JPH0220742B2 - - Google Patents

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JPH0220742B2
JPH0220742B2 JP60186594A JP18659485A JPH0220742B2 JP H0220742 B2 JPH0220742 B2 JP H0220742B2 JP 60186594 A JP60186594 A JP 60186594A JP 18659485 A JP18659485 A JP 18659485A JP H0220742 B2 JPH0220742 B2 JP H0220742B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
layer
yarn
denier
single yarn
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP60186594A
Other languages
English (en)
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JPS6253454A (ja
Inventor
Yoshikazu Takadera
Osamu Wada
Masayuki Inoe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP60186594A priority Critical patent/JPS6253454A/ja
Publication of JPS6253454A publication Critical patent/JPS6253454A/ja
Publication of JPH0220742B2 publication Critical patent/JPH0220742B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、吸水保温性編地に関する。 (従来技術) 従来より布帛が水を保持した状態で肌に接する
と、寒冷感、又は、べとつき等の不快感を与える
ことが問題になり、これを改善するため種々の技
術手段が提案されている。例えば、特開昭52−
25168号には、0.7de以下の細繊度繊維と1de以上
で、かつ、該細繊度繊維より4倍以上太い太繊度
繊維とからなる吸水性布帛が提案されている。し
かしながら、このような吸水性布帛は冬季のスポ
ーツ衣料に使用した場合は、保温性が充分でなく
その結果寒冷感の改良が不充分であつた。 一方、実開昭58−12290号には三層構造編地が
提供され、中間層が親水性繊維からなると共に、
裏側の親水性繊維より構成される部分が疎水性繊
維により構成される部分より高くもりあがり、か
つ、裏側の親水性繊維が中間層の親水性繊維とつ
ながつている編地が提案されている。 しかしながら、中間層に親水性繊維を配してい
るかかる編地では、水を吸つて抱水状態のときに
含気率が低下し、その結果保温性を損ねるという
問題点を有し、しかも抱水率が高くなればなる等
該含気率が低下するという問題点を有していた。 (発明の目的) 本発明の目的は、かかる問題点を解決し、吸水
性布帛であると共に、抱水率が高くなつても保温
性や寒冷感が低下しない吸水保温性編地を提案す
ることになる。 (発明の構成) 本発明は、合成繊維フイラメント糸からなる布
帛の一側面が凹凸構造表面を有し、該凹凸構造面
の反対側に吸水層を有する編地であつて、該凹凸
構造表面を有する層と吸水層とは、導水性繊維か
らなる導水部により連結され、かつ、該凹凸構造
表面層と吸水層との間には挿入糸からなる含気層
を介在せしめ、該含気層を構成する糸の単糸デニ
ールと吸水層を構成する糸の単糸デニールとが
D4/D5≧2.5を満足し、同時にそれぞれの層を構
成する糸条の単糸デニールが次式のいずれかを満
足することを特徴とする吸水保温性編地にある。 D4>D1≧D2>D3≧D5 …(1) D4>D1>D2≧D3≧D5 …(2) 但し、 D1…凹凸表面の凸部を形成する糸条の単糸デ
ニール D2…凹凸表面の凹部を形成する糸条の単糸デ
ニール D3…導水性繊維の単糸デニール D4…挿入糸の単糸デニール D5…吸水層を形成する糸条の単糸デニール 本発明において、凹凸構成表面とは、その編地
表面が凹凸を有しているものであつて、パイル組
織を用いる方法、太糸、細糸を用いるか、又は編
方組織により凹凸を形成する方法、又は、それら
を組合せる方法、編成時の供給量の差により凹凸
を形成する方法等の公知の手段により形成される
ものである。該凸部は、さらに起毛加工を施した
ものであつてもよい。 本発明編地は、緯編地、経編地の両方が使用さ
れるが、好ましくは緯編地が例示され、挿入糸を
編成する方法は公知の手段が用いられる。導水性
繊維を形成する糸条は、吸水層と凹凸表面層とを
連結するように編成され(即ち、導水部を形成
し)吸水層と凹凸表面層の凹部分とをそれぞれニ
ツト編みする方法、吸水層と凹凸表面層とをタツ
ク編する方法、又は、両者を組合せる方法が採用
される。 又、本発明に使用する糸条としては、嵩高糸条
が有効に例示され、嵩高糸条は、仮撚糸、捲縮複
合糸又は複合糸を仮撚加工、その他の捲縮加工に
付して嵩高糸条としたものであつてもよい。 本発明で重要なことは、各層部を形成する糸条
の単糸デニールが式又は式を満足することが
重要である。 式、式の意味は含気層を形成する糸条の単
糸デニールD4が最大デニールを有し、吸水層を
形成する糸条の単糸デニールD5が最小デニール
を有し、D1〜D3はその中間にあつて単糸デニー
ルが漸減するものであるが、D1とD2が等しい単
糸デニールの場合はD2>D3が成立する必要があ
り、D2とD3とが等しい単糸デニールの場合はD1
>D2が成立する必要がある。 又、D4とD5の間には、D4/D5≧2.5満足する単
糸デニール差が存在することが必要であつて、特
に好ましいD1の範囲は4≧D1≧1が例示される。 尚、本発明に用いる糸条は特に限定しないが、
単糸デニールを自在に選定し得るため合成繊維で
あるポリエステル、ナイロン、アクリルの連続糸
条が好ましく使用される。 さらに、本発明の編地は、必要に応じて親水加
工をすることができるが、親水加工は編成後染色
加工の際に行うことが好ましい。 (発明の作用) 本発明は、凹凸構造表面を有する層(衣料用に
使用する場合は肌側−即ち、内側層)、親水性繊
維により連続される導水部、主として、吸水した
水分を保持する吸水層(保水層即ち、外側層)、
および抱水が最も少ない含気層(中間層)からな
る編地であるから、優れた吸水性(抱水性)を有
することは勿論、さらに吸水時にも優れた保温性
を示すものである。 本発明編地は、構成糸条単糸デニールがD4
D5≧2.5であるから、保水性が内側層と外側層と
では著しく異なり、例えば、単純な同一糸条、同
一組織で比較して、約1.7倍の抱水性の差がある。
このような抱水性に差があることは従来より予想
されていたが、本発明では導水部により該抱水性
に差がある層を連結し、一体的に編成された編地
の両側層に常に吸水力の勾配が出来るようにした
ものである。そして、常に、発汗等による水分が
内側層から外側層に向つて移動させるために、形
成糸条の単糸デニールが(1)、又は(2)の関係を満足
してはじめて達成することができるものである。 さらに、本発明の編地は、上述のような吸水力
勾配を有すると共に、含気層である中間層によつ
て保温性を低下させないという機能を合わせ持つ
に到つたものである。 このような機能を付与した結果、本発明の編地
は外側層から常に効率よく水分を蒸散せしめると
共に、一方では、常に発汗による水分を外側層に
移動せしめ、肌がべとつかず、さらつたとした状
態に保たれる衣料を可能にするものである。しか
も、従来の層構造編地のように抱水率が増加する
に従つて冷え感が増加するという欠点を改良した
ものである。 (実施例) 第1表に示すポリエステル仮撚加工糸を、凹凸
構造表面層、吸水層、連結部、含気層にそれぞれ
使用し、第1図に示す組織図により編ゲージ20G
の両面丸編機により編成した。 第2表に、得られた編地の性能を示した。
【表】
【表】 比較用として、実施例で使用したポリエステル
仮撚加工糸を使用し、第1表に示めす使用法で、
第1図に示す組織図により同様の編地を編成し
た。得られた編地No.1(実施例)、No.2(比較例)
を用いて、吸水層側、凹凸構造表面層側の接触温
冷感と抱水量との関係を第2図、第3図にそれぞ
れ示した。第2図、第3図は共に縦軸に接触温冷
感〔×10-2 cal/cm2

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 合成繊維フイラメント糸からなる布帛の一側
    面が凹凸構造表面を有し、該凹凸構造面の反対側
    に吸水層を有する編地であつて、該凹凸構造表面
    を有する層と吸水層とは、導水性繊維からなる導
    水部により連結され、かつ、該凹凸構造表面層と
    吸水層との間には挿入糸からなる含気層を介在せ
    しめ、該含気層を構成する糸の単糸デニールと吸
    水層を構成する糸の単糸デニールとがD4/D5
    2.5を満足し、同時にそれぞれの層を構成する糸
    条の単糸デニールが次式のいずれかを満足するこ
    とを特徴とする吸水保温性編地。 D4>D1≧D2>D3≧D5 …(1) D4>D1>D2≧D3≧D5 …(2) 但し、 D1…凹凸表面の凸部を形成する糸条の単糸デ
    ニール D2…凹凸表面の凹部を形成する糸条の単糸デ
    ニール D3…導水性繊維の単糸デニール D4…挿入糸の単糸デニール D5…吸水層を形成する糸条の単糸デニール
JP60186594A 1985-08-27 1985-08-27 吸水保温性編地 Granted JPS6253454A (ja)

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JPS6253454A JPS6253454A (ja) 1987-03-09
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