JPH03297465A - 褥瘡防止用パッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、床擦れを防止するための褥瘡防止用パッドに
関する。

〔従来の技術〕

病気や怪我の治療などのために長い間寝た状態にある人
にとって、床擦れは切実な問題である。

この床擦れを防止するために、ベツド、マット７シーツ
等に種々の工夫を加えたものが提案されている。たとえ
ば、実開昭６３−１５２３　号公報には、周囲に側壁部
を形成した箱状部材の空間内に多数のクツション体を縦
横に配設し、この多数のクツション体を柔軟性を異なら
せた複数の群で構成し、仰臥時の体圧分布に対応させ、
体圧のより高い部分をより柔軟に構成したクツション材
が開示されている。また、実開昭６３−１２０６２３号
公報には、凹凸のあるスポンジ等からなる内部空気層形
成部材と、同部材を被覆するカバーとを備え、同カバー
の少なくとも上面を、バイルループと同ループを起毛し
てなる編組織を有するニットとしたクツション材が開示
されている。

このようなりッションを使用することにより、仰臥時の
体圧が適当に分散されて、床擦れの症状を緩和すること
ができるとされている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、上記のような従来のクツションにおいては、
クツション材の主要部分に発泡合成樹脂を使用している
が、この発泡合成樹脂は通気性が良くないために、寝床
内の湿度が高くなって寝心地が悪くなるという問題があ
った。また、たとえば、おむつから尿が洩れたとき、発
泡合成樹脂が尿を吸収するが、同発泡合成樹脂に大きい
体圧が加わると吸収した尿が外に滲み出て、不快な気持
ちになるという問題があった。

本発明が解決しようとする課題は、褥瘉防止用パッドに
、仰臥時の体圧分散機能を持たせるとともに、通気性、
吸水性及び保水性を持たせ、寝具に対して水分を透過さ
せないようにすることにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の褥瘡防止用パッドは、ポリアミド合成繊維の織
布と、レーヨンの不織布と、木材パルプと、レーヨンの
不織布をこの順で積層したパッドである。

〔作用〕

本発明のパッドにおいては、木材パルプがクツションの
役を果たし、仰臥時の体圧を適当に分散させて、身体の
一部に局部的な圧力がかからないようにする。２層目の
レーヨンの不織布は、通気性とともに吸水性がすぐれ、
発汗による水分やおむつから漏れた尿を吸収し、この水
分はさらに下方の木材パルプに吸収される。木材パルプ
は発泡合成樹脂に比して保水性が高く、いったん吸収し
た水分は体圧程度の外力で外に滲み出ることはない。そ
して、最下層のレーヨンの不織布は、木材パルプが吸収
した水分が寝具敷物に透過するのを防ぐ。１層目のポリ
アミド合成繊維の織布は、寝ている人に良い感触を与え
る。

〔実施例〕

第１図は本発明の実施例に係る褥瘡防止用パッドを示す
斜視図であり、第２図は第１図のＩ−１線矢視断面であ
る。

本実施例のパッド１は、ポリアミド合成繊維であるナイ
ロン（商品名、以下たんにナイロンという）の織布２と
、レーヨンの不織布３と、木材のパルプ４と、レーヨン
の不織布５を積層し、周囲を適宜−の布６で縁取りした
ものである。なお、図中破線は縫目を示す。

１層目のナイロンの織布２は、ナイロン繊維の網目織り
の織布である。ナイロン繊維は、繊維自体は吸水性はな
く、濡れた場合でも早く乾燥するので、肌に直接触れる
最上層に用いるのに適している。また、耐久性に優れて
いて、長期間の使用に耐える。その織り方は、網目織り
に限定されるものではないが、比較的口の粗い織り方と
するほうが感触の点から好ましい。

２層目のレーヨンの不織布３は、吸水性に優れていて、
発汗による水分やおむつから漏れた尿を吸収する。吸水
性をより大きくするために、吸水性ポリマーを含ませる
ことが好ましい。不織布３の厚さは、重量にして２０〜
５０ｇ／ｍ’程度が適当である。

３層目の木材パルプ４は、繊維間に多数の小さな空隙を
有し、弾力性に富んでおり、人が仰臥したときの体圧を
分散させるのに適している。この木材パルプ４は吸水性
が高く、レーヨンの不織布３が吸収した水分を吸収する
。さらに、木材パルプ４は保水性も高いので、発汗によ
る水分やおむつから漏れた尿等の少量の水ならば、これ
を吸水した状態で体圧がかかったとしても、いったん吸
収した水分が外に滲み出ることはない。木材パルプ４の
厚さは、３〜５ｍｍ程度で充分である。なお、パルプ４
の外側が使用中に傷むのを防ぐため、および、寝具敷物
に過度の水分の透過を防ぐために、最下層にレーヨンの
不織布５を取り付ける。このレーヨンの不織布５は、２
層目のレーヨンの不織布３と同質のものであり、この不
織布５にも、吸水性をより大きくするために、吸水性ポ
リマーを含ませることが好ましい。

パッド１の寸法は、ベツドのマットや敷蒲団の大きさよ
り小さくてよく、仰臥したときの身体全体の大きさより
若干大きい程度、たとえば、幅４００〜６０釦ｍ、長さ
１０００〜１５００ｍｍ程度で充分である。

このパッド１を、ナイロンの織布２側を上面にしてベツ
ドのマットや敷蒲団の上に敷いて使用する。

〔発明の効果〕 本発明の褥瘡防止用パッドは、以下のような効果を奏す
る。

■木材パルプがクツションの役目をして仰臥したときの
体圧を分散し、床擦れを防止する。

■木材パルプは吸水性、保水性に優れ、発汗による水分
やおむつから漏れた尿等を吸収し、しかも、通常の使用
状態では、いったん吸収した水分が外に滲み出ることが
ない。

■レーヨンの不織布及びナイロン系合成樹脂の織布が木
材パルプの上層にあって仰臥した人と木材パルプとを遮
断しているので、木材パルプが水分を吸収しているとき
でも、パッドの上面は乾燥した状態にあり、不快感を生
じさせない。

０本パッドを使用することにより、寝具敷物を汚すこと
がなくなり、異臭等が残ることもなくなる。

■ベツドのマットや敷蒲団の上に敷いて使用するパッド
であるので、使用時のセットや取替えが簡単である。

０本パッドは洗濯が可能であり、常に清潔感を保つこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係る褥瘡防止用パッドを示す
斜視図であり、第２図は第１図のＩ−１線矢視断面図で
ある。 １：パッド　　　　　　　２：ナイロンの織布３．５；
レーヨンの不織布　４：木材パルプ６：縁取りの布

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ポリアミド合成繊維の織布と、レーヨンの不織布と
   、木材パルプと、レーヨンの不織布をこの順で積層した
   ことを特徴とする褥瘡防止用パッド。