JPH04308246A - 防虫性を有する布帛 - Google Patents

防虫性を有する布帛

Info

Publication number
JPH04308246A
JPH04308246A JP3069986A JP6998691A JPH04308246A JP H04308246 A JPH04308246 A JP H04308246A JP 3069986 A JP3069986 A JP 3069986A JP 6998691 A JP6998691 A JP 6998691A JP H04308246 A JPH04308246 A JP H04308246A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
fabric
synthetic resin
warp
cloth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3069986A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Nakagawa
政則 中川
Shuji Tamura
修二 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP3069986A priority Critical patent/JPH04308246A/ja
Publication of JPH04308246A publication Critical patent/JPH04308246A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防虫性を有する布帛に関
し、さらに詳しくは耐久性および風合いに優れた防虫性
を有する布帛に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、防虫性を有する材料は多種開発さ
れており、例えば布団地、シーツ、カーテン、マットな
どの衣料用や資材用に用いられている。例えば特開昭6
1−284210号公報には、基布に浸漬、塗布、散布
などにより防虫剤を施す方法が示され、また特開昭58
−4888号公報、特開平1−246478号公報には
、香料や防虫剤を内蔵したマイクロカプセルを繊維に施
す方法が示され、さらに特開昭61−63716号公報
、特開昭58−136822号公報には香料や抗菌剤を
繊維ポリマーに混入して溶融紡糸する方法が示されてい
る。
【0003】しかしながら、上記方法で得られる防虫素
材は耐久性に乏しく商品価値の低いものであった。例え
ば、防虫素材中の防虫剤が洗濯などにより水と接触して
脱落したり、また防虫剤の蒸発が速いため防虫機能を早
く消失し、さらに防虫剤をマイクロカプセルに内封した
ものを使用する場合でも、カプセルが一旦破壊されると
防虫機能の消失が早く、また洗濯に対する耐久性が劣る
などの問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題を解決し、特に洗濯やドライクリーニン
グにより防虫剤が脱落しにくく耐久性に優れるとともに
、柔軟な風合いを有する、防虫剤を有する布帛を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、経糸と緯糸の
式(I)で表されるカバーファクターの和が800〜3
000の範囲にあるセルロース繊維基布と、該基布に施
された防虫剤を含有する合成樹脂被膜とからなる防虫性
を有する布帛に関する。
【0006】
【数2】
【0007】(式中のKはカバーファクター、Dは基布
を構成する糸の密度(本/インチ)、dは糸のデニール
を意味する。ただし紡績糸のdは、d=9000/(メ
ートル番手)=9000/1.69・(綿番手)により
算出する)。本発明に用いられるセルロース繊維基布は
、経糸と緯糸のカバーファクターの和が800〜300
0の範囲、好ましくは1300〜2500の範囲にある
。該カバーファクターは上記式(I)により算出される
が、経糸と緯糸のカバーファクターの和が800未満で
は、合成樹脂の基布への浸透が大きく、布帛の引裂強さ
が低下する。また3000を超えると布帛の柔軟性が低
下し、風合いが粗硬となり、通気性が低下する。
【0008】セルロース繊維としては、綿、ビスコース
法レーヨン(ポリノジックを含む)、銅アンモニア法レ
ーヨンなどが用いられる。これらは混合して用いてもよ
い。糸条の形態は長繊維でも短繊維でもよいが、保温性
および肌ざわりの点から、経糸または緯糸に短繊維を用
いるのが好ましい。本発明において、防虫剤はそのまま
、またはマイクロカプセルに内蔵された形態で合成樹脂
被膜に含有される。防虫剤の種類には合成樹脂中に含有
可能なものであれば特に制限はなく、例えばN,N−ジ
エチル−m−トリアミド、2−エチル−1,3−ヘキサ
ンジオール、インダロン、フタル酸ジメチル、N−ブチ
ルアセトアニリド等が用いられる。合成樹脂としては、
アクリル酸エステル樹脂等のアクリル樹脂、酢酸ビニル
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、弗素
系樹脂、ポリアミノ酸系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポ
リアミド系樹脂等が用いられる。防虫剤および合成樹脂
はそれぞれ単独で用いても2種以上混合して用いてもよ
い。
【0009】防虫剤を有する合成樹脂被膜は、例えば、
合成樹脂をトルエン、メチルエチルケトンなどの溶剤ま
たは水に溶解させ、防虫剤または該防虫剤を内封したマ
イクロカプセルを加えて混合し、これをセルロース繊維
基布に塗布し、乾燥させて得られる。基布に被膜を形成
する方法には特に制限はなく、例えば特願昭59−13
8877号公報に記載された方法により行うことができ
る。
【0010】合成樹脂被膜のセルロース繊維基布への浸
透度は、布帛の引裂強さや柔軟性の点から、セルロース
繊維基布の厚さの1/2以下とするのが好ましい。また
合成樹脂被膜の厚さは1〜30μmが好ましく、より好
ましくは3〜25μmである。被膜の厚さが薄すぎると
、布団地やダウンジャケットに用いた場合に羽毛等の抜
出しまたはダニなどの害虫に対する侵入防止が充分でな
く、また厚すぎると、合成樹脂主体の風合いとなり、セ
ルロース繊維特有の風合いが損なわれることがある。 合成樹脂被膜としては、通気性および羽毛の抜出しや害
虫侵入防止の点から、0.5〜5μmの微多孔を有する
ものが好ましい。
【0011】防虫剤の混合量は、防虫剤の種類および合
成樹脂被膜の厚み等により異なるが、得られる布帛に対
して0.5〜10重量%とするのが好ましい。防虫剤を
マイクロカプセルに内封して用いる場合には、マイクロ
カプセルを中空多孔質タイプまたは多孔質タイプとする
が好ましい。マイクロカプセルを形成する成分は無機物
でも有機物でもよいが、合成樹脂溶液に溶解しないもの
が好ましい。無機物としては、シリカ、珪酸、ケイソウ
土、アルミナ、酸化チタン、カーボンブラック、活性炭
などが挙げられ、有機物としては、ポリウレタン、アク
リル樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリスチレン、
ポリビニルアルコール、メラミン樹脂、エポキシ樹脂な
どが挙げられる。マイクロカプセルの粒径は、被膜の形
成性および耐久性の点から、0.5〜20μmの範囲が
好ましい。
【0012】本発明の布帛は、基布として特定のカバー
ファクターを有するセルロース繊維を用いているため、
柔軟な風合いと優れた吸水性および吸汗性を有し、また
防虫剤を合成樹脂被膜に含有させているため、耐久性の
ある優れた防虫効果を有する。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明する
。 実施例1、2および比較例1、2 経糸および緯糸に40番単糸の綿を用いて表1に示す織
物を作製し、それぞれの織物をアサヒガードAG−71
0(明成化学社製商品名、フッ素系撥水剤)0.5重量
%溶液に含浸し、乾燥して撥水処理を行い、セルロース
繊維基布とした。
【0014】次にクリスボン2005EL(大日本イン
キ社製商品名、熱可塑性ポリウレタン)70重量%、N
,N−ジエチル−m−トリアミド3重量%およびメチル
エチルケトンとトルエンの1:1の混合溶液27重量%
を加え、該溶液を上記で得たセルロース繊維基布にナイ
フコーティングし、続いて乾燥して脱溶媒し、セルロー
ス繊維基布に合成樹脂被膜を形成した。該被膜の厚さは
8〜15μ、基布への浸透度は基布の厚さ方向に対して
0.25〜0.4であった。
【0015】次いでソフテックスA−1017(花王社
製商品名、柔軟剤)を1.5%owf、浴比1:50お
よび50℃の条件で15分間処理し、脱水乾燥して柔軟
処理を施した。得られた布帛の剛軟度、引裂強さ、通気
度および防虫試験を下記の方法に準じて測定し、結果を
表1に示した。 剛軟度:JIS−L−1096A法(45°カンチレバ
ー法)に準じた。 引裂強さ:JIS−L−1096D法(ペンジュラム法
)に準じた。 通気度:JIS−L−1096法に準じた。 防虫試験:内径3cmのガラスシャーレにコナヒョウヒ
ダニの繁殖したダニ培地を0.5g投入した。このシャ
ーレに接するように、同型のガラスシャーレを6個おき
、この周囲のシャーレには直径3cmの円形に切り取っ
た試験片と対称区を交互に敷いた。この検体の上にダニ
を誘引するための飼料を0.15g投入した。これらの
ガラスシャーレの周囲には他からの混入を防ぐため、粘
着シートを敷いた。この検体をプラスチック容器(内容
量1.5リットル)に入れ、25℃の恒温下で保管した
。 プラスチック容器内には飽和食塩水入りの容器を入れ、
湿度を75%RHに保った。7日後、周囲のガラスシャ
ーレ内に移動したダニ固体数を計数し、試験片の入った
3個のシャーレのダニ移動数の合計と対称区の入った3
個のシャーレのダニ移動数の合計を用いて下記式により
忌避率(%)を算出した。防虫試験は、未洗濯(w=0
)と洗濯10回後(w=10)の布帛について行った。
【0016】
【数3】
【0017】
【表1】
【0018】表1から、基布の経糸と緯糸のカバーファ
クターの和が800未満である比較例1では通気性が高
過ぎるとともに引裂強さが低くく、3000を超える比
較例2では風合いが粗硬で通気性が低いのに対し、経糸
と緯糸のカバーファクターの和が800〜3000の範
囲にある実施例1および実施例2では、柔軟性に優れ、
適度な通気性を有するとともに、洗濯10回後でも高い
防虫性を有していることが示される。
【0019】実施例3 経糸に銅アンモニア法レーヨン50d/30f、緯糸に
40番単糸の綿糸を用いて作製した経密度60本/イン
チ、緯密度86本/インチの平織物に、実施例1と同じ
条件で撥水処理、コーティングによる被膜形成および柔
軟処理を施し、被膜の厚さが10μm、基布への被膜の
浸透度が0.3である布帛を得た。この布帛の性能を実
施例1と同様にして測定し、結果を表2に示した。
【0020】実施例4 経糸および緯糸に40番単糸の銅アンモニア法レーヨン
糸を用いて作製した経密度88本/インチ、緯密度77
本/インチの平織物に、実施例1と同じ条件で撥水処理
、コーティングによる被膜形成および柔軟処理を施し、
被膜の厚さが8μm、基布への被膜の浸透度が0.5で
ある布帛を得た。この布帛の性能を実施例1と同様にし
て測定し、結果を表2に示した。
【0021】
【表2】   表2から、実施例2および3で得られた布帛は、柔
軟で、適度な通気性を有し、洗濯10回後の防虫性にも
優れることが示される。
【0022】実施例5〜7および比較例3、4経糸にビ
スコース法レーヨン50d/16f、緯糸に40番単糸
のビスコース法レーヨン糸を用い、経密度60本/イン
チ、緯密度86本/インチでカバーファクターの和が1
415である平織物を作製した。次にN,N−ジエチル
−m−トリアミドを内蔵した表3に示すマイクロカプセ
ルを、それぞれTKバインダー(高松油脂社製商品名、
ポリウレタン系バインダー)に3重量%加えて調合し、
該配合液をキスロールにて上記平織物に付与し、100
℃で1分乾燥し、続いて150℃で2分間熱処理した。 得られた布帛の被膜の厚さは8μm、基布への被膜の浸
透度は0.4であった。
【0023】この布帛の諸物性を実施例1と同様にして
測定し、結果を表3に示す。
【0024】
【表3】   *1:メラミン樹脂壁に防虫剤を内包したマイクロ
カプセルを重合法で製造した(平均粒径7μm)。
【0025】*2:シリカの中空多孔質に防虫剤を含浸
してマイクロカプセルを製造した(平均粒径2.2μm
)。 表3から、防虫剤付着量が0.2%(比較例3、4)で
は優れた防虫性が得られないが、0.5〜10重量%の
範囲内(実施例5〜7)であれば、マイクロカプセルと
して、メラミン樹脂やシリカの中空多孔質を用いても、
洗濯10回後の防虫性に優れることが示される。
【0026】
【発明の効果】本発明の布帛は、セルロース繊維基布に
防虫剤を含有する合成樹脂被膜を形成して得られるため
、耐久性に優れた防虫性と、柔軟な風合いを有し、例え
ば布団地、シーツ、ダウンジャケット用生地などの衣料
用や資材用に広範囲に使用することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  経糸と緯糸の式(I)で表されるカバ
    ーファクターの和が800〜3000の範囲にあるセル
    ロース繊維基布と、該基布に施された防虫剤を含有する
    合成樹脂被膜とからなる防虫性を有する布帛、【数1】 (式中のKはカバーファクター、Dは基布を構成する糸
    の密度(本/インチ)、dは糸のデニールを意味する。 ただし紡績糸のdは、d=9000/(メートル番手)
    =9000/1.69・(綿番手)により算出する)。
JP3069986A 1991-04-02 1991-04-02 防虫性を有する布帛 Withdrawn JPH04308246A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3069986A JPH04308246A (ja) 1991-04-02 1991-04-02 防虫性を有する布帛

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3069986A JPH04308246A (ja) 1991-04-02 1991-04-02 防虫性を有する布帛

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04308246A true JPH04308246A (ja) 1992-10-30

Family

ID=13418505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3069986A Withdrawn JPH04308246A (ja) 1991-04-02 1991-04-02 防虫性を有する布帛

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04308246A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005137894A (ja) * 2003-10-14 2005-06-02 Asahi Kasei Fibers Corp ベッドシーツ
JP2006204661A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Asahi Kasei Fibers Corp 積層クッション材
CN103448310A (zh) * 2013-09-16 2013-12-18 吴江市海丰喷织有限公司 一种多功能防蛀面料

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005137894A (ja) * 2003-10-14 2005-06-02 Asahi Kasei Fibers Corp ベッドシーツ
JP2006204661A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Asahi Kasei Fibers Corp 積層クッション材
CN103448310A (zh) * 2013-09-16 2013-12-18 吴江市海丰喷织有限公司 一种多功能防蛀面料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103649409B (zh) 用于浸渍纺织品的组合物
KR102522846B1 (ko) 방충섬유 및 그것을 이용한 방충망
JP3058187B2 (ja) 中空繊維布帛
EP0488294A2 (en) Insectproofing fibers and method for preparing the same
JPH06228882A (ja) 防虫性を有する繊維構造物
JPH04308246A (ja) 防虫性を有する布帛
JPH023602A (ja) 防虫ストッキング
JPH0781233B2 (ja) 防ダニ性詰綿用繊維の製造方法
JP2006200082A (ja) 機能性繊維構造体
JP7127029B2 (ja) 編物
JP3579606B2 (ja) 抗菌・防ダニ性繊維
JP3243369B2 (ja) 防虫抗菌繊維構造物
JPS6312765A (ja) 機能性布帛とその製造方法
JPH04100980A (ja) 防虫生地
JP2019143284A (ja) 収縮性吸湿アクリロニトリル系繊維、該繊維の製造方法および該繊維を含有する繊維構造体
JP3204046B2 (ja) 防ダニ性樹脂組成物および防ダニ性繊維構造物
JP3106678B2 (ja) 防虫繊維
JPH04126819A (ja) 抗菌効果を有するポリビニルアルコール系繊維及びそれを用いた繊維シート状物
KR100209113B1 (ko) 방충성이 우수한 코팅포지 및 그의 제조방법
JP2984944B2 (ja) 防虫性アクリル系繊維の製造方法
JPS60119910A (ja) 防虫性カ−ペット
JP2003138483A (ja) よもぎ抽出液含有生分解性繊維
JP2003278075A (ja) よもぎ抽出液含有繊維及びシート
JP2952613B2 (ja) 防虫機能を有するアクリル系繊維の製造方法
JPH0931846A (ja) 通気性のある液体バリアー材料

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980711