JP3020354U - 肩当て付き羽毛枕 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】１個の枕で冬季と夏季とで使い分けることがで
きるとともに、使用者の好みによって高さ、硬さを調節
でき、さらに肩当て部を肩で押さえることによって睡眠
中に枕が移動することのない肩当て付き羽毛枕を提供す
ることにある。 【解決手段】矩形状の布製袋体１の略中間部にステッチ
７を設けて区画し、一側部に袋状１の枕主体部８を設け
るとともに、他側部に袋状の肩当て部９を設け、前記枕
主体部８の内部に、羽毛を詰めた羽毛中枕１０とエンブ
リカを詰めたエンブリカ中枕１２を重ね合わせた状態に
着脱可能に収納し、前記肩当て部９に羽毛を詰めたこと
を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、睡眠時に頭と肩を支えることができる肩当て付き羽毛枕に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

枕は安眠のために欠かすことができないが、その高さ、形状および硬さ等は 使用者の好みによってまちまちであり、硬さが僅かに違っても安眠できない場合 がある。また、冬季と夏季とでも、枕の素材によって暑さを感じたり、寒さを感 じ、寝付きが悪い場合がある。

【０００３】 そこで、寝具メーカや健康器具メーカとしては、形状、硬さあるいは素材の異 なる複数種類の枕を販売し、ユーザが自身の好みによって選択して購入し、使用 している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の枕は布製の袋体に詰め物として綿、蕎麦殻、プラスチ ックチップあるいは、これらの混合物を詰め込んだものが主流であり、一年を通 じて１個の枕では夏季には暑さを感じたり、逆に冬季には寒さを感じることがあ る。また、発汗によって腐食したり、家ダニが住み着く場合もあり、衛生的、健 康的にも好ましいとは言えない。

【０００５】 この考案は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、 １個の枕でも季節によって使い分けることができ、また高さ、硬さも使用者の好 みによって変えることができ、さらに防虫、抗菌効果のある肩当て付き羽毛枕を 提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 この考案は、前述した目的を達成するために、請求項１は、矩形状の布製袋 体の略中間部に縫い目を設けて区画し、一側部に袋状の枕主体部を設けるととも に、他側部に袋状の肩当て部を設け、前記枕主体部の内部に、羽毛を詰めた羽毛 中枕とエンブリカを詰めたエンブリカ中枕を重ね合わせた状態に着脱可能に収納 し、前記肩当て部に羽毛を詰めたことを特徴とする。

【０００７】 請求項２は、コットンダンプルーフ加工が施された矩形状の布製袋体の略中間 部に縫い目を設けて区画し、一側部に袋状の枕主体部を設けるとともに、他側部 に袋状の肩当て部を設け、前記枕主体部の内部に、羽毛を詰めた羽毛中枕とエン ブリカを詰めたエンブリカ中枕を重ね合わせた状態に着脱可能に収納し、前記肩 当て部に羽毛を詰めたことを特徴とする。

【０００８】 請求項３は、防虫・抗菌加工が施された矩形状の布製袋体の略中間部に縫い目 を設けて区画し、一側部に袋状の枕主体部を設けるとともに、他側部に袋状の肩 当て部を設け、前記枕主体部の内部に、羽毛を詰めた羽毛中枕とエンブリカを詰 めたエンブリカ中枕を重ね合わせた状態に着脱可能に収納し、前記肩当て部に羽 毛を詰めたことを特徴とする。

【０００９】 枕主体部の内部に羽毛を詰めた羽毛中枕とエンブリカを詰めたエンブリカ中 枕を重ね合わせた状態に着脱可能に収納されていることから、反転することによ り、羽毛中枕もしくはエンブリカ中枕を上面、つまり頭部に接する面にすること ができ、また枕主体部から肩当て部を延長することにより、肩を当てることがで き、肩当て部を使用しないときには枕主体部の下側に敷くことにより、枕の高さ を変えることができる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図１〜図３は肩当て付き羽毛枕を示し、１は矩形状の布製袋体である。この袋 体１はコットンダンプルーフ加工が施されていると共に、防虫・抗菌加工が施さ れている。この袋体１は、略正方形の２枚の布を重ね合わせ、その一辺１ａを除 く他の三辺１ｂ，１ｃおよび１ｄにステッチ２を設けることにより袋状に形成さ れている。ステッチ２を設けない一辺１ａには略全長に亘って開口しており、こ の開口部３にはファスナー４が縫い付けられている。

【００１１】 開口部３と反対側の辺１ｄにおける幅方向の中央部には半円状に切欠された切 欠部５が設けられ、この切欠部５の周縁部にもステッチ６が設けられている。さ らに、袋体１の略中間部、すなわち辺１ｂ，１ｃの長手方向の中間部には辺１ａ ，１ｄと平行にステッチ７が設けられ、上下２枚の布は結合されている。したが って、袋体１はステッチ７によって区画され、ステッチ７を挟んで一側部に枕主 体部８が、他側部に肩当て部９が設けられている。

【００１２】 一方、１０は羽毛１１を詰めた羽毛中枕であり、１２はエンブリカ１３を詰め たエンブリカ中枕である。まず、羽毛中枕１０について説明すると、基本的には 袋体１と同材質の布製の中袋１４と、この中袋１４の内部に詰め込まれた羽毛１ １（充填量、約５８０ｇ）とからなり、クッション性があり、前記開口部３から 枕主体部８に内部に収納できるように矩形状に形成されている。

【００１３】 前記エンブリカ中枕１２は通気性に優れた布製の中袋１６と、この中袋１６の 内部に詰め込まれたエンブリカ１３（充填量、約１０５０ｇ）とからなり、この 中袋１５はエンブリカ１３が偏りしないようにキルティング縫いが形成されてい る。さらに、このエンブリカ中枕１２は前記開口部３から枕主体部８の内部に収 納できるように矩形状に形成されている。

【００１４】 さらに、羽毛中枕１０およびエンブリカ中枕１２の中袋１４，１６にも防虫・ 抗菌加工が施されており、羽毛中枕１０の中袋１４には内部の羽毛１１が外部に 出ないようにコットンダンプルーフ加工が施されている。

【００１５】 また、前記肩当て部９の一部には羽毛吹込み口１７が設けられ、この羽毛吹込 み口１７から羽毛１８を所定量（充填量、約３０ｇ）を吹込んだ後、羽毛吹込み 口１７をステッチで閉じることにより、肩当て部９に所定のクッション製を持た せている。

【００１６】 このように構成された肩当て付き羽毛枕は、枕主体部８の開口部３から羽毛中 枕１０とエンブリカ中枕１２を重ね合わせた状態に収納し、ファスナー４によっ て閉じることにより、上面が羽毛１１、下面がエンブレカ１３の枕となる。した がって、頭部に接する部分がクッション性のある枕となり、裏返すことにより、 頭部に接する部分が通気性が高く、比較的硬い枕となる。また、いずれの場合に も仰向けに寝たときに、肩の部分をクッション性の高い肩当て部９で支えること ができる。

【００１７】 さらに、肩当て部９を肩で押さえることによって睡眠中に枕が移動することは なく、枕の位置が一定しているために熟睡できる。また、肩当て部９が不要の場 合にはステッチ７の部分から折り返し、枕主体部８の下側に肩当て部９を敷くこ ともでき、肩当て部９が邪魔にならず、また枕主体部８の高さを高くすることが でき、使用者の好みによって枕高さを調節できる。

【００１８】 なお、前記実施形態においては、枕主体部８に羽毛中枕１０とエンブリカ中枕 １２を重ね合わせた状態に収納する場合について説明したが、羽毛中枕１０のみ 、またはエンブリカ中枕１２のみを収納して使用することができる。

【００１９】 また、袋体１および羽毛中枕１０の中袋１４はコットンダンプルーフ加工が施 されているため、羽毛１１，１８が外部に飛び出すことはなく、また袋体１およ び中袋１４，１６は防虫、抗菌加工が施されているため、長期の使用においても 衛生的に使用できる。

【００２０】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案によれば、次のような効果がある。 １個の枕で冬季と夏季とで使い分けることができるとともに、使用者の好みに よって高さ、硬さを調節できる。しかも、肩当て部が枕主体部に一体に連設され ているため、冬季においても暖かくして睡眠でき、肩当て部を肩で押さえること によって睡眠中に枕が移動することはなく、枕の位置が一定しているために熟睡 できる。

【００２１】 袋体および中枕はコットンダンプルーフ加工が施されているため、羽毛が外部 に飛び出すことはなく、また防虫、抗菌加工が施されているため、長期の使用に おいても衛生的に使用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施の形態を示す肩当て付き羽毛枕
の斜視図。

【図２】同実施例の肩当て付き羽毛枕の縦断側面図。

【図３】同実施例の羽毛中枕とエンブリカ中枕の平面
図。

【符号の説明】

１…袋体 ８…枕主体部 ９…肩当て部 １０…羽毛中枕 １２…エンブリカ中枕

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 矩形状の布製袋体の略中間部に縫い目を
   設けて区画し、一側部に袋状の枕主体部を設けるととも
   に、他側部に袋状の肩当て部を設け、前記枕主体部の内
   部に、羽毛を詰めた羽毛中枕とエンブリカを詰めたエン
   ブリカ中枕を重ね合わせた状態に着脱可能に収納し、前
   記肩当て部に羽毛を詰めたことを特徴とする肩当て付き
   羽毛枕。
2. 【請求項２】 コットンダンプルーフ加工が施された矩
   形状の布製袋体の略中間部に縫い目を設けて区画し、一
   側部に袋状の枕主体部を設けるとともに、他側部に袋状
   の肩当て部を設け、前記枕主体部の内部に、羽毛を詰め
   た羽毛中枕とエンブリカを詰めたエンブリカ中枕を重ね
   合わせた状態に着脱可能に収納し、前記肩当て部に羽毛
   を詰めたことを特徴とする肩当て付き羽毛枕。
3. 【請求項３】 防虫・抗菌加工が施された矩形状の布製
   袋体の略中間部に縫い目を設けて区画し、一側部に袋状
   の枕主体部を設けるとともに、他側部に袋状の肩当て部
   を設け、前記枕主体部の内部に、羽毛を詰めた羽毛中枕
   とエンブリカを詰めたエンブリカ中枕を重ね合わせた状
   態に着脱可能に収納し、前記肩当て部に羽毛を詰めたこ
   とを特徴とする肩当て付き羽毛枕。