JP2006304969A - クッション材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 立体編物を使用したクッション材であって、縁部に使用されるカバー材からの突起物の飛び出しを防止するとともに、同カバー材の縫製が容易であるクッション材を提供する。
【解決手段】 表裏編面を構成する糸と該表裏編面2,3を連結する連結糸の単糸繊度が15〜1500dtexのモノフィラメントを含む連結糸4とから編成された立体編物1を一枚もしくは複数枚、及び/又は、立体編物と他素材との組合せてなるクッション材の外周を縁部カバー材にて縫製処理したクッション材において、その縁部カバー材のミシン針(オルガン株式会社製TV×7#19)突き刺し強力が0.5〜20Nである縁部カバー材。
【選択図】図1

Description

本発明は、立体編物を使用したクッション材において、縁部に使用されるカバー材からのモノフィラメントの飛び出しを防止するとともに、同カバー材の縫製が容易となる技術に関する。
従来より、立体編物は高い通気性とクッション性を併せ持つことから、発泡ポリウレタンに変わる通気性クッション材として、乗物用シートや家具等のシート材ならびに座布団や寝具材等に利用されてきた。
例えば、特許文献1には、三層構造立体布と表現されている立体編物と、布・不織布等の裏打ち材と中綿、裏布を積層し、これらを一体的にキルトし、さらに、外周を縁部カバー材により縁縫いしたものが開示されている。
この製品を夏季は立体編物が上部、即ち就寝時人体と接触する側にして使用すれば、快眠が得られるとされている。
しかしながら、この様に寝具材として使用した場合、例えば、外周を縁部カバー材により縁縫いすることが明記されているとしても、縁部カバー材の物性については何ら検討されていない。通常、立体編物を寝具材として使用する場合、クッション性を発揮させるために、表裏編面を構成する糸と該表裏編面を連結する連結糸には単糸繊度が15〜1500デシテックス程度のモノフィラメント糸の単体、モノフィラメントの複数本による撚糸体あるいはモノフィラメントとマルチフィラメントの複合体で用いられることが一般的である。
こうした場合、モノフィラメントは非常に剛直性が高いために、使用時に外周縁部を突き抜けてきて身体部まで到達し、皮膚を刺激、極端な場合は皮膚をも貫通して刺し傷の原因となる。
また、家具の座席や自動車用シート材として使用した場合でも、着座した時に同様の問題があった。
実公平06−022283号公報
本発明は、寝具材や家具の座席、自動車用シート材として就寝、着座した時でも縁部カバー材からの連結糸の突き抜けを防止し、かつ縫製性にも優れたクッション材の提供を目的とするものである。
本発明者は、立体編物を使用した寝具材や家具の座席、自動車シート材の就寝、着座した時でも縁部カバー材からのモノフィラメントの突き抜けを防止し、かつ、縫製作業も良好なクッション材について鋭意検討した結果、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、
(1)表裏編面を構成する糸と該表裏編面を連結する連結糸の単糸繊度が15〜1500dtexのモノフィラメントを含む連結糸とから編成された立体編物を一枚もしくは複数枚及び/又は立体編物と他素材との組合せでなるクッション材の外周を縁部カバー材にて縫製処理したクッション材であって、その縁部カバー材のミシン針(オルガン株式会社製TV×7#19)突き刺し強力Fが0.5〜20Nである縁部カバー材を用いてなることを特徴とするクッション材、
(2)縁部カバー材の通気抵抗が、0.1〜150kPa・sec/mであることを特徴とする上記1に記載のクッション材、
(3)縁部カバー材のミシン針突き刺し強力Fと立体編物のモノフィラメント直径Dの比(F/D)で表されるモノフィラメント突き出し値が、9〜50N/mmであることを特徴とする上記1または2記載のクッション材、
(4)縁部カバー材がカレンダー加工による目潰し加工が施されていることを特徴とする上記1〜3のいずれかに記載のクッション材、
(5)縁部カバー材が少なくとも片面に樹脂加工が施されていることを特徴とする上記1〜4のいずれかに記載のクッション材、
である。
本発明は、寝具材や家具の座席、自動車用シート材として就寝、着座した時でも縁部カバー材からの連結糸の突き抜けが防止され、かつ縫製性にも優れる効果を有する。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明のクッション材に供する立体編物は表裏編地と表裏編地を連結する連結糸とから構成されている。立体編物は、2列の針列を有するダブルラッセル機、ダブル丸編機等で編成できる。表裏編地は特に限定されるものではなく、メッシュ編地、マーギゼット編地等のように複数の開口部を有する編地を用いると、通気性が向上するので好ましい。表裏編地は同じ編組織か、異なる組織であってもよい。
立体編物の表裏編面に用いられる繊維の種類は特に限定されるものではなく、例えば、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリアクリルニトリル系等の合成繊維やキュプラ、レーヨン等の再生セルロース繊維、ウール、木綿等の天然繊維等が挙げられる。また、繊維の断面形状は、丸型、三角、L型、T型、Y型、W型、四つ葉型、八つ葉型、偏平、ドッグボーン型等の多角形型、多葉型、中空型や不定形なものでもよい。
立体編物の表裏編面を連結する連結糸は、繊維種類、単糸繊度、断面形状等を限定するものではないが、少なくとも単糸繊度が15〜1500dtexの合成繊維モノフィラメント単体、モノフィラメントの撚糸体又はモノフィラメントとマルチフィラメントを複合したものであることが好ましく、より好ましくは15〜1500dtexのモノフィラメントを少なくとも30wt%以上使用することが、立体編物の表裏編面間の空間を維持する上で好ましく、通気性とクッション性が優れる効果がある。また、連結糸の単糸繊度が15dtex未満では繊維の曲げ剛性が小さい為、立体編物の表裏編面間の空間を維持するのが難しく、通気性とクッション性を損なうことになる。また、連結糸の単糸繊度が1500dtexを超える場合は、曲げ剛性が大き過ぎて立体編物の製編が困難となる。
立体編物の厚みは1.5〜20mmの範囲が好ましく、厚みが1.5mm未満では、充分な通気性とクッション性が得られず、また、厚みが20mmを超えると編地の生産性が悪いため、コストアップとなる。
立体編物と組合せる他素材としては、天然綿、合成繊維綿、またはこれらの繊維を複合した綿、ならびにこれらの繊維綿を適宜圧縮した綿やそれらの綿に合成樹脂を施して圧縮回復性を改良したもの、または、発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン、発泡ポリスチレン等の発泡体、ならびにこれらの発泡体と綿とを組合せたもの、または、熱可塑性樹脂や熱可塑性弾性樹脂からなる繊維が互いに不規則に交絡し、交絡により接触した接点を形成する厚さが5〜50mm程度の立体的構造体等が挙げられる。また、それらを立体編物と一体化させるために綿布や合成繊維布等を使用する場合もある。
本発明者は、この様にして編成された立体編物を一枚もしくは複数枚及び/又は立体編物と他素材とを組合せてなるクッション材の外周を縁部カバー材にて縫製処理したクッション材であって、その縁部カバー材のミシン針(オルガン株式会社製TV×7#19)突き刺し強力が、クッション材からのモノフィラメントの突き出しと大きな相関があることを見出し、本発明に至った。
即ち、本発明では、立体編物を一枚もしくは複数枚、及び/又は、立体編物と他素材とを組合せてなるクッション材の外周を縁部カバー材にて縫製処理したクッション材であって、その縁部カバー材のミシン針(オルガン株式会社製TV×7#19)突き刺し強力Fが0.5〜20Nであることが必要である。
同ミシン針の突き刺し強力が0.5N未満では、クッション材上に着座時又は就寝時に立体編物の連結糸に使用されているモノフィラメントが縁部カバー材を簡単に突き抜けてきて身体部まで到達し、皮膚を刺激、極端な場合は皮膚をも貫通して刺し傷の原因となる。
また、同ミシン針の突き刺し強力が20Nを超える場合は、縁部カバー材の曲げ強度が硬くなり過ぎて縫製作業がし難くなったり、縫製時のミシンの突き刺し難くなり、ミシンに負担がかかり、正常な縫製がしづらくなる。また、縫製作業中にミシンが折れる危険性も高くなる等の問題が発生することになる。
ミシン針突き刺し強力Fは好ましくは1.5〜10Nであり、さらに好ましくは2〜10Nである。
用いる縁部カバー材は、素材繊度及び織編物の密度を選定して通気抵抗を適正範囲とし、ミシン針(オルガン株式会社製TV×7#19)突き刺し強力を、0.5〜20Nの範囲になるように調整することができる。この際、縁部カバー材の通気抵抗Rは、好ましくは0.1〜150kPa・sec/mであり、より好ましくは0.3〜130kPa・sec/mである。
尚、縁部カバー材がモノフィラメントの突き出しを抑えることができるかどうかは、モノフィラメントの直径との関連が高く、ミシン針突き刺し強力Fとモノフィラメント直径Dの比(F/D)で表されるモノフィラメント突き出し値が、9〜50N/mmであるとモノフィラメントの突き出し防止性がより高く好ましい。さらに好ましくは、16〜40N/mmである。
縁部カバー材は、モノフィラメントの突き抜けをより防止するためにカレンダー加工による目潰し加工が施されていることが好ましく、また、片面または両面に、例えばポリウレタンやポリアクリルニトリル等の合成樹脂がコーティングやディッピング加工されていることが更に好ましい。
縁部カバー材に使用する繊維素材は特に限定するものではなく、合成繊維、再生セルロース繊維、天然繊維あるいはそれらを複合した繊維でもよい。また、その繊維の繊度も限定するものではない。
また、縁部カバー材は織物、編物ならびにその密度を限定するものではなく、また、縁部カバー材用に細幅にスリットしたものは、ストレートカット、バイアスカットを問わない。
以下、本発明を実施例等を用いて更に具体的に説明する。
本発明に用いられる測定方法は以下のとおりである。
(1)ミシン針の突き刺し強力測定方法
ミシン針(オルガン株式会社製TV×7#19)をテンシロンのチャックに取り付け、縁部カバー材を直径30mmの円形のピン枠に固定した状態で、ミシン針を50mm/minの速度で突き刺し、貫通時の最大応力を測定する。尚、測定は縁部カバー材の表裏側からそれぞれ3回繰返し、その平均値を求める。
(2)縁部カバー材の通気抵抗
カトーテック(株)社製KES−F8−AP1通気度試験機を用い、縁部カバー材の通気抵抗R(kPa・sec/m)を測定する。尚、測定は縁部カバー材の3箇所を測定し平均値を求める。
(3)モノフィラメント突き出し有無の評価方法
(イ)後述する評価用サンプル(サイズ40cm×40cm)を各水準3枚づつ準備する。
(ロ)(イ)の評価用サンプル1枚を事務用イスの上に乗せ、その上に着席している総時間が20時間を越えた時点で、縁部カバー材を貫通しているモノフィラメントの有無を観察する。
(ハ)(ロ)の評価を各水準、サンプルを変えて被験者A、B、Cの3人で実施する。尚、被験者の体重は、50〜80kgの範囲の人の中から選定し、実際には、被験者Aは58kg、被験者Bは65kg、被験者Cは74kgであった。
(ニ)総合評価は、被験者3人の内、モノフィラメントの突き出しが2人以上で認められた場合は「有り」、同1人以下の場合は「無し」とする。
(参考例1)
〔立体編物の製編〕
立体編物A: 6枚筬を装備した18ゲージ、釜間5.6mmのダブルラッシェル機を用い、中間に位置する二枚の筬(L3、L4)から連結糸として200dtexのナイロン6モノフィラメント糸を供給し、編機前面に位置する二枚の筬(L1、L2)から表編地用糸として、167dtex/48fのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸を、編機背面に位置する二枚の筬(L5、L6)から裏編地用糸として、167dtex/48fのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸をL1、L4、L5ガイドに1イン1アウト、L2、L3、L6に1アウト1インの配列で供給した。打ち込み20.7コース/2.5cmに設定して、以下に示す編組織の表裏メッシュの立体編物を得た。
得られた立体編物を70℃で精練後、幅出し熱セット(180℃)した。得られた立体編物の性量は、厚み4.0mm、27.0コース/2.5cm、13.0ウエール/2.5cmであった。
(編組織)
L1:4644/4244/4644/4244/4644/4222/
2022/2422/2022/2422/2022/2444/
L2:2022/2422/2022/2422/2022/2444/
4644/4244/4644/4244/4644/4222/
L3:6868/6464/6868/2020/6868/6464/
4242/4646/4242/810810/4242/4646/
L4:4242/4646/4242/810810/4242/4646/
6868/6464/6868/2020/6868/6464/
L5:4446/4442/4446/4442/4446/4442/
2220/2224/2220/2224/2220/2224/
L6:2220/2224/2220/2224/2220/2224/
4446/4442/4446/4442/4446/4442/
立体編物B: 5枚筬を装備した22ゲージ、釜間4.2mmのダブルラッセル機を用い、中間に位置する二枚の筬(L3、L4)から連結糸として56dtexのナイロン6モノフィラメント糸を供給し、編機前面に位置する二枚の筬(L1、L2)から表編地用糸として、110dtex/60fのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント異型断面糸(テクノファイン(登録商標)、旭化成(株)製)の仮撚加工糸を、編機背面に位置する一枚の筬(L5)から裏編地用糸として、110dtex/36fのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸をそれぞれL1、L3のガイドに2イン2アウト、L2、L4のガイドに2アウト2インの配列で供給し、L5のガイドにはオールインの配列で供給した。打ち込み33.0コース/2.5cmの設定で、以下に示す編組織の表裏メッシュの立体編物を得た。
得られた立体編物を70℃で精練後、幅出し熱セット(180℃)した後、さらに界面活性剤(ナイスポール(登録商標)PR−99、日華化学(株)製)2%水溶液に浸漬して吸水加工を施した。得られた立体編物の性量は、厚み3.1mm、41.0コース/2.5cm、20.0ウエール/2.5cmであった。
(編組織)
L1:2022/4644/2022/4666/
81088/6466/81088/6444/
L2:81088/6466/81088/6444/
2022/4644/2022/4666/
L3:2020/4646/2020/4646/
810810/6464/810810/6464/
L4:810810/6464/810810/6464/
2020/4646/2020/4646/
L5:2220/2224/
立体編物C: 編機の中間に位置する二枚の筬(L3、L4)から連結糸として、33dtexのポリエチレンテレフタレートモノフィラメント糸を使用した以外は、立体編物Bと同様の方法で編み立て、幅出し熱セット、吸水加工を施した。得られた立体編物の性量は、厚み3.1mm、41.0コース/2.5cm、20ウエール/2.5cmであった。
[縁部カバー材の構成]
PETタフタa:ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメントの56dtex/24fの糸をタテ糸、ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメントの84dtex/24fをヨコ糸として密度タテ114本/2.54cm、ヨコ82本/2.54cmになるように製織、ヒートセット仕上げした。
PETタフタb:ポリエチレンテレフタレートマルチフィラメントの157dtex/48fのウーリー加工糸をタテ糸とヨコ糸に使用して密度タテ75本/2.54cm、ヨコ61本/2.54cmになるように製織、ヒートセット仕上げした。
PC混平織物a:ポリエチレンテレフタレート短繊維65wet%、木綿35wet%の混紡繊維30番手単糸をタテ114本/2.54cm、ヨコ73本/2.54cmの密度で製織した、平織物。
PC混平織物b:ポリエチレンテレフタレート短繊維65wet%、木綿35wet%の混紡繊維30番手単糸をタテ86本/2.54cm、ヨコ61本/2.54cmの密度で製織した、平織物。
PC混平織物c:ポリエチレンテレフタレート短繊維65wet%、木綿35wet%の混紡繊維30番手単糸をタテ86本/2.54cm、ヨコ50本/2.54cmの密度で製織した、平織物。
[実施例1]
立体編物Aを使用して、タテ40cm×ヨコ40cmに裁断後、外周をPETタフタaで構成した縁部カバー材を使用して縫製した。この方法でサンプルを3枚作成し、モノフィラメント突き出し有無の評価方法に従ってモノフィラメントが縁部カバー材を貫通しているか否かを観察したところ、モノフィラメントの貫通は観られなかった。
結果を表1にまとめて記す。
[実施例2]
外周縁部カバー材として、PETタフタbにポリウレタン樹脂が生地に対して約15wt%になるようにディップ加工を施したものを使用した以外は、実施例1と同様の方法でモノフィラメントの縁部カバー材からの貫通の有無を観察した。モノフィラメントの貫通は観られなかった。
結果を表1にまとめて記す。
[実施例3]
外周縁部カバー材として、PETタフタbにアクリル樹脂が生地に対して約15wt%になるようにディップ加工を施したものを使用した以外は、実施例1と同様の方法でモノフィラメントの縁部カバー材からの貫通の有無を観察した。モノフィラメントの貫通は観られなかった。
結果を表1にまとめて記す。
[実施例4]
PC混平織物aをカレンダー加工を行って縁部カバー材として用いた。カレンダー条件は、Verduin社製の機械を使用し、シリンダースピード比17:1のフリクションカレンダーがけを温度190℃、圧力0.8t/2.54cmである。
実施例1と同様の方法でモノフィラメントの縁部カバー材からの貫通の有無を観察したところ、モノフィラメントの貫通は観られなかった。
結果を表1にまとめて記す。
[実施例5]
立体編物Aと立体編物B使用して、それぞれタテ40cm×ヨコ40cmに裁断後重ね合せた後、外周をPC混平織物aにカレンダー加工を施してできた縁部カバー材を使用して縫製した。この方法でサンプルを3枚作成し、モノフィラメント突き出し有無の評価方法に従ってモノフィラメントが縁部カバー材を貫通しているか否かを観察したところ、モノフィラメントの貫通は観られなかった。
結果を表1にまとめて記す。
[実施例6]
評価サンプルに立体編物Aと立体編物Cを重ね合せた以外は、実施例5と同様の方法でモノフィラメントの縁部カバー材からの貫通の有無を観察した。モノフィラメントの貫通は観られなかった。
結果を表1にまとめて記す。
[実施例7]
評価サンプルに立体編物Aと木綿と綿シーツを重ね合せた以外は実施例5と同様の方法でモノフィラメントの縁部カバー材からの貫通の有無を観察した。モノフィラメントの貫通は観られなかった。
結果を表1にまとめて記す。
[実施例8]
立体編物Bを用い、縁部カバー材にPC混平織物aを用いた以外は実施例1と同様の方法で、モノフィラメントの縁部カバー材からの貫通の有無を観察した。モノフィラメントの貫通は観られなかった。
結果を表1にまとめて記す。
[実施例9]
立体編物Cを用い、縁部カバー材にPC混平織物bを用いた以外は実施例8と同様の方法でモノフィラメントの縁部カバー材からの貫通の有無を観察した。1名の被験者から若干のモノフィラメントの貫通が観られたが、2名の被験者からはモノフィラメントの貫通は観られなかった。
結果を表1にまとめて記す。
[比較例1]
PC混平織物cを用いた以外は実施例8と同様の方法で、モノフィラメントの縁部カバー材からの貫通の有無を観察した。2名の被験者において縁部の数ヶ所からモノフィラメントの貫通が観られた。
結果を表1にまとめて記す。
[比較例2]
PC混平織物cを用いた以外は実施例1と同様の方法で、モノフィラメントの縁部カバー材からの貫通の有無を観察した。全ての被験者において縁部の数ヶ所からモノフィラメントの貫通が観られた。
結果を表1にまとめて記す。
[比較例3]
ポリエステル織物基布にPVC加工した、ポリンミシン針突き刺し強力が21Nのエステルターポリンを縁部カバー材として、立体編物Aの外周を覆って縫製しようとしたが、縫製性が悪くサンプル作製が困難であった。
Figure 2006304969
本発明により、立体編物を使用した寝具材や家具の座席、自動車シート材の就寝、着座した時でも縁部カバー材からのモノフィラメントの突き抜けを防止し、かつ、縫製作業も良好なクッション材を得ることができる。
本発明の実施例1の正面斜視の断面模式図を示す。 本発明の実施例5の正面斜視の断面模式図を示す(立体編物を複数枚重ねて縁部カバー材で縫製した状態)。
符号の説明
1 立体編物A
2 立体編物Aの表編糸(ポリエチレンテレフタレート繊維)
3 立体編物Aの裏編糸(ポリエチレンテレフタレート繊維)
4 立体編物Aの連結糸(ナイロンモノフィラメント)
5 立体編物B
6 立体編物Bの表裏糸(ポリエチレンテレフタレート繊維)
7 立体編物Bの連結糸(ナイロンモノフィラメント)

Claims (5)

  1. 表裏編面を構成する糸と該表裏編面を連結する連結糸の単糸繊度が15〜1500dtexのモノフィラメントを含む連結糸とから編成された立体編物を一枚もしくは複数枚及び/又は立体編物と他素材とを組合せてなるクッション材の外周を縁部カバー材にて縫製処理したクッション材であって、その縁部カバー材のミシン針(オルガン株式会社製TV×7#19)突き刺し強力Fが0.5〜20Nである縁部カバー材を用いてなることを特徴とするクッション材。
  2. 縁部カバー材の通気抵抗が、0.1〜150kPa・sec/mであることを特徴とする請求項1に記載のクッション材。
  3. 縁部カバー材のミシン針突き刺し強力Fと立体編物のモノフィラメント直径Dの比(F/D)で表されるモノフィラメント突き出し値が、9〜50N/mmであることを特徴とする請求項1または2記載のクッション材。
  4. 縁部カバー材が、カレンダー加工による目潰し加工が施されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のクッション材。
  5. 縁部カバー材が、少なくとも片面に樹脂加工が施されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のクッション材。
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