JP2004036012A - 吸水性編地 - Google Patents

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Ujiteru Niwa
丹羽 氏輝
Masanobu Sato
佐藤 雅伸
Keiko Kasahara
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Abstract

【課題】本発明は、優れた汗処理性と従来になかった高いマイナスイオン効果を有し、さらには抗菌性、吸放湿性をも有する吸水性編地を提供せんとするものである。
【解決手段】本発明の吸水性編地は、竹繊維を含むセルロース系繊維からなるフィラメント糸および/またはスパン糸を含む多層構造編地であって、かつ、該編地表面層の裏面層に対する吸水表裏保水率比が2倍以上で、吸水表裏拡散面積比が2倍以上である吸水性を有し、かつ、該セルロース系繊維が、該編地の少なくとも一方の表面の面積中の10%以上を占めてなる編地であって、該編地から1000個/cc以上のマイナスイオンを発生する性質を有することを特徴とするものである。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸水性編地に関する。さらに詳しくは、汗処理性に優れるとともに、マイナスイオンの安定的な発生、抗菌性、吸放湿性を有する衣料用および資材用に適した編地に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スポーツ用、肌着用、ユニフォーム用、アウター用等に使用される衣料用編地からなるウエア、または衣料資材用編地である裏地等を有するウエアは、一般に肌に接するように着用されるため、夏場の運動とか労働作業時に肌から激しく発汗する汗を長時間にわたり連続的に吸収処理すると共に、速やかに外気中に蒸散させる乾燥性を有し、また頻繁に行われる洗濯に対し、優れたウオッシュアンドウエア性を有するものであることが理想的とされている。
【0003】
また近年、地球温暖化や酸性雨などの環境問題が大きく取り上げられている。その中で、特に都会における日常生活では、排気ガス等により空気中のプラスイオンが増加、マイナスイオンが減少した結果、我々の体に対しては酸化腐敗、体内異常ならびに老化等の悪影響や、環境に対しても悪影響が生じていると言われている。今、我々の体や環境、植物、水までが弱酸性化しており、不足しているマイナスイオンを作り出し、弱酸性状態の人体や環境等を中性状態やアルカリ性状態に還元していくのがマイナスイオン効果である。マイナスイオンは自然界で水分の多い森林や滝壺、海岸線などに多く発生し、人々の心を安らげる癒し効果を発揮している。このようなマイナスイオンを発生するものにトルマリン鉱石や竹炭、などが見出されているが、トルマリン鉱石などは、別名電気石と呼ばれ永久自発電気分極をしている物質で、外部からの応力でマイナスイオンを発生する。例えば特公平6−104926号公報には、微粒子化したトルマリンを有機繊維に固着もしくは含有させたエレクトレット繊維が提案されている。しかし、元来、トルマリン自体が発するマイナスイオンは微弱であり、また微粒子化したものを繊維への付着させる場合、付着量が3〜4%と微量なため、マイナスイオン効果はそれほど期待できないという問題があった。
【0004】
従来から衣料用編地や資材用編地として、数々のマイナスイオンを発生する製品が開発されているが、マイナスイオンを発生させるだけのものがほとんどであり、清潔感を与えるための抗菌性や、人が着用した場合、快適と感じるための適度な吸放湿性、および優れた汗処理性を同時に満足する衣料用や資材用に適する編地が存在せず、いまだに提案されていないのが実状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来技術の背景に鑑み、優れた汗処理性と従来になかった高いマイナスイオン効果を有し、さらには抗菌性、吸放湿性をも有する吸水性編地を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。すなわち、本発明の吸水性編地は、竹繊維を含むセルロース系繊維からなるフィラメント糸および/またはスパン糸を含む多層構造編地であって、かつ、該編地表面層の裏面層に対する吸水表裏保水率比が2倍以上で、吸水表裏拡散面積比が2倍以上である吸水性を有し、かつ、該セルロース系繊維が、該編地の少なくとも一方の表面の面積中の10%以上を占めてなる編地であって、該編地から1000個/cc以上のマイナスイオンを発生する性質を有することを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は、前記課題、即ち優れた汗処理性と、従来になかった高いマイナスイオン効果を有し、さらには抗菌性、吸放湿性をも有するセルロース系繊維含有編地について、鋭意検討した結果、竹繊維を含むセルロース系繊維と編地構造設計および使用繊維の組合せの最適化を図りながら編地を形成してみたところ、かかる課題を一挙に解決することを究明したものである。
【0008】
すなわち、本発明の吸水性編地は、竹繊維という特定な繊維を含むセルロース系繊維からなるフィラメント糸および/またはスパン糸で構成された多層構造編地で、かつ、該編地表面層の裏面層に対する吸水表裏保水率比が2倍以上で、吸水表裏拡散面積比が2倍以上であるという優れた吸水性を有する上に、さらに前記特定なセルロース系繊維を、該編地の少なくとも一方の表面の面積中に10%以上を存在せしめてなる編地であることが必須である。
【0009】
本発明で用いるセルロース系繊維は、竹繊維を含むものであることが重要である。すなわち、かかる竹繊維は、植物繊維の中でも、最もマイナスイオンを多く発生させる性質を有しており、さらに吸湿性が、他の植物繊維に比べ最も高く、抗菌性も有することから、衣料用繊維としては最も適しているものである。かかる竹の原産地としては、アジアを中心に世界各国に広がっているが、特に中国産の竹が好ましく使用される。
【0010】
本発明のセルロース系繊維としては、かかる竹以外に木材パルプ、リンターパルプおよびコットンリンターを原料として作られたものを併用することができる。 かかるセルロース系繊維は、これら原料を一般の再生セルロース系繊維と同様な処理手段により、フィラメント糸やスパン糸を製造することができる。例えばビスコース法の場合、竹をアルカリ及び二流化炭素と反応させ、アルカリデンサートとして苛性ソーダに溶解して紡糸し、セルロースを凝固・再生することにより製造する。他の製法としては、銅アンモニア法、直接溶解法や、アセテートなどの半合成繊維としても製造することができる。
【0011】
マイナスイオンを発生させることができるその他のセルロース系繊維としては、天然繊維である月桃、ケナフ、亜麻(リネン)・苧麻(ラミー)、大麻を原料とした繊維も好ましく用いられる。
【0012】
また、本発明のセルロース系繊維を含む多層構造編地は、該編地表面層の裏面層に対する吸水表裏保水率比が2倍以上で、かつ吸水表裏拡散面積比が2倍以上である吸水性を有することが必須である。これらの各比率、つまり吸水表裏保水率比および吸水表裏拡散面積比は、好ましくは3倍以上、より好ましくは4倍以上であるのがよい。かかる比率が2倍未満の場合は、肌面で汗のベトツキ感を感じることがあり、好ましくない。
【0013】
このことにより、運動等で発汗した場合、肌側と接する編地裏面層で吸収した汗を編地表面層へ移動させる吸水・透水性、編地表面層での拡散・蒸散・速乾性のいずれにも優れた性能を兼備することができ、激しい発汗に対してもベトツキ感を軽減し、快適な着用感を得ることができる。
【0014】
本発明のセルロース系繊維を含む多層構造編地は、表面層と裏面層との少なくとも二層からなる多層構造体からなるものであれば、特に編組織等には限定されるものではない。例えば、丸編地であれば、シングルジャージ、ダブルジャージ。経編地であれば、シングルトリコット、ダブルトリコット、シングルラッセル、ダブルラッセルを使用することができ、横編地であれば、シングルベットニット、ダブルベットニットを使用することができ、また、タイツ、靴下編地などを使用することができる。
【0015】
この多層構造編地は、該編地表面層に主として竹繊維を含むセルロース系繊維を配置し、編地裏面層には主として合成繊維のフイラメント糸条を配置することが好ましいが、編地表面層と裏面層共あるいは表面層と裏面層の各々にセルロース系繊維と合成繊維のフイラメント糸条が混在されて配置されてもよく、特に限定されるものではない。
【0016】
また、編地表面層にセルロース系繊維の紡績糸を配置することにより、紡績糸は撚がかけられて糸形成されているため、その撚密度により編地裏面層の合成繊維フィラメント糸条よりも空隙率が小さくなり、より毛細管現象を促進させることになり好ましい。
【0017】
このような多層構造体にした編地は、編地表面側のセルロース系繊維で吸湿される気体状の汗のみならず、液体状の汗は二層、三層等の多層構造体による毛細管現象により、編地裏面側(肌面側)から表面側へ素早く、かつ効率良く吸水・透水・拡散させることができるため、激しい運動等での液体状発汗に対し、好適な衣類や資材等にすることができる。
【0018】
この合成繊維フィラメント糸条としては、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリアクリルニトリル系、ポリプロピレン系等の従来から衣料用、資材用に使用されているものであればいずれも使用可能であり、特に限定されるものではないが、肌面のベトツキ感をより軽減させるためには、吸湿性の合成繊維より疎水性の合成繊維がより好ましい。
【0019】
例えば、ポリエステル系繊維としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート繊維などを使用することができる。また、ポリアミド系繊維としては、ナイロン6やナイロン66繊維、さらに、アクリル系繊維としては、ポリアクリロニトリル繊維が好ましく用いられるが、これらに限定されるものではない。
【0020】
また、これらの合成繊維フィラメント糸条は、延伸糸、捲縮加工糸、或いは他のフィラメント糸条との混繊糸であっても良いが、好ましくは捲縮加工糸またはその混繊糸を使用するとよい。また、捲縮加工糸としては、特に仮撚加工糸が好ましい。
【0021】
合成繊維フィラメント糸条の繊維横断面形状は、一般的な丸断面形状、三角断面形状、扁平断面形状、多葉断面形状以外に、繊維表面に長手方向に沿って複数の凹溝を形成しているフィラメントを配置してもよく、横断面形状例として文字もしくは記号等でモデル的に示すとE、F、H、I、K、M、N、T、W、X、Y、Z、+等が考えられ特に限定されるものではない。
【0022】
また、フィラメント糸条の単繊維繊度としては、1.1〜5.5デシテックスの範囲が好ましい。単繊維繊度が1.1デシテックス未満では、抗ピリング性、抗スナッグ性が低下する傾向がある。単繊維繊度が5.5デシテックスより大きくなると、肌触り感が劣る傾向となり好ましくない。
【0023】
フィラメント糸条の総繊度は、特に限定されないが、その狙いとする用途と薄地編地類から厚地編地類まで含めると、33〜330デシテックス程度までの範囲を好ましく使用することができる。
【0024】
狙い用途により、ストレッチ性が要求される場合は、ポリウレタン系弾性繊維に代表される各種のストレッチ性弾性糸とか、ポリエステル系繊維の一種であるポリブチレンテレフタレート系繊維加工糸、あるいは、ポリトリメチレンテレフタレート系繊維加工糸またはポリエチレンテレフタレートポリマーとポリトリメチレンテレフタレートポリマーとのサイドバイサイド型複合糸を交編させることが好ましい。更に肌面のソフト風合化にも、このポリトメチレンテレフタレート系繊維を交編させることが好ましい。
【0025】
本発明の編地裏面層は平坦面形状であるよりも、多数の凸部が分散した凹凸面形状にすることがより好ましい。このように裏面層を凹凸形状にすると、衣服にして着用した場合、その凸部が肌面と点接触するため、液状の汗を発汗してもベトツキ感が無く、かつ編地表面層の密度が密となるのに対し、裏面層の密度が粗になるため、液状の汗が毛細管現象により編地裏面層から表面層へより効率的に移動し、吸水・透水性および表面層での拡散・乾燥性をより向上させることができる。
【0026】
かかる凹凸部の形状はタテストライプ状、ヨコボーダー状、格子状、ツイル状、杉綾状、ドット状、鹿の子状等幅広く適用でき限定されるものではない。この凹凸状高低差を形成させるには、編組織による方法、太い糸と細い糸の組合せや、あるいは、この両者の組合せ等があり、特に限定されるものではない。
【0027】
製編における編成条件は、通常糸使いの編成条件に準じればよく、特に特殊条件を取るものではない。
【0028】
本発明の編地は、竹繊維を含むセルロース系繊維が編地の少なくとも一方の表面の面積中の10%以上を占めることが必須であり、つまり、かかる要件を満たすことによって、初めて該編地から1000個/cc以上のマイナスイオンを発生する性質を付与し得たものであり、かかる性質を有することが、本発明の編地の必須要件である。
【0029】
本発明の編地に形成する際、竹繊維を含むセルロース系繊維を編地のどちらか一方の表面に少なくとも10%以上、好ましくは20%以上、より好ましくは30%以上占めるよう編設計されることが必要である。10%未満であると、常時1000個/cc以上のマイナスイオンを発生させることができず、衣料用や資材用として十分なマイナスイオンを発生させることができているとは言えない。
【0030】
マイナスイオンは、各種の植物繊維でも発生し、例えば、綿等は200個/cc程度以下のマイナスイオンを発生している。その発生原理、メカニズムは学問的にも未だ明確に解明されていないが、本発明者らは特に竹繊維でその発生量が顕著に多く安定的に発生することを見いだしたものである。
【0031】
このマイナスイオンの発生は、生地が静止状態よりも摩擦や圧力を受けた時に、より多く発生するものであり、例えば、スポーツウエアとか肌着として着用された時、人体の動きに伴う生地同士の摩擦、生地と人体との摩擦あるいは圧力により、より多く発生する。
【0032】
一般に癒し効果である「快適」と言われる環境でのマイナスイオン量は300〜400個/cc以上と言われているが、それを感じる個人差が非常に大きく、また、その発生量は編地の組織、厚さ、目付、後加工法等の編地種類とマイナスイオン発生量評価法により大きく異なる。このため、本発明者らは種々検討を重ねた結果、1000個/cc以上のマイナスイオンが発生すれば、前記のバラツキを含め「癒し効果」として安定したマイナスイオン発生量となるものとした。
【0033】
本発明でいうイオン発生量は、測定装置内に3枚の平行に並べられたプレート(平行平板形)の間にイオンを含む空気を流入させることにより、イオンの測定を行う。外側のプレートと中央のプレートとの間隔はそれぞれ4mmであり、分極電解は1000V/mとする。測定原理としては、外側の2枚のプレートは分極電位(+または−)を有し、中央のプレートは線形の検出プレートであり、中央のプレートを任意の電位に帯電させ、空気を流入させた後、任意時間経過後の電位差によって生じた単位体積あたりのイオン個数で表す。この原理はエーベルトイオンカウンターに属するものであり、形態としては上記平行平板形以外に、同軸同筒形でもよい。測定装置としては、この他に、この原理を応用したゲルディエン型でも良い。
【0034】
なお、本発明でいうマイナスイオンの発生量は、次のような測定方法によって測定される。
[イオン発生量]
測定装置:AIR ION COUNTER IC−1000
(アルファ・LAB社(USA)製)
測定条件:室温20±1℃、湿度50±3%、室内広さ3m×5m×5m、
測定時間10秒、吸引量12L/分、サンプル振動周期3回/秒、
サンプルサイズ30cm×20cm
また、本発明の吸水性編地は、さらに下記A、Bの性質から選ばれた少なくとも1種を有するという特徴的効果を有する。
(A)該編地の静菌活性値が2.2以上である。
(B)該セルロース系繊維の30℃×90%RHにおける吸湿率が18%以上有り、吸放湿率差(△MR)が9%以上であり、該繊維を含む編地の吸放湿率差(△MR)が2%以上である。
【0035】
すなわち、前記竹繊維を含むセルロース系繊維が、該編地の少なくとも一方の表面の面積中の10%以上を占めるという要件を満たせば、該編地の静菌活性値が2.2以上であるという性質が惹起するという特徴を有するものである。
【0036】
植物は、細菌等から身を守るために独自の抗菌成分を持ち、スギやヒノキの抗菌成分は一般的に知られているが、竹の抗菌成分は対抗菌の種類がスギやヒノキより多いことを、本発明者らは見い出したものである。また、この竹の抗菌成分は、病原性大腸菌や院内感染の元凶とされるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌等への抗菌効果も確かめられている。
【0037】
この抗菌性に係わる静菌活性値を2.2以上に保つためには、該セルロース系繊維を用いた衣料用あるいは資材用編地にする際、該セルロース系繊維を編地のどちらか一方の表面積中に少なくとも10%以上、好ましくは20%以上、より好ましくは30%以上を占めることが必要である。10%未満であると、目的とする静菌活性値を2.2以上に保つことが困難となる。
【0038】
該セルロース系繊維が10%未満であると、編地とした場合、JIS L 1902法による抗菌性試験において、静菌活性値が、2.2より小さくなり、衣料用あるいは資材用途として十分な抗菌性効果が得られない。
【0039】
ここで言う静菌活性値とは、抗生物質が微生物ことに細菌の増殖を阻止することを抗菌作用といい、その物質が存在するときだけ作用して取り除いたのちには増殖を許す場合が静菌作用であり、その静菌作用の反応速度程度を静菌活性値と言う。それに対し、抗菌物質を除いても増殖を許さない殺菌作用とは区別している。この静菌活性値数値が大きい程、より抗菌効果に優れているものである。
【0040】
また、本発明の吸水性編地は、上述の静菌活性値と同様に、前記竹繊維を含むセルロース系繊維が、該編地の少なくとも一方の表面の面積中の10%以上を占めるという要件を満たせば、竹繊維を含む該セルロース系繊維の30℃×90%RHにおける吸湿率が18%以上有り、吸放湿率差(△MR)が9%以上であり、該繊維を含む編地の吸放湿率差(△MR)が2%以上という性質が惹起するという特徴を有するものである。
【0041】
ウエアとして着用した時、ムレ感を軽減させるための快適性の指標は、編地の吸放湿率差(△MR)で現すことができ、ムレ感を余り感じないためには、吸放湿率差(△MR)が2%以上必要であり、好ましくは3%以上、より好ましくは4%以上にするのがよく、ウエアとして着用時の快適性を得ることができる。
【0042】
吸放湿率差(△MR)が2%未満であると、肌からの発汗によるムレ感を防止することが困難になる傾向がでてくる。
【0043】
この編地の吸放湿率差(△MR)が2%以上を得るためには、編地を構成するセルロース系繊維の30℃×90%RHにおける吸湿率が18%以上有り、吸放湿率差(△MR)が9%以上であることが必要であり、かつ該セルロース系繊維が、該編地の少なくとも一方の表面の面積中の10%以上を占めることが必要であり、好ましくは20%以上、より好ましくは30%以上である。10%未満であると、目的とする編地の吸放湿率差(△MR)の2%以上を得ることが困難となる。
【0044】
本発明者らは、竹繊維を含む該セルロース系繊維の30℃×90%RHにおける吸湿率が18%以上有り、吸放湿率差(△MR)が9%以上と、特に竹繊維の吸放湿率差(△MR)が高いことに注目したものである。一般に、ポリエステルのΔMRは0%、ナイロンで2%、木綿で4%、ウールで6%と言われている。
【0045】
本発明における吸放湿率差(△MR)とは、30℃×90%RHにおける吸湿率MR2と、20℃×65%RHにおける吸湿率MR1との差であり、次式で表される値をいう。
【0046】
吸放湿率差(△MR)(%)=MR2−MR1
すなわち、吸放湿率差(△MR)は、ウエア着用時のウエア内の湿気を外気に放湿することにより快適性を得るための指標のことであり、軽〜中運動を行った際の30℃×90%RHに代表される外気温湿度の時の吸湿率との差を表す。本発明では、この吸放湿率差(△MR)を吸湿性評価の尺度として用い、その数値が大きければ大きいほど吸放湿力が高く、着用時の快適性が良好であることを表す。
【0047】
かかる吸水性編地を構成するセルロース系繊維は、再生セルロース繊維から形成するのが好ましい。かかる再生セルロース系繊維としては、前述したように竹以外に木材パルプ、リンターパルプおよびコットンリンターを原料として作られたものであり、特に限定されるものではないが、より好ましくは竹を原料としたものがマイナスイオンの発生量、抗菌性および吸放湿率差(△MR)が高い点で好ましい。
【0048】
また、かかる編地を構成するフィラメント糸および/またはスパン糸は、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維およびアクリル系繊維から選ばれた少なくとも1種の合成繊維と、該セルロース系繊維とで混紡、混繊、交撚して構成されたものを採用することができる。
【0049】
本発明の編地は、竹繊維を含むセルロース系繊維100%使いの紡績糸を使用した編地として用いることができるが、衣料や資材とした場合の十分な強度が得られないため、上記再生セルロース系繊維以外の通常のポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維およびアクリル系繊維である合成繊維の単繊維と、任意の割合で混紡した紡績糸とすることが好ましい。または、該セルロース系繊維と前記合成繊維の長繊維との混繊とか交撚して用いることも好ましい。
【0050】
更には、上記再生セルロース系繊維以外の再生繊維や、天然繊維である木綿、麻、絹、羊毛、カシミア、アルパカ、モヘア、アンゴラなどを混紡した紡績糸としても良い。
【0051】
また、かかる編地は、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維およびアクリル系繊維から選ばれた少なくとも1種の合成繊維と、該セルロース系繊維とで交編したものを好ましく採用することができる。すなわち、かかる編地は、前記と同様に竹繊維を含むセルロース系繊維100%使いの紡績糸を使用した編地として用いることができるが、衣料や資材とした場合の十分な強度が得られないため、前記上記再生セルロース系繊維以外の通常のポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維およびアクリル系繊維である合成繊維の混紡紡績糸あるいは長繊維と交編して用いることが好ましい。この交編方法は、通常行われる一般的な編成方法に準じればよく、特に制限されるものではない。
【0052】
製編された生機編地の熱処理、精練や染色等の加工は、通常の編地の加工法に準じて行えばよく、特に特別な設備等は必要ではない。この染色段階での付帯加工として、撥水加工、防汚加工、抗菌加工、消臭加工、防臭加工、難燃加工、吸汗加工、吸湿加工、防カビ加工、紫外線吸収加工、減量加工等。更に、後加工としてカレンダー加工、エンボス加工、シワ加工、起毛加工、プリント加工、オパール加工等、最終用途の要求特性に応じて適宜付与することが望ましい。
【0053】
特に、吸汗加工を行うことにより、目的とする汗処理性は一層向上することになり好ましい。また、該編地の裏面層を起毛加工することにより、より良い肌触り感と保温性、更にはより優れた汗の吸水・透水・拡散性を得ることができる。
【0054】
本発明の吸水性編地は、適宜選択することにより、次のように幅広く展開可能である。例えば、衣料用である運動着類、肌着類、ホームウエア類、ユニフォームウエア類、アウターウエア類。資材用である裏地類、靴材類、サポーター類、靴下類、手袋類である。
【0055】
運動着類ならば、ランニングシャツ・パンツ、競技シャツ・パンツ、ゴルフシャツ、テニスシャツ、サイクルシャツ、アウトドアシャツ、ポロシャツ、Tシャツ、野球用アンダーシャツ、トレーニングウエア、スエットシャツ・パンツ等。肌着類ならば、一般婦人用肌着であるスリップ、キャミソール、ペチコート、ショーツ、アンダーパンツ、タイツ、Tシャツ、丸首シャツ、U首シャツ、ボディスーツ、ガードル等や、一般紳士用肌着であるTシャツ、丸首シャツ、U首シャツ、ランニングシャツ、アンダーパンツ、タイツ、ブリーフ、トランクス等、さらに、また、これらの肌着の転用を含めたアスレチック、アウトドア、スキー等のスポーツ用肌着、さらには、屋外作業、屋内作業等の作業用肌着等。ホームウエア類ならば、室内着、パジャマ、ネグリジェ、ガウン等。アウターウエア類ならば、婦人服、紳士服、子供服、作業服等。裏地類ならば、スポーツウエア用、婦人服用、紳士服用、子供服用、礼服用、学生服用、作業服用裏地等に好ましく使用することができる。
【0056】
【実施例】
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、実施例中の%および部とは、断らない限り重量基準である。
<評価方法>
実施例中での品質評価は次の方法に従った。
[イオン発生量]
測定装置:AIR ION COUNTER IC−1000
(アルファ・LAB社(USA)製)
測定条件:室温20±1℃、湿度50±3%、室内広さ3m×5m×5m、
測定時間10秒、吸引量12L/分、サンプル振動周期3回/秒、
サンプルサイズ30cm×20cm
評価結果:測定時間10秒後のイオン平均発生量(個/cc)
マイナスイオンが発生する場合は負の値、プラスイオンが発生す
る場合は正の値で示される。負の値と正の値の差し引きによってマ
イナスイオンの発生数とし、−1000個/cc以上で合格とした。
[吸湿性(ΔMR)]
ΔMR(%)=MR2−MR1
ここで、MR1とは絶乾状態から20℃×65%RH雰囲気下に24時間放置した時の吸湿率(%)を指し、洋服ダンスの中に入っている状態、すなわち着用前の環境に相当する。また、MR2とは絶乾状態から30℃×90%RH雰囲気下に24時間放置した時の吸湿率(%)を指し、運動状態における衣服内の環境にほぼ相当する。
【0057】
ΔMRは、MRからMRの値を差し引いた値で表されるものであり、衣服を着用してから運動した時に、衣服内のムレをどれだけ吸収するかに相当し、ΔMR値が高いほど快適であると言える。
[抗菌性]
評価方法は、統一試験法を採用し、試験菌体は黄色ブドウ状球菌臨床分離株を用いた。試験方法は、滅菌試験布に上記試験菌を注加し、18時間培養後の生菌数を計測し、殖菌数に対する菌数を求め、次の基準に従った。
【0058】
log(B/A)>1.5の条件下、log(B/C)を静菌活性値とし、2.2以上を合格とした。ただし、Aは無加工品の接種直後分散回収した菌数、Bは無加工品の18時間培養後分散回収した菌数、Cは加工品の18時間培養後分散回収した菌数を表す。
[吸水表裏保水率比]
ガラス板上に蒸留水1.0ccを滴下し、その上にサンプルサイズ10cm×10cmの編地の裏面を下に、すなわち蒸留水に接する側にしてのせた。そして60秒間放置し、別のガラス板上に移動し同一サイズにカットしたろ紙2枚にて、この編地をサンドイッチ状に挟み、5g/m2 の荷重下で60秒間放置した。その後、もとの編地重量と吸水後の編地重量との差から編地の保水重量および表面と裏面に接した各々のろ紙の含水重量から、編地の表面、裏面の保水率を出した。編地3枚について同様に行った。この値より保水率比(表面の保水率/裏面の保水率)を算出した。
【0059】
保水率比の大小は蒸留水の吸収状態を示すものであり、表面の保水率が大きく、かつ、前記保水率比が大きいものは滴下された蒸留水を効率よく表面側に移動するいわゆる透水能力に優れていることを示すものであり、着用時にベタツキ感がより少ないものである。
[吸水表裏拡散面積比]
ガラス板上に市販のインクを2倍に水で希釈したインク液を0.1cc滴下し、その上に編地の裏面を下に、すなわちインク液に接する側にのせた。そして60秒間放置し、インク液を吸収させた後、今度は別のガラス板上に移動し、ここでも裏面を下にして3分間放置した。編地3枚について同様に行った。このようにして得たサンプル編地の表面、裏面のインク液の拡散面積を測定し、その測定値により算出した面積比(表面の拡散面積/裏面の拡散)を示した。
【0060】
拡散面積の大小はインク液の吸収状態を示すものであり、表面の拡散面積が大きく、かつ、前記面積比が大きいものは滴下されたインク液を効率よく表面側に移動するいわゆる吸水、透水、拡散能力に優れていることを表すものである。
また、表面側の拡散面積が大きいことは、大気との接触効率が良くなるので乾燥性にも優れていることを示す。
【0061】
本発明において、吸水表裏保水率比と吸水表裏拡散面積比との両値は、それぞれ2倍以上であることが好ましいが、必ずしも同一比率である必要は無く、肌側のベタツキ感の軽減には、吸水表裏保水率比の大小がより影響する。一方、速乾性には、吸水表裏拡散面積比の大小がより影響する。
【0062】
実施例1
中国産の竹を原料とするセルロース系繊維(単糸繊度1.1デシテックス、繊維長38mm)50%重量と、ポリエステル繊維(単糸繊度1.1デシテックス繊維長38mm)50%重量を用い、通常の紡績工程によって、30綿番手の混紡紡績糸を得た。
【0063】
この紡績糸を単糸使いで、図1の編方図に示す計8給糸口からなる編組織の4給糸口F2、F4、F6、F8の編地において表面側構成糸ロに前記30綿番手の紡績糸を、他の4給糸口F1、F3、F5、F7の編地裏面側構成糸イに、通常のポリエステル仮撚加工糸(東レ“テトロン”)155デシテックス48フィラメント糸を用い、22Gの両面丸編機にて、裏面側ハニカムリバーシブル編組織となる丸編地を編成した。
【0064】
この編地を通常の丸編地の染色法に準じ、リラックス・精練、染色、乾燥、仕上げセットを行った。
【0065】
得られた編地は、セルロース系繊維の表面割合が25%、編地表面層の裏面層に対する吸水表裏保水率比が2.2倍で、かつ吸水表裏拡散面積比が2.8倍。マイナスイオン発生量が1100個/cc、静菌活性値が2.3、吸放湿率差(△MR)が2.4%であった。
【0066】
この編地を使用してスエットシャツ・パンツの上下ウエアを縫製し、ランニングを行い評価した結果、汗処理性にも優れ、また動き易くスエットシャツ・パンツとして優れていると判断されるものであった。結果を表1に示す。
【0067】
比較例1
天然セルロース系繊維である綿(平均単糸繊度1.3デシテックス、平均繊維長35mm)50%重量と、ポリエステル繊維(単糸繊度1.1デシテックス、繊維長38mm)50%重量を用い、実施例1と同様に通常の紡績工程によって、30綿番手の紡績糸を得た。この紡績糸を単糸使いで、実施例1と同様の図1の編方図に示す計8給糸口からなる編組織の全給糸口F1〜F8の構成糸イ、ロの全てに本30綿番手の紡績糸を配置した裏面側ハニカムリバーシブル編組織となる丸編地を編成した。
【0068】
この編地を通常の丸編地の染色法に準じ、リラックス・精練、染色、乾燥、仕上げセットを行った。
【0069】
得られた編地は、セルロース系繊維の表面割合が0%、編地表面層の裏面層に対する吸水表裏保水率比が1.3倍で、かつ吸水表裏拡散面積比が1.0倍。マイナスイオン発生量が170個/cc、静菌活性値が1.4、吸放湿率差(△MR)が1.3%と劣るものであった。
【0070】
この編地を使用して実施例と同様に、スエットシャツ・パンツの上下ウエアを縫製し、ランニングで評価した結果、汗処理性に劣り、着用感も悪くスエットシャツ・パンツとして不適と判断されるものであった。結果を表1に示す。
【0071】
【表1】
Figure 2004036012
【0072】
【発明の効果】
本発明の竹繊維を含むセルロース系繊維を含有する吸水性編地は、優れた汗処理性を有するのみならず、安定したマイナスイオンの発生と吸放湿性(△MR)および抗菌性に優れ、各種の衣料、衣料資材などの用途に好ましく用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この図は、実施例1、比較例1の編地の編方図である。
【符号の説明】
F1〜F8:編機の給糸口NO
D1〜D5:ダイヤル側編針
C1〜C6:シリンダー側編針
イ:編地裏面側構成糸
ロ:編地表面側構成糸

Claims (5)

  1. 竹繊維を含むセルロース系繊維からなるフィラメント糸および/またはスパン糸を含む多層構造編地であって、かつ、該編地表面層の裏面層に対する吸水表裏保水率比が2倍以上で、吸水表裏拡散面積比が2倍以上である吸水性を有し、かつ、該セルロース系繊維が、該編地の少なくとも一方の表面の面積中の10%以上を占めてなる編地であって、該編地から1000個/cc以上のマイナスイオンを発生する性質を有することを特徴とする吸水性編地。
  2. 該編地が、下記A、Bの性質から選ばれた少なくとも1種を有することを特徴とする請求項1に記載の吸水性編地。
    (A)該編地の静菌活性値が2.2以上である。
    (B)該セルロース系繊維の30℃×90%RHにおける吸湿率が18%以上有り、吸放湿率差(△MR)が9%以上であり、該繊維を含む編地の吸放湿率差(△MR)が2%以上である。
  3. 該セルロース系繊維が、再生セルロース繊維からなることを特徴とする請求項1または2に記載の吸水性編地。
  4. 該フィラメント糸および/またはスパン糸が、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維およびアクリル系繊維から選ばれた少なくとも1種の合成繊維と、該セルロース系繊維とを用いて、混紡、混繊または交撚されたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の吸水性編地。
  5. 該フィラメント糸および/またはスパン糸が、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維およびアクリル系繊維から選ばれた少なくとも1種の合成繊維と、該セルロース系繊維とを用いて交編されたものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の吸水性編地。
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