。10%伸長時の弾性回復率は70%以上、好ましくは80%以上、さらには90%以上、最も好ましくは95%以上である。
ポリトリメチレンテレフタレートは、テレフタル酸又はその機能的誘導体と、トリメチレングリコール又はその機能的誘導体とを、触媒の存在下で、適当な反応条件下に結合せしめることにより合成される。この合成過程において、適当な一種又は二種以上の第三成分を添加して共重合ポリエステルとしてもよいし、又、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリトリメチレンテレフタレート以外のポリエステル、ナイロンとポリトリメチレンテレフタレートを別個に合成した後、ブレンドしたり、複合紡糸(鞘芯、サイドバイサイド等)してもよい
複合紡糸に関しては、特公昭43−19108号公報、特開平11−189923号公報、特開2000−239927号公報、特開2000−256918号公報等に例示されるような、第一成分がポリトリメチレンテレフタレートであり、第二成分がポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロンを並列的あるいは偏芯的に配置したサイドバイサイド型又は偏芯シースコア型に複合紡糸したものがあり、特にポリトリメチレンテレフタレートと共重合ポリトリメチレンテレフタレートの組み合わせや、極限粘度の異なる二種類のポリトリメチレンテレフタレートの組み合わせが好ましく、特に、特開2000−239927号公報に例示されるような極限粘度の異なる二種類のポリトリメチレンテレフタレートを用い、低粘度側が高粘度側を包み込むように接合面形状が湾曲しているサイドバイサイド型に複合紡糸したものが、高度のストレッチ性と嵩高性を兼備するものであり特に好ましい。
添加する第三成分としては、脂肪族ジカルボン酸(シュウ酸、アジピン酸等)、脂環族ジカルボン酸(シクロヘキサンジカルボン酸等)、芳香族ジカルボン酸(イソフタル酸、ソジウムスルホイソフタル酸等)、脂肪族グリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、テトラメチレングリコール等)、脂環族グリコール(シクロヘキサンジメタノール等)、芳香族を含む脂肪族グリコール(1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン等)、ポリエーテルグリコール(ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等)、脂肪族オキシカルボン酸(ω−オキシカプロン酸等)、芳香族オキシカルボン酸(P−オキシ安息香酸等)等がある。又、1個又は3個以上のエステル形成性官能基を有する化合物(安息香酸等又はグリセリン等)も重合体が実質的に線状である範囲内で使用出来る。
さらに二酸化チタン等の艶消剤、リン酸等の安定剤、ヒドロキシベンゾフェノン誘導体等の紫外線吸収剤、タルク等の結晶化核剤、アエロジル等の易滑剤、ヒンダードフェノール誘導体等の抗酸化剤、難燃剤、制電剤、顔料、蛍光増白剤、赤外線吸収剤、消泡剤等が含有されていてもよい。
本発明においてポリトリメチレンテレフタレート繊維の紡糸については、例えば国際公開WO99/27168号パンフレット等があり、1500m/分程度の巻取り速度で未延伸糸を得た後、2〜3.5倍程度で延伸する方法、紡糸−延伸工程を直結した直延法(スピンドロー法)、巻取り速度5000m/分以上の高速紡糸法(スピンテイクアップ法)の何れを採用しても良い。
また、ポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントは、例えば、国際公開WO01/75200号パンフレットに記載された方法により製造することができる。すなわち、ポリトリメチレンテレフタレートを紡口から吐出し、冷却浴中で急冷した後第1ロールに巻き取り、次いで、温水中又は乾熱雰囲気下で延伸しながら第2ロールで巻き取った後、乾熱雰囲気下又は湿熱雰囲気下において、オーバーフィードでリラックス処理し、第3ロールで巻き取る方法等で製造することができる。
本発明の立体編物の表面編地は、連結糸で用いたモノフィラメント糸が露出しない様にすることがざらつき感と光沢によるギラツキを抑えることが重要である。モノフィラメント糸の露出を抑える方法としては、本発明の総カバーファクターを特定の範囲とする以外にも、モノフィラメント糸の繊度に比較しマルチフィラメント糸の繊度を大とする、モノフィラメント糸の給糸張力をマルチ糸の給糸張力より大にする、マルチ糸の給糸を通常のフィード率よりオーバーフィード側で給糸する、マルチ糸のフィラメント数を増やす、ダブルラッセル編機で編成する場合はモノフィラメント糸とマルチ糸の針に対するオーバーラップ方向を少なくとも同一方向で給糸する等の方法により編成することが好ましい。
また、表面の編地の同一編目におけるマルチ糸の総繊度D(デシテックス)と、連結糸の繊度d(デシテックス)の関係がD/dの値が1.1以上であることが好ましく、より好ましくは1.5〜15.0である。
D/d<1.1の場合は、マルチ糸によるモノフィラメント糸の均一な被覆性が低下し、編地表面のざらつき感と光沢によるギラツキを抑えることができず、さらには表面の滑らかな肌触りが得られないケースも生じる。
更に、表面を構成する繊維の被覆率を上げればよく、表面を構成するマルチフィラメント糸に仮撚加工糸、紡績糸等の嵩高糸を用いることが好ましく、特にセルロース系繊維の仮撚加工糸やW型等の異型断面ポリエステル系合成繊維の仮撚加工糸が好ましい。
連結糸の密度については、立体編物2.54cm平方(6.45cm)の面積中にある連結糸の本数をN(本/6.45cm)、連結糸のdtexをT(g/1×10cm)、連結糸の比重をρ0 (g/cm)とした時、立体編物6.45cmの面積中にある連結糸の総断面積(N・T/1×10・ρ0 )が0.01〜0.3cmが好ましく、より好ましくは0.03〜0.25cmである。この範囲に設定することによって、立体編物がズレ力の緩和に有利に働くとともに、適度な剛性による良好なクッション性を有するものとなる。
連結糸は、表裏の編地中にループ状の編目を形成してもよく、表裏編地に挿入組織状に引っかけた構造でもよいが、少なくとも2本の連結糸が表裏の編地を互いに逆方向に斜めに傾斜して、クロス状(X状)やトラス状に連結することが、立体編物の形態安定性を向上させる上で好ましい。
又、立体編物は、表裏の少なくとも一方の編地のタテ方向及び/又はヨコ方向に挿入糸(モノフィラメント糸及び又はマルチフィラメント糸)が直線状に挿入されていてもよい。本発明の立体編物は、相対する2列の針床を有する編機で編成することができ、ダブルラッセル編機、ダブル丸編機、Vベッドを有する横編機等で編成できるが、寸法安定性のよい立体編物を得るには、ダブルラッセル編機を用いるのが好ましい。編機のゲージは9ゲージから28ゲージまでが好ましく用いられる。
立体編物の表裏の編地は、編組織は同一である必要は無く、異なる編組織でもよく、4角、6角等のメッシュ編地、マーキゼット編地等複数の開口部を有する編地にして軽量性、通気性を向上させてもよいが、表面を平坦な組織にして肌触りを良好にし、裏面はメッシュ状等の開口部を有する編地とすることにより通気性を高め、蒸れを改善したものが好ましい。又、表面を起毛するとより肌触りの良好なものが得られる。
立体編物の厚みは目的に応じて任意に設定できるが、厚みは1〜10mmが好ましく、さらに2〜8mmが好ましく、特に3〜5mmが好ましい。皺が入り難くくするためには1mm以上であり、嵩張り性あるいはベッドシーツとしての取り扱い性の観点から10mm以下である。
本発明の立体編物は50%圧縮時の圧縮応力は10N以上、500N以下であることが好ましく、より好ましくは20N以上、400N以下、最も好ましくは30N以上、350N以下である。圧縮弾性率が10N未満では人体が臥床した場合に、表裏地組織間に十分な間隙が得られないばかりか、人体の微妙な体動伴って立体織編物に皺が発生する場合がある。500Nを超えると間隙は確保されるものの、人体が臥床した時に厚み方向へ殆ど圧縮されないため、人体内部で骨突起している部分(例えば、仙骨部)に大きな圧力が加わり、圧迫感を感じると共に床ずれを発生する場合がある。
本発明の立体編物は圧縮後の回復率が80%以上であることが好ましく、より好ましくは90%以上である。回復率が80%未満では回復が不十分となり、クッション材としての性能が不足する場合がある。
本発明の立体編物は、経及び緯方向の4.9N/cm荷重での伸度は3%以上、60%以下であることが好ましく、より好ましくは、5%以上、30%以下、最も好ましくは5%以上、20%以下である。
伸度が3%未満のものは非常に剛直な立体編物となり風合いが非常に硬く、ベッドシーツとして使用すると皺が著しく発生するものとなる。一方、60%を超えるとベッドシーツとして使用した場合、臥床での体動等で容易に皺が発生する場合がある。
本発明の表裏の編地または連結糸に用いる繊維は、未着色でもよく、着色されていてもよい。
着色方法は、未着色の糸をかせやチーズ状で糸染めする方法(先染め)、紡糸前の原液に顔料、染料等を混ぜて着色する方法(原液着色)、立体編物状で染色したりプリントする方法等によって着色することができるが、立体編物状で染色すると立体形状を維持するのが困難であったり加工性が悪いため、先染めや原液着色が好ましい。
立体編物の仕上げ加工方法は、立体編物を未着色で用いる場合や、先染め糸や原液着色糸を使用した立体編物の場合は生機を精練、ヒートセット等の工程を通して仕上げることができる。連結糸或いは表裏糸のいずれかが未着色の立体編物の場合は、生機を精練、染色、ヒートセット等の工程を通して仕上げることができる。
仕上げ加工後の立体編物は、融着、縫製、パイピング、樹脂加工等の手段で端部を処理したり、熱成形等により所望の形状にして用いることができる。
特に、ベッドシーツでは、端部の凹凸感を極力感じない様にする方がよく、パイピングで処理することが好ましい。パイピング材は縫製部の厚み、連結糸の飛出し、使用時の耐久性を考慮して任意に選定すればよい。また、パイピング部は洗濯等で応力が集中し破損する恐れがあるので、ダブルステッチ等で縫製することが好ましい。
本発明について以下具体的に説明する。
(1)固有粘度[η]の測定
固有粘度[η](dl/g)は、次式の定義に基づいて求められる値である。
[η]=lim(ηr−1)/C
C→0
定義中のηrは純度98%以上のo−クロロフェノール溶媒で溶解したポリマーの稀釈溶液の35℃での粘度を、同一温度で測定した上記溶媒の粘度で除した値であり、相対粘度と定義されているものである。Cはg/100mlで表されるポリマー濃度である。
(2)糸の強伸度特性
東洋ボールドウィン社製のテンシロンを用い、試料長20cm、引張速度20cm/分の条件で、引張強度(cN/dtex)、伸度(%)、初期弾性率(cN/dtex)を測定した。
(3)糸の弾性回復率
繊維を、チャック間距離20cmに0.0294cN/dtexの初荷重をかけて引張試験機に取り付け、伸長率10%まで引っ張り速度20cm/分で伸長し、1分間放置した。その後、再び同じ速度で収縮させ、応力−歪み曲線を描く。収縮中、応力がゼロになった時の伸度を残留伸度(A)とする。弾性回復率は下記の式に従って求めた。
10%伸長時の弾性回復率(%)={(10−A)/10}×100
(4)編地厚み
JIS−L−1018の厚みの測定方法に準拠して測定した。
(5)50%圧縮時の圧縮応力(N)
島津オートグラフAG−B型((株)島津製作所製)を用い、直径100mmの円盤状圧縮治具により、平滑剛体面上に置いた15cm角、厚みT0(mm)の立体編物を、10mm/minの速度で50%の厚み(1/2T0mm)になるまで圧縮し、最大応力を求めた。
(6)圧縮回復率
圧縮回復率は立体織編物の厚み(Amm)が半分(A/2mm)になるように荷重を加えて5分間放置し、除重して10分後の厚み(Bmm)を測定し、下記式により算出する。
圧縮回復率(%)=B/A×100
(7)編地伸長率
JIS−L−1018の定荷重時伸び率に準拠してグラブ法で測定して緯及び経方向を測定した。尚、サンプル2.5cm幅当りの荷重は12.25Nとした。
(8)ベッドシーツの圧迫感及び皺評価
クッション材としてパラマウントベッド(株)社製のパラケアマットレスを用いた介護用ベッドに、実施例並びに比較例のベッドシーツを敷き、綿100%のパジャマを着用した男性を仰臥させた状態で、ヘッドアップ(頭側アップ60度)と仰臥を5回繰り返した時の背部並びに腰部の圧迫感等の官能評価と、背部並びに腰部に対応する部分のベッドシーツの皺を視覚評価した。5人の男性が同様に評価し、その平均点で評価した。尚、5人の男性の伸長は170〜175cm、体重は65〜70kgであった。
「圧迫感評価」
3点:圧迫感を殆ど無い
2点:圧迫感をやや感じる
1点:圧迫感を強く感じる
「皺評価」
3点:皺の発生は殆ど見られない
2点:小さな皺がやや見られる
1点:大小の皺が多く見られる。
(9)ベッドシーツの蒸れ評価
室温28±1℃、湿度65±5%RHの環境下で(7)のベッドシーツの評価で用いた介護用ベッドに、実施例及び比較例にて作成したベッドシーツを敷き、綿100%のパジャマを着用した男性を仰臥位にて60分間覚醒状態で安静にしてもらい、以下の通り蒸れ感を数値化した。5人の男性が同様に評価し、その平均点で評価した。尚、5人の男性の伸長は170〜175cm、体重は65〜70kgであった。
尚、試験中、(株)良品計画社製の綿パイルタオルケットを首から足先まで掛けて行った。
3点:蒸れ感がない。
2点:蒸れ感をやや感じる。
1点:蒸れ感を非常に感じる。
<ポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントの製造>
(製造例1)
固有粘度[η]=0.9のポリトリメチレンテレフタレートを紡糸温度265℃で紡口から吐出し、40℃の冷却浴中に導いて冷却しつつ16.0m/分の速度の第1ロール群で引張り細化して未延伸モノフィラメントを製造した。次いで、温度55℃の延伸浴中で5倍に延伸しながら80.0m/分の第2ロール群によって引張った。その後、120℃のスチーム浴中で弛緩熱処理を施しながら、72.0m/分の第3ロール群を経た後、第3ロール群と同速の巻取機で巻き取り、110dtexの延伸モノフィラメントを製造した。
得られた延伸糸の強度、伸度、弾性率及び10%伸長時の弾性回復率は、各々2.7cN/dtex、49%、27cN/dtex並びに98%であった。
本発明を実施例に基づいて説明する。
[実施例1]
6枚筬を装備した22ゲージ、釜間4.2mmのダブルラッセル編機を用い、表面の編地を形成する2枚の筬(L1、L2)に167dtex/48fのW型断面のポリエチレンテレフタレート系繊維の仮撚加工糸(旭化成せんい株式会社製、商標「テクノファイン」仮撚加工糸)をいずれもオールインの配列で供給し、裏面の編地を形成する2枚の筬(L5、L6)にも同一の仮撚加工糸をいずれも3イン1アウトの配列で供給し、連結糸を形成するL3の筬に56dtexのナイロン66繊維モノフィラメント糸をオールインの配列で供給して、表面の編地の密度が33.3コース/2.54cm、24.8ウェール/2.54cmの立体編物の生機を下記組織で編成した。
L1:2422/2022/
L2:2022/4644/
L3:0220/2002/
L5:4420/2224/2220/2242/4468/6664/6668/6646/
L6:4468/6664/6668/6646/4420/2224/2220/2242/
得られた生機を常法に従い精練後、乾熱ヒートセットして、表面の編地が平坦な組織で、裏面の編地がメッシュ組織の厚み3.5mmの立体編物を得た。
得られた立体編物の表面の編地密度は、35.0コース/2.54cm、22.2ウェール/2.54cm、であり、その他の編地物性は表1に示した。
得られた立体編物を裁断後、端部をパイピング縫製してベッドシーツを作成し、ベッドシーツの評価を行った。得られた結果を表1に示すが、ベッドシーツとして圧迫感がなく、皺の発生も少なく、肌触りもよい快適性に優れたものであったが、やや蒸れ感じるものであった。
[実施例2〜4、比較例1〜3]
実施例1において、ダブルラッセル編機のゲージや生機の密度設計並びに仕上げ時の幅だしを変化させて、表面の編地の総カバーファクター(TCF)の異なる立体編物を仕上げた。得られた編地物性は表1に示した。
得られた立体編地を実施例1と同様にしてベッドシーツを作成し、ベッドシーツの評価を行った。得られた結果を表1に示す。これより、総カバーファクター(TCF)が本発明の範囲内のものは圧迫感が少なく、皺も発生し難いものであったが、範囲外のものは皺が発生し易く劣ったものであった、特に総カバーファクター(TCF)=700のものは肌触りが悪く快適性にも劣ったものであった。
[実施例5]
6枚筬を装備した22ゲージ、釜間4.6mmのダブルラッシェル機を用い、編機前面に位置する二枚の筬(L1、L2)に表編地用糸として、167dtex/90fキュプラアンモニウムレーヨンの仮撚糸(旭化成せんい社製、商標「ベンベルグ」仮撚加工糸)をガイドにオールインの配列で供給し、中間に位置する二枚の筬(L3、L4)に連結糸として製造例1の110dtexのポリトリメチレンテレフタレート繊維モノフィラメント糸をガイドに1イン1アウトの配列で供給し、編機背面に位置する二枚の筬(L5、L6)に裏編地用糸として、167dtex/48fのW型断面のポリエチレンテレフタレート系繊維の仮撚加工糸(旭化成せんい株式会社製、商標「テクノファイン」仮撚加工糸)をガイドに3イン1アウトの配列で供給して、表面編地の密度が30.0コース/2.54cm、24.5ウェール/2.54cmの立体編物の生機を下記組織で編成した。
L1:1211/1011/1211/1011/1211/1011/1211/1011/1211/1011/
L2:1011/2322/1011/2322/1011/2322/1011/2322/
L3:2110/1223/2110/1223/2110/1223/2110/1223/
L4:1223/2110/1223/2110/1223/2110/1223/2110/
L5:2243/3323/3343/3323/2201/1121/1101/1121/
L6:2201/1121/1101/1121/2243/3323/3343/3323/
得られた生機を常法に従い精練後、乾熱ヒートセットして、表面の編地が平坦な組織で、裏面の編地がメッシュ組織の厚み4.0mmの立体編物を得た。
得られた立体編物の表面の編地密度は、あり、その他の編地物性は表1に示した。
得られた立体編物を実施例1と同様にしてベッドシーツを作成し、ベッドシーツの評価を行った。得られた結果を表1に示すが、ベッドシーツとして圧迫感がなく、皺の発生も少なく、肌触りもよい快適性に優れたものであった。特に、連結糸にポリトリメチレンテレフタレートモノフィラメントを使用したことにより、圧縮特性が向上し、ベッドシーツに用いると蒸れ感に優れていた。
[比較例4]
従来の綿シーツをベットシーツとして評価した結果は、圧迫感、蒸れ感を強く感じ、皺の発生もきわめて極めて劣ったものであった。
Figure 0004799841
本発明のベッドシーツは、皺が発生しにくいベッドシーツであり、快適性に優れ、床ズレ発生を軽減する効果が期待できるベッドシーツであるため、特に介護用ベッドに最適であるが、 一般の病院用ベッドや家庭での普通のベッドや敷布団用にも好適に利用できる。

Claims (5)

  1. 表裏二層の編地と、該二層の編地を連結する連結糸から構成された立体編物からなるベッドシーツであって、表面を構成するマルチ糸に仮撚加工糸又は紡績糸が用いられ、連結糸はモノフィラメント糸が30質量%以上で構成され、表面編地の同一編目におけるマルチ糸の総繊度D(デシテックス)と連結糸の繊度d(デシテックス)の関係であるD/dの値が1.5〜15.0であり、表面編地の総カバーファクター(TCF)が、750〜1250であることを特徴とするベッドシーツ。
    ただし、総カバーファクター(TCF)=コースカバーファクター(CCF)+ウェールカバーファクター(WCF)
    コースカバーファクター(CCF)=(コース数;本/2.54cm)×(表面の編地を構成する糸条の太さ;dtex)1/2
    ウェールカバーファクター(WCF)=(ウェール数;本/2.54cm)×(表面の編地を構成する糸条の太さ;dtex)1/2
  2. 立体編物の連結糸のモノフィラメント糸が、ポリトリメチレンテレフタレート繊維であることを特徴とする請求項に記載のベッドシーツ。
  3. 立体編物の厚みが、1mm以上、10mm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のベッドシーツ。
  4. 立体編物の50%圧縮時の圧縮応力が、10N以上、500N以下であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のベッドシーツ。
  5. 介護用ベッドシーツであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のベッドシーツ。
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