JP7374113B2 - 二層構造編物、及び衣料品 - Google Patents

二層構造編物、及び衣料品 Download PDF

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Description

本発明は、第一層と第二層とを有する二層構造編物、及びそれを用いた衣料品に関する。
従来、スポーツウエアやインナーウエアに用いられる編物には、綿をはじめとする天然繊維からなる編物、ポリエステルやポリアミドなどの合成繊維からなる編物、及び天然繊維と合成繊維との混繊編物や交編物がある。
一般に、スポーツウエアやインナーウエアは、肌に接するように着用され、また、着用時には発汗を伴う場合が多いため、その生地は、発汗した汗を長時間に亘り連続的に吸収し、且つその汗を速やかに生地外面に移動・拡散させ、外気中に放散する、所謂速乾性が良いことが求められる。
しかしながら、綿や羊毛等の天然繊維からなる編物は、汗をよく吸い取るが、吸水した汗は保水されて容易に放散しないため、連続吸水性や速乾性に劣り、保水による重量増加や冷え感などが発生しやすい等、着用快適性が損なわれる虞がある。
また、ポリエステルや、ナイロンなどの合成繊維からなる編物は、ウオッシュアンドウエア性には優れているが、反面、吸収した汗の移動・拡散が行われにくいため、汗濡れによるベタツキ感、蒸れ感を招くという問題があった。
合成繊維からなる布帛に、水の移動・拡散性を付与したものとして、特許文献1には、布帛の片面が0.7デニール以下の超極細繊維からなり、該布帛のもう一方の面が1デニール以上で、且つ該超極細繊維の4倍以上の繊度を有する繊維で構成された吸水性布帛が提案されている。特許文献1の実施例中には、0.05、0.07、0.1デニールなどの超極細繊維で一方の面を構成し、他方の面はそれの33~44倍と非常に大きい単糸繊度の糸使いで構成させた織物、不織布、編物等が記載されている。
また、特許文献2には、表面を木綿などの親水性繊維糸で構成し、裏面を該親水性繊維糸と疎水性合繊糸とで構成した編物が提案されている。
さらに、特許文献3には、単糸繊度の異なる複数の非吸湿性繊維糸条で構成された編織物であって、片面が単糸繊度1.0~2.5デニールの範囲の糸条からなり、他面が前記単糸繊度より1.5倍以上大きい単糸繊度の糸条からなる透水性編織物が提案されている。
特開昭52-25168号公報 実開昭57-59887号公報 実開昭59-133688号公報
二層構造の布帛をスポーツウエアやインナーウエアに用いる場合、肌側の内層は、肌上の汗を素早く吸収し、外層へ移行させ、肌側の層自体は汗をできる限り保水しないことが、ベタツキ感、蒸れ感、湿潤感及び冷え感を少なくし、かつ長時間継続させない上で重要である。一方、外層は、内層より移行した汗を、一旦、保水すると同時に、素早く表面に拡散し、蒸散させることが着心地を早く回復させる上で重要である。
しかしながら、特許文献1の布帛は、吸水・保水性を得ることを目的とするもので、初期吸水性は良いが、吸水後に超極細繊維群が保水してしまい、連続吸水性や速乾性の点で著しく劣るものであり、前述したような性能が理想とされるスポーツウエアやインナーウエアには不向きなものであった。
特許文献2の編物は、裏面に親水性繊維糸を含むため、初期吸水性は比較的良いと言えるが、裏面から表面への透水性、連続吸水性、速乾性等においていずれも劣るものであった。
特許文献3の透水性編織物は、発汗処理機能と速乾性・ウオッシュアンドウエア性を有するとされているが、多発汗時には十分対応できない虞があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、スポーツウエアやインナーウエア等の肌に接するように着用される衣料品に好適に使用できる二層構造編物、及びそれを用いた衣料品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明にかかる二層構造編物の特徴構成は、
第一層と第二層とを有する二層構造編物であって、
前記第一層は、断面空隙率が30~250%である第一糸条により編成され、
前記第二層は、断面空隙率が150~450%である第二糸条により編成され、
前記第二糸条の断面空隙率が前記第一糸条の断面空隙率の1.3~7.0倍であることにある。
本構成の二層構造編物によれば、断面空隙率が30~250%である第一糸条により編成された第一層と、断面空隙率が150~450%である第二糸条により編成された第二層とを有し、第二糸条の断面空隙率が第一糸条の断面空隙率の1.3~7.0倍であることにより、第二層において水分が吸収されるとともに、第二層から断面空隙率が小さい第一層へ水分が速やかに移行、拡散して放散される。そのため、吸収量が飽和に達しにくく、優れた連続吸水性、乾燥速度を得ることができる。この結果、本構成の二層構造編物を用いた衣料品では、肌上の汗を第二層が素早く吸い上げて第一層へ移行させ、第一層は移行した汗を表面に拡散し、短時間で乾燥させることができる。また、大量発汗した場合でも、汗が第二層に保水されにくいため、冷えを感じることが少なく、着心地を早く回復させることができる。
本発明にかかる二層構造編物において、
前記第一糸条は、親水性繊維を含むことが好ましい。
本構成の二層構造編物によれば、第一糸条が親水性繊維を含むことにより、第二層で吸収された水分を、速やかに第一層に吸い上げることができる。そのため、本構成の二層構造編物を用いた衣料品において、良好なドライ感を得ることができる。
本発明にかかる二層構造編物において、
前記第二糸条は、疎水性繊維を含むことが好ましい。
本構成の二層構造編物によれば、第二糸条が疎水性繊維を含むことにより、第二層で吸収された水分を、より速やかに第一層に吸い上げることができる。そのため、本構成の二層構造編物を用いた衣料品において、ドライ感をさらに向上することができる。
本発明にかかる二層構造編物において、
前記第一糸条が単位面積当たり20~150g/m含まれることが好ましい。
本構成の二層構造編物によれば、第一糸条が単位面積当たり20~150g/m含まれることにより、二層構造編物の保水性が過剰なものとならず、適度に吸収した水分を均一に拡散することができる。
上記課題を解決するための本発明にかかる衣料品の特徴構成は、
上記の何れか一つの二層構造編物を、前記第二層が肌側となるように構成したことにある。
本構成の衣料品によれば、本発明の第一層と第二層とを有する二重構造編物を使用し、第二層を肌側としているため、肌上の汗を第二層が素早く吸い上げて第一層へ移行させ、第一層は移行した汗を表面に拡散し、短時間で乾燥させることができる。また、大量発汗した場合でも、汗が第二層に保水されにくいため、冷えを感じることが少なく、着心地を早く回復させることができる。
実施例及び比較例における編成組織図である。
以下、本発明の二層構造編物、及び衣料品について説明する。ただし、本発明は、以下の構成に限定されることを意図しない。
<二層構造編物>
本発明の二層構造編物は、第一糸条により編成された第一層と、第二糸条により編成された第二層とを有する。本発明の二層構造編物の編組織としては、二層構造を有する編物組織であれば特に限定されない。例えば、ポンチローマ、ミラノリブ、タックリブ、裏鹿の子、シングルピケ、ダブルピケ、及びリバーシブル天竺等の丸編地、ハーフ、バックハーフ、クインズコード、及びシャークスキン等のシングル経編地、並びにダブルラッセル、及びダブルトリコット等の二重経編地が挙げられる。これらの編組織の二層構造編物では、優れた乾燥性を得ることができる。
本発明の二層構造編物の編密度は、仕上げ密度において30~100コース/2.54cm、20~80ウェール/2.54cmの範囲にあることが好ましい。編密度が上記の範囲であれば、乾燥性、吸水性、及び風合い等に優れた編物が得られる。
本発明の二層構造編物の目付は、50~270g/mであることが好ましい。目付が50g/m未満であると二層構造編物の強度が劣る虞がある。目付が270g/mより大きいと二層構造編物の風合いが損なわれる虞がある。
単糸の集合体である糸条は、糸条を構成する単糸同士の間隔が毛細管と同様の構造となって吸水するため、糸条を構成する単糸同士の間隔が小さく、糸条の断面空隙率が小さい程、その糸条は水の吸引効果がある。本発明の二層構造編物においては、第一層を編成する第一糸条として、第二層を編成する第二糸条よりも断面空隙率が小さい糸条を用いることで、肌面側に配された第二層で吸収される汗等の水分を、第一層へ拡散させ、放散させることができる。
糸条の断面空隙率は、糸条全体の見かけの断面積をS(m)とし、糸条の総繊度をF(dtex)とし、糸条を構成する繊維素材の比重をgとしたとき、下記の式(1):
断面空隙率(%) = {(S×10000×g)-F}/F × 100 ・・・(1)
により定義される。本発明では、二層構造編物を樹脂にて包埋処理をしたものを、経方向又は緯方向にカットした後に断面を走査型電子顕微鏡で撮影したものを画像処理し、処理された画像の5箇所で測定した糸条全体の見かけの断面積S(m)の平均値を用いて、上記の式(1)により断面空隙率を算出する。
第一糸条には、断面空隙率が30~250%である糸条を用いる。第一糸条の断面空隙率が30~250%であれば、第一層での水分の移動性が良くなり、二層構造編物における水分の拡散性が向上する。また、二層構造編物の風合いが柔軟なものとなる。第一糸条の断面空隙率が30%未満であると、糸条そのものの密度が高い状態になるので、編物の風合いが固くなる虞や、糸条同士の間隔が大きくなることにより、編目が大きくなり地組織が透ける虞がある。第一糸条の断面空隙率が250%より大きいと、肌面側の第二層から第一層への水分の移動性が悪くなり、二層構造編物における水分の拡散性が低下することで速乾性が低下する虞がある。
第二糸条には、断面空隙率が150~450%である糸条を用いる。第二糸条の断面空隙率が150~450%であれば、肌上の汗等の水分を第二層で速やかに吸収することができる。また、第二層での保水性が過剰なものとなることを防ぐことができる。第二糸条の断面空隙率が150%未満であると、第一糸条と第二糸条との断面空隙率の差が小さくなるので、毛細管現象による液体上昇高さの差が小さく、第二層から第一層への水分の移行が起こりにくくなり、水分の拡散性が低下して速乾性が低下する虞がある。また、肌触りを損なう虞がある。第二糸条の断面空隙率が450%より大きいと、二層構造編物の耐ピリング性、耐スナッグ性等の物性が低下する虞がある。
本発明の二層構造編物では、第二糸条の断面空隙率が第一糸条の断面空隙率の1.3~7.0倍の範囲にある。上記の範囲を満たすことにより、毛細管現象が効果的に作用し、第二層から第一層への速やかな水分の移動・拡散が行われる。そのため、本発明の二層構造編物では、水分が各層に保水されることが抑えられ、大量発汗した場合でも、汗吸収量が飽和に達しにくく、連続吸水性に優れ、乾燥速度が向上する。これにより、二層構造編物が汗で重くなったり、肌にべたついたりするといった不快感を抑えることができる。
第一糸条の形態としては、延伸糸、捲縮加工糸、紡績糸等を用いることができる。例えば、仮撚加工糸やサイドバイサイド糸等の潜在捲縮糸が好ましく用いられる。第一糸条の総繊度は、30~167dtexであることが好ましい。第一糸条がフィラメント糸の場合、第一糸条の単糸繊度は、0.06~2.3dtexであることが好ましく、0.3~1.5dtexであることがより好ましい。第一糸条がスパン糸の場合、第一糸条の単糸繊度は、50~120番手であることが好ましい。第一糸条の総繊度、及び単糸繊度が上記の範囲であれば、二層構造編物の強度及び柔軟性が良好なものとなる。第一糸条の総繊度、及び単糸繊度が上記の範囲を外れると、二層構造編物の強度が不足する虞や、二層構造編物が重くなる虞がある。
第一糸条の繊維素材は、特に限定されるものではなく、例えば、綿、羊毛、及び絹糸等の天然繊維、レーヨン、及びアセテート等の再生繊維、並びに、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリルニトリル、及びポリプロピレン等の合成繊維等を挙げることができる。本発明の二層構造編物は、第一層の親水性能が優れているほど第二層で吸水された水分が第一層に速やかに拡散するため、二層構造編物としての吸水性も向上する。そのため、第一糸条は、親水性繊維を含むことが好ましい。第一糸条が親水性繊維を含むことにより、第二層で吸収された水分を、第一糸条により編成された第一層に速やかに吸い上げることができる。本発明において親水性繊維とは、水分に対する濡れ性の良好な繊維を意図し、一般には、精練処理を施した綿や絹等の天然繊維や、レーヨン等の半合成繊維、及び合成繊維等を親水加工したものが挙げられる。これらの親水性繊維を単独で使用し構成した編物は、「JIS L1907 吸水性試験方法 滴下法」に準拠して測定した場合、2秒以下の性能を有することが好ましい。第一糸条には、上記親水性繊維を、種々組み合わせて用いることができる。合成繊維の親水加工としては、浴中吸汗加工等の従来公知の方法が挙げられ、上記吸水性能を満たすものであれば特に限定されるものではない。また、第一糸条には、親水性繊維のみからなる糸条を用いてもよいが、親水性繊維と、上記滴下法で2秒を超過する性能を有する繊維との混紡糸、合撚糸、インタレース混繊糸、及びカバーリング糸等の複合糸条を用いることもできる。但し、吸水性能としては、上記滴下法で2秒以下の性能を有することが好ましく、1秒以下の性能を有することがより好ましい。
第一糸条は、二層構造編物の単位面積当たり20~150g/m含まれることが好ましく、30~120g/m含まれることがより好ましい。第一糸条が二層構造編物の単位面積当たり20~150g/m含まれていれば、二層構造編物の保水性が過剰なものとならず、適切に吸収した水分を均一に拡散することができる。二層構造編物の単位面積当たりの第一糸条が20g/m未満であると、水分が均一に拡散できなくなることで乾燥速度が遅くなる虞があり、150g/mより大きいと、保水性が高くなり過ぎることで乾燥速度が遅くなる虞がある。また、第一糸条が親水性繊維を含む場合、第一糸条は、二層構造編物の重量の20~80%を占めることが好ましい。親水性繊維を含む第一糸条が二層構造編物の重量の20~80%を占めることで、第二層で吸収した汗等の水分を広い範囲に速やかに拡散し、放散させることができる。
第二糸条の形態としては、延伸糸、捲縮加工糸、紡績糸等を用いることができる。例えば、仮撚加工糸やサイドバイサイド糸等の潜在捲縮糸が好ましく用いられるが、本発明の二層構造編物において、第二糸条は、第一糸条と異なる形態の糸条であることがより好ましい。第二糸条の総繊度は、30~222dtexであることが好ましい。第二糸条にはフィラメント糸が好ましく用いられ、その単糸繊度は、1~6dtexであることが好ましく、1.5~3dtexであることがより好ましい。第二糸条の総繊度、及び単糸繊度が上記の範囲であれば、第二糸条により編成された第二層の肌触りを損なうことがない。また、二層構造編物のコシ、風合等を損なうことが無く、水分を表面張力によって第一糸条からなる第一層へ効率的に移動・拡散させ、二層構造編物の風合いを良好に保つことができる。第二糸条の総繊度、及び単糸繊度が上記の範囲を外れると、第二層の肌触りが損なわれる虞や、二層構造編物のコシ、風合等が損なわれる虞がある。
第二糸条の繊維素材は、特に限定されるものではなく、例えば、綿、羊毛、及び絹糸等の天然繊維、レーヨン、及びアセテート等の再生繊維、並びに、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリルニトリル、及びポリプロピレン等の合成繊維等を挙げることができる。中でも、第二糸条は、疎水性繊維を含むことが好ましい。第二糸条が疎水性繊維を含むことにより、本発明の二層構造編物を用いた衣料品では、肌面側に配される第二層で良好なドライ感を得ることができる。疎水性繊維とは、水分に対して濡れ性の悪い繊維を意図し、未加工の合成繊維を好ましく用いることができる。そのような繊維として、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリオキシエトキシベンゾエート、ポリエチレンナフタレート、シクロヘキサンジメチレンテレフタレート等のポリエステルや、これらのポリエステルにイソフタル酸、スルホイソフタル酸成分、プロピレングリコール、ブチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、及びジエチレングリコール等の第3グリコール成分を共重合した共重合ポリエステルからなるポリエステル系繊維、ナイロン6、ナイロン66、及び芳香族ナイロン等のポリアミド系繊維、ポリエチレン、及びポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維、アクリル系繊維、並びにポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネート、及びポリ乳酸等の脂肪族ポリエステル化合物等からなる生分解性合成繊維が挙げられる。これらの疎水性繊維を単独で使用し構成した編物は、上述の「JIS L1907 吸水性試験方法 滴下法」に準拠して測定した場合、5秒以上の性能を有することが好ましい。なお、このような吸水性能を有するものであれば、先に親水性を示す繊維で挙げた綿や絹等、またレーヨン等の半合成繊維に撥水加工をしたものを用いても構わない。撥水加工としてはフッ素やシリコン、オレフィン等を含む一般的な撥水加工剤で処理したものが挙げられるが、上記吸水性能を満たすものであれば特に限定するものではない。
第二糸条は、二層構造編物の単位面積当たり30~180g/m含まれることが好ましい。第二糸条が上記の範囲で含まれていれば、第二層において汗等の水分を速やかに吸収することができる。二層構造編物の単位面積当たり第二糸条が30g/m未満であると、第二層における水分の吸収速度が遅くなることで、二層構造編物がべたつく虞があり、180g/mより大きいと、二層構造編物が重くなる虞がある。
<衣料品>
本発明の二層構造編物は、各種衣料品の素材として好適に使用することができる。この場合、汗の吸収性を考慮し、肌側(裏側)に糸条の断面空隙率が大きい第二糸条を使用した第二層を配置し、外側(表側)に糸条の断面空隙率が小さい第一糸条を使用した第一層を配置した二重構造編物を用いて衣料品を構成することが好ましい。このような構成とすれば、本発明の衣料品の着用者が汗をかいても、肌上の汗を第二層が素早く吸い上げて第一層へ移行させ、第一層は移行した汗を表面に拡散し、短時間で乾燥させることができる。また、大量発汗した場合でも、汗が第二層に保水されにくいため、冷えを感じることが少なく、着心地を早く回復させることができる。
<二層構造編物の特性>
[吸水時間]
本発明の二層構造編物を用いた衣料品は、上述のように、第二層を肌面側に配して使用することが想定されるため、第二層の吸水速度が速いほどドライ感に優れた衣料品が得られる。そのため、本発明の二層構造編物は、第二層の吸水速度の指標として、JIS L1097の滴下法に準拠して測定された吸水時間が、10秒以下であることが好ましい。吸水時間の測定は、以下の手順で実施する。まず、二層構造編物から20cm×20cmの試験片を5枚採取し、1枚ずつ直径約15cmの金属リングに余分な張力がかからないように取り付ける。次に、試験片の第二層の表面からビュレットの先端までが10mmの高さになるように調整し、20℃±2℃の蒸留水約0.04mlをビュレットで滴下する。そして、試験片に滴下した水滴が試験片に吸収されるまで(試験片上が水滴を吸収するにつれて鏡面反射が消え、湿潤だけが残った状態となるまで)の時間を測定し、5枚の試験片について平均値を算出する。吸水時間が、10秒以下であれば、この二層構造編物を用いた衣料品は、汗等の水分を速やかに吸収できると評価される。吸水時間が、10秒を超える場合、この二層構造編物を用いた衣料品は、べたつきが発生すると評価される。
[吸水拡散面積]
第二層において水分を持続的に吸収させるには、第一層において水分を速やかに拡散させることが望ましい。そのため、本発明の二層構造編物は、第一層における水分の拡散性の指標として、吸水拡散面積が23cm以上であることが好ましい。吸水拡散面積は、以下の手順で測定する。まず、第二層の表面に、染料(日本化薬株式会社製 Kayacion Red P-4BN Liquid 25)の2.5%水溶液を0.1ml滴下し、滴下から120分後に、第一層の表面に染料が濡れ広がった跡の縦幅及び横幅を測定し、縦幅と横幅との積により吸水拡散面積を算出する。吸水拡散面積が、23cm以上であれば、第二層において吸収した水分が速やかに拡散し、乾燥性は良好であると評価される。吸水拡散面積が、23cm未満である場合、水分の拡散性は不十分であり、第二層において水分の吸収が持続しないと評価される。
[乾燥時間]
二層構造編物を用いた衣料品において汗等の水分を持続的に吸収するには、二層構造編物が吸水速乾性を有することが望ましい。そのため、本発明の二層構造編物は、吸水速乾性の指標として、乾燥時間が23分以下であることが好ましい。乾燥時間は、以下の手順で測定する。まず、温度20℃、65%RH環境下で、2時間以上調湿し、あらかじめ重量を測定しておいた10cm×10cmの試験片を直径9cmの金属リングの上に静置し、第二層の表面に注射器で蒸留水0.1mlを滴下して試験片に水分を吸水させ、試験片の重量を測定する。その後、1分毎に重量を測定し、残留水分率が10%未満になるまでに掛かった時間を乾燥時間とする。乾燥時間が、23分以下であれば、吸収した水分を速やか乾燥させることができるため、この二層構造編物を用いた衣料品は、持続的に汗を吸収することができるものと評価される。乾燥時間が、23分以下を超える場合、吸水速乾性が不十分なものとなり、この二層構造編物を用いた衣料品は、持続的に汗を吸収できないものと評価される。
<別実施形態>
本発明の二重構造編物を使用した衣料品は、主に人が発汗したときの汗の吸水性や速乾性を向上させることを目的とするものであるが、汗の吸収性や速乾性よりも保湿性を重視する場合には、表裏を逆にした二重構造編物(すなわち、肌側を第一層とし、表側を第二層とした二重構造編物)を用いて衣料品を構成することも可能である。この場合、表裏が逆の衣料品は、二重構造編物の第一層によって肌の表面が適度に保湿されるので、例えば、冬場の晴天時等における肌の過度な乾燥を防止することができる。
本発明の二層構造編物(実施例1~5)を作製し、各種測定及び評価を行った。また、比較のため、本発明の範囲外となる二層構造編物(比較例1及び2)を作製し、同様の測定及び評価を行った。測定及び評価項目は、吸水時間、吸水拡散面積、吸水速乾性、及び連続吸水性とした。各項目について、以下、説明する。
[吸水時間]
試料毎に「二層構造編物の特性」に記載の手順で吸水時間を測定した。
[吸水拡散面積]
「二層構造編物の特性」に記載の手順で吸水拡散面積を測定した。
[乾燥時間]
「二層構造編物の特性」に記載の手順で乾燥時間を測定した。
[連続吸水性]
吸水拡散面積、及び乾燥時間に基づいて、下記の基準に従って連続吸水性を評価した。
○:吸水拡散面積が23cm以上、且つ乾燥時間が23分以下である。
×:吸水拡散面積が23cm未満、又は乾燥時間が23分を超える。
<実施例1>
第一糸条として親水性を有する84dtex/144fのポリエステル仮撚加工糸(空隙率230%)を用い、第二糸条として疎水性を有する84dtex/36fのポリエステル仮撚加工糸(空隙率300%)を用いて、28ゲージ、33インチの二重丸編機にて、図1に示す組織で、2層構造の天竺ハニカム編地を製編し、通常の染色加工を施して、実施例1の二層構造編物を得た。図1において、F1、F3、F5、及びF7は、上段がダイアル側、下段がシリンダ側での第二糸条の組織を示し、F2、F4、F6、及びF8は、上段がダイアル側、下段がシリンダ側での第一糸条の組織を示す。実施例1の二層構造編物において、第一糸条の断面空隙率(a)に対する第二糸条の断面空隙率(b)の比率である空隙率比(b/a)は1.3であった。仕上げ密度は、第一層、及び第二層共に55コース、33ウェールであった。実施例1の二層構造編物において、第一糸条は単位面積当たり61g/m含まれ、第一糸条が二層構造編物の重量に占める割合は46.9%であった。二層構造編物の目付は、130g/mであった。
<実施例2>
第一糸条を、親水性を有する90dtex/72fのポリエステルタスラン糸(空隙率175%)に変更し、その他は実施例1と同様の素材及び手順にて、実施例2の二層構造編物を得た。実施例2の二層構造編物において、第一糸条と第二糸条との空隙率比は1.7であった。仕上げ密度は、第一層、及び第二層共に55コース、33ウェールであった。実施例2の二層構造編物において、第一糸条は単位面積当たり51g/m含まれ、第一糸条が二層構造編物の重量に占める割合は41.5%であった。二層構造編物の目付は、123g/mであった。
<実施例3>
第一糸条を、80番手の綿コンパクトスピン糸(空隙率85%)に変更し、その他は実施例1と同様の素材及び手順にて、実施例3の二層構造編物を得た。
実施例3の二層構造編物において、第一糸条と第二糸条との空隙率比は3.5であった。仕上げ密度は、第一層、及び第二層共に55コース、33ウェールであった。実施例3の二層構造編物において、第一糸条は単位面積当たり69g/m含まれ、第一糸条が二層構造編物の重量に占める割合は39.8%であった。二層構造編物の目付は、144g/mであった。
<実施例4>
第一糸条を、親水性を有する84dtex/72fのポリエステル糸(空隙率75%)に変更し、第二糸条を84dtex/72fのポリエステル糸(空隙率240%)に変更し、その他は実施例1と同様の素材及び手順にて、実施例4の二層構造編物を得た。実施例4の二層構造編物において、第一糸条と第二糸条との空隙率比は3.2であった。仕上げ密度は、第一層、及び第二層共に55コース、33ウェールであった。実施例4の二層構造編物において、第一糸条は単位面積当たり58g/m含まれ、第一糸条が二層構造編物の重量に占める割合は45.7%であった。二層構造編物の目付は、127g/mであった。
<実施例5>
第一糸条を、親水性を有する60番手のポリエステルスパン糸(空隙率60%)に変更し、第二糸条を84dtex/72fのポリエステル異形断面仮撚加工糸(空隙率360%)に変更し、その他は実施例1と同様の素材及び手順にて、実施例5の二層構造編物を得た。実施例5の二層構造編物において、第一糸条と第二糸条との空隙率比は6.0であった。仕上げ密度は、第一層、及び第二層共に55コース、33ウェールであった。実施例5の二層構造編物において、第一糸条は単位面積当たり69g/m含まれ、第一糸条が二層構造編物の重量に占める割合は47.9%であった。二層構造編物の目付は、144g/mであった。
<比較例1>
第一糸条を、親水性を有する84dtex/36fのポリエステル仮撚加工糸(空隙率300%)に変更し、その他は実施例1と同様の素材及び手順にて、比較例1の二層構造編物を得た。比較例1の二層構造編物において、第一糸条と第二糸条との空隙率比は1.0であった。仕上げ密度は、第一層、及び第二層共に55コース、33ウェールであった。比較例1の二層構造編物において、第一糸条は単位面積当たり65g/m含まれ、第一糸条が二層構造編物の重量に占める割合は47.1%であった。二層構造編物の目付は、138g/mであった。
<比較例2>
第一糸条及び第二糸条を、80番手の綿コンパクトスピン糸(空隙率65%)に変更し、その他は実施例1と同様の素材及び手順にて、比較例2の二層構造編物を得た。比較例2の二層構造編物において、第一糸条と第二糸条との空隙率比は1.0であった。仕上げ密度は、第一層、及び第二層共に55コース、33ウェールであった。比較例2の二層構造編物において、第一糸条は単位面積当たり63g/m含まれ、第一糸条が二層構造編物の重量に占める割合は43.8%であった。二層構造編物の目付は、144g/mであった。
実施例1~5、並びに比較例1及び2の二層構造編物の詳細、測定結果、及び評価結果を下記の表1に示す。
Figure 0007374113000001
実施例1~5の二層構造編物は、何れも吸水拡散面積が23cm以上、且つ乾燥時間が23分以下であり、優れた連続吸水性を有することが確認された。また、実施例1~5の二層構造編物では、空隙率比が大きいほど、吸水拡散面積は大きくなり、乾燥時間は短くなる傾向が見られた。このことから、実施例1~5の二層構造編物の優れた連続吸水性は、空隙率比が1.3~7.0の範囲にあることにより、第二層で吸水された水分が第一層へ速やかに移動、拡散したことにより得られたと考えられる。
一方、空隙率比が1.0である比較例1及び2の二層構造編物は、何れも吸水拡散面積が23cm未満、且つ乾燥時間が23分を超えており、連続吸水性に劣っていた。
本発明の二層構造編物は、スポーツウエア、インナーウエア等の肌に接するように着用される衣料品に利用することが可能である。

Claims (2)

  1. 第一層と第二層とを有する二層構造編物であって、
    前記第一層は、「JIS L1907 吸水性試験方法 滴下法」に準拠して測定した場合、2秒以下の性能を有する親水性繊維であり、断面空隙率が30~250%である第一糸条により編成され、
    前記第二層は、「JIS L1907 吸水性試験方法 滴下法」に準拠して測定した場合、5秒以上の性能を有する疎水性繊維であり、断面空隙率が150~450%である第二糸条により編成され、
    前記第二糸条の断面空隙率が前記第一糸条の断面空隙率の1.3~7.0倍であり、
    前記第一糸条が単位面積当たり20~150g/m含まれ、
    前記第二糸条が単位面積当たり30~180g/m含まれる二層構造編物。
  2. 請求項1に記載の二層構造編物を、前記第二層が肌側となるように構成した衣料品。
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