JP3230511U - 枕 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヒノキ材特有の芳香性や殺菌作用、防虫・防かび効果、吸湿効果、精神安定効果などが得られ、安眠効果を最大限に発揮することができる枕を提供する。【解決手段】枕10は、外カバー12と、外カバー12内に挿入される、通気性を備える第1内袋13及び第2内袋15と、第1内袋13に充填される円柱形状のヒノキチップ14と、第2内袋15に充填されるヒノキ木毛16と、を含んで成り、外カバー12内で、第1内袋13と第2内袋15が積層されている。【選択図】図2
Description
本考案は、ヒノキ材を使用した枕に関する。
従来から、安眠効果を高めるための枕、特にヒノキ材を使用した枕が種々開示されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。特許文献1に開示された枕は、桧材を縦、横の長さを2mmから5mm程度のチップ状に裁断形成した桧片を、通気性の布材からなる袋の中に適量を封入し、この袋に布材からなるカバーを覆設したことを特徴とする。
この特許文献1に開示された枕によると、天然の桧に含まれるフィトンチッドの効果によって精神を安定させる効果があるので安らかな眠りが得られ、桧片はチップ状の小片に裁断されているので、粒状体に裁断加工されたものと異なり、クッション性にも優れていて、そば殻入りの枕に劣らない感触がある旨、記載されている。
また、特許文献2に開示された安眠枕は、通気性の良い内袋に扁平角形粒状の檜チップを充填したことを特徴とし、更に、前記内袋には粒状弾性体(コルク)が前記檜チップに混合されて充填されていることを特徴とする。
この特許文献2に開示された安眠枕によると、寝床に入ったとき、最初に頭の支持形状が容易に作れ、かつその形状が容易に崩れない保形性を有するような安眠枕を提供することが出来る旨、記載されている。また、通気性の良い内袋及び檜材を使っているので、頭から発生する熱を籠もらせず発散させ、檜の発する芳香のアロマテラピー効果でさらなる安眠が与えられ、さらに、粒状弾性体を混合することによって、頭に当たる感触が柔らかになり心地よい眠りを与える旨、記載されている。
特許文献1に開示された枕や特許文献2に開示された安眠枕によると、何れもヒノキ材を使用することによって、ヒノキ材特有の芳香性や殺菌作用、防虫・防かび効果、精神安定効果などが得られ、睡眠の質の向上が図られるものと思料する。
しかし、ヒノキ材のチップは硬いため、寝返りの際に違和感が生じ易く、寝返りを繰り返すうちにチップが締め固められて移動が制限されてしまうと、適度なフィット感が得られず、かえって安眠を妨げてしまうこととなる。
そこで本願考案者は、上記の問題点に鑑み、ヒノキ材を使用することによって得られる安眠効果を最大限に発揮することができる枕を提供するべく鋭意検討を重ねた結果、本考案に至ったのである。
即ち、本考案の枕は、外カバーと、前記外カバー内に挿入される、通気性を備える第1内袋及び第2内袋と、前記第1内袋に充填される円柱形状のヒノキチップと、前記第2内袋に充填されるヒノキ木毛と、を含んで成り、前記外カバー内で、前記第1内袋と前記第2内袋が積層されていることを特徴とする。
本考案の枕によると、ヒノキ材特有の芳香性や殺菌作用、防虫・防かび効果、精神安定効果などが得られ、安眠効果の高い枕を提供することができる。特に、本考案の枕に係るヒノキチップが円柱形状をなしているため、硬いヒノキチップでありながら優しい感触を得ることができるとともに、寝返りを繰り返してもヒノキチップ同士が締め固められにくく、適度なフィット感を継続して得ることができる。
また、ヒノキチップ同士が締め固められにくいため通気性も容易に確保でき、ヒノキ材はもともと熱伝導率が低いため、安眠・熟睡効果の高い頭寒足熱の状態を容易に得ることができる。
更に、本考案の枕において、ヒノキチップが充填された第1内袋とともに、ヒノキ材からなるヒノキ木毛を充填した第2内袋を併用することによって、フィット感に優れ、通気性や吸湿性等に優れた、更に安眠効果の高い枕を提供することができる。
また更に、使用者の好みに応じて、硬めの枕が好みの使用者であればヒノキチップが充填された第1内袋を上側に、柔らかめの枕が好みの使用者であればヒノキ木毛が充填された第2内袋を上側にして使用することによって、使用者の好みに応じた枕を提供することができる。
以下、本考案の枕の一実施形態について、図面に基づいて説明する。図1は、本考案の一実施形態に係る枕10の内部透過斜視図、図2は、図1に示した枕10の分解斜視図、図3は、図1に示した本実施形態の枕10におけるA−A断面図である。これらの図に示すように、本考案の一実施形態に係る枕10は、外カバー12と、外カバー12内に挿入される、通気性を備える第1内袋13及び第2内袋15と、第1内袋13に充填される円柱形状のヒノキチップ14と、第2内袋15に充填されるヒノキ木毛16と、を含んで成る。
本実施形態の枕10に係る第1内袋13及び第2内袋15はメッシュ状の袋であって、通気性が確保されている。なお、図示されていないが、これら第1内袋13及び第2内袋15には、線ファスナーや面ファスナーを設けることが好ましい。これらのファスナーを設けることによって、によって第1内袋13及び第2内袋15が開閉自在となるため、第1内袋13及び第2内袋15に充填されるヒノキチップ14やヒノキ木毛16の出し入れを容易に行うことができる。
本実施形態の枕10に係る第1内袋13に充填されるヒノキチップ14は、ヒノキ材を円柱形状に成形したチップである。ヒノキチップ14が円柱形状をなすことによって、ヒノキチップ14そのものは硬いが、他の立方体形状や直方体形状に比べて優しい感触を得ることができるとともに、寝返りを繰り返してもヒノキチップ14同士が締め固められにくく、適度なフィット感を継続して得ることができる。
なお、ヒノキチップ14のサイズは特に限定されないが、直径3〜10mm、高さ10〜20mmであることが好ましく、直径5〜8mm、高さ12〜18mmであることが特に好ましい。ヒノキチップ14のサイズがあまりに小さくなると、寝返りを繰り返すことによってヒノキチップ14同士が締め固められやすくなり、あまりに大きくなるとヒノキチップ14の硬さを感じやすくなって、何れの場合も適度なフィット感が得られなくなる。
本実施形態の枕10に係る第2内袋15に充填されるヒノキ木毛16は、ヒノキ材の木目に対して平行に、幅1〜2mm程、厚み0.1〜0.2mm程の糸状に削ったものである。ヒノキ木毛16はヒノキチップ14に比べて表面積が広く、また復元性も非常に高いため、防虫・防かび効果や消臭効果、吸湿効果がより得られやすくなるとともに、柔らかいフィット感を得ることができる。
そして、本実施形態の枕10は、外カバー12内において、ヒノキチップ14が充填された第1内袋13と、ヒノキ木毛16が充填された第2内袋15が積層されることによって形成されていることを特徴とする。第1内袋13や第2内袋15にファスナー(不図示)を設けることによって、各内袋に充填されるヒノキチップ14やヒノキ木毛16の充填量を容易に調整することができ、使用者の好みに応じた硬さ及び高さを備えた枕10を提供することができる。
また、硬めの枕10が好みの使用者であればヒノキチップ14が充填された第1内袋13を上側に、柔らかめの枕10が好みの使用者であればヒノキ木毛16が充填された第2内袋15を上側にして使用することによって、使用者の好みに応じた枕10を提供することができる。
以上の構成を備える本考案の一実施形態に係る枕10によると、ヒノキ材特有の芳香性や殺菌作用、防虫・防かび効果、精神安定効果などが得られ、安眠効果の高い枕10を提供することができる。特に、本実施形態の枕10に係るヒノキチップ14が円柱形状をなしているため、硬いヒノキチップ14でありながら優しい感触を得ることができるとともに、寝返りを繰り返してもヒノキチップ14同士が締め固められにくく、適度なフィット感を継続して得ることができる。
また、ヒノキチップ14同士が締め固められにくいため通気性も容易に確保でき、ヒノキ材はもともと熱伝導率が低いため、安眠・熟睡効果の高い頭寒足熱の状態を容易に得ることができる。
更に、本実施形態の枕10において、ヒノキ材からなるヒノキ木毛16を充填した第2内袋15を併用することによって、優しいフィット感が得られるとともに、通気性や吸湿性等に優れた、より安眠効果の高い枕10を提供することができる。
以上、本考案の枕の実施形態について詳述したが、本考案の技術的思想を実質的に限定するものと解してはならない。例えば、本考案の枕に係る外カバーの生地は特に限定されず、通気性を備えるものであれば、パイル生地やガーゼ生地、デニム生地等、何れであってもよい。本考案はその要旨を逸脱しない範囲で、当業者の創意と工夫により、適宜に改良、変更又は追加をしながら実施できる。
10:枕
12:外カバー
13:第1内袋
14:ヒノキチップ
15:第2内袋
16:ヒノキ木毛
12:外カバー
13:第1内袋
14:ヒノキチップ
15:第2内袋
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Claims (1)
- 外カバーと、
前記外カバー内に挿入される、通気性を備える第1内袋及び第2内袋と、
前記第1内袋に充填される円柱形状のヒノキチップと、
前記第2内袋に充填されるヒノキ木毛と、
を含んで成り、
前記外カバー内で、前記第1内袋と前記第2内袋が積層されていることを特徴とする枕。
Priority Applications (1)
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Publications (1)
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JP2020004965U Active JP3230511U (ja) | 2020-11-18 | 2020-11-18 | 枕 |
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2020
- 2020-11-18 JP JP2020004965U patent/JP3230511U/ja active Active
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