JPH09276339A - 床ずれ防止マット - Google Patents

床ずれ防止マット

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JPH09276339A
JPH09276339A JP8117088A JP11708896A JPH09276339A JP H09276339 A JPH09276339 A JP H09276339A JP 8117088 A JP8117088 A JP 8117088A JP 11708896 A JP11708896 A JP 11708896A JP H09276339 A JPH09276339 A JP H09276339A
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JP
Japan
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mat
water
cloth
knitted
fabric
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JP8117088A
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English (en)
Inventor
Koji Nishimura
浩二 西村
Takashi Tachikawa
喬 太刀川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINSHIYOU KK
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
SHINSHIYOU KK
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 体圧分散と良好な通気性、湿気の防止を同時
に実現し、床ずれの予防と、すでに発生している床ずれ
を治療することを目的とする。 【解決手段】 表裏二層の編地と該二層の編み地を連結
する連結糸から編成された1枚以上の立体編地と、吸水
速乾布帛と、エアマットとを積層させたことを特徴とす
る床ずれ防止マット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床ずれを防止する
マットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、床ずれ防止マットとして、床ずれ
の要因といわれる体圧集中、通気性不良、湿気、緑膿菌
等の解消をねらった製品が製造されている。しかし、こ
れらの要因を全て同時に解消すること、特に体圧の分散
と、良好な通気性、湿気の防止を同時に実現することは
困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、体圧分散と
良好な通気性、湿気の防止を同時に実現し、床ずれの予
防と、すでに発生している床ずれを治療することを目的
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、表裏二層の編
地と該二層の編み地を連結する連結糸から編成された1
枚以上の立体編地と、吸水速乾布帛と、エアマットとを
積層させたことを特徴とする床ずれ防止マットに関する
ものである。以下、本発明を図面に基いて説明する。図
1は、本発明の床ずれ防止マットの構成を示す断面図で
ある。図2は、本発明の床ずれ防止マットの応用例を示
す断面図である。図1〜2において、1は吸水速乾布帛
であり、2は立体編地であり、3はエアマットであり、
4は吸排気用ノズルであり、5はファスナーである。
【0005】(A)立体編地 本発明において、表裏二層の編地と該該二層の編み地を
連結する連結糸から編成された1枚以上の立体編地と
は、二列針床を有する編機で形成される編地であって、
例えばダブルラッセル機、ダブル丸編機等で編成でき
る。また、表裏二層の編地と連結糸とに使用する糸条の
素材は特に限定されないが、例えばポリエステル、ポリ
アミド、ポリアクリロニトリル等の速乾性に優れた合成
繊維や再生繊維、ウール、綿等の通気性に優れた天然繊
維を、状況に応じて夫々単独に或いは組み合わせて用い
ても良いが、速乾性に富んだ合成繊維が好ましく用いら
れ、特にポリアミド、ポリエステルが最適である。
【0006】また、表裏二層の編地に使用する糸の糸形
状としては、丸断面糸のみならず、異形断面糸でも良
い。更に、該糸の形態としては、フィラメント糸、スパ
ン糸、捲縮加工糸等何れの形態も任意に採用できる。表
裏二層の編地はメッシュ編地、マーギゼット編地等の複
数の開口部を有する編地であって、さらに各種処理加
工、編地加工により通気性、透水性を向上させても良
い。例えば、表裏二層の編地のいずれかをハニカム状に
加工することにより通気性、透水性を向上できる。
【0007】連結糸については、適度な弾力性や反発性
を得るために、単糸デニールが15〜2000デニー
ル、好ましくは50〜500デニールのモノフィラメン
ト又はマルチフィラメントが好ましく、特に、立体編地
5cm2 内の連結糸の本数をN(本/5cm2 )とし、
連結糸のデニールをD(g/9×105 cm)、連結糸
の比重をρ(g/cm3 )とした時、立体編地5cm2
の中にある連結糸の総断面積(N・D/9×105
ρ)が0.05〜4.0cm2 、好ましくは0.1〜
2.0cm2 であると、嵩高性、弾力性並びに通気性、
透水性に優れ、かつそのバランスにも優れており、床ず
れ防止マットとして最適なものとなる。
【0008】この場合に、連結糸の総断面積が0.05
cm2 未満では弾力性が低下し、また4.0cm2 を越
えると通気性、透水性が低下する傾向となる。連結糸
は、表裏二層の編地中にループ状の編目を形成しても良
く、必要に応じて連結糸を傾斜して配置したり、X状に
交差して配置しても良い。立体編地の厚さや目付けは希
望に応じて適宜選定すればよく、例えば、厚み2〜30
mm、好ましくは5〜15mm程度であり、目付けは5
00g/m2 〜2.5kg/m2 程度、好ましくは1.
0〜2.0kg/m2 程度が望ましく、これに従って編
機のゲージ、各ニードルベッドの釜間、糸の太さを決定
すればよい。立体編地は1枚で用いてもよいし、複数枚
積層させて用いても良い。
【0009】(B)吸水速乾布帛 次に、本発明でいう吸水速乾布帛とは、水滴が付着した
際に、素早く布帛内に吸水され、次いで布帛内に広く拡
散され、短時間で乾燥する機能を持つ布帛を指す。より
具体的には、水を布帛に1cc滴下し、5分後に布帛内
にどれだけ拡散したかを平均の直径で表す試験方法によ
ると、本発明の吸水速乾布帛は、拡散直径が5cm以
上、好ましくは10cm以上の布帛である。
【0010】吸水速乾布帛の厚みは特に制限されない
が、吸水速乾布帛がシーツの形態で使用されることを考
えると通常のシーツの厚み程度でよい。吸水速乾布帛の
形態としては任意の形態が採用できるが、シーツ状に角
形で用いるのが好ましく、例えば図2に示されるよう
に、これが立体編地とエアマットとを包む袋状シーツの
形態が代表的である。
【0011】吸水速乾布帛の製造は任意の方法で行うこ
とができる。例えば、使用する糸も合成繊維、再生繊
維、天然繊維を上記吸水速乾性能が得られる範囲で単独
に或いは組み合わせて用いることが可能であるが、吸水
拡散と同時に速乾性にも優れていることが望ましく、疎
水性を有する合成繊維を50%〜100%含有する布帛
が好ましい。また、布帛に吸水性を付与するために、吸
水加工を施したり、使用する糸にL型、W型、C型、十
文字型等の異形断面糸を使用したり、又は単糸が1デニ
ール未満の極細糸を使用して、毛細管現象を利用して吸
水拡散速乾機能を付与することができる。更に、常法に
従って吸水・抗菌・消臭加工を行うこともできる。
【0012】吸水速乾布帛としては、織物、編物、不織
布など任意に用いることができるが、その目付けは希望
に応じて適宜選定すればよく、例えば目付けは100〜
300g/m2 、好ましくは150〜200g/m2
度である。その場合、目付けが100g/m2 未満では
水分を保持する保水性能が劣り、300g/m2 を越え
ると、保水性能は優れるが布帛の乾燥速度が遅く、いつ
までも布帛が湿った状態でいるため好ましくない。
【0013】吸水速乾布帛が織物の場合、その組織とし
ては、平織、綾織、朱子織の他に、パイル織、ジャガー
ド織等の任意の組織が使用できる。不織布については、
洗濯耐久性の点から長繊維不織布、中でもスパンボンド
不織布にエンボス加工したものが好ましく用いられる。
また、編物の場合も、天竺、スムース、ゴム、パイル、
ハーフトリコット、サテントリコット、メッシュトリコ
ット等の任意の組織、柄が使用できる。また、これらの
吸水速乾布帛を起毛加工した有毛布帛とした場合、保温
性が付与された吸水速乾布帛となる。さらに、抗菌、消
臭加工を施せば、緑膿菌の繁殖を防止でき、且つ臭いの
発生もなくなる。
【0014】(C)エアマット:本発明でいうエアマッ
トとは、有機高分子シートから構成され、且つ空気等の
気体を圧入して適宜弾性を保持できる袋状のマットを指
す。そのエアマットの素材としては、各種有機高分子を
使用することができるが、気密性、耐久性を考慮する
と、塩化ビニル系樹脂やゴムなどが適している。該エア
マットには、吸気及び排気用のノズルを取り付けて、マ
ット内部の空気量を調節できる構造にすると、患者の体
型、体重に応じて適正なマット硬度を得ることができて
好ましい。
【0015】更に、該エアマット内部にポリウレタンフ
ォーム等の支持体を挿入すれば、患者の体が過度に沈み
込むことと、横ユレを抑制することができ、体位変換、
おむつ交換などの介護作業を容易に行えるようになる。
特に、連続気泡タイプのポリウレタンフォームを使用す
ると、マット内のエアが全方位に行き渡り、上記の効果
がより顕著なものとなる。また、エアマットを使用する
ことにより、患者が失禁した場合でも、ベッドマットレ
スが汚れるのを防止することができる。
【0016】(D)床ずれ防止マットの層構成 本発明において、立体編地(A)、吸水速乾布帛
(B)、エアマット(C)の積層方法は、床ずれ防止の
目的に合致すれば特に制限されないが、図1に示すよう
な層構成、即ち吸水速乾布帛(B)、立体編地(A)、
エアマット(C)の順序で積層(重ね合わせ)すること
が床ずれ防止マットの観点から望ましい。例えばエアマ
ット(C)を吸水速乾布帛(B)に直接に積層するとど
うしてもむれが生じて好ましくないからである。
【0017】更に、各層A〜Cの積層に際し、単に重ね
合わせても良いし、或いは各層が移動せずずれをなくす
るために縫製やホックなどの手段により部分的に結合し
ても良い。また、図2に示すように、吸水速乾布帛のシ
ーツを袋状に縫製し、開口部にファスナーを取り付け、
内部に立体編地とエアマットを挿入する構造にすると、
ベッドメイキングが容易になり、使用中のシーツのズレ
を抑制することができる。この場合、床ずれ防止マット
はベットの全面に設け、シーツの代わりにする形状が代
表的であるが、もちろん床ずれの恐れのある部位に限定
した局部的な形状でも良い。
【0018】
【作用】このようにして製造された床ずれ防止マット
は、患者の発する水分(不感蒸泄、汗、尿)を吸水速乾
布帛で素早く吸水、拡散できる。そして積層されている
立体編地は通気性が良く、吸水速乾布帛の水分をすぐに
蒸発、乾燥させるため、マットの内外を常に低湿に保つ
ことができる。その結果、患者の皮膚がふやけて軟化す
ることと、緑膿菌の繁殖、更には、皮膚呼吸の阻害が抑
制され、床ずれ発生を有効に予防できる。また、体圧に
関しても、立体編地にエアマットを加えることにより、
体重がより一層効果的に分散されて、仙骨等局所的に高
圧になりやすい部位でも体圧が軽減され、床ずれの発生
を予防できる。このように、本発明の床ずれ防止マット
を使用すると、床ずれの主要な要因を防止でき、非常に
快適なマットとなる。
【0019】
【実施例】本発明を下記の実施例により具体的に説明す
るが、これらは本発明の範囲を制限しない。 (実験例1)直径20mmの圧力センサーを使用して、
下記の実験例2により製造された本発明の床ずれ防止マ
ットについて、仙骨部、踵部の体圧を測定したデータ
は、以下の通りである。 ・被験者:身長170cm、体重65kg、年齢35歳
の健常男子 ・測定条件:仰臥位で、各部位8カ所測定し、最大圧を
とった。 また、比較のため、エアマットを取り出した場合、及び
該マットを全く使用しない場合も測定した。
【0020】
【表1】 表1の結果から、本発明の床ずれ防止マットを使用する
と、床ずれが発生し易い箇所である仙骨部、踵部にかか
る圧力が低くなることが分かった。
【0021】(実験例2)本発明の床ずれ防止マットの
実用評価は、床ずれの発生していない寝たきり患者2
例、床ずれの発生している寝たきり患者2例に使用し
て、視覚判定を行った。6枚箴の18Gダブルラッセル
機を用い、中間に位置する2枚箴から、連結糸としてポ
リエステル250dのモノフィラメント糸を供給し、編
機前面並びに背面に位置する夫々2枚の箴から、表裏編
地用糸としてポリエステル150d/32fの仮撚加工
糸を供給し、片面がハニカム状の厚み8mm、目付け5
00g/m2 の立体編地を得た。
【0022】一方、24Gのシンカーパイル丸編機に
て、グランド糸にポリエステル75d/36fの仮撚加
工糸と、ポリエステル90d/72fのL型断面糸とを
1本交互に配し、パイル糸にはポリエステル75d/2
4fの△断面糸を使用した。この条件にて編成後、染色
仕上げの後、常法に従って吸水・抗菌・消臭加工を行っ
た。更に、パイル糸の起毛を行い、仕上げセット後の目
付け160g/m2 、吸水拡散テストの拡散直径は15
cmである吸水速乾布帛が得られた。
【0023】なお、吸水拡散テストは、生地上に1cc
の水を滴下し、5分後の拡散直径を測定する方法であ
る。この実験に用いるエアマットは、0.3mm厚の塩
ビシートからなる袋状のマットで、内部に20mm厚の
連続気泡タイプのポリウレタンフォームを挿入してい
る。また、吸気及び排気用のノズルがエアマットに取り
付けられており、内部の空気量が調節できる構造になっ
ている。
【0024】<適用例1> 患者:女性85歳 痴呆症 寝たきり 意識あり 該製品使用前:床ずれ無し 該製品使用期間:約50日 使用結果:床ずれ発生せず。 <適用例2> 患者:女性83歳 寝たきり 意識無し 該製品使用前:床ずれ無し 該製品使用期間:約50日 使用結果:床ずれ発生せず。
【0025】<適用例3> 患者:女性48歳 寝たきり 意識無し 該製品使用前:仙骨部に表皮剥離の床ずれあり 該製品使用期間:約50日 使用結果:床ずれ治癒。 <適用例4> 患者:男性80歳 痴呆症 寝たきり 意識あり 該製品使用前:仙骨部に深さ1.6cmの床ずれあり 該製品使用期間:約50日 使用結果:床ずれの深さが0.8cmに改善
【0026】
【発明の効果】本発明の床ずれ防止マットは、体圧分散
と良好な通気性、湿気の防止を同時に実現し、床ずれの
予防と、すでに発生している床ずれを治療すると言う、
床ずれの予防と治療の双方に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床ずれ防止マットの構成を示す断面図
である。
【図2】本発明の床ずれ防止マットの応用例を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 吸水速乾布帛 2 立体編地 3 エアマット 4 吸排気用ノズル 5 ファスナー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏二層の編地と該二層の編地を連結す
    る連結糸から編成された1枚以上の立体編地と、吸水速
    乾布帛と、エアマットとを積層させたことを特徴とする
    床ずれ防止マット。
JP8117088A 1996-04-16 1996-04-16 床ずれ防止マット Pending JPH09276339A (ja)

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JP8117088A JPH09276339A (ja) 1996-04-16 1996-04-16 床ずれ防止マット

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Effective date: 20010626