JPH09143842A - 多層構造編地 - Google Patents

多層構造編地

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JPH09143842A
JPH09143842A JP7305688A JP30568895A JPH09143842A JP H09143842 A JPH09143842 A JP H09143842A JP 7305688 A JP7305688 A JP 7305688A JP 30568895 A JP30568895 A JP 30568895A JP H09143842 A JPH09143842 A JP H09143842A
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JP
Japan
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knitted fabric
denier
multifilament
layer
synthetic fiber
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Pending
Application number
JP7305688A
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English (en)
Inventor
Taku Kato
卓 加藤
Isao Fujita
勲 藤田
Chiharu Hirata
千春 平田
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い透水性と速乾性とを有し、クッション性
に優れる。 【解決手段】 表外面層に単繊維繊度0.5〜2デニー
ルの合成繊維マルチフィラメント、裏外面層に単繊維繊
度2〜6デニールの合成繊維マルチフィラメント、中間
層に単繊維繊度10〜40デニールの合成繊維モノフィ
ラメントを用いる。マルチフィラメントの単繊維繊度
を、裏外面層は中間層に対し1〜6倍、中間層は表外面
層に対し1.5〜6倍として、透水性と速乾性とを付与
する。中間層には単繊維繊度1〜3.5デニールの合成
繊維マルチフィラメントと、前記のモノフィラメントと
を重量比75:25〜40:60の割合で併用し、透水
性とクッション性とを兼備させる。いずれか一方の外面
層の表面を凹凸構造に形成して速乾性や吸収性を高めた
り、編地に抗菌加工を施しても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた透水性およ
び速乾性と、適度なクッション性とを有する多層構造編
地に関する。激しい発汗を伴う上、身体へのフィット性
を要するスポーツ用布帛、特にシューズ用布帛に好適で
ある。
【0002】
【従来の技術】従来からスポーツ用布帛などでは素材繊
維や布帛の構成に工夫を凝らし、汗などによるべたつき
や蒸れ感を解消する試みがなされている。例えば、特開
昭52−25168号公報には、一方の面を0.7デニ
ール以下の超極細繊維で構成し、他面を超極細繊維の4
倍以上の繊度の糸条で構成した布帛が開示されている。
また、実公昭61−27990号公報には、織編物の片
面を1〜2.5デニールの非吸湿性繊維で構成し、他面
をその1.5〜5.5倍の単繊維繊度の非吸湿性繊維で
構成した編織物が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開昭52−2516
8号公報に記載の布帛は、使用開始時の透水性は優れて
いるが、時間が経つにつれて超極細繊維が水分を蓄積し
てしまい、蒸れ感を生じやすい。また、繊度が小さいた
め、耐久性やクッション性が不十分でスポーツ用布帛な
どには不向きである。実公昭61−27990号公報に
記載の編織物は、透水性や速乾性に優れ、ウォッシュア
ンドウェアー性を有するものの、単なるタックニットや
二重織などにより布帛を形成しているため、クッション
性に乏しい。これらの布帛以外にも、十分な透水性およ
び速乾性とクッション性とを兼ね備えた布帛は見当たら
ず、特に蒸れやすいシューズ用布帛などでは大きな課題
になっていた。
【0004】本発明は、長時間着用しても透水性および
速乾性を安定して保持し、しかもクッション性が高く、
ウォッシュアンドウェアー性を有する軽量の布帛を提供
することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、目的とす
る多機能性を安定して長時間持続するためには、布帛を
多層構造編地で形成し、各層を別異に、かつ最適に形成
すべきことを知り、鋭意研究した結果、本発明に到達し
た。すなわち本発明は、前記の課題を解決するために、
表と裏との外面層および中間層から構成され、表外面層
は、主に単繊維繊度0.5〜2デニールの合成繊維マル
チフィラメントで形成され、裏外面層は、主に単繊維繊
度2〜6デニールの合成繊維マルチフィラメントで形成
され、中間層は、主に、単繊維繊度1〜3.5デニール
の合成繊維マルチフィラメントおよび単繊維繊度10〜
40デニールの合成繊維モノフィラメントで形成され、
かつ、裏外面層のマルチフィラメントは、中間層のマル
チフィラメントに対し1〜6倍の単繊維繊度を、中間層
のマルチフィラメントは、表外面層のマルチフィラメン
トに対し1.5〜6倍の単繊維繊度を有する多層構造編
地を提供する。
【0006】この編地の中間層を形成する、合成繊維マ
ルチフィラメントと合成繊維モノフィラメントとの重量
比が、75:25〜40:60であると、クッション性
および透水性の面から好ましい。また、いずれか一方の
外面層の表面が凹凸構造に、他方の外面層の表面がフラ
ット構造に形成されていると、速乾性や吸水性を高める
ことができる。さらに、編地に抗菌加工が施されている
と衛生的である。前記の多層構造編地をアッパー材に用
いたシューズは、さわやかでほどよいフィット感を有し
ている。
【0007】以下の説明において記述される編地の諸性
能は、下記の方法により測定した値である。 (1)吸水率; 10cm×10cmの試験片および吸取紙をそれぞ
れ3枚採取し、温度20℃、湿度65%の下で、各々の
重量を測定した。 1ccの蒸留水をガラス板上におき、その上に表を
上側にした試験片を載せた。 1分間放置後、ただちに蒸留水を吸水した試料片の
重量を測定した。 残留した蒸留水を吸取紙で拭きとり、吸取紙の重量
を測定した。 次式により3枚の試験片についてそれぞれ吸水率を
算出し、3枚の平均値を求めた。 吸水率(%)=(W3 −W1 )/{(W4 −W2 )+
(W3 −W1 )}×100 W1 ;吸水前の試験片の重量(g) W2 ;吸水前の吸取紙の重量(g) W3 ;吸水後の試験片の重量(g) W4 ;吸水後の吸取紙の重量(g)
【0008】(2)拡散面積; 10cm×10cmの試験片を3枚採取した。 0.1ccインク原液((株)パイロット製)をガ
ラス水平面上におき、その上に表を上側にした試験片を
載せた。 前記の状態で1時間放置した後、試験片の表およ
び裏のそれぞれの拡散部分を紙に写しとった。 紙に写しとった拡散部分の面積を、デジタルプラニ
メータKP−90((株)内田洋行製)を用いて読取
り、3枚の平均値を求め、表および裏のそれぞれの拡散
面積とした。 前記で求めた表および裏の拡散面積から、次式に
より表裏拡散面積比を求めた。 (表裏拡散面積比)=(表拡散面積)/(裏拡散面積)
【0009】(3)乾燥速度 10cm×10cmの試験片を3枚採取し、温度2
0℃、湿度65%RHの下でそれぞれの試験片の重量を
測定した。 注射器(滴射針;TERUMO 26G1/2,
0.45×13mm)を用い、試験片の1cm上から試
験片の裏面中央部に蒸留水を1cc滴下し、吸収させ
た。 吸水させた試験片の重量を測定し、ただちに温度2
0℃、湿度65%RHの環境下の金網の上に、表を上側
にした試験片を置き、乾燥を開始させた。 乾燥開始時から10分ごとに試験片の重量を測定
し、吸水させた蒸留水の95%以上が蒸発するまで測定
を続行した。 で測定した試験片の重量から、下記式を用い、そ
れぞれの試験片の含水率を求め、3枚の平均値を求め
た。横軸に時間を、縦軸に含水率をとったグラフから、
乾燥開始時から含水率が10%になるまでの所要時間を
読取り、乾燥速度とした。 乾燥開始時={(W2 −W1 )/(W2 −W1 )}×100 10分後={(W3 −W1 )/(W2 −W1 )}×100 (n×10)分後={(Wn −W1 )/(W2 −W1 )}×100 W1 :吸水前の試験片の重量(g) W2 :吸水後の試験片の重量(g) W3 :乾燥10分後の試験片の重量(g) Wn :乾燥n×10分後の試験片の重量(g)
【0010】 (4)圧縮率;JIS L−1096により測定した。 (5)カサ比重;JIS L−1096により測定し
た。 (6)通気量;JIS L−1096(フラジール法)
により測定した。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明においては、目的とする透
水性および速乾性とクッション性とを安定して付与する
ために、布帛の基本構成を多層構造編地とし、編地を形
成する合成繊維マルチフィラメントの単繊維繊度に裏側
から表側へ勾配を設け、各層を形成するマルチフィラメ
ントの単繊維繊度を裏側から表側へ順次小さくし、中間
層にマルチフィラメントとモノフィラメントとを併用し
た。マルチフィラメントの単繊維繊度に勾配を設けるこ
とにより、編地内の水分が単繊維繊度が大きい層から小
さい層へと移動するので、透水性および表面の水分拡散
性を高め、速乾性を持たせることができる。
【0012】表外面層には、単繊維繊度0.5〜2デニ
ールのマルチフィラメントを用いる。単繊維繊度が0.
5デニール未満では、単繊維切れによりピリングなどが
発生して品位が低下しがちである。単繊維鮮度が2デニ
ールを越えると、風合が粗硬になり、また、水の拡散性
が悪くなり速乾性が得られにくい傾向がある。とくに、
1〜1.5デニールのマルチフィラメントを用いると、
表面の風合が柔らかくなり、かつ、透水性および拡散性
が高くなる。裏外面層には、単繊維繊度2〜6デニー
ル、好ましくは3〜4デニールのマルチフィラメントを
用いる。
【0013】中間層は、単繊維繊度1〜3.5デニー
ル、好ましくは2〜3デニールのマルチフィラメント
と、単繊維繊度10〜40デニール、好ましくは20〜
30デニールのモノフィラメントとで形成する。クッシ
ョン性の面からはモノフィラメント単独が好ましいが、
裏外面層から中間層を経て表外面層へと水を移動させる
のにモノフィラメントだけでは不十分なので、マルチフ
ィラメントとモノフィラメントとを重量比で75:25
〜40:60の割合で併用し、透水性およびクッション
性の両機能を持たせる。マルチフィラメントの重量比が
75%を越えるとクッション性が低下し、40%に満た
ないと透水性が低下する傾向にある。両者の併用の形態
は、例えば、両者を混合した混繊糸、交撚糸、カバード
ヤーン、両者の交編などが挙げられ、なかでも、機能面
からは混繊糸が、編立ての面からは交編が、好ましく用
いられる。
【0014】さらに、裏外面層には、中間層のマルチフ
ィラメントに対し、単繊維繊度が1〜6倍のマルチフィ
ラメントを、中間層には、表外面層のマルチフィラメン
トに対し、単繊維繊度が1.5〜6倍のマルチフィラメ
ントを用いると、裏外面層と中間層と、および中間層と
表外面層との単繊維繊度差により、裏外面層から吸収し
た水分を、中間層を通して表外面層に持ち上げ、拡散す
ることができる。裏外面層のマルチフィラメントの単繊
維繊度が、中間層に対し1倍未満では、裏外面層から吸
収された水分が中間層へ移動しにくくなる。水分は、裏
外面層から中間層へ移動するのに比べ、中間層から表外
面層へ移動しにくいので、中間層のマルチフィラメント
の単繊維繊度は、表外面層に対し1.5倍以上を要す
る。1.5倍未満では水分の移動がしにくく、透水性お
よび速乾性に劣る傾向がある。中間層に対する裏外面層
および表外面層に対する中間層の単繊維繊度は、共に6
倍以下が好ましい。6倍を越えると各層の単繊維繊度と
の関係から、風合が粗硬になりやすい。
【0015】編地に過度の保水性を生じさせず十分な透
水性を持たせ、かつ、繊度を選択して適度のクッション
性を付与するために、編地には、ポリエステルやポリア
ミドなど、比較的吸湿性の低い合成繊維フィラメントを
用いることが好ましい。透水性の面からは、裏外面層の
吸水率は90%以上、表裏拡散面積比は4倍以上が好適
である。速乾性の面からは、乾燥速度が30分以内、通
気性が100cc/cm2 ・sec以上であると好まし
い。クッション性の目安としては、例えば、圧縮率を5
回測定し、その測定値を平均した値が20%以上であ
り、かつ、カサ比重が0.3g/cm3 以下が好適であ
る。
【0016】さらに、一方の外面層の表面をメッシュ
編、針抜き組織、タック編など凹凸構造に、他方の外面
層の表面を平編などフラット構造に形成すれば、用途に
応じて表裏を使い分けることができる。例えば、凹凸構
造に形成した外面層を表側に、フラット構造に形成した
外面層を裏側に用いれば、表外面層の表面積が増大し、
水分の蒸散が早くなるので、速乾性の向上を期待でき、
シューズのアッパー材、帽子、ヘルメットの内装などに
好適である。逆に、凹凸構造に形成した外面層を裏側
に、フラット構造に形成した外面層を表側に用いたスポ
ーツウエアなどは、肌と接触する面積が小さくなり、さ
らりとした感触を得ることができ好ましいものでる。凹
凸構造に形成した裏外面層に、さらに吸水加工を施せ
ば、肌側の水分が吸収され、中間層を通って外部に蒸散
されやすくなる。吸水加工は、ポリエチレングリコール
やその誘導体などの吸水剤を用いて行うことができる。
吸水加工に用いる加工剤の種類や濃度は、要求される吸
水性能により決定すればよい。
【0017】さらに、本発明の多層構造編地に抗菌加工
を施しておけば、湿気がこもりやすく不衛生になりがち
な、シューズや寝具、食品包装用布帛などに好ましく用
いることができる。抗菌加工は通常の抗菌剤を用いて行
う。前記の用途に対する抗菌性は、菌数測定法(SEK
規格)により測定し、増減値差が1.6以上を示すもの
であることが好ましい。
【0018】本発明に係る多層構造編地は、例えばダブ
ルラッシェル編機、ダブルトリコット編機、丸編機など
の編機を用いて編成した編地で形成することができる。
編成後、リラックス、精練加工、吸水加工、抗菌加工な
ど後加工を通常の方法で行う。
【0019】
【実施例】以下に、本発明の多層構造編地についてさら
に詳細に説明する。 実施例1 ダブルラッセル22G編機を用い、表外面層はフラット
構造、裏外面層はメッシュ状の凹凸構造の3層構造編地
を、図1に示す編組織図に従って、機上密度22ウェー
ル/in、49コース/inで編成した。フラット構造
の表外面層には75デニール、72フィラメントのポリ
エステルマルチフィラメント、中間層には50デニー
ル、18フィラメントのポリエステルマルチフィラメン
ト71重量%と20デニールのポリエステルモノフィラ
メント29重量%とを交編、メッシュ構造の裏外面層に
は50デニール、18フィラメントのポリエステルマル
チフィラメントを配し、編立を行った。得られた生機
に、常法によりリラックスおよび精練加工を行った後、
分散蛍光染料により白に染色し、仕上げ編地を得た。仕
上編地の構成を表1に、評価した特性を表2に示す。仕
上編地は、速乾性および吸水性に優れ、さらりとしてほ
どよいクッション性を有する編地であった。
【0020】実施例2 中間層に30デニール、12フィラメントのポリエステ
ルマルチフィラメントと30デニールのポリエステルモ
ノフィラメントを用いた以外は実施例1と同様にして、
編立および仕上加工を行った。仕上編地の構成を表1
に、評価した特性を表2に示す。仕上編地は、べたつき
感が改善され、さらりとしてほどよいクッション性のあ
る編地であった。
【0021】実施例3 中間層に、30デニール、12フィラメントのポリエス
テルマルチフィラメントと、20デニールのポリエステ
ルモノフィラメントとの混繊糸を用いた以外は実施例1
と同様にして、編立および仕上加工を行った。仕上編地
の構成を表1に、評価した特性を表2に示す。仕上編地
は、水分が肌側に残留せず、さわやかな感触の編地であ
った。
【0022】実施例4 表外面層に75デニール、144フィラメントのポリエ
ステルマルチフィラメント、中間層に30デニール、2
4フィラメントのポリエステルマルチフィラメントと3
0デニールのポリエステルモノフィラメントとを用いた
以外は実施例1と同様にして、編立および仕上加工を行
った。仕上編地の構成を表1に、評価した特性を表2に
示す。仕上編地は、さらりとして弾力があり、風合の優
れた編地であった。
【0023】比較例1 表外面層に75デニール、36フィラメントのポリエス
テルマルチフィラメントを用いた以外は実施例1と同様
にして、編立および仕上加工を行った。仕上編地の構成
を表1に、評価した特性を表2に示す。仕上編地は、水
分が編地に残留して乾きにくく、べたつき感のある編地
であった。
【0024】比較例2 表外面層に75デニール、36フィラメントのポリエス
テルマルチフィラメント、中間層に20デニールのポリ
エステルモノフィラメントを単独で用いた以外は実施例
1と同様にして、編立および仕上加工を行った。仕上編
地の構成を表1に、評価した特性を表2に示す。仕上編
地は、中間層をモノフィラメントのみで形成したため透
水性に劣り、裏面に水分が残留し、べたつく編地であっ
た。
【0025】比較例3 表外面層に75デニール、144フィラメントのポリエ
ステルマルチフィラメント、中間層に50デニール、1
2フィラメントのポリエステルマルチフィラメントと2
0デニールのポリエステルモノフィラメント、裏外面層
に30デニールのポリエステルモノフィラメントを用い
た以外は実施例1と同様にして、編立および仕上加工を
行った。仕上編地の構成を表1に、評価した特性を表2
に示す。仕上編地は、肌側に残留する水分でべたつき、
肌触りが粗硬な編地であった。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【発明の効果】本発明の多層構造編地は、各層の合成繊
維マルチフィラメントの単繊維繊度を、裏側ほど大き
く、表側ほど小さく形成し、中間層に合成繊維モノフィ
ラメントを併用したので、透水性および速乾性とクッシ
ョン性とに優れ、ウォッシュアンドウェアー性を有して
いる。目的に応じ、外面層の表面の構造をフラット構造
や凹凸構造にしたり、後加工することにより、さらに速
乾性や吸収性を高めることができる。激しい発汗時でも
裏側がべたつかず程よい弾力が有り、爽やかで程よいフ
ィット感を維持できる。激しい発汗と動きを伴うスポー
ツ用シューズなどに好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 表面フラット構造、裏面メッシュ状凹凸構造
の3層構造編地の模式図。
【符号の説明】
L1 ,L2 ;メッシュ状凹凸構造を構成する糸条 L3 ,L4 ;連結糸条 L5 ,L6 ;フラット構造を
構成する糸条

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表と裏との外面層および中間層から構成さ
    れ、 表外面層は、主に単繊維繊度0.5〜2デニールの合成
    繊維マルチフィラメントで形成され、 裏外面層は、主に単繊維繊度2〜6デニールの合成繊維
    マルチフィラメントで形成され、 中間層は、主に、単繊維繊度1〜3.5デニールの合成
    繊維マルチフィラメントおよび単繊維繊度10〜40デ
    ニールの合成繊維モノフィラメントで形成され、かつ、 裏外面層のマルチフィラメントは、中間層のマルチフィ
    ラメントに対し、1〜6倍の単繊維繊度を、中間層のマ
    ルチフィラメントは、表外面層のマルチフィラメントに
    対し、1.5〜6倍の単繊維繊度を有する、ことを特徴
    とする多層構造編地。
  2. 【請求項2】中間層を形成する、合成繊維マルチフィラ
    メントと合成繊維モノフィラメントとの重量比が、7
    5:25〜40:60であることを特徴とする、請求項
    1の多層構造編地。
  3. 【請求項3】いずれか一方の外面層の表面が凹凸構造
    に、他方の外面層の表面がフラット構造に形成されてい
    ることを特徴とする、請求項1または2に記載の多層構
    造編地。
  4. 【請求項4】抗菌加工が施されていることを特徴とす
    る、請求項1,2または3に記載の多層構造編地。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載の多層
    構造編地を、アッパー材に用いたことを特徴とするシュ
    ーズ。
JP7305688A 1995-11-24 1995-11-24 多層構造編地 Pending JPH09143842A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008179913A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Ni Teijin Shoji Co Ltd 断熱衣料用編物及びその製造方法
JP2010095813A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Teijin Fibers Ltd 多層構造織編物および繊維製品
JP2010104575A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Teijin Fibers Ltd 靴材
JP2012136816A (ja) * 2010-12-10 2012-07-19 Tokyo Yoshioka Co Ltd 三層一体編テープ

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