JP2003053065A - 難燃性とソフト性とが改良されたクッション材及びその製造方法 - Google Patents

難燃性とソフト性とが改良されたクッション材及びその製造方法

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JP2003053065A
JP2003053065A JP2001248702A JP2001248702A JP2003053065A JP 2003053065 A JP2003053065 A JP 2003053065A JP 2001248702 A JP2001248702 A JP 2001248702A JP 2001248702 A JP2001248702 A JP 2001248702A JP 2003053065 A JP2003053065 A JP 2003053065A
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JP
Japan
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heat
short fibers
outer layer
inner layer
fiber
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Application number
JP2001248702A
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English (en)
Inventor
Atsushi Suzuki
篤 鈴木
Yasuyuki Yamazaki
康行 山崎
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い難燃性能とソフト性能とを有し、製造時
の取扱性、外観品位の向上したクッション材およびその
製造方法を提供すること。 【解決手段】 難燃性短繊維と不燃性耐熱短繊維とが互
いに分散・混合された繊維集合体からなる外層と、該外
層によって囲繞された、非弾性ポリエステル系捲縮短繊
維と熱接着性弾性複合短繊維とが互いに分散・混合され
た繊維集合体からなる内層とから構成され、その際、該
外層及び該内層間が接着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クッション材およ
びその製造方法に関するものであり、更に詳しくは、難
燃性とソフト性とが改良され、家具用途、寝具用途、病
院のベッド用、並びに、自動車その他、陸上交通機関の
座席用、航空機の座席用、船等の海上機関の座席用等に
好適に用いることが出来るクッション材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生活様式の高度化と共に、家具や
寝具、特に老人ホーム及び病院のベッド、並びに各種交
通機関の座席用クッション等に高度の耐熱性、難燃性が
要求されるようになってきている。特に航空機用シート
クッションについては、火災等から尊い人命を守ること
が第一義とされるため、米国連邦航空局(以下、FAA
と略記することもある。)規格によって、極めて厳しい
難燃規格が決められている。これまでは、これらの要求
に対して、発泡ウレタンに対し難燃性能を付与する、と
いった方法が採用されてきた。
【0003】しかしながらこのような手段をもって得ら
れたいわゆる難燃ウレタンは、難燃性を高めるほど、風
合いが硬く、且つ密度が高くなりクッション材そのもの
が重くなるといった欠点があった。さらに、最近は、座
席用クッションにおいて、その座り心地が重視されるよ
うになり、特に表面がソフトなものが望まれている。
【0004】上記の問題を解決すべく、本出願人らは国
際公開番号WO94/03393号パンフレットにおい
て、マトリックスとしての難燃性短繊維および/または
不燃性耐熱短繊維と、熱接着性弾性複合短繊維とが互い
に分散・混合された繊維集合体からなる外層と、マトリ
ックスとしての非弾性ポリエステル系捲縮短繊維と熱接
着性弾性複合短繊維とが互いに分散・混合された繊維集
合体からなる内層とから構成され、その際、該外層及び
該内層の各層中並びに各層間が、熱接着性弾性複合短繊
維とマトリックス短繊維との交差点において熱接着され
て構成されたクッション材を提案した。
【0005】しかしながら、該クッション材において
は、外層における難燃性短繊維の混率を大きくし、難燃
性能を向上させようとすると、短繊維同士が熱接着する
ことにより形成される固着点(以下、単に固着点と略記
することもある。)が減少し、該クッション材を使用し
ている際に、外層と内層との層間で剥離が生じたり、内
層を外層で囲繞する際、外層となるウェッブの端の部分
に生じる外層と外層との接合部分、いわゆる耳の部分で
の接着性が悪くなるという問題があった。
【0006】さらに、本出願人は、上記の問題を解決す
るため、特開平10−283号公報において、外層と内
層との間に、中間層として、該内層を構成する繊維集合
体と同種の繊維集合体を介在させ、そして該外層と該中
間層との接触界面では、両層を構成するマトリックス短
繊維並びに熱接着性弾性複合短繊維とが互いに強制交絡
されたクッション材を提案した。
【0007】該クッション材においては、外層と内層と
の層間に中間層を介在させることによって、該外層と該
内層との間の低い親和性を解決することができる。即
ち、該外層と該中間層との間は強制交絡された状態で熱
接着されているので、該層間の剥離強力は高くなり、ま
た、該中間層と該内層との間は、同様の繊維集合体を熱
接着させているので、当然親和性が高く剥離強力も高
い。従って、該クッション材は、難燃性能とクッション
性能とを高いレベルで維持しつつ、外層と内層との剥離
による皺、弛み、等の発生を防止することができ、さら
に、耳部分の剥離による内層の露出も抑止できるように
なった。
【0008】しかしながら、上記クッション材において
は、中間層を含む外層を一旦裁断して内層を囲繞する
際、高剥離強力を得るためには中間層同士を重ねて接合
する必要があるので、その部分が硬くなり着用時に違和
感を感じる。また、耳部において外層部を覆うように中
間層を重ねた場合は外層部と中間層部とが接合すること
になり、固着点が減少するため接着性が低下する。さら
に、予め形状に応じてシートを裁断した後、外層同士を
重ねないようにうまく内層を囲繞することは非常に難し
く、その部分が難燃性能の低下につながる。
【0009】さらに、国際公開番号WO94/0339
3号パンフレット及び特開平10−283号公報に記載
の方法においては、外層に熱接着性弾性複合短繊維が含
まれるため、表面に薄皮を被ったような突張り感があ
り、クッション表面のソフト性という点では満足のいく
ものではなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の有する問題点を解決し、高い難燃性能とソフ
ト性能とを有し、製造時の取扱性、外観品位の向上した
クッション材およびその製造方法を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するために鋭意検討した結果、上記従来のクッシ
ョン材において、外層に熱接着性弾性複合短繊維を用い
ることなく外層と内層とを接着、好ましくは熱接着性シ
ートにより熱融着させるとき、所望のクッション材が得
られることを究明した。
【0012】即ち、本発明によれば、(1)難燃性短繊
維と不燃性耐熱短繊維とが互いに分散・混合された繊維
集合体からなる外層と、該外層によって囲繞された、非
弾性ポリエステル系捲縮短繊維と熱接着性弾性複合短繊
維とが互いに分散・混合された繊維集合体からなる内層
とから構成され、該外層と該内層間が接着されているこ
とを特徴とする難燃性とソフト性とが改良されたクッシ
ョン材、(2)非弾性ポリエステル系捲縮短繊維と熱接
着性弾性複合短繊維とが互いに分散・混合された繊維集
合体からなる内層を、熱接着性シート、及び難燃性短繊
維と不燃性耐熱短繊維とが互いに分散・混合された繊維
集合体からなる外層で囲繞した後、該熱接着性弾性複合
短繊維を構成する低融点成分の融点より20〜80℃高
い温度で熱処理を施し、該熱接着性弾性複合短繊維と非
弾性ポリエステル系捲縮短繊維との交絡点を熱融着させ
ると同時に、該外層及び該内層間を熱接着性シートによ
り熱融着させることを特徴とする難燃性とソフト性とが
改良されたクッション材の製造方法、及び(3)非弾性
ポリエステル系捲縮短繊維と熱接着性弾性複合短繊維と
が互いに分散・混合された繊維集合体からなる内層を、
該熱接着性弾性複合短繊維を構成する低融点成分の融点
より20〜80℃高い温度で熱処理を施し、該熱接着性
弾性複合短繊維と非弾性ポリエステル系捲縮短繊維との
交絡点を熱融着させた後、該内層を、熱接着性シート、
及び難燃性短繊維と不燃性耐熱短繊維とが互いに分散・
混合された繊維集合体からなる外層で囲繞し、該熱接着
性シートの融点より20〜80℃高い温度で熱処理を施
して該外層及び該内層間を熱接着性シートにより熱融着
させることを特徴とする難燃性とソフト性とが改良され
たクッション材の製造方法が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明をさらに詳細に説明する。
本発明のクッション材において特徴的なことは、難燃性
短繊維および不燃性耐熱短繊維よりなる外層と、熱接着
性弾性複合短繊維を含む内層とが接着されていることで
ある。
【0014】上記接着は、内層の外面、または外層の内
面にゴム系の接着剤や合成樹脂接着剤等をスプレー等し
た後、必要に応じて加熱を行い、外層と内層とを接着さ
せるか、内層の外面、または外層の内面に熱接着性シー
トを介在させ、加熱して外層と内層とを熱融着させる方
法などが採用される。
【0015】この際、熱接着性シートとして、熱接着性
繊維からなる繊維集合体を使用し、該熱接着性シートと
外層とがニードルパンチ、水流交絡等の方法で絡合一体
化されていることがさらに好ましい。なお、この場合、
外層側からのニードル深度、パンチ数が、内層側からの
それよりも、深く、数の多い方が、外観、ソフト感の点
より好ましい。
【0016】上記の熱接着性繊維からなる熱接着性シー
トとしては、ポリエルテル系、ポリオレフィン系、特殊
ポリオレフィン系、ポリアミド系の合成繊維を1種また
は2種以上併用した熱接着性シートなどが例示され、熱
接着性繊維100%から構成されるものである。融点と
しては、80℃〜140℃であることが好ましい。
【0017】熱接着性シートは、見掛け密度が0.03
〜0.11g/cm3、目付けが5〜100g/m2の熱
接着性シートを使用することが好ましく、見掛け密度が
0.03g/cm3よりも低い場合は、取り扱いが難し
くなり、一方、0.11g/cm3を超える場合は、内
層と外層とを接着した場合、接合面がフィルム状とな
り、クッションの撓み感が悪くなる。
【0018】また、熱接着性シートの目付が5g/m2
未満の場合は、実質的に内層と外層間を接合させること
ができず、一方、100g/m2を越える場合はクッシ
ョンの撓み感が悪くなる。
【0019】他方、内層と熱接着性シートとは、互いに
熱的親和性があるので、その界面は、あえて絡合一体化
されていなくても熱処理により円滑に且つ強固に面接合
される。
【0020】本発明のクッション材において、外層に用
いる難燃性短繊維としては、そのLOI値が30以上、
融点または分解点の温度が300℃以上である。もちろ
ん、難燃性、耐熱性は高ければ高い程よく、現在これら
の特性を満足する短繊維としては、全芳香族ポリアミド
(メタ系及びパラ系)短繊維、更には、ポリエーテルエ
ーテルケトン(PEEK)短繊維、熱可塑性ポリイミド
短繊維等のエンジニアリングプラスチックを繊維化した
高性能短繊維等を挙げることが出来る。
【0021】中でも、単に、難燃性、耐熱性のみなら
ず、強力、モジュラス等の力学的特性、あるいは捲縮付
与性及び捲縮堅牢性等の総合的特性に優れた全芳香族ポ
リアミド短繊維、中でもメタ系アラミド短繊維がよい。
また、これらの短繊維の2種以上を併用してもよい。
【0022】また、上記難燃性短繊維と併用する不燃性
耐熱短繊維としては、ポリアクリロニトリル繊維をプレ
オキシダイズドしたプレオキシダイズド短繊維(例え
ば、商品名「ラスタン」および「パイロメックス」)、
あるいは完全に炭化された炭素短繊維、架橋化フェノー
ル系短繊維(例えば、商品名「カイノール」)およびポ
リベンズイミダゾール(PBI)短繊維等を挙げること
ができ、中でも、ポリアクリロニトリル繊維をプレオキ
シダイズドしたプレオキシダイズド短繊維がよい。
【0023】本発明のクッション材においては、上記不
燃性耐熱短繊維と難燃性短繊維は(1:1)〜(1:
0.1)の重量比で分散・混合されていることが好まし
い。この比率が(1:1)を越えると、つまり不燃性耐
熱繊維が難燃繊維よりも少ない場合、難燃効果が減少す
る。逆に、該比率が(1:0.1)未満であると、ウエ
ブ作成時のフリースが切断し易くなるので生産が難しく
なり、また、クッション材の使用時に、不燃性短繊維の
切断が発生し耐久性が低下する。
【0024】本発明のクッション材のマトリックス短繊
維として内層に用いる非弾性ポリエステル系捲縮短繊維
としては、通常のポリエチレンテレフタレート、ポリト
リメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポリテトラメ
チレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジメチルシクロ
ヘキサンテレフタレートまたはこれらの共重合エステル
から構成された短繊維、またはこれらの2種以上を併用
した混綿体、または上記のポリエステル成分のうちの2
種以上を併用した複合短繊維等を挙げることができる。
【0025】中でも、ソフト性と耐久性を向上させるた
めには、ポリトリメチレンテレフタレートとすることに
より、ポリエチレンテレフタレートからなる同じ強伸度
を有する繊維と比較して、より低モジュラスとなり、か
つ、伸長弾性回復率の高いものとなる。これに加え繊維
間摩擦係数を著しく低下させることができるため、これ
らの効果が相まって、ソフト性、シートの厚み方向のク
ッション性が良好となる。
【0026】上記のポリトリメチレンテレフタレート繊
維とは、トリメチレンテレフタレート単位を約50%以
上、好ましくは70%以上のものを言う、また、ポリメ
チレンテレフタレートは、テレフタル酸または、その機
能的誘導体とトリメチレングリコールまたはその機能的
誘導体とを、触媒の存在下で適当な反応条件かに結合せ
しめることにより製造される。さらに、該ポリエステル
系捲縮短繊維の難燃性および耐熱性の向上を図るために
リン系またはハロゲン系の化合物を共重合またはブレン
ドさせたものは特に好ましい。
【0027】上記の、内層においてマトリックスとなる
短繊維の断面形状は格別限定されることはなく、円形、
偏平(細長断面)、多葉断面、異形断面または中空断面
のいずれでもよい。また、該マトリックス短繊維の単糸
繊度は2.2〜222dtex、特に3.3〜333d
texの範囲であることが好ましい。該単糸繊度が小さ
すぎるとクッション材の密度が高くなってクッション材
自身の弾力性が低下しがちである。逆に、単糸繊度が大
きすぎると構成本数が少なくなりすぎてクッション材の
弾力性が発現し難くなると同時に、耐久性が低下し易
い。また、風合いが硬くなる。
【0028】また、上記短繊維は、そのクリンプ数が5
〜15ケ/インチ、特に、8〜15ケ/インチ、捲縮率
が15〜35%、特に20〜35%の時に良好な嵩性が
得られる。ここで、クリンプ数および捲縮率はJIS
1015に準拠して測定される値である。
【0029】本発明において、クッション材を製造する
際に重要な点は、上記のマトリックス短繊維を構造体と
して如何に固定するかにある。即ち、クッション材とし
て応力を受けたときの変形に十分に耐えることができる
と同時に、応力から解放されたときに速やかに原形に回
復するように固定されなければならない。
【0030】本発明においては、上記のマトリックス短
繊維の固定は熱接着性弾性複合短繊維の熱融着(サーマ
ルボンド)方式によって行われる。この熱融着方式によ
れば上記のような望ましい固定が達成される他、液状バ
インダーなどを用いる湿式方式と比較して、作業環境が
良く、安全であるという利点がある。
【0031】該熱融着は、熱接着性弾性複合短繊維を用
いて達成される。ここで、熱融着による固着点を形成す
るために用いられる熱接着性弾性複合短繊維としては、
熱可塑性エラストマーと非弾性ポリエステル系ポリマー
とから構成された複合短繊維であって、融点が100〜
220℃の範囲内にあるものが好ましく使用される。
【0032】また、熱可塑性エラストマーが複合短繊維
表面の50%以上を占めるように露出していることが好
ましく、更に、重量比率でいえば、熱可塑性エラストマ
ーと非弾性ポリエステル系ポリマーとが、(30:7
0)〜(70:30)の範囲内にあるのが適当である。
【0033】該複合短繊維の形態は、サイド・バイ・サ
イド型、シース・コア型のいずれであってもよいが好ま
しいのは後者である。シース・コア型においては、非弾
性ポリエステルがコアとなるが、このコアは同心円状あ
るいは偏心状であってもよいが、特に偏心状のものはコ
イル状の弾性捲縮が発現するので好ましい。
【0034】熱可塑性エラストマーとしては、ポリウレ
タン系エラストマーや、ポリエーテルエステル系エラス
トマーなどが例示できる。また、非弾性ポリエステル系
ポリマーとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレ
ートなどが例示でき、ゴム弾性とソフト性を有するポリ
ブチレンテレフタレートが特に好ましい。
【0035】本発明のような、繊維構造体からなるクッ
ション材に大きな変形量が加わったときには上記熱固着
点には、短繊維同士の交叉角度の変化や引き延ばし、ね
じれ等の変形が加わる。従って、破壊伸度が大きく伸長
回復特性の良い、熱可塑性エラストマーによって該固着
点が形成されていることが好ましく、内層を構成するマ
トリックス短繊維が非弾性ポリエステル系ポリマーであ
ることから、該エラストマーは、ポリエステル系エラス
トマーが特に好ましい。
【0036】本発明のクッション材の製造方法の1例と
しては、非弾性ポリエステル系捲縮短繊維と熱接着性弾
性複合短繊維とが互いに分散・混合された繊維集合体か
らなる内層を、難燃性短繊維と不燃性耐熱短繊維とが互
いに分散・混合された繊維集合体からなり、熱接着性シ
ートを絡合一体化させた外層で囲繞した後、該熱接着性
弾性複合短繊維を構成する低融点成分の融点より20〜
80℃高い温度で熱処理を施し、該熱接着性弾性複合短
繊維と非弾性ポリエステル系捲縮短繊維との交絡点を熱
融着させると同時に、該外層及び該内層間を熱接着性シ
ートにより熱融着させる方法がある。
【0037】また、上記方法において、内層の熱接着性
弾性複合短繊維と非弾性ポリエステル系捲縮短繊維との
交絡点を予め熱融着しておき、該内層を熱接着性シート
を絡合一体化させた外層で囲繞した後、該熱接着性シー
トの融点より20〜80℃高い温度で熱処理を施して該
外層及び該内層間を熱接着性シートにより熱融着させて
も良い。
【0038】上記の処理を行うことで外層と中間層とを
構成する各々の短繊維同士の交絡点の数を増加させて、
層間の接着力(剥離強力)を増大させることができる。
【0039】また、内層に分散・混合されている、非弾
性ポリエステル系捲縮短繊維は、熱接着性弾性複合短繊
維と親和性が大きいため、熱融着処理により強固な接着
性を有する。この外層と内層との層間に熱接着性シート
を介在させることにより、外層と内層との接着性が向上
し、長期連続使用による外層と内層との剥離による弛み
や、皺、耳部分の剥離による内層の露出を防止すること
ができる。
【0040】熱処理の際の温度は、熱接着性弾性複合短
繊維を構成する、熱可塑性エラストマーの融点より20
〜80℃高い温度で処理する必要がある。該温度差が2
0℃未満であると、マトリックス短繊維と該複合短繊維
との交絡点で、熱可塑性エラストマーが好ましい形状に
流動しないため、接着処理が十分行われず固着点での結
合が不十分になり、熱成型後の外層の剥離、クッション
材の反撥性の低下、ヘタリ等の原因となる。逆に、該温
度差が80℃を越えると、該エラストマーが熱処理の際
に変質してしまい、前記固着点の物性が低下する。
【0041】上記のクッション材は、シートその他のク
ッション製品に成型される。シートに成型するには、混
綿した未熱処理集合体を所定成型モールドに詰め込んだ
後、上記熱処理温度より低い温度で仮に熱接着させ、成
型モールド形状に近い形状にカットして所定の成型モー
ルド内に詰め込み、所定温度で熱処理するか、または、
混綿し、上記所定の熱処理温度で熱接着させ、いくつか
のパーツに切断し、所定成型モールド内にて成型する方
法を採ることができる。その他、EP0483386A
1に開示されるようなスライバー方式、特開平3−12
1091号公報に開示されるような吹き込み成型方法等
を採ることもできる。
【0042】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれにより何等限定を受けるもので
はない。尚、実施例中の各値は、以下の方法を用いて測
定した。
【0043】(1)8万回繰り返し圧縮残留歪み:JI
S K 6401に準拠して測定をおこなった。
【0044】(2)25%圧縮硬さ:JIS K 640
1に準拠して測定をおこなった。
【0045】(3)FAA燃焼試験:FAA(Federal
Aviation Administration (米国連邦航空局))で採用
されている燃焼試験法FAR(Federal Aviation Regul
ation),part 25(25.853)、(Airworthiness Standar
ds,Transport Category Air Planes published June197
4,by U.S. Department of Transportation)に準拠して
測定した。この、FAA燃焼試験の規格合格値は重量減
少率10%以下、燃焼長は、バックが43cm、ボトム
が46cmである。
【0046】(4)外層−内層間での接着性:伊藤精機
製シートクッション振動試験機(C−1001DL)に
て振動数200rpm、振幅15mmの条件下で100
万回の振動を加えた後、試料を厚み方向に切断し、断面
を観察して外層部と内層部との剥離が生じなかった物に
ついては○、剥離はわずかに生じたが実用上問題のない
物については△、剥離が生じた物については×と表記し
た。
【0047】(5)耳部分の接着性:上記振動試験にお
いて耳部分のはがれ長さが1cm以上あるものについ
て、該剥がれ長さが1cm未満のものを△、剥がれ部分
が全く無い物については○と表記した。
【0048】(6)クッション材の表面の硬さ:表面に
突っ張り感のあるものを×、無いものを○とした。
【0049】[参考例]熱接着性弾性複合短繊維の合
成:テレフタル酸とイソフタル酸とをモル比で、(8
0:20)で混合した酸成分と、ジオール成分としての
ブチレングリコールを用い、重合反応させて、ポリブチ
レン系テレフタレートポリマーを得た。
【0050】上記の操作で得たポリマー38重量部と、
ポリブチレングリコール(平均分子量 2000)62
重量部とを混合し、加熱反応させてブロック共重合ポリ
エーテル・エステルエラストマーを得た。この熱可塑性
エラストマーの固有粘度は1.0、融点155℃、フィ
ルムを形成した際の、該フィルムの破断伸度は1500
%、300%伸長応力は0.3kg/mm2、300%
伸長回復率は75%であった。
【0051】上記の操作で得た熱可塑性エラストマーを
鞘部に配し、常法により得たポリブチレンテレフタレー
トポリマーを芯部に配し、且つ、芯部と鞘部との重量比
が(50:50)になるように常法により複合紡糸し
た。尚、該複合繊維は偏芯芯鞘型複合繊維である。
【0052】得られた複合繊維を延伸倍率2.0倍にて
延伸し、繊維長が64mmとなるように切断した後95
℃の温水中に浸せきし、収縮処理と捲縮の発現処理をお
こない、乾燥後油剤を付与して、単繊維繊度6デニール
の熱接着性弾性複合短繊維を得た。
【0053】[実施例1]難燃性短繊維として、メタ系
アラミド短繊維(帝人(株)製「コーネックス」、13
de76mm、捲縮数7ケ/インチ、捲縮率14%)
と、不燃性耐熱短繊維として、プレオキシダイズド短繊
維(東邦レーヨン(株)製「パイロメックス」、2de
76mm)とを、難燃性短繊維と不燃性耐熱短繊維とが
重量比で、30:70となるように、カードを用いて混
綿し、外層となるウェッブを形成した。
【0054】一方、中間層における熱接着性シートとし
てポリエステル系接着シート(日東紡(株)製スパンフ
ァブ、密度が0.07g/cm3、目付が30g/m2
を使用し、上記の外層となるウェッブと、熱接着性シー
トとを積層し、ニードルパンチによる絡合一体化処理を
行い、積層体を得た。
【0055】次に、非弾性ポリエステル系捲縮短繊維と
して、ポリトリメチレンテレフタレート捲縮短繊維(1
4de64mm)を内層におけるマトリックスとし、上
記参考例の複合短繊維との混綿率が重量比で、(70:
30)となるようにカードを用いて混綿し、密度が0.
015g/cm3のウェッブを得た。
【0056】その後、外層となるウェッブが、クッショ
ン材の表面となるように、深さ10cmの平板型の通気
性金型に敷き詰め、その上に、内層となる上記のウェッ
ブを載置し、該外層によってくるみ込み、内層の密度を
が、0.04g/cm3になるように目付を調整し、該
通気性金型内にて圧縮成型をおこなってから200℃の
熱風を30分間吹き込んで、加熱処理をおこなった。結
果を表1に示す。
【0057】[実施例2〜4]実施例1において、外層
及び内層の構成を表1のように変更した以外は実施例1
と同様に実施してクッション材を得た。結果を表1に示
す。
【0058】[実施例5]実施例1において、熱接着性
シートの代わりに、スチレンブタジエンゴム系の接着剤
を、外層となるウェッブに約20g/m2スプレーした
後、実施例1と同様にして通気性金型に外層を敷き詰
め、内層をくるみ込み圧縮成型、加熱処理を行った。結
果を表1に示す。
【0059】[比較例1]実施例1において、外層とな
るウェッブに、熱接着性弾性複合繊維を20重量%混綿
し、さらに熱接着性シートに代えて、内層と同様な構成
のシートを外層に接合した以外は実施例1と同様に実施
してクッション材を得た。結果を表1に示す。
【0060】[比較例2]実施例1において、熱接着性
シートを介在させなかった以外は、実施例1と同様に実
施してクッション材を得た。結果を表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、難燃性とソフト性とが
改善されたクッション材を提供することが出来、家具用
途、寝具用途、病院のベッド用、並びに、自動車その
他、陸上交通機関の座席用、航空機の座席用等に好適に
用いることが出来る。
フロントページの続き Fターム(参考) 3B096 BA01 4F100 AK41B AK47 BA03 BA10C DG03A DG03B DG03C DG06A DG06B DG06C EC03 EJ17 EJ42 GB31 GB66 GB71 GB81 JA15 JJ03A JJ07 JJ07A JJ07C JK07B JK11 JL12B YY00 4L047 AA21 AB02 AB10 BA08 BA09 CA02 CA05 CB10 CC06 CC09 CC14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 難燃性短繊維と不燃性耐熱短繊維とが互
    いに分散・混合された繊維集合体からなる外層と、該外
    層によって囲繞された、非弾性ポリエステル系捲縮短繊
    維と熱接着性弾性複合短繊維とが互いに分散・混合され
    た繊維集合体からなる内層とから構成され、該外層と該
    内層間が接着されていることを特徴とする難燃性とソフ
    ト性とが改良されたクッション材。
  2. 【請求項2】 外層と内層間の接着が、熱接着性シート
    による熱融着である請求項1記載の難燃性とソフト性と
    が改良されたクッション材。
  3. 【請求項3】 熱接着性シートが熱接着性繊維からなる
    繊維集合体であり、その見掛け密度が0.03〜0.1
    1g/cm3、目付けが5〜100g/m2である請求項
    2記載の難燃性とソフト性とが改良されたクッション
    材。
  4. 【請求項4】 熱接着性シートが外層と絡合一体化され
    ている請求項3記載の難燃性とソフト性とが改良された
    クッション材。
  5. 【請求項5】 非弾性ポリエステル系捲縮短繊維がポリ
    テトラメチレンテレフタレート系捲縮短繊維を含む請求
    項1〜4のいずれか1項に記載の難燃性とソフト性とが
    改良されたクッション材。
  6. 【請求項6】 非弾性ポリエステル系捲縮短繊維と熱接
    着性弾性複合短繊維とが互いに分散・混合された繊維集
    合体からなる内層を、熱接着性シート、及び難燃性短繊
    維と不燃性耐熱短繊維とが互いに分散・混合された繊維
    集合体からなる外層で囲繞した後、該熱接着性弾性複合
    短繊維を構成する低融点成分の融点より20〜80℃高
    い温度で熱処理を施し、該熱接着性弾性複合短繊維と非
    弾性ポリエステル系捲縮短繊維との交絡点を熱融着させ
    ると同時に、該外層及び該内層間を熱接着性シートによ
    り熱融着させることを特徴とする難燃性とソフト性とが
    改良されたクッション材の製造方法。
  7. 【請求項7】 非弾性ポリエステル系捲縮短繊維と熱接
    着性弾性複合短繊維とが互いに分散・混合された繊維集
    合体からなる内層を、該熱接着性弾性複合短繊維を構成
    する低融点成分の融点より20〜80℃高い温度で熱処
    理を施し、該熱接着性弾性複合短繊維と非弾性ポリエス
    テル系捲縮短繊維との交絡点を熱融着させた後、該内層
    を、熱接着性シート、及び難燃性短繊維と不燃性耐熱短
    繊維とが互いに分散・混合された繊維集合体からなる外
    層で囲繞し、該熱接着性シートの融点より20〜80℃
    高い温度で熱処理を施して該外層及び該内層間を熱接着
    性シートにより熱融着させることを特徴とする難燃性と
    ソフト性とが改良されたクッション材の製造方法。
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