JP2001137076A - 寝 具 - Google Patents

寝 具

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JP2001137076A
JP2001137076A JP32691099A JP32691099A JP2001137076A JP 2001137076 A JP2001137076 A JP 2001137076A JP 32691099 A JP32691099 A JP 32691099A JP 32691099 A JP32691099 A JP 32691099A JP 2001137076 A JP2001137076 A JP 2001137076A
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fibrous body
mattress
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fibrous
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Shoji Komiyama
昇治 込山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通気性に優れるとともに使用感がよく、快適
な睡眠を得られるようになる寝具を提供する。 【解決手段】 第1の網目状部材と、この第1の網目状
部材から所定寸法離れて設けられる第2の網目状部材と
を連結部材で連結して構成された三次元構造繊維体4,
5を備えて寝具1を構成する。これにより、寝具が、立
体構造の繊維体を使用しているので、空気層を確保する
ことができる。従って、通気性に優れた寝具となる。ま
た、立体構造の繊維体を使用しているので、身体は多数
の点で支持されることになり、体圧が均一に分散され、
発汗等を排除することができ、使用感がよくなるととも
に、床ずれを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寝具に係り、さら
に詳しくは、通気性や弾力性に優れた敷布団、掛布団、
マットおよび枕等の寝具に関する。
【0002】
【背景技術】人生の実に約1/3は睡眠時間であり、理
想的な睡眠をとることができれば、健康と精神とに大い
にプラスとなり、結果的に豊かな人生を送れるようにな
る。ここで、人の身体は1日に約2.5リットルの水を
排出するといわれ、特に睡眠中は、汗として約1リット
ルの水を排出するといわれている。このような発汗のた
めに体中の血の濃度が高まるのは当然であり、それに伴
う脳溢血や心筋梗塞等の病気が、起床後の所定時間内、
例えば朝6時から11時頃までに最も発生しやすいとい
われている。
【0003】そこで、従来より、快適な睡眠を得るため
に、敷布団や枕等の寝具には様々な工夫がなされ、種類
も多いものとなっている。従来、寝具としての例えば敷
布団は、綿状物、ポリウレタン、不織布等を使用したも
のが知られており、また、枕としては、そば枕、パンヤ
枕、羽根枕、磁気枕等各種のものが知られている。寝具
に求められる条件としては、まず通気性のよいことが挙
げられ、暑くて湿気が多い夏は特に強く求められてい
る。また、人の体に接触する面を少なくし、つまり、少
ない支持部で人を支持するようにして通気性を確保し、
身体に睡眠中の発汗による調整をさせないような構造が
求められている。ところが、綿状物等で形成される従来
の敷布団では、面で身体を支持しており、通気性が悪
く、睡眠中の発汗を招く等の問題が生じている。
【0004】一方、土手や道路脇の斜面等にも草花を植
えて、環境の美化、保全等に取り込むことが行われてき
ている。この場合、斜面の土地に草花の種を植えても、
雨が降ったりすると、表面の土とともにその種が流れて
しまうことが多いため、種の流出防止に各種の工夫が行
われている。例えば、三次元構造繊維マットを使用する
ことが知られている。この三次元構造繊維マットは、硬
質の数万本のポリエステル糸を偏組みして形成された2
枚の網目状の繊維部材を、連結繊維部材で所定寸法の厚
さとなるように連結して形成されたものである。そし
て、このような三次元構造繊維マットの優れた通気性に
着目して、そのマットを、例えば寝具用として用いるこ
とが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記三次元構
造繊維マットを使用して寝具を構成した場合、通気性は
確保されるが、曲げ弾性が高くて硬質なマットのため、
全体が硬くて使いにくく、必ずしも寝心地がよいもので
はないという問題が生じる。
【0006】本発明の目的は、通気性に優れるとともに
使用感がよく、快適な睡眠を得られるようになる寝具を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、第1
の網目状部材と、この第1の網目状部材から所定寸法離
れて設けられる第2の網目状部材とを連結部材で連結し
て構成された三次元構造繊維体を備えていることを特徴
とする寝具である。
【0008】このような本発明においては、寝具が、立
体構造の繊維体を使用しているので、空気層を確保する
ことができ、通気性に優れた寝具となる。また、立体構
造の繊維体を使用しているので、身体は多数の点で支持
されることになり、体圧が均一に分散され、発汗等を排
除することができ、使用感がよいものとなる。さらに、
立体構造の繊維体を使用しているので、軽量となり、取
り扱いが容易となり、かつ使い勝手がよいものとなる。
【0009】本発明において、三次元構造繊維体はポリ
エステル糸を編組みして形成されたものであることが好
ましいが、これと同じような効果をえることができれ
ば、例えばナイロンやテトロン(商標名)等、他の化学
繊維等を使用してもよい。また、このような三次元構造
繊維体を1枚使用してもよく、2枚あるいは3枚重ねに
して使用してもよい。さらに、三次元構造繊維体は、曲
げ弾性の強いポリエステル糸を使用したもの、あるいは
曲げ弾性の弱いポリエステル糸を使用したものを単独で
用いてもよく、両者を組み合わせて用いてもよい。ま
た、網目状部材の網目模様は、金網状の亀甲模様、井桁
状模様、升目模様、丸あるいは楕円形を規則正しく並べ
た模様等を含むものである。また、第1の網目状部材と
第2の網目状部材とは、互いの模様が重なり合うように
なっていてもよく、あるいは、ずれていてもよい。
【0010】請求項2の発明は、請求項1に記載の寝具
において、敷布団であることを特徴とするものである。
【0011】このような本発明においては、敷布団が、
立体構造の繊維体を使用しているので、空気層を確保す
ることができて発汗等による湿気を排除でき、通気性に
優れた敷布団となる。また、立体構造の繊維体を使用し
ているので、身体は多数の点で支持されることになり、
体圧が均一に分散され、使用感がよいものとなるととも
に、軽量となり、取り扱いが容易となり、かつ使い勝手
がよい敷布団となる。そのため、例えば寝たきり状態の
病人等でも、常に身体に空気が触れるとともに、身体の
同じ部位に負担がかかることを防止できるので、寝たき
り状態時に生じやすい床ずれを防止することができる。
ここで、一般に、床ずれは、人は年齢とともに代謝機能
が低下するため、寝返り回数も減り、同じ姿勢による同
じ部位への圧迫による酸欠の状態や、汗、失禁等による
湿気が原因となったり、シーツのよじれ(摩擦)や、皮
膚、衣類の汚れ(不潔)や、栄養の偏り等が発生しやす
い原因であるとされている。本発明では、立体構造の繊
維体を使用しているので、通気性がよく、身体が常に空
気に触れ、しかも体圧を均一に分散して身体の一部に負
担をかけない構造なので、前述のように床ずれを防止す
ることができる。
【0012】本発明において、敷布団の大きさは限定さ
れない。使用対象者の身体条件等に対応させて任意に形
成できる。また、敷布団は二つ折り、または三つ折りで
きるようにすることが好ましいが、一枚のまま使用でき
るものであってもよい。
【0013】請求項3の発明は、請求項2に記載の寝具
において、三次元構造繊維体は、それぞれがポリエステ
ル糸を編組みして形成された硬質の第1繊維体と軟質の
第2繊維体との2種類あり、第1繊維体を心材として使
用するとともに、この第1繊維体はその周囲が第2繊維
体で覆われていることを特徴とするものである。
【0014】このような本発明においては、硬質の第1
繊維体を軟質の第2繊維体で覆った敷布団となっている
ので、適度なクッションが得られ、使用感のよいものと
なる。また、第1、2繊維体がポリエステル糸を編組み
して形成されているので、高温での乾燥、殺菌処理が可
能となるとともに、水洗いが容易となり、リサイクルが
可能となる。
【0015】本発明において、硬質の程度は、平均的な
大人より体重の重い人、たとえば80〜90kgの人が乗
ってもつぶれない程度であることが好ましいが、これに
限定されず、適宜設定できるものである。
【0016】請求項4の発明は、請求項2または3に記
載の寝具において、複数折りに折り畳み可能となってい
ることを特徴とするものである。
【0017】このような本発明においては、折り畳むこ
とにより小さくすることができるので、取り扱いやすく
なり、場所もとらないので収納が容易となる。
【0018】本発明において、二つ折りあるいは三つ折
りとすることが好ましい。
【0019】請求項5の発明は、請求項2〜4のいずれ
かに記載の寝具において、第1繊維体と第2繊維体との
間および第2繊維体の表面のうちのいずれかには、備長
炭の粉末を加工して形成された備長炭シートが設けられ
ていることを特徴とするものである。
【0020】このような本発明においては、就寝中に発
汗等があっても、その汗等は、木炭の脱臭効果、有害物
質の吸収効果および吸収した物質の自浄再生効果等によ
り除去されるので、常に清潔さを保て、快適な睡眠をと
ることができる。また、木炭から発生する遠赤外線によ
り保温効果が得られ、冬等布団の温度を逃がさないの
で、快適な睡眠をとることができる。さらに、木炭から
発生するマイナスイオンにより、精神を安定した状態に
することができ、リラクゼーション効果を得ることがで
きる。また、マイナスイオンには、酸化した細胞を還元
する還元作用もあるので、すがすがしい気持ちに変え、
一層のリラクゼーション効果を得ることができる。
【0021】本発明において、備長炭シートは、例えば
10ミクロン程度の粒子を含むものであることが好まし
く、また、厚さ寸法は、例えば2〜4mmのものを使用す
ることが好ましいが、場合によっては、0.6〜0.8
mmの薄いものを使用してもよい。
【0022】請求項6の発明は、請求項1に記載の寝具
において、枕であることを特徴とするものである。
【0023】このような本発明においては、枕が、立体
構造の繊維体を使用しているので、空気層を確保するこ
とができて発汗等による湿気を排除でき、通気性に優れ
たものとなる。また、立体構造の繊維体を使用している
ので、後頭部は多数の点で支持されることになり、後頭
部の圧が均一に分散され、使用感がよいものとなる。さ
らに、立体構造の繊維体を使用しているので、軽量とな
り、取り扱いが容易となり、かつ使い勝手がよいものと
なる。
【0024】請求項7の発明は、請求項6に記載の寝具
において、三次元構造繊維体は、表面側に二枚重ねとさ
れていることを特徴とするものである。
【0025】このような本発明においては、二枚の高さ
を調整することにより心材とすることができるので、別
に心材を設けなくてもよく、また、二枚の硬度を変える
ことでクッション性を取り入れ、使用感をよいものとす
ることができる。
【0026】本発明において、二枚の三次元構造繊維体
の硬度は同じでもよく、あるいは異なっていてもよい。
【0027】請求項8の発明は、請求項6または7に記
載の寝具において、中心には、内部に多数のトルマリン
入りチップが収納された複数個の袋体が心材として設け
られていることを特徴とするものである。
【0028】このような本発明においては、複数個の袋
体が心材となっているので、枕の形状が安定し、また、
袋体の内部には、多数のトルマリン入りチップが収納さ
れているので、トルマリンから発生するマイナスイオン
により、精神を安定した状態にすることができ、リラク
ゼーション効果を得ることができる。
【0029】本発明において、袋体は枕の形状を安定さ
せるため、長手方向に沿った棒状に形成されることが好
ましいが、これに限定されず、例えば丸状等でもよい。
【0030】請求項9の発明は、請求項8に記載の寝具
において、複数個の袋体と三次元構造繊維体との間およ
びこの三次元構造繊維体の表面のうちのいずれかには、
備長炭の粉末を加工して形成された備長炭シートが設け
られていることを特徴とするものである。
【0031】このような本発明においては、就寝中に発
汗等があっても、その汗等は、木炭の脱臭効果、有害物
質の吸収効果および吸収した物質の自浄再生効果等によ
り除去されるので、常に清潔さを保て、快適な睡眠をと
ることができる。また、木炭から発生する遠赤外線によ
り保温効果が得られ、快適な睡眠をとることができる。
さらに、木炭から発生するマイナスイオンにより、精神
を安定した状態にすることができ、リラクゼーション効
果を得ることができる。また、マイナスイオンには酸化
した細胞を還元する還元作用もあるので、すがすがしい
気持ちに変え、一層のリラクゼーション効果を得ること
ができる。
【0032】本発明において、備長炭シートは、例えば
10ミクロン程度の粒子を含むものであることが好まし
く、また、厚さ寸法は、例えば2〜4mmのものを使用す
ることが好ましいが、場合によっては、0.6〜0.8
mmの薄いものを使用してもよい。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、本発明の第1
実施形態に係る寝具は、マット状の敷布団1である。こ
の敷布団1は、中央部1Aと、その一方側にある第1外
側部1Bおよび他方側にある第2外側部1Cとで形成さ
れ、長手方向に3分割されている。中央部1Aと第1外
側部1Bとは、それぞれの図中下面の繋ぎ部1Dで連結
され、中央部1Aと第2外側部1Cとは、それぞれの図
中上面の繋ぎ部1Eで連結されている。従って、この敷
布団1は、各繋ぎ部1D,1Eで折り畳み可能となって
おり、折り畳まれたとき、中央部1Aを挟んだ3層とな
るような構成である。
【0034】敷布団1の各部1A〜1Cはカバー部材2
で覆われており、このカバー部材2において敷布団1の
長手方向側面には、各部1A〜1Cに対応してファスナ
ー(商品名)3が設けられ、そのファスナー3を開閉す
ることでカバー部材2を取り外しできるようになってい
る。
【0035】敷布団1の中央部1Aおよび第1、第2外
側部1B,1Cは、図2に示すような構成となってい
る。すなわち、中心部に硬質の三次元構造繊維体からな
る第1繊維体4が設けられており、この第1繊維体4の
全周囲は、軟質の三次元構造繊維体からなる第2繊維体
5で覆われている。また、敷布団1の裏面において第2
繊維体5の下面には、備長炭の粉末を加工して形成され
た備長炭シート6が設けられている。そして、このよう
な第2繊維体5および備長炭シート6の外表面が前記カ
バー部材2で覆われている。
【0036】このような敷布団1は、全長が例えば19
5cm、幅が85cm、高さ(厚さ)が18mmの大きさに形
成されている。なお、第1繊維体4の厚さは10mmとさ
れ、2枚の第2繊維体5の厚さはそれぞれ4mmとされて
いる。また、備長炭シート6は、例えば10ミクロン程
度の粒子を含んで形成され、厚さ寸法が、例えば3mmと
なっている。カバー部材2は、例えば抗菌、防臭加工綿
100%で構成されている。そして、このカバー部材2
上面には、例えば抗菌、防臭加工綿100%で構成され
たシーツ7が被せられるようになっている。なお、シー
ツ7は、一種類でもよいが、薄手の夏用と、厚手の冬用
とを準備しておき、その季節に応じて使い分けること
で、一段と快適な睡眠を得られるようになる。
【0037】なお、敷布団1は、夏等そのまま畳の上、
板の間に置いて使用してもよいが、厚手のマットや厚手
の別の敷布団上に載せて使用してもよい。この場合、敷
布団1とその下のマット等との間に、例えば防水マット
等を敷いて、介護用として使用することもできる。
【0038】第1繊維体4は、図3および図4(A)〜
(C)に示すような構造となっている。すなわち、第1
繊維体4は、所定径の数万本のポリエステル糸で形成さ
れており、細く、柔らかい繊維の集合体であるモノフィ
ラメント糸を編み込んだ第1網目状部材4Aと、この第
1網目状部材4Aから所定寸法離れて設けられる第2網
目状部材4Bとを、太く、曲げ弾性の強いモノフィラメ
ント糸で形成された連結部材4Cで連結して形成され、
立体構造となっている。
【0039】第1網目状部材4Aおよび第2網目状部材
4Bは、それぞれが、多数の楕円形状部の両端を連続さ
せ、かつ、膨らみ部同士を接続させて形成されている。
このような第1網目状部材4Aと第2網目状部材4Bと
は、図4(A)に示すように、第1網目状部材4Aの隣
り合う楕円形状部の中間位置に第2網目状部材4Bの楕
円形状部があるような位置関係になっている。つまり、
両者の中心はずれている。
【0040】前記連結部材4Cは、第1網目状部材4A
と第2網目状部材4Bとを編み込む際に、前記太く、曲
げ弾性の強いモノフィラメント糸を所定間隔で引き出し
たもので、それぞれの膨らみ部同士を連結している。こ
の際、連結部材4Cは第1網目状部材4Aと第2網目状
部材4Bとの楕円形状部に沿っており、かつ、両者の中
心はずれているので、図4(A)のB矢視では、図4
(B)に示すような形状になっており、図4(A)のC
矢視では、図4(C)に示すような形状になっている。
【0041】前記第2繊維体5は、図5(A)〜(C)
に示すような構造となっている。すなわち、この第2繊
維体5も、第1網目状部材5Aと、第2網目状部材5B
と、これらを連結する連結部材5Cとを有し、前記第1
繊維体4と基本的に同じ構造である。しかし、第2繊維
体5は、網目が小さく、かつ、使用するポリエステル糸
が、第1繊維体4を形成するポリエステル糸より細いも
のとなっており、かつ、曲げ弾性が弱い糸となってい
る。しかも、全体の厚みが薄くなっている。このため、
第2繊維体5は、第1繊維体4と比べて軟質な構造とな
っており、前述のように、第1繊維体4の周囲を覆うこ
とが容易となっている。
【0042】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果がある。 (1) 敷布団1は、第1繊維体4と第2繊維体5とで形成
され、それぞれの繊維体4,5が立体構造となっている
ので、多大の空気層を確保することができ、通気性に優
れた寝具となる。
【0043】(2) 敷布団1は立体構造の繊維体4,5を
使用しているので、身体は多数の点で支持されることに
なり、体圧が均一に分散されるとともに、湿気が排除さ
れる。その結果、通気性がよく常に身体に空気が触れて
いることと相俟って、身体の一部に負担をかけない構造
なので、例えば寝たきり状態の病人等に生じやすい床ず
れを防止することができる。
【0044】(3) 敷布団1は立体構造の繊維体4,5を
使用しているので、高い空気保有率を得ることができ、
軽量の敷布団1となる。その結果、取り扱いが容易とな
り、かつ使い勝手がよいものとなる。
【0045】(4) 立体構造の繊維体4,5がポリエステ
ル糸を使用しているので、高温での乾燥、殺菌処理を行
えるようになり、また、水洗い等も可能なので、常に清
潔な状態で使用することができる。
【0046】(5) 敷布団1は三つ折りにできるので、折
り畳むことにより小さくすることができる。従って、敷
布団1の取り扱いが容易となり、場所もとらないので収
納が容易となる。
【0047】(6) 敷布団1の下面に備長炭シート6が敷
かれているので、就寝中に発汗等があっても、その汗等
は、木炭の脱臭効果、有害物質の吸収効果および吸収し
た物質の自浄再生効果等により除去されるので、常に清
潔さを保て、快適な睡眠をとることができる。また、木
炭から発生する遠赤外線により保温効果が得られ、冬等
布団の温度を逃がさないので、快適な睡眠をとることが
できる。さらに、木炭から発生するマイナスイオンによ
り、精神を安定した状態にすることができ、リラクゼー
ション効果を得ることができる。このマイナスイオンに
は、酸化した細胞を還元する還元作用もあるので、すが
すがしい気持ちに変え、一層のリラクゼーション効果を
得ることができる。
【0048】(7) 敷布団1のカバー部材2の側面には、
ファスナー3が設けられているので、そのファスナー3
を開閉することでカバー部材2を取り外しできる。従っ
て、カバー部材2を、例えば釘等に引っ掛けて破損した
ような場合、あるいは、例えば寝たきり状態の病人等が
失禁等した場合に、容易に交換できる。
【0049】次に、図6〜9に基づいて、本発明の第2
実施形態を説明する。本実施形態は、前記第1実施形態
が寝具としてマット状の敷布団1であったものを、枕1
0としたものである。この枕10は、長さ寸法Lが例え
ば53cm、幅寸法Wが例えば35cm、高さ寸法Hが例え
ば8cmの大きさに形成されている。そして、上面中央部
には、後頭部を載せるために、深さの浅いお椀状の凹部
10Aが形成されている。
【0050】枕10の中心部には、心材となる2つの第
1袋体11および3つの第2袋体12が収納され、これ
らの第1袋体11、第2袋体12の内部には、多数の例
えば籾殻大のトルマリン入りチップ13が詰め込まれて
いる。なお、第2袋体12の幅寸法および厚さ寸法は、
第1袋体11より小さくなっている。また、各袋体1
1,12の長さ方向中央部は、前記凹部10Aに対応し
て凹んでいる。
【0051】このような第1袋体11および第2袋体1
2の全周は、2層の前記第1繊維体4と同一構造の硬質
の繊維体14で覆われている。この繊維体14は、前記
第2繊維体4と同程度の厚さ寸法に形成されており、ま
た、長さ方向中央部は、前記凹部10Aに対応して凹ん
でいる。2層の繊維体14の外周には、抗菌、防臭加工
済みの例えば100%綿のカバー部材22が被せられて
いる。そして、このようなカバー部材22にも、図示し
ないファスナーが設けられており、その開閉により取り
外しできるようになっている。
【0052】このような本第2実施形態によれば、前記
(5) を除く(1) 〜(7) と同様の効果を得ることができる
他、 (8) ポリエステル製の繊維体14を使用しており、大き
さが小さいので容易に丸洗いすることができ、常に清潔
さを維持することができる。 (9) 枕10が立体構造の2層の繊維体14を含み構成さ
れており、後頭部を凹部10Aにいれたとき、首筋が繊
維体14の網組みした網目状部に当たるので、首筋のつ
ぼが刺激され、マッサージ効果に類似した疲労感の減少
を得ることができる。
【0053】なお、本発明は、前記各実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できるものであ
れば、次に示すような変形形態でもよいものである。す
なわち、前記第1実施形態では、敷布団1の構造が、硬
質の第1繊維体4とその外周を覆う軟質の第2繊維体5
と、第2繊維体5を覆うカバー部材2とを含む構造とさ
れていたが、これに限らない。例えば、図10に示すよ
うに、硬質の第1繊維体4を2枚重ねとし、その外周を
カバー部材2で覆う構造の敷布団1’としてもよい。こ
の場合、2枚の繊維体4は、上下で目の方向、つまり、
網目状部の向きを違えて配置されている。
【0054】また、前記第1実施形態では、敷布団1の
下部に備長炭シート6を設けたが、この備長炭シート6
は、必ずしも設けなくてもよい。さらに、第1実施形態
で敷布団1は三つ折り可能となっているが、これに限ら
ず、例えば2つ折り可能な敷布団としてもよい。このよ
うな実施形態では、三つ折りの場合に比べて製作が容易
である。
【0055】さらにまた、前記第2実施形態では、枕1
0が、第1、第2袋体11,12と、その周囲の2層か
らなる硬質の繊維体14とで構成されていたが、これに
限らない。例えば、枕10にも前記第1実施形態と同様
に備長炭シートを設けてもよい。この場合、外側の繊維
体14とカバー部材22との間、または、内側の繊維体
14と袋体11,12との間に備長炭シートを挟んでも
よく、あるいは、2枚のうち内側の繊維体14に替えて
備長炭シートを設けてもよい。このような実施形態で
は、第2実施形態の(8) ,(9) の効果の他に、第1実施
形態の(6) の効果と同様の効果を得ることができる。
【0056】また、前記第2実施形態では、枕10の心
材が、トルマリン入りチップ13を充填した2個の第1
袋体11と、この第1袋体11と大きさが異なる、3個
の第2袋体12とで形成されていたが、これに限らな
い。例えば、同じ大きさの棒状の袋体を3本、4本ある
いはそれ以上使用してもよく、さらに、5本の袋体を合
わせた大きさの袋体を1本設けた構造でもよい。このよ
うな実施形態では、同じ大きさの棒状の袋体を作ればよ
く、あるいは、1本の袋体を作ればよいので、それぞれ
の場合に製作が容易である。
【0057】また、前記各実施形態では、敷布団1およ
び枕10の大きさを数字で示して説明したが、大きさは
それに限定されるものではなく、使用する人等の身体に
応じて任意に決めることができるものである。
【0058】さらに、前記各実施形態では、寝具とし
て、敷布団1および枕10を例に挙げたが、マットや掛
布団にも適用することができる。例えば掛布団に適用す
る場合、第1実施形態の軟質の第2繊維体5を使用し、
備長炭シート6を挟んでカバー部材2で覆った構造とす
ることができる。
【0059】また、前記各実施形態では、敷布団1およ
び枕10に、それとは別個に製作した備長炭シート6を
設けたが、この備長炭シート6を構成する微細粉末の備
長炭を、三次元構造繊維体を行使するポリエステルに最
初から混ぜて使用し、つまり、備長炭入りの三次元構造
繊維体としてもよい。
【0060】また、前記第2実施形態では、枕10は、
心材となる第1袋体11および第2袋体12の周囲に2
層の繊維体14で覆われているが、これに限らず、1層
の繊維体でもよい。また、2層の繊維体14は、前記第
2実施形態では硬質とされているが、軟質のものを使用
してもよい。
【0061】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の寝具に
よれば、立体構造の繊維体を使用しているので、空気層
を確保することができ、通気性に優れた寝具となる。ま
た、立体構造の繊維体を使用しているので、身体は多数
の点で支持されることになり、体圧が均一に分散され、
発汗等を排除することができ、使用感がよいものとな
る。さらに、立体構造の繊維体を使用しているので、軽
量となり、取り扱いが容易となり、かつ使い勝手がよい
ものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る寝具を示す敷布団
の全体斜視図である。
【図2】前記実施形態に係る敷布団の幅方向に沿った縦
断面である。
【図3】前記実施形態に係る三次元構造繊維体の構造を
示す部分斜視図である。
【図4】前記実施形態に係る硬質の三次元構造繊維体を
示し、(A)は平面、(B)は(A)におけるB矢視、
(C)は(A)におけるC矢視である。
【図5】前記実施形態に係る軟質の三次元構造繊維体を
示し、(A)は平面、(B)は(A)におけるB矢視、
(C)は(A)におけるC矢視である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る寝具を示す枕の全
体斜視図である。
【図7】前記実施形態に係る枕の平断面図である。
【図8】前記実施形態に係る枕の長手方向に沿った縦断
面図である。
【図9】前記実施形態に係る枕の幅方向に沿った縦断面
図である。
【図10】本発明の変形形態に係る寝具を示す敷布団の
幅方向に沿った縦断面である。
【符号の説明】
1 寝具である敷布団 2 カバー部材 4 三次元構造繊維体である第1繊維体 4A 第1網目状部材 4B 第2網目状部材 4C 連結部材 5 三次元構造繊維体である第2繊維体 5A 第1網目状部材 5B 第2網目状部材 5C 連結部材 6 備長炭シート 10 寝具である枕 11 心材を構成する第1袋体 12 心材を構成する第2袋体 13 トルマリン入りチップ 14 三次元構造繊維体である繊維体 22 カバー部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の網目状部材と、この第1の網目状
    部材から所定寸法離れて設けられる第2の網目状部材と
    を連結部材で連結して構成された三次元構造繊維体を備
    えていることを特徴とする寝具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の寝具において、敷布団
    であることを特徴とする寝具。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の寝具において、前記三
    次元構造繊維体は、それぞれがポリエステル糸を編組み
    して形成された硬質の第1繊維体と軟質の第2繊維体と
    の2種類あり、前記第1繊維体を心材として使用すると
    ともに、この第1繊維体はその周囲が前記第2繊維体で
    覆われていることを特徴とする寝具。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の寝具におい
    て、複数折りに折り畳み可能となっていることを特徴と
    する寝具。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかに記載の寝具に
    おいて、前記第1繊維体と第2繊維体との間および前記
    第2繊維体の表面のうちのいずれかには、備長炭の粉末
    を加工して形成された備長炭シートが設けられているこ
    とを特徴とする寝具。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の寝具において、枕であ
    ることを特徴とする寝具。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の寝具において、前記三
    次元構造繊維体は、表面側に二枚重ねとされていること
    を特徴とする寝具。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載の寝具におい
    て、中心には、内部に多数のトルマリン入りチップが収
    納された複数個の袋体が心材として設けられていること
    を特徴とする寝具。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の寝具において、前記複
    数個の袋体と前記三次元構造繊維体との間およびこの三
    次元構造繊維体の表面のうちのいずれかには、備長炭の
    粉末を加工して形成された備長炭シートが設けられてい
    ることを特徴とする寝具。
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