JP6940422B2 - 衣料用編物および衣料 - Google Patents
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Description
(1)緯編の両面編組織。
(2)経編の2bar以上のシングルトリコットまたはシングルラッシェルで、一方の面が凹凸構造を有し、他方の面が平坦である組織。
本発明の衣料用編物において、JIS L1091 E−2法によるLOIが26以上であることが好ましい。また、JIS L1096による目付けが180g/m2以下であることが好ましい。また、JIS L1096のフラジール法による通気度が200cm3/cm2・sec以上であることが好ましい。また、肌面において、JIS L1907滴下法で吸水速度が3秒以下であることが好ましい。
また、本発明によれば、前記の衣料用編物を用いてなる衣料が提供される。かかる衣料としては肌着が好ましい。
−(NH−Ar1−NH−CO−Ar1−CO)− ・・・式(1)
ここで、Ar1はメタ配位または平行軸方向以外に結合基を有する2価の芳香族基である。
H2N−Ar2−NH2 ・・・式(2)
H2N−Ar2−Y−Ar2−NH2 ・・・式(3)
XOC−Ar3−COX ・・・式(4)
XOC−Ar3−Y−Ar3−COX ・・・式(5)
ここで、Ar2はAr1とは異なる2価の芳香族基、Ar3はAr1とは異なる2価の芳香族基、Yは酸素原子、硫黄原子、アルキレン基からなる群から選ばれる少なくとも1種の原子又は官能基であり、Xはハロゲン原子を表す。
前記のようなメタ型全芳香族ポリアミド繊維は以下の方法により製造することができ、特に後述する方法により、結晶化度や残存溶媒量を上記範囲とすることができる。
また、紡糸口金から紡出する際の紡糸液(メタ型全芳香族ポリアミド重合体溶液)の温度は、20〜90℃の範囲が適当である。
洗浄後の繊維は、温度270〜290℃にて乾熱処理を施し、上記の結晶化度および残存溶媒量の範囲を満たすメタ型全芳香族アラミド繊維を得ることができる。
前記紡績糸Aには、さらにパラ型全芳香族ポリアミド繊維が含まれていると、強度などが向上し好ましい。
その際、パラ型全芳香族ポリアミド繊維としては、パラフェニレンテレフタラミド繊維またはコパラフェニレン・3、4’オキシジフェニレンテレフタルアミド繊維がより好ましい。
セルロース系難燃繊維は難燃レーヨンに代表され、難燃性だけでなく吸水性にも優れるため、セルロース系難燃繊維を含む紡績糸Bが編物の外面側に配されていると編物の吸水性が向上する。
また、前記紡績糸Bにおいて、前記のメタ型全芳香族アラミド繊維、パラ型全芳香族ポリアミド繊維、さらには導電性繊維など他の合成繊維が含まれていてもよい。
また、軽量性の点で、JIS L1096による目付けが180g/m2以下(より好ましくは100〜180g/m2)であることが好ましい。
また、通気性の点で、JIS L1096のフラジール法による通気度が200cm3/cm2・sec以上(より好ましくは200〜400cm3/cm2・sec)であることが好ましい。
また、吸水性の点で、肌面において、JIS L1907滴下法で吸水速度が3秒以下(より好ましくは1秒以下)であることが好ましい。
(1)LOI
JIS L1091 E−2法により測定した。
(2)目付け
JIS L 1096 A法により測定した。
(3)通気度
JIS L1096−1990通気性A法(フラジール法)で測定した。
(4)吸水速度
JIS L1907滴下法で測定した。
(5)平衡水分率
繊維を温度:110℃の雰囲気中で絶乾した後、温度:20℃、かつ、相対湿度:65RH%の雰囲気中において72時間調整し、該繊維中に含まれる水分率を求めて絶乾状態の該繊維重量に対する割合を算出し、これを百分率(%)で表わした。
(6)べとつき性
特開平9−195172号の図1に示すように、表面を研磨した直経8cmの金属ローラ1に、長さ15cm、幅6cmの測定しようとする布帛(試料)2を載せ、一端をストレス・ストレイン・ゲージ(Uゲージ)3に取り付け、下端には、布帛2を緊張させるために10gのクリップ4を取り付けた。次に、金属ローラ1をUゲージ3と反対の方向に7cm/secの表面速度で回転させながら、注射器で金属ローラ1と布帛2の間に正確に1ccの水を静かに注入した。この際、布帛2にかかる張力をUゲージ3を介して測定し、記録計5で記録して、その最大値をもってべとつき性と定義した。
「メタ型全芳香族ポリアミド繊維原着単繊維」(メタアラミド)帝人株式会社社製、「コーネックス」(登録商標)、平均単繊維繊度1.7dtex、繊維長51mm、平衡水分率4%
「パラ型全芳香族ポリアミド短繊維」(パラアラミド)帝人株式会社製、「テクノーラ」(登録商標)、平均単繊維繊度1.7dtex、繊維長51mm
「難燃レーヨン」レンチング社製、「LenzingFR」(登録商標)、平均単繊維繊度2.2dtex、繊維長51mm
「ポリプロピレン長繊維」 総繊度112dtex/60fil
表1に示す通り、釜径33インチ、28Gダブル丸編機を使用して、ダイアル側にコーネックス(登録商標)英式綿番手60番単糸、シリンダー側にコーネックス(登録商標)65%、テクノーラ(登録商標)5%、難燃レーヨン35%を混紡した英式綿番手40番単糸を用い、図2に示す網状1組織(肌面側に凹凸を有する。)で製編ののち、常法により、毛焼、精練、セットを行い、表1に示すコース、ウエル密度のニットを得た。得られたニットのLOI、目付け、通気度、吸水速度は表1に示す通り、ダイアル側を肌面としてべとつき性を評価したところ布帛にかかる張力は低くべとつきにくい布帛であった。
表1に示す通り、釜径33インチ、28Gダブル丸編機を使用して、ダイアル側にコーネックス(登録商標)英式綿番手60番単糸、シリンダー側にコーネックス(登録商標)65%、テクノーラ(登録商標)5%、難燃レーヨン35%を混紡した英式綿番手40番単糸を用い、図3に示すワッフル組織(肌面側に凹凸を有する。)で製編したのち、常法により、毛焼、精練、セットを行い、表1に示すコース、ウエル密度のニットを得た。得られたニットのLOI、目付け、通気度、吸水速度は表1に示す通り、ダイアル側を肌面としてべとつき性を評価したところ布帛にかかる張力は低くべとつきにくい布帛であった。
表1に示す通り、釜径33インチ、22Gダブル丸編機を使用して、ダイアル側にコーネックス(登録商標)英式綿番手40番単糸、シリンダー側にコーネックス(登録商標)65%、テクノーラ(登録商標)5%、難燃レーヨン35%を混紡した英式綿番手40番単糸を用い、実施例1と同じ網状1組織で製編したのち、常法により、毛焼、精練、セットを行い、表1に示すコース、ウエル密度のニットを得た。表1に示す通り、ダイアル側を肌面としてべとつき性を評価したところ布帛にかかる張力が高く、べとつきやすい布帛であった。
表1に示す通り、釜径33インチ、28Gダブル丸編機を使用して、ダイアル側にコーネックス(登録商標)英式綿番手60番単糸、シリンダー側にコーネックス(登録商標)65%、テクノーラ(登録商標)5%、難燃レーヨン35%を混紡した英式綿番手40番単糸を用い、図4に示すスムース組織(両面とも凹凸なし。)で製編したのち、常法により、毛焼、精練、セットを行い、表1に示すコース、ウエル密度のニットを得た。表1に示す通り、ダイアル側を肌面としてべとつき性を評価したところ布帛にかかる張力が高く、べとつきやすい布帛であった。
表1に示す通り、釜径33インチ、28Gダブル丸編機を使用して、ダイアル側にポリプロピレン長繊維100%、シリンダー側にコーネックス(登録商標)65%、テクノーラ(登録商標)5%、難燃レーヨン35%を混紡した英式綿番手40番単糸を用い、実施例1と同じ網状1組織で製編ののち、常法により、毛焼、精練、セットを行い、表1に示すコース、ウエル密度のニットを得た。得られたニットのLOIは不十分であり、吸水速度も劣るものであった。
表1に示す通り、22G2barの経編機を使用してL1にコーネックス(登録商標)英式綿番手60番単糸、L2にコーネックス(登録商標)65%、テクノーラ(登録商標)5%、難燃レーヨン35%を混紡した英式綿番手40番単糸を用い、図5に示す網状2組織(肌面側に凹凸を有する。)で製編したのち、常法により、毛焼、精練、セットを行い、表1に示すコース、ウエル密度のニットを得た。得られたニットのLOI、目付け、通気度、吸水速度は表1に示す通り、L1側すなわちニードル面を肌面としてべとつき性を評価したところ布帛にかかる張力は低くべとつきにくい布帛であった。
表1に示す通り、22G2barの経編機を使用してL1にコーネックス(登録商標)英式綿番手60番単糸、L2にコーネックス(登録商標)65%、テクノーラ(登録商標)5%、難燃レーヨン35%を混紡した英式綿番手40番単糸を用い、図6に示すサテン組織(両面とも凹凸なし。)で製編したのち、常法により、毛焼、精練、セットを行い、表1に示すコース、ウエル密度のニットを得た。得られたニットの通気度は表1に示す通り、L2側すなわちシンカー面を肌面としてべとつき性を評価したところ布帛にかかる張力が高く、べとつきやすい布帛であった。
Claims (10)
- 衣料用編物であって、肌面側に凹凸を有し、平衡水分率1〜6%、単繊維繊度2.5dtex以下、融点400℃以上の難燃繊維を含み、総繊度が140dtex未満の紡績糸Aが肌面側に配されてなることを特徴とする衣料用編物。
- セルロース系難燃繊維を含む紡績糸Bが編物の外面側に配されてなる、請求項1に記載の衣料用編物。
- 紡績糸Aにより、肌面と外面とが接続されている、請求項1または請求項2に記載の衣料用編物。
- 編物組織が以下の(1)、(2)のうちいずれかである、請求項1〜3のいずれかに記載の衣料用編物。
(1)緯編の両面編組織。
(2)経編の2bar以上のシングルトリコットまたはシングルラッシェルで、一方の面が凹凸構造を有し、他方の面が平坦である組織。 - JIS L1091 E−2法によるLOIが26以上である、請求項1〜4のいずれかに記載の衣料用編物。
- JIS L1096による目付けが180g/m2以下である、請求項1〜5のいずれかに記載の衣料用編物。
- JIS L1096のフラジール法による通気度が200cm3/cm2・sec以上である、請求項1〜6のいずれかに記載の衣料用編物。
- 肌面において、JIS L1907滴下法で吸水速度が3秒以下である、請求項1〜7のいずれかに記載の衣料用編物。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の衣料用編物を用いてなる衣料。
- 衣料が肌着である、請求項9に記載の衣料。
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