JP3155911U - 枕 - Google Patents
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Abstract
【課題】好みや体調若しくは気候に応じて、使用感や機能の異なる2種類の枕面を使い分けることができ、且つ、高さの調整が可能な枕を提供すること。【解決手段】第1の袋体2と第2の袋体3を備えた枕1は、第1の袋体2には粒状の天然鉱石と粒状の木片が充填され、また、第2の袋体3にはレーヨン綿と粒状の木片が充填されることで、上下で使用感や機能の異なる2種類の枕面を使い分けることができ、また、第1の袋体2と第2の袋体3の間に形成された開口部5に脱着可能な高さ調整マット4を配設することで、枕1の高さを調節できる。【選択図】図1
Description
本考案は、上下で使用感や機能の異なる枕面を使い分けることができる枕に関するものである。
安眠・快眠は人間の健康維持に不可欠な要素であり、昨今の健康ブームも手伝って、様々なタイプの安眠枕や快眠枕が提供されている。最近では、枕面に複数の区画を設けたり、内材にゼオライトなどの天然鉱石を用いたものや、ヒノキチップなどの木片を用いたものも開発されている。また、より就寝時の頭部にフィットするよう、高さ調整機能を備えた枕も散見される。
しかしながら、天然鉱石を用いた枕では世上認識される遠赤外線による効果などはそれなりに期待できるものの、後頭部の形状は人それぞれ異なるため、長時間の使用により痛みを感ずることがあり、また、毎日のように天日干しするのであればまだしも、梅雨時期などで頻繁に天日干しが出来ないときは、その高い吸湿効果が却って仇となり、枕面が汗を吸ってベタついたり、それに伴って異臭を放つようになるなどの問題点があった。
また、木片を用いた枕も、天然鉱石ほどではないにせよ、やはり長時間の使用で後頭部に痛みを感ずる場合があり、頻繁に天日干しを行わないとベタつきや異臭を発生する原因となることがある。また、下部にクッションなどを設けた枕もあるが、就寝時の頭部の上下動を緩衝する効果はあっても、枕面と当接する後頭部の使用感を高める効果は全く期待できなかった。
更に、紐体とその結び目で中身を調節することで高さを調整できる枕もあるが、その作業が極めて煩雑であるほか、使用により内材の量が偏ってしまった場合は、内材の種類によっては直ちに修正できないといった問題点があった。
解決しようとする問題点は、好みや体調若しくは気候に応じて、使用感や機能の異なる2種類の枕面を使い分けることができ、且つ、高さの調整が可能な枕を提供することである。
本考案は、前記課題を解決するため、第1及び第2の袋体を備え、第1の袋体には粒状の天然鉱石と粒状の木片が充填されており、第2の袋体にはレーヨン綿と粒状の木片が充填されている枕を提案する。
本考案で提案する別の枕は、上の枕であって、前記第1の袋体と第2の袋体の間には高さ調整マットが配設されており、該高さ調整マットは第1の袋体と第2の袋体との間に設けられた開口部から脱着可能な枕である。
本考案で提案する別の枕は、上の枕であって、前記第1の袋体は長手方向に複数に区分されている枕である。
本考案で提案する別の枕は、上の枕であって、前記第1の袋体に充填される天然鉱石はゼオライトを含み、前記第1及び第2の袋体に充填される木片はヒノキチップを含む枕である。
本考案に係る枕は、上下の枕面で使用感や機能が異なるため、好みや体調若しくは気候などに応じて使い分けをすることができる。また、枕の高さも簡単に調整できるため、大人から子供まで、また、好みや体調に応じて調節することができる。
本考案は1つの枕で使用感や機能の異なる2種類の枕面を使い分けることができ、加えて、高さも調整し得る枕を実現した。
図1は本考案に係る枕の実施例を示す概略的な斜視図であって、1は枕、2は第1の袋体、3は第2の袋体、4は高さ調整マット、5は開口部である。図2は図1におけるa−a線の断面図であり、1〜5は図1と同様である。
枕1は第1の袋体2と第2の袋体3を備えており、第1の袋体2と第2の袋体3は各長手方向の縁部を相互に縫合等することで一体に連結され、枕1を形成している。図示した実施例では、第1の袋体2が長手方向に4つに区分された構成となっているが、請求項1で開示する実施例ではそのような区分がされていない袋体を用いている。
第1の袋体2の内部には粒状の天然鉱石と粒状の木片が充填されており、また、第2の袋体3の内部にはレーヨン綿と粒状の木片が充填されている。第1の袋体2に充填される天然鉱石は吸湿性に優れた素材の採用が予定されており、また、第1の袋体2と第2の袋体3に充填される木片は吸湿性及び殺菌性に優れた素材の採用が予定されている。天然鉱石及び木片については、枕面に頭部を載置した際に痛みを感じないよう、小さな粒状を呈していることが望ましく、その効果を得られるものであれば形状の如何を問わない。また、第2の袋体3に充填されるレーヨン綿はレーヨンを綿状にしたものである。
このように、第1の袋体2と第2の袋体3に異なる素材の混合物を充填することで、第1の袋体2の枕面と第2の袋体3の枕面とで使用感が異なるほか、各素材特有の機能を発揮させることができるため、好みや体調若しくは気候に応じて枕面を使い分けることができる。本考案では、第1の袋体2には粒状の天然鉱石と粒状の木片が充填されており、固めの使用感であるのに対して、第2の袋体3にはレーヨン綿と粒状の木片が充填されており、柔らかめの使用感であるため、より強い指圧効果を希望する場合は第1の袋体2の枕面を上にして就寝し、ソフトな使用感が希望である場合は第2の袋体3の枕面を上にして就寝することになる。このように、天然鉱石や木片に由来する素材特有の吸湿効果や脱臭効果及び遠赤外線効果が得られることに加え、これらが粒状を呈しているため、枕面に頭部を載置した際に多数の粒状体が頭部と点で接し、指圧効果も得ることができる。
本考案に係る枕では、図1に示すように、第1の袋体2と第2の袋体3の間に高さ調整マット4が配設されており、第1の袋体2と第2の袋体3の間に形成された開口部5から脱着可能となっている実施例も提案する。前記したように、第1の袋体2と第2の袋体3は各長手方向の縁部で相互に縫合等されているが、短手方向は縫合等されていないため、両者間に開口部5が形成される。図示した実施例では、短手方向の一方の縁部だけ開口しており、他方は縫合等されているが、双方を開口するようにしても良い。高さ調整マット4については、クッション性を有するものであれば素材や性状は問わないが、通気性を高めるため、メッシュ構造となっているマットの採用が望ましい。このように、第1の袋体2と第2の袋体3の間に形成された開口部5を通じて高さ調整マット4を脱着することで、枕1を好みの高さに調節することができる。
本考案に係る枕では、図1及び図2に示すように、第1の袋体2が長手方向に複数に区分されている実施例も提案する。区分の方法については通常、前記した実施例で用いた区分されていない袋体を、長手方向に縫合等することで複数の区分を形成する。なお、図示した実施例では、第1の袋体2が長手方向に4つに区分されているが、その区分数はこれに限定されず、縫合等により増減することができる。このように第1の袋体2を長手方向に複数に区分することで、枕面に頭部を載置した際に、枕面と頭部の間に隙間が生じ、睡眠時に生ずる汗が外部に逃げるため、枕面のべた付きやそれが原因の異臭や菌の発生を抑制することができる。特に、粒状の天然鉱石や木片は吸湿性が高く、就寝時の汗を多く吸着するため、上のような区分を設け、枕面と頭部の間に通気可能な隙間を生じさせることで、吸着した湿気の放出も効率的に行うことができる。
本考案に係る枕では、第1の袋体2に充填される天然鉱石にゼオライトを含み、第1及び第2の袋体に充填される木片はヒノキチップを含む実施例についても提案する。天然鉱石や木材は非常に多くの種類が存在し、これらを内材とした枕も開発されているが、出願人において様々な素材を用いて実験を行ったところ、小さな球状としたゼオライトとヒノキチップを充填した場合の使用感や機能が総合的に最も優れているとの結論に達した。
ゼオライトは鉱石であるから木材より硬度が高いが、これを小さな球状とすることで適度な硬さとなり、頭部と馴染みの良い使用感が得られた。ゼオライトは多孔体であるため、高い吸湿性があることは古くから知られており、それにより就寝時の発汗による湿気を吸収し、悪臭を吸収することができる。特に、ゼオライトはアンモニア臭の吸収効率が良いため、就寝時の汗の吸収には効果的である。更に、ゼオライトは遠赤外線効果もあるため、血行を良くするなどの効果も期待できる。また、ヒノキチップはその名が示すように檜の小片であるが、檜にはフィトンチッドという成分が含まれており、微生物の活動を抑制する作用が備わっているため、就寝時の発汗を原因とするダニやカビなど雑菌の発生・増殖を抑制することができる。加えて、檜の芳香が癒しや安らぎを与えることは知られており、それによって、恰も森林浴をしているが如く爽やかな睡眠をもたらすことができる。また、レーヨン綿は吸熱性と吸湿性が備わっているため、就寝時の頭部の熱を吸収すると同時に、発汗による湿気も吸収するため、頭寒足熱の効果と共にソフト且つ爽やかな寝心地が得られる。
そうして、第1の袋体2には球状のゼオライトとヒノキチップを混ぜ合わせて充填することで、少し硬めの使用感ではあるが、就寝時の発汗による湿気を十分に吸収すると共に、悪臭や雑菌の発生を抑制でき、且つ、頭部に心地よい刺激を与える睡眠が得られ、また、第2の袋体3にはレーヨン綿とヒノキチップを混ぜ合わせて充填することで、同様の吸湿性や防虫・抗菌効果と共に、第1の袋体2の枕面よりソフトな使用感で、頭寒足熱状態での睡眠が得られるようになり、これらの素材の組合せがベストとの結論を得た。特に、ゼオライトやヒノキチップは高い吸湿性を有するため、吸着した湿気を効率的に外部に放出するためにも、図示したように第1の袋体2を複数に区分することが望ましい。
本考案に係る枕は、1つの枕であって、その上下の枕面に異なる2種類の使用感や機能をもたせ、しかも、高さの調節も可能であるため、一般家庭用はもちろんのこと、ホテルや病院、ケア施設など宿泊や休養の施設でも利用できる。
1 枕
2 第1の袋体
3 第2の袋体
4 高さ調整マット
5 開口部
2 第1の袋体
3 第2の袋体
4 高さ調整マット
5 開口部
Claims (4)
- 第1及び第2の袋体を備え、第1の袋体には粒状の天然鉱石と粒状の木片が充填されており、第2の袋体にはレーヨン綿と粒状の木片が充填されていることを特徴とする枕。
- 前記第1の袋体と第2の袋体の間には高さ調整マットが配設されており、該高さ調整マットは第1の袋体と第2の袋体との間に設けられた開口部から脱着可能であることを特徴とする請求項1に記載の枕。
- 前記第1の袋体は長手方向に複数に区分されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の枕。
- 前記第1の袋体に充填される天然鉱石はゼオライトを含み、前記第1及び第2の袋体に充填される木片はヒノキチップを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の枕。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009005669U JP3155911U (ja) | 2009-08-10 | 2009-08-10 | 枕 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009005669U JP3155911U (ja) | 2009-08-10 | 2009-08-10 | 枕 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3155911U true JP3155911U (ja) | 2009-12-10 |
Family
ID=54859918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009005669U Expired - Fee Related JP3155911U (ja) | 2009-08-10 | 2009-08-10 | 枕 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3155911U (ja) |
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2009
- 2009-08-10 JP JP2009005669U patent/JP3155911U/ja not_active Expired - Fee Related
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