JP2003000413A - マイナスイオン発生枕 - Google Patents

マイナスイオン発生枕

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JP2003000413A
JP2003000413A JP2001184755A JP2001184755A JP2003000413A JP 2003000413 A JP2003000413 A JP 2003000413A JP 2001184755 A JP2001184755 A JP 2001184755A JP 2001184755 A JP2001184755 A JP 2001184755A JP 2003000413 A JP2003000413 A JP 2003000413A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】常時安定的にマイナスイオンを発生することが
できる枕の提供。 【解決手段】枕芯体、被覆材またはカバー部材の少なく
ともいずれかに、マイナスイオン発生粉体組成物を含有
してなるマイナスイオン発生枕であり、使用されるマイ
ナスイオン発生粉体組成物が、トルマリン粉末(比重
A、平均粒子径a)と電融安定化ジルコニウムを除くジ
ルコニウム化合物の粉末(比重B、平均粒子径b)との
混合粉末であって、トルマリン粉末100重量部に対し
電融安定化ジルコニウムを除くジルコニウム化合物の粉
末が、100Bb/3Aa〜1000Bb/Aa
重量部配合されてなるものであるか、トルマリン粉
末(比重A、平均粒子径a)と電融安定化ジルコニウム
粉末(比重C、平均粒子径c)との混合粉末であって、
トルマリン粉末100重量部に対し電融安定化ジルコニ
ウム粉末を25Cc/Aa〜1000Cc/Aa
重量部配合してなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トルマリン粉末を
含有した枕に係り、更に詳しくは、トルマリンによる空
気のマイナスイオン化の効果を高めることができる枕に
関する。
【0002】
【従来の技術】枕は人間にとって睡眠をとるために必要
不可欠のものであり、安眠を得ることができ、しかも人
体に害を与えない枕の基本的構成としては、頭部を適
正な高さに支える、頭部を安定した状態に支える、
頭部から発生する熱や湿気を放散させる、の3点が必要
条件であるといわれている。確かに、これらの条件を満
足させる枕は、それなりの効果を示すものであるが、上
記3つの条件を満足させる枕であっても、必ずしも十分
なものとは言えないものである。
【0003】従来、一般的に市販されている枕として
は、布製の袋体などの被覆材で、籾殻、蕎麦殻、パン
ヤ、綿、羽毛、木片等の天然素材や、各種のプラスチ
ック細片、プラスチックの発泡または非発泡の粒状物
や、各種合成樹脂発泡体(発泡性合成樹脂を金型など
で発泡成形したものや合成樹脂発泡体のカット成形品)
などの枕芯体を被覆したものなどが知られている。
【0004】しかしながら、これらの枕芯体を単独でま
たは複数を組み合わせて、上記基本的構成を満足する枕
を製造しても、安眠を得ることができるとは限らないも
のである。良い睡眠を得るためには、枕の構成も大事で
あるが、睡眠する人がいかにリラックスするかに大きく
作用されるものである。
【0005】近年注目されているものの一つに、空気を
マイナスイオン化することにより、人体に対して新陳代
謝の促進、血行促進、疲労回復、食欲増進、安眠、鎮痛
などの種々の効果が得られることが知られており、壁材
へ応用したものとして、特開平10−46479号公報
に記載されたような壁材があり、このような壁材を使用
した部屋にいると、新陳代謝の促進、血行促進、疲労回
復などの効果によりリラックスできるということが知ら
れている。
【0006】そこで、本発明者等は、マイナスイオンを
発生すると言われているトルマリン粉末を枕に適用し、
マイナスイオン発生枕を製造してみた。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、元来、
トルマリン自体はほとんどマイナスイオンを発生しない
ものであるため、単に枕芯体や枕芯体を被覆する被覆材
になどにトルマリン粉末を含有させただけでは、マイナ
スイオンによる効果は得られないものである。そのた
め、希土類元素を含む鉱石の粉末をトルマリン粉末と共
に、枕芯体や被覆材に含有させることにより、マイナス
イオンの発生を促進することを試みた。しかしながら、
希土類元素を含む鉱石を併用した場合には、マイナスイ
オンの発生は促進されるものの、その発生が安定せず、
さらに放射線を放射するマイナス面があり、必ずしも安
全であるとは言い切れないことが判明した。
【0007】また、一般に産出されているトルマリンの
大部分は、ショールトルマリンと呼ばれ、おおよそ黒色
を呈しているため、枕芯体や被覆材に適用した場合に鮮
明な色合いの枕を得ることができず、ショールトルマリ
ンを粉末化したものを枕芯体や被覆材に含有させると、
外観が非常に濃いグレー色の枕しか得られないという問
題があった。本発明は、上記従来技術の問題点を解消
し、外力を加えない静止状態で常時安定的にマイナスイ
オンを発生する枕を提供するものである。
【0008】枕芯体や被覆材に含有させるトルマリンに
ついて、外力を加えない静止状態でマイナスイオンを十
分に発生させることができる条件等について、鋭意研究
実験を行ったところ、ジルコニウム化合物の粉末ととも
にトルマリン粉末を使用すると、放射線の放射はきわめ
て微量で、しかもトルマリンからのマイナスイオン発生
は、トルマリン粉末単独で使用した場合よりもきわめて
多量であることを見いだし、本発明を完成したのであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】しかして、上記技術的課
題を解決するため本発明の請求項1記載の枕は、枕芯体
と該枕芯体を被覆する被覆材とからなる枕において、枕
芯体および被覆材の少なくともいずれか一方に、トルマ
リン粉末(比重A、平均粒子径a)と電融安定化ジルコ
ニウムを除くジルコニウム化合物の粉末(比重B、平均
粒子径b)との混合粉末であって、トルマリン粉末10
0重量部に対し電融安定化ジルコニウムを除くジルコニ
ウム化合物の粉末を100Bb/3Aa〜1000
Bb/Aa重量部配合してなるマイナスイオン発生
粉体組成物を含有させたことを特徴とするマイナスイオ
ン発生枕である。
【0010】このマイナスイオン発生枕によれば、枕芯
体または被覆材の少なくともいずれか一方に、トルマリ
ン粉末と電融安定化ジルコニウムを除くジルコニウム化
合物の粉末が特定混合比率で配合されたマイナスイオン
発生粉体組成物を含有する枕である。この場合の枕芯体
または被覆材に含有されるマイナスイオン発生粉体組成
物にあっては、電融安定化ジルコニウムを除くジルコニ
ウム化合物の粉末により、トルマリン粉末のマイナスイ
オン生成の働きが向上されている。したがって、常時安
定的にマイナスイオンが生成されるとともに、希土類元
素を含有する鉱石の粉末を使用していないことより、放
射線の放射はほとんどなく、人体に対して安全なマイナ
スイオン発生枕が得られるのである。
【0011】また、本発明の請求項2記載の枕は、枕芯
体と、該枕芯体の少なくとも頭支持部分をカバーするカ
バー部材と、前記枕芯体とカバー部材を被覆する被覆材
とからなる枕において、枕芯体、カバー部材および被覆
材の少なくともいずれかに、トルマリン粉末(比重A、
平均粒子径a)と電融安定化ジルコニウムを除くジルコ
ニウム化合物の粉末(比重B、平均粒子径b)との混合
粉末であって、トルマリン粉末100重量部に対し電融
安定化ジルコニウムを除くジルコニウム化合物の粉末を
100Bb/3Aa〜1000Bb/Aa重量
部配合してなるマイナスイオン発生粉体組成物を含有さ
せたことを特徴とするマイナスイオン発生枕である。
【0012】この請求項2に記載のマイナスイオン発生
枕にあっても、枕芯体、カバー部材および被覆材の少な
くともいずれかに、トルマリン粉末と電融安定化ジルコ
ニウムを除くジルコニウム化合物の粉末が特定混合比率
で配合されたマイナスイオン発生粉体組成物を含有する
枕である。この場合の枕芯体、カバー部材または被覆材
に含有されるマイナスイオン発生粉体にあっては、電融
安定化ジルコニウムを除くジルコニウム粉末により、ト
ルマリン粉末のマイナスイオン生成の働きが向上されて
いる。したがって、常時安定的にマイナスイオンが生成
されるとともに、希土類元素を含有する鉱石の粉末を使
用していないことより、放射線の放射はほとんどなく、
人体に対して安全なマイナスイオン発生枕が得られるの
である。
【0013】さらに本発明の請求項3に記載のマイナス
イオン発生枕によれば、枕芯体と該枕芯体を被覆する被
覆材とからなる枕において、枕芯体および被覆材の少な
くともいずれか一方に、トルマリン粉末(比重A、平均
粒子径a)と電融安定化ジルコニウム合物粉末(比重
C、平均粒子径c)との混合粉末であって、トルマリン
粉末100重量部に対し電融安定化ジルコニウム粉末を
25Cc/Aa〜1000Cc/Aa重量部配
合してなるマイナスイオン発生粉体組成物を含有させた
ことを特徴とするマイナスイオン発生枕である。
【0014】この請求項3に記載のマイナスイオン発生
枕にあっても、枕芯体および被覆材の少なくともいずれ
か一方に、トルマリン粉末と電融安定化ジルコニウム粉
末が特定混合比率で配合されたマイナスイオン発生粉体
組成物を含有する枕である。この場合の枕芯体または被
覆材に含有されるマイナスイオン発生粉体にあっては、
電融安定化ジルコニウム粉末によりトルマリン粉末のマ
イナスイオン生成の働きが向上されている。したがっ
て、常時安定的にマイナスイオンが生成されるととも
に、希土類元素を含有する鉱石の粉末を使用していない
ことより、放射線の放射はほとんどなく、人体に対して
安全なマイナスイオン発生枕が得られるのである。
【0015】更に、本発明の請求項4に記載のマイナス
イオン発生枕によれば、枕芯体と、該枕芯体の少なくと
も頭支持部分をカバーするカバー部材と、前記枕芯体と
カバー部材を被覆する被覆材とからなる枕において、枕
芯体、カバー部材および被覆材の少なくともいずれか
に、トルマリン粉末(比重A、平均粒子径a)と電融安
定化ジルコニウム合物粉末(比重C、平均粒子径c)と
の混合粉末であって、トルマリン粉末100重量部に対
し電融安定化ジルコニウム粉末を25Cc/Aa
1000Cc/Aa重量部配合してなるマイナスイ
オン発生粉体組成物を含有させたことを特徴とするマイ
ナスイオン発生枕である。
【0016】この請求項4に記載のマイナスイオン発生
枕にあっても、枕芯体、カバー部材および被覆材の少な
くともいずれかに、トルマリン粉末と電融安定化ジルコ
ニウム粉末と特定混合比率で配合されたマイナスイオン
発生粉体組成物を含有する枕である。この場合の枕芯
体、カバー部材または被覆材に含有されるマイナスイオ
ン発生粉体にあっては、電融安定化ジルコニウム粉末に
より、トルマリン粉末のマイナスイオン生成の働きが向
上されている。したがって、常時安定的にマイナスイオ
ンが生成されるとともに、希土類元素を含有する鉱石の
粉末を使用していないことより、放射線の放射はほとん
どなく、人体に対して安全なマイナスイオン発生枕が得
られるのである。
【0017】さらに、本発明の請求項5記載の枕は、請
求項1〜4のいずれか1項に記載の枕において、マイナ
スイオン発生粉体に使用するトルマリン粉末が、リチア
電気石(エルバイトトルマリン)を微粉砕したものを5
0重量%以上含むものである枕である。
【0018】この枕によれば、前記枕に使用されるトル
マリン粉末は、エルバイトトルマリンを微粉砕したもの
が50重量%以上含むもので構成されている。このエル
バイトトルマリンを微粉砕したものは、光の散乱によっ
てほぼ白色を呈するので、任意の顔料を含有させて、淡
色系の色から農色系の色まで任意の色に着色した枕芯体
やカバー部材を得ることができると共に、被覆材の意匠
模様をくすんだ色合いにするようなことがないものであ
る。
【0019】また、本発明の請求項6記載の枕は、請求
項1〜4で提供する枕において、枕芯体、カバー部材ま
たは被覆材として、帯電防止剤や導電性物質により帯電
防止化または導電化されたものを使用したイナスイオン
発生枕である。すなわち、このマイナスイオン発生枕に
あっては、帯電防止剤または導電性物質により帯電防止
化または導電化された枕芯体、カバー部材または被覆材
が使用される。したがって、枕は静電気を帯電するのを
防止できるため、発生するマイナスイオンが静電気によ
り中和されて、マイナスイオンの発生量が減少してしま
うことがない。そのため、特に静電気の発生し易い冬場
においても安定的にマイナスイオン効果を示すマイナス
イオン発生枕が得られる利点を有している。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明が提供する枕の詳細
について、具体的に説明する。本発明の枕は、基本的に
は、枕芯体と該枕芯体を被覆する被覆材とからなり、必
要に応じて枕芯体の少なくとも頭部支持部分をカバーす
るカバー部材を設け、前記枕芯体、被覆材またはカバー
部材の少なくともいずれかに、マイナスイオン発生粉体
組成物を含有してなるマイナスイオン発生枕であり、使
用されるマイナスイオン発生粉体組成物が、 トルマリン粉末(比重A、平均粒子径a)と電融安定
化ジルコニウムを除くジルコニウム化合物の粉末(比重
B、平均粒子径b)との混合粉末であって、トルマリン
粉末100重量部に対し電融安定化ジルコニウムを除く
ジルコニウム化合物の粉末が、100Bb/3Aa
〜1000Bb/Aa重量部配合されてなるもので
あるか、 トルマリン粉末(比重A、平均粒子径a)と電融安定
化ジルコニウム粉末(比重C、平均粒子径c)との混合
粉末であって、トルマリン粉末100重量部に対し電融
安定化ジルコニウム粉末を25Cc/Aa〜100
0Cc/Aa重量部配合してなるものである。
【0021】この場合、本発明の枕に使用する枕芯体を
構成する素材としては、籾殻、蕎麦殻、パンヤ、綿、羽
毛、木片、竹片、炭(備長炭など)等の有機天然素材、
天然石細片、ガラス細片、金属粒等の無機天然素材、各
種合成樹脂の発泡または非発泡のシート、各種合成樹脂
の発泡または非発泡の細片、各種発泡性合成樹脂の成形
品のほか、発泡または非発泡のゴムシート、発泡または
非発泡の細片、発泡または非発泡のゴム成形品等が使用
でき、これらは単独で使用してもよいし、2種以上を併
用することもできる。
【0022】籾殻、蕎麦殻、パンヤ、綿、羽毛などはそ
のままの形態で使用され、木片、竹片、炭などは球状、
楕円球状、立方体状、円柱状、楕円柱状、角柱状など任
意の形状に切削して使用するのが望ましい。天然石も同
様にして任意の形状に切削して使用される。ガラスはビ
ーズ状あるいは天然石と同様に任意の形状に形成して使
用できる。合成樹脂細片や合成樹脂の発泡または非発泡
ビーズも任意の形状のものが使用できる。発泡性合成樹
脂成形品は、発泡剤などを含有した発泡性合成樹脂を金
型に注入または充填し、加熱して発泡剤を分解または膨
張させて金型形状の発泡合成樹脂成形品として使用でき
る。また、発泡合成樹脂のブロック体を任意の枕形状に
切り出して成形することもできる。ゴム細片や発泡また
は非発泡のゴム成形品は合成樹脂細片や発泡または非発
泡の合成樹脂成形品と同様にして得ることができる。
【0023】発泡合成樹脂シート、発泡合成樹脂細片、
発泡性合成樹脂成形品、発泡ゴムシート、発泡ゴム細
片、発泡ゴム成形品としては、クッション性を抑えて頭
部の安定性を保つために、反発弾性が5%以下で、かつ
圧縮時のヒステリシスロス率が50〜90%である低反
発弾性発泡体を枕芯体として使用するのが好ましい。こ
こで言う反発弾性とは、JIS−K−6401の試験方
法によるものであり、またヒステリシスロス率とは、A
STM−D−3574の試験方法によるものを言う。
【0024】低反発弾性発泡体から枕芯体を形成する場
合、枕芯体の全体を低反発弾性発泡体から形成してもよ
いが、枕芯体の30〜80%を低反発弾性発泡体で構成
すれば頭部の安定性は保てるものである。低反発弾性発
泡体としては、低反発弾性ポリウレタンフォームが好ま
しいものである。
【0025】合成樹脂としては、塩化ビニル系樹脂、ポ
リオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、エポキ
シ系樹脂、フェノール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、メ
ラミン系樹脂、尿素系樹脂などの熱可塑性樹脂や熱可塑
性樹脂のほか、熱可塑性エラストマーが挙げられる。
【0026】オレフィン系樹脂としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのオレフィンモノマーの単独重
合体のほか、エチレンやプロピレンなどのオレフィン系
モノマーと他のモノマー、例えば酢酸ビニル、α−オレ
フィン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、
アルキルビニルエーテル、アクリロニトリルなどとの共
重合体のほか、これらオレフィン系樹脂を主成分とする
他のポリマーとの混合物が使用できる。塩化ビニル系樹
脂としては、ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと他のモノマ
ー、例えば酢酸ビニル、エチレン、プロピレン、アルキ
ルビニルエーテル、アクリル酸エステル、メタクリル酸
エステル、アクリロニトリルなどとの共重合体のほか、
塩化ビニル系樹脂を主成分とする他のポリマーとの混合
物が使用できる。
【0027】ポリウレタン系樹脂としては、ポリエステ
ルジオール、ポリエーテルジオール、ポリエステル・エ
ーテルジオール、ポリカプロラクトンジオール、ポリメ
チルバレロラクトンジオール、ポリカーボネートジオー
ル等のポリマージオールから選ばれる1種以上のポリオ
ールと、芳香族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネ
ート、脂環族ジイソシアネート、環状基を有する脂肪族
ジイソシアネート等の有機ポリイソシアネートから選ば
れる1種以上のポリイソシアネートと、活性水素原子を
少なくとも2個有する低分子化合物、例えば脂肪族ジオ
ール、脂環族ジオール、脂肪族ジアミン、脂環族ジアミ
ン、ヒドラジン誘導体等の群から選ばれる1種以上の鎖
伸長剤とを反応させて得られる1液型又は2液型ポリウ
レタン樹脂が使用できる。アクリル系樹脂としては、ア
クリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタク
リル酸エステル、アクリルアミド、アクリロニトリル等
のアクリル系モノマーの群から選ばれる1種以上を重合
させてなる単独重合体や共重合体が使用できる。また上
記のアクリル系モノマーの1種以上と他のモノマー、例
えばスチレンなどとの共重合体も使用できるし、これら
アクリル系樹脂を主体とする他のポリマーとの混合物も
使用できる。
【0028】ポリエステル系樹脂としては、テレフタル
酸やイソフタル酸と、脂肪族ジオール、脂環族ジオー
ル、芳香族ジオールから選ばれる1種以上のジオールと
を重合させたものが使用できる。具体的には、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタ
レート(PBT)、ポリシクロヘキサンテレフタレート
(PCT)、テレフタル酸とエチレングリコールと1,
4−シクロヘキサンジメタノールとの共重合体(PET
−G)、イソフタル酸とネオペンチルグリコールとシク
ロヘキサンジオールとを共重合したものなどが挙げられ
る。ポリアミド系樹脂としては、一般的にナイロンと称
されるものが使用でき、具体的には、ナイロン4,ナイ
ロン6,ナイロン8,ナイロン11,ナイロン12,ナ
イロン66,ナイロン69,ナイロン610,ナイロン
611,ナイロン6T等が挙げられ、これらは単独若し
くは2種以上を混合して使用することもできるものであ
る。
【0029】発泡または非発泡のゴム細片や発泡または
非発泡のゴム成形品に使用されるゴム素材としては、天
然ゴム、シリコン系ゴム、フッ素系ゴム、スチレン系ゴ
ム、ブタジエン系ゴム、イソプレン系ゴム、クロロプレ
ン系ゴム、アクリロニトリル系ゴム、ポリウレタン系ゴ
ム、エチレンプロピレン系、熱可塑性ゴムから選ばれる
1種以上を単独で、または混合して使用することができ
る。
【0030】枕芯体には帯電防止剤や導電性物質を含有
させることができる。枕芯体として静電気を帯電しない
ように、帯電防止化したものや、導電化したものを使用
すると、枕が静電気を帯電することにより、発生するマ
イナスイオンが中和されてマイナスイオンの発生量が少
なくなることがない。したがって、特に静電気の発生し
やすい冬場においても、安定的にマイナスイオン効果を
示す枕が得られるもので好ましい。
【0031】帯電防止剤としては、多価アルコールの部
分的脂肪酸エステル、多価アルコールの部分的脂肪酸エ
ステルのエチレンオキサイド付加物、脂肪酸のエチレン
オキサイド付加物、脂肪族アルコールのエチレンオキサ
イド付加物、脂肪族アルコールのエチレンオキサイド付
加物、脂肪酸アミンのエチレンオキサイド付加物、脂肪
族アミドのエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノ
ールのエチレンオキサイド付加物、アルキルナフトール
のエチレンオキサイド付加物、ポリエチレングリコール
などのノニオン系帯電防止剤;第1級アミン塩、第3級
アミン、第4級アンモニウム化合物、ピリジン誘導体な
どのカチオン系帯電防止剤;硫酸化油、金属石鹸、硫酸
化エステル油、硫酸化アミド油;オレフィンの硫酸エス
テル塩、多価アルコールの硫酸エステル塩、アルキル硫
酸エステル塩、脂肪酸エチルスルホン酸塩、アルキルナ
フタレンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、ナフタレンスルホン酸とホルマリンの混合物、コハ
ク酸エステルスルホン酸塩、リン酸エステル塩などのア
ニオン系帯電防止剤;カルボン酸誘導体、イミダゾリン
誘導体などの両性帯電防止剤等、一般的に繊維に帯電防
止性を付与するのに使用されるものであればいずれのも
のでも使用できる。
【0032】導電性物質としては、導電性酸化チタン
(酸化チタン表面をSn−Sb系化合物で処理したも
の)粉末、カーボンブラック粉末、銀、銅、ニッケル、
アルミニウム、ステンレス、鉄などの金属よりなる粉
末、金属細片または金属短繊維、有機繊維若しくは無機
繊維または合成樹脂粉末もしくは無機粉末の表面を金属
または金属酸化物などで被覆したものが使用できる。
【0033】また、電子共役系ポリマーの粉末や、有機
繊維もしくは無機繊維または合成樹脂粉末、もしくは無
機粉末の表面を電子共役系ポリマーで被覆したものも使
用できる。電子共役系ポリマーとしてはアニリン、ピロ
ール、チオフェンまたはそれらの誘導体の中から選ばれ
た1種のモノマーを重合したものがある。枕芯体に導電
性物質を含浸させたり、塗布したりするには、これらの
導電性物質を合成樹脂溶液などに含有させてなる導電性
合成樹脂溶液を布帛に含浸させたり、塗布したりし、そ
の後加熱乾燥させれば良い。
【0034】電子共役系ポリマーとしては、アニリン、
o−メチルアニリン、m−メチルアニリン、o−エチル
アニリン、m−エチルアニリン、o−トルイジン、m−
トルイジン、o−アニシジン、m−アニシジン、o−ク
ロロアニリン、m−クロロアニリン、ピロール、N−メ
チルピロール、3−メチルピロール、3・4−ジメチル
ピロール、チオフェン、3−メチルチオフェン、3−メ
トキシチオフェンなどのモノマーを、ドーパントの存在
下に酸化重合剤と接触せしめることにより重合させ、得
ることができる。
【0035】ドーパントとしては、一般に使用されてい
るアクセプター性のものならいずれのものでも使用でき
る。例えば、塩素、臭素、沃素等のハロゲン類;5弗化
リン等のルイス酸;塩化水素、硫酸等のプロトン酸;塩
化第2鉄等の遷移金属化合物;過塩素酸銀、弗化ホウ素
銀等の遷移金属化合物、クロル酢酸、p−トルエンスル
ホン酸、ベンゼンスルホン酸(塩)、ナフタレン1・5
ジスルホン酸(塩)などの有機酸(塩)が挙げられる。
【0036】酸化重合剤としては、一般に使用される過
マンガン酸、過マンガン酸ナトリウム、過マンガン酸カ
リウム等の過マンガン酸(塩)類;三酸化クロム等のク
ロム酸類;硝酸銀等の硝酸塩類;塩素、臭素、沃素等の
ハロゲン類;過酸化水素、過酸化ベンゾイル等の過酸化
物;ペルオキソ二硫酸、ペルオキソ二硫酸カリウム等の
ペルオキソ酸(塩)類;次亜塩素酸、次亜塩素酸ナトリ
ウム、次亜塩素酸カリウム、塩素酸アトリウム、塩素酸
カリウム等の塩素酸(塩)類;塩化第二鉄等の遷移金属
塩化物;酸化銀等の金属酸化物などが挙げられる。
【0037】有機繊維もしくは無機繊維または合成樹脂
粉末もしくは無機粉末の表面を電子共役系ポリマーで被
覆するには、 電子共役系ポリマーを形成し得るモノマーと、酸化重
合剤及び必要に応じてドーパントを含有する処理液に、
モノマーが実質的に重合する前に有機繊維もしくは無機
繊維または合成樹脂粉末もしくは無機粉末を浸漬する方
法、 電子共役系ポリマーを形成し得るモノマーを含有する
処理液と、酸化重合剤と必用によりドーパントを含有す
る処理液とに有機繊維もしくは無機繊維または合成樹脂
粉末もしくは無機粉末を浸漬する方法、 酸化重合剤と、必要によりドーパントを含有する処理
液に、有機繊維もしくは無機繊維または合成樹脂粉末も
しくは無機粉末を浸漬した後、この処理液中に電子共役
系ポリマーを形成し得るモノマーを添加する方法などが
ある。
【0038】このようにして電子共役系ポリマーで被覆
した有機繊維もしくは無機繊維または合成樹脂粉末もし
くは無機粉末は、その表面が電子共役系ポリマーで被覆
されるばかりでなく内部の表面近傍に電子共役系ポリマ
ーが浸透して電子共役系ポリマー層が形成されているの
で、導電層が剥離して導電性が損なわれることがなく好
ましいものである。
【0039】合成樹脂には、必要に応じて可塑剤、安定
剤、界面活性剤、滑剤、発泡剤、紫外線吸収剤、光安定
剤、抗酸化剤、充填剤、着色剤等の各種添加剤を添加す
ることができる。
【0040】可塑剤としては、ジ−2−エチルヘキシル
フタレートなどのフタル酸エステル系可塑剤;トリクレ
ジルホスフェートなどのリン酸エステル系可塑剤;エポ
キシ化大豆油などのエポキシ系可塑剤;ジ−2−エチル
ヘキシルアジペートなどの脂肪酸エステル系可塑剤;ト
リメリット酸エステル系可塑剤;ポリエステル系可塑剤
から選ばれる1種以上のものが使用できる。
【0041】上記以外に、下記化学式(1)、(2)に
示すような導電性可塑剤を使用することもできる。 R1OCO(AO)sR2 (1) (B)k[(CH2)rOCO(AO)mR3][(CH2)pOCO(AO)nR4] (2)
【0042】(式中、Rは置換基を有していてもよい
炭素数2〜22の脂肪族、脂環族、芳香族あるいは複素
環式炭化水素、R,R,Rは炭素数1〜15の直
鎖、もしくは分岐のアルキル基、Aは炭素数2〜4のア
ルキレン基を表す。Bは硫黄原子、酸素原子、または脂
肪族、脂環族あるいは芳香族炭化水素基を表す。sは1
〜25の整数、m、nは1〜7の整数、kは1または
2、r、pは1〜4の整数である。)
【0043】導電性可塑剤は、上記の汎用可塑剤と併用
することもできる。汎用可塑剤と併用する場合には、導
電性可塑剤の添加量(X)と汎用可塑剤の添加量(Y)
が下記(3)式に示す条件を満足する範囲とするのが好
ましい。 30≦(X+Y)≦160,かつ 5<X<40 (3) 導電性可塑剤を使用した場合には、帯電防止剤や導電性
物質を添加した場合と同様に、この合成樹脂組成物を使
用して製品を製造した場合に、製品が静電気を帯電する
ことがなく静電気帯電によりマイナスイオンの発生が抑
制されることもないので、好ましいものである。
【0044】安定剤としては、ステアリン酸バリウムな
どの高級脂肪酸の金属塩;p−t−ブチル安息香酸亜鉛
などのアルキル安息香酸の金属塩;リシノール酸バリウ
ムなどの金属石鹸;トリフェニルホスファイトなどの有
機ホスファイト系安定剤、ジブチル錫ジラウレートなど
の錫系安定剤などが使用できる。
【0045】界面活性剤としては、アニオン系界面活性
剤、ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤のい
ずれも使用可能であるが、ノニオン系界面活性剤が好ま
しい。ノニオン系界面活性剤としては、ソルビタン、グ
リセリンなどの多価アルコールと脂肪酸のエステル、多
価アルコールと脂肪酸および二塩基酸とのエステル、あ
るいはこれらにエチレンオキサイド、プロピレンオキサ
イドなどのアルキレンオキサイドを付加した化合物や、
フッ素系界面活性剤が使用できる。
【0046】滑剤としては、ステアリン酸などの脂肪酸
系滑剤、ステアリン酸アミド、メチレンビスステアロア
ミドなどの脂肪酸アミド系滑剤、ブチルパルミテートな
どのエステル系滑剤、バリウムイソデシルホスフェート
などの有機リン酸金属塩系滑剤、ポリエチレンワック
ス、流動パラフィンから選ばれる1種以上の滑剤を使用
できる。
【0047】発泡剤としては、ブタン、ペンタンなどの
脂肪族炭化水素;熱可塑性樹脂からなる殻に脂肪族炭化
水素などの熱膨張性物質を包含させたマイクロカプセル
型発泡剤、N’,N’−ジニトロソペンタメチレンテト
ラミン、N’,N’−ジメチル−N’,N’−ジニトロ
ソテレフタルアミド、アゾジカーボンアミド、アゾビス
イソブチロニトリル、ベンゼンスルホニルヒドラジド、
P,P’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド)、ベンゼン−1,3−ジスルホニルヒドラジド、ト
ルエンスルホニルヒドラジドなどの熱分解型発泡剤など
が使用できる。
【0048】紫外線吸収剤としては、2−ヒドロキシ−
4−メトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系紫
外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤、サリチル酸エステル系紫外線吸収剤、
シアノアクリレート系紫外線吸収剤から選ばれる1種以
上を使用することができる。
【0049】光安定剤としては、4−(フェニルアセト
キシ)−2,2,6,6−テトラメチルピリジン、トリ
ス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)トリアジン−2,4,6−トリカルボキシレートな
どのヒンダードアミン系光安定剤が使用できるものであ
る。
【0050】抗酸化剤としては、一般に使用されている
フェノール系抗酸化剤、チオプロピオン酸エステル系抗
酸化剤、脂肪族サルファイド系抗酸化剤を1種または2
種以上を使用することができる。
【0051】充填剤としては、加工温度で溶融、分解な
どの物理的、化学的な変化を起こさない耐熱性に優れた
無機質および/または有機質の充填剤であればいずれの
ものでも使用できる。具体例としては、炭酸マグネシウ
ム、マグネシウム系ケイ酸塩、酸化アルミニウム、水酸
化アルミニウム、水酸化マグネシウム、タルク、ハイド
ロタルサイト、酸化チタンなどの無機質充填剤のほか、
架橋塩化ビニル樹脂粉末、アクリル系樹脂粉末、ポリウ
レタン粉末などの架橋された合成樹脂の粉末などの有機
質充填剤を挙げることができる。
【0052】着色剤としては、カーボンブラック、群
青、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、
酸化チタン、亜鉛華、キナクリドンレッド、ハンザイエ
ローなど、一般に合成樹脂の着色に使用される顔料や染
料であればいずれのものでも使用でき、これらは1種ま
たは2種以上を併用することもできる。
【0053】一方、本発明の枕に使用する別の枕芯体を
構成する素材として、合成樹脂シートやゴムシート、あ
るいは繊維基材の両面に合成樹脂シートやゴムシートを
積層したターポリンや、繊維基材の片面にゴム層を積層
したゴム引布などから製造した気密性および/または水
密性の袋体を用いることもできる。
【0054】このような合成樹脂シートやゴムシート、
あるいは繊維基材の両面に合成樹脂シートやゴムシート
を積層したターポリンや、繊維基材の片面にゴム層を積
層したゴム引布などから製造した気密性および/または
水密性の袋体を製造するには、例えば、以下の方法によ
り行うことができる。すなわち、直方体形状の袋体や円
柱形状の袋体を形成する場合には、合成樹脂シートなど
で複数の部材を形成し、これらを相互に融着(高周波融
着、超音波融着、熱融着など)するか、接着剤で接着す
ることにより製造することができる。なお、この場合の
マイナスイオン発生粉体組成物は、気密性袋体あるいは
水密性袋体に充填するエアーや水中に分散させ存在させ
ることができる。
【0055】一方、上記の枕芯体を被覆する被覆材とし
ては、一般に枕カバーとして使用されているものであれ
ばいずれのものでも使用できる。具体的には織布、編
布、不織布のほか、これらの表面に合成樹脂層を形成し
た合成樹脂レザーや合成皮革なども使用できる。これら
織布、編布、不織布を構成する繊維としては、綿、ウー
ルなどの天然繊維、スフ、レーヨンなど半合成繊維、ポ
リエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリ
プロピレン繊維、ポリウレタン繊維などの合成繊維が使
用できる。
【0056】被覆材として静電気を帯電しないように、
帯電防止化したものや、導電化したものを使用すると、
枕が静電気を帯電することにより、発生するマイナスイ
オンが中和されてマイナスイオンの発生量が少なくなる
ことがない。したがって、特に静電気の発生しやすい冬
場においても、安定的にマイナスイオン効果を示す枕が
得られるもので好ましい。
【0057】上記の被覆材を帯電防止化するためには、
原料繊維に帯電防止剤および/または導電性物質を配合
させたり、織布や編布や不織布を構成する繊維の少なく
とも1種を、帯電防止剤および/または導電性物質を含
有する繊維で構成するか、できた被覆材に帯電防止剤を
含浸させたり、塗布したりすればよい。
【0058】帯電防止剤や導電性物質としては、合成樹
脂を帯電防止化したり導電化するのに使用するのと同様
のものが使用できる。また、織布、編布または不織布に
直接電子共役系ポリマーを適用することにより、導電性
織布、導電性編布、導電性不織布を作製し、これを使用
することもできる。織布、編布、不織布などに適用する
方法としては、有機繊維もしくは無機繊維または合成樹
脂粉末もしくは無機粉末の表面に電子共役系ポリマーを
形成させるのと同じ方法が使用できる。
【0059】電子共役系ポリマーで被覆した織布、編
布、不織布にあっても、その構成材料である繊維の表面
が電子共役系ポリマーで被覆されるばかりでなく繊維内
部の表面近傍に電子共役系ポリマーが浸透して電子共役
系ポリマー層が形成された導電性織布、導電性編布また
は導電性不織布であるため、導電層が剥離して導電性が
損なわれることがなく好ましいものである。
【0060】カバー部材としては、被覆材と同様な織
布、編布、不織布のほか、連通気泡を有する合成樹脂発
泡体のシートや、同じく連通気泡を有するゴムスポンジ
(ゴム発泡体)が使用できる。特に好ましいカバー部材
としては、無膜ポリウレタンフォームが好ましい。無膜
ポリウレタンフォームは通気性が極めて大きく、就寝中
に頭部に熱がこもることがないので快適な睡眠を得るこ
とができる。
【0061】一方、本発明で使用できるトルマリンは、
一般式:(Na,Ca,K)(Al,Fe,Li,Mg,Mn)3(BO3)3(Al,Cr,Fe,
V)6(Si2O6)3(O,OH,F)4で表される珪酸塩鉱物であり、電
荷の自発分極性を有し、著しい圧電性や集電性を示すこ
とから電気石とも称されている。このトルマリンとして
は、一般式:Na(Li,Al)3(BO3)3Al6(Si2O6)3(OH)4で示さ
れるエルバイトトルマリン(リチア電気石)と呼ばれる
もの、一般式:NaFe3(BO3)3Al6(Si2O6)3(OH)4で示され
るショールトルマリンと呼ばれるもの、一般式:NaMg
3(BO3)3Al6(Si2O6)3(OH)4で示されるドラバイトトルマ
リンと呼ばれるものが知られているが、いずれのものも
使用が可能である。これらのトルマリンは、従来から室
内空気のイオン化にトルマリン粉末が有効であるとして
使用されてきたものである。
【0062】トルマリンの粉末粒子は自発分極により常
に静電気を帯びているので、これに水分子が触れると、
瞬間的に放電して、水素ガスとヒドロキシルイオンとを
生成し、水を弱アルカリ化する作用を有している。そし
て、空気中において、同様に水分が電気分解されて生成
したヒドロキシルイオンが空気中に放出されることによ
って、空気がマイナスイオン化される。このようなマイ
ナスイオン化した空気は、人体に対して新陳代謝の促
進、血行促進、疲労回復、食欲増進、安眠、鎮痛など数
々の好影響を与えるといわれている。
【0063】したがってトルマリン粉末粒子の大きさ
は、小さいほど空気中の水分子と接触する面積が大きく
なり、マイナスイオン発生が効果的の行われることにな
り好ましいものである。そのようなトルマリン粉末の好
適な大きさは、平均粒子径で、0.01〜1,000μ
mであり、好ましくは0.05〜100μm、最も好ま
しくは0.1〜20μmである。1,000μmを越え
るとマイナスイオン発生効果が少なくなるばかりでな
く、塗料や合成樹脂に含有させて塗膜や合成樹脂成型品
を作製したときに、平滑な表面が得られにくくなり、ま
た、0.01μmより小さくなると均一に分散させるこ
とが困難となる場合がある。
【0064】また、トルマリン粉末の自発分極により帯
電する静電気は、物質を吸着する作用あるいは反発する
作用を有しており、これにより消臭効果、抗菌効果が発
揮される。さらに、トルマリンは、遠赤外線放射率の高
い材料であることが知られている。なお、トルマリンは
その自発分極性を恒常的に有しているので、上記した効
果は、化学反応により失われたり経時的に劣化したりす
ることはない。
【0065】本発明で使用するトルマリンとしては、リ
チア電気石が好ましい。このリチア電気石はエルバイト
トルマリンと呼ばれている。このおおよそ淡色のピン
ク、緑、青色を呈したエルバイトトルマリンを粉末化し
たものは、光の散乱によってほぼ白色を呈するものであ
る。したがって、リチア電気石を粉末化したものを塗料
や合成樹脂に分散させれば、任意の染料や顔料を塗料や
合成樹脂に含有させることによって、塗料や合成樹脂の
色合いを淡色から農色まで自由に設計できるものであ
る。
【0066】例えば、淡色系に着色する場合には、エル
バイトトルマリンを単独で使用するのが最も好ましい
が、ショールトルマリンやドラバイトトルマリンと混合
して使用することも可能である。使用可能なエルバイト
トルマリンとショールトルマリンやドラバイトトルマリ
ンとの混合比率は、50/50〜100/0であり、好
ましくは70/30〜100/0であり、さらに好まし
くは80/20〜100/0である。
【0067】トルマリンと共に本発明で併用するジルコ
ニウム化合物としては、ケイ酸ジルコニウム、金属ジル
コニウム、酸化ジルコニウム、炭酸ジルコニルアンモニ
ウム、オキシ塩化ジルコニウム、電融安定化ジルコニウ
ム(電融安定化酸化ジルコニウムと称する場合があり、
本明細書において両者は同義である。)、安定化ジルコ
ニアなどがあげられる。特に好ましいのは、電融安定化
ジルコニウムである。
【0068】これらのジルコニウム化合物は、純度10
0%のものが最も好ましいが、必ずしも純度100%で
なくてもマイナスイオン生成機能を励起活性させ、マイ
ナスイオン発生の向上が認められるものである。ジルコ
ニウム化合物の純度は70%以上であれば本発明の効果
が認められ、好ましくは80%以上、最も好ましくは9
0%以上である。
【0069】電融安定化ジルコニウムは、特にトルマリ
ンのマイナスイオン生成機能を活性化させる作用が強
く、最も好ましいものである。
【0070】ケイ酸ジルコニウムは、ジルコンサンドを
鉄ボールなどで粉砕し、粉砕物から鉄粉を除去し、分級
することにより得られる。金属ジルコニウムは、ジルコ
ンサンドから炭化ジルコニウムを調製し、これを四塩化
ジルコニウムとし金属ジルコニウムを得ることができ
る。酸化ジルコニウムは、ジルコンサンドをアルカリ分
解してジルコン酸アルカリとし、これを酸に溶解させジ
ルコニル溶液とし、これから水酸化ジルコニルを得て、
これを酸化することにより得られる。また、酸化ジルコ
ニウムはパデライトを原料とし、これから不純物を除去
して得ることもできる。炭酸ジルコニルアンモニウム
は、ジルコニル溶液から炭酸ジルコニルを得て、これか
ら炭酸ジルコニルアンモニウムを得ることができる。ジ
ルコンサンドを、石炭を添加してアーク溶融すると安定
化ジルコニアを得ることができる。
【0071】電融安定化ジルコニウムは、ジルコンサン
ドをアーク溶融することにより得ることができる。
【0072】本発明で使用するマイナスイオン発生粉体
組成物を得るには、例えば、上記したジルコニウム化合
物または電融安定化ジルコニウムを粉砕して、ジルコニ
ウム化合物の粉末若しくは電融安定化ジルコニウム粉末
とし、これをトルマリン粉末と混合することにより行わ
れ、これにより、トルマリンのマイナスイオン生成機能
が向上でき、しかも放射線放射のないマイナスイオン発
生粉体組成物が得られるものである。
【0073】しかしながら、単に混合しただけでは、必
ずしもマイナスイオン生成機能を向上させることができ
るとは限らないものであることが判明した。本発明者ら
による種々の研究の結果、ジルコニウム化合物の粉末ま
たは電融安定化ジルコニウム粉末が、トルマリン粉末の
個数の三分の一以上存在するときにマイナスイオン生成
機能が向上することが判明した。特に、ジルコニウム化
合物の粉末または電融安定化ジルコニウム粉末が、トル
マリン粉末の個数の2倍以上存在するときに最もマイナ
スイオン生成機能が向上するものである。トルマリン粉
末の個数よりもジルコニウム化合物の粉末または電融安
定化ジルコニウム粉末の個数が少なくなるに従って、マ
イナスイオン生成機能は減少し、トルマリン粉末の個数
の三分の一未満になるとマイナスイオンの生成機能は急
速に少なくなる。
【0074】電融安定化ジルコニウム粉末の場合には、
トルマリン粉末に作用してマイナスイオン生成させる機
能が強いので、他のジルコニウム化合物の粉末と異な
り、トルマリン粉末の個数の四分の一未満になるまでは
マイナスイオンの生成機能は急速に少なくなることはな
い。一方、ジルコニウム化合物の粉末や電融安定化ジル
コニウム粉末の個数がトルマリン粉末の個数より10倍
以上多くなった場合には、マイナスイオン生成機能の向
上はわずかとなり、しかもジルコニウム化合物の粉末や
電融安定化ジルコニウム粉末を多量に使用することは、
経済的な面から効果的ではないものである。
【0075】したがって、本発明においては、ジルコニ
ウム化合物の粉末の個数は、トルマリン粉末の1/3〜
10/1の個数を存在させるのが好ましく、電融安定化
ジルコニウム粉末の場合にはトルマリン粉末の1/4〜
10/1の個数を存在させるのが好ましいものである。
【0076】すなわち、トルマリン粉末の比重がA(g
/cc)で平均粒子径a(cm)とした場合、比重B
(g/cc)で平均粒子径b(cm)のジルコニウム化
合物の粉末は、トルマリン粉末100重量部に対して1
00Bb/3Aa〜1000Bb/Aa重量部
を混合するのがよい。好ましくは、50Bb/Aa
〜500Bb/Aa重量部を混合するのがよく、最
も好ましくは、100Bb/Aa〜300Bb
Aa重量部を混合するのがよい。
【0077】また、比重C(g/cc)で平均粒子径c
(cm)の電融安定化ジルコニウム粉末にあっては、ト
ルマリン粉末100重量部に対して25Cc/Aa
〜1000Cc/Aa重量部を混合するのがよい。
好ましくは、40Cc/Aa〜400Cc/Aa
重量部を混合するのがよく、最も好ましくは、70C
/Aa〜250Cc/Aa重量部を混合する
のがよい。
【0078】トルマリン粉末と、ジルコニウム化合物の
粉末または電融安定化ジルコニウム粉末を、上記したと
おりの混合比率で混合することにより、マイナスイオン
生成機能は向上する。よりその機能の向上を効率的にす
るには、トルマリン粉末1個に対してジルコニウム化合
物の粉末が1/3個(ジルコニウム化合物の粉末1個に
対してトルマリン粉末3個)〜10個、またはトルマリ
ン粉末1個に対して電融安定化ジルコニウム粉末が1/
4個(電融安定化ジルコニウム粉末1個に対してトルマ
リン粉末4個)〜10個が精密に分散されるのが望まし
い。
【0079】トルマリン粉末と、ジルコニウム化合物の
粉末や電融安定化ジルコニウム粉末とを均一に分散する
方法としては、通常使用されている撹拌翼型の混合機、
空気流型混合機で粉末状態のままで混合してもよいし、
粉末を水などの液体中に分散させ、撹拌翼を使用して混
合してもよく、また、液流で混合してもよい。さらに
は、精密分散状態に混合するための特殊混合機、例え
ば、ラモンドスターラーを使用したラモンドミキサーな
どを使用して混合してもよい。
【0080】通常使用されている混合機を使用する場合
にあっては、混合する粉末の平均粒径が同じである場
合、比重の大きい粉末が下層に集中することになり、精
密分散状態を確保することが難しくなる傾向がある。し
たがって、トルマリン粉末の比重がA、ジルコニウム化
合物の粉末の比重がBの場合、ジルコニウム化合物の粉
末の平均粒径はトルマリン粉末の平均粒径のA/B倍に
するのが好ましく、トルマリン粉末の比重がA、電融安
定化ジルコニウム粉末の比重がCの場合、電融安定化ジ
ルコニウム粉末の平均粒径はトルマリン粉末のA/C倍
にするのが好ましい。
【0081】有機天然素材や無機天然素材からなる枕芯
体にマイナスイオン発生粉体を含有させるには、マイナ
スイオン粉体組成物を含有する塗料を、天然素材の表面
の少なくとも一部に塗布・乾燥させ表面にマイナスイオ
ン粉体組成物含有塗膜を形成すればよい。合成樹脂やゴ
ムからなる枕芯体の場合には、合成樹脂組成物やゴム組
成物にマイナスイオン発生粉体組成物を配合し、必要に
応じて発泡剤などの添加剤を配合して、シート状物を製
造してマイナスイオン発生粉体組成物を含有する合成樹
脂シートとしたり、これを粉砕してマイナスイオン発生
粉体組成物を含有する合成樹脂細片としたり、金型に注
入してマイナスイオン発生粉体組成物を含有する合成樹
脂成形品としたりすることができる。
【0082】マイナスイオン発生粉体組成物を配合する
塗料としては、漆塗料などの天然樹木から採取される樹
脂を主成分とする塗料、オレフィン系樹脂、塩化ビニル
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、エポキシ系樹脂、フ
ェノール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、メラミン系樹
脂、尿素系樹脂などの熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を主
成分とした油性塗料や水性塗料のほか、天然ゴム、シリ
コン系ゴム、フッ素系ゴム、スチレン系ゴム、ブタジエ
ン系ゴム、イソプレン系ゴム、クロロプレン系ゴム、ア
クリロニトリル系ゴム、ポリウレタン系ゴム、エチレン
プロピレン系、熱可塑性ゴム、熱可塑性エラストマーを
主成分とした油性塗料や水性塗料など一般に使用されて
いる塗料であればいずれのものでも使用できる。
【0083】塗料に配合するマイナスイオン発生粉体組
成物の量は、塗料中に含まれる樹脂固形分100重量部
に対して5〜50重量部である。好ましくは10〜40
重量部であり、さらに好ましくは15〜30重量部であ
る。5重量部未満の場合には、塗料を塗布し乾燥して形
成された塗膜から十分なマイナスイオンが発生されない
場合がある。50重量部を越えて配合した場合には、塗
料の粘度が高くなり塗工性が悪くなる傾向がある。
【0084】合成樹脂組成物やゴム組成物にマイナスイ
オン発生粉体組成物を配合する場合、マイナスイオン発
生粉体組成物の量は、合成樹脂100重量部に対して5
〜50重量部である。好ましくは10〜40重量部であ
り、もっとも好ましくは15〜30重量部である。5重
量部未満の場合には、合成樹脂組成物から成形品を製造
しても、該成形品から十分なマイナスイオンが発生され
ない場合がある。50重量部を越えて配合した場合に
は、合成樹脂組成物から成形品を製造する際に成形しに
くくなるばかりでなく、得られた成形品の物理的強度が
十分でない場合がある。
【0085】これら合成樹脂組成物に、マイナスイオン
発生粉体組成物を配合するには、合成樹脂を製造する原
材料中に配合し、その後合成樹脂を製造するようにして
もよいし、製造された合成樹脂を主成分とする合成樹脂
組成物に配合するようにしてもよい。製造された合成樹
脂組成物に配合する場合には、合成樹脂の溶媒溶液にマ
イナスイオン発生粉体組成物を配合するようにしてもよ
いものである。
【0086】例えば、ポリウレタン樹脂の場合を例にと
ると、ポリウレタン樹脂はポリオールとポリイソシアネ
ートとを反応させて製造されるが、ポリオール中にマイ
ナスイオン発生粉体組成物を配合し、これにポリイソシ
アネートを反応させることによりマイナスイオン発生粉
体組成物を配合したポリウレタン樹脂が得られるもので
ある。
【0087】枕芯体を2種以上の素材を併用して構成す
る場合、例えば籾殻と合成樹脂シート、蕎麦殻と発泡合
成樹脂細片、発泡合成樹脂成形品と合成樹脂シートなど
任意のものを併用することができる。このように2種以
上の素材を併用する場合には、少なくとも一方がマイナ
スイオン発生粉体組成物を含有していれば、枕芯体とし
てマイナスイオン発生粉体組成物を含有していると言え
るものである。
【0088】被覆材にマイナスイオン発生粉体組成物を
含有させるには、被覆材の表面または裏面にマイナスイ
オン発生粉体組成物を配合した合成樹脂組成物を、部分
的にもしくは全面に塗布または含浸させてマイナスイオ
ン発生粉体組成物含有合成樹脂層を形成してもよいし、
織布、編布または不織布を構成する糸(繊維)にマイナ
スイオン発生粉体組成物を含有させ、これを織成、編
成、絡合させることによって得ることもできる。被覆材
の通気性を確保するため、マイナスイオン発生粉体組成
物含有合成樹脂層を形成する場合には、スクリーン印刷
法などにより、織布、編布、不織布の裏面側に部分的
(例えば水玉模様状)に形成するのが好ましい。
【0089】カバー部材にマイナスイオン発生粉体組成
物を含有させる場合、織布、編布、不織布からなるカバ
ー部材では、被覆材に含有させるのと同様にすればよ
い。連通気泡を有する合成樹脂発泡体またはゴムスポン
ジにマイナスイオン発生粉体組成物を含有させるには、
発泡性合成樹脂組成物または発泡性ゴム組成物中にマイ
ナスイオン発生粉体組成物を配合し、これを発泡させて
もよいし、マイナスイオン発生粉体組成物を含有する合
成樹脂組成物を、連通気泡を有する合成樹脂発泡体やゴ
ムスポンジに含浸させ、余剰のマイナスイオン発生粉体
組成物含有合成樹脂組成物を絞液した後、乾燥すること
によって、合成樹脂発泡体やゴムスポンジの骨格の周囲
にマイナスイオン発生粉体組成物含有合成樹脂層を形成
するようにしてもよい。
【0090】以下に、本発明が提供する枕の具体例につ
いて、図に基づいて説明する。
【0091】例えば、蕎麦殻を枕芯体として使用し、被
覆材(枕カバー)として織布を使用する場合には、図1
に示すように、マイナスイオン発生粉体組成物を含有し
ない蕎麦殻1と、電融安定化ジルコニウム化合物を除く
ジルコニウム化合物の粉末または電融安定化ジルコニウ
ム粉末とトルマリン粉末とを含有させたアクリル系樹脂
塗料でコーティングしたマイナスイオン発生蕎麦殻2
を、適宜の割合で均等に混合してマイナスイオン発生枕
芯体となし、これを織布からなる袋状の被覆材3に充填
してマイナスイオン発生枕を構成する。
【0092】このように、蕎麦殻の一部に電融安定化ジ
ルコニウム化合物を除くジルコニウム化合物の粉末また
は電融安定化ジルコニウム粉末とトルマリン粉末とを含
有させることによって、静止状態でより多くのマイナス
イオンを発生させることができる。もちろん蕎麦殻の全
てを、電融安定化ジルコニウム化合物を除くジルコニウ
ム化合物の粉末または電融安定化ジルコニウム粉末とト
ルマリン粉末とを含有させたアクリル系樹脂塗料でコー
ティングしたマイナスイオン発生蕎麦殻としてもよいこ
とは言うまでもない。
【0093】また、枕芯体として発泡ポリプロピレン樹
脂細片と塩化ビニル樹脂シートを使用する場合は、図2
に示すようにマイナスイオン発生粉体組成物を含有しな
い発泡ポリプロピレン樹脂細片4と、電融安定化ジルコ
ニウム化合物を除くジルコニウム化合物の粉末または電
融安定化ジルコニウム粉末とトルマリン粉末とを含有さ
せた塩化ビニル樹脂シート5を使用し、これらを織布か
らなる袋状の被覆材3に、電融安定化ジルコニウム化合
物を除くジルコニウム化合物の粉末または電融安定化ジ
ルコニウム粉末とトルマリン粉末とを含有させた塩化ビ
ニル樹脂シート5が下側に位置するように充填して、マ
イナスイオン発生枕を構成する。
【0094】この枕においても、塩化ビニル樹脂シート
に電融安定化ジルコニウム化合物を除くジルコニウム化
合物の粉末または電融安定化ジルコニウム粉末とトルマ
リン粉末とを含有させることによって、静止状態でより
多くのマイナスイオンを発生させることができる。もち
ろん発泡ポリプロピレン樹脂細片に電融安定化ジルコニ
ウム化合物を除くジルコニウム化合物の粉末または電融
安定化ジルコニウム粉末とトルマリン粉末とを含有させ
て塩化ビニル樹脂シートを使用しなくてもよいことは言
うまでもない。
【0095】また、別の例として、発泡ポリウレタンブ
ロック体をカット成形した発泡ポリウレタン成形品と、
別の組成からなる発泡ポリウレタン樹脂シートを使用す
る場合は、図3に示すように、マイナスイオン発生粉体
組成物を含有しない発泡ポリウレタン成形品6と、電融
安定化ジルコニウム化合物を除くジルコニウム化合物の
粉末または電融安定化ジルコニウム粉末とトルマリン粉
末とを配合したポリウレタン樹脂溶液を含浸させて得ら
れた電融安定化ジルコニウム化合物を除くジルコニウム
化合物の粉末または電融安定化ジルコニウム粉末とトル
マリン粉末とを含有する発泡ポリウレタン樹脂シート7
を使用し、これらを織布からなる袋状の被覆材3に、電
融安定化ジルコニウム化合物を除くジルコニウム化合物
の粉末または電融安定化ジルコニウム粉末とトルマリン
粉末とを含有させた発泡ポリウレタン樹脂シート7が下
側に位置するように充填して、マイナスイオン発生枕を
構成する。
【0096】この枕においても、発泡ポリウレタン樹脂
シートに電融安定化ジルコニウム化合物を除くジルコニ
ウム化合物の粉末または電融安定化ジルコニウム粉末と
トルマリン粉末とを含有させることによって、静止状態
でより多くのマイナスイオンを発生させることができ
る。もちろん発泡ポリウレタン成形品に電融安定化ジル
コニウム化合物を除くジルコニウム化合物の粉末または
電融安定化ジルコニウム粉末とトルマリン粉末とを含有
させて発泡ポリウレタン樹脂シートに電融安定化ジルコ
ニウム粉末とトルマリン粉末とを含有させなくてもよ
い。
【0097】更に、別の例として、発泡ポリウレタンブ
ロック体をカット成形した発泡ポリウレタン成形品とカ
バー部材として不織布を使用する場合は、図4に示すよ
うに、マイナスイオン発生粉体組成物を含有しない発泡
ポリウレタン成形品6と、電融安定化ジルコニウム化合
物を除くジルコニウム化合物の粉末または電融安定化ジ
ルコニウム粉末とトルマリン粉末とを配合した塩化ビニ
ル樹脂組成物を含浸させて得られた電融安定化ジルコニ
ウム化合物を除くジルコニウム化合物の粉末または電融
安定化ジルコニウム粉末とトルマリン粉末とを含有する
不織布8を、発泡ポリウレタン樹脂成形品の頭部支持に
介在させて、織布からなる袋状の被覆材3に充填してマ
イナスイオン発生枕を構成する。
【0098】この枕においても、不織布よりなるカバー
部材に電融安定化ジルコニウムを除くジルコニウム化合
物または電融安定化ジルコニウム粉末とトルマリン粉末
とを含有させることによって、静止状態でより多くのマ
イナスイオンを発生させることができる。もちろん発泡
ポリウレタン成形品に電融安定化ジルコニウム化合物を
除くジルコニウム化合物の粉末または電融安定化ジルコ
ニウム粉末とトルマリン粉末とを含有させ、不織布より
なるカバー部材には電融安定化ジルコニウム化合物を除
くジルコニウム化合物の粉末または電融安定化ジルコニ
ウム粉末とトルマリン粉末とを含有させないようにする
こともできる。
【0099】更にまた、別の例として、発泡ポリウレタ
ンブロック体をカット成形した発泡ポリウレタン成形品
とカバー部材として無膜ポリウレタンフォームのプロフ
ァイルカットシートを使用する場合は、図5に示すよう
に、マイナスイオン発生粉体組成物を含有しない電融安
定化ジルコニウム化合物を除くジルコニウム化合物の粉
末または電融安定化ジルコニウム粉末とトルマリン粉末
とを配合したポリウレタン樹脂組成物を含浸させて得ら
れた電融安定化ジルコニウム化合物を除くジルコニウム
化合物の粉末または電融安定化ジルコニウム粉末とトル
マリン粉末とを含有する発泡ポリウレタン成形品10
と、マイナスイオン発生粉体組成物を含有しないプロフ
ァイルカットした無膜ポリウレタンフォームシート9
を、発泡ポリウレタン樹脂成形品の頭部支持に介在させ
て、織布からなる袋状の被覆材3に充填してマイナスイ
オン発生枕を構成する。
【0100】この枕においても、発泡ポリウレタンブロ
ック体をカット成形した発泡ポリウレタン成形品よりな
る枕芯体に、電融安定化ジルコニウムを除くジルコニウ
ム化合物または電融安定化ジルコニウム粉末とトルマリ
ン粉末とを含有させることによって、静止状態でより多
くのマイナスイオンを発生させることができる。また、
カバー部材として無膜ポリウレタンフォームシートを使
用しており、通気性が確保され、しかも無膜ポリウレタ
ンフォームの表面はプロファイルカットされているので
より通気性がよく、熱がこもるようなことなく安眠を得
ることができるものである。もちろん無膜ポリウレタン
フォームに電融安定化ジルコニウム化合物を除くジルコ
ニウム化合物の粉末または電融安定化ジルコニウム粉末
とトルマリン粉末とを含有させ、発泡ポリウレタンフォ
ームをカット成形してなる枕芯体には電融安定化ジルコ
ニウム化合物を除くジルコニウム化合物の粉末または電
融安定化ジルコニウム粉末とトルマリン粉末とを含有さ
せないようにすることもできる。
【0101】また、枕芯体として気密性および/または
水密性の袋体を用いる場合には、例えば、水枕にあって
は、図6aに示すような厚み2mm程度の合成樹脂シー
ト、例えば塩化ビニル樹脂シートからなる同一形状の上
シート11と、下シート12を準備し、図6bに示すよ
うな上シートと下シートの幅より幅が狭い吊布13(生
地表面に塩化ビニル樹脂層を形成したもの)の塩化ビニ
ル樹脂層が上シート11と下シート12の裏面に接する
ように配置し、吊布13と上下シート11、12を高周
波融着する。次いで、上下シートの四周辺を重ねて四周
縁を高周波融着し、上下シートのいずれかに口栓(図示
せず)を設けて、図6aに示すような水密性袋体を形成
する。一方、電融安定化ジルコニウム化合物を除くジル
コニウム化合物の粉末または電融安定化ジルコニウム粉
末とトルマリン粉末とを水に分散させたマイナスイオン
発生水14を準備し、これを前記水密性袋体に口栓から
充填して枕芯体とする。これを織布からなる被覆材で被
覆して、本発明のマイナスイオン発生水枕が得られる。
【0102】
【実施例】以下に本発明の枕の実施例について説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0103】実施例1〜3、比較例1:蕎麦殻200g
を準備し、そのうちの100gの蕎麦殻については、下
記表1の配合のマイナスイオン発生塗料中に浸漬し、攪
拌乾燥させることにより、個々の蕎麦殻の表面にマイナ
スイオン発生塗膜を形成させマイナスイオン発生蕎麦殻
を得た。このマイナスイオン発生蕎麦殻を残りのマイナ
スイオン発生塗膜を形成していない蕎麦殻100gと均
一に混合分散し枕芯体を得た。この枕芯体を、プリント
模様を施した綿織布からなる袋体に充填して枕を作成し
た。実施例1ではエルバイトトルマリン粉末1個に対し
て珪酸ジルコニウム粉末4個の割合であり、実施例2で
はエルバイトトルマリン粉末1個に対して電融安定化ジ
ルコニウム2個の割合で、実施例3ではエルバイトトル
マリン粉末1個に対して電融安定化ジルコニウム1個の
割合である。
【0104】前記のそれぞれの枕について、測定室(温
度25℃、湿度75%、無風状態、測定器以外の電気製
品の電源を切った状態)で神戸電波社製のイオン発生測
定器KST−900を使用して120秒間のマイナスイ
オン発生数を測定した。その結果を表1に示す。また、
枕の外観を観察し被覆材のプリント模様が鮮明であるか
否か黙視で判定し、枕芯体を充填しない状態と同じ場合
は〇、くすんだ外観を呈する場合は×とした。
【0105】表1の比較例1から明らかなように、エル
バイトトルマリン粉末のみを配合したアクリル系樹脂塗
料の皮膜を形成した蕎麦殻を使用した場合には、マイナ
スイオンの発生は見られず、珪酸ジルコニウム粉末とエ
ルバイトトルマリン粉末を混合したものでは、マイナス
イオンの発生が確認される。更に、電融安定化ジルコニ
ウム粉末とエルバイトトルマリン粉末を混合したもので
は、珪酸ジルコニウムを使用したものに比較して多量の
マイナスイオンが発生することが分かる。
【0106】
【表1】
【0107】*1:丸石化学社製:樹脂ワニス、固形分
45% *2:比重4.2、粒径2μm *3:比重5.6、粒径1.5μm *4:比重3.0、粒径3μm
【0108】実施例4:実施例2で使用する配合に、カ
チオン系帯電防止剤ニューエレガンA(日本油脂社製)
を1重量%添加した組成のアクリル系樹脂塗料を使用す
る以外は、実施例2と同様にして枕を製造した。
【0109】実施例5 ポリエステル繊維90%と、アクリル繊維をピロール処
理して得られたアクリロにトリルーピロール複合繊維1
0%とを混綿した繊維ウェブを高圧水流で処理し、構成
繊維を絡合して得た目付130g/mの導電性不織布
の表面に下記配合からなる塩化ビニル樹脂ペーストを、
乾燥厚みが30μmになるように塗布したものをカバー
部材として使用し、枕芯体としては平均粒径3mmのポ
リプロピレン粒子を使用し、カバー部材が頭部支持部に
位置するように、実施例2で使用した綿織布からなる袋
体に、充填して枕を作成した。
【0110】実施例6 密度45.0kg/m JIS−K−6401による
硬度(25℃)31.9kg、反発弾性(25℃)7
%、ヒステリシスロス率76.2%の低反発弾性ポリウ
レタンフォームのブロックをカットして図5に示すよう
な枕芯体作成した。また、厚み40mmの無膜ポリウレ
タンフォームシートの表面をプロファイルカットして凹
凸表面を形成し、これに実施例2のアクリル系樹脂塗料
に代えてポリウレタン塗料を使用したマイナスイオン発
生ポリウレタン塗料を含浸し、絞液後に加熱乾燥してカ
バー部材を得た。このカバー部材を枕芯体の頭部支持面
の形状に沿ってウレタン系接着剤で接着し、これを実施
例2で使用する被覆体に充填し枕を得た。
【0111】実施例7:実施例2における配合のうち、
エルバイトトルマリン粉末に代えてショールトルマリン
粉末(比重3.0、平均粒径3μm)を使用する以外は
実施例2と同じ条件で枕を製造した。
【0112】実施例4〜7のそれぞれの枕について、実
施例1〜3と同様にしてマイナスイオン発生数を測定す
ると共に、枕の外観を観察し被覆材のプリント模様が鮮
明であるか否か黙視で判定した。その結果を表2に示
す。なお、実施例4〜5のマイナスイオン発生数の測定
は、測定室(温度25℃、湿度25%、無風状態、測定
器以外の電気製品の電源を切った状態)で神戸電波社製
のイオン発生測定器KST−900を使用して120秒
間のマイナスイオン発生数を測定した値である。
【0113】
【表2】
【0114】*1:丸石化学社製:樹脂ワニス、固形分
45% *3:比重5.6、粒径1.5μm *4:比重3.0、粒径3μm *5:大日精化工業社製レザミンME−44 *6:日本油脂社製カチオン系帯電防止剤 *7:比重3.0、粒径3μm
【0115】比較例2:エルバイトトルマリン粉末(比
重3.0、平均粒径3μm)と希土類元素を含有するモ
ナザイト粉末(比重4.6、平均粒径2μm)とを、エ
ルバイトトルマリン粉末1個に対しモナザイト粉末が1
個対応するように配合しマイナスイオン発生粉体組成物
「M」を得た。得られたマイナスイオン発生粉体組成物
「M」、実施例1で使用するマイナスイオン発生粉体組
成物および実施例2で使用するマイナスイオン発生粉体
組成物のそれぞれを15g採取し、それぞれをポリエチ
レン製袋に入れて、測定用のサンプルを作製した。
【0116】これらのサンプルについて、アロカ社製の
サーベイメーター(ガイガーカウンター)を用いて放射
線の放射量を測定した。その結果を表3に示す。
【0117】
【表3】
【0118】これら実施例及び比較例から明らかなよう
に、電融安定化ジルコニウムを除くジルコニウム化合物
の粉末または電融安定化ジルコニウム粉末と、トルマリ
ン粉末とを紙基材、不織布、合成樹脂層または絵柄印刷
層に含有させることにより、静止状態でも確実にマイナ
スイオンを発生する枕を得られることが確認できた。
【0119】また、エルバイトトルマリン粉末を用いる
ことで、被覆材の色合いを、淡いものから農色のものま
で自由に設計できることが確認できた。
【0120】
【発明の効果】以上、実施の形態とともに詳細に説明し
たように、本発明の請求項1記載の枕によれば、枕芯
体、被覆材のいずれか一方に、トルマリン粉末(比重
A、平均粒子径a)100重量部に対して、電融安定化
ジルコニウムを除くジルコニウム化合物の粉末(比重
B、平均粒子径b)が、100Bb/3Aa〜10
00Bb/Aa重量部配合されてなるマイナスイオ
ン発生粉体組成物を含有させているため、表1および2
に示されるようにマイナスイオン発生数が多く、トルマ
リンのマイナスイオン発生機能が大幅に向上されている
ものである。
【0121】また、本発明の請求項2記載の枕によれ
ば、枕芯体、被覆材、カバー部材の少なくともいずれか
に、トルマリン粉末(比重A、平均粒子径a)100重
量部に対して、電融安定化ジルコニウムを除くジルコニ
ウム化合物の粉末(比重B、平均粒子径b)が、100
Bb/3Aa〜1000Bb/Aa重量部配合
されてなるマイナスイオン発生粉体組成物を含有させて
いるため、表1および2に示されるようにマイナスイオ
ン発生数が多く、トルマリンのマイナスイオン発生機能
が大幅に向上されているものである。
【0122】また、本発明の請求項3記載の枕によれ
ば、枕芯体、被覆材の少なくともいずれか一方に、トル
マリン粉末(比重A、平均粒子径a)100重量部に対
して、電融安定化ジルコニウム粉末(比重C、平均粒子
径c)を25Cc/Aa〜1000Cc/Aa
重量部配合されてなるマイナスイオン発生粉体組成物を
含有させているため、他のジルコニウム化合物の粉末を
使用した場合よりもトルマリンのマイナスイオン発生機
能をより大きく向上させることができ、したがって、他
のジルコニウム化合物よりも少量で、より多くのマイナ
スイオンを発生させることができる。
【0123】また、本発明の請求項4記載の枕によれ
ば、枕芯体、被覆材、カバー部材の少なくともいずれか
に、トルマリン粉末(比重A、平均粒子径a)100重
量部に対して、電融安定化ジルコニウム粉末(比重C、
平均粒子径c)を25Cc/Aa〜1000Cc
/Aa重量部配合されてなるマイナスイオン発生粉体
組成物を含有させているため、他のジルコニウム化合物
の粉末を使用した場合よりもトルマリンのマイナスイオ
ン発生機能をより大きく向上させることができ、したが
って、他のジルコニウム化合物よりも少量で、より多く
のマイナスイオンを発生させることができる。
【0124】さらに、本発明の請求項5記載の枕によれ
ば、前記枕に使用されるトルマリン粉末を、エルバイト
トルマリンを微粉砕したものが50重量%以上含まれる
もので構成するようにしたので、エルバイトトルマリン
粉末は光の散乱によってほぼ白色を呈するものであるこ
とから、被覆材(枕カバー)の色合いを淡色のものから
農色のものまで色合いを自由に設計することができファ
ッション性に優れたものである。
【0125】また、本発明の請求項6記載の枕によれ
ば、枕芯体、被覆材、カバー部材のいずれかが帯電防止
剤や導電性物質により、帯電防止化または導電化された
ものを使用することにより、湿度が低く静電気帯電の起
こりやすい環境下(例えば冬場)であっても、マイナス
イオンを効果的に発生する枕が得られるものである。
【0126】また、本発明のマイナスイオン発枕におい
ては、希有元素を含有する鉱石を使用しておらず、放射
線の放射量は極めて微量であり、人体に対して安全であ
り、しかも人体に対して新陳代謝の促進、血行促進、鎮
痛、快眠、鎮咳、制汗、食欲増進、血圧降下、疲労防止
等の効果があるマイナスイオンが多量に発生するところ
に特徴があるものである。
【0127】このことは、実施例1、実施例2で使用す
るマイナスイオン発生粉体組成物および比較例2のマイ
ナスイオン発生粉体組成物「M」の対比から明らかなよ
うに、本発明のマイナスイオン発生粉体組成物の放射線
量は、実施例1では0.09μSV/hr、実施例2で
は0.06μSV/hrであり、これは1年間に換算す
るとそれぞれ0.79ミリSV/年、0.53ミリSV
/年となり、一方、比較例2のモナザイト粉末を含有す
るマイナスイオン発生粉体組成物「M」は0.75μS
V/hrであり、同様に1年間に換算すると6.57ミ
リSV/年となる。
【0128】国際放射線防護委員会(ICRP)は、一
般人については、実効線量当量の限度として1年間につ
いて1.0ミリSVとすることを勧告している。本発明
のマイナスイオン発生枕が、人体に対して安全であるの
に対して、モナザイトを含有するマイナスイオン発生粉
体組成物Mを使用したマイナスイオン発生枕は、国際放
射線防護委員会勧告の一般人についての実効線量当量の
限度を超える放射線を放射しているので、人体に対して
の安全性に懸念があることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の枕の、一実施例の形態にかかる説明図
である。
【図2】本発明の枕の、他の実施例の形態にかかる横断
面図である。
【図3】本発明の枕の、別の実施例の形態にかかる横断
面図である。
【図4】本発明の枕の、更に別の実施例の形態にかかる
横断面図である。
【図5】本発明の枕の、更に別の実施例の形態にかかる
横断面図である。
【図6】(a)は本発明の枕の、更に別の実施例の形態
(水枕)の横断面図である。(b)はそこに使用する吊
布の概略図である。
【符号の説明】
1 蕎麦殻 2 マイナスイオン発生粉体組成物含有蕎麦殻 3 被覆材 4 発泡ポリプロピレン樹脂細片 5 マイナスイオン発生粉体組成物含有塩化ビニル樹
脂シート 6 発泡ポリウレタン成形品からなる枕芯体 7 マイナスイオン発生粉体組成物含有発泡ポリウレ
タン樹脂シート 8 マイナスイオン発生粉体組成物含有不織布 9 発泡ポリウレタン成形品からなる枕芯体 10 マイナスイオン発生粉体組成物含有の無膜ポリ
ウレタンフォームのプロファイルカットシート 11 塩化ビニル樹脂上シート 12 塩化ビニル樹脂下シート 13 吊布 14 マイナスイオン発生水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋谷 貴仁 栃木県足利市西宮町3003−1 グリーンヒ ル西宮C−302 (72)発明者 今村 弘 埼玉県北埼玉郡騎西町大字根古屋647−18 Fターム(参考) 3B102 AB05 AB06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枕芯体と該枕芯体を被覆する被覆材とか
    らなる枕において、枕芯体および被覆材の少なくともい
    ずれか一方に、トルマリン粉末(比重A、平均粒子径
    a)と電融安定化ジルコニウムを除くジルコニウム化合
    物の粉末(比重B、平均粒子径b)との混合粉末であっ
    て、トルマリン粉末100重量部に対し電融安定化ジル
    コニウムを除くジルコニウム化合物の粉末が下記(1)
    式に示される量で配合されてなるマイナスイオン発生粉
    体組成物を含有させたことを特徴とするマイナスイオン
    発生枕。 100Bb/3Aa〜1000Bb/Aa重量部 (1)
  2. 【請求項2】 枕芯体と、該枕芯体の少なくとも頭支持
    部分をカバーするカバー部材と、前記枕芯体とカバー部
    材を被覆する被覆材とからなる枕において、枕芯体、カ
    バー部材および被覆材の少なくともいずれかに、トルマ
    リン粉末(比重A、平均粒子径a)と電融安定化ジルコ
    ニウムを除くジルコニウム化合物の粉末(比重B、平均
    粒子径b)との混合粉末であって、トルマリン粉末10
    0重量部に対し電融安定化ジルコニウムを除くジルコニ
    ウム化合物の粉末が下記(1)式に示される量で配合さ
    れてなるマイナスイオン発生粉体組成物を含有させたこ
    とを特徴とするマイナスイオン発生枕。 100Bb/3Aa〜1000Bb/Aa重量部 (1)
  3. 【請求項3】 枕芯体と該枕芯体を被覆する被覆材とか
    らなる枕において、枕芯体および被覆材の少なくともい
    ずれか一方に、トルマリン粉末(比重A、平均粒子径
    a)と電融安定化ジルコニウム合物粉末(比重C、平均
    粒子径c)との混合粉末であって、トルマリン粉末10
    0重量部に対し電融安定化ジルコニウム粉末が下記
    (2)式に示される量で配合されてなるマイナスイオン
    発生粉体組成物を含有させたことを特徴とするマイナス
    イオン発生枕。 25Cc/Aa〜1000Cc/Aa重量部 (2)
  4. 【請求項4】 枕芯体と、該枕芯体の少なくとも頭支持
    部分をカバーするカバー部材と、前記枕芯体とカバー部
    材を被覆する被覆材とからなる枕において、枕芯体、カ
    バー部材および被覆材の少なくともいずれかに、トルマ
    リン粉末(比重A、平均粒子径a)と電融安定化ジルコ
    ニウム合物粉末(比重C、平均粒子径c)との混合粉末
    であって、トルマリン粉末100重量部に対し電融安定
    化ジルコニウム粉末が下記(2)式に示される量で配合
    されてなるマイナスイオン発生粉体組成物を含有させた
    ことを特徴とするマイナスイオン発生枕。 25Cc/Aa〜1000Cc/Aa重量部 (2)
  5. 【請求項5】 トルマリン粉末が、リチア電気石を微粉
    砕したものを50重量%以上含むものである請求項1か
    ら4のいずれか1項に記載されたマイナスイオン発生
    枕。
  6. 【請求項6】 枕芯体、カバー部材、被覆材のいずれか
    が、帯電防止剤や導電性物質により、帯電防止化または
    導電化されたものである請求項1から4のいずれか1項
    に記載されたマイナスイオン発生枕。
JP2001184755A 2001-06-19 2001-06-19 マイナスイオン発生枕 Expired - Fee Related JP4810008B2 (ja)

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