JPS5951609B2 - 吸水性布帛 - Google Patents
吸水性布帛Info
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- JPS5951609B2 JPS5951609B2 JP50098096A JP9809675A JPS5951609B2 JP S5951609 B2 JPS5951609 B2 JP S5951609B2 JP 50098096 A JP50098096 A JP 50098096A JP 9809675 A JP9809675 A JP 9809675A JP S5951609 B2 JPS5951609 B2 JP S5951609B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は保水性、吸水性がすぐれ、かつ水を保持した際
、肌に接する面が他の面よりも保水率が低い織物又は編
物からなる吸水性布帛に関する。
、肌に接する面が他の面よりも保水率が低い織物又は編
物からなる吸水性布帛に関する。
一般に繊維製品が水を保持する性質があるのは天然繊維
に代表されるように繊維そのものが吸湿、吸水性能のあ
る場合と、繊維と繊維との微細な間隙に水が保持される
場合と大別できる。合成繊維のように繊維自体が吸湿、
吸水効果がなくても繊維が集合体になつた場合、保水性
能を有するのは後者の原理による。しかし、両者いずれ
の原理でも、布帛が水を保持した状態で肌に接すると、
寒冷感、不快感を覚える。
に代表されるように繊維そのものが吸湿、吸水性能のあ
る場合と、繊維と繊維との微細な間隙に水が保持される
場合と大別できる。合成繊維のように繊維自体が吸湿、
吸水効果がなくても繊維が集合体になつた場合、保水性
能を有するのは後者の原理による。しかし、両者いずれ
の原理でも、布帛が水を保持した状態で肌に接すると、
寒冷感、不快感を覚える。
すなわち、現存する繊維製品では若干の差はあるが、す
べての欠点を有する。たとえば吸水性にすぐれていると
一般に云われている木綿肌着でも、発汗すると布帛が肌
にべとついて、不快感を覚える。とくに吸水性能の極め
て低い合成繊維においてはこの問題が大きい。この不快
感を少なくするためには布帛が肌に発生した汗をいち早
く吸い取り、かつ肌に接する布帛面に残留する汗がある
べく少ないことが望ましい。
べての欠点を有する。たとえば吸水性にすぐれていると
一般に云われている木綿肌着でも、発汗すると布帛が肌
にべとついて、不快感を覚える。とくに吸水性能の極め
て低い合成繊維においてはこの問題が大きい。この不快
感を少なくするためには布帛が肌に発生した汗をいち早
く吸い取り、かつ肌に接する布帛面に残留する汗がある
べく少ないことが望ましい。
本発明はこのような性能を有する布帛について鋭意研究
をつづけた結果、布帛を層構造とし、かつ各層に使用す
る繊維形状を設計することによつて、発汗による不快感
の少ない布帛が得られることを見出した。本発明は次の
構成を有する。
をつづけた結果、布帛を層構造とし、かつ各層に使用す
る繊維形状を設計することによつて、発汗による不快感
の少ない布帛が得られることを見出した。本発明は次の
構成を有する。
すなわち、本発明は0.7デニール(d)以下の繊度を
有する細繊度繊維からなる繊維層と1〜5dの繊度を有
し、前記細繊度繊維に対する繊度比が少なくとも4以上
である太繊度繊維からなる繊維表面が親水化された繊維
層とから構成され、前記太繊度繊維層を吸水面とする吸
水性布帛に関するものである。
有する細繊度繊維からなる繊維層と1〜5dの繊度を有
し、前記細繊度繊維に対する繊度比が少なくとも4以上
である太繊度繊維からなる繊維表面が親水化された繊維
層とから構成され、前記太繊度繊維層を吸水面とする吸
水性布帛に関するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
布帛の表面(肌に接しない面)を構成する繊維フが裏面
(肌に接する面)を構成する繊維よりも細繊度のものを
用いることによつて、皮膚に発生した汗が初め太繊度繊
維で構成された層に吸いとられ、ついで隣接する細繊度
で構成された層に移動する。
(肌に接する面)を構成する繊維よりも細繊度のものを
用いることによつて、皮膚に発生した汗が初め太繊度繊
維で構成された層に吸いとられ、ついで隣接する細繊度
で構成された層に移動する。
これは細繊度繊維で構成された層は繊維と’5繊維との
間隙が太繊度繊維で構成された層における間隙よりも小
さく、水の表面張力による保水能が大きいことに起因す
る。保水能は繊維と繊維との間隙における毛細管現象で
説明できる。
間隙が太繊度繊維で構成された層における間隙よりも小
さく、水の表面張力による保水能が大きいことに起因す
る。保水能は繊維と繊維との間隙における毛細管現象で
説明できる。
すなわち保水能WはW=2γCOsθ/Rpg
但しρ=水の密度
γ=表面張力
θ=接触角
r=繊維と繊維との間隙の距離
g=重力
で表わされる。
多くの実験をくり返した結果、水をその表面張力によつ
て繊維層に有効に保持するためには細繊度繊維の単糸繊
度が0.7デニール以下が望ましい。しかし、0.05
デニール以下になると強力が低くなり、布帛の実用面か
ら好ましくない。一方、裏面,すなわち肌に接する面を
構成する繊維は肌ざわり、風合、腰などの点から1〜5
デニール、好ましくは2〜3デニールの範囲がよい。又
、本発明の如き層構造をもつた吸水性布帛は実用上必要
とする水の移動性能を保持するには裏表の繊維の繊度比
(太繊度/細繊度)を4以上にすればよいことがわかつ
た。さらに繊度比を大きくすれば、本発明の効果も犬き
くなるが50倍をこえると用途面からの実用性は失なわ
れる。このような1デニール以下の極めて細い繊維は例
えば特公昭44−18369(特許番号597286)
の方法などで得られる。すなわち、第1図のように、,
一つに紡糸孔で形成されるフイラメントにおいて1のポ
リマ成分が島となり、2のポリマ成分が海となるよう紡
糸、延伸したのち、溶剤でポリマーの海成分2を溶かす
ことによつて超極細繊維を作る方法がある。
,肌に発生した汗をいち速く
、吸水性布帛に吸い取るためには層構造をもつた吸水性
布帛の繊維表面を親水性にすることより吸水機能がさら
に促進する。例えば、ポリビニルピロリドンとナイロン
のブレンド、PEGとポリエステルのブレンドな3どの
ように改質した繊維を用いるか、又はポリエステル繊維
をアルカリで処理又はその他の親水化処するなどして繊
維表面を親水化することによつて本発明の効果をより向
上することができる。この場合吸水性布帛が肌に接する
面の太繊度繊4維は少くとも親水化処理されていること
が必要であつて、表側又は内層となる細繊度繊維につに
ては必ずしも必要としないが、親水化処理されていれば
吸水能にすぐれ好ましい効果が得られる。本発明の吸水
性布帛は繊維の親水性能がすぐれているほど効果は大き
いが、実用テストの結果によると、本発明効果を十分に
達成するためには次の測定方法による吸水時間が10秒
以下であることが望ましい。吸水時間の測定はJISL
lO79の方法で実施する。
て繊維層に有効に保持するためには細繊度繊維の単糸繊
度が0.7デニール以下が望ましい。しかし、0.05
デニール以下になると強力が低くなり、布帛の実用面か
ら好ましくない。一方、裏面,すなわち肌に接する面を
構成する繊維は肌ざわり、風合、腰などの点から1〜5
デニール、好ましくは2〜3デニールの範囲がよい。又
、本発明の如き層構造をもつた吸水性布帛は実用上必要
とする水の移動性能を保持するには裏表の繊維の繊度比
(太繊度/細繊度)を4以上にすればよいことがわかつ
た。さらに繊度比を大きくすれば、本発明の効果も犬き
くなるが50倍をこえると用途面からの実用性は失なわ
れる。このような1デニール以下の極めて細い繊維は例
えば特公昭44−18369(特許番号597286)
の方法などで得られる。すなわち、第1図のように、,
一つに紡糸孔で形成されるフイラメントにおいて1のポ
リマ成分が島となり、2のポリマ成分が海となるよう紡
糸、延伸したのち、溶剤でポリマーの海成分2を溶かす
ことによつて超極細繊維を作る方法がある。
,肌に発生した汗をいち速く
、吸水性布帛に吸い取るためには層構造をもつた吸水性
布帛の繊維表面を親水性にすることより吸水機能がさら
に促進する。例えば、ポリビニルピロリドンとナイロン
のブレンド、PEGとポリエステルのブレンドな3どの
ように改質した繊維を用いるか、又はポリエステル繊維
をアルカリで処理又はその他の親水化処するなどして繊
維表面を親水化することによつて本発明の効果をより向
上することができる。この場合吸水性布帛が肌に接する
面の太繊度繊4維は少くとも親水化処理されていること
が必要であつて、表側又は内層となる細繊度繊維につに
ては必ずしも必要としないが、親水化処理されていれば
吸水能にすぐれ好ましい効果が得られる。本発明の吸水
性布帛は繊維の親水性能がすぐれているほど効果は大き
いが、実用テストの結果によると、本発明効果を十分に
達成するためには次の測定方法による吸水時間が10秒
以下であることが望ましい。吸水時間の測定はJISL
lO79の方法で実施する。
すなわち、まず20cm×20cmの試験片を5枚採取
し、1枚ずつ直径15cmの金属リングに余分な張力が
かからないように取りつける。次に20℃±22℃の蒸
溜水1/15〜1/25ccの水滴をビユレツトで滴下
するにの際ビユレツトと試験片との間隙は1cm)。そ
して試験片に滴下した水滴が試1験片に吸収(試験片上
が水滴を吸収するにつれて鏡面反射が消え、湿潤だけが
残つた状態)されるまでの時間を測定する。布帛の構造
(織物なら使用する糸のヨリ数、織物密度、織組織、編
物なら編組織)によつて吸水速度は異なるが、実用面か
らの試験によると前述したように吸水時間にして10秒
以下は必要である。
し、1枚ずつ直径15cmの金属リングに余分な張力が
かからないように取りつける。次に20℃±22℃の蒸
溜水1/15〜1/25ccの水滴をビユレツトで滴下
するにの際ビユレツトと試験片との間隙は1cm)。そ
して試験片に滴下した水滴が試1験片に吸収(試験片上
が水滴を吸収するにつれて鏡面反射が消え、湿潤だけが
残つた状態)されるまでの時間を測定する。布帛の構造
(織物なら使用する糸のヨリ数、織物密度、織組織、編
物なら編組織)によつて吸水速度は異なるが、実用面か
らの試験によると前述したように吸水時間にして10秒
以下は必要である。
また、本発明の吸水性布帛は保水機能をさらに向上させ
るためには細繊度繊維側を起毛し、繊維相互の拘束を少
なくして水を蓄えやすくすることが望ましい。
るためには細繊度繊維側を起毛し、繊維相互の拘束を少
なくして水を蓄えやすくすることが望ましい。
本発明の吸水性布帛の構造を図面にしたがつて説明する
。
。
第2図は本発明の吸水性布帛の断面構造を示す略図であ
り、第4図は織物い適用した吸水性布帛の斜視図である
。
り、第4図は織物い適用した吸水性布帛の斜視図である
。
第2図において肌5に直接ふれる面は太繊度繊維4で構
成され、肌に接しない面が細繊度繊維3で構成されてい
る。もし肌5が発汗すると、汗は太繊度繊維層4を経て
毛細管現象により細繊度繊維層3に移動し、この細繊度
繊維層3に保持される。したがつて、太繊度繊維層4の
繊維は表面がわずかに濡れているだけで各繊維間の間隙
には汗がほとんど存在しない。したがつて布帛自体は汗
を保持していても肌に接する面は比較的乾燥し、着心地
がよい。第5図は本発明の吸水性布帛となる織組織の一
例を示すものであつて、織物の一面に細繊度繊維が多く
露出し、他面に太繊度繊維が多く露出するように設計し
た朱子織物である。
成され、肌に接しない面が細繊度繊維3で構成されてい
る。もし肌5が発汗すると、汗は太繊度繊維層4を経て
毛細管現象により細繊度繊維層3に移動し、この細繊度
繊維層3に保持される。したがつて、太繊度繊維層4の
繊維は表面がわずかに濡れているだけで各繊維間の間隙
には汗がほとんど存在しない。したがつて布帛自体は汗
を保持していても肌に接する面は比較的乾燥し、着心地
がよい。第5図は本発明の吸水性布帛となる織組織の一
例を示すものであつて、織物の一面に細繊度繊維が多く
露出し、他面に太繊度繊維が多く露出するように設計し
た朱子織物である。
このほか2重織にしてもよいし、2重編にしてもよい。
しかし2つの面がよく密着することが水の移動効果をよ
くするので織組織の選択が重要である。第3図は本発明
の原理を応用した布帛の他の例である。
しかし2つの面がよく密着することが水の移動効果をよ
くするので織組織の選択が重要である。第3図は本発明
の原理を応用した布帛の他の例である。
すなわち、布帛の外側を構成する繊維は太繊度繊維4,
4’を用い、内側を構成する繊維は細繊度繊維3を用い
たものである。このような布帛は3重構造の織物、編物
をつくるか、あらかじめ作つた細繊度、太繊度の2重繊
維の織物、編物を3層に積層し、キルテイングするか、
太繊度繊維使い織編物で細繊度繊維シートを両面からは
さみキルテイングすることによつて達成できる。とくに
多量の水の吸収が必要な用途には細繊度繊維量を多くし
なければならないので、繊維シートを使用する方法が適
当である。本発明に使用する繊維は発明の効果を妨げな
い範囲であれば特に限定されない。本発明の吸水性布帛
は肌着、特に寒冷地用肌着の他、おむつ、あるいは医療
用品としても用いることができる。実施例 1 ポリエステル加工糸(75D−24fi1)をタテ糸に
用い、緯糸として島成分がポリエチレンテレフタレート
、海成分がポリスチレンを主体とするポリマーから成る
繊維(島数16本、島/海成分比率50/50、デニー
ル3.8d、繊維長51mm)で紡績した20番双糸を
用いて5枚朱子を織つた。
4’を用い、内側を構成する繊維は細繊度繊維3を用い
たものである。このような布帛は3重構造の織物、編物
をつくるか、あらかじめ作つた細繊度、太繊度の2重繊
維の織物、編物を3層に積層し、キルテイングするか、
太繊度繊維使い織編物で細繊度繊維シートを両面からは
さみキルテイングすることによつて達成できる。とくに
多量の水の吸収が必要な用途には細繊度繊維量を多くし
なければならないので、繊維シートを使用する方法が適
当である。本発明に使用する繊維は発明の効果を妨げな
い範囲であれば特に限定されない。本発明の吸水性布帛
は肌着、特に寒冷地用肌着の他、おむつ、あるいは医療
用品としても用いることができる。実施例 1 ポリエステル加工糸(75D−24fi1)をタテ糸に
用い、緯糸として島成分がポリエチレンテレフタレート
、海成分がポリスチレンを主体とするポリマーから成る
繊維(島数16本、島/海成分比率50/50、デニー
ル3.8d、繊維長51mm)で紡績した20番双糸を
用いて5枚朱子を織つた。
この布帛をトリクロルエチレンで洗浄し、海成分を除去
し乾燥した。この結果、織物の一面は約3.3デニール
の繊維が露出し、他の一面は約0.1デニールの繊維が
露出した繊度比3.3の布帛を得た。その後、細繊度側
を起毛して起毛織物を得た。この布帛を濃度2%の苛性
ソーダ水溶液中で30分間煮沸して親水性を付与した。
このようにして得られた2層構造布帛は保水性に富み、
かつ太繊度加工糸で構成される面よりも細繊度の繊維で
構成された面の方が保水率が大きい。この布帛を用い太
繊度加工糸で構成された面が内側になるような肌着を.
作つた。この肌着を着用しその上に防寒服をつけて冷凍
室で作業をおこらなた。作業中、はげしい労働で発生し
た汗は肌着の外側に移行し、内側には残留する汗は極め
て少ない。したがつて、はけしい労働のあとで軽度の労
働に移つたときも、肌・着が汗でぬれることによる寒冷
感、不快感がほとんどなかつた。実施例 2 実施例1の方法で得た細繊度繊維を用いて繊維シート
(不織布)を作つた。
し乾燥した。この結果、織物の一面は約3.3デニール
の繊維が露出し、他の一面は約0.1デニールの繊維が
露出した繊度比3.3の布帛を得た。その後、細繊度側
を起毛して起毛織物を得た。この布帛を濃度2%の苛性
ソーダ水溶液中で30分間煮沸して親水性を付与した。
このようにして得られた2層構造布帛は保水性に富み、
かつ太繊度加工糸で構成される面よりも細繊度の繊維で
構成された面の方が保水率が大きい。この布帛を用い太
繊度加工糸で構成された面が内側になるような肌着を.
作つた。この肌着を着用しその上に防寒服をつけて冷凍
室で作業をおこらなた。作業中、はげしい労働で発生し
た汗は肌着の外側に移行し、内側には残留する汗は極め
て少ない。したがつて、はけしい労働のあとで軽度の労
働に移つたときも、肌・着が汗でぬれることによる寒冷
感、不快感がほとんどなかつた。実施例 2 実施例1の方法で得た細繊度繊維を用いて繊維シート
(不織布)を作つた。
このシートの両面をポリエステル板ヨリ加工糸(150
D−36fi1)編物でサンドイツチ状につつみ、表面
からキルテイングし、布帛(目付277g/m・)を作
りこれを実施例1と同様苛性ソーダ2%水溶液で30分
煮沸して親水性を付与した。得られた布帛の内層は約0
.1デニール、両外層は約4.1デニールで繊度比41
であつた。比較品として木綿ガーゼを積層し280g/
M2の布帛を作つた。両者を20℃の水中に10分間浸
せきし取り出し水平に保持した20メツシユのステンレ
ス金網にのせ滴下する水が完全にな<なつた時の両布帛
の重量を測定し布帛に保持される水の重量を求めた。こ
の結果、ガーゼを積層した布帛は布の重量に対し5.8
倍の水を保持したが、本発明になる布帛は布の重量に対
し10.4倍の水を保持することがわかつた。また両布
帛にそれぞれ500ccの水を均一に散布し15分間前
記金網の上に放置したのち肌に接触させ寒冷感を比較し
た。ガーゼを用いた布帛はじつとりとぬれた感じで冷た
く不快であつた。しかし本発明になる布帛は表面が乾い
た感じで、皮膚に冷たさを感ぜず、不快感もほとんどな
かつた。実施例 3 ポリエステル加工糸(75D−36fi1)と実施例1
の製法によつて得た単糸繊度が0.05デニール、繊維
長38mm、合計繊度50デニールの紡績糸を用い2重
編物を試作した。
D−36fi1)編物でサンドイツチ状につつみ、表面
からキルテイングし、布帛(目付277g/m・)を作
りこれを実施例1と同様苛性ソーダ2%水溶液で30分
煮沸して親水性を付与した。得られた布帛の内層は約0
.1デニール、両外層は約4.1デニールで繊度比41
であつた。比較品として木綿ガーゼを積層し280g/
M2の布帛を作つた。両者を20℃の水中に10分間浸
せきし取り出し水平に保持した20メツシユのステンレ
ス金網にのせ滴下する水が完全にな<なつた時の両布帛
の重量を測定し布帛に保持される水の重量を求めた。こ
の結果、ガーゼを積層した布帛は布の重量に対し5.8
倍の水を保持したが、本発明になる布帛は布の重量に対
し10.4倍の水を保持することがわかつた。また両布
帛にそれぞれ500ccの水を均一に散布し15分間前
記金網の上に放置したのち肌に接触させ寒冷感を比較し
た。ガーゼを用いた布帛はじつとりとぬれた感じで冷た
く不快であつた。しかし本発明になる布帛は表面が乾い
た感じで、皮膚に冷たさを感ぜず、不快感もほとんどな
かつた。実施例 3 ポリエステル加工糸(75D−36fi1)と実施例1
の製法によつて得た単糸繊度が0.05デニール、繊維
長38mm、合計繊度50デニールの紡績糸を用い2重
編物を試作した。
この編物を濃度2%の苛性ソーダ水溶液で15分煮沸し
親水性を付与した。この編物は一面が2.1デニールの
繊維が露出し、他の一面は0.05デニールの繊維が露
出した繊度比40の編物であり、布帛の重量の約8倍の
水を保持することができた。この編地を太繊度繊維側が
肌に接するように下着の裏地として使用した。今まで、
一般に使用されている木綿にくらべ、発汗による肌への
ベトつきがな<着用によるムレもほとんどないことが比
較実用試験によつて確かめられた。実施例 4島成分が
ナイロン、海成分がポリスチレンを主体とするポリマー
から成る繊維(島数30本、島/海成分比率50/50
、デニール4.2d)と75D−24fi1のポリエス
テル加工糸をそれぞれ編物の表裏になるように二授編物
を試作した。
親水性を付与した。この編物は一面が2.1デニールの
繊維が露出し、他の一面は0.05デニールの繊維が露
出した繊度比40の編物であり、布帛の重量の約8倍の
水を保持することができた。この編地を太繊度繊維側が
肌に接するように下着の裏地として使用した。今まで、
一般に使用されている木綿にくらべ、発汗による肌への
ベトつきがな<着用によるムレもほとんどないことが比
較実用試験によつて確かめられた。実施例 4島成分が
ナイロン、海成分がポリスチレンを主体とするポリマー
から成る繊維(島数30本、島/海成分比率50/50
、デニール4.2d)と75D−24fi1のポリエス
テル加工糸をそれぞれ編物の表裏になるように二授編物
を試作した。
この編物をトリクロルエチレンで洗浄し、海成分を除去
し乾燥した。この結果、一面に約0.07デニールの長
繊維が露出し、他の面に約3.1デニールの長繊維が露
出した繊度比44の布帛を得た。さらにこの布帛をIC
I社製「パーマローズT」の溶液に浸セキ後170℃、
3秒でキユアし親水性を与えた。この編物を用い太繊度
編地面が肌に接するようにして肌着を作つた。この肌着
を登山に際し着用したところ、肌に発生した汗を吸い取
り、木綿にみられるような肌へのべとつきも少なく快適
であつた。実施例 5 実施例4と同様な方法で、単繊維の繊度が0.07デニ
ール、30フイラメントのナイロン糸条が表面に3デニ
ール、10フイラメントのナイロン糸条が裏面(肌に接
する面)にくるようにした繊度比4.2の男子用靴下を
編成した。
し乾燥した。この結果、一面に約0.07デニールの長
繊維が露出し、他の面に約3.1デニールの長繊維が露
出した繊度比44の布帛を得た。さらにこの布帛をIC
I社製「パーマローズT」の溶液に浸セキ後170℃、
3秒でキユアし親水性を与えた。この編物を用い太繊度
編地面が肌に接するようにして肌着を作つた。この肌着
を登山に際し着用したところ、肌に発生した汗を吸い取
り、木綿にみられるような肌へのべとつきも少なく快適
であつた。実施例 5 実施例4と同様な方法で、単繊維の繊度が0.07デニ
ール、30フイラメントのナイロン糸条が表面に3デニ
ール、10フイラメントのナイロン糸条が裏面(肌に接
する面)にくるようにした繊度比4.2の男子用靴下を
編成した。
この靴下をICI社製「パーマローズT」で処理し親水
性を与えた。この靴下は、皮膚に発生した汗が肌面に滞
留しにくいのでとくに冬期において、発汗による寒冷感
が極めて少なく、衛生上効果的であつた。実施例 6 太繊度繊維層としてポリエステル加工糸75D−,24
fi1(単糸デニール3.1d)を28G両丸編機で泪
付142g/m・の編物を作成した。
性を与えた。この靴下は、皮膚に発生した汗が肌面に滞
留しにくいのでとくに冬期において、発汗による寒冷感
が極めて少なく、衛生上効果的であつた。実施例 6 太繊度繊維層としてポリエステル加工糸75D−,24
fi1(単糸デニール3.1d)を28G両丸編機で泪
付142g/m・の編物を作成した。
またポリエステル加工糸100D−12fi1(単糸デ
ニール8.3d)を24G両面丸編機で目付218g/
m・の編物を作成した。一方細繊度繊維層として島成分
がポリエチレン!テレフタレート、海成分がポリスチレ
ンを主体とするポリマーからなる繊維(島数24本、島
/海成分比率60/40、デニール3.6d、繊維長5
1mm)を使用し、ニードルパンチングして不織布を得
た。この不織布をトリクロルエチレンで洗浄し、海成分
を除去し乾燥した。得られた不織布は目付3.25g/
M2、単繊糸デニール0.09の布帛であつた。次いで
太繊度布帛は3%苛性ソーダ溶液中で30分間煮沸し、
また細繊度布帛は2%苛性ソーダ水溶液中で30分間煮
沸し、共に親水性を与えた。これらの布帛を第1表の通
り組合せて積層布帛を作り、各積層布帛に対してそれぞ
れ布帛重量の2倍の水を上部からスプレーし、30分後
の含水率を調べ第2表の結果を得た。第1表及び第2表
から明らかなごとく、上部繊維層(肌に接する面に対応
)と下部繊維層(肌に接しない面に対応)とが共に親水
化された合成繊維製繊維層で形成した場合でも、本発明
で規定する各繊度条件を満足しない場合には、上部繊維
層から下部繊維層への水分の移行が少ない(洗1及び屋
.3)かまたは殆んど移行は行なわれない(應4)のに
対し、本発明で規定する要件を全て満足する積層布帛(
黒2)、即ち上部繊維層に親水化された太繊度合成繊維
製繊維層を用い、下部繊維層に親水化された細繊度合成
繊維製繊維層を用い、かつそれらの繊度化(太繊度/細
繊度)を4以上とした場合には、親水化された各繊維層
によつて水分との濡れ特性が改善されると共に上記太繊
度繊維と細繊度繊維との繊度差に基づく毛管現象によつ
て下部繊維層へスムーズに水分を移行させることができ
る。
ニール8.3d)を24G両面丸編機で目付218g/
m・の編物を作成した。一方細繊度繊維層として島成分
がポリエチレン!テレフタレート、海成分がポリスチレ
ンを主体とするポリマーからなる繊維(島数24本、島
/海成分比率60/40、デニール3.6d、繊維長5
1mm)を使用し、ニードルパンチングして不織布を得
た。この不織布をトリクロルエチレンで洗浄し、海成分
を除去し乾燥した。得られた不織布は目付3.25g/
M2、単繊糸デニール0.09の布帛であつた。次いで
太繊度布帛は3%苛性ソーダ溶液中で30分間煮沸し、
また細繊度布帛は2%苛性ソーダ水溶液中で30分間煮
沸し、共に親水性を与えた。これらの布帛を第1表の通
り組合せて積層布帛を作り、各積層布帛に対してそれぞ
れ布帛重量の2倍の水を上部からスプレーし、30分後
の含水率を調べ第2表の結果を得た。第1表及び第2表
から明らかなごとく、上部繊維層(肌に接する面に対応
)と下部繊維層(肌に接しない面に対応)とが共に親水
化された合成繊維製繊維層で形成した場合でも、本発明
で規定する各繊度条件を満足しない場合には、上部繊維
層から下部繊維層への水分の移行が少ない(洗1及び屋
.3)かまたは殆んど移行は行なわれない(應4)のに
対し、本発明で規定する要件を全て満足する積層布帛(
黒2)、即ち上部繊維層に親水化された太繊度合成繊維
製繊維層を用い、下部繊維層に親水化された細繊度合成
繊維製繊維層を用い、かつそれらの繊度化(太繊度/細
繊度)を4以上とした場合には、親水化された各繊維層
によつて水分との濡れ特性が改善されると共に上記太繊
度繊維と細繊度繊維との繊度差に基づく毛管現象によつ
て下部繊維層へスムーズに水分を移行させることができ
る。
第1図は本発明に使用する極細繊維を得る前の繊維の横
断面図、第2図および第3図は本発明の吸水性布帛の断
面構造を示す略図、第4図は織物に適用した本発明の吸
水性布帛の斜視図、第5図は織組織の一例を示す。
断面図、第2図および第3図は本発明の吸水性布帛の断
面構造を示す略図、第4図は織物に適用した本発明の吸
水性布帛の斜視図、第5図は織組織の一例を示す。
Claims (1)
- 1 0.7デニール以下の繊度を有する細繊度繊維から
なる繊維表面が親水化された合成繊維製繊維層と1〜5
デニールの繊度を有し、前記細繊度繊維に対する繊度の
比が少なくとも4以上である太繊度繊維からなる繊維表
面が親水化された合成繊維製繊維層とから構成され、か
つ前記太繊度繊維層を吸水面とする吸水性布帛。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP50098096A JPS5951609B2 (ja) | 1975-08-14 | 1975-08-14 | 吸水性布帛 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP50098096A JPS5951609B2 (ja) | 1975-08-14 | 1975-08-14 | 吸水性布帛 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5225168A JPS5225168A (en) | 1977-02-24 |
| JPS5951609B2 true JPS5951609B2 (ja) | 1984-12-14 |
Family
ID=14210798
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP50098096A Expired JPS5951609B2 (ja) | 1975-08-14 | 1975-08-14 | 吸水性布帛 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5951609B2 (ja) |
Families Citing this family (20)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5657283U (ja) * | 1979-10-08 | 1981-05-18 | ||
| JPS56143188A (en) * | 1980-04-04 | 1981-11-07 | Kuraray Co | Wadding |
| JPS6138931Y2 (ja) * | 1980-09-29 | 1986-11-08 | ||
| JPS58120936A (ja) * | 1982-01-08 | 1983-07-19 | タルスレ−ト・リミテッド | 立体骨組 |
| JPS5933237U (ja) * | 1982-08-25 | 1984-03-01 | 株式会社日立製作所 | アキシヤル部品成形治具 |
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| JPS59133688U (ja) * | 1983-02-24 | 1984-09-07 | 東レ株式会社 | 透水性編織物 |
| JPS59137990U (ja) * | 1983-02-28 | 1984-09-14 | 東洋紡績株式会社 | 二層構造編地 |
| JPS59169385U (ja) * | 1983-04-25 | 1984-11-13 | 東洋紡績株式会社 | 三層構造よりなる布帛 |
| JPS59169384U (ja) * | 1983-04-25 | 1984-11-13 | 東洋紡績株式会社 | 三層構造布帛 |
| JPS59169386U (ja) * | 1983-04-25 | 1984-11-13 | 東洋紡績株式会社 | 三層構造の布帛 |
| JPS60239553A (ja) * | 1984-05-15 | 1985-11-28 | 東レ株式会社 | 吸水性ウエツブ |
| JPS6163769A (ja) * | 1984-09-03 | 1986-04-01 | 東レ株式会社 | 汚れの目立ちにくい布帛およびその製造方法 |
| JPS6221837A (ja) * | 1985-07-16 | 1987-01-30 | ユニチカ株式会社 | 偏在吸水性布帛 |
| JPH063042B2 (ja) * | 1987-11-04 | 1994-01-12 | 株式会社エムアイエー建築デザイン研究所 | トラス |
| JP2670499B2 (ja) * | 1988-08-16 | 1997-10-29 | 株式会社竹中工務店 | トラベリング工法における平面状立体トラスの形状安定化工法 |
| JP2942402B2 (ja) * | 1991-10-18 | 1999-08-30 | 株式会社クラレ | 快適な衣料用織編物 |
| JP5989990B2 (ja) * | 2011-12-28 | 2016-09-07 | 美津濃株式会社 | 防寒衣料用中綿とその製造方法及びこれを含む防寒衣料 |
| JP6007156B2 (ja) * | 2013-07-30 | 2016-10-12 | 東洋紡Stc株式会社 | 温度調節機能を有する織編物及び該織編物を用いた衣服 |
| JP7299055B2 (ja) * | 2019-04-24 | 2023-06-27 | 帝人フロンティア株式会社 | 織物および繊維製品 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4853860A (ja) * | 1971-11-04 | 1973-07-28 | ||
| JPS517222B2 (ja) * | 1971-12-28 | 1976-03-05 |
-
1975
- 1975-08-14 JP JP50098096A patent/JPS5951609B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5225168A (en) | 1977-02-24 |
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